JPS5824583Y2 - 照明具付サンバイザ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は照明具付サンバイザに関し、特にその電源コ
ードの接続の改良に関する。

最近では自動車用サンバイザに豆電球等を装備して暗が
りでの手明かりを得るようにしたものが商品化されてい
る。

このものは自動車の外部機器接続用ホルダーから電源を
取るようにしているが、従来この種のサンバイザではそ
の接続コードが外部に露出して配線されているため、見
栄えが悪い欠点があった。

また一部にはサンバイザ本体を回動可能に軸支するＬ字
形シャフト内にコードを挿通したものもあるが、その車
体取付側でコードは外部に露出して取付けられており、
この場合にあっても見栄えが損われる。

更にサンバイザ本体は上記シャフト廻りに回動自在に取
付られているため、ひんばんに本体を回動させると本体
内部に収納されたコードや接続子がその都度波られる結
果、耐久性に乏しく、時にはコードが切れたり、接続子
が外れるなどの欠点があり、更には組立も面倒なもので
あった。

この考案は以上のような欠点に鑑みなされたものであっ
て、サンバイザ本体の軸支用シャフトを中空パイプで構
威し、このシャフトの車体取付側端部よりシャフト内に
電源コードを挿通し、かつシャフトの終端部に上記電源
コードに接続する同軸コネクタを嵌合固着する一方で、
上記シャフトの終端部に軸支される保持金具の延長上に
シャフトの終端に対向するコネクタブラケットを設け、
このコネクタブラケットに上記コネクタと嵌合してシャ
フトと同一軸線上に配置されるコネクタを固着すること
によって、電源コードを完全に隠へいでき、しかもサン
バイザ本体が回動しても内部コードが捩れたりすること
のない、組立の容易な照明具付サンバイザを提供するも
のである。

以下この考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明する
。

第１図はこの考案に係るサンバイザの斜視図を示すもの
である。

同図におけるサンバイザは、車体の天井部に取付けられ
るブラケット１と、このブラケット１廻りに回動可能に
軸着されたＬ字形のシャフト２と、このシャフト２の他
端にあってこれの軸廻りに回動可能に軸支されるサンバ
イザ本体３、およびこのサンバイザ本体３の中央部に半
埋設状態に固設された照明具４からなる。

上記照明具４はＡＢＳ樹脂等からなる平板状の樹脂成形
体からなるもので、このものの上端には蓋５が開閉可能
に蝶着され、かつ蓋５によって覆われる部分にはミラー
６およびその左右に透明板７が配置され、更にこの透明
板７の裏面には豆電球８およびこれの付属回路（図示時
）が収容され、上記電球８を点灯すると、透明板７を透
過して手間りが得られるようになっている。

上記サンバイザ本体３は、第２図に示すようにこのもの
の外形状に枠組された芯金１０と、この芯金１０の一端
に固着され、上記シャフト２に回動可能に軸支される保
持金具１１と上記芯金１０の上下面にサンドインチ状に
積層されるパッド材１２．１３、および表皮材１４．１
５とからなるもので、表皮材１４．１５の縁部同士を上
記芯金１０の外周に沿ってウエルダ溶着することにより
一体的なサンバイザ本体３を得られるようにしている。

そして、このサンバイザ本体３の表面側パッド材１４の
中央部は矩形状に開口され、上記照明具４の装着を可能
にしているとともに、照明具４の装着時にサンバイザ本
体３内に引込まれた内部コード１６を照明具４の回路に
接続するようになっている。

更に上記内部コード１６は車体内からサンバイザ本体内
に引込まれる電源コード１７に接続されるが、上記シャ
フト２は第３図に示すように中空パイプにより構成され
、電源コード１７はこのシャフト２のブラケット１側開
目端から、これの中空部２ａに挿通されてサンバイザ本
体内に引込まれるようになっており、またこのコード１
７のシャフト先端側端部は同軸コネクタのコネクタビン
１８に接続され、かつこのコネクタビン１８をシャフト
２内に嵌合固着してその先端ピン１８ａをシャフト２の
中心軸線の延長上に突出させるようにしている。

これに対し上記保持金具１１の延長上には上記シャフト
２と対向する略Ｕ状のコネクタブラケット１９が一体に
形成され、これに同軸コネクタのジャック２０が装着固
定されており、更にこのジャック２０は上述の内部コー
ド１６に接続されている。

