JPS582311Y2 - ダツスイセンタクキ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は脱水洗濯機における脱水兼洗濯槽の改良に関す
るもので、その目的とするところは合成樹脂で形成した
脱水兼洗濯槽の底部の強度を保障するとともに、洗濯効
果をも向上させようとするものである。

一般に脱水洗濯機における脱水兼洗濯槽は、洗濯時の衣
類攪拌および脱水時の遠心分離を行うため、洗浄効果を
高める形状および脱水時の高速回転に耐え得る強度をそ
れぞれもつものでなければならない。

本考案は上記要望を満足さす脱水兼洗濯槽を提供するも
ので、以下本考案の一実施例を添付図面を参照して説明
する。

図において、１は合成樹脂で形成した有底筒状の脱水兼
洗濯槽で、底部中央にパルセータ２が回転自在に設置し
である。

３はパルセータ２の外周に位置する脱水兼洗濯槽１の底
部に設置した排水フィルタ、４は脱水兼洗濯槽１の底部
と脱水軸５の上端部とを連結するカップリングで、排水
孔６が穿設しである。

７は脱水兼洗濯槽１の外底部を覆う薄鋼板よりなる補強
板で、脱水兼洗濯槽１とカップリング４との間に挾持さ
れている。

８は脱水兼洗濯槽１、排水フィルタ３、カップリング４
、補強板７を一体的に固定するためのビス、９は脱水兼
洗濯槽１の側壁を下方に延長して形成した円筒状リブで
、補強板７を挾持した際、補強板７の外周部に当接する
ものである。

１０は脱水兼洗濯槽１の内壁に突出して形成した突起、
１１は補強板７の外周部を突起１０に固定するためのタ
ッピングネジである。

上記構成において、脱水兼洗濯槽１と補強板７との固定
は、まず上記の如くカップリング４にて行なうと共に、
補強板７の外周平面部７′に円筒状リブ９を接触させ、
さらに円筒状リブ９の一部には肉厚のボス１２を一体形
成し、タッピングネジ１１にて補強板７と脱水兼洗濯槽
１との固着をなす。

このとき補強板７の底部７″と外周平面部７′との高さ
Ｈは、脱水兼洗濯槽１の底部７″の裏面とリブ９との高
さと若干変化をなして締代を持たせている。

なお脱水兼洗濯槽１の底部は、フィルタ３より外方は側
壁に向けて勾配面を持たせると共に、勾配面と側壁との
接合部には前記ボス１２と一体に連らなる突起１０が形
成しである。

一般に一槽式脱水洗濯機においては、パルセータを脱水
兼洗濯槽の底部中央に配するため、衣類が洗濯時には単
純な回動運動しか行なわず、このため槽内に種々の突起
を設けていたのが現状である。

しかるに本考案は上記実施例から明らかなように、特に
、補強板の外周部を、脱水兼洗濯槽の底部外周に設けた
ボスにタッピングネジにて締結し、前記ボスに一体に連
らなりかつ脱水兼洗濯槽内に突出した突起を、前記脱水
兼洗濯槽に形成したものであり、補強板はボスにタッピ
ングネジによって締結したために、その取付強度が大で
あり、かつ、ボスは突起に一体に連らなるために、タッ
ピングネジの支持、即ち、補強板の支持を、ボスと突起
の両者にて行え、補強板による補強作用を、脱水兼洗濯
槽の底部に確実に波及できる。

また、上記突起は、上記補強作用以外に、衣類と適当に
接触して衣類の複雑な反転、転勤を行わせることができ
、優れた洗浄効果を得ることができる。

ここで、補強板の取付けに際しては、常識的に考えれば
わずか１本のタッピングネジにて行うといったことはほ
とんどなく、複数本のタッピングネジにて行うことにな
る。

このため、上記ボスおよび突起は複数個存在することに
なり、特に少量の洗濯物を、低水位にて洗濯する場合に
は、上記突起による水流の複雑化が促進され、優れた洗
浄効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す脱水洗濯機の要部断面図
である。 １・・・・・・脱水兼洗濯槽、２・・・・・・パルセー
タ、４・・・・・・カップリング、５・・・・・・脱水
軸、７・・・・・・補強板、１０・・・・・・突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂製の脱水兼洗濯槽の底部中央にパルセータを回
   転自在に設置するとともに、この脱水兼洗濯槽の底部と
   脱水軸の上端部とをカップリングを介して連結した脱水
   洗濯機において、前記脱水兼洗濯槽とカップリングとの
   間に脱水兼洗濯槽の外底部を覆う薄鋼板よりなる補強板
   を挾持し、この補強板の外周部を、脱水兼洗濯槽の底部
   外周に設けたボスにタッピングネジにて締結し、前記ボ
   スに一体に連らなりかつ脱水兼洗濯槽内方に突出した突
   起を、前記脱水兼洗濯槽に形成してなる脱水洗濯機。