JPS5822022B2 - フエニレンジアミン異性体混合物の処理方法 - Google Patents
フエニレンジアミン異性体混合物の処理方法Info
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- JPS5822022B2 JPS5822022B2 JP685977A JP685977A JPS5822022B2 JP S5822022 B2 JPS5822022 B2 JP S5822022B2 JP 685977 A JP685977 A JP 685977A JP 685977 A JP685977 A JP 685977A JP S5822022 B2 JPS5822022 B2 JP S5822022B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はフェニレンジアミン異性体混合物から0−フェ
ニレンジアミンを二硫化炭素と選択的に反応させて2−
メルカプトベンズイミダゾール(2−MB)として分離
し、さらに反応母液から他のフェニレンジアミンを回収
する方法に関するものであり、更に詳しくはm−フェニ
レンジアミン(MPD)もしくはp−フェニレンジアミ
ン(PPD)の製造に際して副生する如き0−フェニレ
ンジアミン(OPD)を含有するフェニレンジアミン(
PD)類を、水性媒体中、PDに対して0.5〜2.5
グラム当量の水酸化アルカリの存在下に二硫化炭素と反
応させ、PD中のOPDから選択的に2−mBを生成せ
しめて分離し、さらに反応母液からOPD以外のMPD
およびまたはPPDを主成分とするPDを回収すること
を特徴とするPD異性体混合物の処理方法に係る。
ニレンジアミンを二硫化炭素と選択的に反応させて2−
メルカプトベンズイミダゾール(2−MB)として分離
し、さらに反応母液から他のフェニレンジアミンを回収
する方法に関するものであり、更に詳しくはm−フェニ
レンジアミン(MPD)もしくはp−フェニレンジアミ
ン(PPD)の製造に際して副生する如き0−フェニレ
ンジアミン(OPD)を含有するフェニレンジアミン(
PD)類を、水性媒体中、PDに対して0.5〜2.5
グラム当量の水酸化アルカリの存在下に二硫化炭素と反
応させ、PD中のOPDから選択的に2−mBを生成せ
しめて分離し、さらに反応母液からOPD以外のMPD
およびまたはPPDを主成分とするPDを回収すること
を特徴とするPD異性体混合物の処理方法に係る。
2−MBは、OPDと二硫化炭素との反応により得られ
ることはよく知られている。
ることはよく知られている。
工業的には0−ニトロアニリンを還元し、ついで生成し
たOPDを二硫化炭素と反応させて2−MBを得る方法
(PB47735)があるがこの方法ではOPDと二硫
化炭素との反応が16時間と長く、またOPDに対する
理論収率も75〜80φと低い。
たOPDを二硫化炭素と反応させて2−MBを得る方法
(PB47735)があるがこの方法ではOPDと二硫
化炭素との反応が16時間と長く、またOPDに対する
理論収率も75〜80φと低い。
さらに、0−ニトロアニリンを硫化ナトリウムで還元し
ているため粗製品中にはチオ硫酸ナトリウムや硫黄など
の不純物を含むため、さらに精製工場が必要である。
ているため粗製品中にはチオ硫酸ナトリウムや硫黄など
の不純物を含むため、さらに精製工場が必要である。
比較的良好な収率が得られる方法としてエタノール溶液
中でOPDと二硫化炭素とを水酸化カリウムの存在下で
反応させ、活性炭処理後、酢酸で中和する方法(Org
、Syn th、Co ] l 、Vo 1.IV 。
中でOPDと二硫化炭素とを水酸化カリウムの存在下で
反応させ、活性炭処理後、酢酸で中和する方法(Org
、Syn th、Co ] l 、Vo 1.IV 。
569)があるが、この方法では溶媒としてエタノール
を使用しており、2−MBの工業的な製造方法として採
用困難である。
を使用しており、2−MBの工業的な製造方法として採
用困難である。
o−1ルエンジアニンおよび二硫化炭素を溶媒中で第4
級アンモニウム水酸化物の存在下で反応を行なうと反応
時間が短縮できることが報告されている(特公昭5l−
17552)が本発明者らはこの方法をOPDの場合に
ついて追試したが、収率が低く、生成物は褐色に着色す
ることがわかった。
級アンモニウム水酸化物の存在下で反応を行なうと反応
時間が短縮できることが報告されている(特公昭5l−
17552)が本発明者らはこの方法をOPDの場合に
ついて追試したが、収率が低く、生成物は褐色に着色す
ることがわかった。
しかも溶媒が有機液体に限られるため、やはり回収に費
用がかかる。
用がかかる。
一方、OPDとして0−ニトロアニリンを接触水酸化し
たOPDを単蒸留して用い、OPDと二硫化炭素とをベ
ンゾチアゾール溶媒中で反応させ。
たOPDを単蒸留して用い、OPDと二硫化炭素とをベ
ンゾチアゾール溶媒中で反応させ。
る方法(特開昭48−78170)が提案されているが
、溶媒が特殊で高価であるJざらに、反応条件が130
℃、加圧下という苛酷なものであり、反応後、ベンゾチ
アゾールなどの有機層をアルカリで抽出、キシレン洗浄
後中和して2−MBを得るというめんどうな方法をとっ
ている。
、溶媒が特殊で高価であるJざらに、反応条件が130
℃、加圧下という苛酷なものであり、反応後、ベンゾチ
アゾールなどの有機層をアルカリで抽出、キシレン洗浄
後中和して2−MBを得るというめんどうな方法をとっ
ている。
2−MBはアルカリ水溶液中ではアルカリ塩の形で溶解
すると考えられていたが、本発明者らは先に、アルカリ
存在下水性媒体中でのOPDと二硫化炭素との反応を検
討した結果、水酸化アルカ。
すると考えられていたが、本発明者らは先に、アルカリ
存在下水性媒体中でのOPDと二硫化炭素との反応を検
討した結果、水酸化アルカ。
りをOPDに対して0.5〜2.5グラム当量使用する
と、驚くべきことに2−MBが遊離の形で、極めて高収
率で得られるということを見出し、2−MBの製造方法
