JPH08245531A - ハロ置換アミノフェノールの製造方法 - Google Patents
ハロ置換アミノフェノールの製造方法Info
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- JPH08245531A JPH08245531A JP5572095A JP5572095A JPH08245531A JP H08245531 A JPH08245531 A JP H08245531A JP 5572095 A JP5572095 A JP 5572095A JP 5572095 A JP5572095 A JP 5572095A JP H08245531 A JPH08245531 A JP H08245531A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ハロ置換ニトロフェノールの還元反応生成物
に硫黄酸化物及び/又はその塩を添加した後、ハロ置換
アミノフェノールを単離するハロ置換アミノフェノール
の製造方法。 【効果】 本発明の製造方法によれば、イミノ基、アミ
ノ基を有する樹脂状物質等の副生成物が従来技術の方法
に比べて少なく、反応後における再結晶による反応生成
物の精製を必要とせず、高純度のハロ置換アミノフェノ
ールが高収率で得られる。
に硫黄酸化物及び/又はその塩を添加した後、ハロ置換
アミノフェノールを単離するハロ置換アミノフェノール
の製造方法。 【効果】 本発明の製造方法によれば、イミノ基、アミ
ノ基を有する樹脂状物質等の副生成物が従来技術の方法
に比べて少なく、反応後における再結晶による反応生成
物の精製を必要とせず、高純度のハロ置換アミノフェノ
ールが高収率で得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医農薬中間体、感光材
料中間体、記録材料中間体等として有用なハロ置換アミ
ノフェノールを製造する方法に関する。
料中間体、記録材料中間体等として有用なハロ置換アミ
ノフェノールを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロ置換アミノフェノール、例えば、4
−アミノ−2,6−ジクロロフェノールの製造法として
は、 (1)ジエチレングリコールのジアルキルエーテル中
で、2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノールを接触水
素還元する方法(特開平2−42044号公報)、シア
ノ化合物又はチアゾール類及びアルカリ剤を含有する水
性媒体に、2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノールの
アルコール溶液を供給し、接触水素還元する方法(特公
昭62−153262号公報)の如き、2,6−ジクロ
ロ−4−ニトロフェノールを金属触媒の存在下に水素還
元する方法 (2)2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノールを塩基
の存在下、触媒としてナフトキノン類又はナフタレンの
ジオール類を使用し、アルコールで還元する方法(特開
平4−89460号公報) (3)2,6−ジクロロ−4−ブロモフェノールをアン
モノリシスする方法(特開昭57−7451号公報)が
知られている。
−アミノ−2,6−ジクロロフェノールの製造法として
は、 (1)ジエチレングリコールのジアルキルエーテル中
で、2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノールを接触水
素還元する方法(特開平2−42044号公報)、シア
ノ化合物又はチアゾール類及びアルカリ剤を含有する水
性媒体に、2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノールの
アルコール溶液を供給し、接触水素還元する方法(特公
昭62−153262号公報)の如き、2,6−ジクロ
ロ−4−ニトロフェノールを金属触媒の存在下に水素還
元する方法 (2)2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノールを塩基
の存在下、触媒としてナフトキノン類又はナフタレンの
ジオール類を使用し、アルコールで還元する方法(特開
平4−89460号公報) (3)2,6−ジクロロ−4−ブロモフェノールをアン
モノリシスする方法(特開昭57−7451号公報)が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】農薬の場合には、副生
成物が1重量%以上あると当該化合物の催奇性試験、毒
性試験等が要求されることから、農薬中間体は高純度を
要求される傾向にある。
成物が1重量%以上あると当該化合物の催奇性試験、毒
性試験等が要求されることから、農薬中間体は高純度を
要求される傾向にある。
【0004】しかしながら、従来技術の方法では、いず
れも4−アミノ−2,6−ジクロロフェノールの純度が
96重量%以下であり、目的とする純度とするために
は、経済的に不利な再結晶操作を必要としていた。
れも4−アミノ−2,6−ジクロロフェノールの純度が
96重量%以下であり、目的とする純度とするために
は、経済的に不利な再結晶操作を必要としていた。
【0005】また、特開平2−42044号公報に記載
の方法では、反応溶媒のジエチレングリコールジアルキ
ルエーテルが高価であることから製造コストが高い、特
開平4−89460号公報に記載の方法では、触媒のナ
フトキノン類が高価であること、反応溶媒のイソプロピ
ルアルコールがアセトンに化学変化して消費されること
から製造コストが高い、等の欠点があった。特開昭59
−216855号公報に記載の方法では、イミノ基、ア
ミノ基を有する樹脂状の物質が多量に生成し、4−アミ
ノ−2,6−ジクロロフェノールの純度が92〜95%
と低いことから好ましいものとはいえなかった。
の方法では、反応溶媒のジエチレングリコールジアルキ
ルエーテルが高価であることから製造コストが高い、特
開平4−89460号公報に記載の方法では、触媒のナ
フトキノン類が高価であること、反応溶媒のイソプロピ
ルアルコールがアセトンに化学変化して消費されること
から製造コストが高い、等の欠点があった。特開昭59
−216855号公報に記載の方法では、イミノ基、ア
ミノ基を有する樹脂状の物質が多量に生成し、4−アミ
ノ−2,6−ジクロロフェノールの純度が92〜95%
と低いことから好ましいものとはいえなかった。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、ハロ置
換アミノフェノールを高純度、高収率で、しかも簡単な
操作で、安全に、安価に製造し得る方法を提供すること
にある。
換アミノフェノールを高純度、高収率で、しかも簡単な
操作で、安全に、安価に製造し得る方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記の課
題を解決すべく、ハロ置換アミノフェノール、特に4−
アミノ−2,6−ジクロロフェノールの製造方法につい
て鋭意研究を重ねた結果、ハロ置換ニトロフェノールの
還元反応生成物に硫黄酸化物及び/又はその塩を添加し
た後、ハロ置換アミノフェノールを単離した場合には、
好ましくないイミノ基、アミノ基を有する樹脂状物質等
の含有量を0.50重量%未満と、従来技術の方法と比
較して1/10以下に減少させることができ、4−アミ
ノ−2,6−ジクロロフェノールを高純度、高収率で、
しかも簡単な操作で、安全に、安価に製造し得ること、
並びにこの方法は、他のハロ置換アミノフェノールの製
造にも有効であることを見い出し、本発明を完成するに
至った。
題を解決すべく、ハロ置換アミノフェノール、特に4−
アミノ−2,6−ジクロロフェノールの製造方法につい
て鋭意研究を重ねた結果、ハロ置換ニトロフェノールの
還元反応生成物に硫黄酸化物及び/又はその塩を添加し
た後、ハロ置換アミノフェノールを単離した場合には、
好ましくないイミノ基、アミノ基を有する樹脂状物質等
の含有量を0.50重量%未満と、従来技術の方法と比
較して1/10以下に減少させることができ、4−アミ
ノ−2,6−ジクロロフェノールを高純度、高収率で、
しかも簡単な操作で、安全に、安価に製造し得ること、
並びにこの方法は、他のハロ置換アミノフェノールの製
造にも有効であることを見い出し、本発明を完成するに
