JPH05271850A - 快削性白色合金 - Google Patents

快削性白色合金

Info

Publication number
JPH05271850A
JPH05271850A JP10244592A JP10244592A JPH05271850A JP H05271850 A JPH05271850 A JP H05271850A JP 10244592 A JP10244592 A JP 10244592A JP 10244592 A JP10244592 A JP 10244592A JP H05271850 A JPH05271850 A JP H05271850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
weight
white
copper
free
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10244592A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Esashi
昭 江刺
Masao Asako
正夫 浅子
Yoshiaki Osawa
義昭 大沢
Hiroyuki Nakayama
博幸 中山
Ryuichi Yamamoto
隆一 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NORINAGA SHINDOUSHIYO KK
Original Assignee
NORINAGA SHINDOUSHIYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NORINAGA SHINDOUSHIYO KK filed Critical NORINAGA SHINDOUSHIYO KK
Priority to JP10244592A priority Critical patent/JPH05271850A/ja
Publication of JPH05271850A publication Critical patent/JPH05271850A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adornments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 銅45.0〜48.5重量%、ニッケル1
0.1〜14重量%、マンガン5〜9重量%、鉛0.5
〜2.5重量%及びアルミニウム0.5〜1.5重量%
を含み、残りが亜鉛及び不可避成分から成る組成におい
て、亜鉛当量に基づいて換算したマトリックス中の銅含
量を62%以下に調整して成る快削性白色合金である。 【効果】 本発明合金は、光沢ある白色を呈し、優れた
機械的強度、切削性を有し、かつ熱間加工に際して割れ
を生じることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光沢ある白色を呈し、
優れた機械的強度、切削性及び熱間加工性を有する新規
な快削性白色合金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】洋白のような銅基白色合金は、建築内外
装用材料、装飾、工芸品用材料、機械部品材料、鍵材な
どとして広く用いられているが、その使用目的に応じ、
快削性、熱間加工性、冷間加工性、耐食性、機械的強度
などを改善するために多種多様の組成が提案されてい
る。
【0003】これらの白色合金は、一般にMn,Zn,
Ni及びCuを主体とし、これに物性を改善するための
他の金属成分、例えばAl,PbとCoやFeなどを加
えたもの(特公昭60−13416号公報、特公昭61
−10541号公報)、Al,PbとBや希土類元素を
加えたもの(特公昭60−13417号公報)、Al,
PbとCa,Se及びTeの中の少なくとも1種を加え
たもの(特公昭59−52222号公報)などである。
【0004】また、Cu,Ni,Mn及びZnから成る
銀白色の耐食性銅基合金(特公昭62−2619号公
報)やNi,Mn,Pb,Zn及びCuから成る銀白色
の快削性銅基合金(特開平1−177327号公報)も
知られている。
【0005】ところで、これらの白色合金において、N
iとMnの含有割合がCuに比べ大きくなると白色が強
まることが知られているが、Cuの含有割合を小さくす
ると機械的強度の低下をもたらす上に、Niの量を多く
するとコスト高になり、またMnの量を多くすると軟化
焼鈍した際に緑色のMnOを生じ、これの除去が困難に
なるため、その配合量は自ら制限されるのを免れない。
【0006】他方、Pbは快削性を向上する効果を示す
が、これを添加すると、600℃以上の温度で熱間加工
したときに割れを生じるという欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した白
色合金において避けることができない問題点を克服し、
光沢ある白色を呈し、しかも良好な機械的強度、切削性
及び熱間加工性をもつ白色合金を提供することを目的と
してなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、Cu,N
i,Mn,Pb及びZnを含有する組成の白色合金につ
いて種々検討した結果、亜鉛当量に基づいて換算したC
uの量を特定範囲に調整した上、Alを添加することに
より、良好な白色光沢を呈し、しかもPb添加に基づく
熱間加工割れを抑制しうることを見出し、この知見に基
づいて本発明をなすに至った。
【0009】すなわち、本発明は、銅45.0〜48.
5重量%、ニッケル10.1〜14重量%、マンガン5
〜9重量%、鉛0.5〜2.5重量%及びアルミニウム
0.5〜1.5重量%を含み、残りが亜鉛及び不可避成
分から成る組成において、亜鉛当量に基づいて換算した
マトリックス中の銅含量を62%以下に調整して成る快
削性白色合金を提供するものである。
【0010】本発明合金においては、Cuの含有量を4
5.0〜48.5重量%の範囲内にすることが必要であ
る。これよりもCuが少ないと伸びや冷間加工性が低下
するし、また、これよりもCuが多くなると機械的強度
が低下すると同時に光沢ある白色の外観が得られなくな
る。
【0011】次に、Niの含有量は10.1〜14重量
%の範囲内にすることが必要である。これよりもNiが
少ないと、光沢ある白色の外観が得られないし、また、
これ以上量を多くしても色調の向上はみられずコスト高