について特許出願をした(特願昭5l−82890)。
と、驚くべきことに2−MBが遊離の形で、極めて高収
率で得られるということを見出し、2−MBの製造方法
について特許出願をした(特願昭5l−82890)。
一方、MPDは染料・顔料の原料、耐熱性高分子製造の
原料、ゴム薬品の原料として重要な化合物であり、m−
ジニトロベンゼンの還元によって製造されている。
原料、ゴム薬品の原料として重要な化合物であり、m−
ジニトロベンゼンの還元によって製造されている。
m−ジニトロベンゼンはベンゼンのニトロ化により合成
されるが、その際に0−・ジニトロ体が約10%程度、
p−ジニトロ体が約2%程度副生ずる。
されるが、その際に0−・ジニトロ体が約10%程度、
p−ジニトロ体が約2%程度副生ずる。
このためにこれを還元して得た粗製のMPD中にはOP
DおよびPPDが含まれ、蒸留などによって精製すると
、精製MPDのほかに、MPDおよびPPDなどを含む
粗製のOPDが副生品として得られ、このものの有効利
用が問題となる。
DおよびPPDが含まれ、蒸留などによって精製すると
、精製MPDのほかに、MPDおよびPPDなどを含む
粗製のOPDが副生品として得られ、このものの有効利
用が問題となる。
さらに、MPDは二硫化炭素とも反応することが知られ
ている。
ている。
例えば、MPD、二硫化炭素および少量のアルコールを
封管中、150℃で6時間加熱するとm−フェニレンチ
オ尿素のポリマーが生成する(Gazz、chim、
1tal 、 17 、524(1887))。
封管中、150℃で6時間加熱するとm−フェニレンチ
オ尿素のポリマーが生成する(Gazz、chim、
1tal 、 17 、524(1887))。
また、MPDと等モル比の二硫化炭素をアルコール溶液
中、過剰のアンモニア水と反応させると、(3−アミノ
フェニル)ジチオカルバミン酸アンモニウムが得られる
(Ber、。
中、過剰のアンモニア水と反応させると、(3−アミノ
フェニル)ジチオカルバミン酸アンモニウムが得られる
(Ber、。
40.2973(1907))。
したがってMPDを含む’OPDを使用する場合には生
成物として2−MBのほかに上記のような副生物または
MPD、OPDおよび二硫化炭素間での反応生成物など
が考えられ、高純度2−MBの合成は困難であることが
予測された。
成物として2−MBのほかに上記のような副生物または
MPD、OPDおよび二硫化炭素間での反応生成物など
が考えられ、高純度2−MBの合成は困難であることが
予測された。
他方、PPDは耐熱性高分子の製造の原料、写真におけ
る発色剤、染料、顔料の原料、ゴムの老化防止剤の原料
として重要な化合物であり、p−ニトロアニリンの還元
による方法、あるいはp −アミノアゾベンゼンの還元
による方法によって製造されている。
る発色剤、染料、顔料の原料、ゴムの老化防止剤の原料
として重要な化合物であり、p−ニトロアニリンの還元
による方法、あるいはp −アミノアゾベンゼンの還元
による方法によって製造されている。
しかしながら、いずれの方法においてもOPDが副生ず
る。
る。
例えば、前者の方法では、クロルベンゼンをニトロ化し
てp−クロルニトロベンゼンにし、ついでアンモニアを
作用させて得られるp−ニトロアニリンを還元すること
によりPPDを得ているが、クロルベンゼンのニトロ化
の際に〇一体が約35%副生ずる。
てp−クロルニトロベンゼンにし、ついでアンモニアを
作用させて得られるp−ニトロアニリンを還元すること
によりPPDを得ているが、クロルベンゼンのニトロ化
の際に〇一体が約35%副生ずる。
また、後者の方法ではアニリンを原料としこれに亜硝酸
を作用させてジアゾアミノベンゼンにし、ついで転位さ
せてp−アミノアゾベンゼンにし、これを還元すること
によりPPDを得ている。
を作用させてジアゾアミノベンゼンにし、ついで転位さ
せてp−アミノアゾベンゼンにし、これを還元すること
によりPPDを得ている。
この場合も〇一体が約5〜10係程度副生ずる。
したがってこれらの方法で高純度のPPDを得ようとす
る場合、蒸留の際の副生物としてPPDを含有するOP
Dが得られ、このものの有効利用が問題となる。
る場合、蒸留の際の副生物としてPPDを含有するOP
Dが得られ、このものの有効利用が問題となる。
さらに、PPDも二硫化炭素とも反応することが知られ
ている。
ている。
例えば、PPD2モルと二値化炭素1モルとをアルコー
ルまたは他の不活性溶剤中で硫化水素の発生が止まるま
で加熱すると、N 、 N’−ビス(4−アミノフェニ
ル)チオ尿素およびp−フェニレンチオ尿素のポリマー
が得られる(D、R,P、58204.60152)。
ルまたは他の不活性溶剤中で硫化水素の発生が止まるま
で加熱すると、N 、 N’−ビス(4−アミノフェニ
ル)チオ尿素およびp−フェニレンチオ尿素のポリマー
が得られる(D、R,P、58204.60152)。
あるいは、PPDのアルコール溶液に等モルの二硫化炭
素および過剰のアンモニア水を反応させると(4−アミ
ノフェニル)ジチオカルバミン酸アンモニウムが生成す
る(Ber、40,2973(1907)) したがってPPDを含むOPDを使用する場合には生成
物として2−MBのほかに上記のような副生物またはP
PD、OPDおよび二硫化炭素間での反応生成物などが
考えられ、高純度2−MBの合成は困難であることが予
想された。
素および過剰のアンモニア水を反応させると(4−アミ
ノフェニル)ジチオカルバミン酸アンモニウムが生成す
る(Ber、40,2973(1907)) したがってPPDを含むOPDを使用する場合には生成
物として2−MBのほかに上記のような副生物またはP
PD、OPDおよび二硫化炭素間での反応生成物などが
考えられ、高純度2−MBの合成は困難であることが予
想された。
本発明者らは先に見出した2−MBの改良された製造方
法についてさらに検討を重ねた結果、OPDとしてMP
DもしくはPPDの製造に際して副生ずるOPDを含有
するPD類を使用しても水酸化アルカリをPDに対して
