JPH0234964Y2 - - Google Patents

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JPH0234964Y2
JPH0234964Y2 JP1985003498U JP349885U JPH0234964Y2 JP H0234964 Y2 JPH0234964 Y2 JP H0234964Y2 JP 1985003498 U JP1985003498 U JP 1985003498U JP 349885 U JP349885 U JP 349885U JP H0234964 Y2 JPH0234964 Y2 JP H0234964Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、複数台の台車相互を連結する台車連
結装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の台車連結装置としては、たとえ
ば、台車の後端部に通孔を相対する位置に有する
連結板を平行状に突出し、この連結板の間に台車
の前端部に設けた棒状の牽引体を介在し、この牽
引体の係止孔とこれに連通した連結板の相対する
通孔に係止ピンを挿通係止する構造のものであ
る。
また台車の後端部に係止孔を有する係止板を突
設し、この係止板の上方部にアームを平行状に突
設し、このアームの後端部に上記係止孔に挿脱す
る係止片を有するレバーを回動自在に軸架し、そ
して上記係止板とアームの間に棒状の牽引体を介
在し、レバーの係止片を回動して牽引体及び係止
孔に挿入係止する構造のものもある。さらに、実
開昭48−64914号公報に記載されているように、
先端に連結環案内を有する連結器本体の上部にピ
ンを介してかぎ部を下部に有するL形の錠を上下
方向回動自在に軸着弾持するとともに、上記連結
器本体の下部にピンを介して上記かぎ部に係脱さ
れるかぎ部を上部に有するL形のひじ金を上下方
向回動自在に軸着し、上記錠の上端部を遠隔操作
用の取手に引網を介して連結し、連結腕の先端部
に上記ひじ金に係脱自在に係止される連結環を形
成し、上記連結器本体に対して上記連結腕を水平
移動によつて連結及び連結を解除するようにした
構造が知られている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記従来の前者の構造では、係止ピンの挿脱係
止操作を必要とするので、手数を要し作業性が悪
いという問題がある。
また上記従来の後者の構造では、上記前者例示
構造と同様に、レバーの牽引体及び係止孔に対す
る係止片の操作に手数を要し、作業性が悪いばか
りか、走行時における振動等によつてレバーが回
動し牽引体が離脱することがあるとともに、係止
片で牽引体を牽引することになるので、強度的に
も問題がある。さらに、上記公報に記載された構
造では、連結器本体と連結腕とは水平移動によつ
て着脱するものであるため、その相互の連結に際
しては、連結器本体の連結環案内と連結腕の連結
環とのレベル合せを必要とし、連結腕自体の操作
ではその相互を連結することができず、接近方向
に移動しながら連結するので操作技術が要求さ
れ、過度の移動で相互が激突することがあり、ま
た、連結腕を連結する連結器本体には、ピンにて
上下方向回動自在のL形のひじ金及びピンにて上
下方向回動自在のL形の錠を必要とするのみなら
ず、下部のひじ金のかぎ部に対して上部のかぎ部
を常時係止させるためのスプリング及び連結環の
挿入を案内する連結環案内を必要とするなど全体
的に部品点数が多く構造が複雑であるなどの問題
がある。
そこで、本考案は上記点に鑑みなされたもの
で、連結器に牽引体を所謂ワンタツチで連結する
ことができるようにするとともに、連結後は走行
時の振動などによつて牽引体が簡単に離脱するこ
とがないようにし、かつまた連結解除も簡単にで
き、操作性を簡便にした台車連結装置を提供する
ことを目的としたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の台車連結装置は、前端部に牽引体12
を設けるとともに後端部に牽引体12を着脱自在
に連結する連結器18を設けた台車1において、
上記連結器18は、上記台車1のフレーム2の後
端略中間部に上記牽引体12を上方から挿脱自在
に挿入係止する上面開口の挿入口19及び係止部
20を有する略U字状の連結金具21を固定し、
上記フレーム2の後端左右部のブラケツト23間
にペタル24を有する操作杆22を回動自在に支
架し、この操作杆22の略中間部に上記挿入口1
9を開閉する開閉突片26を上端部に有するとと
