JPS5822151B2 - コウジ酸のジエステル化物 - Google Patents

コウジ酸のジエステル化物

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JPS5822151B2
JPS5822151B2 JP13678679A JP13678679A JPS5822151B2 JP S5822151 B2 JPS5822151 B2 JP S5822151B2 JP 13678679 A JP13678679 A JP 13678679A JP 13678679 A JP13678679 A JP 13678679A JP S5822151 B2 JPS5822151 B2 JP S5822151B2
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JP
Japan
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acid
aliphatic carboxylic
kojic
kojic acid
carboxylic acid
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JP13678679A
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JPS567776A (en
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泉外喜雄
長井純義
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Sansho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Sansho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なコウジ酸のジエステル化物に関する。
さらに詳しくは、一般式:(式中、Rは炭素数3〜20
個の脂肪族カルボン酸のカルボキシル基を除く残基であ
る)で示されるコウジ酸のジエステル化物に関する。
本発明のコウジ酸のジエステル化物は、人体皮膚内に存
在するチロシナーゼの活性を阻害して顕著なメラニン生
成抑制作用を示し、すぐれた美白効果および日焼防止効
果を奏し、色素沈着症などに対しきわめて有効であると
ともに、pH1光、熱などに対する安定性が大きく保存
性がすこぶる良好であり、さらに油溶性にすぐれており
、しかも人体に対してまったく無害であるため、色白化
粧料の有効成分としてきわめて有用である。
本発明の目的は、色白化粧料の有効成分として有用な前
記一般式で示されるコウジ酸のジエステル化物を提供す
ることにある。
本発明のコウジ酸のジエステル化物は、たとえばコウジ
酸のピリジン溶液中に脂肪族カルボン酸の塩化物を加え
て室温でエステル化反応せしめることにより容易にえら
れる。
本発明における脂肪族カルボン酸としては、飽和脂肪族
カルボン酸、不飽和脂肪族カルボン酸などがあげられ、
酸の皮膚刺激性を低減化せしめるうえで、炭素数3〜2
0個の脂肪族カルボン酸を用いるのが好ましい。
飽和脂肪族カルボン酸としては、たとえば酢酸、プロピ
オン酸、酪酸、n−吉草酸、1so−吉草酸メチルエチ
ル酢酸、トリメチル酢酸、カプロン酸エナント酸、カプ
リル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラ
ウリン酸、トリデシル酸ミリスチン酸、ペンタデシル酸
、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ノナデ
レル酸、アラキン酸などが用いられうるが、そのうち酪
酸、パルミチン酸およびステアリン酸が好ましい。
不飽和脂肪族カルボン酸としては、たとえばリノール酸
、リルン酸、マレイン酸、フマル酸、オレイン酸、アラ
キドン酸などが用いられうるか、そのうちオレイン酸が
好ましい。
したがって本発明の前記一般式で示されるコウジ酸のジ
エステル化物としてとくに好ましいものは、コウジ酸ジ
プチレート、ロウジ酸ジパルミテート、コウジ酸ジステ
アレートおよびコウジ酸ジオレエートである。
本発明のコウジ酸のジエステル化物は前述したごとく、
色白化粧料の有効成分として有用であり、コウジ酸やそ
のモノエステル化物に比して保存安定性にとくにすぐれ
ており、たとえば本発明のコウジ酸のジエステル化物を
濃度1%(重量%、以下同様)でバニシングクリーム〔
たとえばステアリン酸8部(重量部、以下同様)、セメ
ノール3部、ミツロウ5部、ラノリン2部、イソプロピ
ルミリステート6部、オリーブ油2部、流動パラフィン
7部、ソルビタンモノステアレート5,5部、トリエタ
ノールアミン0.6部、プロピレングリコール3部、精
製水49.9部および適量の酸化防止剤、防腐剤および
香料からなる〕に配合せしめ、45℃の熱雰囲気下で4
週間放置したとき、該バニシングクリームはまったく変
色せず、その商品価値を低下させることがないのに対し
、コウジ酸やそのモノエステル化物を前記と同様にして
バニシングクリームに配合し、前記と同一条件下で放置
したとき、コウジ酸では濃黄褐色に、またそのモノエス
テル化物では淡黄褐色にそれぞれ変色し、その商品価値
を低下させるという欠点を有する。
本発明のコウジ酸のジエステル化物を実施例に基づいて
詳細に説明をする。
実施例 1 コウジ酸シバルミチート コウジ酸100〜(0,704ミリモル)をピリジン2
mlに溶解し、室温で攪拌下塩化バルミトイル446.
4ダ(1,624ミリモル)を30分間にわたって滴下
して一夜室温に放置した。
えられた黄色反応液を氷水50m1中に注ぎ込み、析出
した白色粉末を戸別し、水洗、乾燥して粗生成物643
m1(融点72〜86℃)をえた。
該粗生成物をアセトンで再結晶を行ない、融点91〜9
