JPS5823347B2 - ホウ化マンガンを結合材とする二ホウ化金属基高強度硬質材料 - Google Patents
ホウ化マンガンを結合材とする二ホウ化金属基高強度硬質材料Info
- Publication number
- JPS5823347B2 JPS5823347B2 JP54072779A JP7277979A JPS5823347B2 JP S5823347 B2 JPS5823347 B2 JP S5823347B2 JP 54072779 A JP54072779 A JP 54072779A JP 7277979 A JP7277979 A JP 7277979A JP S5823347 B2 JPS5823347 B2 JP S5823347B2
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- Japan
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- boride
- metal diboride
- nickel
- binder
- hard material
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は少なくとも1種のニホウ化金属とMnBの混合
粉末もしくはこれに補強成分を配合、した混合粉末の焼
結体から成る新規な高強度、硬質でかつ耐熱性に優れた
材料に関するものである。
粉末もしくはこれに補強成分を配合、した混合粉末の焼
結体から成る新規な高強度、硬質でかつ耐熱性に優れた
材料に関するものである。
ニホウ化金属は一般0こ高融点、高硬度でかつ高温強度
も高いため切削工具材料、ロケット材料。
も高いため切削工具材料、ロケット材料。
熱機関部品材料として期待されている。
しかしながらニホウ化金属単味又は2種以上のニホウ化
金属混合物を焼結するには高温を必要とする上に。
金属混合物を焼結するには高温を必要とする上に。
得られる焼結体の抗折強度が低く、脆性であることが判
明している。
明している。
本発明者らは、これらの欠点を改良し、かつニホウ化金
属の特性を発揮させる結合材を見い出す目的でこれまで
種々研究を重ね、先に1種のニホウ化金属にニッケル・
リン合金を添加して焼結したものを提案した(特願昭5
1−23625号)。
属の特性を発揮させる結合材を見い出す目的でこれまで
種々研究を重ね、先に1種のニホウ化金属にニッケル・
リン合金を添加して焼結したものを提案した(特願昭5
1−23625号)。
これらの焼結体は100kg/−程度の抗折強度を有す
るが耐熱性に劣り、実用的瘉こはさらに高い抗折力が要
求される。
るが耐熱性に劣り、実用的瘉こはさらに高い抗折力が要
求される。
そこで本発明者らはさらに2種以上のニホウ化金属に、
ニッケルーリン合金より高い融点を有するホウ化ニッケ
ル、ホウ化鉄。
ニッケルーリン合金より高い融点を有するホウ化ニッケ
ル、ホウ化鉄。
又はホウ化コバルトを結合材として添加することにより
1強度、耐熱性に優れた焼結体を得るにいたったが(特
公昭56−41690号公報)、さらに研究を重ねた結
果、MnBを結合材として用いることによりホウ化ニッ
ケル、ホウ化鉄、ホウ化コバルト及びニッケル・リン合
金に比べ、はるかに強固にニホウ化金属粒子を結合せし
め、その結果、抗折強度、耐熱性、特に高温硬度に優れ
た材料が得られることを見い出し、この知見に基づいて
本発明をなす(こ至った。
1強度、耐熱性に優れた焼結体を得るにいたったが(特
公昭56−41690号公報)、さらに研究を重ねた結
果、MnBを結合材として用いることによりホウ化ニッ
ケル、ホウ化鉄、ホウ化コバルト及びニッケル・リン合
金に比べ、はるかに強固にニホウ化金属粒子を結合せし
め、その結果、抗折強度、耐熱性、特に高温硬度に優れ
た材料が得られることを見い出し、この知見に基づいて
本発明をなす(こ至った。
すなわち1本発明は−T iB2 t Cr B 2
。
。
TaB MnB MoB2.YB2.VB2゜2
ツ2う 1HfB2.NbB2.AlB2及びZrB2の中から
選ばれた少なくとも1種のニホウ化金属に対し。
ツ2う 1HfB2.NbB2.AlB2及びZrB2の中から
選ばれた少なくとも1種のニホウ化金属に対し。
結合材としてMnBo、01〜30重量%と、所望ζこ
応じホウ化ニッケル、ホウ化鉄、ホウ化コバルト及びニ
ッケル・リン合金の中から選ばれた少な;くとも1種の
補助成分0.001〜30重量%とを配合した組成をも
つ焼結体からなるMnBを主結合材としたニホウ化金属
基高強度硬質材料を提供するものである。
応じホウ化ニッケル、ホウ化鉄、ホウ化コバルト及びニ
ッケル・リン合金の中から選ばれた少な;くとも1種の
補助成分0.001〜30重量%とを配合した組成をも
つ焼結体からなるMnBを主結合材としたニホウ化金属
基高強度硬質材料を提供するものである。
本発明においては、主結合材としてMnBを用いるが、
この配合量は、ニホウ化金属の全量に対し、o、oi〜
30重量%にする必要がある。
この配合量は、ニホウ化金属の全量に対し、o、oi〜
30重量%にする必要がある。
この量が001重量%未満では十分な機械的強度が得ら
れないし、また30重量%を超えると耐熱性が低下する
。
れないし、また30重量%を超えると耐熱性が低下する
。
本発明の硬質材料には、その組成中ζこ、所望に応じ、
ニホウ化金属の全量当り0.001〜30重量%の範囲
