JP2016196223A - 台車連結装置及び台車 - Google Patents
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Abstract
Description
生産性の向上が求められる中、結合ピンの抜き差しを要件としないで、生産性を高めることができる台車連結装置が望まれる。
一方の台車に設けられ他方の台車と連結する連結アーム部と、他方の台車に設けられ前記連結アーム部に係止するピンロック機構とを備え、
前記連結アーム部は、横断部を先端に備え、
前記ピンロック機構は、前記連結アーム部の前記横断部で押されると回転する揺動ピンと、前記横断部が前記揺動ピンを通過した後に逆回転する前記揺動ピンを受け止めそれ以上の逆回転を阻止する逆回転阻止部材とを備えていることを特徴とする。
トグル軸に、逆回転阻止部材を超えて逆回転する揺動ピンを受けるピン受け部を備え、
一方の台車に対して他方の台車が相対的に離れるときに、横断部が揺動ピンを滑落するように、ピン受け部の傾斜角が設定されていることを特徴とする。
可動部材に上へ延びるストッパ片を備え、スイング部材の先端にストッパ片を受けるストッパ受け部を備え、一方の台車に三角ブラケットを備え、
この三角ブラケットは、台車の底に取付けられる底辺と、この底辺から直角に下方へ延びる直交辺と、この直交辺と底辺とを結ぶ斜辺とからなる直角三角形であり、
スイング部材に対して可動部材が引き出されるときにストッパ片が斜辺に沿って移動することにより連結アームが下方へスイングし、斜辺を乗り越えたストッパ片が直交辺とストッパ受け部で挟まれるように、三角ブラケットが取付けられていることを特徴とする。
他の台車へ延びる連結アーム部を後部又は前部に備え、他の台車と連結する他車連結アーム部に係止するピンロック機構を前部又は後部に備え、
前記連結アーム部及び前記他車連結アーム部は、横断部を先端に備え、
前記ピンロック機構は、前記他車連結アーム部の前記横断部で押されると回転する揺動ピンと、前記横断部が前記揺動ピンを通過した後に逆回転する前記揺動ピンを受け止めそれ以上の逆回転を阻止する逆回転阻止部材とを備えていることを特徴とする。
昇降部材は、一旦上がるとロックされて下がることはない。カムでトグル軸が回されると、昇降部材が下がる。
ペダルが下がっているため、仮にペダルへ物が落下しても台車が分離状態になることはなく、連結状態が維持される。
結果、2台の台車の連結作業及び分離作業は、結合ピンの抜き差しを行うことなく、実施することができる。
よって、本発明によれば、結合ピンの抜き差しを要件としないで、生産性を高めることができる台車連結装置が提供される。
可動部材の移動抑制手段を簡便な機構で実現したため、台車の製造コストの上昇を抑えることができる。
可動部材23の収納側への移動をより円滑にするため、スイング部材22と可動部材23の間に、引張りばねを設けることは差し支えない。
一方、スイング部材22は先端にストッパ片24を受け止めるストッパ受け部25を備えている。
また、台車10は底に、三角ブラケット26を備えている。
ピンロック機構40は、連結アーム部20の横断部31で押されると回転する揺動ピン41と、横断部31が揺動ピン41の下を通過した後に逆回転する揺動ピン41を受け止めそれ以上の逆回転を阻止する逆回転阻止部材42とを備えている。
また、軸回転部材46は、ペダル46を押し上げるアクチュエータであっても良い。アクチュエータは、エアシリンダ、電動シリンダ、電磁シリンダの何れも採用でき、形式、種類は問わない。
加えて、昇降部材52は、前部下部に切り欠き形成した段部61を有する。側面視で、段部61を通して、カム54の一部が見える。
図6(a)のd−d線断面図である図6(d)に示すように、受けピース62に矩形断面のピストン受け部65を備える。このピストン受け部65の上面は、カム受け部64の上面よりも数mm程度上位にある。
なお、軸受ブロック45を分割可能な構造にすれば、削り出し加工により、トグル軸44に受けピース62を一体形成することができる。
図7(a)の要部を図7(b)に示す。図7(b)に示すように、段部61がピストン受け部65に載っていると共に、段部61のエッジ部61aとピン受け部65のエッジ部65aとでトグル構造が形成される。このトグル構造により、一旦上がった昇降部材52が下がることはなく、その高さが維持される。
図8(a)に示すように、静止している一方の台車10Aへ他方の台車10Bを接近させる。または、静止している他方の台車10Bへ一方の台車10Aを接近させる。
すると、横断部31が揺動ピン41を押し始める。
図8(b)に示すように、トグル軸44が回ったことにより、ピストン受け部65が時計方向へ回り、昇降部材52が若干下げる。
図9(c)に示すように、カム54が図面反時計方向へ回り、カム受け部64を押し下げる。結果、トグル軸44が図面時計方向へ回る。
図10に示すように、揺動ピン41は、逆回転(図面時計方向に回転)し、逆回転阻止部材42に当たって止まる。
スイング部材22に対して、可動部材23が後退(図左へ移動)しようとすると、ストッパ片24が直交辺28に当たり、移動が制限される。
