JPS5825051B2 - アンチモン含有耐熱性黄色酸化鉄顔料及びその製造方法 - Google Patents
アンチモン含有耐熱性黄色酸化鉄顔料及びその製造方法Info
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- JPS5825051B2 JPS5825051B2 JP54066103A JP6610379A JPS5825051B2 JP S5825051 B2 JPS5825051 B2 JP S5825051B2 JP 54066103 A JP54066103 A JP 54066103A JP 6610379 A JP6610379 A JP 6610379A JP S5825051 B2 JPS5825051 B2 JP S5825051B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は耐熱性の優れた特性を有するアンチモン含有耐
熱性黄色酸化鉄顔料及びその製造方法に関するものであ
る。
熱性黄色酸化鉄顔料及びその製造方法に関するものであ
る。
現在黄色酸化鉄顔料は黄鉛、カドミウム黄及びベンチジ
ンイエロー等の有毒黄色顔料の代替品としての用途を拡
大しつつある。
ンイエロー等の有毒黄色顔料の代替品としての用途を拡
大しつつある。
しかしながら黄色酸化鉄顔料は上記有毒顔料に比べ耐熱
性が劣る為に代替品としての使用範囲は狭く、更に耐熱
性の良好な黄色酸化鉄顔料の開発が待たれていた。
性が劣る為に代替品としての使用範囲は狭く、更に耐熱
性の良好な黄色酸化鉄顔料の開発が待たれていた。
そこで本発明者らは黄色酸化鉄顔料の耐熱性を向上させ
る為に鋭意研究を重ねた結果、常圧下、100℃以下の
温度で黄色酸化鉄粒子表面をアンチモン華(α−3b2
03)で被覆すれば水熱処理を行わずとも従前の水熱処
理と同程度の耐熱性が得られ、また更にこれを水熱処理
することあるいは第二鉄のコロイド状沈殿で被覆された
黄色酸化鉄をアンチモン化合物を含む水溶液中で水熱処
理することにより、黄色酸化鉄粒子表面に黄色酸化鉄・
アンチモン華系固溶体又は黄色酸化鉄・酸化アンチモン
系化合物が生成して処理黄色酸化鉄顔料の耐熱性が著し
く改善されることを発見し、本発明を完成したものであ
る。
る為に鋭意研究を重ねた結果、常圧下、100℃以下の
温度で黄色酸化鉄粒子表面をアンチモン華(α−3b2
03)で被覆すれば水熱処理を行わずとも従前の水熱処
理と同程度の耐熱性が得られ、また更にこれを水熱処理
することあるいは第二鉄のコロイド状沈殿で被覆された
黄色酸化鉄をアンチモン化合物を含む水溶液中で水熱処
理することにより、黄色酸化鉄粒子表面に黄色酸化鉄・
アンチモン華系固溶体又は黄色酸化鉄・酸化アンチモン
系化合物が生成して処理黄色酸化鉄顔料の耐熱性が著し
く改善されることを発見し、本発明を完成したものであ
る。
次に本発明の構成について説明する。
顔料特性を改善する1方法として、特公昭49−165
31号は特異な方法を提案している。
31号は特異な方法を提案している。
即ち、水可溶性の金属化合物の1種又はそれ以上と顔料
とをオートクレーブ中で処理し、顔料粒子表面に該金属
化合物から誘導される金属酸化物を被覆する方法である
。
とをオートクレーブ中で処理し、顔料粒子表面に該金属
化合物から誘導される金属酸化物を被覆する方法である
。
本発明者らも当初この方法を適用して、黄色酸化鉄の耐
熱性を向上させることを試みたが、期待した程の耐熱性
を付与することはできなかった。
熱性を向上させることを試みたが、期待した程の耐熱性
を付与することはできなかった。
そこで他の処理方法を種々検討したところ、(1)常圧
