JPH10309915A - トーイングトラクタの牽引装置 - Google Patents
トーイングトラクタの牽引装置Info
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- JPH10309915A JPH10309915A JP13609697A JP13609697A JPH10309915A JP H10309915 A JPH10309915 A JP H10309915A JP 13609697 A JP13609697 A JP 13609697A JP 13609697 A JP13609697 A JP 13609697A JP H10309915 A JPH10309915 A JP H10309915A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 台車との連結作業を容易に行うことができ,
かつ,簡単な構造のトーイングトラクタの牽引装置を提
供すること。 【解決手段】 車体5に固着した上下一対のプレート
2,3よりなるドローバーブラケット11と,ドローバ
ーブラケット11と台車のトーバー8とを連結させるド
ローバーピン4とよりなるトーイングトラクタの牽引装
置1。ドローバーピン4は,ドローバーブラケット11
の上プレート2に回動可能に固定されていると共に自重
により垂下した状態で保持されている。ドローバーブラ
ケット11の下プレート3には,ドローバーピン4の車
体5前方方向への回動軌跡に干渉しない長穴30を設け
てあると共に,長穴30の後端にはドローバーピン4を
垂下状態でその側面を当接させる当接部34を設けてあ
る。
かつ,簡単な構造のトーイングトラクタの牽引装置を提
供すること。 【解決手段】 車体5に固着した上下一対のプレート
2,3よりなるドローバーブラケット11と,ドローバ
ーブラケット11と台車のトーバー8とを連結させるド
ローバーピン4とよりなるトーイングトラクタの牽引装
置1。ドローバーピン4は,ドローバーブラケット11
の上プレート2に回動可能に固定されていると共に自重
により垂下した状態で保持されている。ドローバーブラ
ケット11の下プレート3には,ドローバーピン4の車
体5前方方向への回動軌跡に干渉しない長穴30を設け
てあると共に,長穴30の後端にはドローバーピン4を
垂下状態でその側面を当接させる当接部34を設けてあ
る。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は,トーイングトラクタの牽引装置
に係り,台車との連結作業の容易化を図る技術に関す
る。
に係り,台車との連結作業の容易化を図る技術に関す
る。
【0002】
【従来技術】図4〜図6に示すごとく,従来のトーイン
グトラクタ90(図6)の牽引装置9は,車体5に固着
した上下一対のプレート92,93よりなるドローバー
ブラケット91と,該ドローバーブラケット91と台車
(図示略)のトーバー8(図2,図3)とを連結させる
ドローバーピン94とよりなる。
グトラクタ90(図6)の牽引装置9は,車体5に固着
した上下一対のプレート92,93よりなるドローバー
ブラケット91と,該ドローバーブラケット91と台車
(図示略)のトーバー8(図2,図3)とを連結させる
ドローバーピン94とよりなる。
【0003】上記牽引装置9を用いて台車を連結するに
当たっては,具体的には次のような手順で行う。まず,
ドローバーピン94の上方に取り付けられている取っ手
941を引き上げることによって,ドローバーピン94
と下プレート93との係合を解く。これにより,上プレ
ート92と下プレート93との間の間隙部96を開放す
る。
当たっては,具体的には次のような手順で行う。まず,
ドローバーピン94の上方に取り付けられている取っ手
941を引き上げることによって,ドローバーピン94
と下プレート93との係合を解く。これにより,上プレ
ート92と下プレート93との間の間隙部96を開放す
る。
【0004】次いで,上下のプレート92,93の間の
間隙部96にトーバー8を挿入し,トーバー8の係合穴
80を,上下のプレート92,93のピン穴920,9
30を結ぶ軸線上に位置させる。次いで,ドローバーピ
ン94を,ピン穴920,係合穴80,ピン穴930を
順次貫通させて下降させる。これにより,台車のトーバ
ー8は,ドローバーピン94によってドローバーブラケ
ット91に連結される。
間隙部96にトーバー8を挿入し,トーバー8の係合穴
80を,上下のプレート92,93のピン穴920,9
