JPS6041067B2 - ベンツオキサゾロン及びベンツチアゾロンの製造方法 - Google Patents

ベンツオキサゾロン及びベンツチアゾロンの製造方法

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JPS6041067B2
JPS6041067B2 JP17750880A JP17750880A JPS6041067B2 JP S6041067 B2 JPS6041067 B2 JP S6041067B2 JP 17750880 A JP17750880 A JP 17750880A JP 17750880 A JP17750880 A JP 17750880A JP S6041067 B2 JPS6041067 B2 JP S6041067B2
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JP
Japan
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benzthiazolone
selenium
benzoxazolone
mol
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JP17750880A
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JPS57102876A (en
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恒亮 平島
敏行 宮田
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OOSAKASHI
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OOSAKASHI
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  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はベンツオキサゾロン及びベンツチアゾロンの製
造方法に関する。
ベンツオキサゾロン類及びベンツチアゾロン類は、いず
れもよく知られているように染料、顔料等の中間体とし
て広く用いられている。
従来、ベンツオキサゾロンについてはo−アミノフエノ
ールをベンゼン中でホスゲン処理する方法(Ber.,
20,177(1887))、oーアミノフェノールを
尿素と塩酸の存在下で煮沸する方法(氏r.,19,2
656(1886))、サリチルヒドロキサム酸アセテ
ートを水酸化ナトリウムの存在下に煮沸する方法(An
n.,451,253(1927))等の種々の製造方
法が知られており、また、ベンツチアゾロンについては
o−アミノチオフェノールを有機溶剤中でホスゲンで処
理する方法(J.Chem.Soc.,1930,12
8,135)、2−クロロベンツチアゾールを含水アル
コール中で煮沸する方法(Ber.,12,1128(
1879)及びBer.,13,10(1880))、
2ーェトキシベンッチアゾールに塩酸を加えて煮沸する
方法(茂r.,19,1077,1811(1886)
)等の種々の製造方法が知られている。
しかし、これら従来の方法は、上記のようにホスゲンの
ような危険な反応試剤を用いる必要があったり、また、
出発原料自体の製造が困難であったりするうえに、一般
に収率が低く、特に工業上用いるには適さない。本発明
は上託した問題を解決するためになされたものであって
、高純度のベンツオキサゾロン類及びベンツチァゾロン
類を簡単に高収率で製造し得ると共に、用いる触媒を容
易に回収し、再使用することができ、従って、緋液処理
も容易であり、更に反応後の後処理も簡単であるベンツ
オキサゾロン類及びベンツチアゾロン類の製造方法を提
供することを目的とする。
本発明のベンツオキサゾロン類及びベンツチアゾロン類
の製造方法は、一般式(但し、×は酸素又は硫黄を示し
、AはXが酸素のとき水素を、また、Xが硫黄のとき水
素又は−S−〜(但し、〜はアリール基を示す。
)を示し、Zは水素又は置換基を示す。)で表わされる
化合物1を含水溶剤中にて塩基及びセレンの存在下で一
酸化炭素と反応させて、一般式(但し、Xは前記と同じ
であり、Z2は前ZI又はZが還元された置換基を示す
)で表わされる化合物0とすることを特徴とする。本発
明において用いる出発原料化合物1において、〜はアリ
ール基を示し、好ましくは(但し、Y及びZは前記と同
じ である。
)である。この場合、原料化合物ジスルフイドは、本発
