JPS5827227B2 - 耐火物 - Google Patents

耐火物

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JPS5827227B2
JPS5827227B2 JP54094449A JP9444979A JPS5827227B2 JP S5827227 B2 JPS5827227 B2 JP S5827227B2 JP 54094449 A JP54094449 A JP 54094449A JP 9444979 A JP9444979 A JP 9444979A JP S5827227 B2 JPS5827227 B2 JP S5827227B2
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JP
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resin
refractory
curing
phenolic resin
polyacecool
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JP54094449A
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勇 井出
綏 吉田
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Lignyte Co Ltd
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Lignyte Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフェノール樹脂を結合剤とする耐火レンガなど
耐火物に関するものである。
フェノール樹脂は耐火物における耐火性骨材の結合剤と
して広く利用されている。
そして従来よりフェノール樹脂はまずフェノール類とホ
ルムアルデヒドを酸触媒の存在下において反応させてノ
ボラック型フェノール樹脂(以下ノボラック樹脂と略称
する。
)を得た後、このノボラック樹脂に硬化剤等を配合して
混合し、次いで混合物をロールやコニータ等で混練する
ことにより得られている。
この場合硬化剤としてのヘキサメチレンテトラミン(以
下へキサミンと略称する。
)は、ロールあるいはコニーダ等による混練時に多少は
分解するが、その分解量はわずかであり、ヘキサミンが
未分解あるいはフェノール樹脂との反応中間体の形で残
留するのが避けられない。
したがってヘキサミンを硬化剤として使用したフェノー
ル樹脂をバインダーとして用いて耐火物を成形すると、
成形中および成形後も耐火物中でヘキサミンが分解して
アンモニアを生威し、耐火物の焼成後の強度劣化が大き
く、また成形時や焼成時に発生するアンモニアのために
気孔率が大きくなって溶鋼に対する耐浸食性が悪いとい
う欠点があった。
そこで、上述のごときヘキサミンの分解という重大なる
欠点を改善する目的で、フェノールとホルムアルデヒド
をアルカリ性触媒の存在下に反応させて得られるレゾー
ル樹脂を単独で、あるいはノボラック樹脂と併用してヘ
キサミン含有量の少ないフェノール樹脂を耐火物の結合
剤として用いることが検討されている。
しかしながらレゾール樹脂を使用してもレゾール樹脂に
含有されているメチロール基が熱映化の際に脱水し、メ
チレン化することによって硬化するのであるから成形時
のガスの発生が多く気孔率を小さくする効果はあまり期
待できないものであり、さらにこのようなレゾール樹脂
はきわめて不安定なメチロール基を含有しているので、
メチロール基が常温でも次第にメチレン化を起して成形
材料の流動性がわるくなり、貯蔵安定性がきわめて劣る
ものである。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところはフェノール樹脂に硬化剤としてポリア
セクールを含有せしめることにより、アンモニアのよう
なガスを発生することなくフェノール樹脂を硬化させる
ことができ、焼成後の強度劣化が小さく、気孔率も小さ
くなって溶鋼に対する耐浸食性を向上させることができ