30を結ぶ軸線上に位置させる。次いで,ドローバーピ
ン94を,ピン穴920,係合穴80,ピン穴930を
順次貫通させて下降させる。これにより,台車のトーバ
ー8は,ドローバーピン94によってドローバーブラケ
ット91に連結される。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来のト
ーイングトラクタの牽引装置9においては,次の問題が
ある。即ち,トーイングトラクタ90の牽引装置9は,
図6に示すごとく,車体5の後端に設けられており,ド
ローバーピン94を昇降させる取っ手941も車体後方
に配置されている。そのため,牽引装置9のドローバー
ブラケット91と台車のトーバー8とを連結する作業に
おいては,運転手は片手でドローバーピン94の取っ手
941を操作すると共に,他方の手でハンドル59を操
作しながらトーイングトラクタ90を運転する必要があ
る。
ーイングトラクタの牽引装置9においては,次の問題が
ある。即ち,トーイングトラクタ90の牽引装置9は,
図6に示すごとく,車体5の後端に設けられており,ド
ローバーピン94を昇降させる取っ手941も車体後方
に配置されている。そのため,牽引装置9のドローバー
ブラケット91と台車のトーバー8とを連結する作業に
おいては,運転手は片手でドローバーピン94の取っ手
941を操作すると共に,他方の手でハンドル59を操
作しながらトーイングトラクタ90を運転する必要があ
る。
【0006】また,この連結作業においては,上記のご
とく,ドローバーブラケット91の上下のプレート9
2,93のピン穴920,930を結ぶ軸線上に台車の
トーバー8の係合穴80が来るように,正確にトーイン
グトラクタ90を運転することが必要である。
とく,ドローバーブラケット91の上下のプレート9
2,93のピン穴920,930を結ぶ軸線上に台車の
トーバー8の係合穴80が来るように,正確にトーイン
グトラクタ90を運転することが必要である。
【0007】それ故,この連結作業は,不自然な姿勢で
あっても正確な運転を行うことができる熟練した運転手
でなければ,スムーズに行うことが困難であった。その
一方,ドローバーピン93の昇降を遠隔操作等する構造
に改造する方法も考えられる。しかしながら,ドローバ
ーピンの遠隔操作化は,牽引装置全体構造の複雑化やコ
ストの増加を来してしまう。
あっても正確な運転を行うことができる熟練した運転手
でなければ,スムーズに行うことが困難であった。その
一方,ドローバーピン93の昇降を遠隔操作等する構造
に改造する方法も考えられる。しかしながら,ドローバ
ーピンの遠隔操作化は,牽引装置全体構造の複雑化やコ
ストの増加を来してしまう。
【0008】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,台車との連結作業を容易に行うことがで
き,かつ,簡単な構造のトーイングトラクタの牽引装置
を提供しようとするものである。
されたもので,台車との連結作業を容易に行うことがで
き,かつ,簡単な構造のトーイングトラクタの牽引装置
を提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,車体に固着した
上下一対のプレートよりなるドローバーブラケットと,
該ドローバーブラケットと台車のトーバーとを連結させ
るドローバーピンとよりなるトーイングトラクタの牽引
装置において,上記ドローバーピンは,上記ドローバー
ブラケットの上プレートに回動可能に固定されていると
共に自重により垂下した状態で保持されており,また,
上記ドローバーブラケットの下プレートには,上記ドロ
ーバーピンの車体前方方向への回動軌跡に干渉しない長
穴を設けてあると共に,該長穴の後端には上記ドローバ
ーピンの車体後方方向への回動を規制する当接部を設け
てあることを特徴とするトーイングトラクタの牽引装置
にある。
上下一対のプレートよりなるドローバーブラケットと,
該ドローバーブラケットと台車のトーバーとを連結させ
るドローバーピンとよりなるトーイングトラクタの牽引
装置において,上記ドローバーピンは,上記ドローバー
ブラケットの上プレートに回動可能に固定されていると
共に自重により垂下した状態で保持されており,また,
上記ドローバーブラケットの下プレートには,上記ドロ
ーバーピンの車体前方方向への回動軌跡に干渉しない長
穴を設けてあると共に,該長穴の後端には上記ドローバ
ーピンの車体後方方向への回動を規制する当接部を設け
てあることを特徴とするトーイングトラクタの牽引装置
にある。
