JPS5822052B2 - 変性瀝青組成物 - Google Patents

変性瀝青組成物

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JPS5822052B2
JPS5822052B2 JP55061932A JP6193280A JPS5822052B2 JP S5822052 B2 JPS5822052 B2 JP S5822052B2 JP 55061932 A JP55061932 A JP 55061932A JP 6193280 A JP6193280 A JP 6193280A JP S5822052 B2 JPS5822052 B2 JP S5822052B2
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cement
emulsion
urethane prepolymer
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JP55061932A
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松下伸顕
牧宏久
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DKS Co Ltd
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Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は変性瀝青組成物に関する。
従来より瀝青物はその材料の性能、供給性、経済性等の
優位性から防水材料等として使用されている。
瀝青物を使用する防水工法としては熱工法、シート防水
工法、冷工法等が挙げられる。
熱工法は瀝青物例えばブローンアスファルト、触媒ブロ
ーンアスファルト、アスファルトコンパウンド、ゴム化
アスファルト、コールタールピッチ等を現場で加熱溶融
し、これを防水下地に塗布あるいは流して、これにより
ルーフインク類を接着し、これを積層して防水層を形成
するいわゆる加熱メンブレン工法である。
この加熱メンブレン工法は非常に防水性の信頼が高い反
面、瀝青物を220℃前後に加熱溶融して作業を行なう
ため、火災、火傷の危険性、悪臭、煙等の公害を伴い、
特に市街地域での施工に問題が生じる。
次にシート防水工法は、予め工場で不織布、網状布、紙
等の補強材を芯材に加熱溶融したゴムアスファルト等を
被覆してシート状に加工した防水シートを防水下地に接
着剤で貼ってゆくか、あるいは防水シートの裏面と防水
下地をバーナー等で加熱して、防水シートのゴム化アス
ファルト等を加熱溶融しながら貼っていく工法である。
このシート防水工法は、施工性に難があり、更に防水下
地にシートを十分に接着できず、防水下地とシートの間
に空隙が残り、「フクレ」が生じやすく、複雑な下地へ
の施工が困難であり、かつ、コスト高等の欠点を有して
いる。
冷工法はスチレンブタジェンゴム、クロロプレンゴム等
のゴム入りアスファルト乳剤をそのまま塗布し、自然乾
燥による造膜により防水膜を造る工法、あるいは塩化カ
ルシウム水溶液等のエマルジョンブレーカ−をゴム入り
アスファルト乳剤と共に吹付けして、強制的にアスファ
ルト乳剤を破壊し、短時間のうちに硬化造膜する工法で
ある。
しかし、この冷工法にも大きな問題点をかかえている。
まず、自然乾燥による造膜機構では気温による影響が極
めて太き(、冬期では乾燥が遅く硬化、ダックフリーに
多くの日数を要し、また夏期には表面水分の蒸発が早す
ぎるために表面の皮張り現象、それに伴うふくれの発生
がおこる欠点がある。
また、塩化カルシウム等のエマルジョンブレーカ−をア
スファルト乳剤と同時に吹付けて瞬時にアスファルト乳
剤を破壊し、アスファルト分を水分と分離して造膜する
工法についても、下地への接着性、遊離水の処理、施工
に高価な吹付機および熟練を要する等長(の欠点を有す
るのが実情である。
更に、冷工法として、特公昭50−7617号公報には
、末端にインシアネート基を有する親水性ウレタン樹脂
とアスファルト乳剤の組合わせによる弾性瀝青物による
防水工法が提示されている。
しかしながら、この工法は硬化が早く施工に特別な吹付