至った。
【0008】即ち、本発明は、ハロ置換ニトロフェノー
ルの還元反応生成物に硫黄酸化物及び/又はその塩を添
加した後、ハロ置換アミノフェノールを単離することを
特徴とするハロ置換アミノフェノールの製造方法を提供
する。
ルの還元反応生成物に硫黄酸化物及び/又はその塩を添
加した後、ハロ置換アミノフェノールを単離することを
特徴とするハロ置換アミノフェノールの製造方法を提供
する。
【0009】本発明で用いる硫黄酸化物及び/又はその
塩としては、例えば、亜硫酸ガス、亜硫酸のアルカリ金
属塩、亜硫酸のアルカリ土類金属塩、亜硫酸水素のアル
カリ金属塩、亜硫酸水素のアルカリ土類金属塩、ヒドロ
亜硫酸のアルカリ金属塩、ヒドロ亜硫酸のアルカリ土類
金属塩、チオ硫酸のアルカリ金属塩及びチオ硫酸のアル
カリ土類金属塩が挙げられ、これらの中でも、亜硫酸ガ
ス、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫
酸ナトリウム、ヒドロ亜硫酸ナトリウムが特に好まし
い。
塩としては、例えば、亜硫酸ガス、亜硫酸のアルカリ金
属塩、亜硫酸のアルカリ土類金属塩、亜硫酸水素のアル
カリ金属塩、亜硫酸水素のアルカリ土類金属塩、ヒドロ
亜硫酸のアルカリ金属塩、ヒドロ亜硫酸のアルカリ土類
金属塩、チオ硫酸のアルカリ金属塩及びチオ硫酸のアル
カリ土類金属塩が挙げられ、これらの中でも、亜硫酸ガ
ス、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫
酸ナトリウム、ヒドロ亜硫酸ナトリウムが特に好まし
い。
【0010】本発明で用いるハロ置換ニトロフェノール
としては、例えば、2−クロロ−4−ニトロフェノー
ル、2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノール、4−ク
ロロ−2−ニトロフェノール、2,4−ジクロロ−6−
ニトロフェノール、2−ブロモ−4−ニトロフェノー
ル、2,6−ジブロモ−4−ニトロフェノール、4−ブ
ロモ−2−ニトロフェノール、2,4−ジブロモ−6−
ニトロフェノール、2−クロロ−3−メチル−4−ニト
ロフェノール、2,6−ジクロロ−3−メチル−4−ニ
トロフェノール、4−クロロ−3−メチル−2−ニトロ
フェノール、2,4−ジクロロ−3−メチル−6−ニト
ロフェノール、2−ブロモ−3−メチル−4−ニトロフ
ェノール、2,6−ジブロモ−3−メチル−4−ニトロ
フェノール、4−ブロモ−3−メチル−2−ニトロフェ
ノール、2,4−ジブロモ−3−メチル−6−ニトロフ
ェノールが挙げられる。これらの中でも、2−クロロ−
4−ニトロフェノール、2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノール、4−クロロ−2−ニトロフェノール、6−
クロロ−2−ニトロフェノール及び2,4−ジクロロ−
6−ニトロフェノールが特に好ましい。
としては、例えば、2−クロロ−4−ニトロフェノー
ル、2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノール、4−ク
ロロ−2−ニトロフェノール、2,4−ジクロロ−6−
ニトロフェノール、2−ブロモ−4−ニトロフェノー
ル、2,6−ジブロモ−4−ニトロフェノール、4−ブ
ロモ−2−ニトロフェノール、2,4−ジブロモ−6−
ニトロフェノール、2−クロロ−3−メチル−4−ニト
ロフェノール、2,6−ジクロロ−3−メチル−4−ニ
トロフェノール、4−クロロ−3−メチル−2−ニトロ
フェノール、2,4−ジクロロ−3−メチル−6−ニト
ロフェノール、2−ブロモ−3−メチル−4−ニトロフ
ェノール、2,6−ジブロモ−3−メチル−4−ニトロ
フェノール、4−ブロモ−3−メチル−2−ニトロフェ
ノール、2,4−ジブロモ−3−メチル−6−ニトロフ
ェノールが挙げられる。これらの中でも、2−クロロ−
4−ニトロフェノール、2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノール、4−クロロ−2−ニトロフェノール、6−
クロロ−2−ニトロフェノール及び2,4−ジクロロ−
6−ニトロフェノールが特に好ましい。
【0011】本発明で用いる亜硫酸ガス及び/又は亜硫
酸のアルカリ金属塩の好ましい使用量は、ハロ置換ニト
ロフェノール100重量部に対して、通常、0.05〜
10重量部であり、硫黄酸化物及び/又はその塩を添加
する時の好ましい温度は、通常、10〜90℃である。
酸のアルカリ金属塩の好ましい使用量は、ハロ置換ニト
ロフェノール100重量部に対して、通常、0.05〜
10重量部であり、硫黄酸化物及び/又はその塩を添加
する時の好ましい温度は、通常、10〜90℃である。
【0012】ハロ置換ニトロフェノールの還元反応生成
物に硫黄酸化物及び/又はその塩を添加する時の圧力
は、通常、常圧〜10kg/cm2以下である。
物に硫黄酸化物及び/又はその塩を添加する時の圧力
は、通常、常圧〜10kg/cm2以下である。
【0013】本発明の硫黄酸化物及び/又はその塩は、
接触水添還元反応が終了後、速やかに反応生成物に添加
するが、スラリーを濾過した後、濾液に添加してもよ
い。
接触水添還元反応が終了後、速やかに反応生成物に添加
するが、スラリーを濾過した後、濾液に添加してもよ
い。
【0014】ハロ置換ニトロフェノールの還元反応生成
物に硫黄酸化物及び/又はその塩を添加した後、スラリ
ーを濾過して触媒を除き、濾液から析出させた結晶を濾
過し、有機溶剤または水で十分洗浄した後、40〜10
0℃の温度で乾燥する。このようにして、ハロ置換アミ
ノフェノールの結晶が得られる。このものは、赤外線吸
収スペクトル法及びマススペクトル法からハロ置換アミ
ノフェノールであることが確認できる。
物に硫黄酸化物及び/又はその塩を添加した後、スラリ
ーを濾過して触媒を除き、濾液から析出させた結晶を濾
過し、有機溶剤または水で十分洗浄した後、40〜10
0℃の温度で乾燥する。このようにして、ハロ置換アミ
ノフェノールの結晶が得られる。このものは、赤外線吸
収スペクトル法及びマススペクトル法からハロ置換アミ
ノフェノールであることが確認できる。
【0015】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明する。なお、実施例中の「%」は、特に断り
がない限り、『重量%』を表わす。
体的に説明する。なお、実施例中の「%」は、特に断り
がない限り、『重量%』を表わす。
【0016】(実施例1)攪拌機、温度計、窒素供給導
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、イソプロピルアルコール376g、イオン交
換水104g、2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノー
ル83.2g(0.4モル)及び5%白金/カーボン触
媒(50%含水品)0.4gを秤取した。内容物を攪拌
しながら、ゲージ圧6kg/cm2 の一定圧力下に、20℃
で水素ガス4g(2.0モル)を6時間かけて供給し
た。
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、イソプロピルアルコール376g、イオン交
換水104g、2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノー
ル83.2g(0.4モル)及び5%白金/カーボン触
媒(50%含水品)0.4gを秤取した。内容物を攪拌
しながら、ゲージ圧6kg/cm2 の一定圧力下に、20℃
で水素ガス4g(2.0モル)を6時間かけて供給し
た。
【0017】この間、発熱が著しいので、冷却を行ない
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
【0018】常圧に戻した後、還元反応生成物のスラリ
ーに10%チオ硫酸ナトリウム水15gを仕込んだ。
ーに10%チオ硫酸ナトリウム水15gを仕込んだ。
【0019】次に窒素ガスをゲージ圧2kg/cm2 まで供
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
【0020】この反応生成物を60℃に加熱した後、吸
引濾過して反応生成液から白金触媒を分離し、50%イ
ソプルピルアルコールで洗浄した。
引濾過して反応生成液から白金触媒を分離し、50%イ
ソプルピルアルコールで洗浄した。