る耐火物を提供するにある。
しかして本発明は、フェノール樹脂に硬化剤としてポリ
アセクールを含有せしめ、これを耐火性骨材の結合剤と
して配合して戒ることを特徴とする耐火物に係るもので
、以下本発明の詳細な説明する。
本発明者等は、ヘキサミンのごときアンモニアガスを発
生する硬化剤を使用することなく、フェノール樹脂を硬
化させる方法を種々検討した結果、常法で台底したフェ
ノール樹脂に硬化剤としてポリアセタールを配合し、更
に硬化促進剤等を混練して得られるフェノール樹脂組成
物はアンモニアガスの発生が全くなく、しかも貯蔵安定
性も優れていることを見出した。
すなわち本発明に用いるフェノール樹脂組成物は従来と
同様にして製造されたフェノール樹脂にポリアセクール
を加えた後、この混合物を常温、加熱下いづれでもよい
が、好ましくは100℃以上で溶融、溶解させて得られ
るものである。
フェノール樹脂に配合するポリアセクールの量はフェノ
ール樹脂100重量部に対してポリアセタール1乃至2
00重量部が好ましく、ポリアセクールの配合量が1重
量部未満の場合にはフェノール樹脂の硬化が不十分にな
り、方200重量部を超えると成形物の熱変形温度が低
下するので好ましくなく、ポリアセクールの配合量は上
記の範囲内でも特に5乃至40重量部が好ましい。
本発明に用いるフェノール樹脂としては原則としてフェ
ノール類とホルムアルデヒドを従来と同様に反応させて
得られる全てのフェノール樹脂を使用することができる
まずフェノールクレゾール、キシレノール、レゾルシン
、ビスフェノール等のフェノール類とホルムアルデヒド
(ホルマリン、高濃度ホルマリン、パラホルム)とを酸
、またはアルカリ触媒下で、常法で反応させてノボラッ
ク樹脂またはレゾール樹脂を製造し、次いで得られたノ
ボラック樹脂またはレゾール樹脂にポリアセクールを加
えた後、この混合物を常温、または100℃以上で溶融
、溶解させてフェノール樹脂組成物を得る。
本発明で使用するポリアセタールとしてはホモポリマー
あるいはコポリマー等がある。
フェノール樹脂に硬化剤としてポリアセクールを含有せ
しめたフェノール樹脂組成物には用途に応じて硬化促進
剤を配合するが、使用できる硬化促進剤としては塩酸、
リン酸、硫酸、硝酸等の無機酸、乳酸、酢酸、シュウ酸
、コハク酸、パラトルエンスルホン酸、キシレンスルホ
ン酸等の有機酸、ナトリウム、リチウム、マグネシウム
等の酸化物、水酸化物等を用いることができ、その中で
も特にパラトルエンスルホン酸、シュウ酸が好ましい。
これらの硬化促進剤は2種以上を併用してもよく、また
硬化促進剤の配合量は硬化促進剤の種類によっても異な
るがポリアセタール100重量部に対してO乃至20重
量部、好ましくは0.5乃至10重量部である。
尚、フェノール樹脂組成物の使用条件等によっては硬化
促進剤が不要の場合もある。
本発明で用いるフェノール樹脂組成物の硬化機構につい
て説明すると、熱および硬化促進剤の作用によってポリ
アセクール主鎖中のエーテル結合が切れやすいので、特
にポリアセクールの末端にある安定基が切れるとジッパ
一式にエーテル結合が切断され、分解生成したホルマリ
ンがフェノール樹脂と反応して架橋し、フェノール樹脂
組成物が硬化していくものと思われる。
このように本発明で用いるフェノール樹脂組成物の硬化
機構はノボラック樹脂のへキサミンによる架橋反応やレ
ゾール樹脂のメチロール基のメチレン化による硬化機構
とは全く異なるものであり、本発明で用いるフェノール
樹脂組成物は硬化時にノボラック樹脂とへキサミンの架
橋反応時のようにアンモニアガスを発生することがなく
、またレゾール樹脂のように貯蔵時に流動性が悪くなる
こともない。
本発明にあっては上記のようにして得たフェノール樹脂
組成物を結合剤として用い、これに耐火レンガ用の耐火
性骨材を配合して混練し、この混線物を成形して200
’C程度の温度で乾燥硬化させることにより、耐火物を
得るものである。
この耐火物は焼成を行なってフェノール樹脂を炭化せし
めた状態で使用され、製鉄や製鋼工程における炉などの
耐火レンガ等として用いるものである。
また実炉において使用する際に溶鋼の高熱を作用させて
焼成が行なわれる、いわゆる不焼成レンガとして用いて
もよい。
上述のように本発明は、フェノール樹脂に硬化剤として
ポリアセクールを含有せしめたものを耐火物の耐火性骨
材の結合剤として用いるようにしたので、アンモニアの
ようなガスを発生することなくフェノール樹脂を硬化さ
せることができ、焼成後の強度劣化を小さくできると共
に、気孔率も小さくなって溶鋼に対する耐浸食性を向上
させることができるものである。
本発明を以下、実施例により具体的に説明する○結合剤
の調凱I) フラスコに軟化点900Cのノボラック樹脂100iと
分子量30,000のポリアセクール200.9とをと
り、内温を150℃に上げて良く溶解相溶させた後、バ
ットに払い出して軟化点110’C1淡黄色、固形状の
樹脂120(lを得た。
この樹脂を粉砕機で粉砕し、この粉末500gにセルロ
ジン500g、硬化促進剤としてパラトルエンスルホン
酸5 g、黒色染料ニグロシン1g、潤滑剤としてステ
アリン酸亜鉛2g等を配合し、ロール混練した後、微粉
砕してフェノール樹脂組成物を得た。
○結合剤の調製(II) 軟化点100℃のノボラック樹脂粉末700,9、軟化
点80℃のレゾール樹脂粉末300g、分子量30.
Q 00のポリアセクールのホモポリマー50g、セル
ロジン100(Bi’、シュウ酸10g、黒色染料ニグ
ロシン1g、潤滑剤としてステアリン酸亜鉛2g等を配
合し、上記配合物をロール混練した後、微粉砕してフェ
ノール樹脂組成物を得た。
○結合剤の調製■(従来例) 軟化点1000Cのノボラック樹脂1001にヘキサミ
ン100g及びセルロジン1000 、@。
黒色染料ニグロシン1g、ステアリン酸亜鉛1g等を配
合し、上記配合物をロール混練した後、微粉砕してフェ
ノール樹脂組成物を得た。
上記のようにして得たフェノール樹脂組成物(結合剤)
の貯蔵安定性を調べたところ、第1表の結果が得られた
結合剤(I) 、 (II)の貯蔵安定性は従来のノボ
ラック−へキサミン系の樹脂と同等のものが得られるこ
とが確認された。
実施例 ロウ石(2乃至1mm)250g、同(1mm以下)5
50g、炭化珪素(1mm以下)7i、粘土(1間以下
)131、結合剤の調製(1)で得た軟化点110℃の
粉末樹脂(200メツシュ全通)60g及び水40.9
をニーダ−で10分間混練後、混練物65gを25mm
φ×52朋りの円柱に圧綿成形し、200°Cの乾燥器
で3時間乾燥硬化させた。
また、同様にして成形した成形物をコークスで被覆して
5時間焼成して耐火レンガを得た。
比較例 結合剤の調製(I)で合成した粉末樹脂の代りにエチレ
ングリコールで溶解した固形分70%のノボラック樹脂
ワニス60gと硬化剤としてのへキサミン6gを加え、
他の条件は実施例と同様にして耐火レンガを得た。
実施例及び比較例で得られた耐火レンガの特性値を第2
表に示す。
第2表から明らかなように本発明に係る実施例の耐火レ
ンガは比較例のものより焼成後の圧縮強度劣化が小さく
、また気孔率も小さかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フェノール樹脂に硬化剤としてポリアセクールを含
    有せしめ、これを耐火性骨材に結合剤として配合して成
    ることを特徴とする耐火物。 2 フェノール樹脂としてノボラック樹脂を用いたこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の耐火物。 3 フェノール樹脂としてノボラック樹脂とレゾール樹
    脂の混合物を用いたことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の耐火物。 4 フェノール樹脂100重量部にポリアセタール1乃
    至200重量部を含有せしめて成ることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項又は第2項又は第3項記載の耐火物
JP54094449A 1979-07-25 1979-07-25 耐火物 Expired JPS5827227B2 (ja)

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