で、ホウ化ニッケル、ホウ化鉄、ホウ化コバルト及びニ
ッケル・リン合金の中から選ばれた少なくとも1種の補
助成分を含有させることができる。
ニホウ化金属の全量当り0.001〜30重量%の範囲
で、ホウ化ニッケル、ホウ化鉄、ホウ化コバルト及びニ
ッケル・リン合金の中から選ばれた少なくとも1種の補
助成分を含有させることができる。
このホウ化ニッケルとしてはNiB、Ni4B3゜N
l 2 B 、 N t 3B又はこれらの混合物を、
ホウ化鉄としてはF e B 、 F e 2 B又は
これらの混合物を、ホウ化コバルトとしては、CoB、
Co2B。
l 2 B 、 N t 3B又はこれらの混合物を、
ホウ化鉄としてはF e B 、 F e 2 B又は
これらの混合物を、ホウ化コバルトとしては、CoB、
Co2B。
Co3B又はこれらの混合物をそれぞれ用いることがで
きる。
きる。
また1本発明におけるニッケル・リン合金としてはニッ
ケルに対して3〜25重量%のリンを添加した合金が用
いられる。
ケルに対して3〜25重量%のリンを添加した合金が用
いられる。
本発明の硬質材料は、 T I B 2 、 Cr B
2 。
2 。
TaB2.MnB2.MoB2.YB2.VB2゜Hf
B2.NbB2.AlB2.及びZrB2の中から選ば
れた少なくとも1種のニホウ化物の粉末にMnBの粉末
0.01〜30重量%と、所望に応じホウ化ニッケル、
ホウ化鉄、ホウ化コバルト及びニッケル・リン合金の中
から選ばれた少なくとも1種の粉末0.001〜30重
量%を加えてよく混合し、圧縮したのち、焼結すること
により製造することができる。
B2.NbB2.AlB2.及びZrB2の中から選ば
れた少なくとも1種のニホウ化物の粉末にMnBの粉末
0.01〜30重量%と、所望に応じホウ化ニッケル、
ホウ化鉄、ホウ化コバルト及びニッケル・リン合金の中
から選ばれた少なくとも1種の粉末0.001〜30重
量%を加えてよく混合し、圧縮したのち、焼結すること
により製造することができる。
この際原料として使用される各成分の粉末は。
必ずしも上記のホウ化物、リン合金そのものを用いる必
要はなく、焼結後ζこ所定のホウ化物、リン合金を形成
しつる物質であっても差しつかえなく。
要はなく、焼結後ζこ所定のホウ化物、リン合金を形成
しつる物質であっても差しつかえなく。
この場合の焼結条件も全く同じである。
本発明の硬質材料を製造する好適な方法によれば、1種
以上のニホウ化金属粉末(こ所定量のMnB粉末を添加
もしくはこれら混合粉末ζこ補強成分粉末を所定の割合
で添加し、よく混合した後この混合粉末を黒鉛型のよう
な型に充てんし、真空。
以上のニホウ化金属粉末(こ所定量のMnB粉末を添加
もしくはこれら混合粉末ζこ補強成分粉末を所定の割合
で添加し、よく混合した後この混合粉末を黒鉛型のよう
な型に充てんし、真空。
アルゴン又は水素ガスのような中性あるいは還元性雰囲
気中ζこおいて50kg/crtt以上の圧力下で。
気中ζこおいて50kg/crtt以上の圧力下で。
i、ooo℃以上の温度で加熱するか、あるいは前記の
混合粉末をあらかじめ圧縮成形した成形体を真空中、ア
ルゴン又は水素ガスのような中性あるいは還元性雰囲気
において1.000℃以上で加熱焼結することによって
製造することができる。
混合粉末をあらかじめ圧縮成形した成形体を真空中、ア
ルゴン又は水素ガスのような中性あるいは還元性雰囲気
において1.000℃以上で加熱焼結することによって
製造することができる。
このようOこして得られる硬質材料はいずれも相対密度
1機械的強度、硬度及び耐熱性ζこ優れ、切削工具、耐
熱材料、ロケット材料、耐摩耗材料などさして好適であ
る。
1機械的強度、硬度及び耐熱性ζこ優れ、切削工具、耐
熱材料、ロケット材料、耐摩耗材料などさして好適であ
る。
以下実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
実施例 I
T t B2粉末100重量部にTaB2粉末5重量部
及びMnB粉末1重量部を加えて十分に混合した。
及びMnB粉末1重量部を加えて十分に混合した。
次ζここの混合物を黒鉛型に充てんし、真空中におイテ
200 kg/cnf4c加圧しナカら、1800℃で
30分間加熱した。
200 kg/cnf4c加圧しナカら、1800℃で
30分間加熱した。
このようにして、相対密度100%、抗折強度200k
g/mA、室温におけるビッカース硬度3300kg/
maの焼結体を得た。
g/mA、室温におけるビッカース硬度3300kg/
maの焼結体を得た。
この焼結体の1000℃におけるビッカース硬度は25
00kg/mt7Qあった。
00kg/mt7Qあった。
実施例 2
1種類のニホウ化金属粉末ζこ所定量のMnBマンガン
を添加し、よく混合した後、30分間ホットプレスする
か、あるいは冷間圧縮した後、所定条件下で1時間普通
焼結することにより焼結体試料を製造した。
を添加し、よく混合した後、30分間ホットプレスする
か、あるいは冷間圧縮した後、所定条件下で1時間普通
焼結することにより焼結体試料を製造した。
このようにして得た焼結体の特性を試料の組成。
焼結条件とともに第1表に示す。
実施例 3
1種類のニホウ化金属粉末に所定量のMnBおよび1種
以上のホウ化鉄、ホウ化ニッケル、ホウ化コバルト、ニ
ッケル・リン合金を添加し、実施・例2と同様にして焼
結体を製造した。
以上のホウ化鉄、ホウ化ニッケル、ホウ化コバルト、ニ
ッケル・リン合金を添加し、実施・例2と同様にして焼
結体を製造した。
