JPS5823112B2 - モケイテツドウソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一つの連結器をもう一つの連結器に対して相対
的に持上げて連結関係に落下させることによって単に機
械的に連結することができ、磁気的に連結を解きかつ遅
延して再連結することのできる新規な模型鉄道装置に関
する。

本発明の目的は、ここに述べる種類の２個の連結された
連結器のうちの一方が、成る連結解除場所で磁気反撥力
によって離脱位置まで持ち上げられる装置を提供するこ
とである。

しかる後に、両方の連結器は、磁石吸引力によって横方
向に偏倚されて、持上げられた方の連結器は、他方の連
結器に対して非連結関係に重力によって下降することが
できる。

このような状態になったときに、車両が分離すると、こ
れらの連結器は正常位置に自動的に復帰するので、連結
器が再び会合したときに、停車中の車両と運動中の車両
との自動的再連結が行なわれるであろう。

以下、添付図面を参照して、本発明の模型鉄道装置を例
示的に説明する。

第１図乃至第７図に示すように、枕木１２とレール１４
とで構成された線路１０は盤台１６などの適当な支持体
の上に装架され、この盤台には連結解除場所に適当な深
さの四角凹所１８が設けられている。

この連結解除場所においては、枕木はレール間で切断さ
れて、第１図に符号ＮおよびＳで示すように磁石の全長
にわたる北極と南極とを有する永久磁石２０を収容する
空間を提供している。

磁石は、担持板２２に固着されている。

この担持板２２は、固定スリーブ２６内を案内される杆
２４と一体に作られている。

板２２は、また固定案内板３０を貫通する案内ピン２８
を含んでいる。

案内板３０は、スリーブ２６の上端部に固着している。

杆２４の周囲にばね３２が置かれ、その上端部は固定ス
リーブ２６の下端部に当圧し、その下端部は杆２４の下
端部に固着した横ピン３４に当圧している。

ばね３２は、通常は磁石２０を第２図に例示するように
その下方の不活動位置に維持する重力の作用を助けてい
るので、車両連結器は磁石２０によって作用を受けるこ
となく連結解除場所を通常は通過することができる。

しかし、連結を解除することを希望するときには、杆２
４は上方に推し上げられて、第３図に例示するように、
はぼレール上面レベルの活動位置に磁石２０を上昇させ
ることができる。

この上方への推力は、人力によって或は図示しない任意
適当の装置を介する遠隔制御によって杆に加えられてよ
い。

磁石２０およびその動作杆２４のこのような上昇運動は
、ばね３２の圧縮をともなうので、杆２４に加えられた
上方推力がなくなると直ちに磁石２０はばねと重力によ
って第３図の位置に即時かつ確実に復帰する。

隣接する車両３５ａおよび３５ｂの各端部にあるほぼＣ
形の連結器３４ａおよび３４ｂは、第８図に例示するよ
うに上方或は側方に傾斜できるように構成され装架され
ている。

しかし、それらの連結器は第５図に明示するように横方
向の連動によっては連結されることも或は連結を解除さ
れることも不可能である。

車体３６は、第２図、第３図および第８図に示す車輪お
よび車軸組立体に装架され、各組立体は車体の枠体部分
４２に圧し嵌めされた枢軸ピン４０によって枢動可能に
車体に取付けられている。

・ かような貨車装置の各々は、またばね囲４４を含む
連結器機構を担持する。

このばね囲の底部は別個の板４８によって閉鎖されてい
る。

連結器４８は、その内端部にカラー５２を固着して有し
、ばね５４によって外方に揺れやすく推されている。

連結杆４８は、外方に向いたナイフェツジ状のフック部
分５０と、その反対端部に固着して圧縮コイルばね５４
０作用による連結杆の外方運動を制限する止め鍔または
カラー５２とを持っている。

連結器頭部は、上方或は側方に偏倚することがで□きる
。

しかし、各連結器の側部の間隙は、他のフック部分を通
さない狭さであるので、両連結器は連結器の横揺動によ
って誤って保合または離脱されることはない。

各連結器フックは、その外方側部に小さい永久磁石５６
を固着して持ち、その南極５８はその下端部にあって、
通常はそれを担持している連結器の下端面よりも下に突
き出している。