0.5〜2.5グラム当量存在させると、驚くべきこと
にOPDが二硫化炭素と選択的に反応して2−MBが極
めて高収率で得られ、しかも、反応母液からはOPD以
外のMPDおよび/またはPPDを主成分とするPDが
回収できることを見出し、本発明を完成した。
法についてさらに検討を重ねた結果、OPDとしてMP
DもしくはPPDの製造に際して副生ずるOPDを含有
するPD類を使用しても水酸化アルカリをPDに対して
0.5〜2.5グラム当量存在させると、驚くべきこと
にOPDが二硫化炭素と選択的に反応して2−MBが極
めて高収率で得られ、しかも、反応母液からはOPD以
外のMPDおよび/またはPPDを主成分とするPDが
回収できることを見出し、本発明を完成した。
本発明方法による場合には、水性媒体中、OPD、二硫
化炭素および水酸化アルカリを加熱反応後、濾過、水洗
するという簡単な操作で2−MBが高収率で得られ、F
液を有機溶剤で抽出、抽出物を蒸留することによりMP
Dおよび/またはPPDが回収される。
化炭素および水酸化アルカリを加熱反応後、濾過、水洗
するという簡単な操作で2−MBが高収率で得られ、F
液を有機溶剤で抽出、抽出物を蒸留することによりMP
Dおよび/またはPPDが回収される。
本発明方法において使用するPD類としては前記MPD
もしくはPPDの製造に際して副生ずるOPDを含有す
るPD類が挙げられる。
もしくはPPDの製造に際して副生ずるOPDを含有す
るPD類が挙げられる。
MPDの製造に際して副生ずる粗製のOPDは経時変化
が激しいので、蒸留後直ちに反応装置に仕込んで使用す
るのが望ましい。
が激しいので、蒸留後直ちに反応装置に仕込んで使用す
るのが望ましい。
また、黒褐色に着色している粗製のOPDも蒸留して使
用すれば、高純度の2−MBが同様に得られる。
用すれば、高純度の2−MBが同様に得られる。
本発明方法において使用する水酸化アルカリとしては具
体的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、水酸化アンモニウムが挙げられ、PDに対して
0.5〜2.5グラム当量、好ましくは0.6〜1,8
グラム当量を使用する。
体的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、水酸化アンモニウムが挙げられ、PDに対して
0.5〜2.5グラム当量、好ましくは0.6〜1,8
グラム当量を使用する。
水酸化アルカリの使用量がこれより少ない場合には反応
速度が非常に遅く、収率が低い。
速度が非常に遅く、収率が低い。
また、これより多く使用する場合には生成した2−MB
がアルカリ塩の形で水性媒体に溶解するため、これを取
り出すためには硫酸、塩酸などの無機酸、酢酸などの有
機酸で中和する必要がある。
がアルカリ塩の形で水性媒体に溶解するため、これを取
り出すためには硫酸、塩酸などの無機酸、酢酸などの有
機酸で中和する必要がある。
本発明方法において二硫化炭素の使用量はPDに対して
1.0〜3.0モル比、好ましくは1.1〜1.5モル
比である。
1.0〜3.0モル比、好ましくは1.1〜1.5モル
比である。
過剰に二硫化炭素を使用する場合には回収が問題となる
。
。
水性媒体としては一般には水を使用するが、場合によっ
てはアルコールなどの水と混和し得る溶媒を、原料PD
などに由来する程度の量を含有して行なうことも可能で
ある。
てはアルコールなどの水と混和し得る溶媒を、原料PD
などに由来する程度の量を含有して行なうことも可能で
ある。
水性媒体の使用量はPDに対して2〜10倍、好ましく
は3〜6倍であり、これより少ないと不均一系反応のた
め、かきまぜが困難であり、また、これより多いと反応
速度が遅く、生産性が低くなる。
は3〜6倍であり、これより少ないと不均一系反応のた
め、かきまぜが困難であり、また、これより多いと反応
速度が遅く、生産性が低くなる。
本発明の方法においては一般には添加剤などは不必要で
あるが、場合によっては陽イオン界面活性剤、例えばラ
ウリルトリメチルアンモニウム・クロリド、陰イオン界
面活性剤、例えばソジウムジアルキルスルホサクシネー
ト、あるいは非イオン界面活性剤、例えばソルビタンモ
ノオレエート、などをPD類に対して0.1〜20係程
度加えて反応させると、約40〜50℃における二硫化
炭素の還流時間が短縮できる、あるいは泡立ちが抑えら
れる、あるいは結晶形が密になるため、反応の際の濃度
を上げて行うことができる、あるいは反応後、アルカリ
性の反応液を中和して硫化水素を追いだす場合に泡立ち
を抑えることができる。
あるが、場合によっては陽イオン界面活性剤、例えばラ
ウリルトリメチルアンモニウム・クロリド、陰イオン界
面活性剤、例えばソジウムジアルキルスルホサクシネー
ト、あるいは非イオン界面活性剤、例えばソルビタンモ
ノオレエート、などをPD類に対して0.1〜20係程
度加えて反応させると、約40〜50℃における二硫化
炭素の還流時間が短縮できる、あるいは泡立ちが抑えら
れる、あるいは結晶形が密になるため、反応の際の濃度
を上げて行うことができる、あるいは反応後、アルカリ
性の反応液を中和して硫化水素を追いだす場合に泡立ち
を抑えることができる。
本発明方法において反応母液の抽出に使用する有機溶剤
としてはアニリン、エーテル、クロロホルム、ニトロベ
ンゼン、0−ジクロルベンゼン、トルエン、キシレンな
どの一般的な水と混和しない有機溶剤があげられるが、
特にアニリンが適当である。
としてはアニリン、エーテル、クロロホルム、ニトロベ
ンゼン、0−ジクロルベンゼン、トルエン、キシレンな
どの一般的な水と混和しない有機溶剤があげられるが、
特にアニリンが適当である。
本発明の一般的な実施態様としては、PD類、水酸化ア
ルカリ、二硫化炭素および水をかきまぜ器、冷却器およ
び温度計を備え付けた反応容器に入れ、かきまぜながら
徐々に加熱する。
ルカリ、二硫化炭素および水をかきまぜ器、冷却器およ
び温度計を備え付けた反応容器に入れ、かきまぜながら
徐々に加熱する。
