JPS5925568Y2 - パイプ曲げ機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 接合用フランジ付きの曲がりパイプを製作する場合に従
来では、パイプを曲げたあとにフランジを溶接していた
が、平面内での曲げパイプの場合はともかく、立体的に
曲げられたあとのパイプにフランジを溶接するときは、
この曲がりパイプの姿勢を確定しにくく、かつパイプの
溶接両端部の位置が曲げ形態によって三次元方向でまち
まちであるためにその溶接作業に著しい困難を伴なって
おり、能率低下を招来していた。

本考案は、かかる実情に鑑みて、曲げ以前の直線状パイ
プに予めフランジを溶接しておいた状態でパイプを曲げ
るといった手順を採れば、フランジ溶接作業が従来に比
し遥かに容易に行なえるという着想に基づいて、このよ
うなフランジ付きパイプを曲げるに当って派生してくる
ところの、基端フランジに対するチャック構成の問題を
考察し解消せんとするものである。

即ち、フランジ付き曲がりパイプは配管条件等によって
そのフランジが多種多様に変更されるものである。

つまり、外形において角形フランジもあれば丸形フラン
ジもあり、又肉厚も種種異なる上に、フランジに形成の
接合用孔の位相、数、径なども様々に変化する。

本考案は、この点に関し、種々のフランジの変更に対し
、何れも安定良く強固にチャッキングできる状態で広範
に、しかも迅速、容易に対処することができるようにせ
んとする点にその目的を有する。

先ず本考案の実施態様を図面に基づいて説明すると、回
転開型１と、これに対し遠近移動自在で接近移動により
前記回転開型１との間で、予め両端に接合用フランジＦ
、 Ｆを一体固着しであるパイプＰを締付は固定する
締付型２とによるパイプ挟持状態でその両型１，２を、
前記間型１の回転軸芯周りで一体回転させることにより
曲げ作動させるべく構成するとともに、パイプＰの基端
側フランノＦを複数の爪５・・・・・・によって挾持固
定可能なチャック機構４を前記フランジＦ挾持固定状態
でかつ前記間型１と締付型２とによる締付は作用前に、
それの初期締付は作用箇所に対しパイプ曲げ位置変更の
ために遠近移動自在で、かつパイプ曲げ位相変更のため
にパイプＰ軸芯周りに回転自在に構威し、かつ、このチ
ャック機構４を前記間型１および締付型２の一体回転に
よるパイプ曲げ作動に伴ない前記初期締付は作用箇所に
近づく方向に移動可能に構成しであるパイプ曲げ機であ
って、前記チャック機構４には前記挟持爪５・・・・・
・群の奥部に、フランジＦに形成の接合用孔Ｆ。

内に嵌入してブラフ２１回転を規制するピン６ａを有し
かつフランジＦ外端面を接当規制するストッパー６を設
け、かつこのストッパー６および挟持爪５・・・・・・
群を複数種類のものと交換自在に構成した点に特徴を有
するものであって、以下、好適な具体構造につき詳説す
る。

前記締付型２は、間型１の回転軸芯周りの回動枠３（間
型１の支承フレームから突設されている）に摺動自在に
付設されている。

そして両型１，２は、回動枠３の回動（間型１の支承フ
レームを駆動回転することになる）により一体回転され
、これによりパイプＰを間型１の曲け゛円弧周面に沿っ
た形状に曲げる。

前記チャック機構４によるフランジＦ挾持固定作用は、
締付型２によるパイプＰ締付は固定作用よりも先行する
。

チャック機構４の具体構造は次の通りである。

８・・・・・・は挟持爪５・・・・・・群を夫々、各複
数本のボルト７・・・・・・にて着脱交換自在に取付け
る部材で、円盤９の半径方向に沿った溝に摺動自在に保
持されている。

この溝は、円盤９の表面において、爪取付部材８・・・
・・・の両側面を押えるテーパ面をもった一対のガイド
１０．１０・・・・・・をボルトを介して固定すること
をもって形成しである。