もに、この開閉突片26を常時は挿入口19を閉
塞する位置に保持する重錘29を下端部に有する
アーム25を固着し、上記牽引体12は、上記フ
レーム2の前端左右部のブラケツト7間に連結軸
10を介して上下方向回動自在に取着するととも
に、その先端部に上記連結金具21の挿入口19
及び係止部20に上方から挿脱自在に挿入係止す
る連結部17を形成し、この連結部17を常時は
上記連結金具21の挿入口19より上方に位置す
るように牽引体12を弾持した弾性支持部材33
を上記フレーム2の前端部に取着したものであ
る。
(作用) 本考案の台車連結装置は、台車1の相互を連結
する場合には、台車1の相互を前後に配列し、前
側の台車1の後端部における連結器18の上部に
後側の台車1の前端部における牽引体12の連結
部17を配設し弾性支持部材33に抗して牽引体
12を踏も込むと、この連結部17は連結軸10
を中心として下降回動されこの連結部17により
連結器18の開閉突片26が下方に押動されると
ともに操作杆22を中心として重錘29に抗して
アーム25が回動され、これにより、アーム25
の開閉突片26が挿入口19から一時的にはずれ
てその挿入口19が開口するとともに、連結部1
7は挿入口19内に挿入される。また連結部17
が挿入口19内に挿入されると、アーム25の重
錘29の重量によりアーム25が反対方向に自動
的に復帰回動され、この開閉突片26が連結部1
7の上方に位置して挿入口19の開口上面を閉じ
るようになり、連結部17が連結金具21の係止
部20に連結係止され連結金具21から抜け出る
ことが防止される。
また連結した相互の台車1を分離する場合に
は、ペタル24を踏むと、操作杆22を介してア
ーム25の開閉突片26及び重錘29は上記と同
様に同方向に連動回動され、開閉突片26が挿入
口19からはずれ、挿入口19が開放されると同
時的に弾性支持部材33の復帰力によつて牽引体
12ははね上げられるとともに、その連結部17
が挿入口19及び係止部20から抜け出してその
相互は自動的に分離される。またこれとともに、
重錘29によつて開閉突片26は上記と同様に自
動的に復帰回動し、次の連結に備える。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を添附図面を参照して
説明する。
図において、1は台車で、この台車1のフレー
ム2における前後左右には車輪3が回動自在に軸
架されているとともに、このフレーム2の上面部
には複数枚の床板にて荷台面4が形成されてい
る。
また上記フレーム2の前端部上には荷物を支え
る支枠5が垂直状に立設され、この支枠5の上方
部には手押横杆6が水平状に取付けられている。
また上記フレーム2の前端両側部に一対のブラケ
ツト7が相対して一体に固着され、この一対のブ
ラケツト7に円形の挿通孔8が穿設されていると
ともに、この挿通孔8の下部に矩形状の係止孔9
が連通形成されている。
また上記一対のブラケツト7の挿通孔8内に連
結軸10がその両端部に形成した偏平状の挿通係
止部11を介して回動自在に横架され、この両端
部の挿通係止部11は挿通孔8に連設した係止孔
9内に回動によつて嵌着係止される形状に形成さ
れている。
また上記連結軸10に牽引体12の中空基軸1
3が嵌着され、この中空基軸13は、連結軸10
に対して、牽引体12が略水平状に位置した場合
にはその挿通係止部11が挿通孔8を回動し、牽
引体12が略垂直状に位置した場合にはその挿通
係止部11が係止孔9内に嵌着する状態となる関
係において複数の固定具14にて一体に固着され
ている。そしてこれにより牽引体12は連結軸1
0を介して一対のブラケツト7に対して上下方向
回動自在に取着されている。
しかして上記牽引体12は、中空基軸13の両
端部に前方に向つて次第に近接した一対の棒状材
15を一体に突設し、この一対の棒状材15の先
端部に連結金具16が一体に連結され、この連結
金具16に連結部としての環状のフツク17を形
成して構成されている。
つぎに、上記フレーム2の後端部における略中
間部に連結器18が固着されている。この連結器
18は、上記牽引体12のフツク17を上方から
挿脱する挿入口19を上面に開口するとともにフ
ツク17を嵌着係止する係止部20を突出した略
U字状の連結金具21を有し、この連結金具21
の後方上部に通孔21aを介して操作杆22の略
中間部が回動自在に挿通横架され、操作杆22の
流端部が上記フレーム2の両側部に突設し一対の
ブラケツト23に回動自在に支架されているとと
もに、この操作杆22の両端部にペタル24が一
体に止着されている。
また上記操作杆22の略中間部における上記連
結金具21を挟んだ両側部に位置して一対の略L