【0021】濾液を80℃に加熱してイソプルピルアル
コールを除去し、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノ
ールを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、50
%イソプルピルアルコールで洗浄した。
コールを除去し、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノ
ールを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、50
%イソプルピルアルコールで洗浄した。
【0022】ウェットケーキの乾燥により、薄黄白色針
状結晶の4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール6
9.5gを得た。収率は2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノールを基準にして98%であった。融点は168
℃であり、赤外線吸収スペクトル法によって4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールであることが確認され
た。
状結晶の4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール6
9.5gを得た。収率は2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノールを基準にして98%であった。融点は168
℃であり、赤外線吸収スペクトル法によって4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールであることが確認され
た。
【0023】高速液体クロマトグラフで分析した結果、
純度は99.8%であった。
純度は99.8%であった。
【0024】(実施例2)攪拌機、温度計、窒素供給導
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、イオン交換水500g、24%水酸化ナトリ
ウム水溶液66.7g(0.4モル)、2−クロロ−4
−ニトロフェノール69.4g(0.4モル)と2%白
金/カーボン触媒(50%含水品)0.8gを秤取し
た。内容物を攪拌しながら、ゲージ圧6kg/cm2 の一定
圧力下に、20℃で水素ガス4g(2.0モル)を6時
間かけて供給した。
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、イオン交換水500g、24%水酸化ナトリ
ウム水溶液66.7g(0.4モル)、2−クロロ−4
−ニトロフェノール69.4g(0.4モル)と2%白
金/カーボン触媒(50%含水品)0.8gを秤取し
た。内容物を攪拌しながら、ゲージ圧6kg/cm2 の一定
圧力下に、20℃で水素ガス4g(2.0モル)を6時
間かけて供給した。
【0025】この間、発熱が著しいので、冷却を行ない
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、30℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。30℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、30℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。30℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
【0026】常圧に戻した後、還元反応生成物のスラリ
ーに10%亜硫酸ナトリウム水20gを仕込んだ。
ーに10%亜硫酸ナトリウム水20gを仕込んだ。
【0027】次に窒素ガスをゲージ圧2kg/cm2 まで供
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
【0028】上記反応生成物を常温で吸引濾過して白金
触媒を分離し、濾液は受器に取り出した。イオン交換水
で洗浄した後、濾液に35%塩酸41.7g(0.4モ
ル)を仕込み、4−アミノ−2−クロロフェノールを結
晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イオン交換水
で洗浄した。
触媒を分離し、濾液は受器に取り出した。イオン交換水
で洗浄した後、濾液に35%塩酸41.7g(0.4モ
ル)を仕込み、4−アミノ−2−クロロフェノールを結
晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イオン交換水
で洗浄した。
【0029】ウェットケーキの乾燥により、薄黄白色針
状結晶の4−アミノ−2−クロロフェノール55.7g
を得た。収率は2−クロロ−4−ニトロフェノールを基
準にして97%であった。融点は150℃であり、赤外
線吸収スペクトル法によって4−アミノ−2−クロロフ
ェノールであることが確認された。
状結晶の4−アミノ−2−クロロフェノール55.7g
を得た。収率は2−クロロ−4−ニトロフェノールを基
準にして97%であった。融点は150℃であり、赤外
線吸収スペクトル法によって4−アミノ−2−クロロフ
ェノールであることが確認された。
【0030】高速液体クロマトグラフで分析した結果、
純度は99.7%であった。
純度は99.7%であった。
【0031】(実施例3)攪拌機、温度計、窒素供給導
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、イソプロピルアルコール376g、イオン交
換水104g、2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノー
ル83.2g(0.4モル)と2%白金/カーボン触媒
(50%含水品)0.8gを秤取した。内容物を攪拌し
ながら、ゲージ圧6kg/cm2 の一定圧力下に、20℃で
水素ガス4g(2.0モル)を6時間かけて供給した。
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、イソプロピルアルコール376g、イオン交
換水104g、2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノー
ル83.2g(0.4モル)と2%白金/カーボン触媒
(50%含水品)0.8gを秤取した。内容物を攪拌し
ながら、ゲージ圧6kg/cm2 の一定圧力下に、20℃で
水素ガス4g(2.0モル)を6時間かけて供給した。
【0032】この間、発熱が著しいので、冷却を行ない
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
【0033】常圧に戻した後、還元反応生成物のスラリ
ーに10%ヒドロ亜硫酸ナトリウム10gを仕込んだ。
ーに10%ヒドロ亜硫酸ナトリウム10gを仕込んだ。
【0034】次に窒素ガスをゲージ圧2kg/cm2 まで供
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
【0035】この反応生成物を60℃に加熱した後、吸
引濾過して反応生成液から白金触媒を分離し、50%イ
ソプルピルアルコールで洗浄した。
引濾過して反応生成液から白金触媒を分離し、50%イ
ソプルピルアルコールで洗浄した。
【0036】濾液を80℃に加熱してイソプルピルアル
コールを除去し、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノ
ールを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、50
%イソプルピルアルコールで洗浄した。
コールを除去し、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノ
ールを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、50
%イソプルピルアルコールで洗浄した。
【0037】ウェットケーキの乾燥により、薄黄白色針
状結晶の6−アミノ−2,4−ジクロロフェノール6
8.4gを得た。収率は2,4−ジクロロ−6−ニトロ
フェノールを基準にして96%であった。融点は95℃
であり、赤外線吸収スペクトル法によって6−アミノ−