【0010】本発明において最も注目すべきことは,従
来のようにドローバーピンを昇降させるという構造をと
らずに,ドローバーピンを上プレートに回動可能に固定
したことである。なお,上記台車のトーバーは,上記ド
ローバーピンを挿入可能な長穴状の係合穴を有する公知
のものである(図1参照)。
来のようにドローバーピンを昇降させるという構造をと
らずに,ドローバーピンを上プレートに回動可能に固定
したことである。なお,上記台車のトーバーは,上記ド
ローバーピンを挿入可能な長穴状の係合穴を有する公知
のものである(図1参照)。
【0011】次に,本発明のトーイングトラクタの牽引
装置において,ドローバーブラケットと台車のトーバー
との連結作業を行う手順について説明する。上記連結作
業を行うに当たっては,まず,停車している台車のトー
バーに向けてトーイングトラクタを後進させる。そして
牽引装置のドローバーピンを上記トーバーに当接させ,
さらに,その当接状態を維持したまま車体を後方に動か
す。
装置において,ドローバーブラケットと台車のトーバー
との連結作業を行う手順について説明する。上記連結作
業を行うに当たっては,まず,停車している台車のトー
バーに向けてトーイングトラクタを後進させる。そして
牽引装置のドローバーピンを上記トーバーに当接させ,
さらに,その当接状態を維持したまま車体を後方に動か
す。
【0012】このとき,ドローバーピンは上記のごとく
回動可能に垂下されている。そのため,トーイングトラ
クタの後進に伴って,上記トーバーに押されてドローバ
ーピンが車体前方方向に回動していく。そして,ドロー
バーピンの先端がトーバーの先端部を乗り越えた際に,
ドローバーピンが自重により垂下状態に復帰する。そし
て,ドローバーピンは,トーバーの係合穴及び下プレー
トの長穴内に挿入される。これにより,ドローバーピン
によってドローバーブラケットとトーバーの連結が完了
する。
回動可能に垂下されている。そのため,トーイングトラ
クタの後進に伴って,上記トーバーに押されてドローバ
ーピンが車体前方方向に回動していく。そして,ドロー
バーピンの先端がトーバーの先端部を乗り越えた際に,
ドローバーピンが自重により垂下状態に復帰する。そし
て,ドローバーピンは,トーバーの係合穴及び下プレー
トの長穴内に挿入される。これにより,ドローバーピン
によってドローバーブラケットとトーバーの連結が完了
する。
【0013】次に,トーイングトラクタを前進させる場
合には,トーバーによってドローバーピンを車体後方方
向へ回動させようとする力が付与される。しかしなが
ら,ドローバーピンの挿入された下プレートの長穴には
上記当接部を設けてある。そのため,ドローバーピンは
上記当接部に当接することによって車体後方方向への回
動が阻止される。それ故,トーイングトラクタの前進時
には,トーバーとドローバーブラケットとの連結状態が
維持され,トーイングトラクタの前進に伴って台車が牽
引される。
合には,トーバーによってドローバーピンを車体後方方
向へ回動させようとする力が付与される。しかしなが
ら,ドローバーピンの挿入された下プレートの長穴には
上記当接部を設けてある。そのため,ドローバーピンは
上記当接部に当接することによって車体後方方向への回
動が阻止される。それ故,トーイングトラクタの前進時
には,トーバーとドローバーブラケットとの連結状態が
維持され,トーイングトラクタの前進に伴って台車が牽
引される。
【0014】このように,本発明によれば,何ら牽引装
置を操作することなく,トーイングトラクタを所定位置
に後進させるだけで,自動的に台車との連結を行うこと
ができる。そのため,トーイングトラクタの運転時に
は,従来のように必要以上に不自然な姿勢になる必要が
ない。それ故,本発明によれば,台車との連結作業を容
易に行うことができる。しかも,本発明によれば,この
ような連結作業の容易化を,上記のごとく非常に簡単な
構造の牽引装置により実現することができる。
置を操作することなく,トーイングトラクタを所定位置
に後進させるだけで,自動的に台車との連結を行うこと
ができる。そのため,トーイングトラクタの運転時に
は,従来のように必要以上に不自然な姿勢になる必要が
ない。それ故,本発明によれば,台車との連結作業を容
易に行うことができる。しかも,本発明によれば,この
ような連結作業の容易化を,上記のごとく非常に簡単な
構造の牽引装置により実現することができる。
【0015】次に,請求項2の発明のように,上記ドロ
ーバーピンは回動軸部をT字形状に設けてあると共に該
回動軸部の両端部を上記上プレートの上面に設けた軸受
