JPS5822567B2 - ポリエステルモノフイラメント - Google Patents

ポリエステルモノフイラメント

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JPS5822567B2
JPS5822567B2 JP6092775A JP6092775A JPS5822567B2 JP S5822567 B2 JPS5822567 B2 JP S5822567B2 JP 6092775 A JP6092775 A JP 6092775A JP 6092775 A JP6092775 A JP 6092775A JP S5822567 B2 JPS5822567 B2 JP S5822567B2
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JP
Japan
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polyester
monofilament
polymerization
parts
polymer
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JP6092775A
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栄一 かい島
和之 北村
光臣 若林
哲弘 楠瀬
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、工業用繊維として、高温多湿下で長時間の使
用に耐え得るポリエステルモノフィラメントに関する。
従来、工業的に製造されているポリエステル繊維、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート繊維は、そのすぐれた
特性から、種々の用途に使用されているが、産業用途に
おいて用いられているポリエステルはその用途の性質−
し、高温多湿下の苛酷な条件下で使用されるものも少な
(ない。
中でも特に抄紙過程の乾燥工程で使用されろキャンパス
用モノフィラメントは、高温多湿下で長時間の使用に耐
えなければならない。
ところがポリエステル、特にテレフタル酸を主たる酸成
分とする線状ポリエステルは、高温で特に水の存在する
場合に分解され、重合度が低下し繊維の切断強伸度の低
下を起し、高温多湿下で長時間の使用に耐えない。
この現象を解決するため、従来様々の研究が行なわれて
きたが、基本的にはポリエステルのカルボキシル末端基
濃度を低減するという方法がとられ、大きくわけて次の
2つの方法がある。
(1)安定剤添加方法 (2)固相重合法 (1)の方法としては、例えば、特公昭39−4730
に示される有機シリコン化合物、あるいはカルボジイミ
ド基を含有する化合物の添加又は、特公昭47〜151
04に開示されるカルボン酸銅塩と還元性陰イオンの組
み合せ等がある。
しかしこれら安定剤の添加は、本発明者等の詳細な検討
によると、重合物に、好ましくない色調を生じるという
ことと、高温多湿下の苛酷な条件下では、必ずしも充分
な効果が期待出来ないという欠点がある。
次に(2)の方法であるが、これは溶融重合法に比較し
て、低い温度で反応させるので副反応である熱分解反応
が少ないため、カルボキシル末端基濃度の低いポリエス
テルが得られる。
従って工業用繊維を得るために有用なポリエステルチッ
プである。
しかるにこの重合法をもってしても、高温多湿下という
苛酷な加水分解条件に耐え得る程度の低濃度のカルボキ
シル末端基濃度を有するポリエステルとするには、特別
の工夫が要る。
たとえばポリエステルチップを微粉砕し、又はプレポリ
マーの粒度をそろえるなど、低濃度のカルボキシル末端
基濃度を有するポリマーを得るために、煩雑な工程を必
要とする欠点がある。
本発明者は、耐湿熱性に優れたポリエステルを得る事に
ついて鋭意研究した結果、本発明に到達したものである
即ち、ポリアルキレンテレフタレートまたは、主として
ポリアルキレンテレフタレートよりなるポリエステルに
ポリオレフィンを0.1〜40重量%配合せしめること
により高温多湿下の苛酷な条件で長時間の使用に耐え得
るポリエステルモノフィラメントを得ることが出来たの
である。
本発明の効果は、極めて優れており、従来試みられてい
る方法では達成できない程度の耐湿熱性が容易に達成さ
れる。
本発明による効果は、極めて強大で、従来耐湿熱性が劣
っているとされてきた比較的高濃度のカルボキシル末端
基を有するポリエステルでも、疎水基を有する水と親和
性のない重合体を配合することにより、著しく加水分解
されにくし・ポリエステルモノフィラメントが得られる
のである。
本発明で、ポリエステルに配合するポリオレフィンとは
、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ−
4−メチルペンテン1、ポリスチレン等のビニル炭化水
素の重合体である。
本発明で配合されるポリオレフィンの配合量は、ポリエ
ステルに対し、任意の割合で配合されるが配合量が少な
くても効果が少なく、また多すぎてもポリエステル本来
の好ましい機械的性質、特に強度低下を惹起するので、
ポリエステルに対して0.1〜40重量%の範囲がよく
好ましくは、2〜20重量%である。