になるだけである。
【0012】また、Mnの含有量は5〜9重量%の範囲
内にする必要がある。これよりもMnが少ないと色調が
劣化するし、またこれよりもMnが多くなると軟化焼鈍
する際、緑色のMnOを生じるが、これは硫酸洗浄その
他によっても除去することができないため、外観が劣化
するのを免れない。
【0013】これらのCu,Mn及びNiの間の量的関
係としては、MnとNiの合計量に対するCuの量の重
量比が3以下になるように選ぶのが好ましい。
【0014】次に、本発明合金においては、快削性を付
与するための成分としてPbを0.5〜2.5重量%の
範囲内で添加することが必要である。これよりもPbが
少ないと、快削性の付与が不十分になるし、またこれよ
りもPbが多くなると熱間加工割れの抑制が困難にな
る。
【0015】ところで、本発明合金においては、Pbの
添加に起因する熱間加工割れを抑制するために、Alを
0.5〜1.5重量%の範囲で添加するが、このAlの
添加の効果は、亜鉛当量に基づいて換算したマトリック
ス中の銅含量(以下銅マトリックス量という)を62%
以下に調整することによってはじめて発揮される。
【0016】この銅マトリックス量A′(%)は、次式
にしたがって計算することができる。
【0017】
【数1】
【0018】この式においてAはCuの含有量(重量
%)、BはZnの含有量、qは添加各成分元素のそれぞ
れの含有量(重量%)、tは各成分元素に固有のZn当
量でNiは−1.3、Pbは1.0、Mnは0.6、A
lは6.0である。
【0019】そして、この銅マトリックス量が62%よ
りも大きい場合には、Alを添加しても熱間加工割れを
抑制することができない。これは、銅マトリックス量が
62%以下の場合は、AlがPbの粒界割れを防ぎ、熱
間加工性の良好なα,β2相合金を形成するが、62%
よりも大きくなると、このような合金の形成が困難にな
るためであると考えられる。
【0020】本発明合金は、前記した組成とすることに
より、引張強さ700N/mm以上、伸び6%以上と
いう優れた機械的性質が達成され、しかも長期間にわた
って放置しても光沢色調の変化を生じることはない。
【0021】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。なお、各例における物性は以下の方法により測定
したものである。
【0022】(1)色調;径20mm、長さ50mmの
鋳物試料を長さ10mmの輪切りに切断し、バフ研摩し
て鏡面状に仕上げて観察した。
【0023】(2)切削性;径20mmの鋳物試料より
径10mmの試片を切り出し、卓上旋盤による旋削を行
い、その際の切削抵抗、切屑形態を比較し、次の基準で
評価した。 ○:切削抵抗が小さく、切屑形態は針状である。 ×:切削抵抗が大きく、切層形態は連続状である。
【0024】(3)機械的性質;径200mm、長さ7
00mmのインゴットを作成し、750〜800℃に加
熱し、厚さ10mm、巾150mmに押出したのち、3
0〜40%の冷間加工を行って2mm厚に仕上げた板の
引張強さ(N/mm)及び伸び(%)を測定した。
【0025】(4)熱間加工性;径20mmの鋳物試料
を長さ30mmに輪切りにし、750〜800℃に加熱
したのち、厚さ10mmに熱間鍛造し、円板に生じた欠
陥を観察して、以下の基準により評価した。 ◎:割れが全く認められない。 ○:細かい割れが認められる。 ×:大きい割れが認められる。
【0026】(5)耐候性;前記(1)で得た鏡面仕上
げのしを1,440時間(60日間)室内に放置したの
ち、その変色と光沢減少の度合を観察し、以下の基準に
より評価した。 ○:全く変化なし ×:変色、光沢減少あり
【0027】実施例1〜4 表1に示す割合でCu,Ni,Mn,Pb,Al及びZ
nの各粉末を混合し、この混合物を黒鉛るつぼ中に入
れ、電気炉により約1500℃に加熱し、溶融すること
により、白色合金を製造した。このようにして得られた
白色合金の物性を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】この表から明らかなように、本発明合金は
いずれも優れた光沢白色を呈し、かつ良好な切削性、機
械的性質、熱間加工性、耐候性を示す。
【0030】比較例1〜3 実施例1〜3と同じ組成と銅マトリックス量を有するが
Alを添加しない白色合金を、実施例1〜3と同様の方
法で製造した。得られた白色合金の物性を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】この表から明らかなように、Alを添加し
ない場合は、切削性、機械的性質、耐候性は良好である
が熱間加工性は不良である。
【0033】比較例4、5 銅マトリックス量が64%及び66%である点以外は、
それぞれ実施例1〜4に対応する組成をもつ白色合金を
実施例1〜4と同様の方法で製造した。このようにして
得た白色合金の物性を表3に示す。
【0034】
【表3】
【0035】この表から明らかなように銅マトリックス
量が62%よりも大きくなると、Alを添加しても熱間
加工性の改善は認められない。
【0036】比較例6 Cu47重量%、Ni10.5重量%、Mn7重量%、
残部Znの組成をもつ白色合金を実施例1〜4と同様の
方法で製造した。このようにして得た白色合金は、色
調、熱間加工性、耐候性は良好であったが、切削性は不
良であった。
【0037】
【発明の効果】本発明合金は、光沢ある白色を呈し、優
れた機械的強度、切削性を備える上に、熱間加工に際し
て割れを生じることがないので、特に鍵材として好適に
用いることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅45.0〜48.5重量%、ニッケル
    10.1〜14重量%、マンガン5〜9重量%、鉛0.
    5〜2.5重量%及びアルミニウム0.5〜1.5重量
    %を含み、残りが亜鉛及び不可避成分から成る組成にお
    いて、亜鉛当量に基づいて換算したマトリックス中の銅
    含量を62%以下に調整して成る快削性白色合金。
JP10244592A 1992-03-30 1992-03-30 快削性白色合金 Pending JPH05271850A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10244592A JPH05271850A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 快削性白色合金