途中、40〜50℃で二硫化炭素が還流するが、約30
分間で還流が止まり、再び温度上昇が始まる。
分間で還流が止まり、再び温度上昇が始まる。
ついで徐々に90℃にまで加熱する。
一般には60〜70°Cで十分に反応させてから90°
Cにまで温度を上げる。
Cにまで温度を上げる。
もちろん、この際、30分間程度で90°Cにまで昇温
することも可能である。
することも可能である。
したがって加熱を開始してから90°Cにするまで1時
間〜3時間の短時間で反応が完結する。
間〜3時間の短時間で反応が完結する。
途中、70℃で反応を止めても2−MBがかなりの収率
で得られるが、この際にはまだ、OPDが未反応のまま
若干存在しているので90°Cにまで昇温する方が好ま
しい結果が得られる。
で得られるが、この際にはまだ、OPDが未反応のまま
若干存在しているので90°Cにまで昇温する方が好ま
しい結果が得られる。
反応生成物は室温〜90°Cで濾過後、洗浄、乾燥する
ことによって非常に高純度の2−MBが得られる。
ことによって非常に高純度の2−MBが得られる。
なお、P液はアルカリ性であるので硫酸、塩酸などで中
和する必要があるが、この際に硫化水素が発生するので
、反応後、硫酸、塩酸などの酸で中和して硫化水素を追
いだしてから、室温〜90℃で濾過することもできる。
和する必要があるが、この際に硫化水素が発生するので
、反応後、硫酸、塩酸などの酸で中和して硫化水素を追
いだしてから、室温〜90℃で濾過することもできる。
この中和に際しては、析出している結晶が発生する硫化
水素に同伴されるため、泡立ちが激しく起るが、ソジウ
ムジアルキルスルホサクシネートなどの界面活性剤を添
加することによって泡立ちを抑えることができる。
水素に同伴されるため、泡立ちが激しく起るが、ソジウ
ムジアルキルスルホサクシネートなどの界面活性剤を添
加することによって泡立ちを抑えることができる。
もちろん、反応系に最初から界面活性剤を添加しておい
ても有効である。
ても有効である。
発生した硫化水素は水酸化ナトリウム水溶液に吸収させ
て、水硫化ナトリウムまたは硫化ナトリウムとして利用
可能である。
て、水硫化ナトリウムまたは硫化ナトリウムとして利用
可能である。
P液および洗浄液は上記の如くそれぞれ硫酸または塩酸
などの酸で中和した後、アニリンで抽出する。
などの酸で中和した後、アニリンで抽出する。
この際、水層に塩化ナトリウムなどを少量加えると分液
が容易になり、好都合である。
が容易になり、好都合である。
それぞれの抽出液を合わせた後、減圧下に蒸留してアニ
リンを追いたし残渣を得る。
リンを追いたし残渣を得る。
この残渣はMPDおよび/またはPPDを主成分とし、
OPDその他の不純物を少量含んでいる。
OPDその他の不純物を少量含んでいる。
MPDもしくはPPDの含有率はアニリン抽出液もしく
は蒸留残渣のガスクロマトグラフィーによって測定でき
る。
は蒸留残渣のガスクロマトグラフィーによって測定でき
る。
この残渣を再度減圧蒸留することによって極めて高純度
のMPDもしくはPPDが回収できる。
のMPDもしくはPPDが回収できる。
なお、アニリン抽出の際、酸で中和せずにアルカリ性の
まS抽出することもできるが、抽出率が低い場合がある
。
まS抽出することもできるが、抽出率が低い場合がある
。
本発明方法においてはPD類として精製されていない黒
褐色に着色している粗製のOPDを使用する場合も、2
−MBとして高純度のものが得られるが、場合によって
は淡褐色に着色することがあるので、この場合には反応
後、反応液にアルカリ水溶液を追加するか、あるいは一
旦取り出した粗生成物を再度アルカリに溶解して活性炭
処理し、r液を硫酸、塩酸などの無機酸、酢酸などの有
機酸で酸性にすると無色の2−MBが容易に得られる。
褐色に着色している粗製のOPDを使用する場合も、2
−MBとして高純度のものが得られるが、場合によって
は淡褐色に着色することがあるので、この場合には反応
後、反応液にアルカリ水溶液を追加するか、あるいは一
旦取り出した粗生成物を再度アルカリに溶解して活性炭
処理し、r液を硫酸、塩酸などの無機酸、酢酸などの有
機酸で酸性にすると無色の2−MBが容易に得られる。
また、硫化ナトリウム還元によって得られる副生OPD
は、水溶性の不純物を含んでいるが、本発明方法におい
ては水性媒体中で反応するために、なんら影響がなく、
原料PD類として使用可能である。
は、水溶性の不純物を含んでいるが、本発明方法におい
ては水性媒体中で反応するために、なんら影響がなく、
原料PD類として使用可能である。
なお、本発明方法において用いられる原料PD類中のO
PD含有率が低くなってくると、得られた2−MB中に
不純物が薄層クロマトグラフィーなとで微量認められる
場合があるが、このような場合でも2−MBは製品とし
て工業的使用に十分耐え得る。
PD含有率が低くなってくると、得られた2−MB中に
不純物が薄層クロマトグラフィーなとで微量認められる
場合があるが、このような場合でも2−MBは製品とし
て工業的使用に十分耐え得る。
しかしながら、OPD含有率が50係以下になってくる
と薄層クロマトグラフィーのほかに融点などでも少量の
不純物の存在が認められることが多い。
と薄層クロマトグラフィーのほかに融点などでも少量の
不純物の存在が認められることが多い。
このような場合、極めて高純度の2−MBを要求する分
野に対しては、得られた粗2−MBをアルコールなどで
再結晶することによって満足すべき製品が得られる。
野に対しては、得られた粗2−MBをアルコールなどで
再結晶することによって満足すべき製品が得られる。
なお、本発明方法において製造される2−MBはゴムの
老化防止剤、あるいは高分子化合物の安定剤として重要
なものである。
老化防止剤、あるいは高分子化合物の安定剤として重要
なものである。
次に実施例にて本発明を具体的に説明する。
実施例 I
MPD製造に際して副生ずる粗製の0PD(純度93,
7%、不純物としてMPD5.3%、PPDO,3%、
アニリン0.5%およびその他0.2%を含む)54.
