JPS582498Y2 - テ−ブル回転式ベンダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、回転テーブル上で管の曲げ加工を行なうテー
ブル回転式ベンダーに関する。

従来、排気ボイラのヒーティングコイルのように管を渦
巻き状に曲げる場合、焼曲げ加工をしなくてはならず、
作業が面倒であった。

本考案は、このような問題を解消し、冷間で管を渦巻き
状に曲げることができるベンダーの提供を目的とする。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において、基枠１に軸受２，３を介して回転軸４
が立設され、該回転軸４の中間部に矩形の偏心ガイド板
５が水平姿勢でかつその中央部で固着されている。

６は円板状の回転テーブルであって、回転軸４が貫通す
る長孔７（第３図）を中央部に有しており、偏心ガイド
板５の上面に設置されたボールベアリング８を介して該
偏心ガイド板５上に載せられている。

回転テーブル６の下面には偏心ガイド板５の長手方向の
内側面に摺動可能に接するスライド板９が突設され、か
つ上記長孔７は偏心ガイド板５の長手方向に沿って長尺
となっており、回転テーブル６は偏心ガイド板５の長手
方向にのみ偏心可能である。

！た、回転テーブル６の下面にはハンドル１０付の螺軸
１１がブラケット１２を介し回転のみ自在に設けられ、
該螺軸１１は偏心ガイド板５の端面に突設された筒軸１
３に螺合しておシ、これら螺軸１１、偏心ガイド板５お
よびスライド板９等で回転テーブル６の偏心操作機構１
４が構成されている。

１５は偏心ガイド版５の端面に対向して配置された３個
の偏心調整用ストッパであり、回転テーブル６の下面に
突設されたブラケット１５ａと、該ブラケツＮ５ａに螺
合したビス１５ｂからなる。

回転軸４ば、その下部に固着された平歯車１６を介して
回転駆動機構１７に接続されている。

該回転駆動機構１７ば、回転軸４の側方で基枠１に回転
自在に立設された伝達軸１８に、上記平歯車１６と噛合
する平歯車１９を設け、かつ該伝達軸１８を傘歯車機構
２０釦よび減速機２１を介してモータ２２に接続してな
るものである。

回転駆動機構１７はこの他種々の構成を採り得る。

回転テーブル６の上面には被曲げ加工管Ｍの曲げ半径の
湾曲面を有する案内治具２３（第５図Ｃ）がボルト４０
で着脱可能に固着される。

案内治具２３ば、半径の順次異なる多数の半円弧状の単
位治具２４を渦巻き状に連続させてなるものが使用され
る。

該単位治具２４の回転テーブル６０半面側の物は、点ｐ
を中心とする円弧状に形成され、他の半面側の物は点ｑ
を中心とする円弧状に形成されている。

上記画点 は、回転軸４の軸心を通る回転テ ２ｑ −プル６のスライド方向の直線上に位置する点である。

単位治具２４間の間隔は管Ｍの直径と略同９幅とする。

また単位治具２４の両側面４１の断面形状は、管Ｍの外
周面に沿う円弧状とすることが望ましい。

中心に配置する単位治具２４ａは略１周の渦巻き状側面
を有するものに形成され、かつ管Ｍの先端を嵌入する凹
入部２５を有している。

また、中心の単位治具２４ａは回転テーブル６の長孔Ｉ
と合致する長孔を有している。

なか、該中心の単位治具２４ａは回転テーブル６に対し
て完全固定状態、つｌり着脱不可能としてもよい。

回転テーブル６の上方には、案内治具２３に管Ｍを押え
付ける管押え装置２７が配置される。

管押え装置２７ば、管Ｍの外周面に嵌合する鼓み形のロ
ーラ２８と、該ローラ２８の進退操作機構２９からなり
、該進退操作機構２９は回転テーブル６の半径方向に沿
って配置された送り螺軸３０と、該送り螺軸３０に螺合
しローラ２８を枢支したローラホルダ３１とで構成され
ている。

送り螺軸３０ば、基枠１のブラケット３２と、回転軸４
の上端を貫通させた中継部材３３との間に回転のみ自在
に取付けられ、かつハンドル３４を有しており、該送り
螺軸３０を回転させることによりローラ２８を回転テー
ブル６の半径方向に進退させることができる。

３５は送υ螺軸３０を被うカバーである。

中継部材３３は座金３６および中心の単位治具２４ａを
介して回転テーブル６上に載せられ、かつ回転軸４の上
端に螺着されたボルト３７により押え板３８を介して押
え付けられている。

