JPS5826886Y2 - 自動包装装置における包装品の搬出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として薬剤類のブリスター包装を自動化した
自動包装装置における包装品の搬出装置に関するもので
ある。

この種自動包装装置によって得られる包装品は広幅のシ
ートに薬剤類を縦横に所要の間隔をおいて配列包装した
広幅シート状の包装体をスリッターにより縦方向に切断
して複数列の帯状包装体とした後カッターをもって横方
向に切断して所要大の包装品とし、この包装品の多数個
を手作業により集束して次工程へ送り込むようにしてい
るため、集束作業に多くの人手が必要なうえに人手によ
る集束作業は効率が悪くてコスト高になり、集束作業ま
での一連の工程を自動化するためにスリッターによる縦
方向の切断を終えた後にカッターをもって横方向に切断
された包装品を各列毎に振分けて次工程に搬出できるよ
うにした自動包装装置における包装品の搬出装置の開発
が要望されている。

本考案はこのような要望に応えた自動包装装置における
包装品の搬出装置を目的として完成されたもので、以下
、図示の実施例について詳細に説明する。

１はスリッターａにより縦に切断された帯状の包装体を
横方向に切断するカッター２の直下に少なくとも一部が
上下方向に延びるように設けられタヘルトコンベアであ
って、該ベルトコンベア１の無端のコンベアベルト１′
には多数の小孔が物資に配設され、また、このコンベア
ベルト１′の裏側に位置するようにカッター２の下方に
は吸引室３が設けられていて該吸引室３に設けた多数の
吸引孔４付の吸引面３′に前記コンベアベルト１′の裏
面は接触されており、さらに、該ベルトコンベア１の中
間前方位置には該コンベアベルト１′の表面に並列状態
として吸着されて降下する複数列の包装品を各列毎に振
分けて次工程に送る振分は装置８が設けられている。

振分は装置８は吸引室３の中間折曲部５に対向する位置
に設けられた複数個の回転ドラム６を相互間の隙間が接
離されるようにしたもので、この各回転ドラム６の円周
面の一部には多数の吸気孔７が透設されている。

なお、この振分は装置８は各回転ドラム６の端部に係合
され、かつ、ベース１０に立設された側板１１に取付け
られた案内杆１２に摺動可能に嵌挿されでいる寄せ金９
と、該寄せ金９の他端にピン１３をもって枢着されるリ
ンク１４と、該リンク１４の他端にピン１６をもって枢
着される押板１５と、該押板１５にピストンロッド１７
をもって連結されるシリンダ１８とよりなるものであり
、また、１９はシ１ンダ１８を支持するスタンド、２０
は押板１５に固着された案内杆であって、該案内杆２０
はスタンド１９に嵌挿されるものであり、さらに、前記
の各側板１１には吸引口２１を形成した蓋部材２２が固
着されていてこの蓋部材２２は回転ドラム６端部の内径
部分にシール材２３を介して嵌挿されており、２４は吸
引口２１に連通ずるソケットで、該ソケット２４は真空
源に接続されるものであり、２５は吸引室３に取付けら
れる吸引口であって、該吸引口２５は真空源に接続され
ている。

２６は図示されないモータにより回転されて各側板１１
に軸支される軸２７の一端に固定した鎖車であって、こ
の鎖車２６に掛けられるチェノ２８は回転ドラム６を摺
動可能に取付けた軸２９に固定される鎖車３０と側板１
１に軸支させた他の鎖車３１に掛は回されており、また
、この鎖車３１と同一の軸３２には歯車３３が固着され
てこの歯車３３に噛合う他の歯車３４が前記の側板１１
に軸支されていて歯車３４と同一の軸３５には鎖車３６
が固着され、これにチェノが掛けられて回転される鎖車
３７はベース１０上に設けた他の側板３８に軸支させた
軸３９に固着されており、該軸３９に固着されるローラ
にはコンベアベルト１′が掛けられてこのコンベアベル
ト１′は各側板３８を介して軸支される遊び車４０，４
１．４２に掛は回され、この１つの遊び車４０にはベル
ト緊張用のテークアツプ４３が取付けられている。

