JPH07102213A - 塗料用組成物 - Google Patents

塗料用組成物

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JPH07102213A
JPH07102213A JP27003993A JP27003993A JPH07102213A JP H07102213 A JPH07102213 A JP H07102213A JP 27003993 A JP27003993 A JP 27003993A JP 27003993 A JP27003993 A JP 27003993A JP H07102213 A JPH07102213 A JP H07102213A
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JP
Japan
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coating composition
weight
composition according
urethane prepolymer
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JP27003993A
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Mitsuo Koseki
光生 古関
Toshiro Shimada
寿郎 島田
Masayoshi Fujita
政義 藤田
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 瀝青質物、ブロック化ウレタンプレポリマ
ー、有機ポリアミン化合物、アルキルフェノールおよび
充填剤からなる塗料用組成物。 【効果】 従来の加熱分散型瀝青質物系のものに比べ、
瀝青質物へのウレタン樹脂の室温での分散を可能とし、
得られた塗料用組成物は貯蔵安定性が良好で、カチオン
電着塗装鋼板等に強固に接着して耐チッピング性も良好
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料の貯蔵安定性に優
れ、加熱により金属塗装面に強固に接着し、耐チッピン
グ性に優れた塗料用組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車車体のアンダーコート材等
に用いられる非塩化ビニル系の塗料用組成物としては、
瀝青質物と、遊離イソシアネート基を有するウレタン
プレポリマーおよび活性水素含有化合物等からなる組成
物(例えば特開昭56−98259号公報)、共役ジ
エンとビニル芳香族炭化水素とからなるブロック共重合
体の分子鎖末端に特定の末端処理剤残基を結合させた末
端変性ブロック共重合体と瀝青質物とからなる組成物
(例えば特公平4−38777号公報)、共役ジエン
とビニル芳香族炭化水素とからなるブロック共重合体を
部分水添したブロック共重合体と瀝青質物とからなる組
成物(例えば特公平4−39503号公報)などが知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
は貯蔵安定性が悪いため使用直前に2液を混合する必要
がある等塗装作業性に問題があり、およびは共にブ
ロック共重合体を瀝青質物に分散させるためには200
℃の高温を必要とするなど工業的な問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決すべく鋭意検討した結果、特定の分散剤を用い
て瀝青質物にウレタン樹脂を室温で分散させ、貯蔵安定
性に優れ、加熱により金属塗装面に強固に接着して耐チ
ッピング性にも優れた塗料用組成物を見いだし、本発明
に到達した。
【0005】すなわち本発明は、瀝青質物(A)、ブロ
ック化ウレタンプレポリマー(B)、有機ポリアミン化
合物(C)、アルキルフェノール(D)および充填剤
(E)からなることを特徴とする塗料用組成物である。
【0006】本発明における瀝青質物(A)としては、
通常この用途に用いられるものを使用することができ
る。該(A)の具体例としては、ストレートアスファル
ト、ブローンアスファルト、セミブローンアスファル
ト、プロパン(溶剤)脱瀝アスファルトなどの石油アス
ファルト、石油ピッチ、石炭タールおよびこれらの変性
体が挙げられる。これらのうちで特に好ましいものは、
社団法人日本アスファルト協会発行の「アスファルトポ
ケットブック」に記載された組成分析法において飽和分
40〜60重量%、芳香族分30〜50重量%、レジン