したがって上記シャフト２を保持金具１１に挿入し、装
着した段階で上記コネクタピン１８がジャック２０内に
挿入され、上記電源コード１７と内部コード１６とを導
通するようにしている。

しかして上記ピン、ジャック１８．２０はシャフト２と
同一軸線上となっており、かつ両者は夫々シャフト２、
ブラケット１９に固着されているため、サンバイザ本体
３をシャフト２廻りに回動させても接続状態は保たれる
が内部コード１６は固定状態のままとなり、この内部コ
ード１６が捩られたり、よれたりすることもない。

またこのサンバイザを組立てるには上記の如くサンバイ
ザ本体３を完成させた後、シャフト２をその保持金具１
１にさし込めば、その先端のピン１８ａがジャック２０
に巻し込まれて電源コード１７を内部コード１６に接続
する。

また上記サンバイザの本体３を作るには上記の如く芯金
１０の上下面にパッド材１２．１３および表皮材１４．
１５を積層してその周縁をウエルダ溶着するが、外周全
体がウエルダ溶着されるために、保持金具装着位置のウ
エルダ接合ラインを切ってその部分にシャフトを圧入す
る必要がある。

この場合に、従来の単にシャフト内にコードを挿通する
ものにあっては、その挿通作業が極めて厄介である。

また、このために、予め保持金具の部分にコードを束に
して配置しておき、接合ラインを切ったときにコードを
取出せるようにする場合もある。

しかし、この場合にはシャフト内への挿通作業を組立時
に行なうため組立が厄介となる。

しかしながら本考案の場合には予めシャフト２にコネク
タビン１８およびコード７を装着しであるためにシャフ
ト２を保持金具１１に差込むだけでワンタッチで電気的
接続が同時に行なわれることになる。

次に電球８および回路等をアッセンブリした照明具４の
コードを、内部コード１６に接続した後、照明具４をサ
ンバイザ本体３内に装着すれば、組立が完成する。

なお、車体側においては、サンバイザ取付位置の内装材
内側に電源コードを予め配置する必要があるが、上記サ
ンバイザを取付ける時にはその取付穴より電源コードを
引き出してシャフト２の取付側端部より引出された電源
コード１７を接続した後これらコード類を再び内装材の
内側に押込み、ブラケット１をネジで固定すれば、コー
ドは外部に露呈することなく接続されるのである。

以上の如く構成されたこの考案に係る照明具付サンバイ
ザにあっては、上述のように電源コードが全く外部に露
呈することなくサンバイザ本体に設けられた照明具に接
続できるので外観が極めて簡潔となり、しかもシャフト
から引き込まれた電源コードはこれと同一軸線上のコネ
クタピンジャックによって接続されるため、サンバイザ
本体の回動動作毎に内部コードが捩れたり接続がはずれ
ることもないので、耐久性も向上し、更にはコードの結
線作業や組立も容易となるなどの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るサンバイザの斜視図、第２図は
同サンバイザにおけるサンバイザ本体の一部を切欠いて
示す斜視図、第３図は同サンバイザにおけるシャフトと
保持金具との接合部分の斜視図である。 ２・・・・・・シャフト、３・・・・・・サンバイザ本
体、４・・・・・・照明具（８・・・・・・豆電球）、
１１・・・・・・保持金具、１６・・・・・・内部コー
ド、１７・・・・・・電源コード、１８・・・・・・コ
ネクタピン、１９・・・・・・コネクタブラケット、２
０・・・・・・ジャック。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 照明具をサンバイザ本体に設けた照明具付サンバイザに
   おいて、中空パイプで構成されたシャフトと、サンバイ
   ザ本体の芯金と一体的に固着されるとともに、上記シャ
   フトに回動可能に軸支される保持金具と、この保持金具
   の延長上に、上記シャフトの終端と同一軸線上に対向し
   て設けられたコネクタブラケットと車体側から引き出さ
   れ、かつ上記シャフトの車体取付側端部よりシャフト内
   に挿通された電源コードと、シャフトの終端に嵌合固着
   され、かつ上記電源コードの終端に接続された同時コネ
   クタのコネクタビン・ジャックの一方と、上記コネクタ
   ブラケットに装着固定され、上記一方のコネクタに回動
   可能に嵌合されてこれに接続されるコネクタピン・ジャ
   ックの他方からなり、この他方のコネクタを介して内部
   コードを照明具に接続してなる照明具付サンバイザ。