に回動可能に固定してなり,一方,上記上プレートに
は,上記ドローバーピンの前方方向への回動軌跡に干渉
しない長穴を設けてあることが好ましい。
ーバーピンは回動軸部をT字形状に設けてあると共に該
回動軸部の両端部を上記上プレートの上面に設けた軸受
に回動可能に固定してなり,一方,上記上プレートに
は,上記ドローバーピンの前方方向への回動軌跡に干渉
しない長穴を設けてあることが好ましい。
【0016】即ち,上記ドローバーピンは,棒状のピン
本体の基端部を,棒状の回動軸の中央部に直角に接合
し,全体でT字形状となるよう構成する。また,このT
字形状のドローバーピンの軸受は上プレートの上面に設
ける。また,上プレートには,ドローバーピンを垂下す
ると共に回動を確保するために上記長穴を設ける。これ
により,ドローバーピンを簡単な構造で回動可能に保持
することができる。また,上記軸受を上プレートの上面
に設けることにより,その下面に設ける場合に比べて,
トーバーからの打撃による損傷等を確実に防止すること
ができる。
本体の基端部を,棒状の回動軸の中央部に直角に接合
し,全体でT字形状となるよう構成する。また,このT
字形状のドローバーピンの軸受は上プレートの上面に設
ける。また,上プレートには,ドローバーピンを垂下す
ると共に回動を確保するために上記長穴を設ける。これ
により,ドローバーピンを簡単な構造で回動可能に保持
することができる。また,上記軸受を上プレートの上面
に設けることにより,その下面に設ける場合に比べて,
トーバーからの打撃による損傷等を確実に防止すること
ができる。
【0017】また,請求項3の発明のように,上記ドロ
ーバーピンには,該ドローバーピンを回動させるための
回動レバーを設けてあることが好ましい。これにより,
台車を切り離す作業を容易に行うことができる。
ーバーピンには,該ドローバーピンを回動させるための
回動レバーを設けてあることが好ましい。これにより,
台車を切り離す作業を容易に行うことができる。
【0018】
実施形態例 本発明の実施形態例にかかるトーイングトラクタの牽引
装置につき,図1〜図3を用いて説明する。本例のトー
イングトラクタの牽引装置1は,図1〜図3に示すごと
く,車体5に固着した上下一対のプレート2,3よりな
るドローバーブラケット11と,ドローバーブラケット
11と台車のトーバー8とを連結させるドローバーピン
4とよりなる。
装置につき,図1〜図3を用いて説明する。本例のトー
イングトラクタの牽引装置1は,図1〜図3に示すごと
く,車体5に固着した上下一対のプレート2,3よりな
るドローバーブラケット11と,ドローバーブラケット
11と台車のトーバー8とを連結させるドローバーピン
4とよりなる。
【0019】ドローバーピン4は,ドローバーブラケッ
ト11の上プレート2に回動可能に固定されていると共
に自重により垂下した状態で保持されている。また,ド
ローバーブラケット11の下プレート3には,ドローバ
ーピン4の車体前方方向への回動軌跡に干渉しない長穴
30を設けてあると共に,長穴30の後端にはドローバ
ーピン4の車体後方方向への回動を規制する当接部34
を設けてある。
ト11の上プレート2に回動可能に固定されていると共
に自重により垂下した状態で保持されている。また,ド
ローバーブラケット11の下プレート3には,ドローバ
ーピン4の車体前方方向への回動軌跡に干渉しない長穴
30を設けてあると共に,長穴30の後端にはドローバ
ーピン4の車体後方方向への回動を規制する当接部34
を設けてある。
【0020】また,本例におけるドローバーピン4は回
動軸部48をT字形状に設けてある。即ち,図1に示す
ごとく,ドローバーピン4は,ピン本体41の基端部4
11を棒状の回動軸部48の中央に直角に接合して,T
字形状に構成してある。一方,上プレート2には,上記
回動軸部48の両端部を支持する2つの軸受49を設
け,これによりドローバーピン4を回動可能に保持す
る。また,上プレート2には,ドローバーピン4を垂下
すると共にその前方方向への回動軌跡に干渉しないよう
に,長穴20を設けてある。
動軸部48をT字形状に設けてある。即ち,図1に示す
ごとく,ドローバーピン4は,ピン本体41の基端部4
11を棒状の回動軸部48の中央に直角に接合して,T
字形状に構成してある。一方,上プレート2には,上記
回動軸部48の両端部を支持する2つの軸受49を設
け,これによりドローバーピン4を回動可能に保持す
る。また,上プレート2には,ドローバーピン4を垂下
すると共にその前方方向への回動軌跡に干渉しないよう
