JPS582579B2 - 快削性アルミニウム合金 - Google Patents

快削性アルミニウム合金

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JPS582579B2
JPS582579B2 JP4291679A JP4291679A JPS582579B2 JP S582579 B2 JPS582579 B2 JP S582579B2 JP 4291679 A JP4291679 A JP 4291679A JP 4291679 A JP4291679 A JP 4291679A JP S582579 B2 JPS582579 B2 JP S582579B2
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JP
Japan
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alloy
cutting
machinability
free
corrosion resistance
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Expired
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JP4291679A
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English (en)
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JPS55138054A (en
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宮本三也
中井康人
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Furukawa Aluminum Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Aluminum Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は快削性と耐食性が優れ、かつ陽極酸化皮膜の形
成が容易で、形成した皮膜が高温に加熱されても剥離し
ない快削性アルミニウム合金であり、特に切粉形状を改
善した快削性アルミニウム合金に関するものである。
従来快削性アルミニウム合金には、AA2011合金(
Cu5.5%、Pb0.55%、Bi0.55%、残部
Al)が使用されているが、耐食性が劣る欠点がある。
また耐食性の優れた快削性アルミニウム合金としてはA
l−Mg−Si系合金にpbとBiを添加したAA62
62合金(Mg2Si0.5%、Cu0.3%、Pb0
.55%、Bi0.55%、残部Al)が知られている
しかしながらAA6262合金はAA2011合金に比
較し、切削性が劣るため、これにSn,Sbなどの低融
点金属及びその他の金属を添加して耐食性を低下せしめ
ることなく切削性を改善した合金、例えばMg2Si1
.1%、Si0.3%、Cu0.2%、Ti0.02%
、Pb0.55%、Bi0.4%、Sn0.5%、Mn
0.15%、Cr0.1%、残部Alからなる合金が実
用化されている。
しかるに最近需要家における切削加工の自動化、省力化
が急速に進み、その結果、更に切削性の優れた合金が要
求されるようになった即ち切削加工の自動化、省力化に
あっては切削作業の際、切粉が細かく分断し、工具に巻
きつがなくなり作業性が向上することが必要である。
また機器部品、特にカメラ部品等においては切削加工後
、陽極酸化処理及び塗装などの表面処理を行なうことが
多くなった。
塗装をほどこす場合は一般に陽極酸化処理後、アクリル
等の熱硬化性樹脂を塗装しこの塗膜を硬化させるため、
200℃前後の温度で加熱するが、その際陽極酸化皮膜
が剥離する欠点があった。
この剥離の問題を解決するものとしてAl一Mg−Si
−Pb+Sn系合金にCrを添加した合金も提案されて
いるが、切削性特に切削作業におげる切粉の形状の点で
なお充分ではなかった。
本発明はこれに鑑み、種々研究の結果、Al−Mg−S
i−Pb−Sn系合金に希土類元素又はミツシュメタル
を添加することにより耐食性、陽極酸化皮膜の形成性、
皮膜の酬剥離性を低下せしめることなく、切削性特に切
粉の形状を改善し、切削作業を容易にした快削性アルミ
ニウム合金な開発したもので、金属間化合物Mg2Si
を0.6〜2.0%形成するMg及びSi とSi0.
2〜1.0%とCu0.1〜0.5%と、希土類元素又
はミツシュメタル0.05〜0.6%とTi0.01〜
0.2%とPb0.4〜1.6%とSn0.4〜1.2
%と更にMn0.1〜0.5%及びCr0.1〜0.5
%を何れか1種以上とを含み、残部Alと通常の不純物
からなることを特徴とする。
即ち本発明において、金属間化合物Mg2Siは時効硬
化元素として作用するも、その量を0.6〜2.0%と
したのは、0.6%未満では十分な硬化が得られず、2
.0%を超えると押出、抽伸等の加工性が悪くなるため
である。
またMg2Siを形成するのに必要なSiのほかに、更
にSiの過剰な添加は、合金の強度と切削性を改善する
もので、その量を0.2〜1.0%としたのは0.2%
未満ではその効果が小さく、1.0%を超えると押出、
抽伸等の加工性が低下するばかりか、切削時の工具摩耗
を増加するためである。
尚工具の摩耗については、従来Si含有量が多くなると
切削バイトの摩耗が著しいと言われていたが本発明合金
におげるSi含有の範囲内では切削に最も悪影響を及ば
す初晶Siは認められず、良好な結果が得られる。
次にCuは合金の強度と熱処理性を改善するもので、そ
の量を0.1〜0.5%としたのは0.1%未満ではそ
の効果が小さく、0.5%を超えると耐食性を低下する
ためである。
また希土類元素又はミツシュメタルは合金の切削性特に
切粉の形状を大巾に改善する。
即ち切削作業において切粉を細かく分断する作用を有し
、切削作業を容易にする。