このようにして得た焼結体の特性を試料の組成。
焼結条件とともに第2表に示す。
実施例 4
2種以上のニホウ化金属粉末ζこ所定量のMnBを添加
し、よく混合した後、実施例2と同様にして焼結体を製
造した。
し、よく混合した後、実施例2と同様にして焼結体を製
造した。
また、MnBを添加する代りに化学量論的に等しい量の
マンガンとホウ素を粉末状で加え、全く*・同様の条件
で焼結することをこより、同じ組成の焼結体を得ること
ができた。
マンガンとホウ素を粉末状で加え、全く*・同様の条件
で焼結することをこより、同じ組成の焼結体を得ること
ができた。
このようにして得た焼結体の特性を試料の組成。
焼結条件とともに第3表に示す。
実施例 5
2種類以上のニホウ化金属粉末に所定量のMnBと1種
以上のホウ化鉄、ホウ化ニッケル。
以上のホウ化鉄、ホウ化ニッケル。
ホウ化コバルト、ニッケル・リン合金を添加し。
実施例2と同様ζこして焼結体を製造した。
このようζこして得た焼結体の特性を試料の組成。
焼結条件とともに第4表に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 I TiB CrB2.TaB2.MnB2゜2
ツ Mo B2 、、Y B2 、 VB2 、 Hf B
2 、 N b B2 。 AlB2及びZ r B2の中から選ばれた少なくきも
11種のニホウ化金属に対し、結合材としてMnBo、
01〜30重量%を配合した組成をもつ焼結体からなる
ニホウ化金属基高強度硬質材料。 2 TiB2.CrB2.TaB2.MnB2゜Mo
B2.YB2.VB2.HfB2.NbB2. :A
lB2及びZ r B 2の中から選ばれた少なくとも
1種のニホウ化金属に対し、結合材としてMnBo、0
1〜30重量%と、ホウ化ニッケル、ホウ化鉄、ホウ化
コバルト及びニッケル・リン合金の中から選ばれた少な
くとも1種の補助成分0.001、〜30重量%とを配
合した組成をもつ焼結体からなるニホウ化金属基高強度
硬質材料。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54072779A JPS5823347B2 (ja) | 1979-06-07 | 1979-06-07 | ホウ化マンガンを結合材とする二ホウ化金属基高強度硬質材料 |
US06/127,434 US4292081A (en) | 1979-06-07 | 1980-03-05 | Boride-based refractory bodies |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54072779A JPS5823347B2 (ja) | 1979-06-07 | 1979-06-07 | ホウ化マンガンを結合材とする二ホウ化金属基高強度硬質材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55167180A JPS55167180A (en) | 1980-12-26 |
JPS5823347B2 true JPS5823347B2 (ja) | 1983-05-14 |
Family
ID=13499204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54072779A Expired JPS5823347B2 (ja) | 1979-06-07 | 1979-06-07 | ホウ化マンガンを結合材とする二ホウ化金属基高強度硬質材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5823347B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5036028A (en) * | 1988-05-03 | 1991-07-30 | Agency Of Industrial Science And Technology | High density metal boride-based ceramic sintered body |
JPH03109222A (ja) * | 1989-09-20 | 1991-05-09 | Komatsu Ltd | ガラス部材成形用セラミックス型 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5641690A (en) * | 1979-09-11 | 1981-04-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Electronic range |
-
1979
- 1979-06-07 JP JP54072779A patent/JPS5823347B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5641690A (en) * | 1979-09-11 | 1981-04-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Electronic range |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55167180A (en) | 1980-12-26 |
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