10重量%以下、アスファルテン5重量%以下の組成か
らなる瀝青質物である。(A)の使用量は、(A)〜
(E)の合計重量に基づいて通常10〜60重量%、好
ましくは20〜50重量%である。(A)の使用量が1
0重量%未満では塗料組成物の粘度が高くなって塗装作
業性が悪くなり、60重量%を超えると耐チッピング性
が不十分となり目的の性能が発揮されない。
【0007】本発明における(B)は、ウレタンプレポ
リマー(B1)とブロック化剤(B2)からのブロック
体である。(B1)を構成するジイソアネートとしては
芳香族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネートおよ
び脂環式ジイソシアネートが挙げられ、芳香族ジイソシ
アネートとしてはトリレンジイソシアネート(TD
I)、α,α,α′,α′−テトラメチルキシリレンジ
イソシアネート(TMXDI)、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート(MDI)、ナフチレンジイソシアネート
(NDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)な
ど;脂肪族ジイソシアネートとしてはヘキサメチレンジ
イソシアネート(HDI)、トリメチルヘキサメチレン
ジイソシアネート(TMDI)、リジンジイソシアネー
ト(LDI)など;脂環式ジイソシアネートとしてはジ
シクロヘキシルメタンジイシシアネート(HMDI)、
イソホロンジイソシアネート(IPDI)、1,4−シ
クロヘキサンジイソシアネート(CHDI)、水添キシ
レンジイソシアネート(HXDI)、水添トリレンジイ
ソシアネート(HTDI)など;およびこれらの2種以
上の混合物が挙げられる。これらのうち好ましいものは
TDI、HDI、HMDIおよびIPDIであり、特に
好ましいものはTDI、HMDIおよびIPDIであ
る。
【0008】他のポリイソシアネートとしては、芳香脂
肪族、脂肪族、脂環式もしくは芳香族ポリイソシアネー
ト化合物の変性物も使用できる。ポリイソシアネート化
合物の変性物としては上述の例示した化合物のイソシア
ネート基の一部または全部がカーボジイミド基、ウレト
ジオン基、ウレトイミン基、ビューレット基、イソシア
ヌレート基などに変性された化合物およびこれらの2種
以上の混合物が挙げられる。これらのうち好ましいもの
はTDI、HDI、HMDIおよびIPDIから誘導さ
れるビューレット変性およびイソシアヌレート変性ポリ
イソシアネートである。
【0009】(B1)を構成するポリオール類は、公知
のポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、
ポリマーポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポ
リラクトンポリオール、ポリオレフィンポリオール、ポ
リブタジエンポリオールおよびこれら2種以上の混合物
が挙げられる。ウレタンプレポリマー化の反応温度は、
通常50〜100℃である。該ウレタンプレポリマーの
反応に際しては公知のウレタン重合触媒(ジブチル錫ジ
ラウレートなど)を添加して反応を促進させることがで
きる。
【0010】本発明における(B)を構成するブロック
化剤(B2)としては、アルキルフェノール化合物[モ
ノアルキルフェノール化合物(クレゾール、エチルフェ
ノール、n−プロピルフェノール、n−ブチルフェノー
ル、n−オクチルフェノール、n−ノニルフェノール、
イソプロピルフェノール、tert−ブチルフェノー
ル、sec−ブチルフェノール、2−エチルヘキシルフ
ェノールなど)、ジアルキルフェノール化合物(キシレ
ノール、ジ−n−プロピルフェノール、ジ−n−ブチル
フェノール、ジオクチルフェノール、ジノニルフェノー
ル、ジイソプロピルフェノール、ジ−tert−ブチル
フェノール、ジ−sec−ブチルフェノール、ジ−2−
エチルヘキシルフェノールなど)、トリアルキルフェノ
ール化合物(トリメチルフェノール、トリエチルフェノ
ールなど)];スチレン化フェノール化合物;アリル化
合物[アリルアルコール化合物(アリルアルコール、ア
リルカルビノールなど);アリルエーテル化合物(エチ
レングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノアリルエーテル、グリセリンモノアリルエーテ
ル、グリセリンジアリルエーテル、トリメチロールプロ
パンモノアリルエーテル、トリメチロールプロパンジア
リルエーテル、ペンタエリスリトールトリアリルエーテ