本発明で配合するポリオレフィンの配合時期は、任意で
あるが、緊密な混合が出来ることが重要である。
たとえば高分子のポリエステルを生成させるポリ縮合反
応の開始時期に配合することが出来る。
又ポリマーブレンドによる方法も有効である。たとえば
、紡糸前にポリエステルチップとポリオレフィンとをト
ライブレンドしたのち、押出機中で溶融混合したのち紡
糸することも出来る。
本発明で改質されるポリエステルは、特に制限はないが
、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、あるいは主としてポリアルキレンテレフタレー
ト単位よりなる各種共重合ポリエステルが、本発明によ
り改質される。
その際、ポリエステルに使用される触媒、その他の添加
物も任意のものが使用出来、必要に応じて公知のリン化
合物系の安定剤等を配合してもさしつかえない。
本発明におけるモノフィラメントは、上述したポリマー
混合物を通常の溶融紡糸法によって成形されるものであ
る。
以上本発明で製造されたポリエステルモノフィラメント
は、高温多湿の苛酷な雰囲気でよく使用に耐え、たとえ
ば抄紙過程における乾燥工程で使用されるドライングキ
ャンバス用モノフィラメントとして特に有用である。
以下本発明の効果を実施例で具体的に説明する。
なお本発明中カルボキシル末端基濃度の測定はPOHL
の方法で実施したもので、ポリエステル百方グラム当り
のカルボキシル末端基の当量数をいう。
又ここでηsp / cとは、ポリアルキレンチレフタ
レ−1−1?を、オルツクエール、フェノール、100
m1に溶解し、35℃の恒温で測定した極限粘度をいう
又実施例中部とあるのは重量部である。
比較例 1 ジメチルテレツクレート125部、エチレングリコール
88部、酢酸マンガン0.06部、三酸化アンチモン0
.05部を仕込み、エステル交換して得うれたビス〜(
β−ヒドロキシエチル)テレフタレートを、内容量0.
4mの重合槽に入れて、これに安定剤として、トリメチ
ルフォスフェート、0.038部を仕込み、200℃か
ら次第に温度をあげつつ760 mmHgより真空度を
あげ、最終的に280℃、0.1 miHgの圧力で、
重縮合反応を行なった。
攪拌トルクより所望の重合度に達した所で、ポリマーを
重合槽より吐出し、冷却固化し、4X4X2mmの大き
さを有するポリマーチップとした。
得られたチップのηsp / cは、0.74でカルボ
キシル末端基濃度は、42であった。
このチップを充分に乾燥し、スクリュー型301押出機
で紡糸湿度290℃、吐出量24グ、延伸倍率51倍、
捲取速度100mで繊度2310dのモノフィラメント
を得た。
このモノフィラメントを、ASIDA式、サーモセッタ
ーで内温100℃に保持し、手動で20時間ごとに生蒸
気を通蒸して、無緊張で150時間処理して強度保持率
を測定し第−表に結果を示した。
比較例 2 比較例1とまったく同じ方法で、重縮合反応を行ない所
望の重合度の半分に達した時点で重合槽内の真空をN2
ガスで破り、ステアリン酸銅を、銅として0.0063
部、KIo、125部を添加し、更に重縮合反応を継続
して所望の重合度に達した所で、ポリマーを重合槽内よ
り吐出し、冷却固化し、4X4X2mmの大きさを有す
るポリマーチップとした。
ポリマーの色調は(すんだ灰色を帯びていた。
このポリマーのηsp/cは、0.73、カルボキシル
末端基濃度は13であった。
このチップで繊度2310dのモノフィラメントを製造
し、湿熱処理結果を第1表に示した。
比較例 3 ジメチルテレフタレート100部、■・4ブタンジオ一
ル102部、テトライソプロビルチタネート0.039
部を仕込み、エステル交換して得られたビス−(ω−ヒ
ドロキシルブチル)テレフタレ−1−を、内容量0.4
m”の重合槽に入れ、酸化亜鉛0.03部、亜リン酸0
.01部を仕込み、230°Cから次第に温度をあげ同
時に真空度をあげつつ、最終的に280℃、0.1 m
mHgの圧力で重縮合反応を行なった。
攪拌トルクより所望の重合度に達したところで、ポリマ
ーを重合槽より吐出し冷却固化し、4X4X2mmの大
きさを有するチップを得た。
このチップは白色でありηsp/cは、0.76、カル
ボキシル末端基濃度は、37であった。
このチップを充分に乾燥し、スクリュー型30鬼押出機
で、紡糸温度200℃、吐出量24′y′、延伸倍率5
.1倍、捲取速度100mで繊度2310dのモノフィ
ラメントを得た。
これをサーモセッターで処理し測定結果を第1表に示し
た。
実施例 1 比較例1とまったく同じ方法で重縮合反応を行ない、所
望の重合度に達した時点で重合槽内の真空をN2 ガス
でやふり系内を常圧にし市販の結晶性ポリプロピレン(
徳山ポリグロ、¥113)を7.5部添加し、常圧で3
0分攪拌した後ポリマーを重合槽より吐出し、チップに
した。
このチップより2310dのモノフィラメントを製造し
処理結果を第1表に示した。
実施例 2〜6 実施例1とまった(同じ方法で重縮合反応を行ない、所
望の重合度に達した時点で重合槽内の真空をN2ガスで
やぷり系内を常圧にし市販の結晶性ポリプロピレンの添
加量を、それぞれかえて重合した。
又ポリプロピレンに変えて、ポIJ −4−メチルペン
テン1(ICITPXポリマー、DX−845)の添加
量を、それぞれかえて重合した。
これらのポリマーより、それぞれ2310dのモノフィ