前記円盤９は筒状の回転体１１の一端に同芯状に固着さ
れているとともに、前記ストッパー６はこの回転体１１
に着脱自在に螺合されている。

１２は螺合されたスＩ・ツバ−６の回転規制部材で、円
盤９に対しボルトを介して着脱自在である。

１３は回転体１１に外嵌された筒状ケースで、これに４
本の軸１４・・・・・・が四辺形を呈するように架設さ
れ、各軸１４・・・・・・に揺動係合子１５・・・・・
・が枢着されている。

各係合子１５・・・・・・は夫々２つの係合突起１５
ａ、 １５ ｂ・・・・・・を有し、一方は爪取付部材
８・・・・・・に係合するとともに、他方は、回転体１
１に対して回転および摺動自在に外嵌された作動筒体１
６に係合している。

１７は回転体１１をベアリングを介して回転自在に支持
するフレームで、この支持フレーム１７に筒体１８が作
動筒体１０の外側位置においてボルト固定されている。

そして両筒体１６．１８間にシリンダ室Ｓが形成され、
室内にピストン１９が内装されている。

固定筒体１８およびピストン１９と作動筒体１６との間
には夫々ベアリングが介在され、作動筒体１６の回転を
許容している。

ケース１３はそれの背面周溝が固定筒体１８の一端に回
転自在に嵌合している。

２０は回転体１１に固着の受動ギアで、支持フレーム１
７に付設のサーボモータ２１の出力ギアに咬合している
。

支持フレーム１７は固定フレームに対し前後進自在に支
持された状態で、サーボモータ２３によって駆動される
チェーン２４に連結されている。

２５はパイプＰの摺接案内を司る圧力型でパイプＰに対
し遠近摺動自在に構成されている。

これは非回動である。

操作ならびに作動は次の通りである。

（イ）パイプＰに対する曲げ位置、曲げ位相ならびに曲
げ角を図外制御盤において設定し、パイプＰを、そのフ
ランジＦの孔Ｆ。

がピン６ａに係合する状態で供給する。

（ロ）制御盤においてスタート指令を行なうと、シノン
ダ室Ｓに作動流体が供給されピストン１９が作動筒体１
６を押出すため、揺動係合子１５・・・・・・爪取付部
材８・・・・・・を介し爪５・・・・・・を半径方向内
方に移動させてフランジＦが挟持固定される。

（ハ）次いでモータ２１ 、２３が作動して、回転体１
１つまり爪５・・・・・・が回転され、これと並行して
支持フレーム１７が前進される。

これによりパイプＰが（イ）での設定位置および位相に
自動セットされる。

尚、回転体１１の回転により、円盤９、爪取付部材８・
・・・・・係合突起１５ａ・・・・・・、軸１４、係合
突起１５ｂ・・・・・・を介して作動筒体１６が回転さ
れる。

に）続いて締付型２および圧力型２５が突出移動され、
間型１と締付型２でパイプＰを締付は固定するとともに
、圧力型２５がパイプＰに接当する。

（ホ）次いで開型１、締付型２が一体回転され、パイプ
ブＰか曲け゛られていき、設定曲げ角まで回転すると締
付型２が離間したのち両型１，２は初期位置まで戻され
る。

このときチャック機構４は曲げ角に対応した距離だけ前
進、せされる。

（へ）その後は、（ハ）〜（ホ）が繰り返えされ、これ
によってパイプＰを立体的に曲げることとなる。

そして、種類を異にするプランジＦをもったパイプＰを
曲げるときには、その７ランジＦの仕様に応じた挟持爪
５・・・・・・群とストッパー６とに交換する。

即ち、形や大きさを異にする複数種類の挟持爪５・・・
・・・群を用意しておくとともに、肉厚や形や大きさお
よびピン６ａの位相、数、径などを異にする複数種類の
ストッパー６を用意しておき、それらの中から、曲げパ
イプＰのフランジＦの仕様に見合ったものを選択使用す
る。

