JPS5823849Y2 - 建物に使用する断熱材等の保持用具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願の考案は、主として建物に使用する断熱材等の保持
用具に関し、とくに新規で単純な技術的要素の結合によ
って、建物の床下部或いは屋根裏部に使用する断熱材等
の保持を確実にし、断熱効果を改善すると共に、その取
付作業の省力化を期することのできる断熱材等の保持用
具に関するものである。

近時、とくに居住用の建物は、冷暖房等の空調設備その
他防火或いは遮音設備を施し、生活環境の改善を図るよ
うになった。

そして、それらの冷暖房或いは遮音効果を昂ぬるために
は、建物内空間部と外気とを断熱材或いは遮音材、耐火
材等を介して遮断することによって、冷暖房、遮音或い
は耐火効率を改善すると共に、−扇情エネルギー化を期
するための施工が増加しつつある。

通常建物の居住空間部は、壁体部、屋根裏部、床部、壁
体部の開口窓部における建具によって外気と接している
。

外気と接する前記のうち、壁体部は、土壁又は断熱材パ
ネルを取付け、或いはボードパネルに断熱材を介装施工
したり、その他壁体軸組みにメタルライスを張りこれに
、ロックウール、ひる石、セメントを主成分とした湿式
材を吹き付は断熱効果と気密性に優れた壁体母体とする
断熱工事法等によって解決されようとし、又、窓部は建
具類を複層施工することによって一応の解決を見ようと
している。

しかし、床下部と屋根裏部は、例えばグラスウール、ロ
ックウール、軟質繊維板、軽量気泡コンクリ−） （Ａ
ＬＣ）、フオームスチレン（人工軽量骨材ＡＬＡ） 、
押出発泡ポリスチレン、ポリエチレンフオーム、ユリア
フォームなどの断熱材を特定用法に従って外気との隔壁
部に配置することが多用されている。

そしてこれ等は、所定の寸法の厚さ・長さ・幅などに切
断或いは成型した製品としてその素材の性能に応じて、
例えばグラスウールの如く軟質素材で必要ある場合には
塩化ビニール又は紙袋にて外装し、断熱素材の切断した
形状の維持を図って市販されている。

本願の考案は主として上記床部又は屋根裏部の如き外気
との境界壁に、上記例示の如き所定形状とした断熱材を
配置し、取付けるために用いる保持用具を供することで
あって、その際、従来それらの断熱材は、例えば床下部
に配置する場合は、大引上に配置した根太間に固定した
棚用部材上に載置し、或いは屋根裏部に配置する場合は
、垂木間に断熱材を配置した下方より支承部材を固定し
て保持するか、或いは予め垂木間に支承部材を固定した
上に載置後野地板を固定する方法等が用いられているが
、何れも作業労力を要するのみでなく、断熱材の形状の
保持に難点があり、そのために断熱材の一部が垂れ下り
、根太又は垂木との間に間隙を生じ、断熱、遮音効果が
阻害される場合をしばしば生ずる。

前記に鑑み、本願の考案者は研究の結果本考案を完成し
たものである。

したがって本考案の目的は、保持用具を形状構造を簡素
化してその取付は作業を省力化することであり、本考案
の次の目的は、断熱材を保持用具に保持させた際に、そ
の押え片の弾発性によって断熱材を押圧せしめ断熱材の
保持された姿勢をそのまま維持することのできる保持用
具を供することである。

次に実施例を示す添付図面について本考案の構成を説明
する。

第１−２図において、金属薄板の鈑金加工或いは可撓性
合成樹脂の成型により、例えば床下における根太１，１
間又は屋根裏における垂木の間隔に応じ（根太又は垂木
間に嵌装できる）、実用的には長さ２１０〜３６０！Ｔ
１ｍ、巾２０〜３０ｍｍの受座２の両側方部に弾発性を
具える長さ３０〜４９ｍｍとし、その端部を下向きに彎
曲した押え片３，３′を内側に向は少しく下方に傾斜せ
しめて曲設し、胴部に釘孔４゜４′を設けた高さ３０〜
６０ｍｍの立上り部５，５′を対設した構成とし、根太
、１，１又は垂木等の固定部材間に適宜間隔毎に上向き
に装嵌配置し、押え片３゜３′の端部を持ち上げ上方に
傾斜変位させた状態にて立上り部５，５′を固定部材間
に架橋封着した受座２．２上に断熱材６を載置し、その
両側端部を下方に押下げ、その端部を押え片３，３′の
下側に位置させ、その際押え片３，３′の弾発力により
断熱材の端部を押圧した状態にて保持せしめる。

したがって、銀金加工に係る場合には、断熱材６の端部
を押え片３，３′の下側に位置させた後、さらに押え片
３，３′を加圧することによって抑圧度を昂めることが
できる。

又、合成樹脂の成型による場合は、押え片３，３′は立
上り部５，５′に対し、少しく下方に傾斜せしめて成型
されているため、断熱材６の端部を押え片３，３′の下
側に位置させた際、押え片３．３′の弾発性によりその
下向きに傾斜せしめた状態にて断熱材６端部を押圧した
状態を保持せしめられる。

本願の考案は上記の構成によるので、屋根裏における垂
木間又は床部根太間に断熱材を配置し保持せしめる際、
その保持用具の封着に当り押え片を少しく上方に変位し
て立上り部を固定することが容易で省力的であり、又押
え片は弾発性があるので、断熱材の端部を押圧して押え
片の下方に位置させる際も円滑であり、さらに断熱材を
押え片の下方に位置させた後は復元し、立上り部に対し
少しく傾斜した状態となり、断熱材の端部を押圧したま
ま保持することとなり、断熱材は素りに変位したり、垂
れ下る等のおそれを生じない。

さらに又機構がきわめて簡単であるので生産性に富み安
価に提供することができる等種々の実用的効果を有する
考案である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施態様を示し、第１図は取付は状態の
一部平面図、第２図は第１図Ａ−Ａ線の断面図である。 符号の説明 １・・・・・・根太又は垂木、２・・・・
・・受座、３・・・・・・押え片、４・・・・・・釘孔
、５・・・・・・立上り片、６・・・・・・断熱材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 可撓性剛体の成型による細長状の受座２の両側方部に設
   けた立上り部５，５′の上部に弾発性の押え片３を各内
   側の斜め下方に突設し、鉄片３の各内端に下方への尖頭
   部を形成してなる建物に使用する断熱材等の保持用具。