2,4−ジクロロフェノールであることが確認された。
状結晶の6−アミノ−2,4−ジクロロフェノール6
8.4gを得た。収率は2,4−ジクロロ−6−ニトロ
フェノールを基準にして96%であった。融点は95℃
であり、赤外線吸収スペクトル法によって6−アミノ−
2,4−ジクロロフェノールであることが確認された。
【0038】高速液体クロマトグラフで分析した結果、
純度は99.7%であった。
純度は99.7%であった。
【0039】(実施例4)攪拌機、温度計、窒素供給導
管、亜硫酸ガス供給導管及び水素供給導管を備えた容量
1,000mlの加圧反応缶に、イオン交換水500
g、24%水酸化ナトリウム水溶液66.7g(0.4
モル)、4−クロロ−2−ニトロフェノール69.4g
(0.4モル)と5%白金/カーボン触媒(50%含水
品)0.5gを秤取した。内容物を攪拌しながら、ゲー
ジ圧6kg/cm2 の一定圧力下に、20℃で水素ガス4g
(2.0モル)を10時間かけて供給した。
管、亜硫酸ガス供給導管及び水素供給導管を備えた容量
1,000mlの加圧反応缶に、イオン交換水500
g、24%水酸化ナトリウム水溶液66.7g(0.4
モル)、4−クロロ−2−ニトロフェノール69.4g
(0.4モル)と5%白金/カーボン触媒(50%含水
品)0.5gを秤取した。内容物を攪拌しながら、ゲー
ジ圧6kg/cm2 の一定圧力下に、20℃で水素ガス4g
(2.0モル)を10時間かけて供給した。
【0040】この間、発熱が著しいので、冷却を行ない
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
【0041】常圧に戻した後、還元反応生成物のスラリ
ーに亜硫酸ガス2.0gを供給した。
ーに亜硫酸ガス2.0gを供給した。
【0042】次に窒素ガスをゲージ圧2kg/cm2 まで供
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
【0043】上記反応生成物を常温で吸引濾過して白金
触媒を分離し、濾液は受器に取り出した。イオン交換水
で洗浄した後、濾液に35%塩酸41.7g(0.4モ
ル)を仕込み、2−アミノ−4−クロロフェノールを結
晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イオン交換水
で洗浄した。
触媒を分離し、濾液は受器に取り出した。イオン交換水
で洗浄した後、濾液に35%塩酸41.7g(0.4モ
ル)を仕込み、2−アミノ−4−クロロフェノールを結
晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イオン交換水
で洗浄した。
【0044】ウェットケーキの乾燥により、薄黄白色針
状結晶の2−アミノ−4−クロロフェノール54.5g
を得た。収率は4−クロロ−2−ニトロフェノールを基
準にして95%であった。融点は141℃であり、赤外
線吸収スペクトル法によって2−アミノ−4−クロロフ
ェノールであることが確認された。
状結晶の2−アミノ−4−クロロフェノール54.5g
を得た。収率は4−クロロ−2−ニトロフェノールを基
準にして95%であった。融点は141℃であり、赤外
線吸収スペクトル法によって2−アミノ−4−クロロフ
ェノールであることが確認された。
【0045】高速液体クロマトグラフで分析した結果、
純度は99.7%であった。
純度は99.7%であった。
【0046】(実施例5)攪拌機、温度計、窒素供給導
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、イオン交換水500g、24%水酸化ナトリ
ウム水溶液66.7g(0.4モル)、2,6−ジクロ
ロ−4−ニトロフェノール83.2g(0.4モル)と
2%白金/カーボン触媒(50%含水品)0.8gを秤
取した。内容物を攪拌しながら、ゲージ圧6kg/cm2 の
一定圧力下に、20℃で水素ガス4g(2.0モル)を
6時間かけて供給した。
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、イオン交換水500g、24%水酸化ナトリ
ウム水溶液66.7g(0.4モル)、2,6−ジクロ
ロ−4−ニトロフェノール83.2g(0.4モル)と
2%白金/カーボン触媒(50%含水品)0.8gを秤
取した。内容物を攪拌しながら、ゲージ圧6kg/cm2 の
一定圧力下に、20℃で水素ガス4g(2.0モル)を
6時間かけて供給した。
【0047】この間、発熱が著しいので、冷却を行ない
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
【0048】常圧に戻した後、還元反応生成物のスラリ
ーに10%亜硫酸水素ナトリウム12gを仕込んだ。
ーに10%亜硫酸水素ナトリウム12gを仕込んだ。
【0049】次に窒素ガスをゲージ圧2kg/cm2 まで供
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
【0050】上記反応生成物を常温で吸引濾過して白金
触媒を分離し、濾液は受器に取り出した。イオン交換水
で洗浄した後、濾液に35%塩酸41.7g(0.4モ
ル)を仕込み、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノー
ルを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イオン
交換水で洗浄した。
触媒を分離し、濾液は受器に取り出した。イオン交換水
で洗浄した後、濾液に35%塩酸41.7g(0.4モ
ル)を仕込み、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノー
ルを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イオン
交換水で洗浄した。
【0051】ウェットケーキの乾燥により、薄黄白色針
状結晶の4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール6
9.1gを得た。収率は2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノールを基準にして97%であった。融点は168
℃であり、赤外線吸収スペクトル法によって4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールであることが確認され
た。
状結晶の4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール6
9.1gを得た。収率は2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノールを基準にして97%であった。融点は168
℃であり、赤外線吸収スペクトル法によって4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールであることが確認され
た。
【0052】高速液体クロマトグラフで分析した結果、
純度は99.8%であった。
純度は99.8%であった。
【0053】(実施例6)攪拌機、温度計、窒素供給導
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、イオン交換水500g、24%水酸化ナトリ
ウム水溶液66.7g(0.4モル)、2,6−ジクロ
ロ−4−ニトロフェノール83.2g(0.4モル)と
2%白金/カーボン触媒(50%含水品)0.8gを秤
取した。内容物を攪拌しながら、ゲージ圧6kg/cm2 の
一定圧力下に、20℃で水素ガス4g(2.0モル)を
6時間かけて供給した。
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、イオン交換水500g、24%水酸化ナトリ
ウム水溶液66.7g(0.4モル)、2,6−ジクロ
ロ−4−ニトロフェノール83.2g(0.4モル)と
2%白金/カーボン触媒(50%含水品)0.8gを秤
取した。内容物を攪拌しながら、ゲージ圧6kg/cm2 の
一定圧力下に、20℃で水素ガス4g(2.0モル)を
6時間かけて供給した。
【0054】この間、発熱が著しいので、冷却を行ない
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
【0055】常圧に戻した後、還元反応生成物のスラリ