1g、45係水酸化ナトリウム水溶液43.9.!i’
、二硫化炭素50.0gおよび水200m1を内容積1
1のフラスコ中に入れ、44〜45℃に加熱した。
7%、不純物としてMPD5.3%、PPDO,3%、
アニリン0.5%およびその他0.2%を含む)54.
1g、45係水酸化ナトリウム水溶液43.9.!i’
、二硫化炭素50.0gおよび水200m1を内容積1
1のフラスコ中に入れ、44〜45℃に加熱した。
大部分溶解した状態のけん濁液は黒褐色に変化した。
温度は徐々に約50℃にまで上げると結晶が析出し始め
、少し泡立ちが認められた。
、少し泡立ちが認められた。
温度を60℃にまで上げた後、60〜70°Cで2時間
かきませた。
かきませた。
最後に90℃にまで昇温した後、約50℃にまで放冷し
た。
た。
析出している結晶を濾過し、水1000−で洗浄した。
湿潤F塊の重量は67.7&o−夜間80℃で減圧乾燥
して2−MB 64.09 (淡褐色味の種プリズム状
結晶、mp296〜298°C)を得た。
して2−MB 64.09 (淡褐色味の種プリズム状
結晶、mp296〜298°C)を得た。
OPDに対する理論収率90.9%。
このものは薄層クロマトグラフィーにて2−MB以外に
不純物は認められなかった。
不純物は認められなかった。
一方、P液は濃度24.5%の硫酸で中和し、塩化ナト
リウム少量を加えた後、アニリン200gで4回抽出し
た。
リウム少量を加えた後、アニリン200gで4回抽出し
た。
この抽出液をガスクロマトグラフィーにより測定すると
、アニリン以外の組成はMPDが99.2係、OPDが
0.8係であり、PPDは痕跡であった。
、アニリン以外の組成はMPDが99.2係、OPDが
0.8係であり、PPDは痕跡であった。
アニリン抽出液は減圧下に蒸留してアニリンを留出させ
、残渣13.1を得た。
、残渣13.1を得た。
このものはさらに減圧蒸留することによって純度99.
9%のMPDが回収された。
9%のMPDが回収された。
本実施例において反応系に界面活性剤としてソジウムジ
アルキルスルホサクシネートO,1,!li’を入れて
反応させた場合、2−MBの収量は変わらないが、アニ
リン抽出相のガスクロマトグラフィーは、MPDが99
.5%、OPDが0.5%であり、PPDは痕跡であっ
た。
アルキルスルホサクシネートO,1,!li’を入れて
反応させた場合、2−MBの収量は変わらないが、アニ
リン抽出相のガスクロマトグラフィーは、MPDが99
.5%、OPDが0.5%であり、PPDは痕跡であっ
た。
また、アニリンを蒸出させた後の残渣は14.0gであ
った。
った。
実施例 2
MPD製造に際して副生ずる粗製の0PD(純度915
%、不純物としてMPD7.2係、PPDO82%、ア
ニリン0.4%およびその他の不純物0.7%を含む)
を使用に際して減圧下に蒸留し、留出した0PD54.
1.9をただちに内容積11のフラスコ中に入れ、純度
95%の水酸化ナトリウム21.1.9に硫化炭素42
.0.!i’、ソジウムジアルキルスルホサクシネート
o、 i gおよび水200m1を加え、44〜45℃
に加熱した。
%、不純物としてMPD7.2係、PPDO82%、ア
ニリン0.4%およびその他の不純物0.7%を含む)
を使用に際して減圧下に蒸留し、留出した0PD54.
1.9をただちに内容積11のフラスコ中に入れ、純度
95%の水酸化ナトリウム21.1.9に硫化炭素42
.0.!i’、ソジウムジアルキルスルホサクシネート
o、 i gおよび水200m1を加え、44〜45℃
に加熱した。
44〜45°Cで30分間還流下にかきまぜた。
かなり溶解した状態のけん濁液は橙色味のピンク色から
淡黄色に変化した。
淡黄色に変化した。
温度を徐々に60°Cにまで上げると結晶が析出し始め
た。
た。
60〜70℃で2時間かきまぜた。
最後に90℃にまで昇温した後、同温度で24.5%硫
酸110gを滴下して弱酸性とした。
酸110gを滴下して弱酸性とした。
析出している結晶を熱時濾過、炉塊は水500rnlで
洗浄した。
洗浄した。
湿潤炉塊の重量は73.2g。一夜間80℃で減圧乾燥
して2−MB 72.8 & (無色細柱状結晶、m
p 300〜301℃)を得た。
して2−MB 72.8 & (無色細柱状結晶、m
p 300〜301℃)を得た。
OPDに対する理論収率97.0%。
このものは薄層クロマトグラフィーにて不純物は認めら
れなかった。
れなかった。
一方、泥液および洗浄はそれぞれアニリンで抽出。
ついで減圧下にアニリンを留出させてMPDを主成分と
し、PPDを少量含む残渣を得た。
し、PPDを少量含む残渣を得た。
実施例 3
MPD製造に際して副生ずるPD混合物(OPD50.