明の反応において硫黄−硫黄間で還元開裂され、二分子
のベンツチアゾロンを生成する。また、Zは水素又は置
換基を示す。置換基としては反応に有害な影響を与えず
、又は反応に関与して望ましくない副反応を起さないも
のであれば任意であってよく、例えば脂肪族、脂環族芳
香族炭化水素基、ヘテロ芳香族基、アルコキシ基、アリ
ロキシ基、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン、ニトロ基
、アミノ基等を具体例として挙げることができる。置換
基がニトロ基の場合には反応においてァミノ基に還元さ
れるので、反応生成物としてはアミノベンツオキサゾロ
ン又はアミノベンツチアゾロンが得られる。好ましい原
料化合物の具体例としてはoーニトロフエノール、2,
4−ジニトロフエノール、o一ニトロチオフエノール、
2,4ージニトロチオフエノール、2,2−ジニトロジ
フヱニルジスルフィド、等を挙げることができる。
本発明において用いるセレンは好ましくは粉末状のセレ
ンであって、一般の市販品をそのまま用いることができ
る。
セレンはその使用量が多い程、反応速度は増すが、回収
の容易性等を考慮して、その使用量は前記出発原料化合
物11モルに対して0.1〜5モル、好ましくは0.2
〜3モル、特に好ましくは0.5〜2モルである。5モ
ルを越えて多量に用いる必要は特にない。本発明は何ら
理論に限定されるものではないが、セレンは塩基の存在
下に一酸化炭素と反応してセレン化カルボニル(SeC
O)を生成し、更に水と反応してセレン化水素(SeH
2)を生じ、このセレン化水素は原料化合物1のニトロ
基をアミノ基に還元する。
このアミノ基の窒素−水素間にセレン化カルボニルが挿
入反応を行なって−NHCOSeH基を生じ、このカル
ボニル炭素がオルト位の酸素又は硫黄を求電子的に攻撃
、閉環してへテロ環を形成すると考えられる。
セレン化水素はニトロ基を還元した際、金属セレンを生
じるとみられるが、上記したようにセレン化カルボニル
を経て速やかにセレン化水素に戻ると考えられ、セレン
化水素は塩基塩として溶剤に溶解しているらしく、本発
明において反応系は実質的に均一である。本発明におい
ては、塩基としてはアルカリ金属及びアルカリ士類金属
の炭酸塩、重炭酸塩、水酸化物、酸化物、アンモニア等
の無機塩基、アミン類等の有機塩基が用いられる。
具体的には炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、トリエチルアミン、ピリジン
、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジン等を挙
げることができるが、好ましくは有機塩基が用いられる
。塩基の使用量は特に制限はないが、普通、原料化合物
11モルについて1〜5モル、好ましくは2〜3モルで
ある。本発明においては、水は、上記したようにセレン
化水素の生成に関与するので、通常はセレンに対して過
剰に用いられる。
従って、本発明はおいては水を反応試剤及び溶剤として
兼用することができる。しかし、反応溶剤として水のみ
を用いた場合には、出発原料化合物によっては水に溶解
せず、反応が不均一系になることもあり、また、通常、
反応に長時間を要するので、短時間に高収率で目的とす
るベンツオキサゾロン類又はベンツチァゾロン類を得る
ために、水を含有する有機溶剤中で反応を行なうことが
望ましい。ここに有機溶剤としては反応に悪影響を与え
ないもの、特にセレン化水素により還元されないもので
あれば任意の溶剤を用いることができ、エーテル類、ア
ミド類、ァミン類、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素
類、脂環族炭化水素類等の一種又は二種以上の混合物が
任意に用いられる。具体的にはテトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、トリエチルアミソ、ピリジン、
N−メチルピロリジン、ベンゼン、ヘキサン等が用いら
れるが、好ましくはこれらのうち、極性有機溶剤が用い
られる。尚、上記から明らかなように、本発明において
は前記有機塩基は溶剤を兼ねることができる。有機溶剤
中の水含量は通常、セレンに対して1〜ION音モルが
用いられるが、好ましくは2〜30倍モルである。しか
し、この水含量は必らずしも臨界的ではない。本発明の
反応は一酸化炭素雰囲気下で行なわれ、その圧力は通常
1〜50X9/仇、好ましくは3〜30k9/c鰭、特
に好ましくは5〜10k9/めである。
圧力が高すぎると副反応が起るので好ましくない。また
、反応の温度は特に限定されないが、通常、室温〜10