磁石２０が持ち上げられた活動位置にあるときには、連
結器のうちの一つの南極は、磁石２０の南極のすぐ上方
を動くので磁気反撥力によって持ち上げられ、また一方
では他の連結器の南極は、磁石２０の北極の上を動いて
、磁石２０によって下方に引っ張られる。

これらの連結器は、このようにして互いにぶつからずに
動くので、側部磁石の磁気吸引力によって横方向に自由
に揺れることができる。

中央磁石と側部磁石との相対的の長さは重要ではない。

何となれば、中央磁石２０ば、連結機の離脱と横移動と
の実施中には、無効力状態に下降させることができるか
らである。

側部永久磁石６０および６２は、磁石２０と同じ長さに
示され、線路の両側に接近してほぼレール上面レベルに
支持部材１６に固定されている。

これらの磁石は、磁石２０と同様に、細長く配置−した
北極と南極とを有し、各側における北極は、線路に近い
方の極であるから、連結器に取付けた近い方の磁石５６
の下方に突出した隣接南極５８を引張るようにされてい
る。

第３図に例示した状態が得られたならば、機関車結合の
車両は、動かされて車両同士を僅かに分離する。

そして磁石２０はその正常の無効力位置に下降される。

連結器３４ｂによって担持されている磁石５６の南極は
、磁石６０の方向に振られて、第４図の状態となるであ
ろう。

各連結器は、この例のように隣接する固定磁石６０また
は６２の北極に向って、担持磁石５６の南極によって吸
引された状態にあるであろう。

いま、もしこれらの連結を外された車両に対して機関車
結合車が押しつけられると、第５図に例示したような状
態となるであろう。

第５図においては、機関車結合車は、連結解除場所から
離れて側線または主線路上の任意希望地点までこの離し
た車を押して来た状態であυ、そしてこの離した車をそ
こに残すために後退しようとするところである。

連結解除場所から離されて、相互の係合から離された連
結器は、上記の機関車結合車が後退すると第６図および
第１図に例示するようにその正常状態に復帰するであろ
う。

これで、離された車両が残されている場所において再び
連結されることができる状態にある。

後に、その場所に持ち来される車両において、連結器の
うちの一つは他の一つによってカム作用によって上方に
押し上げられて、第７図に示すような正常な連結関係に
落ちるであろう。

上記とほとんど同様の結果を達成するだめの他の構体を
第１０図および第１１図に開示した。

一つの連結器を持ち上げて、両方の連結器を横方向に振
らすために、連結解除場所に永久磁石を使用する代りに
、電磁石を使用してまず磁気反撥力によって一つの連結
器を持ち上げ、しかる後に側部磁石の磁気吸引力によっ
て両方の連結器を横方向に振らせて、連結器を横方向に
振らせた位置に保ちながら、その持ち上げられた連結器
を落下させてもう一つの連結器を再連結させないま＼で
押すように作用させる。

第１０図および第１１図の実施例においては、車両は、
連結器および連結器磁石を持っていることは、上記と同
様である。

細長い正常には不活性の電磁極６３が連結器に担持され
た永久磁石の一つの通路のすぐ下のレール上面レベルの
固定位置に極けられ、この極は付勢されると、電磁反撥
力によって連結器のうちの一方を持上げるように作用す
る。

連結解除場所にあって正常には無効力の側部磁極６４お
よび６５は、連結器持上げ用電磁極６３と同時に付勢さ
れるようにしであるが、反対の符号であって、連結器が
そのうちの一方が持上がる１ことによってその連結関係
から自由になるとすぐに両方の連結器を横方向に引っ張
る。

３個の極６３．６４および６５は、すべて電池６７また
は他の適当装置から給電されるコイル６６によって付勢
される。

； 側部極６４および６５および持上げ極６３は、共通
スイッチ６８によって同時に制御される。

これらの３個の極は互いに一体であって、単一の付勢用
コイルはスイッチ６８の手動閉鎖によって活動状態にな
るが、３つの腕を持つ磁石付勢器） （ｍａｇｎｅｔｅ
ｎｅｒｇｉｚｅｒ ） ６９の中央腕に巻かれている。