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10244592A JPH05271850A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 快削性白色合金

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05271850A true JPH05271850A (ja) 1993-10-19

Family

ID=14327670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10244592A Pending JPH05271850A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 快削性白色合金

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05271850A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0987793A (ja) * 1995-09-21 1997-03-31 Kichiyou Shindoushiyo:Kk 改良快削白色合金
CN100441713C (zh) * 2007-01-24 2008-12-10 宁波博威集团有限公司 易切削高锰铜合金
EP2278033A1 (en) * 2008-03-09 2011-01-26 Mitsubishi Shindoh Co., Ltd. Silver-white copper alloy and process for producing the same
CN104862524A (zh) * 2014-07-31 2015-08-26 比亚迪股份有限公司 一种高强度合金及其制备方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54132424A (en) * 1978-04-06 1979-10-15 Mitsubishi Metal Corp White copper alloy for architecture and decorative technical art
JPS59133341A (ja) * 1983-01-19 1984-07-31 Mitsubishi Metal Corp 耐食性および熱間加工性にすぐれた高強度Cu合金
JPH01177327A (ja) * 1988-01-06 1989-07-13 Sanpo Shindo Kogyo Kk 銀白色を呈する快削性銅基合金

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54132424A (en) * 1978-04-06 1979-10-15 Mitsubishi Metal Corp White copper alloy for architecture and decorative technical art
JPS59133341A (ja) * 1983-01-19 1984-07-31 Mitsubishi Metal Corp 耐食性および熱間加工性にすぐれた高強度Cu合金
JPH01177327A (ja) * 1988-01-06 1989-07-13 Sanpo Shindo Kogyo Kk 銀白色を呈する快削性銅基合金

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0987793A (ja) * 1995-09-21 1997-03-31 Kichiyou Shindoushiyo:Kk 改良快削白色合金
CN100441713C (zh) * 2007-01-24 2008-12-10 宁波博威集团有限公司 易切削高锰铜合金
EP2278033A1 (en) * 2008-03-09 2011-01-26 Mitsubishi Shindoh Co., Ltd. Silver-white copper alloy and process for producing the same
EP2278033A4 (en) * 2008-03-09 2014-06-25 Mitsubishi Shindo Kk WHITE-SILVER COPPER ALLOY AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME
CN104862524A (zh) * 2014-07-31 2015-08-26 比亚迪股份有限公司 一种高强度合金及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0175183B1 (en) Copper alloys having an improved combination of strength and conductivity
US5340529A (en) Gold jewelry alloy
GB1572587A (en) Aluminium based alloys possessing resistance weldability
US4142918A (en) Method for making fine-grained Cu-Ni-Sn alloys
JPH01177327A (ja) 銀白色を呈する快削性銅基合金
US3146096A (en) Weldable high strength magnesium base alloy
JPH03111533A (ja) 耐応力腐食割れ性に優れた高強度アルミニウム合金
JPH05271850A (ja) 快削性白色合金
US3419385A (en) Magnesium-base alloy
JP3049137B2 (ja) 曲げ加工性が優れた高力銅合金及びその製造方法
KR810002049B1 (ko) 다이케스트용 내식성 Al합금
EP0263879A1 (en) Corrosion-resistant copper alloy
JP2828418B2 (ja) 改良快削白色合金
JPH055146A (ja) 耐摩耗性及び熱伝導性に優れたアルミニウム合金
JPS6410584B2 (ja)
US3370945A (en) Magnesium-base alloy
KR810002048B1 (ko) 다이케스트용 내식성 Al 합금
JP3225604B2 (ja) 耐食性のすぐれた金属間化合物析出強化型Ni−Cr−Mo系合金鋳造部材の製造方法
JPH02107728A (ja) 超快削性白色合金
JPS5932538B2 (ja) 靭性およびプレス焼入性のすぐれた押出用中力ai合金
JPH04210438A (ja) 高強度Cu 合金製連続鋳造鋳型材
KR940004899B1 (ko) 내식·내후성 구리 합금
KR960005232B1 (ko) Cu-al계 합금조성물
JP2000336440A (ja) 装飾用特殊アルミニウム青銅
JPH04232225A (ja) 成形性と耐食性に優れるアルミニウム合金板材とその製造方法