JPS582410B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPS582410B2 JPS582410B2 JP5156278A JP5156278A JPS582410B2 JP S582410 B2 JPS582410 B2 JP S582410B2 JP 5156278 A JP5156278 A JP 5156278A JP 5156278 A JP5156278 A JP 5156278A JP S582410 B2 JPS582410 B2 JP S582410B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- magnetic head
- magnetic recording
- recording medium
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Thin Magnetic Films (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は磁気ヘッドの汚れがない磁気記録媒体に関する
ものである。
ものである。
従来、磁気記録媒体、主に磁気テープはFe202,F
e304,Or02,Fe,Ni,Co等の強磁性の微
粉末を塩化ビニール、酢酸ビニール等を主成分とする有
機物バインダーとともに基板となる高分子フイルム面上
に塗布した、いわゆる塗布型磁気テープが主流となって
いたが、近年磁気記録の高密度化に伴い、Co,Ni,
Fe等をメッキ法、または真空蒸着法により高分子フイ
ルム上に付着させたいわゆる金属化磁気テープの開発研
究が活発となり、一部実用化されるまでに至っている。
e304,Or02,Fe,Ni,Co等の強磁性の微
粉末を塩化ビニール、酢酸ビニール等を主成分とする有
機物バインダーとともに基板となる高分子フイルム面上
に塗布した、いわゆる塗布型磁気テープが主流となって
いたが、近年磁気記録の高密度化に伴い、Co,Ni,
Fe等をメッキ法、または真空蒸着法により高分子フイ
ルム上に付着させたいわゆる金属化磁気テープの開発研
究が活発となり、一部実用化されるまでに至っている。
ところで、磁気テープの特性評価は、出力感度、SlN
比等の純粋に磁性層の特性の善し悪しと、磁磁気記録再
生装置における実機走行姓の善し悪しに分けられる。
比等の純粋に磁性層の特性の善し悪しと、磁磁気記録再
生装置における実機走行姓の善し悪しに分けられる。
従来の塗布型磁気テープによる磁気記録再生装置の磁気
ヘッドの汚れは、磁性粉、バインダーの脱落物が磁気ヘ
ッドに付着することにより発生するが、金属化磁気テー
プの場合は金属粉が脱落しても、通常磁気ヘッドには付
着しないので磁気ヘッドの汚れがない。
ヘッドの汚れは、磁性粉、バインダーの脱落物が磁気ヘ
ッドに付着することにより発生するが、金属化磁気テー
プの場合は金属粉が脱落しても、通常磁気ヘッドには付
着しないので磁気ヘッドの汚れがない。
しかし、金属化磁気テープの基板となる高分子フィルム
中に、通常低重合度成分であるオリゴマーが含有されて
いるために、これが金属の磁性層を通過して磁気ヘッド
に脱落した金属粉とともに付着し、磁気ヘッドの汚れが
発生する。
中に、通常低重合度成分であるオリゴマーが含有されて
いるために、これが金属の磁性層を通過して磁気ヘッド
に脱落した金属粉とともに付着し、磁気ヘッドの汚れが
発生する。
本発明者等はこの点について種々の研究の結果,磁気ヘ
ッドの汚れがベースフィルム中のオリゴマ量とベースフ
イルムの表面粗さとがある関係の範囲内であれば、磁気
ヘッドの汚れが発生しないことを見い出した。
ッドの汚れがベースフィルム中のオリゴマ量とベースフ
イルムの表面粗さとがある関係の範囲内であれば、磁気
ヘッドの汚れが発生しないことを見い出した。
ベースフィルム中のオリゴマーはフイルムを加熱したり
、緊張状態に置いたりすると、フイルム表面上に参み出
してくる。
、緊張状態に置いたりすると、フイルム表面上に参み出
してくる。
このオリゴマーは磁気テープが磁気ヘッドに接して走行
していると、磁気ヘッドに付着し除々に堆積してくる。
していると、磁気ヘッドに付着し除々に堆積してくる。
しかるに磁気テープのベースフィルム表面に凹凸があれ
ば、付着したオリゴマーは磁気テープの凸部分で掻き落
され、磁気テープの凹部分に溜まる。
ば、付着したオリゴマーは磁気テープの凸部分で掻き落
され、磁気テープの凹部分に溜まる。
従って、磁気テープ表面が極めて滑かであればオリゴマ
ーの収まる凹部分の深さがないために磁気ヘッドが汚れ
るのでオリゴマー含有量の少ないベースフイルムを用い
なければならない。
ーの収まる凹部分の深さがないために磁気ヘッドが汚れ
るのでオリゴマー含有量の少ないベースフイルムを用い
なければならない。
次に、本発明をより明確にするために次のような実験を
行なった。
行なった。
なお、ベースフイルムの表面粗さは、日本工業規格BO
601−1970で規定する最大高さを用い、長さ5m
mで5回測定した値を用いる。
601−1970で規定する最大高さを用い、長さ5m
mで5回測定した値を用いる。
またオリゴマ量はキシレン、クロロホルム等の貧溶媒で
ソックスし抽出器で24時間ベースフィルム中のオリゴ
マーを抽出し,前後の重量減少を重量係で表示する。
ソックスし抽出器で24時間ベースフィルム中のオリゴ
マーを抽出し,前後の重量減少を重量係で表示する。
磁気ヘッドの汚れについては、90m長の磁気テープを
250回連続走行させ、その後磁気ヘッド表面を顕微鏡
で観察し、磁気ヘッドへの付着物の有無を判定する。
250回連続走行させ、その後磁気ヘッド表面を顕微鏡
で観察し、磁気ヘッドへの付着物の有無を判定する。
用いる磁気ヘッドにより付着量が異なるが、樹脂モール
ドしたパーマロイ磁気ヘッドを判定に用いる。
ドしたパーマロイ磁気ヘッドを判定に用いる。
上記の方法で種々のベースフイルムについて検討を行っ
た結果、表面粗さy(μ)とオリゴマー量X(重量%)
との関係がy=0.2xなる関係式で表わされる線より
も表面粗さが大きい範囲のポリエチレンテレフタレート
フイルムを用いれば、磁気ヘッドの汚れが発生しないこ
とを確認した。
た結果、表面粗さy(μ)とオリゴマー量X(重量%)
との関係がy=0.2xなる関係式で表わされる線より