結果、図12(c)に示すように、2台の台車10A、10Bの連結状態が完成する。以降、一方の台車10Aで他方の台車10Bを牽引しつつ走行させることができる。
このときに、図4で説明したように、ペダル46の一部がプレート43に当たる。
結果、図13に示すように、軸回転部材としてのペダル46は、プレート43に載った形態となる。
仮に、このペダル46上に物が落下しても、ペダル46はこれ以上下がることはなく、揺動ピン41が逆回転阻止部材42に当たっている形態は維持される。
図13において、ペダル46を蹴り上げる。又は、アクチュエータで、ペダル46を押し上げる。
図4に示すように、車幅方向へ延びるトグル軸44の端部にペダル46が付属しているため、ペダル46は車幅中心から側方へ寄った位置に配置される。
これに対して、本発明では、ペダル46は、車幅中心から側方へ寄った位置に配置され、手ではなく足を使ってペダル46を蹴り上げる。足は十分に長い。結果、作業員は2つの台車の間に身体を殆ど入れることなく、足でペダル46を操作することができる。
何れにおいても、従来の結合ピンの引き抜き作業に比較して、本発明のペダル操作は、より短時間に且つ容易に実施することができる。
すると、図14に示すように、ピストン受け部65が昇降部材52を上昇させ、結果、揺動ピン41の下端が逆回転阻止部材42から外れる。この状態で、一方の台車10Aを前進させると、横断部31が図左へ移動し、揺動ピン41を引く。
すなわち、図3に示すように、揺動ピン41は自重で鉛直になり、可動部材23は傾斜によりスイング部材22に収納される。
また、実施例では、台車10の前部にピンロック機構40を設け、後部に連結アーム部20を設けたが、台車10の後部にピンロック機構40を設け、前部に連結アーム部20を設けてもよい。
Claims (7)
- 少なくとも2台の台車を連結する台車連結装置であって、
一方の台車に設けられ他方の台車と連結する連結アーム部と、他方の台車に設けられ前記連結アーム部に係止するピンロック機構とを備え、
前記連結アーム部は、横断部を先端に備え、
前記ピンロック機構は、前記連結アーム部の前記横断部で押されると回転する揺動ピンと、前記横断部が前記揺動ピンを通過した後に逆回転する前記揺動ピンを受け止めそれ以上の逆回転を阻止する逆回転阻止部材とを備えていることを特徴とする台車連結装置。 - 前記ピンロック機構は、さらに、前記揺動ピンが前記横断部で押されて回転する運動に連動して前記揺動ピンを下げるピン昇降機構を備えていることを特徴とする請求項1記載の台車連結装置。
- 前記ピン昇降機構は、前記他方の台車に取付けられ上下に延びるシリンダと、このシリンダに上下移動可能に収納されると共に、コンロッド状の前記揺動ピンを支えるピストン状の昇降部材と、前記揺動ピンの上部に一体的に設けられるカムと、前記他方の台車に回転自在に取付けられるトグル軸と、このトグル軸に取付けられ前記昇降部材を支えるピストン受け部と、前記トグル軸に取付けられ前記カムに接触するカム受け部と、前記トグル軸に取付けられ前記トグル軸を回転する軸回転部材とを備えていることを特徴とする請求項2記載の台車連結装置。
- 前記軸回転部材は、ペダルであることを特徴とする請求項3記載の台車連結装置。
- 前記連結アーム部は、前記一方の台車に上下スイング可能に取付けられ、スプリングで上方へ付勢されており、
前記トグル軸に、前記逆回転阻止部材を超えて逆回転する前記揺動ピンを受けるピン受け部を備え、
前記一方の台車に対して前記他方の台車が相対的に離れるときに、前記横断部が前記揺動ピンを滑落するように、前記ピン受け部の傾斜角が設定されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の台車連結装置。 - 前記連結アーム部は、前記一方の台車に上下スイング可能に取付けられるスイング部材と、このスイング部材で軸方向移動自在に支持され先端に前記横断部を有する可動部材とからなり、
前記可動部材に上へ延びるストッパ片を備え、前記スイング部材の先端に前記ストッパ片を受けるストッパ受け部を備え、前記一方の台車に三角ブラケットを備え、
この三角ブラケットは、前記台車の底に取付けられる底辺と、この底辺から直角に下方へ延びる直交辺と、この直交辺と前記底辺とを結ぶ斜辺とからなる直角三角形であり、
前記スイング部材に対して前記可動部材が引き出されるときに前記ストッパ片が前記斜辺に沿って移動することにより前記連結アームが下方へスイングし、前記斜辺を乗り越えた前記ストッパ片が前記直交辺と前記ストッパ受け部で挟まれるように、前記三角ブラケットが取付けられていることを特徴とする請求項5記載の台車連結装置。 - 車輪を備えた台車であって、
連結アーム部を後部又は前部に備え、他の台車と連結する他車連結アーム部に係止するピンロック機構を前部又は後部に備え、
前記連結アーム部及び前記他車連結アーム部は、横断部を先端に備え、
前記ピンロック機構は、前記他車連結アーム部の前記横断部で押されると回転する揺動ピンと、前記横断部が前記揺動ピンを通過した後に逆回転する前記揺動ピンを受け止めそれ以上の逆回転を阻止する逆回転阻止部材とを備えていることを特徴とする台車。
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