機械を要すること、更に得られる防水膜の性能について
も、防水膜に発泡が多いうえに耐水性、耐アルカリ性、
耐久性等の点で十分でないという欠点がある。
本発明者等は上記欠点を改良するため鋭意研究を重ねた
結果、本発明を提供するに至ったものである。
すなわち、(イ)平均分子量が100〜20000でオ
キシエチレン鎖の含有量が30重量%以下であるポリオ
ールに有機ポリイソシアネートを反応させて得られる末
端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー、 (ロ)セメントもしくは石灰の単独、または両者の混合
物、および 0→ フェノール性水酸基を有する有機化合物を必須と
するA成分と に)瀝青乳剤 を必須とするB成分とを混合してなることを特徴とする
変性瀝青組成物ならびに (イ)平均分子量が100〜20000でオキシエチレ
ン鎖の含有量が30重量%以下であるポリオールに有機
ポリイソシアネートを反応させて得られる末端インシア
ネート基含有ウレタンプレポリマー、 (ロ)セメントもしくは石灰の単独、または両者の混合
物、および C9フェノール性水酸基を有する有機化合物を必須とす
るA成分と に)瀝青乳剤および )((1)活性水素含有化合物(ただし、フェノール性
水酸基を有する有機化合物は除く。
以下同じ) を必須とするB成分とを混合してなることを特徴とする
変性瀝青組成物である。
1 本発明において、A成分を構成する末端イソシアネ
ート基含有ウレタンプレポリマー(以下ウレタンプレポ
リマーという。
)に用いられるポリオールとしては、モノ、ジおよびト
リプロピレングリコール、モノ、ジおよびトリエチレン
グリコ−)ル、クリセリン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、ソルビトール、ヒマシ油、末端
水酸基2〜3個を含有するポリブタジェン、モノ、ジお
よびトリエタノールアミン、アニリン、ポリテトラメチ
レングリコール、ビスフェノールA、ハイドロキノーン
等の単独もしくは混合物、またはこれらに、エチレンオ
キシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、スチ
レンオキシド等のアルキレンオキシド類を付加重合させ
て得られるポリオールが挙げられ、かつ、平均分子量が
100〜20000でオキシエチレン鎖の含有量が30
重量%以下のポリオールが挙げられる。
次に有機ポリイソシアネートとして2・4−/2・6−
80/20−および65/35−)リレンジイソシアネ
ート(以下TDIという。
)、ジフェニルメタンジイソシアネート(以下MDIと
いう。
)、ポリメチレンポリアエニルイソシアネート、ナフタ
リンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、トリフェニルメタン
トリイソシアネート、水素添加TDI、水素添加MDI
、イソホロンジイソシアネート等の単独もしくは混合物
等が挙げられる。
ポリオールに対する有機ポリイソシアネートのNC01
0H当量比は15〜10好ましくは2.0〜3.0であ
る。
また、有機ポリイソシアネ−トとして最初にトリレンジ
イソシアネートをNC010H当量比1.5〜2.0種
度でポリオールと反応させたのち、ポリメチレンポリフ
ェニルイソシアネート等を添加混合せしめ、全体のNC
010H当量比を2を超えて、10以下にしてもよい。
得られるウレタンプレポリマーは遊離イソシアネートを
2〜15重量%含有する。
ウレタンプレポリマーには作業性を向上させるために、
必要に応じて有機不活性希釈剤を添加する。
有機不活性希釈剤としては、トルエン、キシレン、■・
1・1 ・トリクロルエタン、メチルエチルケトン、ジ
ブチルおよびジオクチルフタレート、イソパラフィン、
塩素化パラフィン、プロセスオイル等が挙げられる。
これらの有機不活性希釈剤の添加量はウレタンプレポリ
マー中に、それらが0〜60重量%好ましくは10〜3
0重量%存在するような量である。
また、必要に応じて改質剤を添加する。
改質剤としては、耐熱、耐紫外線および耐久性等の賦与
剤が挙げられろ。
これらの改質剤の添加量は、ウレタンプレポリマーに対
し0.1〜3重量%である。
