JPS5826458B2 - カ−テンウオ−ルの雨仕舞構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、カーテンウオールの雨仕舞機構に関するも
ので、カーテンウオール内を外気と等圧にして漏水防止
を行うオープンジヨイント方式の原理を応用して改良さ
れたものである。

すなわち、この発明の要旨とするところは、方立の取付
は部と無目とでわくを構成するカーテンウオールにおい
て、前記方立の取付は部の中空部を、その室外面に形成
した通気口を介して外気と連通させるとともに、この中
空部と、方立の面材取付は溝内及び面材を支持する押縁
内を、圧力調整孔を介して連通させ、前記通気口はその
室外面に、この通気口を覆う覆い片（カバー）を備えて
戒るもので、この考案によれば、圧力差による漏水の防
止を十分に行うことができる。

次に、この発明を添付図面について説明する。

第１図はこの発明の第一実施例を示すものであって、方
立１は、中空状の矩形断面を有する方立本体１ａと、こ
の方立本体１ａの一辺から突設されて後述する面材取付
は溝２を形成する取付は部１ｂと、この取付は部１ｂの
外側開口部に取付けられるカバー１ｃとで構成されてお
り、取付は部１ｂは、前記方立本体１ａの一辺から互い
に適宜間隔を置いて突出される２つの取付は片１ｂ１゜
１ｂ２で形成され、これら取付は片１ ｂｌ、 １ｂ２
の外側開口部に取付けられるカバー１ｃによって取付は
片１ｂ１，１ｂ２間の空間３は外気と遮断されている。

４は面材取付は溝５を有する中空状の無目であって、こ
の無目４の長手方向の端部には蓋材４ａが取付けられて
、開口部が閉塞されており、かつ、この無目４の端部は
、前記方立１の取付は部１ｂの両側適宜箇所に設けられ
た開口（図示せず）内に挿入されて、カーテンウオール
わくを形成している。

６は前記方立１と無目４とで構成されるわく内に取付け
られるガラス、パネル等の面材で、前記方立１に形成さ
れた面材取付は溝２と、無目４に形成された面材取付は
溝５とにはめ込まれる。

この際、方立１の面材取付は溝２は、一端が前記方立本
体１ａに係着され、かつ、他端が取付は片１ｂ１又は１
ｂ２に係着される。

押縁７によってこの面材取付は溝２の一部が形成されて
いる。

なお、８は面材取付は溝２と面材６との間に介在される
パツキン等のシール材である。

上記のように構成して戒るカーテンウオールにおいて、
このカーテンウオール内と外気とを等圧にして、圧力差
による漏水を防止するオープンジヨイント方式が採用さ
れている。

この発明は、このオープンジヨイント方式の等圧原理を
用いた雨仕舞構造の改良に係るものであって、外側から
見えないカバー１０の適宜位置に通気口９を設けて、方
立１の中空部すなわち空間３と外気とを連通し、取付は
片１ｂ１，１ｂ２の適宜位置に設けた圧力調整孔１０を
介して、空間３と面材取付は溝２とを連通ずるとともに
、同様に、取付は片１ｂ１，１ｂ２に設けた圧力調整孔
１０ａを介して、空間３と押縁７内の空間７ａ内とを連
通して、これら空間３と面材取付は溝内すなわち面材取
付は溝２及び押縁７内の空間７ａとを、それぞれ外気と
等圧にするようにしたものである。

よって、この発明によれば、圧力差による漏水を防止す
ることができ、しかも外気圧に等しい中空部３を設けた
ことによって雨水が通気口９から入りに＜＜、また圧力
調整孔１０．１０ａは直接雨水がかかりにくい位置に設
けられているので、風圧によって内部に侵入する雨水等
の漏水を防止することができる。

第２図は、この発明の第二実施例を示すもので、方立１
の面材取付は溝２を形成する押縁７′が第一実施例のも
のと異なり、一部切欠かれて形成されており、前記第一
実施例の押縁７内の空間７ａと面材取付は溝２とが連通
されている。

したがって、この第二実施例の場合には、面材取付は溝
２内を外気と等圧にするための圧力調整孔１０′が最少
限１つで足りる。

また、通気口９′は取付は片１ｂ１゜１ｂ２に設けられ
ている。

なお、この第二実施例において第一実施例と同一箇所に
は同一符号を付して説明は省略する。

よって、上記のように形成されるこの発明の雨仕舞構造
によれば、次のような作用効果が得られる。

すなわち１）通気口の室外面に覆い片を形成したので、
室外側から通気口が見えなくなって外観を向上させると
ともに、運動エネルギ、気流等により直接通気口から侵
入しようとする雨滴を阻止して安全な外気のみを導入す
ることができる。

２）万一導入空気に混じって雨滴が侵入しても、一次空
間に相当する方立中空部で雨水を処理し更に面材取付は
溝内及び押縁内を外気と等圧にしたので、万一導入空気
に混じって雨滴がこれらの空間に侵入したとしても、そ
れ以上内部に侵入することなく重力で下方に落下し排水
処理される。

また万一面材を押さえるタイト材部分や、方立相互の連
結部等から毛細管現象により上記空間内に雨水が侵入し
たとしても、上記と同様に落下して排水処理される。

３）かくして上記構成により侵入雨水はすべてわく内で
排水処理されるから室内への漏水を完全に防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第一実施例を示す断面図で、第２図
はこの発明の第二実施例を示す断面図である。 図において、１・・・・・・方立、１ａ・・・・・・方
立本体、１ｂ・・・・・・取付は部、１ｂ１，１ｂ２・
・・・・・取付は片、１ｃ・・・・・・カバン、２・・
・・・・面材取付は溝、３・・・・・・空間、４・・・
・・・無目、４ａ・・・・・・蓋材、５・・・・・・面
材取付は溝、６・・・・・・面材、７．７’・・・・・
・押縁、７ａ・・・・・・押縁７内の空間、８・・・・
・・シール材、９，９′・・・・・・通気口、１０．１
０’、１０ａ・・・・・・圧力調整孔である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ それぞれ中空状に形成した方立の取付は部と無目と
   でわくを構成するカーテンウオールにおいて、前記方立
   の取付は部の中空部を、その室外面に形成した通気口を
   介して外気と連通させるとともに、この中空部と、方立
   の面材取付は溝内及び面材を支持する押縁内を、圧力調
   整孔を介して連通させ、前記通気口はその室外面に、こ
   の通気口を覆う覆い片（カバー）を備えて戒るカーテン
   ウオールの雨仕舞構造。