ーに10%亜硫酸水素カリウム15gを仕込んだ。
ーに10%亜硫酸水素カリウム15gを仕込んだ。
【0056】次に窒素ガスをゲージ圧2kg/cm2 まで供
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
【0057】上記反応生成物を常温で吸引濾過して白金
触媒を分離し、濾液は受器に取り出した。イオン交換水
で洗浄した後、濾液に35%塩酸41.7g(0.4モ
ル)を仕込み、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノー
ルを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イオン
交換水で洗浄した。
触媒を分離し、濾液は受器に取り出した。イオン交換水
で洗浄した後、濾液に35%塩酸41.7g(0.4モ
ル)を仕込み、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノー
ルを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イオン
交換水で洗浄した。
【0058】ウェットケーキの乾燥により、薄黄白色針
状結晶の4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール6
9.0gを得た。収率は2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノールを基準にして97%であった。融点は168
℃であり、赤外線吸収スペクトル法によって4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールであることが確認され
た。
状結晶の4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール6
9.0gを得た。収率は2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノールを基準にして97%であった。融点は168
℃であり、赤外線吸収スペクトル法によって4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールであることが確認され
た。
【0059】高速液体クロマトグラフで分析した結果、
純度は99.7%であった。
純度は99.7%であった。
【0060】(実施例7)攪拌機、温度計、窒素供給導
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、イオン交換水500g、24%水酸化ナトリ
ウム水溶液66.7g(0.4モル)、6−クロロ−2
−ニトロフェノール69.4g(0.4モル)と5%白
金/カーボン触媒(50%含水品)0.8gを秤取し
た。内容物を攪拌しながら、ゲージ圧6kg/cm2 の一定
圧力下に、20℃で水素ガス4g(2.0モル)を6時
間かけて供給した。
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、イオン交換水500g、24%水酸化ナトリ
ウム水溶液66.7g(0.4モル)、6−クロロ−2
−ニトロフェノール69.4g(0.4モル)と5%白
金/カーボン触媒(50%含水品)0.8gを秤取し
た。内容物を攪拌しながら、ゲージ圧6kg/cm2 の一定
圧力下に、20℃で水素ガス4g(2.0モル)を6時
間かけて供給した。
【0061】この間、発熱が著しいので、冷却を行ない
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
【0062】常圧に戻した後、還元反応生成物のスラリ
ーに10%ヒドロ亜硫酸ナトリウム15gを供給した。
ーに10%ヒドロ亜硫酸ナトリウム15gを供給した。
【0063】次に窒素ガスをゲージ圧2kg/cm2 まで供
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
【0064】上記反応生成物を常温で吸引濾過して白金
触媒を分離し、濾液は受器に取り出した。イオン交換水
で洗浄した後、濾液に35%塩酸41.7g(0.4モ
ル)を仕込み、2−アミノ−6−クロロフェノールを結
晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イオン交換水
で洗浄した。
触媒を分離し、濾液は受器に取り出した。イオン交換水
で洗浄した後、濾液に35%塩酸41.7g(0.4モ
ル)を仕込み、2−アミノ−6−クロロフェノールを結
晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イオン交換水
で洗浄した。
【0065】ウェットケーキの乾燥により、薄黄白色針
状結晶の2−アミノ−6−クロロフェノール54.1g
を得た。収率は6−クロロ−2−ニトロフェノールを基
準にして94%であった。融点は81℃であり、赤外線
吸収スペクトル法によって2−アミノ−6−クロロフェ
ノールであることが確認された。
状結晶の2−アミノ−6−クロロフェノール54.1g
を得た。収率は6−クロロ−2−ニトロフェノールを基
準にして94%であった。融点は81℃であり、赤外線
吸収スペクトル法によって2−アミノ−6−クロロフェ
ノールであることが確認された。
【0066】高速液体クロマトグラフで分析した結果、
純度は99.6%であった。
純度は99.6%であった。
【0067】(実施例8)攪拌機、温度計、窒素供給導
管、亜硫酸ガス供給導管及び水素供給導管を備えた容量
1,000mlの加圧反応缶にイソプロピルアルコール
376g、イオン交換水104g、2,6−ジクロロ−
4−ニトロフェノール83.2g(0.4モル)と2%
白金/カーボン触媒(50%含水品)0.8gを秤取し
た。内容物を攪拌しながら、ゲージ圧6kg/cm2 の一定
圧力下に、20℃で水素ガス4g(2.0モル)を6時
間かけて供給した。
管、亜硫酸ガス供給導管及び水素供給導管を備えた容量
1,000mlの加圧反応缶にイソプロピルアルコール
376g、イオン交換水104g、2,6−ジクロロ−
4−ニトロフェノール83.2g(0.4モル)と2%
白金/カーボン触媒(50%含水品)0.8gを秤取し
た。内容物を攪拌しながら、ゲージ圧6kg/cm2 の一定
圧力下に、20℃で水素ガス4g(2.0モル)を6時
間かけて供給した。
【0068】この間、発熱が著しいので、冷却を行ない
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
【0069】常圧に戻した後、還元反応生成物のスラリ
ーに亜硫酸ガス2gを供給した。
ーに亜硫酸ガス2gを供給した。
【0070】次に窒素ガスをゲージ圧2kg/cm2 まで供
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
【0071】この反応生成物を60℃に加熱した後、吸
引濾過して反応生成液から白金触媒を分離し、50%イ
ソプルピルアルコールで洗浄した。
引濾過して反応生成液から白金触媒を分離し、50%イ
ソプルピルアルコールで洗浄した。
【0072】濾液を80℃に加熱してイソプルピルアル
コールを除去し、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノ
ールを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イソ
プルピルアルコールで洗浄した。
コールを除去し、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノ
ールを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イソ
プルピルアルコールで洗浄した。
【0073】ウェットケーキの乾燥により、薄黄白色針
状結晶の4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール6
8.8gを得た。収率は2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノールを基準にして97%であった。融点は168
℃であり、赤外線吸収スペクトル法によって4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールであることが確認され