下、100℃以下の温度で黄色酸化鉄顔料粒子表面をア
ンチモンの酸化物であるアンチモン華(α−3b203
)で被覆すれば水熱処理を行なわずとも上記特公昭49
−16531号に記載された水熱処理と同程度の耐熱性
が得られること、 (2)また更に上記の如く被覆した後にこのアンチモン
華の全量が、加熱、加圧により再溶解しないようなpH
領域の水溶液中で水熱処理することにより、黄色酸化鉄
粒子の表面に黄色酸化鉄・アンチモン華系固溶体又は黄
色酸化鉄・酸化アンチモン系化合物が生成して処理顔料
の耐熱性が更に著しく改善されること、 (3)第二鉄のコロイド状沈殿で被覆された黄色酸化鉄
をアンチモン化合物を含む水溶液中で水熱処理すること
により黄色酸化鉄粒子の表面に黄色酸化鉄・アンチモン
華系固溶体又は黄色酸化鉄・酸化アンチモン系化合物が
生成して処理顔料の耐熱性が大巾に改善されること、 を見いだした。
下、100℃以下の温度で黄色酸化鉄顔料粒子表面をア
ンチモンの酸化物であるアンチモン華(α−3b203
)で被覆すれば水熱処理を行なわずとも上記特公昭49
−16531号に記載された水熱処理と同程度の耐熱性
が得られること、 (2)また更に上記の如く被覆した後にこのアンチモン
華の全量が、加熱、加圧により再溶解しないようなpH
領域の水溶液中で水熱処理することにより、黄色酸化鉄
粒子の表面に黄色酸化鉄・アンチモン華系固溶体又は黄
色酸化鉄・酸化アンチモン系化合物が生成して処理顔料
の耐熱性が更に著しく改善されること、 (3)第二鉄のコロイド状沈殿で被覆された黄色酸化鉄
をアンチモン化合物を含む水溶液中で水熱処理すること
により黄色酸化鉄粒子の表面に黄色酸化鉄・アンチモン
華系固溶体又は黄色酸化鉄・酸化アンチモン系化合物が
生成して処理顔料の耐熱性が大巾に改善されること、 を見いだした。
又アンチモン華被覆黄色酸化鉄顔料は、黄色酸化鉄をア
ンチモン@)塩溶液中に分散した後、アンチモン塩溶液
を加水分解させることにより得られるが、従来黄色酸化
鉄(α−FeOOH)とアンチモン華とは同じ結晶系(
斜方晶系)に属し、■ アンチモン華はアンチモン(I
n)塩溶液の加水分解により生成しく日本化学会編:新
実験化学講座8、無機化合物の合成〔1〕、丸善、19
76)■ その各々の結晶の格子定数は 黄色酸化鉄 a□=:4.60λbo=i o、o o
人cm=3.03人 アンチモン華a□=4.92人 bo= 12.46λ
cm二5.42人 であり、かつその結晶形態はいずれも針状〜柱状とされ
ている。
ンチモン@)塩溶液中に分散した後、アンチモン塩溶液
を加水分解させることにより得られるが、従来黄色酸化
鉄(α−FeOOH)とアンチモン華とは同じ結晶系(
斜方晶系)に属し、■ アンチモン華はアンチモン(I
n)塩溶液の加水分解により生成しく日本化学会編:新
実験化学講座8、無機化合物の合成〔1〕、丸善、19
76)■ その各々の結晶の格子定数は 黄色酸化鉄 a□=:4.60λbo=i o、o o
人cm=3.03人 アンチモン華a□=4.92人 bo= 12.46λ
cm二5.42人 であり、かつその結晶形態はいずれも針状〜柱状とされ
ている。
(Palache、L、 G、Berm−an、 H,
and Frondel、C,: The sys−t
em of mineralogy、 7th Ed、
Vol、1John Willey and 5on
s、New York。
and Frondel、C,: The sys−t
em of mineralogy、 7th Ed、
Vol、1John Willey and 5on
s、New York。
1944)
こと等から、先の特公昭49−16531号のようにオ
ートクレーブ中で加圧、加熱処理しなくても黄色酸化鉄