ル、ジグリセロールジアリルエーテルなど);アリルフ
ェノール化合物(アリルフェノール、2−アリル−6−
メチルフェノールなど)]、オキシム化合物(アセトオ
キシム、メチルエチルケトオキシム、メチルイソブチル
ケトオキシムなど)、ラクタム類(ε−カプロラクタム
など)、活性メチレン化合物[マロン酸ジエステル(マ
ロン酸ジエチルなど)、アセチルアセトン、アセト酢酸
エステル(アセト酢酸エチルなど)など]、メルカプタ
ン類(ブチルメルカプタン、ヘキシルメルカプタンな
ど)、酸アミド類(アセトアニリド、アクリルアマイ
ド、ダイマー酸アミドなど)、イミダゾール類(イミダ
ゾール、2−エチルイミダゾールなど)、酸イミド類
(コハク酸イミド、フタル酸イミドなど)など;および
これらの2種以上の混合物が挙げられる。これらのうち
で特に好ましいものは、オキシム化合物およびラクタム
類であり、特に好ましいものは、メチルエチルケトオキ
シムおよびε−カプロラクタムである。貯蔵安定性に優
れ、加熱処理後の十分な物性を得るためのブロック化剤
としては、イソシアネート基を再生する解離温度が通常
80〜140℃の範囲内にあるものが好ましい。
【0011】(B2)の添加量は、(B)の前駆体であ
る(B1)の遊離イシシアネート基1当量に対して1〜
2当量、好ましくは1.05〜1.5当量である。ブロ
ック化の反応温度は、通常50〜100℃である。該ブ
ロック化反応に際しては公知のウレタン重合触媒(ジブ
チル錫ジラウレートなど)を添加して反応を促進させる
ことができる。
【0012】本発明における有機ポリアミン化合物
(C)としては、ポリエチレンポリアミン(エチレンジ
アミン、ジエチレントリアミンなど);芳香族ポリアミ
ン(キシリイレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェ
ニルメタンなど)、脂肪族ポリアミン(ヘキサメチレン
ジアミンなど);脂環族ポリアミン(4,4’−ジアミ
ノジシクロヘキシルメタン、イソホロンジアミン、1,
4−ジアミノシクロヘキサン、水添キシリレンジアミ
ン、水添トリレンジアミン、3,3’−ジメチル−4,
4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、3,3’−ジ
クロロ−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、
イソプロピリデンジシクロヘキシル−4,4’−ジアミ
ンなど);ポリオキシアルキレンジアミン[ポリオキシ
プロピレンジアミン(例えばテキサコケミカル社製「ジ
ェファーミンD−230」、「ジェファーミンD−40
0」など];ポリオキシアルキレントリアミン{エチル
トリス[アミノポリ(イソプロピルオキシメチル)]メ
タン(例えばテキサコケミカル社製「ジェファーミンT
−403」)など}など;およびこれらの2種以上の混
合物が挙げられる。これらのうちで特に好ましいものは
イソホロンジアミン、3,3’−ジメチル−4,4’−
ジアミノジシクロヘキシルメタン、3,3’−ジクロロ
−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、ポリオ
キシプロピレンジアミンおよび「ジェファーミンT−4
03」である。(C)の使用量は、(B)の再生イソシ
アネート基1当量に対して通常0.9〜1.1当量、好
ましくは0.98〜1.02当量である。
【0013】本発明における(B)+(C)の使用量
は、(A)〜(E)の合計重量に基づいて通常20〜6
0重量%、好ましくは20〜50重量%である。(B)
+(C)の使用量が20重量%未満では耐チッピング性
が低下し、60重量%を超えると塗料組成物の粘度が高
くなり塗装作業性が低下する。
【0014】本発明におけるアルキルフェノール(D)
は、(A)に(B)および(C)を分散させるための分
散剤として機能する。該(D)としてはアルキルフェノ
ール化合物[モノアルキルフェノール化合物(クレゾー
ル、エチルフェノール、n−プロピルフェノール、n−
ブチルフェノール、n−オクチルフェノール、n−ノニ
ルフェノール、イソプロピルフェノール、tert−ブ
チルフェノール、sec−ブチルフェノール、2−エチ
ルヘキシルフェノールなど)、ジアルキルフェノール化
合物(キシレノール、ジ−n−プロピルフェノール、ジ
−n−ブチルフェノール、ジオクチルフェノール、ジノ
ニルフェノール、ジイソプロピルフェノール、ジ−te
rt−ブチルフェノール、ジ−sec−ブチルフェノー
ル、ジ−2−エチルヘキシルフェノールなど)、トリア