0%、MPD50.0%、PPD痕跡よりなる)108
.1.45%水酸化ナトIJウム水溶液43.9g、二
硫化炭素50.0gおよび水200ydを内容積11の
フラスコ中に入れ、44〜45°Cに加熱した。
0%、MPD50.0%、PPD痕跡よりなる)108
.1.45%水酸化ナトIJウム水溶液43.9g、二
硫化炭素50.0gおよび水200ydを内容積11の
フラスコ中に入れ、44〜45°Cに加熱した。
45〜46°Cで還流下にかきませた。かなり溶解した
状態のけん濁液は暗赤褐色に変化したが、約15分間後
に結晶が析出し始め、液色は薄黄色に変化した。
状態のけん濁液は暗赤褐色に変化したが、約15分間後
に結晶が析出し始め、液色は薄黄色に変化した。
温度を徐々に60°Cにまで上げた後、60〜70℃で
2時間かきまぜた。
2時間かきまぜた。
最後に90℃にまで昇温した後、放冷した。
析出している結晶を濾過し、水1000r111で洗浄
した。
した。
湿潤泥塊の重量は77.9E10一夜間80℃で減圧乾
燥して2−M、B 71.79 (灰白色味の細プリズ
ム状結晶、mp281〜283℃)を得た。
燥して2−M、B 71.79 (灰白色味の細プリズ
ム状結晶、mp281〜283℃)を得た。
OPDに対する理論収率95.5%。
このものは薄層クロマトグラフィーにて2−MB以外に
不純物は認められなかった。
不純物は認められなかった。
一方、P液は濃度24.5%の硫酸で中和、塩化ナトリ
ウム少量を加えた後、アニリン20C1で5回抽出した
。
ウム少量を加えた後、アニリン20C1で5回抽出した
。
洗浄液もアニリン200gで抽出し、p液の抽出液と合
わせた。
わせた。
この抽出液をカスクロマトグラフィーにより測定すると
、アニリン以外の組成はMPDが99.9%、OPDが
0.04係であった。
、アニリン以外の組成はMPDが99.9%、OPDが
0.04係であった。
アニリン抽出液を減圧下に蒸留してアニリンを留出させ
(回収アニリン1152L)、残渣をさらに減圧蒸留す
ることによりbp〜165°C/15aH&の初留(G
C組成はアニリン99.96%、MPDo、04%であ
る)12g、bp165〜167℃/15gH7の主留
(GC組成はMPD99.99%、0PD0.01%で
ある)16.9を得た。
(回収アニリン1152L)、残渣をさらに減圧蒸留す
ることによりbp〜165°C/15aH&の初留(G
C組成はアニリン99.96%、MPDo、04%であ
る)12g、bp165〜167℃/15gH7の主留
(GC組成はMPD99.99%、0PD0.01%で
ある)16.9を得た。
釜残45g0このものはMPDのほか、微量のOPDお
よびアニリンを含み、一部クール化物を含んでいた。
よびアニリンを含み、一部クール化物を含んでいた。
実施例 4
MPD製造に際して副生するPD留分(OPD17.8
係、MPD60.6%、PPD16.8%、アニリン4
.6%、その他0.2%よりなる)54.1.9.45
%水酸化すl−IJウム水溶液22.O,!i’、二硫
化炭素25.0.Fおよび水200−を内容積11のフ
ラスコ中に入れ、60°Cまで15分間かかつて加熱し
た。
係、MPD60.6%、PPD16.8%、アニリン4
.6%、その他0.2%よりなる)54.1.9.45
%水酸化すl−IJウム水溶液22.O,!i’、二硫
化炭素25.0.Fおよび水200−を内容積11のフ
ラスコ中に入れ、60°Cまで15分間かかつて加熱し
た。
途中、少し還流した。ついで同温度でかきまぜると反応
開始後25分頃に結晶が析出し始めた。
開始後25分頃に結晶が析出し始めた。
60〜70℃で2時間かきまぜた後、90℃に昇温した
。
。
放冷後、結晶を濾過し、水20〇−で洗浄した。
湿潤p塊の重量は18.4.!i’。80℃で20時間
減圧乾燥して2−MB 17.9 g(m p 282
〜284℃)を得た。
減圧乾燥して2−MB 17.9 g(m p 282
〜284℃)を得た。
このものは薄層クロマトグラフィーにて2−MB以外に
少量の不純物の混入が認められた。
少量の不純物の混入が認められた。
なお、こXで得られた粗2−MBの結晶を水酸化すl−
IJウム水溶液に溶解、活性炭処理後、硫酸で中和する
ことにより薄層クロマトグラフィーで不純物を認めない
2−MBが得られた。
IJウム水溶液に溶解、活性炭処理後、硫酸で中和する
ことにより薄層クロマトグラフィーで不純物を認めない
2−MBが得られた。
一方、p液および洗浄液を合わせた後、24.5係硫酸
100gで中和し、塩化すl−IJウム少量を加えた後
、アニリン200gで5回抽出した。
100gで中和し、塩化すl−IJウム少量を加えた後
、アニリン200gで5回抽出した。
この抽出液をガスクロマトグラフィーにより測定すると
、アニリン以外の組成はMPDが97.4%、PPDが
2,5%、OPDが0.07%であった。
、アニリン以外の組成はMPDが97.4%、PPDが
2,5%、OPDが0.07%であった。
アニリン抽出液を減圧下に蒸留してアニリンを留出させ
(回収アニリン1010&)、残渣39.Ogを得た。
(回収アニリン1010&)、残渣39.Ogを得た。
このものはMPDを主成分とし、少量のPPD、微量の
OPDおよびアニリンを含み、一部タール化物を含んで
いた。
OPDおよびアニリンを含み、一部タール化物を含んで
いた。
このものはさらに減圧蒸留することによってMPDが純
度よく回収される。
度よく回収される。
本実施例において、p液および洗浄液を合わせた後、硫
酸で中和する代わりに、アルカリ性のまま中和せずにア
ニリン抽出を行なった場合、アニリン抽出液のアニリン
以外のガスクロマトグラフィーによる組成はMPD99
.2%、PPDが0.8%、OPDがo、os%であっ
た。
酸で中和する代わりに、アルカリ性のまま中和せずにア
ニリン抽出を行なった場合、アニリン抽出液のアニリン
以外のガスクロマトグラフィーによる組成はMPD99
.2%、PPDが0.8%、OPDがo、os%であっ
た。
また、アニリンを留出した後の残渣は28.0.!i’
であった。
であった。
実施例 5
PPD製造に際して副生ずる粗製の0PD(純度80.