字形状に形成されアーム25の上端部が一体に固
着され、この一対のアーム25の後端上部に上記
連結金具21の挿入口19を開閉する開閉突片2
6が一体に形成され、この開遍突片26の上縁部
に後下方に傾斜した案内縁27が形成されている
とともに、この開閉突片26の下縁部に水平状の
係止縁28が形成されている。また上記一対のア
ーム25の前端下端に重錘29の中間部が一体に
固着され、この重錘29の中間部が係止されるス
トッパー30が上記連結金具21の前端下部に形
成されている。そして重錘29がストツパー30
に係止されることによつて開閉突片26で挿入口
19を閉塞し、さらに上方に回動することが防止
されこれに連通した連結金具21の挿入凹部31
内に挿入したフツク17の抜け止めを図るように
なつている。
つぎに、台車1のフレーム2の前端部における
支枠32の略中間部に弾性支持部材としての板ば
ね33の基端側が複数のブルト34にて固着さ
れ、この板ばね33の先端部の作用部35が上記
牽引体12の支杆36の中間部に止着された係合
板37の下方に延在され、この作用部35にナツ
ト38を介して上記係合板37を附勢支持するボ
ルト39が上下位置調節自在に止着されている。
さらに上記台車1のフレーム2の前端一側部に
係止杆40を有する取付金具41が固着され、こ
の取付金具41にチエーン42の一端部が連繋さ
れているとともに、このチエーン42の他端部に
取着されたリング43が上記台車1のフレーム2
の後端一側部に固着されたフツク44に着脱自在
に係止されるようになつている。
このように構成されたものにおいて、台車1の
相互を連結する場合には、台車1の相互を前後に
配列し、前側の台車1の後端部における連結器1
8の上部に後側の台車1の前端部における牽引体
12のフツク17を配設し板ばね33に抗して牽
引体12を踏み込むと、このフツク17は下降回
動されるとともにこれが開閉突片26の案内縁2
7に当接して開閉突片26を押動し、開閉突片2
6が時計方向に回動されるとともに、この開閉突
片26と一体のアーム25を介して重錘29が操
作杆22を中心として時計方向に連動回動され
る。これにより、この開閉突片26は挿入凹部3
1から一時的にはずれてその挿入口19を開口す
るとともに、フツク17は挿入凹部31内に挿入
される。またフツク17が挿入凹部31内に挿入
されると、重錘29の重量で操作杆22を中心に
重錘29及び開閉突片26は反時計方向に自動的
に復帰回動され、この開閉突片26がフツク17
の上方に位置して挿入凹部31の開口上面である
挿入口19を閉じるとともに重錘29が連結金具
21のストッパー30に係止される。これによ
り、牽引体12はそのフツク17を介して連結金
具21に連結され、フツク17が係止部20から
抜け出ることが防止される。このようにして複数
の台車1を順次簡単に連結することができる。そ
して、必要に応じてチエーン42のリング43を
フツク44に係止し、チエーン42を介して相互
の台車1が連結され安全性が確保される。
また連結した相互の台車1を分離する場合には
ペタル24を踏むと、操作杆22を介してこれと
一体の開閉突片26及び重錘29は上記と同様に
同方向に運動回動され、開閉突片26が挿入口1
9からはずれ、挿入凹部31の上面が開放される
と同時的に板ばね33の復帰力によつて牽引体1
2ははね上げられるとともに、そのフツク17が
挿入凹部31から抜け出してその相互は自動的に
分離される。またこれとともに、重錘29によつ
て開閉突片26は上記と同様に自動的に復帰回動
し、次の連結に備える。またチエーン42のリン
グ43をフツク44からはずし、このリング43
及びチエーン42の途中を係止杆40に係止す
る。
上記の場合、板ばね33の作用部35に取着し
たボルト39を進退調節することにより牽引体1
2の附勢支持力が調節され、牽引体12は所定の
傾斜角度で調節設定される。
つぎに、牽引体12を使用しない場合には、牽
引体12のフツク17を有する連結金具16側を
持ち上げると、牽引体12の中空基軸13と一体
の連結軸10における挿通係止部11がブラケツ
ト7の挿通孔8内を摺接回動し、そしてこの連結
軸10の両端部における挿通係止部11が略水平
状態から垂直状態に移行すると同時的にこの両端
部の挿通係止部11が挿通孔8の下部に連通形成
した上下方向の挿通孔9内に落下して嵌着係止さ
れる。これにより、牽引体12は略水平状態から
略垂直状態に移行されて確実に保持される。
〔考案の効果〕
本考案によれば、牽引体12と連結器18とを
前後部において対設した状態において、牽引体1
2を下方に押動すると、この牽引体12は弾性支