顔料粒子表面をアンチモンの酸化物であるアンチモン華
で被覆できたものと考えられる。
ートクレーブ中で加圧、加熱処理しなくても黄色酸化鉄
顔料粒子表面をアンチモンの酸化物であるアンチモン華
で被覆できたものと考えられる。
尚このアンチモン華被覆黄色酸化鉄顔料はアンチモン華
の良好な結晶で被覆されている為、アンチモン華で被覆
処理する前の基体黄色酸化鉄の熱水溶液中における分解
温度210℃よりも高い温度で水熱処理することが可能
になるものと考えられる。
の良好な結晶で被覆されている為、アンチモン華で被覆
処理する前の基体黄色酸化鉄の熱水溶液中における分解
温度210℃よりも高い温度で水熱処理することが可能
になるものと考えられる。
この水熱処理をケイ酸イオンあるいはスズ酸イオンの存
在下で行なえば処理可能温度が更に向上して、より短時
間の処理でしかも更に耐熱性を改善できること等を発見
し本発明を完成したものである。
在下で行なえば処理可能温度が更に向上して、より短時
間の処理でしかも更に耐熱性を改善できること等を発見
し本発明を完成したものである。
又、本発明に於いては基体黄色酸化鉄に特公昭53−2
8158号及び特開昭53−34827号に記載されて
いるアルカリ水溶液に於いて250℃以下の温度で水熱
処理を施した黄色酸化鉄を用いると基体黄色酸化鉄の耐
熱性が上がっている為その相加効果により更に耐熱性を
向上させることができる。
8158号及び特開昭53−34827号に記載されて
いるアルカリ水溶液に於いて250℃以下の温度で水熱
処理を施した黄色酸化鉄を用いると基体黄色酸化鉄の耐
熱性が上がっている為その相加効果により更に耐熱性を
向上させることができる。
次に本発明を実験例により説明する。
市販黄色酸化鉄(マピコイエローLL−XLO)80g
を純水50〇−中に分散した後、攪拌しながら5b20
3として3.9g及びNaOHとして39gを含むアン
チモン酸ソーダ水溶液200rrllを添加し、更に純
水を加え、液量を2000−に希釈した後10分間攪拌
を続けた。
を純水50〇−中に分散した後、攪拌しながら5b20
3として3.9g及びNaOHとして39gを含むアン
チモン酸ソーダ水溶液200rrllを添加し、更に純
水を加え、液量を2000−に希釈した後10分間攪拌
を続けた。
この処理顔料を水洗・乾燥し、X線回折により調べたと
ころ黄色酸化鉄以外にアンチモン華の回折線が認められ
、又化学分析により、この処理顔料中に1.77%の5
b203が見い出されたものの電子顕微鏡下による観察
では黄色酸化鉄以外の粒子は特に認められなかった。
ころ黄色酸化鉄以外にアンチモン華の回折線が認められ
、又化学分析により、この処理顔料中に1.77%の5
b203が見い出されたものの電子顕微鏡下による観察
では黄色酸化鉄以外の粒子は特に認められなかった。
故にアンチモン華は黄色酸化鉄粒子表面に存在している
ものと考えらる。
ものと考えらる。
理学電機■製熱分析装置T G−DS Cにより処理前
後の顔料の熱分析を第1表のような条件で行なったとこ
ろ、黄色酸化鉄の脱水反応による吸熱ピークの外挿開始
温度が処理前の220℃から処理後の245℃へと上昇
し、当処理により耐熱温度が25℃向上した。
後の顔料の熱分析を第1表のような条件で行なったとこ
ろ、黄色酸化鉄の脱水反応による吸熱ピークの外挿開始
温度が処理前の220℃から処理後の245℃へと上昇
し、当処理により耐熱温度が25℃向上した。
従って黄色酸化鉄はアンチモン華、により均一に被覆さ
れているものと考えられる。
れているものと考えられる。
第1表 T G−DS Cの分析条件
試料重量 13,5■
基準物質 α−A1203
昇温速度 10℃/巖π
雰囲気 空気中