た。
状結晶の4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール6
8.8gを得た。収率は2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノールを基準にして97%であった。融点は168
℃であり、赤外線吸収スペクトル法によって4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールであることが確認され
た。
【0074】高速液体クロマトグラフで分析した結果、
純度は99.7%であった。
純度は99.7%であった。
【0075】(実施例9)攪拌機、温度計、窒素供給導
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶にイソプロピルアルコール376g、イオン交換
水104g、2,4−ジクロロ−6−ニトロフェノール
83.2g(0.4モル)と2%白金/カーボン触媒
(50%含水品)0.8gを秤取した。内容物を攪拌し
ながら、ゲージ圧6kg/cm2 の一定圧力下に、20℃で
水素ガス4g(2.0モル)を6時間かけて供給した。
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶にイソプロピルアルコール376g、イオン交換
水104g、2,4−ジクロロ−6−ニトロフェノール
83.2g(0.4モル)と2%白金/カーボン触媒
(50%含水品)0.8gを秤取した。内容物を攪拌し
ながら、ゲージ圧6kg/cm2 の一定圧力下に、20℃で
水素ガス4g(2.0モル)を6時間かけて供給した。
【0076】この間、発熱が著しいので、冷却を行ない
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
【0077】常圧に戻した後、還元反応生成物のスラリ
ーに10%亜硫酸水素カルシュウム20gを仕込んだ。
ーに10%亜硫酸水素カルシュウム20gを仕込んだ。
【0078】次に窒素ガスをゲージ圧2kg/cm2 まで供
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
【0079】この反応生成物を60℃に加熱した後、吸
引濾過して反応生成液から白金触媒を分離し、50%イ
ソプルピルアルコールで洗浄した。
引濾過して反応生成液から白金触媒を分離し、50%イ
ソプルピルアルコールで洗浄した。
【0080】濾液を80℃に加熱してイソプルピルアル
コールを除去し、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノ
ールを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、50
%イソプルピルアルコールで洗浄した。
コールを除去し、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノ
ールを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、50
%イソプルピルアルコールで洗浄した。
【0081】ウェットケーキの乾燥により、薄黄白色針
状結晶の6−アミノ−2,4−ジクロロフェノール6
8.1gを得た。収率は2,4−ジクロロ−6−ニトロ
フェノールを基準にして96%であった。融点は95℃
であり、赤外線吸収スペクトル法によって6−アミノ−
2,4−ジクロロフェノールであることが確認された。
状結晶の6−アミノ−2,4−ジクロロフェノール6
8.1gを得た。収率は2,4−ジクロロ−6−ニトロ
フェノールを基準にして96%であった。融点は95℃
であり、赤外線吸収スペクトル法によって6−アミノ−
2,4−ジクロロフェノールであることが確認された。
【0082】高速液体クロマトグラフで分析した結果、
純度は99.6%であった。
純度は99.6%であった。
【0083】(実施例10)攪拌機、温度計、窒素供給
導管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加
圧反応缶にイソプロピルアルコール470g、イオン交
換水130g、2,4−ジクロロ−6−ニトロフェノー
ル104g(0.5モル)と白金/カーボン触媒(50
%含水品)1gを秤取した。内容物を攪拌しながら、ゲ
ージ圧6kg/cm2 の一定圧力下に、20℃で水素ガス4
g(2.0モル)を6時間かけて供給した。
導管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加
圧反応缶にイソプロピルアルコール470g、イオン交
換水130g、2,4−ジクロロ−6−ニトロフェノー
ル104g(0.5モル)と白金/カーボン触媒(50
%含水品)1gを秤取した。内容物を攪拌しながら、ゲ
ージ圧6kg/cm2 の一定圧力下に、20℃で水素ガス4
g(2.0モル)を6時間かけて供給した。
【0084】この間、発熱が著しいので、冷却を行ない
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス1g(0.5モル)を2時間かけて供給し
た。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス1g(0.5モル)を2時間かけて供給し
た。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
【0085】常圧に戻した後、還元反応生成物のスラリ
ーに10%亜硫酸水素マグネシウム20gを供給した。
ーに10%亜硫酸水素マグネシウム20gを供給した。
【0086】次に窒素ガスをゲージ圧2kg/cm2 まで供
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素昇圧と降圧を
数回繰り返して、水素を除去した。
【0087】この反応生成物を60℃に加熱した後、吸
引濾過して反応生成液から白金触媒を分離し、50%イ
ソプルピルアルコールで洗浄した。
引濾過して反応生成液から白金触媒を分離し、50%イ
ソプルピルアルコールで洗浄した。
【0088】濾液を80℃に加熱してイソプルピルアル
コールを除去し、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノ
ールを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、50
%イソプルピルアルコールで洗浄した。
コールを除去し、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノ
ールを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、50
%イソプルピルアルコールで洗浄した。
【0089】ウェットケーキの乾燥により、薄黄白色針
状結晶の6−アミノ−2,4−ジクロロフェノール6
8.1gを得た。収率は2,4−ジクロロ−6−ニトロ
フェノールを基準にして96%であった。融点は95℃
であり、赤外線吸収スペクトル法によって6−アミノ−
2,4−ジクロロフェノールであることが確認された。
状結晶の6−アミノ−2,4−ジクロロフェノール6
8.1gを得た。収率は2,4−ジクロロ−6−ニトロ
フェノールを基準にして96%であった。融点は95℃
であり、赤外線吸収スペクトル法によって6−アミノ−
2,4−ジクロロフェノールであることが確認された。
【0090】高速液体クロマトグラフで分析した結果、
純度は99.8%であった。
純度は99.8%であった。
【0091】(比較例1)攪拌機、温度計、窒素供給導
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶にイソプロピルアルコール376g、イオン交換
水104g、2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノール
83.2g(0.4モル)と2%白金/カーボン触媒
(50%含水品)0.8gを秤取した。内容物を攪拌し
ながら、ゲージ圧6kg/cm2 の一定圧力下に、20℃で
水素ガス4g(2.0モル)を6時間かけて供給した。
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶にイソプロピルアルコール376g、イオン交換