本発明に使用されるセメント、石灰の単独または両者の
混合物(以下単にセメント等という。
)としては、ポルトランドセメント、フライアッシュセ
メント、高炉セメント、高炉コロイドセメント、コロイ
ドセメント、シリカセメント、耐硫酸塩セメント、アル
ミナセメント等のセメント、生石灰、消石灰等の石灰の
単独または両者の混合物等が挙げられる。
セメント等の添加量はウレタンプレポリマーに対し2〜
80重量%好ましくは10〜60重量%である。
セメント等はウレタンプレポリマーとは直接には反応し
ないが、ウレタンプレポリマー中のイソシアネート基が
B成分の瀝青乳剤中の水分と反応した場合に生ずる炭酸
ガスを吸収し、無発泡状とし、かつ、硬化物の機械的物
性の向上に寄与する。
これらのセメント等は使用直前に現場でウレタンプレポ
リマーに添加するのが好ましい。
次にフェノール性水酸基を有する有機化合物(以下フェ
ノール性有機化合物という。
)としてはフェノール、オルソ−、メタ−およびパラ−
クレゾール、カテコール、レゾルシン、ピロガロール、
ヒドロキノン、オルソ−、メタ−およびパラ−クロルフ
ェノール、オルソ−、メタ−およびパラ−ニトロフェノ
ール、ジニトロフェノール、フロムフェノール、トリク
ロルフェノール、トリクロルフェノール、チモール、オ
キシアセトフェノン、オルソ−およびパラ−シクロヘキ
シルフェノール等の単独もしくは混合物等が挙げられる
これらのフェノール性有機化合物の添加量はウレタンプ
レポリマーに対し0.1〜5重量%好ましぐは0.5〜
2重量%である5重量%を超えると硬化反応が遅過ぎ、
硬化物にタックが残存し機械的物性が悪い。
0.1重量%未満では効果がない。フェノール性有機化
合物の添加時期は、ウレタンプレポリマー、セメント等
を混合するときに添加するか、または予めウレタンプレ
ポリマーを製造するときに添加混合するか、または直接
添加混合するか、または有機不活性希釈剤に溶解して添
加する。
フェノール性有機化合物が存在する場合、A成分とB成
分とを混合したとき、可使時間が延長され、レベリング
性が良好となり、無発泡状で機械的物性に優れた硬化物
が得られる。
フェノール性有機化合物が存在しない場合、A成分とB
成分を混合したとき、増粘し、可使時間が短か(、手に
よるこて塗りおよび刷毛塗り作業が不可能であり、さら
にレベリング性が不良で特に防水材、注入および充填材
等への使用が困難となる。
次に本発明においてB成分を構成する瀝青乳剤としては
、ストレートアスファルト、ブローンアスファルト、カ
ットバックアスファルト、プロパン税源アスファルト等
の石油アスファルト、重油、天然アスファルト、タール
、ピッチ等の1種または2種以上を混合した瀝青物を、
アニオン系、ノニオン系などの各種界面活性剤やクレー
(例えばベントナイト)などの1種または2種以上の乳
化剤、アルカリ、酸、塩、分散剤、保護コロイドなどを
使用してコロイドミル、ホモジナイザ、ホモミキサなど
の適焔な乳化機を用いて水中に乳化させた瀝青乳剤等が
挙げられる。
カチオン系および両性系界面活性剤を乳化剤として用い
た場合、A成分と混合したとき硬化が速く、手作業での
施工が困難となる。
瀝青乳剤において、瀝青物の乳化剤、その催乳化に用い
られる物質、瀝青物の乳化方法などの瀝青物の乳化技術
については公知のものが用いられる。
例えば、通常乳化方法としては、瀝青物を加熱溶融して
液状にしたものを、乳化剤その他を水に溶解して造った
乳化液と共に乳化機を通じて混合する方法がとられる。
このとき乳化剤の一部を瀝青物に添加しておくこともあ
る。
次にアニオン系瀝青乳剤の乳化剤としては、例えば高級
アルコール硫酸エステル、アルキルアリルスルホン酸塩
、アルキルベンゼンスルホン酸塩、αオレフインスルホ
ン酸塩、高級アルコールエトオキシレート、高級アルコ
ールエトオキシレートサルフェート、石鹸、ナフタリン
スルホン酸塩およびそのホルマリン変性物、アルカリリ
グニン塩、リグニンスルホン酸塩、カゼインのアルカリ
塩、ポリアクリル酸塩等が挙げられる。
また、ノニオン系瀝青乳剤の乳化剤としては、例工ばア
ルキルフェノール、モノおよび多価アルコール類、脂肪
酸類、脂肪族アミン類、脂肪酸アミド類、エタノールア
ミン類等のアルキレンオキシド(エチレンオキシドある
いは主としてエチレンオキシドよりなる)の付加物等が