前記アンチモン華被覆黄色酸化鉄顔料20gを純水10
0yd中に分散した後、内容積250彪のステンレス製
オートクレーブに仕込み250℃で7時間水熱処理した
。
0yd中に分散した後、内容積250彪のステンレス製
オートクレーブに仕込み250℃で7時間水熱処理した
。
この際の圧力は250℃における水の飽和蒸気圧で、約
40に9/CIrL2を示した。
40に9/CIrL2を示した。
処理終了後オートクレーブより内容物を取り出し、水洗
・乾燥して処理顔料を得た。
・乾燥して処理顔料を得た。
この処理顔料を化学分析及びX線回折により調べたとこ
ろ5b203含有率については処理前と同等の値が得ら
れたがX線回折チャートには黄色酸化鉄以外の回折線は
認められず当木熱処理によりアンチモン華の回折線が消
滅した。
ろ5b203含有率については処理前と同等の値が得ら
れたがX線回折チャートには黄色酸化鉄以外の回折線は
認められず当木熱処理によりアンチモン華の回折線が消
滅した。
従って当処理により、
■ 黄色酸化鉄の結晶格子中にアンチモン華が拡散して
黄色酸化鉄・アンチモン華系固溶体が生成した。
黄色酸化鉄・アンチモン華系固溶体が生成した。
■ 黄色酸化鉄とアンチモン華との反応により黄色酸化
鉄・酸化アンチモン系化合物が生成した。
鉄・酸化アンチモン系化合物が生成した。
等のうちどちらかの現象が生じたものと考えられるが、
いずれにしても黄色酸化鉄粒子表面に、酸化鉄・酸化ア
ンチモン・水系被膜が生成したことはまちがいないもの
と判断される。
いずれにしても黄色酸化鉄粒子表面に、酸化鉄・酸化ア
ンチモン・水系被膜が生成したことはまちがいないもの
と判断される。
TG−DSOにより熱分析を行なったところ吸熱ピーク
の外挿開始温度は処理前245℃、処理後301℃とな
り、当処理により耐熱温度が更に56℃向上した。
の外挿開始温度は処理前245℃、処理後301℃とな
り、当処理により耐熱温度が更に56℃向上した。
以上のことより黄色酸化鉄顔料の耐熱性向上に及ぼす効
果は黄色酸化鉄粒子表面を単にアンチモン華で被覆する
よりも黄色酸化鉄粒子表面に鉄−アンチモン系固溶体又
は化合物を生成させる方が1著しく犬であることがわか
る。
果は黄色酸化鉄粒子表面を単にアンチモン華で被覆する
よりも黄色酸化鉄粒子表面に鉄−アンチモン系固溶体又
は化合物を生成させる方が1著しく犬であることがわか
る。
次に実施例によって、本発明を更に詳細に説明する。
実施例 1
市販黄色酸化鉄(マピコイエローLL−XLO)40g
を純水500m1中に分散した後、攪拌しなから5b2
03として4g及びNaOHとして40Iを含む亜アン
チモン酸ソーダ水溶液200mを添加し、更に純水を加
え、液量を2000ydに希釈した。
を純水500m1中に分散した後、攪拌しなから5b2
03として4g及びNaOHとして40Iを含む亜アン
チモン酸ソーダ水溶液200mを添加し、更に純水を加
え、液量を2000ydに希釈した。
10分間攪拌を続けた後、渥過・水洗してアンチモン華
被覆黄色酸化鉄顔料を得た。
被覆黄色酸化鉄顔料を得た。
このアンチモン華被覆黄色酸化鉄顔料を純水20〇−中
に分散した後、内容積500rnlのステンレス製□オ
ートクレーブに仕込み260℃で1時間水熱処理した。
に分散した後、内容積500rnlのステンレス製□オ
ートクレーブに仕込み260℃で1時間水熱処理した。
処理終了後オートクレーブより内容物を取り出し、水洗
・乾燥して水熱処理顔料を得た。
・乾燥して水熱処理顔料を得た。
TG−DSCによる吸熱ピークの外挿開始温度は市販黄
色酸化鉄220℃、水熱処理顔料295℃となり、当処
理により耐熱温度が75℃向上した。
色酸化鉄220℃、水熱処理顔料295℃となり、当処