水104g、2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノール
83.2g(0.4モル)と2%白金/カーボン触媒
(50%含水品)0.8gを秤取した。内容物を攪拌し
ながら、ゲージ圧6kg/cm2 の一定圧力下に、20℃で
水素ガス4g(2.0モル)を6時間かけて供給した。
【0092】この間、発熱が著しいので、冷却を行ない
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
【0093】常圧に戻した後、窒素ガスをゲージ圧2kg
/cm2 まで供給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素
昇圧と降圧を数回繰り返して、水素を除去した。
/cm2 まで供給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素
昇圧と降圧を数回繰り返して、水素を除去した。
【0094】この反応生成物を60℃に加熱した後、吸
引濾過して反応生成液から白金触媒を分離し、50%イ
ソプルピルアルコールで洗浄した。
引濾過して反応生成液から白金触媒を分離し、50%イ
ソプルピルアルコールで洗浄した。
【0095】濾液を80℃に加熱してイソプルピルアル
コールを除去し、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノ
ールを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、50
%イソプルピルアルコールで洗浄した。
コールを除去し、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノ
ールを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、50
%イソプルピルアルコールで洗浄した。
【0096】ウェットケーキの乾燥により、薄黄褐色針
状結晶の4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール6
6.8gを得た。収率は2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノールを基準にして94%であった。融点は161
℃であり、赤外線吸収スペクトル法によって4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールであることが確認され
た。
状結晶の4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール6
6.8gを得た。収率は2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノールを基準にして94%であった。融点は161
℃であり、赤外線吸収スペクトル法によって4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールであることが確認され
た。
【0097】高速液体クロマトグラフで分析した結果、
純度は95.3%であった。
純度は95.3%であった。
【0098】(比較例2)攪拌機、温度計、窒素供給導
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、ジシアンジアミド2.4g、20%水酸化ナ
トリウム水溶液80.0g(0.4モル)及びラネーニ
ッケル触媒8.0gを秤取した。20℃で水素ガスを供
給してゲージ圧8kg/cm2 に調整し、内容物を攪拌しな
がら、85℃に昇温した。
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、ジシアンジアミド2.4g、20%水酸化ナ
トリウム水溶液80.0g(0.4モル)及びラネーニ
ッケル触媒8.0gを秤取した。20℃で水素ガスを供
給してゲージ圧8kg/cm2 に調整し、内容物を攪拌しな
がら、85℃に昇温した。
【0099】次いで、予めメタノール48gに溶解させ
た2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノール83.2g
(0.4モル)を、反応温度85℃に保持しながら加圧
圧入ポンプにより3時間を要して加圧反応缶中に注入し
た。水素ガス4g(2.0モル)を供給している間は、
発熱が著しいので、冷却を行ないながら反応温度が87
℃を超えないようにした。水素の吸収が終了した後、更
に20分間85℃で熟成を行った。熟成終了後、冷却を
行った。
た2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノール83.2g
(0.4モル)を、反応温度85℃に保持しながら加圧
圧入ポンプにより3時間を要して加圧反応缶中に注入し
た。水素ガス4g(2.0モル)を供給している間は、
発熱が著しいので、冷却を行ないながら反応温度が87
℃を超えないようにした。水素の吸収が終了した後、更
に20分間85℃で熟成を行った。熟成終了後、冷却を
行った。
【0100】常圧に戻した後、窒素ガスをゲージ圧2kg
/cm2 まで供給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素
昇圧と降圧を数回繰り返して、水素を除去した。
/cm2 まで供給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素
昇圧と降圧を数回繰り返して、水素を除去した。
【0101】上記反応生成物を常温で吸引濾過してラネ
ーニッケル触媒を分離し、濾液は受器に取り出した。イ
オン交換水で洗浄した後、濾液に35%塩酸41.7g
(0.4モル)を仕込み、4−アミノ−2,6−ジクロ
ロフェノールを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過
し、イオン交換水で洗浄した。
ーニッケル触媒を分離し、濾液は受器に取り出した。イ
オン交換水で洗浄した後、濾液に35%塩酸41.7g
(0.4モル)を仕込み、4−アミノ−2,6−ジクロ
ロフェノールを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過
し、イオン交換水で洗浄した。
【0102】ウェットケーキの乾燥により、薄黄褐色針
状結晶の4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール6
5.5gを得た。収率は2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノールを基準にして92%であった。融点は162
℃であり、赤外線吸収スペクトル法によって4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールであることが確認され
た。
状結晶の4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール6
5.5gを得た。収率は2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノールを基準にして92%であった。融点は162
℃であり、赤外線吸収スペクトル法によって4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールであることが確認され
た。
【0103】高速液体クロマトグラフで分析した結果、
純度は94.7%であった。
純度は94.7%であった。
【0104】(比較例3)攪拌機、温度計、窒素供給導
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、イオン交換水500g、24%水酸化ナトリ
ウム水溶液66.7g(0.4モル)、2,6−ジクロ
ロ−4−ニトロフェノール83.2g(0.4モル)と
5%白金/カーボン触媒(50%含水品)0.4gを秤
取した。内容物を攪拌しながら、ゲージ圧6kg/cm2 の
一定圧力下に、20℃で水素ガス4g(2.0モル)を
6時間かけて供給した。
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、イオン交換水500g、24%水酸化ナトリ
ウム水溶液66.7g(0.4モル)、2,6−ジクロ
ロ−4−ニトロフェノール83.2g(0.4モル)と