に,長穴20を設けてある。
【0021】また,図1〜図3に示すごとく,回動軸部
48には,ドローバーピン4を回動させるための回動レ
バー46を設けてある。この回動レバー46は,後述す
るごとく,台車との連結を解除する際に,ドローバーピ
ン4を垂下状態から車体前方方向へ回動するために利用
するものである。
48には,ドローバーピン4を回動させるための回動レ
バー46を設けてある。この回動レバー46は,後述す
るごとく,台車との連結を解除する際に,ドローバーピ
ン4を垂下状態から車体前方方向へ回動するために利用
するものである。
【0022】一方,台車のトーバー8は,図1に示すご
とく,長穴状の係合穴80を有しており,その高さは上
記ドローバーブラケット11における上プレート2と下
プレート3との間に位置する高さに調整されている。
とく,長穴状の係合穴80を有しており,その高さは上
記ドローバーブラケット11における上プレート2と下
プレート3との間に位置する高さに調整されている。
【0023】次に,本例の作用につき説明する。本例の
トーイングトラクタの牽引装置1において,ドローバー
ブラケット11と台車のトーバー8とを連結するに当た
っては,まず,トーイングトラクタを運転して車体5を
後進させる。そして,牽引装置1のドローバーピン4を
台車のトーバー8に当接させ,さらに車体5を後進させ
る。
トーイングトラクタの牽引装置1において,ドローバー
ブラケット11と台車のトーバー8とを連結するに当た
っては,まず,トーイングトラクタを運転して車体5を
後進させる。そして,牽引装置1のドローバーピン4を
台車のトーバー8に当接させ,さらに車体5を後進させ
る。
【0024】このとき,図2に示すごとく垂下状態にあ
ったドローバーピン4は,トーバー8に押され,徐々に
車体5の前方方向へ回動していく。そして,図3に示す
ごとく,ドローバーピン4の先端部411がトーバー8
の先端部81を乗り越えた時点で,ドローバーピン4は
自重によって垂下状態に復帰する。そして,ドローバー
ピン4は,図1に示すごとく,トーバー8の係合穴80
を貫通して,下プレート3の長穴30内に挿入される。
ったドローバーピン4は,トーバー8に押され,徐々に
車体5の前方方向へ回動していく。そして,図3に示す
ごとく,ドローバーピン4の先端部411がトーバー8
の先端部81を乗り越えた時点で,ドローバーピン4は
自重によって垂下状態に復帰する。そして,ドローバー
ピン4は,図1に示すごとく,トーバー8の係合穴80
を貫通して,下プレート3の長穴30内に挿入される。
【0025】次に,トーイングトラクタを前進させる場
合には,トーバー8によってドローバーピン4を車体後
方方向に回動するような力が付与される。このとき,ド
ローバーピン4は,下プレート3に設けた当接部34に
当接し,車体後方方向への回動が規制される。そのた
め,トーイングトラクタを前進させた際には,トーバー
8とドローバーブラケット11との連結状態が維持さ
れ,台車はトーイングトラクタに牽引される。
合には,トーバー8によってドローバーピン4を車体後
方方向に回動するような力が付与される。このとき,ド
ローバーピン4は,下プレート3に設けた当接部34に
当接し,車体後方方向への回動が規制される。そのた
め,トーイングトラクタを前進させた際には,トーバー
8とドローバーブラケット11との連結状態が維持さ
れ,台車はトーイングトラクタに牽引される。
【0026】次に,台車の目的地までの牽引が完了し,
台車とトーイングトラクタとを切り離す場合には,次の
ように行う。まず,台車を停車させた後,トーイングト
ラクタを少し後進させ,トーバー8の先端部81をドロ
ーバーピン4の回動軌跡より前方に来るよう位置させ
る。次いで,図3に示すごとく,ドローバーピン4の回
動レバー46を車体後方に回動させ,ドローバーピン4
の先端高さをトーバー8よりも上方に位置させる。
台車とトーイングトラクタとを切り離す場合には,次の
ように行う。まず,台車を停車させた後,トーイングト
ラクタを少し後進させ,トーバー8の先端部81をドロ
ーバーピン4の回動軌跡より前方に来るよう位置させ
る。次いで,図3に示すごとく,ドローバーピン4の回
動レバー46を車体後方に回動させ,ドローバーピン4
の先端高さをトーバー8よりも上方に位置させる。
【0027】次いで,この状態を維持したまま,トーイ
ングトラクタを前進させる。そして,トーバー8がドロ
ーバーブラケット11から抜け出た時点で回動レバー4
6を離す。これにより,容易に台車の連結を解除するこ