挙げられる。
分散剤や保護コロイドとしては、例えばナフタリンスル
ホン酸ソーダ、カゼイン、アルギン酸、ゼラチン、カル
ボキンメチルセルローズ、エチルセルローズ、ヒドロキ
シエチルセルローズ、ポリビニールアルコール、ポリア
クリル酸ソーダ、リグニンスルホン酸塩、ニトロフミン
酸塩等カ挙ケられる。
また、本発明に使用される瀝青乳剤には、上記の瀝青物
に、天然ゴム、合成ゴム(例えばスチレンブタジェンゴ
ム、インプレンゴム、ブタジェンゴム等)、合成高分子
重合樹脂(例えばエチレン醋酸ビニール共重合物、ポリ
エチルおよびメチル、アクリレート、ポリアクリル酸塩
、ポリ塩化ビニール等)、合成樹脂(例えばクマロン樹
脂、石炭酸樹脂、キシレン樹脂、尿素−ホルマリン樹脂
、アルキッド樹脂等)、天然樹脂(ロヂン、テルペン樹
脂等)等を添加して改質した瀝青物を水中に・乳化した
瀝青乳剤も含まれる。
さらに上記の瀝青物乳剤に天然ゴム、合成ゴム、合成高
分子重合樹脂、合成樹脂、天然樹脂等のラテックスやエ
マルジョンを添加したものも本発明に使用される瀝青乳
剤に含まれる。
また、これらの瀝青乳剤に耐熱性、老化防止、紫外線吸
収および接着性向上等を目的とした添加剤、粘度調整お
よび作業性改良等を目的とした添加剤等を加えてもよい
次に活性水素含有化合物としては、分子中に−OH基、
−NF2基および>NH基を有する化合物が挙げられる
分子中に一〇H基、−NF2基および>NH基を有する
化合物としては、4・4メチレンビス(2−クロロアニ
リン)、モノ、ジおよびトリエタノールアミン、モルホ
リン、エチレンジアミン、トルエンジアミノジフェニー
ルメタン、ポリプロピレングリコールおよびポリプロピ
レントリオールの平均分子量200〜40000分子末
端OH基をN′H2基で置換した高分子アミン化合物等
のアミン類、これらのアミン類およびアニリン、アンモ
ニア等にプロピレンオキシド、エチレンオキシド、ブチ
レンオキシド、スチレンオキシド等のアルキレンオキシ
ド類を付加重合させた平均分子量50〜500002〜
8官能性のアミンポリオール類、モノ、ジおよびトリエ
チレングリコール、モノ、ジおよびトリプロピレングリ
コール、■・4−ブタンジオール、■・6−ヘキサンジ
オール、クリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトール、ジグリセリン、ソルビトール、蔗糖等
の多価アルコール類、これらの多価アルコール類にプロ
ピレンオキシド、エチレンオキシド、ブチレンオキシド
、スチレンオキシド等を付加重合させた平均分子量50
〜500002〜8官能性のポリエーテルポリオール類
および1・6−ヘキサンジオール、■・4−ブタンジオ
ール、エチレンクリコール、トリメチロールプロパン等
の多価アルコール類とアジピン酸、無水マレイン酸、フ
タル酸等の多塩基酸とを縮合させた平均分子量200〜
3000のポリエステルポリオール類等が挙げられる。
活性水素含有化合物の添加量は、ウレタンプレポリマー
のインシアネート基 1当量に対し、アミノ基もしくは
水酸基または両者の合計当量が0.1〜1.0当量、好
ましくは0.3〜0.7当量になるような量を添加する
添加時期は、瀝青物に予め添加する。
活性水素含有化合物はA成分とB成分とを混合した場合
、ウレタンプレポリマー〇インシアネート基と優先的に
反応し、炭酸ガス発生なしに尿素結合もしくはウレタン
結合を形成するため、無発泡状の機械、約物性に優れた
硬化物が得られる。
A成分とB成分の混合比(重量)は、用途、目的等によ
り適宜選択されるものであり、好ましくはA成分二B成
分−10:1〜1:5であり、防水材としては、好まし
くはA成分:B成分−2:1〜1:1である。
本発明の変性瀝青組成物は通常A成分とB成分との二液
型で供給される。
使用の際は、A成分とjB酸成分所定の混合比で混合し
、その混合物が硬化しないうちに使用する。
この混合は特別の装置を用いることなく簡単な攪拌で一
様な均質な混合物に混合できる。
A成分とB成分を混合したものは、液状で常温lで流し
塗り、刷毛塗り、吹付は等の作業性が良好である。
そして、防水などで下地に塗布したときのレベリング性
も良い。
また、A成分とB成分を予め混合してから使用するかわ
りにA成分とB成分とを別々のノズルから噴霧して、ノ