ルキルフェノール化合物(トリメチルフェノール、トリ
エチルフェノールなど)];スチレン化フェノール化合
物など;およびこれらの2種以上の混合物が挙げられ
る。これらのうちで特に好ましいものは、n−ノニルフ
ェノール、tert−ブチルフェノールおよび3,5−
キシレノールである。
【0015】さらに、(D)として上記アルキルフェノ
ールのアルキレンオキサイド付加体も使用できる。アル
キレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、テトラヒドロ
フラン、スチレンオキサイド、エピクロルヒドリンおよ
びこれらの2種以上の混合物が挙げられる。(D)のア
ルキレンオキサイド付加体の水酸基当りの分子量は10
00以下、好ましくは700以下である。付加反応温度
は、通常80〜150℃である。付加反応に際しては公
知の重合触媒(ナトリウムメチラートなど)を添加して
付加反応を促進させることができる。(D)の使用量
は、(A)〜(E)の合計重量に基づいて通常1〜15
重量%、好ましくは1〜10重量%である。(D)の使
用量が1重量%未満では(A)に対する(B)+(C)
の分散が不十分となり、15重量%を超えると耐チッピ
ング性が低下する。
【0016】本発明における充填剤(E)としては無機
質充填剤(炭酸カルシウム、タルク、ケイ藻土、カオリ
ンなど)および有機質充填剤(セルロース粉、粉末ゴ
ム、再生ゴムなど)などが挙げられる。(E)の使用量
は、(A)〜(E)の合計重量に基づいて通常10〜7
0重量%、好ましくは20〜60重量%である。(E)
の使用量が10重量%未満では塗料のタレ性が悪くな
り、70重量%を超えると塗料粘度が高くなり塗装作業
性が低下する。
【0017】本発明の塗料組成物において、ブロック化
剤解離触媒(F)を併用すことにより、より低温の焼付
け温度で金属塗装面に塗料用組成物を接着させることが
できる。該(F)としては、アルキルホスホン酸のカリ
ウムもしくはナトリウム塩など;炭素数8〜20の脂肪
酸のナトリウム、カリウム、ニッケル、コバルト、カド
ミウム、バリウム、カルシウム、亜鉛などの金属塩;ジ
ブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫マレエート、ジブ
チルジブトキシ錫、ビス(2−エチルヘキシル)錫オキ
サイド、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジア
セトキシジスタノキサンなどの有機錫化合物;およびこ
れらの2種以上の混合物が挙げられる。これらのうちで
特に好ましいものは、ジブチル錫ジラウレートおよびジ
オクチル錫マレエートである。(F)の使用量は、
(A)〜(E)の全量に対して通常0〜5重量%、好ま
しくは0.1〜3重量%である。
【0018】本発明の塗料組成物において、必要により
可塑剤(G)を併用することができる。該(G)として
はジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチ
ルフタレート、ジラウリルフタレート、ジステアリルフ
タレート、ジイソノニルフタレートなどのフタル酸エス
テル類;ジオクチルアジペートなどのアジピン酸エステ
ル;ジオクチルセバケートなどのセバチン酸エステル;
トリクレジルフオスフェートなどのリン酸エステル;
2,2,4−トリメチル1,3−ペンタンジオールジイ
ソブチレートなどのエステル型可塑剤;およびこれらの
2種以上の混合物が挙げられる。これらのうち特に好ま
しいものはジオクチルフタレートおよびジイソノニルフ
タレートである。(G)の使用量は、(A)〜(E)の
全量に対して通常0〜40重量%、好ましくは1〜30
重量%である。
【0019】本発明の塗料用組成物において、各成分の
含有量はとくに制限されないが処方の一例を示せば下記
のとおりである。 通常 好ましくは 瀝青質物 (A) 10〜60重量% ( 20〜50 重量%) ブロック化ウレタンプレポリマー +有機ポリアミン化合物 (B)+(C) 20〜60重量% ( 20〜50 重量%) アルキルフェノール (D) 1〜15重量% ( 1〜10 重量%) 充填剤 (E) 10〜70重量% ( 20〜60 重量%) ブロック化剤解離触媒(F) 0〜5重量% (0.1〜 3 重量%) 可塑剤 (G) 0〜40重量% ( 1〜30 重量%)
【0020】本発明の塗料組成物は、通常用いられてい
る分散混練機等を用いて製造することができ、各成分の
混合方法および混合条件等はとくに限定されない。
【0021】本発明の塗料用組成物は各種金属素地面お