スイッチ６８を閉じると、磁気反撥力によって１つの連
結器を上昇させ、両方の連結器はそのようにして連結関
係から自由になると、それぞれの側部電磁極６４および
６５の磁気引力によって横方向に振られる。

側部磁極６４および６５は、同一符号であって、連結器
に付着した磁石を吸引するように適当に決められるが、
中央の磁極６３はその反対符号であって連結器に付けた
磁石を下から撥き上げるのに適当にされる。

側部磁極６４および６５は、第１１図に示すように中央
磁極６３の両端より先に延びるように作られるのが望ま
しく、そのようにすれば連結器の横方向移動は、持上げ
られた連結器が押圧関係に落下することができるまで維
持されるだろう。

本発明の第３実施例は、第１２図に例示される。

ここでは、持上げ磁極７０は、電磁極であるが、側部磁
極７２および７４は永久磁石である。

これらの永久磁石は、活動性ではあるが、連結器が連結
されている限りは連結器を引き離すことはできない。

しかし、連結器が連結解除場所に位置するとこれらの永
久磁石は連結器を引き離そうとする。

連結解除用の電磁極７０が瞬間的の付勢を受けても、連
結器のうちの一方は、電磁反撥力によって持上げられ、
連結器は、側部永久磁石７２゜７４によって横方向に振
らされ、中央電磁石が消勢された後には横方向に振れた
関係に保持されるであろう。

従って、ただ瞬間的に付勢された後でも、中央電磁石を
消勢すると、一方の連結器が他方の連結器を再連結させ
ることなく押すことができる関係位置に持ち来たされる
ので、後刻の再連結が実現されることができるであろう
。

もちろん、磁石の北極および南極の符号は特定の例示構
体を説明していることを理解されるべきである。

全体的の極性の完全逆転は、同様に動作し得る訳である
。

更に他の実施例は、第１３図に例示されている。

前と同様に、車両とこれに担持された連結器と、連結器
につけた永久磁石とは、すでに説明した通りである。

普通は、線路のレール１４は真鍮製であるが、この例で
は、鋼製の短かい線路レールは、連結器の一方が磁気反
撥力によって非連結位置に持ち上げられた後に連結器担
持磁石を側方に引っ張るための電磁極部材の端部を構成
している。

第１３図の磁化可能の線路区間は、連結器反撥用の電磁
極よりもその両端部が延びている。

全体装置の線路レールを磁性材料で作ることはできない
という理由はない。

何となれば連結解除用磁石への電流は機関車を駆動する
電源とは別個の電源から供給されているからである。

従って、 ”第１０図、第１１図に使用したのと同一
の参照付号を、第１３図の対応部分に適用し、各側に後
書ａを付けたのでそれ以上の説明は不要であろう。

以上、本発明の最良実施例と思うものを説明した。

しかし、本発明の要旨は、その特許請求の範囲に記載の
通りである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、磁気的の連結解除場所の両端部にある２台の
分離された車両の隣接端部を示す部分的平面図であって
、両車両には本文に説明した形式の同形の共動連結器が
装置されている。 第２図は、：側面図、における部分的断面であって、両
車両は連結解除をするだめの適当位置に互いに連結され
た状態に示されている。 第３図は、第２図と同様の図であるが、連結解除磁石が
作用状態にあり、両車両が連結を解かれた状態を示して
いる。 第４１図は、隣接する連結器は固定磁石によって互いに
離れる方向に振られて、中央磁石は非効力になった後に
、連結を解かれた車両端部が分離されて未だ連結解除場
所内にある状態を示す部分的平面図である。 第５図は、第４図と同様の図であるが、；連結を解かれ
て横方向に寄せられた連結器は、一方の連結を他方の連
結器で押して再連結することなしに、任意地点を移すた
めに適する関係に持ち来たされた状態を示している。 第６図は、第５図と同様の図であるが、停車車両に機関
車連結車を一再連結しようとする状態を示している。 第７図は、再び連結された車両を示している。 第８図は、連結器の一つと、その装架装置を示す部分的
断面図である。 第９図は、連結器とそれに担持された磁石とを略本する
前面図である。 第１０図は、第１１図乃至第９図の実施例とほぼ同様の
結果を達成するだめの磁気的連結解除装置の変形形式を
示す一部断面側面図である。 第１１図は、第１０図に示した変形の平面図である。 第１２図は、更に他の変形の平面図であって、中央の反
撥用磁石は、スンイツチ制御の電磁形式であシ、側部磁
石は、永久磁石形式であるものを示している。 第１３図は、全体的に第１０図および第１１図同様の構
体の横断面であるが、連結解除場所における磁気材料の
線路区間は、連結器担持永久磁石の活動極を吸引するた
めの側部磁極として作用する場合を示す図である。 １０・・・・・・線路レール、１８・・・・・・連結解
除場所、２０・・・・・・連結器持上げ用磁石、３４ａ
、３４ｂ・・・・・・連結器、３５ａ 、３５ｂ・・
・・・・車両、５４・・・・・・連結器復帰ばね、５６
・・・・・・連結器に付着した磁石、６０．６２・・・
・・・側部磁石、６３・・・・・・連結器持上げ磁石、
６４，６５・・・・・・側部磁石、６４ａ 、６５ａ・
・・・・・側部磁石レール。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 鉄道車両用の線路レールを持つ模型鉄道装置であっ
   て、連結車両の連結を解除しかつその後に再連結する装
   置を有し、前記車両は、自動連結のためおよび連結解除
   のために一つの連結器を通常上方に揺動させることがで
   きる種類の連結器を有し、かつ一つの連結器が連結解除
   のために上記のように揺動したときに、両方の連結器が
   、横方向に揺動させられ、次いで一方の車両が他方の車
   両に再連結されることなしに、前記の横方向に揺動させ
   られた連結器を介して前記他方の車両を押すこちができ
   る特異な関係を占めることができ、前記模型鉄道装置は
   、 （ａ） 一対の連結された車両のそれぞれの連結器に
   取り付けられた連結器担持磁石を有し、前記磁石は同一
   極性の下部磁極を持ち、前記下部磁極は、線路レールに
   平行にかつ相互に平行に、明瞭な実質的に別々の通路を
   移動するように配置されており、 （ｂ） 線路中に連結解除場所を有し、この場所には
   常態においては効果のない連結器持上げ磁石があり、前
   記磁石は、有効にされたときに磁気反撥力によって単一
   の連結器を連結解除位置まで持上げるような位置に配置
   されており、前記連結器持上げ磁石は、前記連結器担持
   磁石の下部磁極と同一極性の細長い磁極を有し、また前
   記連結器持上げ磁石が永久磁石である場合には、該連結
   器持上げ磁石の南北両極のうちの一方の磁極が前記レー
   ルのうちの一方のレールの近くに配置されて該レールに
   平行に延び、かつ前記両極のうちの他方の磁極が前記レ
   ールのうちの他方のレールの近くに配置されて該レール
   に平行に延びるように、前記連結器持上げ磁石の両極が
   前記両レールの間に配置されておシ、（ｃ） 前記連
   結器担持磁石の両側に前記連結解除場所に設けた付加的
   側部磁気装置を有し、この装置の各々は、前記連結器担
   持磁石の下部磁極の符号と反対符号の活動磁極を有し、
   磁気吸引力によってそれぞれの連結器を横方向に偏倚さ
   せて、機関車連結車の連結器が別の一つの連結器と該連
   結器が担持されている車両とを、再連結することなく、
   任意所望の駐車位置まで押すことができ、さらに個々に
   後退させながら前記車両を前記位置に残して置くことを
   可能にする関係になし、また前記側部磁気装置が永久磁
   石である場合には、該側部磁気装置の両極のうちの前記
   連結器担持磁石の下部磁極の符号と反対符号を有する一
   方の磁極が前記各レールの近くにかつ外側に配置されて
   該レールに平行に延び、また前記両極のうちの他方の磁
   極が前記各レールから遠く離れた側に配置されるように
   、前記各側部磁気装置の両極が配置されている模型鉄道
   装置。