ズルの先で2両者が混合するような装置で塗布すること
もできる。
A成分とB成分を所定の割合で混合した混合物、すなわ
ち、本発明の変性瀝青組成物は、配合にもよるが、その
可使時間は15〜100分で可使時2間を過ぎると、反
応により2〜12時間で全体が弾性体に硬化する。
そして、硬化後24〜48時間で、タックフリーとなる
このようにして得られる本発明の硬化物は、ウレタン結
合もしくは尿素結合は主体に二次〜三次3元構造のポリ
ウレタン樹脂となり、さらに、これらにセメント等およ
び瀝青物が均質に溶解もしくは分散連動した複合体を形
成している。
本発明の変性瀝青組成物の特徴について述べる。
(1)A成分と日成分とを所定の混合比で混合し、3塗
布等の施工において、可使時間が15〜100分と長く
、作業性に優れ、かつ、レベリング性が良好である。
(2)混合および硬化物の各工程において、発泡が殆ん
どない。
4(3)得られた
硬化物は機械的物性に優れ、かつ、耐熱性、耐寒性、耐
薬品性(特に耐アルカリ性)、耐候性、耐くりかえし疲
労、下地クラックへの追従性、接着性等に優れ、土木お
よび建築用材料として有用である。
(4)常温で施工でき、火気を使用する必要がない。
本発明の変性瀝青組成物は、斜上のごとき特徴を有する
ので、防水材はじめ防蝕被覆材、充填材、結合材等に有
効に使用することができる。
例えば、防水材を例をとると、防水下地に刷毛塗り、流
し塗り、吹付は等により塗布して防水することもできる
し、さらに、不織布、織布、網状布、ネット、紙等、あ
るいはこれらを瀝青加工したもの等を芯材にし、これら
を本発明の変性瀝青組成物で流貼りし、メンブレン方式
の防水をすることもできる。
また、防蝕被覆材では、例えば車両、容器等の鋼板、木
製板等の防蝕、防腐にも用いろことができる。
また、充填材では、例えば、構造物の目地等に充填して
防水することもできる。
また、結合材としては、例えば骨材、ゴム粉末、コルク
粉等を混合して、これで弾性舗装体を造ることもできる
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本
発明は、これら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例および比較例に使用した材料および試験方
法は次のようである。
1、 A成分 (1) ウレタンプレポリマー (IIU−1; 末端水酸基3個を含有し、平均分子量が 3000でオキシエチレン鎖の含有量カ 20重量%のポリエーテルポリオールに TDIをNC010H当量比2.0で反応させて得られ
るウレタンプレポリマー 遊離NCO3,5重量% (2)U−2; 末端水酸基3個を含有し、平均分子量が 2000でオキシエチレン鎖の含有量が5重量%のポリ
エーテルポリオールおよび末端水酸基2個を含有し、平
均分子量が 2000でオキシエチレン鎖の含有量カ5重量%のポリ
エーテルポリオールを混合比(重量)1:1で混合した
混合ポリエーテルポリオールにTDIをNC010H当
量比2.0で反応させたのち粗−MDIを添加して得ら
れるウレタンプレポリマー(遊離NGO6,8重量%)
に、l−1・1トリクロルエタンを全重量中に20重量
%存在するように添加し、さらにメタ−クレゾールを0
.5重量%添加して得られる混合物 混合物 遊離NCO5,5重量% (3)U−3; 末端水酸基2個を含有し、平均分子量が 2000のポリエーテルポリオール、末端水酸基3個を
含有し、平均分子量が5000のポリエーテルポリオー
ルおよび末端水酸基6個を含有し、平均分子量が100
00でオキシエチレン鎖の含有量が15重量%のポリエ
ーテルポリオールを混合比(重量7:2:1で混合した
混合ポリエーテルポリオールにTDIをNC010H当
量比 3.0で反応させて得られるウレタンプレポリマー(遊
離NCO3,8重量%)に、キシレンを全重量中に20
重量%存在するように添加して得られる混合物 混合物 遊離NGO7,0重量% (4)X−1; 末端水酸基3個を含有し、平均分子量が 3000でオキシエチレン鎖の含有量カ フ0重量%のポリエーテルポリオールに TDIをNC010H当量比2.6で反応させて得られ
るウレタンプレポリマー 遊離NCO5,3重量% (2)セメントおよび石灰 (1)ポルトランドセメント;普通ポルトランドセメン