よび金属(とくに鋼材)面に施された各種下塗り塗装面
に適用できるが、とくにカチオン型電着塗装面に有利に
適用できる。該塗料用組成物の上記塗装面に対する塗布
量は、通常500〜3000g/m2であり、塗布膜厚
は通常0.2〜2mmである。塗装方法としてはハケ塗
り、ローラーコート、エアレススプレー塗装などが挙げ
られる。また、塗布後熱処理が行われるが、その場合の
温度は通常110〜160℃、好ましくは120〜14
0℃であり、時間は通常20〜40分である。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。以下において「部」は重量部、「%」は重量%を示
す。
【0023】製造例1[ブロック化ウレタンプレポマー
(B−)の製造] 攪拌機、温度計および窒素導入管を付した1L容積の4
つ口コルベンにポリエーテルポリオール「サンニックス
ジオールPP−2000」(三洋化成工業製、分子量2
000)279部、ポリエーテルポリオール「サンニッ
クストリオールGP−3000」(三洋化成工業製、分
子量3000)419部、「コロネートT−80」(日
本ポリウレタン工業製、2,4−および2,6−トリレ
ンジイシアネート(80/20)混合物、NCO含量4
8%)121部およびジブチル錫ジラウレート1部を仕
込み、窒素気流下80℃で5時間反応させ、NCO含量
3.5%のウレタンプレポリマーを得た。続いてε−カ
プロラクタム81部を加え90℃で4時間反応させ、ブ
ロック化ウレタンポレポリマー(B−)900部を得
た。
【0024】製造例2[ブロック化ウレタンプレポマー
(B−)の製造] 製造例1と同様の反応装置を用いて、ポリエーテルポリ
オール「サンニックスジオールPP−2000」274
部、「サンニックストリオールGP−3000」412
部、イソホロンジイソシアネート152部およびジブチ
ル錫ジラウレート1部を仕込み、窒素気流下95℃で5
時間反応させ、NCO含量3.4%のウレタンプレポリ
マーを得た。続いてメチルエチルケトオキシム62部を
加え60℃で1時間反応させ、ブロック化ウレタンポレ
ポリマー(B−)900部を得た。
【0025】製造例3[ブロック化ウレタンプレポマー
(B−)の製造] 製造例1と同様の反応装置を用いて、「サンニックスト
リオールGP−3000」348部、ポリブタジンポリ
オール「R−15HT」(出光石油化学製、水酸基含有
量1.83meq/g)278部、イソホロンジイソシ
アネート196部およびブチル錫ジラウレート1部を仕
込み、窒素気流下95℃で5時間反応させ、NCO含量
4.4%のウレタンプレポリマーを得た。続いてメチル
エチルケトオキシム78部を加え60℃で1時間反応さ
せ、ブロック化ウレタンポレポリマー(B−)900
部を得た。
【0026】製造例4[ウレタンプレポマー(B−)
の製造] 製造例1と同様の反応装置を用いて、「サンニックスジ
オールPP−2000」285部、「サンニックストリ
オールGP−3000」427部、「コロネートT−8
0」124部およびジブチル錫ジラウレート1部を仕込
み、窒素気流下80℃で5時間反応させ、NCO含量
3.5%のウレタンプレポリマー(B−)837部を
得た。
【0027】実施例1 5Lプラネタリーミキサーに瀝青質物「FR−LA」
(富士興産社製)1000部とn−ノニルフェノール5
0部を仕込み室温で均一に混練した後、製造例1で得た
(B−)900部、イソホロンジアミン58部および
DOP100部を添加して室温でさらに混練した。続い
て「NCC−110」(日本粉化工業製、炭酸カルシウ
ム)1200部を分割投入して混練した後ジブチル錫ジ
ラウレート33部を投入して混練、真空脱泡して塗料用
組成物を作成した。該塗料用組成物の初期粘度は530
PS/25℃であり、40℃で10日間貯蔵後の粘度は
570PS/25℃であった。カチオン型電着塗装を施
した鋼板に該塗料用組成物を塗布厚さが0.5mm に
なるように塗布し、140℃で30分間加熱処理を行っ
たところ、塗膜は弾性に富み、カチオン型電着塗面に対
する接着性は極めて良好で、グラベロメーターによる耐
チッピング試験片を塩水に3日浸漬した後の錆発生は全
く認められなかった。さらにこのものを40℃温水中に
10日間浸漬したあとも接着性は全く変化しなかった。
これらの性能評価結果を表1に示す。
【0028】実施例2 実施例1において、(B−)の代わりに製造例2で得
た(B−)を同量用い、n−ノニルフェノールの代わ
りにn−ノニルフェノールのエチレンオキサイド2モル
付加体を同量用い、イソホロンジアミン58部の代わり