2℃の白色で光沢のある粉末412〜(収率94.3%
)をえた。
アセトンでさらに再結晶を行なったときのこのものの融
点は92〜93℃であった。
; この最終生成物について薄層クロマトグラフィー分
析(展開溶媒:クロロホルム−エタノール(9:1)、
ベンゼン−酢酸エチル(9:1)、プレート:シリカゲ
ルGF254(メルク社製)〕による同定試験を行ない
、このものがロウジ酸ジパルミテートであることを確認
した。
他の同定試験結果はつぎのとおりである。
元素分析値:C38H6606として 実測値 二C73,74Hlo、75 計算値 :C73,66Hll、32 IR(J/ Nuj Oll:m ’) 二 31
15゜aX 3070(ンC−C−≦旦)。
1763(−coo;C二Cて)。
1740(−COO−)、1673 (−Co;C二Cて)、1637 (−Co;C三Cで) 実施例 2 コウジ酸ジブチレート コウジ酸100m9(0,704ミリモル)をピリジン
1rrLlに溶解し、水冷で攪拌下塔化ブチリル174
.9〜(1,641ミリモル)を滴下した。
30分後、氷水浴を取り去り反応液を室温に戻した。
室温にて4時間攪拌後、えられた黄色反応液を氷水50
TLl中に注ぎ込み、析出した無色油状物をベンゼンで
抽出した。
ベンゼン層を10%N a 2 COs水溶液精製水飽
和Cu2 S 04水溶液および精製水で順次洗浄し、
無水MgSO4で乾燥、r過したのち、減圧下でベンゼ
ンを留去し、無色油状物質1901v(収率95.7%
)をえた。
このものは冷却すると無色針状晶となった(融点31〜
38°C)。
この粗生成物をメタノールで再結晶し、融点41.5℃
の無色針状晶をえた。
この最終生成物について実施例1と同様にして薄層クロ
マトグラフィー分析による同定試験を行ない、このもの
がロウジ酸ジブチレートであることを解認した。
他の同定試験結果はつぎのとおりである。
元素分析値二C14H18C6として 実測値 :C59,56H6,43 計算値 :C59,50H6,52 IR(シNuJ0’CrIL−1):3110,307
0(〉C=CぐH)、1760(−Cooンc=cQ。
1744(−C仄0−)、1665 (−Co:c=CC)、1632(”0?LC=CC:
)実施例 3 ロウジ酸ジオレエート ロウジ酸100η(0,704ミリモル)をピリジン2
1rLlに溶解し、水冷で攪拌下塩化オレイル448.
7〜(1,491ミリモル)を1時間にわたって滴下し
、ついで水冷下で2時間攪拌した。
一夜室温で放置したのち、えられた黄色反応液を氷水5
01rLl中に注ぎ込み、析出した白色粉末を炉別し、
水洗、乾燥して粗生成物566.81n9(融点33〜
40℃)をえた。
メタノールから再結晶を行ない、融点38〜40℃の無
色針状晶420■(収率89%)をえた。
この最終生成物について実施例1と同様にして薄層クロ
マトグラフィー分析による同定試験を行ない、このもの
がロウジ酸ジオレエートであることを確認した。
他の同定試験結果はつぎのとおりである。
元素分析値:C42H7oC6として 実測値 :C75,18Hlo、52 計算値 :C74,66Hll、O1 ujol IR(v cfrL−’ ) : 3124
、3022にC=CでH)、1775 (−C旦O〕C−Cつ、1748(−COO−) 。
1673(−CO:C=Cつ、16400C=Cつ実施
例 4 ロウジ酸ジステアレート ロウジ酸100η(0,704ミリモル)をピリジン5
mlに溶解し、室温で攪拌下塩化ステアロイル449.
877fl(1,484ミリモル)を20分間にりわた
って滴下し、一夜室温に放置したのち、えられた黄色反
応液を氷水5orIll中に注ぎ込み、析出した白色粉
末をP別し、水洗、乾燥して粗生成物534.8〜(融
点86〜88℃)をえた。
酢酸エチルで再結晶を行ない、融点88〜90℃の白色
;で光沢を有する粉末434■(収率91.4%)をえ
た。
さらに再結晶を繰り返して融点90〜91℃の白色で光
沢を有する粉末を最終生成物としてえた。
この最終生成物について実施例1と同様にして;薄層ク
ロマトグラフィー分析による同定試験を行ない、このも
のがロウジ酸ジステアレートであることを確認した。
他の同定試験結果はつぎのとおりである。
元素分析値:C4□H74C6として ′ 実測値 :C74,73Hll、05計算値
:C74,52Hll、55 ujol IR(CrfL−”):3095,3050(〕C二C
≦H) 、 1760(−C卯”;C=Cで)。
1741(−C旦0−)、1670

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式: へ (式中、Rは炭素数3〜20個の脂肪族カルボン酸のカ
    ルボキシル基を除く残基である)で示されるコウジ酸の
    ジエステル化物。 2 脂肪族カルボン酸が炭素数3〜20個の飽和脂肪族
    カルボン酸である特許請求の範囲第1項記載のコウジ酸
    のジエステル化物。 3 飽和脂肪族カルボン酸が酪酸である特許請求の範囲
    第2項記載のコウジ酸のジエステル化物。 4 飽和脂肪族カルボン酸がパルミチン酸である特許請
    求の範囲第2項記載のコウジ酸のジエステル化物。 5 飽和脂肪族カルボン酸がステアリン酸である特許請
    求の範囲第2’J−4M己載のコウジ酸のジエステル化
    物。 6 脂肪族カルボン酸が不飽和脂肪族カルボン酸である
    特許請求の範囲第1項記載のコウジ酸のジエステル化物
    。 7 不飽和脂肪族カルボン酸がオレイン酸である特許請
    求の範囲第6項記載のコウジ酸のジエステル化物。
JP13678679A 1979-10-22 1979-10-22 コウジ酸のジエステル化物 Expired JPS5822151B2 (ja)

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