JPS5826887Y2 - 自動包装装置における包装品の搬出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として粉粒状の薬剤や錠剤等の薬剤類を一定
量宛包装した包装部が所要間隔下に配列されている包装
品の包装を自動化した自動包装装置における包装品の搬
出装置に関するものである。

この種自動包装装置によって得られる包装品は広幅のシ
ートに薬剤類を縦横に配列包装させたシート状の包装体
をスリッターにより縦方向に切断して帯状包装体とした
後カッターをもって横方向に切断して所要大の包装品と
し、この包装品の多数個を手作業により集束して次工程
へ搬出するようにしているため、集束作業に多くの人手
が必要なうえに非能率でコスト高になる。

そこで、この手作業による集束工程までの一連の工程を
自動化するために一部では吸盤を用いて包装品の集束と
搬出を行うことも試みられているが、吸盤を用いた場合
には包装品の平滑面に確実に該吸盤を位置させなければ
吸着しないために包装部の隆起によって吸着洩れが生じ
易いうえに包装品のサイズが変る度に吸盤のサイズや吸
盤の取付位置を変えなければならないため手数を要する
という欠点があり、包装品を手数を要することなく確実
に搬出できる搬出装置の開発が要望されていた。

本考案はこのような要望に応えた自動包装装置における
包装品の搬出装置を目的として完成されたもので、以下
、図示の実施例について詳細に説明する。

１は包装機ａにより包装されたシート状の包装体を所要
幅に縦に切断するスリッター２とこのスノツター２を出
た帯状包装体を横に切断するカツター３の下方に設けら
れるバキューム式の移送装置であって、該移送装置１は
カッター３の直下に少くとも一部が上下方向を向くよう
に設けられたベルトコンベア７と該ベルトコンベア７の
表面に並列状態として吸着されて降下する複数列の包装
品を各列毎に振分けて次工程に送る振分は装置８が設け
られている。

たお、図示の実施例におけるベルトコンベア７は多数の
小孔が物資に配設されたコンベアベルト７′の裏側に位
置するように吸引室４が設けられていて該吸引室４に設
けた多数の吸引孔付の吸引面５に前記コンベアベルト７
′の裏面は接触されていてこのベルトコンベア７と吸引
室４はベース上に立設された両側の側板９の間に設けら
れ、他方、前記の振分は装置８は吸引室４の中間折曲部
に対向する複数個の回転ドラム６と、該回転ドラム６の
相互間の隙間が接離されるようにした振分は機構１２と
よりなるもので、この各回転ドラム６の円周面の一部に
は多数の吸気孔が透設されていて軸１０に枢支され、該
軸１０の両端はベースの上に立設された両側の側板１１
に設けた軸受部に軸支されている。

また、この振分は機構１２は各回転ドラム６の端部に係
合する先端鉤部を有して側板１１間に設けた案内杆１３
に摺動可能に嵌挿される寄せ金１４と、該寄せ金１４に
一端方部が枢支されて他端前部が押板１５に枢支される
リンク１６．１６と、該押板１５にピストンロッド１７
をもって連結されるシリンダ１８とよりなるものであり
、また、１９はシリンダ１８を保持するスタンドである
。

なお、２０は側板１１に固定され図示されない真空源に
通ずる吸引口２１が形成されてシール材を介し回転ドラ
ム６端部の内径部分に嵌挿される蓋部材、２２は吸引室
４に取付けられる吸引口、２３は図示されないモータに
より回転されて側板１１に軸支される鎖車、２４は鎖車
２３に掛けられるチェノにより回転されて軸１０に取付
けられる鎖車、２５は前記のチェノが掛けられて側板１
１に軸支される鎖車、２６は鎖車２５と同軸に設けられ
る歯車、２７は歯車２６に噛合う他の歯車、２８は歯車
２７と同軸に設けられる鎖車、２９は鎖車２８にチェノ
を介して回転される鎖車で、該鎖車２９と同軸に固着さ
れるローラには前記ベルトコンベア７のコンベアベルト
７′が掛ケラれており、３０は回転ドラム６の下方外周
面に先端を臨ませたスクレーパ、３１はスクレーパ３０
の直下に一端方部を臨ませて設けた包装品の搬送コンベ
アである。