に3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘ
キシルメタン80部を用いた以外は実施例1と同様にし
て塗料用組成物を得た。このものの性能評価結果を表1
に示す。
【0029】実施例3 実施例1において、(B−)の代わりに製造例3で得
た(B−)を同量用い、イソホロンジアミン58部の
代わりに「ジェファーミンT−403」133部を用い
た以外は実施例1と同様にして塗料用組成物を得た。こ
のものの性能評価結果を表1に示す。
【0030】比較例1 実施例1において、(B−)の代わりに製造例4で得
た(B−)を同量用いた以外は実施例1と同様にして
塗料用組成物を得た。このものの性能評価結果を表1に
併記する。
【0031】比較例2 実施例1において、n−ノニルフェノールを用いない以
外は実施例1と同様にして塗料用組成物を得た。このも
のの性能評価結果を表1に併記する。
【0032】表1における性能評価項目および評価方法
は下記の通りである。 初期粘度:塗料作成直後の粘度(BH型粘度計、PS/
25℃) 貯蔵後の粘度:塗料作成後40℃×10日保存後の粘度
(BH型粘度計、PS/25℃) 密着性:140℃×30分焼付け後のカチオン型電着塗
装鋼板に対する密着性(カッターナイフ剥離) 耐水密着性:140℃×30分焼付け後、40℃の温水
中に10日間浸漬した後のカチオン型電着塗装鋼板に対
する密着性(カッターナイフ剥離) 引張剪断強度:140℃×30分焼付け後の引張剪断強
度(Kg/cm2、JISK6850に準拠) 剪断破壊状態:CF;凝集破壊、 AF;界面剥離 耐チッピング性:グラベロ法(飛石6号砕石、飛石量5
00gr×5、圧力5Kg/cm2、角度45゜、パネ
ル温度−30℃)による耐チッピング試験片を塩水に3
日浸漬した後の錆発生点数。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明の塗料用組成物は下記の効果を奏
する。 (1)従来の高温加熱分散を必要とせず、室温下で熱硬
化性樹脂を瀝青質物に分散させることができるため、一
般の混練機の使用が可能となる。このため塗料化時の熱
エネルギーが削減され工業的に有利である。 (2)従来、自動車車体のボデーシーラー、アンダーコ
ート材料として、塩化ビニル樹脂系プラスチゾル組成物
が用いられていたが、本発明は該塩化ビニル樹脂を石油
精製時に発生する副産物の瀝青質物に代替することを可
能とし、化学副産物の有効利用と、塩化ビニル樹脂から
由来する酸性雨による地球環境汚染防止面での効果が期
待できる。 (3)塗料の貯蔵安定性が良好である。 上記効果を奏することから、本発明の塗料用組成物は接
着剤、シ−ラント、塗料などとして各種工業用途に適用
可能であり、特に自動車工業におけるカチオン型電着塗
装が施された自動車車体のボデーシーラー、アンダーコ
ート材として極めて有用である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 瀝青質物(A)、ブロック化ウレタンプ
    レポリマー(B)、有機ポリアミン化合物(C)、アル
    キルフェノール(D)および充填剤(E)からなること
    を特徴とする塗料用組成物。
  2. 【請求項2】 (B)のブロック化剤がオキシム化合物
    および/またはラクタム類である請求項1記載のの塗料
    用組成物。
  3. 【請求項3】 (C)が、脂環式ジアミン類およびポリ
    オキシプロピレンポリアミン類からなる群より選ばれる
    少なくとも1種である請求項1または2記載の塗料用組
    成物。
  4. 【請求項4】 (D)がモノ−、ジ−またはトリアルキ
    ル(炭素数1〜18)フェノールである請求項1〜3い
    ずれか記載の塗料用組成物。
  5. 【請求項5】 上記(A)〜(E)の合計重量に基づい
    て、(A)が10〜60重量%、(B)+(C)が20
    〜60重量%、(D)が1〜15重量%、(E)が10
    〜70重量%である請求項1〜4いずれか記載の塗料用
    組成物。
  6. 【請求項6】 さらにブロック化剤解離触媒(F)を含
    有する請求項1〜5いずれか記載の塗料用組成物。
  7. 【請求項7】 さらに可塑剤(G)を含有する請求項1
    〜6いずれか記載の塗料用組成物。
  8. 【請求項8】 自動車車体のアンダーコート材として用
    いられる請求項1〜7いずれか記載の塗料用組成物。
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