理により耐熱温度が75℃向上した。
実施例 2
実施例1と同様な条件で作製したアンチモン華被覆黄色
酸化鉄顔料40gを5i02として1 g/13のケイ
酸ソーダ水溶液2007727!中に分散した後、ステ
ンレス製オートクレーブに仕込み270℃で3時間水熱
処理した。
酸化鉄顔料40gを5i02として1 g/13のケイ
酸ソーダ水溶液2007727!中に分散した後、ステ
ンレス製オートクレーブに仕込み270℃で3時間水熱
処理した。
処理終了後オートクレーブより内容物を取り出し、水洗
・乾燥して処理顔料を得た。
・乾燥して処理顔料を得た。
TG−DSOによる吸熱ピークの外挿開始温度は市販黄
色酸化鉄220℃、水熱処理顔料304℃となり、当処
理により耐熱温度が84℃向上した。
色酸化鉄220℃、水熱処理顔料304℃となり、当処
理により耐熱温度が84℃向上した。
実施例 3
400 g/13のカセイソーダ水溶液100−中にS
b2034gを溶解した後、純水を加えて液量を200
Hに調整した。
b2034gを溶解した後、純水を加えて液量を200
Hに調整した。
この液を市販黄色酸化鉄40gを分散したFe2(SO
4)3 として9 fi/73の硫酸第二鉄水溶液50
0−中に添加した後、ステンレス製オートクレーブに仕
込み180℃で3時間水熱処理した。
4)3 として9 fi/73の硫酸第二鉄水溶液50
0−中に添加した後、ステンレス製オートクレーブに仕
込み180℃で3時間水熱処理した。
処理終了後オートクレーブより内容物を取り出し、水洗
・乾燥して処理顔料を得た。
・乾燥して処理顔料を得た。
尚化学分析により、この処理顔料中に1.32%の5b
203が見い出されたものの電子顕微鏡下による観察で
は黄色酸化鉄以外の粒子は特に認められなかったし、又
X線回折でも同様に黄色酸化鉄以外の回折線は認められ
なかった。
203が見い出されたものの電子顕微鏡下による観察で
は黄色酸化鉄以外の粒子は特に認められなかったし、又
X線回折でも同様に黄色酸化鉄以外の回折線は認められ
なかった。
又TG−DSOによる吸熱ピークの外挿開始温度は処理
前220℃、処理後289℃となり、当処理により耐熱
温度が69℃向上した。
前220℃、処理後289℃となり、当処理により耐熱
温度が69℃向上した。
実施例 4
市販黄色酸化鉄40gをFe2(804)3として18
g/lの硫酸第二鉄水溶液500m1中に分散し、こ
の液に5b203として209/It及びNaOHとし
て200g/13のアンチモン酸ソーダ水溶液200r
111を加え、更に5i02として20g/lのケイ酸
ソーダ水溶液20rnlを添加した後、ステンレス製オ
ートクレーブに仕込み200℃で3時間水熱処理した。
g/lの硫酸第二鉄水溶液500m1中に分散し、こ
の液に5b203として209/It及びNaOHとし
て200g/13のアンチモン酸ソーダ水溶液200r
111を加え、更に5i02として20g/lのケイ酸
ソーダ水溶液20rnlを添加した後、ステンレス製オ
ートクレーブに仕込み200℃で3時間水熱処理した。
処理終了後オートクレーブより内容物を取り出し、水洗
・乾燥して処理顔料を得た。
・乾燥して処理顔料を得た。
TG−DSCによる吸熱ピークの外挿開始温度は処理前
220℃、処理後294℃となり、当処理により耐熱温
度が74℃向上した。
220℃、処理後294℃となり、当処理により耐熱温
度が74℃向上した。
実施例 5
市販黄色酸化鉄40gをFe2(804)3として18
g/13の硫酸第二鉄水溶液500rrII!中に分
散し、この液に5b203として209/71!及びN
aOHとして200 g/13のアンチモン酸ソーダ水
溶液200m1を加え、更にSnO□として29/1.