また、この搬送コンベア３１の他端前部にはスクレーパ
３０により掻き離された包装品を樋状の積み重ね枠３２
に多数個積み重ねる積み重ね装Ｎ３３が設けられ、該積
み重ね装置３３は基板３４上に設けた複数個の支持部材
３５に固定される両側の側板３６に取付けられて下面に
多数の吸引孔付の吸引面３８を有する吸引室３７と、前
記の搬送コンベア３１に付された送り爪３９に係止され
て搬送されてくる包装品を搬送コンベア３１の速度に同
調させて前記吸引面３８側へ押上げる押上アーム４０と
、該吸引面３８に接触する多数の小孔付のコンベアベル
ト４１′をもつベルトコンベア４１と、積み重ね枠３２
の上方に設けられてベルトコンベア４１に吸着されて送
られてくる包装品を下方に突き落す突き落し機構４２と
よりなるものであり、該突き落し機構４２はシリンダ４
３のピストンロッド４３′に取付けられる連結板４５に
各ベルトコンベア４１の両側縁に沿う押棒４６を垂設し
たものである。

なお、４４はベルトコンベア４１に吸着搬送されてきた
包装品が積み重ね枠３２の直上にきたときにシリンダ４
３を作動させる充電スイッチ、４７はテークアツプ付の
コンベアローラである。

このように構成されたものは、包装機ａにより包装され
て送り出される縦横に戒要間隔をおいて薬剤類が配列包
装されている広幅シート状の包装体がスリッター２によ
り縦に切断されて相互間に隙間の殆んどない複数列の帯
状包装体とされたうえカッター３により横に切断されて
所定寸法の包装品になると、該帯状包装体は移送装置１
の吸引孔付の吸引面５に接する小孔付のコンベアベルト
７′の表面に下端古都が吸着され、この状態でカッター
３が作動しても切断された包装品はコンベアベルト７′
の表面に吸着されていることによって落下することなく
吸引室４の上部から中間折曲部に向って進行し、該包装
品が中間折曲部に面する移送装置１の振分は装置８の回
転ドラム６の部分に至ると、包装品は回転ドラム６の円
周面の一部に設けた吸気孔を通して回転ドラム６に吸着
される。

このようにして包装品が回転ドラム６に吸着される。

このようにして包装品が回転ドラム６に吸着された後に
振分は装置８の振分は機構１２のシリンダ１８が作動さ
れるようにして押板１５がピストンロッド１７とともに
前進するとリンク１６゜１６は寄せ金１４．１４を案内
杆１３に沿わせて互に遠さ゛かる方向へ移動させるから
、回転ドラム６．６は軸１０に沿って互に離れる方向へ
摺動し、前記のスノツター２により縦に複数列に切断さ
れて接触状態にある包装品は互に離されて相互間に相当
幅の隙間が形成され、包装品は各列毎に振分けられた状
態で各回転ドラム６に吸着されながら第１図に示す矢印
の時計方向に回転され、この包装品の先端前部がスクレ
ーパ３０に達したときに包装品が回転ドラム６から掻き
離され、該包装品は回転ドラム６の直下に一端古都が臨
ませである搬送コンベア３１上に一定の間隔をもって移
され送り爪３９に係止されて積み重ね装置３３の側へ搬
送される。