0係で、PPD20.0%、MPD痕跡を含む)54.
IL純度95%の水酸化ナトリウム16.9g、二硫化
炭素40.0gおよび水300TIlの混合物を内容積
11のフラスコ中に入れ、44〜45℃で20分間還流
下にかきまぜた。
0係で、PPD20.0%、MPD痕跡を含む)54.
IL純度95%の水酸化ナトリウム16.9g、二硫化
炭素40.0gおよび水300TIlの混合物を内容積
11のフラスコ中に入れ、44〜45℃で20分間還流
下にかきまぜた。
かなり溶解した状態のけん濁液は薄褐色から赤褐色に変
化した。
化した。
温度を徐々に60℃にまで上げると結晶が析出し始め、
赦免は黄色に変化した。
赦免は黄色に変化した。
60〜70°Cで2時間かきまぜた後、90°Cにまで
昇温した。
昇温した。
50℃にまで冷却後(温度が60℃附近まで下がると赦
免が薄縁色に変化した)、析出している結晶をp過し、
P塊は水300−で2回スラッジし洗浄した。
免が薄縁色に変化した)、析出している結晶をp過し、
P塊は水300−で2回スラッジし洗浄した。
湿潤瀘塊の重量は66.0,9o−夜間80℃で減圧乾
燥して2−MB56.7 g(無色細柱状結晶、mp2
92〜293℃)を得た。
燥して2−MB56.7 g(無色細柱状結晶、mp2
92〜293℃)を得た。
粗OPD中のOPDに対する理論収率94.3%。
このものは薄層クロマトグラフィーにて不純物は認めら
れなかった。
れなかった。
一方、F液は濃度24.5%の硫酸85gで中和し、塩
化ナトリウム少量を加えた後、アニリン100gで6回
抽出した。
化ナトリウム少量を加えた後、アニリン100gで6回
抽出した。
洗浄液も希硫酸で中和した後、アニリンioo、!iI
で2回抽出し、両方の抽出液を合わせた。
で2回抽出し、両方の抽出液を合わせた。
この抽出液のアニリン以外のガスクロマトグラフィー組
成はPPD93.2%、0PD6.8%、その他o、s
%であった。
成はPPD93.2%、0PD6.8%、その他o、s
%であった。
この抽出液を減圧下に蒸留してアニリンを留出させ、残
渣17、Ogを得た。
渣17、Ogを得た。
このものをさらに減圧下で蒸留することによって高純度
のPPDが回収された。
のPPDが回収された。
実施例 6
PPD製造に際して副生ずるPD混合物(OPD50.
0係、PPD50.O係、MPD痕跡からなる)108
.2g、純度95%の水酸化ナトリウム21.1g、二
硫化炭素50.0.9および水300ydの混合物を内
容積11のフラスコ中に入れ、実施例5と同様に反応さ
せた。
0係、PPD50.O係、MPD痕跡からなる)108
.2g、純度95%の水酸化ナトリウム21.1g、二
硫化炭素50.0.9および水300ydの混合物を内
容積11のフラスコ中に入れ、実施例5と同様に反応さ
せた。
(この場合には実施例5と異なり44〜45℃での還流
は認められなかった)。
は認められなかった)。
50℃にまで冷却した後、析出している結晶を瀝過し、
泥塊は水300m1で2回スラッジ洗浄した。
泥塊は水300m1で2回スラッジ洗浄した。
湿潤p塊の重量は94.0.90−夜間80℃で減圧乾
燥して2−MB77.0g(mp293〜294℃で、
一部200℃付近でとけるものが含まれた)を得た。
燥して2−MB77.0g(mp293〜294℃で、
一部200℃付近でとけるものが含まれた)を得た。
このものは薄層クロマトグラフィーにて主成分の2−M
Bのほかに少量〜微量の不純分、PPD、OPDが認め
られた。
Bのほかに少量〜微量の不純分、PPD、OPDが認め
られた。
なお、こ\で得られた粗2−MBの結晶をエタノールに
加熱・溶解、活性炭処理後、再結晶することにより薄層
クロマトグラフィーで不純物を認めない高純度の2−M
Bが得られた。
加熱・溶解、活性炭処理後、再結晶することにより薄層
クロマトグラフィーで不純物を認めない高純度の2−M
Bが得られた。
一方、P液は希硫酸で中和後、アニリン100gで8回
抽出した。
抽出した。
洗浄後も希硫酸で中和した後、アニリン100gで2回
抽出し、両方の抽出液を合わせた後、ガスクロマトグラ
フィーにてアニリン以外の組成を測定するとPPD66
.7%、0PD33.3%であった。
抽出し、両方の抽出液を合わせた後、ガスクロマトグラ
フィーにてアニリン以外の組成を測定するとPPD66
.7%、0PD33.3%であった。
減圧蒸留にてアニリンを留出し、残渣53.1を得た。
このものは一部、メタノールまたはアセトンに難容の物
質を含んでいた。
質を含んでいた。
なお、本実施例において、P液および洗浄液を希硫酸で
中和せずにアルカリ性のま5アニリン100Iで5回抽
出した場合、蒸留残渣は26.0gであり、ガスクロマ
トグラフィーの測定結果はPPD72.2係、0PD2
7.8%であった。
中和せずにアルカリ性のま5アニリン100Iで5回抽
出した場合、蒸留残渣は26.0gであり、ガスクロマ
トグラフィーの測定結果はPPD72.2係、0PD2
7.8%であった。
実施例 7
実施例2において純度95係の水酸化ナトリウム2i、
i、yを使用する代わりに、純度95係の水酸化カリウ
ム29.511.0グラム当量)を使用して同様に反応
、後処理を行ない2−MB 72.5gを得た。
i、yを使用する代わりに、純度95係の水酸化カリウ
ム29.511.0グラム当量)を使用して同様に反応
、後処理を行ない2−MB 72.5gを得た。
OPDに対する理論収率96.5%。このものは薄層ク
ロマトグラフィーにて不純物は認められなかった。
ロマトグラフィーにて不純物は認められなかった。
一方、P液および洗液はそれぞれアニリンで抽出し、つ
いで減圧下にアニリンを留出させてMPDを主成分とし
、PPDを少量含む残渣を得た。
いで減圧下にアニリンを留出させてMPDを主成分とし
、PPDを少量含む残渣を得た。
実施例 8
実施例2において純度95%の水酸化ナトリウム21.