持部材33に抗して連結軸10を中心として下降
回動されるとともに先端部の連結部17が連結金
具21の挿入口19に突出した開閉突片26を下
方に押動し、この開閉突片26は操作杆22を中
心として重錘26の重みに抗して挿入口19を開
放する方向に回動され、挿入口19内に連結部1
7が挿入されるとともに、開閉突片26は重錘2
6の重みによつて操作杆22を中心として自動的
に復帰回動され、この挿入口19を閉じた開閉突
片26と係止部20とによつて連結部17が自動
的に係止され、したがつて、連結器18に抗して
牽引体12を、この牽引体12を下降回動するこ
とによつて所謂ワンタツチで確実に連結係止する
ことができ、かつ、その開閉突片26と係止部2
0とにより連結部17を確実に抜け止めすること
ができる。この場合、連結器18に対して牽引体
12を上方から下降回動することにより、その相
互を簡単に連結することができるので、その相互
を水平移動して連結するもののように、あらかじ
めその相互のレベル合せをする必要がなく、停止
状態でその相互を連結できるので、連結時にその
相互が激突することもなく、その操作が容易であ
る。またペタル24を踏み込むと操作杆22を介
して開閉突片26を挿入口19から離反してこれ
を開放すると同時的に弾性支持部材33の蓄勢さ
れた復帰作用で牽引体12は連結軸10を中心と
して押し上げられ、その連結部17が連結金具2
1の挿入口19及び係止部20から自動的に抜け
出して離反され、したがつて、牽引体12の連結
を所謂ワンタツチで簡単に解除することができ
る。また連結器18は挿入口19及び係止部20
を有する連結金具21と開閉突片26及び重錘2
9を有するアーム25とにより構成されているの
で全体的には部品点数が少なく構造が簡単であ
り、製作が容易である。したがつて、操作性のす
ぐれた台車装置を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示すもので、第1図は
台車の平面図、第2図は同上側面図、第3図は同
上連結装置の平面図、第4図は同上A〜A線部の
断面図、第5図は第3図B〜B線部の断面図、第
6図は同上牽引体を持ち上げた状態の側面図であ
る。 1……台車、2……フレーム、7……ブラケツ
ト、10……連結軸、12……牽引体、17……
連結部、18……連結器、19……挿入口、20
……係止部、21……連結金具、22……操作
杆、23……ブラケツト、24……ペタル、25
……アーム、26……開閉突片、29……重錘、
33……弾性支持部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 前端部に牽引体12を設けるとともに後端部に
    牽引体12を着脱自在に連結する連結器18を設
    けた台車1において、 上記連結器18は、上記台車1のフレーム2の
    後端略中間部に上記牽引体12を上方から挿脱自
    在に挿入係止する上面開口の挿入口19及び係止
    部20を有する略U字状の連結金具21を固定
    し、上記フレーム2の後端左右部のブラケツト2
    3間にペタル24を有する操作杆22を回動自在
    に支架し、この操作杆22の略中間部に上記挿入
    口19を開閉する開閉突片26を後端上部に有す
    るとともに、この開閉突片26を常時は挿入口1
    9を閉塞する位置に保持する重錘29を前端下部
    に有するアーム25を固着し、 上記牽引体12は、上記フレーム2の前端左右
    部のブラケツト7間に連結軸10を介して上下方
    向回動自在に取着するとともに、その先端部に上
    記連結金具21の挿入口19及び係止部20に上
    方から挿脱自在に挿入係止する連結部17を形成
    し、この連結部17を常時は上記連結金具21の
    挿入口19より上方に位置するように牽引体12
    を弾持した弾持支持部材33を上記フレーム2の
    前端部に取着した ことを特徴とする台車連結装置。
JP1985003498U 1985-01-14 1985-01-14 Expired JPH0234964Y2 (ja)

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JPS61118806U JPS61118806U (ja) 1986-07-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61118806U (ja) 1986-07-26

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