も表面粗さが大きい範囲のポリエチレンテレフタレート
フイルムを用いれば、磁気ヘッドの汚れが発生しないこ
とを確認した。
すなわち、図の斜線の部分の範囲内に入るポリエチレン
テレフタレートのベースフイルムを用いればオリゴマー
による磁気ヘッドの汚れは返生じない。
テレフタレートのベースフイルムを用いればオリゴマー
による磁気ヘッドの汚れは返生じない。
また、オリゴマー量と表面粗さとが異なる種々のポリエ
チレンテレフタレートのベースフイルムについて、Fe
を10000Åの膜厚で蒸着した金属化磁気テープにつ
いて磁気ヘッドの汚れの有無を次表に示す。
チレンテレフタレートのベースフイルムについて、Fe
を10000Åの膜厚で蒸着した金属化磁気テープにつ
いて磁気ヘッドの汚れの有無を次表に示す。
なお、表中において試料No.1〜10までは12μ厚
さのポリエチレンテレフタレートフイルムでオリゴマー
量は蒸着前にポリエチレンテレフタレートフイルムをク
ロロホルムで抽出して変化させたものであり、表面粗さ
はポリエチレンテレフタレートフイルムをカレンター処
理して変化させた。
さのポリエチレンテレフタレートフイルムでオリゴマー
量は蒸着前にポリエチレンテレフタレートフイルムをク
ロロホルムで抽出して変化させたものであり、表面粗さ
はポリエチレンテレフタレートフイルムをカレンター処
理して変化させた。
また、試料No.11〜15は22μ厚さのポリエチレ
ンテレフタレートフイルムを用いた。
ンテレフタレートフイルムを用いた。
以上のように本発明によれば、表面粗さyとオリゴマー
量Xとの関係がY≧20.2Xの関係式で地わされるポ
リエチレンテレフタレートのベースフイルムを用いるこ
とにより磁気ヘッドの汚れがない磁気記録媒体を得るも
のであり、磁気記録媒体としての商品価値を高めること
ができる。
量Xとの関係がY≧20.2Xの関係式で地わされるポ
リエチレンテレフタレートのベースフイルムを用いるこ
とにより磁気ヘッドの汚れがない磁気記録媒体を得るも
のであり、磁気記録媒体としての商品価値を高めること
ができる。
図はポリエチレンテレフタレートフイルムにおける表面
粗さとオリゴマー量との関係を示す図である。
粗さとオリゴマー量との関係を示す図である。
Claims (1)
- 1 表面粗さy(μ)とオリゴマー量X(重量%)との
関係がy≧0.2xの関係式で表わされるポリエチレン
テレフタレートのベースフイルム上に磁性層を形成した
ことを特徴とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5156278A JPS582410B2 (ja) | 1978-04-27 | 1978-04-27 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5156278A JPS582410B2 (ja) | 1978-04-27 | 1978-04-27 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54143112A JPS54143112A (en) | 1979-11-08 |
JPS582410B2 true JPS582410B2 (ja) | 1983-01-17 |
Family
ID=12890411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5156278A Expired JPS582410B2 (ja) | 1978-04-27 | 1978-04-27 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS582410B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60178610U (ja) * | 1984-05-09 | 1985-11-27 | ダイハツ工業株式会社 | 複合式スクリユ−グロメツト |
JPS61157710U (ja) * | 1985-03-25 | 1986-09-30 | ||
JPH02119512U (ja) * | 1989-03-15 | 1990-09-26 | ||
JPH031308U (ja) * | 1989-05-30 | 1991-01-09 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57127923A (en) * | 1981-01-29 | 1982-08-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Magnetic recording medium |
JPS58100221A (ja) * | 1981-12-09 | 1983-06-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録媒体 |
JPS58121128A (ja) * | 1982-01-12 | 1983-07-19 | Hitachi Maxell Ltd | 磁気記録媒体 |
JPS5982629A (ja) * | 1983-08-31 | 1984-05-12 | Toray Ind Inc | 磁気記録用ベ−スフイルム |
-
1978
- 1978-04-27 JP JP5156278A patent/JPS582410B2/ja not_active Expired
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60178610U (ja) * | 1984-05-09 | 1985-11-27 | ダイハツ工業株式会社 | 複合式スクリユ−グロメツト |
JPS61157710U (ja) * | 1985-03-25 | 1986-09-30 | ||
JPH02119512U (ja) * | 1989-03-15 | 1990-09-26 | ||
JPH031308U (ja) * | 1989-05-30 | 1991-01-09 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54143112A (en) | 1979-11-08 |
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