つぎに曲げ作業について説明すると、ｌず回転テーブル
６には中心の単位治具２４ａのみを取付けておき（第５
図Ａ）、偏心操作機構１４の・・ンドル１０を回転させ
ることにより、回転テーブル６をスライドさせて該回転
テーブル６の中心位置を回転軸４の軸心から偏色・せし
める。

即ち、単位治具２４ａの外周面の半周部分ａの円弧中心
ｐを回転軸４の軸心と一致させる。

なお、この偏心操作にあたっては予じめ偏心調整用スト
ッパ１５のビス１５ｂの操作により回転テーブル６の移
動量を規制しておく。

この後、図外の支持台上から回転テーブル６上に搬入し
た管Ｍの先端を単位治具２４ａの凹入部２５に嵌合させ
る。

そして、管押え装置２７の・・ンドル３４を回転させて
ローラ２８を管Ｍに押し付け、この状態でモータ２２に
より回転テーブル６を回転させると、管Ｍはローラ２８
と単位治具２４ａとの間で挾１れた状態で単位治具２４
ａの周面に沿って曲げられる。

このようにして、単位治具２４ａの外周に管Ｍが半周巻
き付けられると、回転テーブル６０回転を停止し、再度
・・ンドル３４の回転により回転テーブル６を上記と反
対側に偏心させ、単位治具２４ａの周面の残り半周部分
すの円弧中心ｑと回転軸４の軸心と一致させる。

この後、再度回転テーブル６を回転させ、管Ｍを単位治
具２４ａの半周部分すに巻き付ける。

このようにして、管Ｍが一周巻き付けられると、その外
周に他の単位治具２４を取付け（第５図Ｂ）、かつ再度
回転テーブル６を元の偏心位置に偏心操作した後、回転
テーブル６を回転させ、新たに取伺けた単位治具２４の
外周に管Ｍを巻き付ける。

このようにして、回転テーブル６を半回転させるごとに
、回転テーブル６の偏心操作および単位治具２４の追加
を行ないながら管を単位治具２４に巻き付け（第５図Ｃ
）、渦巻状に曲げ加工を行なうことができる。

なお、単位治具２４の取付けば回転ターンチーフルロの
一回転ごとに行なってもよい。

また、２個目の単位治具２４を取付けた後、この単位治
具２４と中心の単位治具２４ａとの間に、管Ｍを押える
押え板４０を取付けると、すでに巻き付けた管Ｍが単位
治具２４ａから離れ難く、曲げ作業を行ない易い。

以上説明したように、本考案によれば、冷間において容
易な作業で管を渦巻き状に曲げることができ、また案内
治具を取り換えることにより、種種の曲率の渦巻き状と
したり、あるいはＵ字状の曲げを行なったりすることも
できる。

【図面の簡単な説明】

図面ば本考案の一実施例を示し、第１図は全体の縦断側
面図、第２図は回転テーブルと偏心操作機構との関係を
示す側面図、第３図は同下面図、第４図は前押え装置の
部分切欠拡大側面図、第５図Ａ、Ｂ、Ｃは曲げ工程を示
す回転テーブルの平面図である。 １・・・基枠、４・・・回転軸、５・・・偏心ガイド板
、６・・・回転テーブル、７・・・長子し ９・・・ス
ライド板、１１・・・螺軸、１４・・・偏心操作機構、
１７・・・回転駆駆動機購、２３・・・案内治具、２４
．２４ａ・・・単位治具、２７・・・前押え装置、２８
・・・ローラ、２９・・・進退操作機構、３０・・・送
り螺軸、３１・・・ローラホルダ、Ｍ・・・管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基枠に回転ｐよび偏心可能に支持された回転テーブルと
   、該回転テーブルを回転駆動する駆動機構と、前記回転
   テーブルをその中心が回転中心から互いに反対方向に離
   れた第１の点と第２の点との間に位置するように偏心さ
   せる偏心操作機構とを設け、前記回転テーブル上には、
   前記第１の点を中心とする半円弧状部と前記第２の点を
   中心とする半円弧状部とから成る外周面を有しかつ被曲
   げ力任管の先端部が嵌入される凹入部を有する中心の単
   位治具と、前記第１及び第２の点をそれぞれ中心とする
   半円弧状の多数の単位治具とから構成されて、全体が渦
   巻き状をなしかつ前記被曲げ加工管を接当させる案内治
   具を着脱可能に取付け、さらに前記案内治具に前記被曲
   げ加工管を押付けるローラと、前記基枠に設置され前記
   ローラを前記回転テーブルの半径方向に進退させる進退
   操作機構とを設けたことを特徴とするテーブル回転式