0oo、好ましくは50〜8000であり、反応に要す
る時間は通常、10時間以内であり、多くの場合、4時
間乃至5時間程度で反応が完了する。本発明の方法にお
いては、前記したように、通常、反応系は実質的に溶液
状態であるが、反応終了後にこの反応混合物に空気を通
じて、溶解しているセレン化合物を分解させると、赤色
の無定形セレンを経て黒色の金属セレンが析出する。
この金属セレンを炉別し、洗練後、この洗液液と金属セ
レン炉別後の炉液とを合わせ、溶剤を留去すれば、原料
化合物1に応じてベンツオキサゾロン又はベンツチアゾ
ロンを得る。このようにして得たベンツオキサゾロン又
はベンツチアゾロンは通常、再結晶を要しない程度に高
純度である。再結晶を要する場合には、例えばベンツオ
キサゾロンの場合は水から、ベンツチアゾロンの場合に
はメタノールから再結晶する。本発明の方法は以上のよ
うに前記原料化合物1を溶剤中で塩基及び金属セレンの
存在下に一酸化炭素と反応させるものであって、次のよ
うな利点を有する。
{ィ)代表的にはoーニトロフェノール、o−ニトロチ
オフェノール等、原料化合物1の多くをはじめ、必要と
する原料はすべて容易に入手できる。
{o’好ましい場合にはほぼ定量的に高純度のベンツオ
キサゾロン及びベンツチアゾロンを得ることができ、望
ましくない副反応が実質的に起こらない。
し一 金属セレンは反応終了後、定量的に且つ容易に回
収され、更にそのままで循環再使用できる。
Q 反応系は実質的に均一系であり、反応操作及び反応
終了後の後処理も簡単である。
【村 反応条件が穏和であり、反応に要する時間も短か
し、。
以下に本発明の実施例を挙げる。
実施例 1 o−ニトロフェノール0.70夕(5.仇hmol)、
金属セレン粉末0.39夕(5.仇h mol)、水0
.41夕(22.8h mol)、トリエチルアミン3
の‘(22hmol)及びテトラヒドロフラン20私を
窒素気流下で100の【容量のオートクレープに仕込み
、一酸化炭素で十分に置換した後、一酸化炭素圧を5k
9/地とした。
オートクレープ内を80ooに加温し、5時間縄梓した
後、オートクレープを室温まで冷却し、一酸化炭素を除
去した。
次いで、空気中にて約2び分間反応混合物を蝿拝して、
金属セレンを析出させ、炉刻し、メタノールで洗糠した
。炉液にこの洗糠液を合わせ、溶剤を留去して、僅かに
茶褐色のリン片状のベンツオキサゾロン0.64夕(o
ーニトロフェ/ールに対する理論収率95.0%)を得
た。このベンツオキサゾロンの純度は高速液体クロマト
グラフィーの結果、97.7%であった。実施例 2 oーニトロフェノールの代わりにo−ニトロチオフェノ
ール0.78夕(5.仇hmol)を用いた以外は実施
例1と全く同様にして淡黄色結晶のベンツチアゾロン0
.69夕(o−ニトロフェノールに対する理論収率99
.0%)を得た。
実施例 3 oーニトロフェノールの代わりに2,2′ージニトロジ
フエニルジスルフイド0.77夕(2.8hmol)を
用いた以外は実施例1と全く同様にして淡黄色結晶のベ
ンツチアゾロン0.75夕(2,2′ージニトロジフェ
ニルジスルフィドに対する理論収率99%)を得た。
oーニトロフェノールの代わりに2,2′−ジニトロジ
フエニルジスルフイド0.77夕(2.5mmol)を
用い、且つ、金属セレン粉末0.8夕(1仇hmol)
を用い、一酸化炭素圧を10k9/地とし、反応を50
ooの温度で3時間行なった以外は実施例1と全く同様
にして、ベンツチアゾロン0.64夕(2,2′ージニ
トロジフェニルジスルフイド‘こ対する理論収率85%
)を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、Xは酸素又は硫黄を示し、AはXが酸素のと
    き水素を、また、Xが硫黄のとき水素又は−S−Ar(
    但し、Arはアリール基を示す。 )を示し、Z^1は水素又は置換基を示す。)で表わさ
    れる化合物Iを含水溶剤中にて塩基及びセレンの存在下
    で一酸化炭素と反応させて、一般式▲数式、化学式、表
    等があります▼ (但し、Xは前記と同じであり、Z^2は前Z^1又
    はZ^1が還元された置換基を示す。 )で表わされる化合物IIとすることを特徴とするベンツ
    オキサゾロン類及びベンツチアゾロン類及びベンツチア
    ゾロン類の製造方法。
JP17750880A 1980-12-16 1980-12-16 ベンツオキサゾロン及びベンツチアゾロンの製造方法 Expired JPS6041067B2 (ja)

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