このように搬送コンベア３１上の包装品が押上アーム４
０の直上にまで送られてくると、該押上アーム４０が上
昇して包装品は吸引室３７の吸引面３８に接する小孔付
のコンベアベルト４１′の面に吸着され、この状態で包
装品は第２図に示す矢印の方向に進行して積み重ね枠３
２の直上に到達したとき、光電スイッチ４４によりシリ
ンダ４３が作動して吸引室３７から半ば外されてコンベ
アベルト４１′面に吸着されている包装品は、突き落し
機構４２のピストンロッド４３′を介し押棒４６により
突き落されて積み重ね枠３２内に積み重ねられるが、こ
の包装品が積み重ね枠３２内に所要枚数積み重ねられた
ときには、図示されない押出装置が作動して所要枚数の
包装品が結縛装置等の次の工程へ搬送されるもので、包
装機により包装された多数の包装部を有するシート状の
包装体はスリッター２およびカッター３をもって所要の
大きさに切断されり後ベルトコンベア７の多数の小孔付
のコンヘアベルト７′の前面に吸着された安定した状態
で散乱することなく下方に送られたうえ振分は装置８を
もって各列毎に振分けられて搬送コンベア３１に送られ
るようにしたので、多数の包装部を有する各種のシート
状の包装体は所要の大きさに切断されて搬送コンベア３
１の他端前部に相互間に所要の間隙が形成された状態で
適確に送られることとなり、また、搬送コンベア３１に
送られた個々の包装品は次工程の処理速度に応じた速度
となるように他端前部に送られたうえ押上げアーム４０
にるって多数の小孔付のコンベアベルト４１′の下面に
１個宛吸着されて積み重ね枠３２の直上に送られ、ここ
で突き落し機構４２により該積み重ね枠３２内に落され
るようにしたもので、この積み重ね枠３２への送りにも
多数の小孔付のコンベアベルト４１′を使用したバキュ
ーム式のベルトコンベア４１が使用されているので包装
品の一部に隆起があっても吸着保持が適確で搬送途中に
包装品が脱落して積み重ね枠３２への送り込み量に誤差
が生ずるおそれもなく、特に振分は工程や積み重ね枠へ
の送り込み工程に使用する搬送手段として多数の小孔付
のコンベアベル）−７’、４１’を使用した吸着面の広
いバキューム式のベルトコンベア７．４１を採用したの
で、部分的に隆起のある包装品でも脱落なく適確な搬送
が行われることとなり、シート状の包装体が切断された
のちの包装品の積み重ね作業までの搬出工程を完全自動
化することができるものである。

本考案は前記実施例による説明によっても明らかによう
に、自動包装機から送り出されてスリッターおよびカッ
ターにより縦および横に切断されて降下してくる包装品
を人手を要せずに振分けて積み重ね装置により所要枚数
を積み重ね枠内に送り込む全工程を自動化することがで
きる自動包装装置における包装品の搬出装置として実用
的価値極めて大なものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は一部切欠
正面図、第２図は積み重ね装置の一部切欠正面図、第３
図は同じく一部切欠側面図、第４図は振分は装置の一部
切欠平面図である。 １：移送装置、２ニスリツター、３：カッター、３２：
積み重ね枠、３３：積み重ね装置、３７：吸引室、３８
：吸引面、４１：ベルトコンベア、４１’：コンベアベ
ルト、４２：突き落し機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 包装機により包装された多数の包装部を有するシート状
   の包装体を所要の大きさに切断するスリッター２および
   カッター３と、該スリッター２およびカッター３により
   切断された複数列の包装品を多数の小孔付のベルトコン
   ベア７′の前面に吸着して降下させるベルトコンベア７
   および該ベルトコンベア７に吸着されて降下した複数列
   の包装品を吸着して各列毎に振分けて搬送コンベア３１
   に送る振分は装置８とよりなるバキューム式の移送装置
   １と、該搬送コンベア３１により送られてくる包装品を
   該搬送コンベア３１の他端前部において押上げる押上げ
   アーム４０と、該押上げアーム４０により押上げられた
   包装品を１個宛下面に吸着させて積み重ね枠３２に多数
   個積み重ねる積み重ね装置３３を順次設けて該積み重ね
   装置３３には前記移送装置１により送られてくる包装品
   を下面に吸着させる多数の小孔付のコンベアベルト４１
   ′を使用したベルトコンベア４１と該コンベアベル）−
   ４１’の裏面に多数の吸引孔付の吸引面３８を接触させ
   た吸引室３７とコンベアベルト４１′に吸着されて前記
   積み重ね枠３２の上方に送られてきた包装品を突き落す
   突き落し機構４２を設けたことを特徴とする自動包装装
   置における包装品の搬出装置。