その量を0.05〜0.6%としたのは、0.05%未
満では効果が小さく、0.6%を超えると前記効果が飽
和し、逆に切削時の工具摩耗を増大するようになるため
である。
尚希土類元素としては、La、Ce,Pr,Nd,Sm
等またミッシュメタルとしてはCeとLa を主成分と
する合金で、通常Ce45〜50%、La20〜40%
、残部その他の希土類元素(Nd,Sm,Pr等)から
なり、希土類元素、ミツシュメタル何れも同等の効果を
示すも、希土類元素単体は高価であり、ミッシュメタル
として添加することが経済的に有利である。
Tiは鋳造時の割れを防止し、組織を微細にする効果を
示すも、その量を0.01〜0.2%としたのは0.0
1%未満ではその効果が認められず、0,2%を超える
と効果が飽和するばかりか、切削時の工具の摩耗を増大
するようになるためである。
またpbとSnはそれぞれ切削性を改善するものでpb
の量を0.4〜16%、Sn0.4〜1.2%としたの
は何れも0.4%未満では効果が小さく、Pbl.6%
、Sn1.2%を超えると合金の加工性を低下するばか
りか、耐食性及び陽極酸化皮膜の形成が困難となり、更
に陽極酸化処理後の高温加熱により形成した皮膜が剥離
し易くなるためである。
更にMn又は/及びCrは合金の結晶粒を微細化し耐食
性を向上し、さらに陽極酸化皮膜の耐剥離性を改善する
もので、それぞれ単独又は同時に添加しても同様の効果
が得られる。
しかしてその量をそれぞれ0.1〜0.5%としたのは
、0.1%未満では効果が小さく、0.5%を超えると
熱処理性が悪くなるためである。
次に本発明合金を実施例について詳細に説明する。
第1表に示す組成の本発明合金(A〜K)、比較合金(
L〜O)及び従来合金(P〜S)を、下記の方法により
鋳造、加工して試験材とした。
本発明合金、比較合金及び従来合金(Q〜S)をそれぞ
れ25mm角に鋳造した後熱間加工を加えて直径15m
m■の丸棒に仕上げ、これを530℃で暁入れした後、
175℃で8時間高温時効を行なって試験材とした。
また従来合金(P)については、上記と同様にして25
mm角に鋳造した後熱間加工を加えて直径15mm■の
丸棒に仕上げ、これを520℃で焼入れした後、160
℃で14時間高温時効を行なって試験材とした。
これ等各試験材について切削性、工具摩耗性、陽極酸化
皮膜の形成性、耐食性及び陽極酸化処理後の高温加熱処
理による皮膜の耐剥離性を調べた。
その結果を第2表に示す。
尚切粉の形状の良否を主とした切削性は、回転数125
0rpm、切り込み量1〜2mm、送り速度0.012
5〜0.1mm/revで切削を行ない、切削された切
り屑形状より、評価した。
切削加工においては約5mm径のラセン状にカールし切
削性の悪いとされるものは長くつながり工具に巻きつぎ
切削作業を困難にする。
又このことにより品物に傷をつけることになる。
更にこのような切粉は切削後の切粉の体積が大きくなり
、その取扱いが容易でない。
切削中切粉が短かく切断するものは、これとは逆となり
切削作業を大幅に改善する。
また工具摩耗性はバイトを連続して使用し、バイトの研
摩なしで使用可能な時間により評価した。
更に陽極酸化皮膜の形成性及び耐食性は、試験材を15
%H2SO4水溶液中に浸漬して、電流密度1.5A/
dm2で30分間陽極酸化処理し、生成した陽極酸化皮
膜の厚さで皮膜の形成性を評価し、次に前記陽極酸化処
理により厚さ10μの酸化皮膜を形成した試験材をJI
SZ2371に基づき100時間、5%塩水噴霧試験を
行ない、発生した単位面積当りのピット数により耐食性
を評価した。
また陽極酸化皮膜の耐剥離性は、前記耐食性の評価に用
いたものと同様厚さ10μの陽極酸化皮膜を形成した試
験材について空気中で常温から300℃まで10℃間隔
で90分間保持する加熱を行ない、その後常温に冷却し
て陽極酸化皮膜の剥離の有無を調べ、剥離を起さない最
高加熱温度で評価した。
尚第2表中の評価記号は第3表に示す基準に従って記載
した。
第2表から明らかにミッシュメタルを添加した本発明合
金A〜Kは何れも従来のAA6262の改良合金(R、
S)に比較し同等の工具摩耗性と耐食性、陽極酸化皮膜
の形成性、皮膜の耐剥離性を有し、切削性(切粉の形状
)を改善することが判る。
またミツシュメタルの添加量が少ない比較合金Lでは切
削性(切粉Q形状)が改善されず、ミッシュメタルの添
加量が多い比較合金Mでは工具摩耗性が著しく悪くなる
ことが判る。
更に過剰Siの量が少ない比較合金Nでは切削性が改善
されず、過剰Si量の多い比較合金Oでは、切削性が向
上するものの工具摩耗性が著しく悪くなることが判る。
このように本発明によれば快削合金に要求されるすべて
の性能を満足するものであり、従来のAA6262の改
良合金と同等の工具摩耗性と耐食性、陽極酸化皮膜の形
成性、皮膜の耐剥離性を有し、切削中の切粉を細かくし
、切削作業を大巾に改善するものであり、最近の切削加
工の自動化、省力化に対し顕著な効果を奏するものであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 金属間化合物Mg2Siを0.6〜2.0%形成す
    るMg及びSiとSi0. 〜1.0%とCu0.1〜
    0.5%と希土類元素又はミッシュメタル0.05〜0
    .6%とTi0.01〜0.2%とPb0.4〜1.6
    %とSn0.4〜12%と、更にMn0.1〜0.5%
    とCr0.1〜0.5%の何れか1種以上を含み、残部
    Alと通常の不純物とからなる快削性アルミニウム合金
JP4291679A 1979-04-09 1979-04-09 快削性アルミニウム合金 Expired JPS582579B2 (ja)

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JPS60194038A (ja) * 1984-03-14 1985-10-02 N D C Kk 自動車等の回転機器に供せられるAl合金軸受材ならびにその軸受材に使用されるAl合金粉末
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