のスズ酸ソーダ水溶液200m1を添加した後、ステン
レス製オートクレーブに仕込み200℃で3時間水熱処
理した。
g/13の硫酸第二鉄水溶液500rrII!中に分
散し、この液に5b203として209/71!及びN
aOHとして200 g/13のアンチモン酸ソーダ水
溶液200m1を加え、更にSnO□として29/1.
のスズ酸ソーダ水溶液200m1を添加した後、ステン
レス製オートクレーブに仕込み200℃で3時間水熱処
理した。
処理終了後オートクレーブより内容物を取り出し、水洗
・乾燥して処理顔料を得た。
・乾燥して処理顔料を得た。
TG−DSCによる吸熱ピークの外挿開始温度は処理前
220℃、処理後293℃となり、当処理により耐熱温
度が73℃向上した。
220℃、処理後293℃となり、当処理により耐熱温
度が73℃向上した。
実施例 6
市販黄色酸化鉄をlNNaOH溶液中に於いて190℃
で3時間水熱処理を施した黄色酸化鉄に実施例1と同様
の操作を行って得られたアンチモン華被覆黄色酸化鉄顔
料を純水20Od中に分散した後、ステンレス製オート
クレーブに仕込み260℃で1時間水熱処理した。
で3時間水熱処理を施した黄色酸化鉄に実施例1と同様
の操作を行って得られたアンチモン華被覆黄色酸化鉄顔
料を純水20Od中に分散した後、ステンレス製オート
クレーブに仕込み260℃で1時間水熱処理した。
水洗、乾燥して得られた水熱処理顔料のTG−DSCに
よる吸熱ピークの外挿開始温度は306℃で実施例1の
市販黄色酸化鉄を用いて得られた顔料の295℃より耐
熱温度が11℃向上した。
よる吸熱ピークの外挿開始温度は306℃で実施例1の
市販黄色酸化鉄を用いて得られた顔料の295℃より耐
熱温度が11℃向上した。
実施例 7
市販黄色酸化鉄をlNNaOH溶液中に於いて190℃
で3時間水熱処理を施した黄色酸化鉄に実施例4と同様
の処理を行なった。
で3時間水熱処理を施した黄色酸化鉄に実施例4と同様
の処理を行なった。
得られた処理顔料のTG−DSCによる吸熱ピークは3
05℃で実施例4の市販黄色酸化鉄を用いて得られた顔
料の294℃より耐熱温度が11℃向上した。
05℃で実施例4の市販黄色酸化鉄を用いて得られた顔
料の294℃より耐熱温度が11℃向上した。
比較例 1
特公昭49−16531号に記載された方法に従って市
販黄色酸化鉄80gを純水50〇−中に分散した後、5
b203として20 g/13及びNaOHとして20
0 g/13のアンチモン酸ソーダ水溶液200−を添
加して、ステンレス製オートクレーブに仕込み、攪拌し
ながら200℃で3時間水熱処理した。
販黄色酸化鉄80gを純水50〇−中に分散した後、5
b203として20 g/13及びNaOHとして20
0 g/13のアンチモン酸ソーダ水溶液200−を添
加して、ステンレス製オートクレーブに仕込み、攪拌し
ながら200℃で3時間水熱処理した。
処理終了後オートクレーブより内容物を取り出し、水洗
・乾燥して処理顔料を得た。
・乾燥して処理顔料を得た。
TG−DSCによる吸熱ピークの外挿開始温度は処理前
220℃、処理後248℃となり、当処理により、耐熱
温度が28℃向上したことになるが、これは実験例で示
したアンチモン華被覆黄色酸化鉄の耐熱性とほぼ同等で
あり、水熱処理を施した実施例1〜5に比べると劣る結
果である。
220℃、処理後248℃となり、当処理により、耐熱
温度が28℃向上したことになるが、これは実験例で示
したアンチモン華被覆黄色酸化鉄の耐熱性とほぼ同等で
あり、水熱処理を施した実施例1〜5に比べると劣る結
果である。
比較例 2
比較例1と同様な処理を210℃で行なったところ、1
部の黄色酸化鉄が赤色酸化鉄に変化した。
部の黄色酸化鉄が赤色酸化鉄に変化した。
従って当市販黄色酸化鉄顔料の熱水溶液中における分解
温度は200〜210℃であることがわかる。
温度は200〜210℃であることがわかる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 黄色酸化鉄粒子表面に酸化鉄・酸化アンチモン・水
系被膜が生成した粒子構造を有する耐熱性黄色酸化鉄顔
料。 2 黄色酸化鉄粒子表面を常圧下100℃以下の温度に
おいてアンチモン華で被覆した後、水熱処理を行なって
黄色酸化鉄粒子の表面に酸化鉄・酸化アンチモン・水系
被膜を生成せしめることを特徴とする耐熱性黄色酸化鉄
顔料の製造方法。 3 黄色酸化鉄を第二鉄塩水溶液に加え、アルカリを添
加し、更にアンチモン塩溶液を添加した後、水熱処理を
行なって黄色酸化鉄粒子表面に酸化鉄・酸化アンチモン
・水系被膜を生成せしめることを特徴とする耐熱性黄色
酸化鉄顔料の製造方法。 4 水熱処理をケイ酸イオンあるいはスズ酸イオンの存
在下で行なう特許請求の範囲第2項又は第3項に記載の
方法。 5 黄色酸化鉄粒子がアルカリ水溶液において250℃
以下の温度で水熱処理を施したものである特許請求の範
囲第2項又は第3項に記載の方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54066103A JPS5825051B2 (ja) | 1979-05-30 | 1979-05-30 | アンチモン含有耐熱性黄色酸化鉄顔料及びその製造方法 |