ト (2)消石灰;工業用消石灰 (3)生石灰;工業用生石灰 (4)炭酸カルシウム;石灰石粉 (3)フェノール性有機化合物 (1) フェノール;フェノールの50重量%キシレ
ン溶液 (2)メタ−クレゾール;チルシーおよびパラ−クレゾ
ールを少量含有するメタ−クレゾール (3)カテコール (4)ピロガロール 2、 8成分 (1)瀝青乳剤 (1)R−1; アスファルト乳剤(アニオン系)。
乳化剤 高級アルコール硫酸エステル、アルキルベンゼ
ンスルホン酸ソーダ。
蒸発残留物57重量%、蒸発残留物の針入度(25℃)
80 (21R−2; アスファルト乳剤(ノニオン系)。
乳化剤 ノニルフェノールのエチレンオキシド付加物。
蒸発残留物65重量%、蒸発残留物の針入度(25℃)
99 (3)R−3ニ アスファルト乳剤(アニオン・ノニオン 系)。
乳化剤 アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ、ノニル
フェノールのエチレンオキシド付加物。
蒸発残留物50重量%、蒸発残留物の針入度(25℃)
94 (4)R−4; アスファルト乳剤(カチオン系)。
JIS K 2208 MK−3相当品、乳化剤
脂肪ジアミンのエチレンオキシド付加物の第4級塩、
その他。
蒸発残留物62重量%、蒸発残留物の針入度(25℃)
50 (5)R−5; アスファルト乳剤(クレータイブ)。
ストレートアスファルトを乳化剤としてベントナイトそ
の他を用いて乳化したもの。
蒸発残留物52重量%、水分48重量% (6)R−6; コールタールピッチ乳剤(クレータイブ)。
コールタールピッチとコールタールの混合物を乳化剤と
してベントナイトこの他を用いて乳化したもの。
蒸発残留物50重量%、水分50重量% (2)瀝青乳剤に使用したゴムラテックスと合成高分子
重合物エマルジョン (IISBR;スチレンブタジェンゴムラテックス。
不揮発分45重量%(21EVA;エチレン醋酸ビニー
ル共重合物エマルジョン。
不揮発分55重量%(3)活性水素含有化合物 (1)K−i; トルエンジアミン(2・4/2・6異性 体比80/20 )にプロピレンオキシドを付加重合さ
せたアミンポリオール。
水酸基当量84.5 (2)K−2; エチレンジアミンにエチレンオキシドお よびプロピレンオキシドを付加重合させたアミンポリオ
ール。
水酸基当量68.4(3)K−3; トリエタノールアミン (4)K−4; 4・4’メチレンビス(2−クロロアニリン)50%を
可塑剤に溶解した液状アミン6アミン当量66.75 (5J K−5; 平均分子量400のポリオキシプロピレ ングリコールの末端OH基をNF2基と置換した高分子
ジアミン。
アミン当量200(6)K−6; ■・4ブタンジオール 3、試験方法と評価 (1)可使時間;A成分およびB成分を混合した後、粘
度が10万cps / 20℃に達するまでの時間。
(2)混合塗布作業性;A成分とB成分の混合系の粘度
が低く、レベリング性の良く、かつ、塗布作業が混合後
20分後でもできるものを○、増粘し塗布作業困難なも
のを×とした。
(3)塗膜性能 (1)気泡:無発泡状のものを○、ピンホールが多かっ
たり、スピンジ状のものを×とした。
(2)タック;24〜48時間後の塗膜表面のタックの
ないものを○、あるものを×とした。
(3)機械的物性;JIS A 6021のウレタ
ンゴム系試験による。
硬化塗膜物性が硬度(ショアーA)30〜60で引張強 さ15kg/cr;f以上、伸び率300%以上、引裂
強さ8kg/cfrL以上のものを○、これ以下のもの
を×とした。
′(4)耐水性;硬化塗膜を室温で水中に60日間浸漬
して、膨潤、変形がなく吸水率20重量%以下のものを
○、これに合致しないものを×とした。
(5)耐アルカリ性;硬化塗膜を室温で Ca(OH)2飽和水溶液中に60日間浸漬後水洗し、
風乾後の機械的物性の保持率が80%以上のものを○、
これ以下のものを×とした。
実施例 1 表−1に示す混合比でA成分とB成分を計量混合し、′
本発明の変性瀝青組成物を得た。
この変性瀝青物について、混合状態、可使時間、塗布作
業性を調べ、シート状に硬化させた硬化物について、硬
化時の発泡状態(気泡)、表面の粘着性(タック)、引
張強さ、伸び、引裂強度等の機械的物性、耐水性、耐ア