以上要するに本考案によるパイプ曲げ機は、回転開型１
と、これに対し遠近移動自在で接近移動により前記回転
開型１との間で、予め両端に接合用フランジＦ、 Ｆを
一体固着しであるパイプＰを締付は固定する締付型２と
によるパイプ挟持状態でその両型１，２を、前記開型１
の回転軸芯周りで一体回転させることにより曲げ作動さ
せるべく構成するとともに、パイプＰの基端側フランジ
Ｆを複数の爪５・・・・・・によって挾持固定可能なチ
ャック機構４を、前記フランジＦ挾持固定状態でかつ前
記開型１と締付型２とによる締付は作用前に、それの初
期締付は作用箇所に対しパイプ曲げ位置変更のために遠
近移動自在で、かつパイプ曲げ位相変更のためにパイプ
Ｐ軸芯周りに回転自在に構成し、かつ、このチャック機
構４を前記開型１および締付型２の一体回転によるパイ
プ曲げ作動に伴ない前記初期締付は作用箇所に近づく方
向に移動可能に構威しであるパイプ曲げ機であって、前
記チャック機構４には前記挟持爪５・・・・・・群の奥
部に、フランジＦに形成の接合用孔Ｆ。

内に嵌入してフランジ１回転を規制するピン６ａを有し
かつフランジＦ外端面を接当規制するストッパー６を設
け、かつこのストッパー６および挟持爪５・・・・・・
群を複数種類のものと交換自在に構成しであることを特
徴とする。

即ち、接合用フランジＦ、 Ｆを予めその両端に一体
固着した状態でパイプＰを曲げ作動するものであるから
、曲げ→溶接の順に行なっていた従来の場合に比し、パ
イプ曲げおよびフランジ溶接の全体作業を非常に能率良
く遂行でき、特にフランジ取付精度を良好化できるのは
勿論、殊に配管条件等によってフランジが多種多様に変
化する実情を踏え、前記挟持爪５・・・・・・群および
ストッパー６をフランジ仕様に合わせて複数種類のもの
と交換自在に構成しである故に、上記実情に即した状態
の広範な適用性を発揮できながら、前述全体作業の大巾
な能率アップを期待できるに至った。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るパイプ曲げ機の実施の態様を例示し
、第１図は一部切欠概略側面図、第２図は概略平面図、
第３図は要部拡大の横断平面図、第４図は要部正面図、
第５図は要部縦断正面図、第６図はパイプ曲げ状態説明
図である。 １・・・・・・回転開型、２・・・・・・締付型、４・
・・・・・チャック機構、５・・・・・・挟持爪、６・
・・・・・ストッパー、６ａ・・・・・・ピン、Ｆ・・
・・・・接合用フランジ、Ｆｏ・・・・・・接合用孔、
Ｐ・・・・・・パイプ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 回転開型１と、これに対し遠近移動自在で接近移動によ
   り前記回転開型１との間で、予め両端に接合用フランジ
   Ｆ、 Ｆを一体固着しであるパイプＰを締付は固定す
   る締付型２とによるパイプ挟持状態でその両型１，２を
   、前記間型１の回転軸芯周りで一体回転させることによ
   り曲げ作動させるべく構成するとともに、パイプＰの基
   端側フランジＦを複数の爪５・・・・・・によって挾持
   固定可能なチャック機構４を、前記フランジＦ挾持固定
   状態でかつ前記間型１と締付型２とによる締付は作用前
   に、それの初期締付は作用箇所に対しパイプ曲げ位置変
   更のために遠近移動自在で、かつパイプ曲げ位相変更の
   ためにパイプＰ軸芯周りに回転自在に構成し、かつ、こ
   のチャック機構４を前記間型１および締付型２の一体回
   転によるパイプ曲げ作動に伴ない前記初期締付は作用箇
   所に近づく方向に移動可能に構成しであるパイプ曲げ機
   であって、前記チャック機構４には前記挟持爪５・・・
   ・・・群の奥部に、フランジＰに形成の接合用孔Ｆ。 内に嵌入してフランジ１回転を規制するピン６ａを有し
   かつフランジＦ外端面を接当規制するストッパー６を設
   け、かつこのストッパー６および挟持爪５・・・・・・
   群を複数種類のものと交換自在に構成しであることを特
   徴とするパイプ曲げ機。