ラメントを製造し、湿熱処理結果を第1表に示した。
実施例 7 比較例3で得たチップ、88部に市販高密度ポリエチレ
ン(無化成、5UNTEC,S−360)12部を添加
しブレンダーで混合した。
このチップを充分に乾燥し301押出機で2310dの
モノフィラメントを得た。
これを処理した結果を第1表に示した。
第1表の湿熱処理結果より、本発明のモノフィラメント
は、極めて優れた耐湿熱性を示すものである。
比較例 4 比較例1と同じ方法で重縮合して得られたチップを、内
容量0.15m”の減圧型回転式乾燥機に仕込み、減圧
下内温220℃で22時間固相重合した。
得られたチップのηsp / cは、1.16でありカ
ルボキシル末端基濃度は28であった。
このチップを充分に乾燥し、スクリュー型301押出機
で、紡糸温度290 ’C1吐出量24グ、延伸倍率5
.1倍、捲取速度100mで、繊度2310dのモノフ
ィラメントを得た。
このモノフィラメントを、加圧型41オートクレーブに
、水400ccを添加、内圧6.5kg/crAになる
ように、加熱保持し、この条件でモノフィラメントを、
無緊張で4時間、湿熱処理して強度保持率を測定し結果
を第2表に示した。
比較例 5 比較例1と同じ方法で、重縮合反応を行ない、比較例1
より低重合度のプレポリマーを製造した。
これプレポリマーのηsp / cは、0.47でカル
ボキシル基末端濃度は、19.2であった。
これを更にクラッシャーで微粉砕し、粒径0.5〜1.
0闘のプレポリマーに粒度をそろえた。
このプレポリマーを220℃で、18時間固相重合しη
sp/c0.76、カルボキシル末端基濃度、9のポリ
マーを得た。
このチップで2310dのモノフィラメントを製造し、
比較例4と同じ方法で、湿熱処理した結果を第2表に示
した。
実施例 8 比較例4で得られた固相重合チップ95部に、市販低密
度ポリエチレン(ASAHI−DOW、ポリエチレン、
F−2135)、5部を配合し、減圧型回転式ドライヤ
ーで、乾燥しながら充分に混合した。
このチップをスクリュー型301押出機で、紡糸温度2
90℃、吐出量24グ、延伸倍率5.1倍、捲取速度1
00mで繊度2310dのモノフィラメントを得た。
これを比較例4と同じ方法で湿熱処理し、結果を第2表
に示した。
この結果より、ポリエチレンは、低密度でも、高密度で
も充分な効果があることが判明した。
実施例 9〜13 実施例8と同じ方法で、市販低密度ポリエチレンの添加
量はそれぞれ、10,15重量%、又、市販結晶性ポリ
プロピレンの添加量を、それぞれ5.10.15重量%
と変化させた以外は同じ方法でモノフィラメントを製造
し、湿熱処理結果を第2表に示した。
実施例 14 比較例4で得られた固相重合チップ90部に、市販ポリ
スチレン(ASAHI−DOW、スタイロン、863)
10部を配合し、このチップをスクリュー型301押出
機で、紡糸しモノフィラメントを得た。
このモノフィラメントの湿熱処理結果を、第2表に示し
た。
■、2表の結果からも明らかなように、本発明で実施し
たモノフィラメンI・は、高温多湿の苛酷な条件下でも
、長時間の使用に耐え、切断強伸度の低下が少な〈産業
資材用分野での有用性を示すものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリアルキレンテレフタレートまたは、主としてポ
    リアルキレンテレフタレートよりなるポリエステルに、
    ポリオレフィンを0.1〜40重量%配合せしめてなる
    ポリエステルモノフィラメント。
JP6092775A 1975-05-23 1975-05-23 ポリエステルモノフイラメント Expired JPS5822567B2 (ja)

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JP6092775A JPS5822567B2 (ja) 1975-05-23 1975-05-23 ポリエステルモノフイラメント

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JP6092775A JPS5822567B2 (ja) 1975-05-23 1975-05-23 ポリエステルモノフイラメント

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JPS51136923A JPS51136923A (en) 1976-11-26
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JPS56157449A (en) * 1980-05-09 1981-12-04 Toray Ind Inc Polybutylene terephthalate polymer composition with modified moldability and fiber therefrom
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JPH09503562A (ja) * 1994-08-04 1997-04-08 ジェイ ダブリュ アイ リミテッド 抄紙機乾燥機織物

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