1,9を使用する代わりに、純度95%の水酸化リチウ
ム・1水物22.1.9(1,0グラム当量)を使用し
て同様に反応、後処理を行ない2−MB72.0gを得
た。
1,9を使用する代わりに、純度95%の水酸化リチウ
ム・1水物22.1.9(1,0グラム当量)を使用し
て同様に反応、後処理を行ない2−MB72.0gを得
た。
OPDに対する理論収率95.9係。
一方、涙液および洗液を同様に処理してMPDを主成分
とし、PPDを少量含む残渣を得た。
とし、PPDを少量含む残渣を得た。
実施例 9
実施例2において純度95%の水酸化ナトリウム21.
1g使用する代わりに、濃度25係の濃アンモニア水6
sy(2,0グラム当量)を使用して同様に反応、また
反応後24.5%硫酸1101を使用する代わりに24
.5%硫酸210gを使用して同様に後処理を行ない2
−MB 71.0 gを得た。
1g使用する代わりに、濃度25係の濃アンモニア水6
sy(2,0グラム当量)を使用して同様に反応、また
反応後24.5%硫酸1101を使用する代わりに24
.5%硫酸210gを使用して同様に後処理を行ない2
−MB 71.0 gを得た。
OPDに対する理論収率945%。
一方、p液および洗液を同様に処理してMPDを主成分
とし、PPDを少量含む残渣を得た。
とし、PPDを少量含む残渣を得た。
参考例 1
実施例4においてPD混合物54.1.!i’を使用す
する代わりに、MPD54.1.9を使用して同様に反
応、後処理をした。
する代わりに、MPD54.1.9を使用して同様に反
応、後処理をした。
得られた湿潤P塊の重量はto、8,9.−夜間80°
Cで減圧乾燥して灰褐色の結晶6.0gを得た。
Cで減圧乾燥して灰褐色の結晶6.0gを得た。
m p 185〜187℃。このものは薄層クロマトグ
ラフィーで2−MBとは異なるRf値を示した。
ラフィーで2−MBとは異なるRf値を示した。
参考例 2
実施例6においてPD混合物54.1.!i’を使用す
る代わりにPPD54.1gを用いて同様に反応させた
。
る代わりにPPD54.1gを用いて同様に反応させた
。
冷却後、析出している結晶を濾過し水100−で洗浄し
た。
た。
湿潤P塊を一夜間80℃で減圧乾燥して白色粉末20.
:lを得た。
:lを得た。
mp202〜204℃。
このものはIRで3440゜3360.3160,16
18,1510,1265゜830.605cfrL
に強い吸収を示し、2−MBの吸収スペクトルとはあき
らかに異なっていた。
18,1510,1265゜830.605cfrL
に強い吸収を示し、2−MBの吸収スペクトルとはあき
らかに異なっていた。
また、薄層クロマトグラフィーにおいてもこのものは2
−MBとはRf値が異なっていた。
−MBとはRf値が異なっていた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 o−フェニレンジアミンを含有するフェニレンジア
ミン異性体混合物を、水性媒体中、フェニレンジアミン
1モルに対して0,5〜2,5グラム当量のアルカリ金
属水酸化物またはアンモニアの存在下に界面活性剤の共
存または不存在において二硫化炭素と反応させ、フェニ
レンジアミン異性体混合物中の0−フェニレンジアミン
を選択的に2−メルカプトベンズイミダゾールとなして
分離することを特徴とするフェニレンジアミン異性体混
合物の処理方法。 2 o−フェニレンジアミンを含有スるフェニレンジア
ミン異性体混合物を、水性媒体中、フェニレンジアミン
1モルに対して0.5〜2.5グラム当量のアルカリ金
属水酸化物またはアンモニアの存在下に界面活性剤の共
存または不存在において二硫化炭素と反応させ、フェニ
レンジアミン異性体混合物中の0−フェニレンジアミン
を選択的に2−メルカプトベンズイミダゾールとなして
分離し反応母液から0−フェニレンジアミン以外のフェ
ニレンジアミン異性体を回収することを特徴とするフェ
ニレンジアミン異性体混合物の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP685977A JPS5822022B2 (ja) | 1977-01-26 | 1977-01-26 | フエニレンジアミン異性体混合物の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP685977A JPS5822022B2 (ja) | 1977-01-26 | 1977-01-26 | フエニレンジアミン異性体混合物の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5392720A JPS5392720A (en) | 1978-08-15 |
JPS5822022B2 true JPS5822022B2 (ja) | 1983-05-06 |
Family
ID=11649955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP685977A Expired JPS5822022B2 (ja) | 1977-01-26 | 1977-01-26 | フエニレンジアミン異性体混合物の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5822022B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6066212U (ja) * | 1983-10-13 | 1985-05-10 | 喜多 明 | 電線ケ−ブルなどの被覆剥離カツタ− |
-
1977
- 1977-01-26 JP JP685977A patent/JPS5822022B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6066212U (ja) * | 1983-10-13 | 1985-05-10 | 喜多 明 | 電線ケ−ブルなどの被覆剥離カツタ− |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5392720A (en) | 1978-08-15 |
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