とができると共に,ドローバーピン4は垂下状態に復帰
して初期状態に戻る。
ングトラクタを前進させる。そして,トーバー8がドロ
ーバーブラケット11から抜け出た時点で回動レバー4
6を離す。これにより,容易に台車の連結を解除するこ
とができると共に,ドローバーピン4は垂下状態に復帰
して初期状態に戻る。
【0028】このように,本例のトーイングトラクタの
牽引装置1においては,台車のトーバー8との連結,及
び切り離し作業を非常に容易に行うことができる。即
ち,台車との連結作業を行う際には,運転手は,牽引装
置1自体の操作を一切することなく,トーイングトラク
タの運転に専念して作業を行うことができる。それ故,
ドローバーブラケット11とトーバー8との位置合わせ
も容易に行うことができる。
牽引装置1においては,台車のトーバー8との連結,及
び切り離し作業を非常に容易に行うことができる。即
ち,台車との連結作業を行う際には,運転手は,牽引装
置1自体の操作を一切することなく,トーイングトラク
タの運転に専念して作業を行うことができる。それ故,
ドローバーブラケット11とトーバー8との位置合わせ
も容易に行うことができる。
【0029】また,台車の切り離し作業を行う際には,
上記のごとく,回動レバー46を操作することにより,
従来と同等の作業性を維持することができる。なお,こ
の連結解除時には,回動レバー46を操作しながらトー
イングトラクタの運転をする必要があるが,この運転は
単に前進させるだけで足り,特に熟練を要しない。ま
た,本例の牽引装置1は,上記のごとく,非常に簡単な
構造である。それ故,安価で,かつ故障の起こりにくい
牽引装置を得ることができる。
上記のごとく,回動レバー46を操作することにより,
従来と同等の作業性を維持することができる。なお,こ
の連結解除時には,回動レバー46を操作しながらトー
イングトラクタの運転をする必要があるが,この運転は
単に前進させるだけで足り,特に熟練を要しない。ま
た,本例の牽引装置1は,上記のごとく,非常に簡単な
構造である。それ故,安価で,かつ故障の起こりにくい
牽引装置を得ることができる。
【0030】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,台車と
の連結作業を容易に行うことができ,かつ,簡単な構造
のトーイングトラクタの牽引装置を提供することができ
る。
の連結作業を容易に行うことができ,かつ,簡単な構造
のトーイングトラクタの牽引装置を提供することができ
る。
【図1】実施形態例の牽引装置の斜視図。
【図2】実施形態例の牽引装置にかかる,ドローバーピ
ンが垂下した状態を示す説明図。
ンが垂下した状態を示す説明図。
【図3】実施形態例の牽引装置にかかる,ドローバーピ
ンがトーバーによって回動されている状態を示す説明
図。
ンがトーバーによって回動されている状態を示す説明
図。
【図4】従来例の牽引装置の側面図。
【図5】図4のA−A線矢視断面図。
【図6】従来例における,トーイングトラクタの側面
図。
図。
1...牽引装置, 10...トーイングトラクタ, 11...ドローバーブラケット, 2...上プレート, 20...長穴, 3...下プレート, 30...長穴, 34...当接部, 4...ドローバーピン, 46...回動レバー, 48...回動軸部, 8...トーバー, 80...係合穴,
Claims (3)
- 【請求項1】 車体に固着した上下一対のプレートより
なるドローバーブラケットと,該ドローバーブラケット
と台車のトーバーとを連結させるドローバーピンとより
なるトーイングトラクタの牽引装置において,上記ドロ
ーバーピンは,上記ドローバーブラケットの上プレート
に回動可能に固定されていると共に自重により垂下した
状態で保持されており,また,上記ドローバーブラケッ
トの下プレートには,上記ドローバーピンの車体前方方
向への回動軌跡に干渉しない長穴を設けてあると共に,
該長穴の後端には上記ドローバーピンの車体後方方向へ
の回動を規制する当接部を設けてあることを特徴とする
トーイングトラクタの牽引装置。 - 【請求項2】 請求項1において,上記ドローバーピン
は回動軸部をT字形状に設けてあると共に該回動軸部の
両端部を上記上プレートの上面に設けた軸受に回動可能
に固定してなり,一方,上記上プレートには,上記ドロ
ーバーピンの前方方向への回動軌跡に干渉しない長穴を
設けてあることを特徴とするトーイングトラクタの牽引
装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2において,上記ドローバ