なお、４４は回転ドラム６の下方外周面に先端を臨ませ
たスクレーパで、該スクレーパ４４は回転ドラム６に吸
引されている包装品をかき落すためのものである。

４５は吸引室３内に設けられて回動軸４６により開閉さ
れるダンパ、４７は吸引室３を側板３８に固着させる止
金具、４８は軸２９の両端に設けられる軸受であり、ま
た、回転ドラム６の直下には図示されない包装品の搬送
装置が設けられるものである。

このように構成されたものは、図示しない自動包装機に
より包装されて送り出される縦横に所要間隔をおいて薬
剤類が配置包装されている広幅シート状の包装体がスリ
ッターａにより縦に切断されて相互間に隙間の殆んどな
い複数列の帯状包装体として降下するようにした在来の
この種自動包装装置の排出端に続き設置してベルトコン
ベア１と振分は装置８を共に駆動させると同時に吸引室
３の吸引口を真空源に接続させておけば、スリッターａ
により縦に切断されて降下する複数列の帯状包装体はカ
ッター２により横に切断されて所定寸法の包装品にされ
ることとなるか゛、カッター２の個所を通過して未だカ
ッター２が作動する以前に帯状包装体は吸引室３の吸引
孔４付の吸引面３′に接する小孔付のコンベアベルト１
′の表面に下端古都が吸着され、この状態でカッター２
が作動しても切断された包装品はコンベアベルト１′の
表面に吸着されていることによって落下することなく吸
引室３の中間折曲部５の方向へ進行する。

そして、包装品の下端がダンパ４５の部分を通過して吸
引気流が遮断されている部分に至ると、包装品はコンベ
アベルト１′から離れて振分は装置８の回転ドラム６の
円周面の一部に設けた吸気孔７を通して回転ドラム６に
吸着される。

このようにして包装品が回転ドラム６に吸着された後に
シリンダ１８が作動されるようにして押板１５がピスト
ンロッド１７とともに前進するリンク１４．１４は寄せ
金９，９を案内杆１２に沿わせて互に遠ざかる方向へ移
動させるから、回転ドラム６．６は軸２９に沿って互に
離れる方向へ摺動し、前記のスリッターａにより縦に複
数列に切断されて接触状態にある包装品は互いに離され
て相互間に相当幅の隙間が形成され、包装品は各列毎に
振分けられた状態で各回転ドラム６に吸着されながら第
１図に示す矢印の時計方向に回転され、この包装品の先
端前部がスクレーパ４４に達したときに包装品か゛回転
ドラム６から掻き離され、該包装品は回転ドラム６の直
下にある図示されない搬送装置上に一定の間隔をもって
移されたのち集束工程等の次工程へ搬送されてゆくもの
で、集束工程その他の次工程まで完全自動化することが
できるものである。

本考案は前記実施例による説明によっても明らかなよう
に、自動包装機から送り出されてスリッターにより縦に
切断されたうえカッターにより横に切断されて降下して
くる包装品を大手を要せずに振分けて次工程へ送り込む
ことができるもので、集束工程等の最終工程までの全工
程を自動化するうえに有効な自動包装装置における包装
品の搬出装置として実用的価値極めて大なるものである
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は一部切欠
正面図、第２図は一部切欠平面図である。 １：ベルトコンベア、１′：コンベアベルト、２：カッ
ター、３：吸引室、３′：吸引面、４：吸引孔、５：折
曲部、６：回転ドラム、８：振分は装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スリッターの下方に設けられるカッター２の直下に多数
   の小孔付のコンベアベルト１′を使用したベルトコンベ
   ア１と該コンベアベルト１′の裏面に多数の吸引孔４付
   の吸引面３′を接触させた吸引室３を上下方向に設け、
   また、前記吸引室３の中間折曲部５に対向する位置には
   前記カッター２により切断されてコンベアベルト１′の
   表面に並列状態として吸着されて降下する複数列の包装
   品を吸着して各列毎に振分ける複数個の回転ドラム６を
   設けたことを特徴とする自動包装装置における包装品の
   搬出装置。