ルカリ性等について試験した。
同様にして比較例も行った。
これらの結果を表−1に示す。
実施例 2 よ(造成し喉圧して仕上げた農業用貯水池予定の地盤上
に、ポリエステル系不織布を1層できるだけすきまのあ
かないように敷いてU字線を用いて固定し、この上から
本発明の変性瀝青組成物(実施例1の実験A1の処方の
もの)を177+″当り約2.51の割合に塗布して硬
化させた。
塗布後、7口重から注水し貯水した。
1年経過後も防水性良好で漏水がなく、貯水の役割を十
分に発揮している。
比較として実施例1の実験A 2’および3′のものを
塗布するも、硬化が早くて均一な塗膜ができず、かつ、
不織布への含浸が不十分なうえに、耐水性も悪いために
防水層のふくれ、膨潤現象が発生し、貯水の役割を十分
に果すことができなかった。
実施例 3 実施例1の実験A4処方による本発明の変性瀝青組成物
を鉄筋コンクリート建築物の屋上、鉄筋コンクリート構
造下地上に、日本建築学会建築工事標準仕様書JASS
8防水工事のPU−4仕様で2mm厚に塗布し防水
した。
1年経過後にあってもなんらの異常もなく、防水効果を
十分に発揮していた。
比較のために実施例1の実験AI’処方の材料を上記実
施例と同様の構造の防水下地に塗布し防水したが、可使
時間が短かく、混合塗布作業性が悪い。
1年経過後には立上りコーナ一部や下地亀裂部上の防水
層にクラックが発生し、防水層として欠陥を生じていた
実施例 4 (イ)ウレタンプレポリマーとしてU−1100グ、仲
)セメント等としてポルトランドセメント40グ、(/
υフェノール性有機化合物としてメタ−クレゾール41
および有機不活性希釈剤としてトルエン20グからなる
A成分とに)瀝青乳剤としてR−6500P、((1)
活性水素含有化合物としてに−432およびSBR30
グからなるB成分とを混合し、次にスラブ軌道の下のエ
キスパンションジヨイントの目地部に流し込んだ。
翌日完全に硬化し、ゴム弾性が発現し、水漏れをストッ
□プさせた。
このものの機械的物性の判定は○であった。
比較のために、A成分中のC→フェノール性有機化合物
としてメタ−クレゾール4′?を除き、その他は全く同
様に行った。
増粘、硬化が速く目地材として適応できなかった。
実施例 5 (イ)ウレタンプレポリマーとしてU−210002、
(ロ)セメント等として石灰200′?および消石灰1
00′?からなるA成分とに)瀝青乳剤としてR−51
00y′、((1)活性水素含有化合物としてに−29
グおよびEVA ICIからなるB成分とを混合し、
次にコンクリート製構造物コーナ一部のクラック部に注
入しシールした。
3年経過後も異常は認められなかった。
比較のために、A成分中の(イ)ウレタンプレポリマー
としてU−2の代りにX−1を用い、その他は全く同様
に行った。
硬化が速く、注入が不十分なうえ、硬化物が降雨時に膨
潤しシール材として適応できなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ)平均分子量が100〜20000でオキシエ
    チレン鎖の含有量が30重量%以下であるポリオールに
    有機ポリイソシアネートを反応させて得られる末端イソ
    シアネート基含有ウレタンプレポリマー、 (ロ)セメントもしくは石灰の単独、または両者の混合
    物、および e・)フェノール性水酸基を有する有機化合物を必須と
    するA成分と に)瀝青乳剤 を必須とするB成分とを混合してなることを特徴とする
    変性瀝青組成物。 2 (イ)平均分子量が100〜20000でオキシエ
    チレン鎖の含有量が30重量%以下であるポリオールに
    有機ポリインシアネートを反応させて得られる末端イン
    シアネート基含有ウレタンプレポリマー、 (ロ)セメントもしくは石灰の単独、または両者の混合
    物、および Cつ フェノール性水酸基を有する有機化合物を必須
    とするA成分と に)瀝青乳剤および (ホ)活性水素含有化合物(ただし、フェノール性水酸
    基を有する有機化合物は除く) を必須とするB成分とを混合してなることを特徴とする
    変性瀝青組成物。
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