ーピンには,該ドローバーピンを回動させるための回動
レバーを設けてあることを特徴とするトーイングトラク
タの牽引装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13609697A JPH10309915A (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | トーイングトラクタの牽引装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13609697A JPH10309915A (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | トーイングトラクタの牽引装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10309915A true JPH10309915A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=15167178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13609697A Pending JPH10309915A (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | トーイングトラクタの牽引装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10309915A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100816704B1 (ko) * | 2005-10-07 | 2008-03-27 | 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 | 견인차용 드로우바 장치 |
JP2009035052A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Caterpillar Japan Ltd | トーイングトラクタにおけるインターロック機構 |
KR200451804Y1 (ko) | 2009-01-20 | 2011-01-12 | 강대진 | 차량용 견인고리 |
JP2016196223A (ja) * | 2015-04-03 | 2016-11-24 | 本田技研工業株式会社 | 台車連結装置及び台車 |
US11292303B2 (en) | 2018-01-31 | 2022-04-05 | Honda Motor Co., Ltd. | Connecting device and towing vehicle |
-
1997
- 1997-05-08 JP JP13609697A patent/JPH10309915A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100816704B1 (ko) * | 2005-10-07 | 2008-03-27 | 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 | 견인차용 드로우바 장치 |
JP2009035052A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Caterpillar Japan Ltd | トーイングトラクタにおけるインターロック機構 |
KR200451804Y1 (ko) | 2009-01-20 | 2011-01-12 | 강대진 | 차량용 견인고리 |
JP2016196223A (ja) * | 2015-04-03 | 2016-11-24 | 本田技研工業株式会社 | 台車連結装置及び台車 |
US11292303B2 (en) | 2018-01-31 | 2022-04-05 | Honda Motor Co., Ltd. | Connecting device and towing vehicle |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050329 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050726 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |