JPS5827225Y2

JPS5827225Y2 - 回転形バ−ナ装置

Info

Publication number: JPS5827225Y2
Application number: JP16504078U
Authority: JP
Inventors: 洋一関川; 良夫石崎; 和博田中
Original assignee: 東芝熱器具株式会社
Priority date: 1978-11-30
Filing date: 1978-11-30
Publication date: 1983-06-13
Also published as: JPS5580618U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は温風暖房機等に使用される回転形バーナ装置に
関する。

一般にこの種のバーナ装置としては高速回転する回転カ
ップに灯油等の燃料を供給し、遠心力によってこの燃料
を飛散霧化させるいわゆる回転形のバーナ装置が用いら
れている。

そして、このようなバーナ装置の比較的小形のものでは
バーナ本体の奥方端部に隣接してファンケーシングを設
け、このファンケーシングおよびこのファンケーシング
とバーナ本体間の仕切壁を貫通してモータの回転軸を延
設Ｌ１この回転軸の中間部に燃焼用空気を送るファンを
取付け、またこの回転軸の先端部に回転カップを取付け
た構造のものが多く用いられている。

ところで、このようなものは上記仕切壁の回転軸の貫通
部から空気が漏れるとファンケーシングから回転カップ
に向って空気が流尺し、着火時における振動燃焼、吹き
消え、および弱火力時の逆火等の不具合を生じる。

このため、従来は上記回転軸の貫通部に耐熱性のバッキ
ング等を設け、この回転軸の貫通部の気密を得るように
していた。

しかし、上記仕切壁は運転時には相当の高温になるため
、上記の如くバッキングを設けると仕切壁の熱がこのバ
ッキングを介して回転軸に伝達され、この回転軸が昇温
し、モータの軸受等が加熱されてモータの耐久性を損な
５等の不具合が生じるものであった。

本考案は以上の事情にもとづいてなされたもので、その
目的とするところは仕切壁から回転軸へ−の熱伝導を小
さくシ、この回転軸の温度上昇を防止するとともにこの
回転軸の貫通部の空気の漏れを防止することのできる回
転形バーナ装置を得ることにある。

以下本考案を図面に示す一実施例にしたがって説明する
。

この一実施例は本考案を温風暖房機のバーナ装置に適用
したものである。

まず、全体の構成を概略的に説明する。

図中１はバーナ装置であって、２は燃焼筒、３は熱交換
器である。

また、４は排気管、５は吸気管で、これらの排気管４お
よび吸気管５は給排気筒６に接続されている。

また、７は対流ファンであって、熱交換器３に空気を送
り、温風を発生させるものである。

また、８は燃料槽であって、この燃料槽８内には燃料補
給槽９から弁機構９ａを介して燃料が補給される。

この燃料補給は、燃料槽８の液面低下にともない補給槽
９内の燃料が順次空気との置換によって弁機構９ａから
燃料槽８内に流出するものでこの燃料槽８内の燃料Ａの
液面を常に一定に保つように構成されている。

そして、この燃料槽Ｂ内の燃料は燃料ポンプ１０によっ
てバーナ装置１に送られるように構成されている。

次に上記バーナ装置１の構成を説明する。

１１はバーナ本体であって、このバーナ本体１１は外筒
１２と内筒１３から構成されている。

上記の外筒１２は円筒状をなし、その両端にはフランジ
部１４．１５が一体に形成されている。

また、上記内筒１３は有底円筒状をなし、その開口端に
はフランジ部１６が一体に形成されている。

そして、この内筒１３は外筒１２内にこれと同心状に挿
入され、この内筒１３と外筒１２との間に環状の空気通
路１７を形成上ている。

また、前記燃焼筒２の端部には７ランノ部１８が形成さ
れており、上記外筒１２のフランジ部１４、内筒１３の
７ランノ部１６および上記燃焼筒２のフランジ部１８は
それぞれこれらの間に環状の断熱部材１９．２０を介在
して重ね合され、螺子２１・・・にょって固着されてい
る。

そして、この内筒１３内にはその開口側から拡炎筒２２
が挿入されている。

この拡炎筒２２は有底円筒状をなし、その底部を内筒１
３の奥方に向けてこの内筒１３と同心状に設けられ、こ
の拡炎筒２２の外周と内筒１３の内周との間に環状の燃
焼室２３を形成し、またこの拡炎筒２２の底部より奥方
の内筒１３内は気化混合室２４に形成されている。

また、この拡炎筒２２よりさらに奥方には複数たとえば
２個の環状をなすパイロットリング２５゜２５が設けら
れている。

なお、上記拡炎筒２２およびパイロン・トリング２５．
２５は放射状に設けられた板状の支持部材２６・・・に
ょって滴定の位置に支持されている。

そして、このバーナ本体１１の奥方端部に隣接してファ
ンケーシング２７が設けられ、このファンケーシング２
７にさらに隣接してモータケーシング２８が設けられて
いる。

そして、上記ファンケーシング２１の端部には７ランノ
部２９が一体に形成さへこのフランジ部２９は断熱部材
３０を介してバーナ本体１１の外筒１２のフランジ部１
５と重ね合さへ複数の螺子３１・・・によって固定され
ている。

また、上記モータケーシング２８は有底円筒状をなし、
上記のファンケーシング２７と一体的に取付けられ、そ
の底壁中央部には吸気口３２が設けられ、この吸気目深
には前記吸気管５が接続されている。

また、上記モータケーシング２８のバーナ本体１１側端
部には仕切壁３３が設けられ、この仕切壁３３はバーナ
本体１１の内壁１３の底壁３４と離間している。

そして上記内筒１３の底壁３４の中央部には透孔３５が
形成され、この透孔３５の周縁部と仕切壁３３との間に
は環状の断熱部材３６が介在され、この内筒１３と外筒
１２との間すなわち空気通路１７と内筒１３内とを遮断
している。

さらに、上記仕切壁３３の周縁部には多数の通孔３７・
・・が形成され、これらの通孔３７・・・によって上記
空気通路１７とファンケーシング２７内とが連通されて
いる。

そして、上記モータケーシング２８内にはモータ３８が
、またファンケーシング２１内には２段の遠心形のファ
ン３９．３９が設けられている。

そして、上記モータ３８の出力軸４０はバーナ本体１１
側に向って突出さへこの出力軸４゜には上記のファン
３９．３９を取付けるためのファンボス部材４１，４２
．４３が取付けられて回転軸体４４を構成しており、上
記ファン３９．３９はこの回転軸体４４にそれぞれ取付
けられている。

ソシて、この回転軸体４４の先端部はファントランノ２
７の仕切壁３３を貫通して内筒１３内まで延長され、そ
の先端部には回転カップ４５が取付けられている。

４６は取付ナツトであって、延長されたモータ３８の出
力軸４０の先端部に螺装され、この取付ナツト４６を締
付けることによりこの取付ナツト４６と受部材４７との
間で回転カップ４５を挟着し、またファンボス部材４１
，４２゜４３を軸方向に押圧しこれらの間で上記のファ
ン３９．３９を挟着固定している。

そして、前記内筒１３の底壁３４の透孔３５は上記の回
転カップ４５の外径より大径に形成され、バーナ本体１
１とファンケーシング２Ｔとを着脱する際に上記回転カ
ップ４５がこの透孔３５を介して内筒１３内に挿脱でき
るように構成されている。

また、上記仕切壁３３の中央部には熱遮断部材４８が取
付けられている。

この熱遮断部材４８は円筒状をなし、その中央部外周に
は環状の取付フランジ部４９が一体に突設されている。

また、上記仕切壁３３には環状の取付部材５０が螺子５
１・・・によって取付けられ、この取付部材５０と仕切
壁３３との間で上記取付フランジ部４９を挟着して熱遮
断部材４８を仕切壁３３に固定している。

そして、この熱遮断部材４８は上記回転軸体４４のファ
ンボス部材４３を囲繞し、このファンボス部材４３の外
周との間にわずかの間隙５２を形成している。

そして、上記ファンボス部材４３の外周には螺条５３が
形成されている。

この螺条５３は比較的大きなピッチを°有し、回転軸体
４４の回転方向に対してバーナ本体１１側に螺進するよ
うな方向たとえば回転カップ４５側から見て回転軸体４
４が反時計方向に回転する場合には右ねじ、また回転方
向が逆の場合は左ねじとなるように形成されている。

また、５４は燃料供給管であって、前記の燃料ポンプ１
０によって送られた燃料はこの燃料供給管５４を介して
上記回転カップ４５内に供給され、この回転カップ４５
の回転による遠心力によってこの燃料が内筒１３内に飛
散霧化されるように構成されている。

そして、この内筒１３の奥方上部には霧化した燃料に点
火するための点火用ヒータ５５が設けられ、また内筒１
３の下方には未気化の燃料を排出するドレン管５６が接
続され、このドレン管４８の下端部は前記燃料槽８内の
燃料Ａ中に浸漬されている。

また、バーナ本体１１の内筒１３の周壁には多数の燃焼
用空気孔５７・・・が設けられ、前記ファン３９．３９
によって送られた空気は内筒１３と外筒１２との間の空
気通路１７を通り、これらの燃焼用空気孔５７・・・か
ら内筒１３内に噴出するように構成されている。

以上の如く構成された本考案の一実施例はモータ３８の
回転によりファン３９，３９および回転カップ４５が回
転する。

そして、ファン３９．３９によって送られた空気は通孔
３７・・・からバーナ本体１１の空気通路１７に流尺、
燃焼用空気孔５７・・・から気化混合室２４および燃焼
室２３内に噴出する。

また、燃料ポンプ１０によって送られた燃料は燃料供給
管５４から回転カップ４５内に供給され、遠心力によっ
て飛散霧化し、点火用ヒータ５５によって着火される。

そして、定常燃焼状態では回転カップ４５から飛散霧化
した燃料は気化混合室２４内で気化、熱分解して空気と
混合され、この燃料ガスが燃焼室２３に送られて流速を
増すとともに燃焼用空気孔５７・・・から噴出する空気
と混合されて完全燃焼する。

そして、定常燃焼中にはバーナ本体１１および仕切壁３
３は高温状態となるが、この仕切壁３３に取付けられて
いる熱遮断部材４８とこの仕切壁３３を貫通している回
転軸体４４のファンボス部材４３との間には間隙５２が
形成されているので、この仕切壁３３の熱が回転軸体４
４に伝達されることが防止され、したがってモータ３８
の出力軸４０の昇温によるモータ３８の劣化が防止され
る。

また、熱遮断部材４８とファンボス部材４３との間の間
隙５２は比較的小さいとともに、このファンボス部材４
３の外周には螺条５３が設けられ、この螺条５３は回転
軸体４４０回転によってバーナ本体１１側に螺進するよ
うな方向に形成されているので、この間隙５２内の空気
をファンケーシング２７側に送るように作用するのでフ
ァンケーシング２７側からこの間隙５２を通って空気が
バーナ本体１１内に流入することは完全に防止され、振
動燃焼、吹き消え、逆火等の不具合が生じることはない
。

また、上記内筒１３の底壁３４は仕切壁３３と離間し、
この間には断熱部材３６が介在されているだけであるか
ら、バーナ本体１１側からの熱が仕切壁３３に伝わるこ
とが少なに１上記回転軸体４４の温度上昇が一層小さく
なる。

また、この内筒１３の底壁３４には回転カップ４５の経
より大きな透孔３５が形成あれているので、この回転カ
ップ４５をファンケーシング２Ｔと一体に挿脱でき、組
立、分解等が容易である。

また、製造、修理時の組立の際にはあらかじめ回転カッ
プ４５の偏心等の取付状態や燃料供給管５４の位置調整
等をおこなうことができ、きわめて便利である。

なお、本考案は上記の一実施例には限定されない０たとえばバーナ本体の内筒の底壁部の構造は必らずしも
上記のものに限らず、たとえば仕切壁は必らずしもファ
ンケーシング側に設けなくてもよ（ゝ０さらに、本考案は温風暖房機用のバーナに限らず、その
他の用途に用いられるバーナ装置にも適用できることは
もちろんである。

上述の如く、本考案はバーナ本体とファンケーシングと
の仕切壁を貫通する回転軸体の外周と間隙をもってこれ
を囲繞する熱遮断部材を設け、上記回転軸体の外周には
この回転軸体の回転方向に対してバーナ本体側に螺進す
るよ５な螺条を形成したものである。

したがって仕切壁の熱がこの回転軸体に伝わることが少
なく、回転軸体の温度上昇を小さくしてモータの劣化が
防止される。

また、回転軸体の外周には螺条が設けられているので、
熱遮断部材との間隙内の空気をファンケーシング側に送
るように作用するので、この間隙からファンケーシング
からバーナ本体内に空気が漏れることが防止され、安定
した燃焼が得られる等の効果ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は全体の縦断面
図、第２図は回転軸体の貫通部分の縦断面図、第３図は
同部分の分解斜視図、第４図はバーナ本体とファンケー
シングを分解した状態の縦断面図である。１１・・・・・・バーナ本体、１２・・・・・・外筒、
１３・・・・・・内筒、２３・・・・・・燃焼室、２４
・・・・・・気化混合室、２７・・・・・・ファンケー
シング、３３・・・・・・仕切壁、３４・・・・・・底
壁、３５・・・・・・透孔、３８・・・・・・モータ、
３９・・・・・・ファン、４１，４２，４３・・・・・
・ファンボス部材、４４・・・・・・回転軸体、４５・
・・・・・回転カップ、４８・・・・・・熱遮断部材、
５２・・・・・・間隙、５３・・・・・・螺条。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

一端が開口した円筒状のバーナ本体の他端部に隣接して
ファンケーシングを設け、このファンケーシング内に上
記バーナ本体内に燃焼用空気を送るファンを設けるとと
もにこのファンをモータの回転軸体に直結し、この回転
軸体を上記ファンケーシングとバーナ本体との間の仕切
壁を貫通して上記バーナ本体内まで延長しこの回転軸体
の先端部に遠心力により燃料を飛散霧化する回転カップ
を取付け、上記仕切壁の上記回転軸体貫通部分にはこの
回転軸体外周との間に小間隙を形成してこれを囲繞する
熱遮断部材を取付け、上記回転軸体の上記熱遮断部材に
対応する部分の外周にはこの回転軸体の回転方向に対し
て上記バーナ本体側に螺進する方向の螺条を形成したこ
とを特徴とする回転形バーナ装置。