US06/327,868 US4374676A (en) | 1979-05-30 | 1981-12-07 | Heat stable yellow iron oxides containing antimony |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54066103A JPS5825051B2 (ja) | 1979-05-30 | 1979-05-30 | アンチモン含有耐熱性黄色酸化鉄顔料及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55158132A JPS55158132A (en) | 1980-12-09 |
JPS5825051B2 true JPS5825051B2 (ja) | 1983-05-25 |
Family
ID=13306208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54066103A Expired JPS5825051B2 (ja) | 1979-05-30 | 1979-05-30 | アンチモン含有耐熱性黄色酸化鉄顔料及びその製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4374676A (ja) |
JP (1) | JPS5825051B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0453058Y2 (ja) * | 1985-04-01 | 1992-12-14 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5938259A (ja) * | 1982-08-26 | 1984-03-02 | Titan Kogyo Kk | 耐熱性黄色酸化鉄顔料の製造方法 |
EP0111331B1 (en) * | 1982-12-14 | 1988-06-01 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Plastic magnets impregnated with a dye-coated metallic magnet powder |
FI107724B (fi) | 1998-12-28 | 2001-09-28 | Metso Paper Inc | Laite ja menetelmä liitoksen tekemisessä paperirainaan |
JPWO2012161191A1 (ja) * | 2011-05-24 | 2014-07-31 | 日産化学工業株式会社 | 表面変性された熱線遮蔽性微粒子の製造方法及びその方法により得られる熱線遮蔽性微粒子分散液 |
US10487212B2 (en) | 2017-02-06 | 2019-11-26 | Hong Kong Baptist University | Thermally stable color pigments with nanofiber coating |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5120099A (en) * | 1974-08-10 | 1976-02-17 | Kanto Denka Kogyo Kk | Geesaitono seizoho |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2249274A1 (de) * | 1972-10-07 | 1974-04-18 | Bayer Ag | Herstellung von gefaelltem rotem eisen(iii)-oxid |
JPS5328158B2 (ja) * | 1974-02-22 | 1978-08-12 |
-
1979
- 1979-05-30 JP JP54066103A patent/JPS5825051B2/ja not_active Expired
-
1981
- 1981-12-07 US US06/327,868 patent/US4374676A/en not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5120099A (en) * | 1974-08-10 | 1976-02-17 | Kanto Denka Kogyo Kk | Geesaitono seizoho |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0453058Y2 (ja) * | 1985-04-01 | 1992-12-14 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4374676A (en) | 1983-02-22 |
JPS55158132A (en) | 1980-12-09 |
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