5%白金/カーボン触媒(50%含水品)0.4gを秤
取した。内容物を攪拌しながら、ゲージ圧6kg/cm2 の
一定圧力下に、20℃で水素ガス4g(2.0モル)を
6時間かけて供給した。
【0105】この間、発熱が著しいので、冷却を行ない
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
【0106】常圧に戻した後、窒素ガスをゲージ圧2kg
/cm2 まで供給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素
昇圧と降圧を数回繰り返して、水素を除去した。
/cm2 まで供給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素
昇圧と降圧を数回繰り返して、水素を除去した。
【0107】上記反応生成物を常温で吸引濾過して白金
触媒を分離し、濾液は受器に取り出した。イオン交換水
で洗浄した後、濾液に35%塩酸41.7g(0.4モ
ル)を仕込み、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノー
ルを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イオン
交換水で洗浄した。
触媒を分離し、濾液は受器に取り出した。イオン交換水
で洗浄した後、濾液に35%塩酸41.7g(0.4モ
ル)を仕込み、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノー
ルを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イオン
交換水で洗浄した。
【0108】ウェットケーキの乾燥により、薄黄褐色針
状結晶の4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール6
6.1gを得た。収率は2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノールを基準にして93%であった。融点は160
℃であり、赤外線吸収スペクトル法によって4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールであることが確認され
た。
状結晶の4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール6
6.1gを得た。収率は2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノールを基準にして93%であった。融点は160
℃であり、赤外線吸収スペクトル法によって4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールであることが確認され
た。
【0109】高速液体クロマトグラフで分析した結果、
純度は93.9%であった。
純度は93.9%であった。
【0110】(比較例4)攪拌機、温度計、窒素供給導
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、ジエチレングリコールメチルエーテル79.
0g及び5%白金/カーボン触媒(50%含水品)0.
5gを秤取した。内容物を攪拌しながら、20℃で水素
ガスを供給し、85℃に昇温してゲージ圧10kg/cm2
に調整した。
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、ジエチレングリコールメチルエーテル79.
0g及び5%白金/カーボン触媒(50%含水品)0.
5gを秤取した。内容物を攪拌しながら、20℃で水素
ガスを供給し、85℃に昇温してゲージ圧10kg/cm2
に調整した。
【0111】次いで、予めジエチレングリコールメチル
エーテル108.5gに溶解させた2,6−ジクロロ−
4−ニトロフェノール207.9g(1.0モル)を、
反応温度100℃に保持しながら加圧圧入ポンプにより
6時間を要して加圧反応缶中に注入した。水素ガス8g
(4.0モル)を供給している間は、発熱が著しいの
で、冷却を行ないながら反応温度が102℃を超えない
ようにした。水素の吸収が終了した後、更に10分間1
00℃で熟成を行った。熟成終了後、80にまで冷却を
行った。
エーテル108.5gに溶解させた2,6−ジクロロ−
4−ニトロフェノール207.9g(1.0モル)を、
反応温度100℃に保持しながら加圧圧入ポンプにより
6時間を要して加圧反応缶中に注入した。水素ガス8g
(4.0モル)を供給している間は、発熱が著しいの
で、冷却を行ないながら反応温度が102℃を超えない
ようにした。水素の吸収が終了した後、更に10分間1
00℃で熟成を行った。熟成終了後、80にまで冷却を
行った。
【0112】常圧に戻した後、窒素ガスをゲージ圧2kg
/cm2 まで供給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素
昇圧と降圧を数回繰り返して、水素を除去した。
/cm2 まで供給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素
昇圧と降圧を数回繰り返して、水素を除去した。
【0113】この反応生成物を80℃に保持しながら、
吸引濾過して反応生成液から白金触媒を分離し、ジエチ
レングリコールメチルエーテルで洗浄した。
吸引濾過して反応生成液から白金触媒を分離し、ジエチ
レングリコールメチルエーテルで洗浄した。
【0114】濾液にイオン交換水390gを加えた後、
20℃に冷却して4−アミノ−2,6−ジクロロフェノ
ールを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イオ
ン交換水で洗浄した。
20℃に冷却して4−アミノ−2,6−ジクロロフェノ
ールを結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イオ
ン交換水で洗浄した。
【0115】ウェットケーキの乾燥により、薄黄褐色針
状結晶の4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール6
5.6gを得た。収率は2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノールを基準にして92%であった。融点は161
℃であり、赤外線吸収スペクトル法によって4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールであることが確認され
た。
状結晶の4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール6
5.6gを得た。収率は2,6−ジクロロ−4−ニトロ
フェノールを基準にして92%であった。融点は161
℃であり、赤外線吸収スペクトル法によって4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールであることが確認され
た。
【0116】高速液体クロマトグラフで分析した結果、
純度は94.4%であった。
純度は94.4%であった。
【0117】(比較例5)攪拌機、温度計、窒素供給導
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、イオン交換水500g、24%水酸化ナトリ
ウム水溶液66.7g(0.4モル)、4−クロロ−2
−ニトロフェノール69.4g(0.4モル)と5%白
金/カーボン触媒(50%含水品)0.4gを秤取し
た。内容物を攪拌しながら、ゲージ圧6kg/cm2 の一定
圧力下に、20℃で水素ガス4g(2.0モル)を6時
間かけて供給した。
管及び水素供給導管を備えた容量1,000mlの加圧
反応缶に、イオン交換水500g、24%水酸化ナトリ
ウム水溶液66.7g(0.4モル)、4−クロロ−2
−ニトロフェノール69.4g(0.4モル)と5%白
金/カーボン触媒(50%含水品)0.4gを秤取し
た。内容物を攪拌しながら、ゲージ圧6kg/cm2 の一定
圧力下に、20℃で水素ガス4g(2.0モル)を6時
間かけて供給した。
【0118】この間、発熱が著しいので、冷却を行ない
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
ながら反応温度が25℃を超えないようにした。水素の
消費速度が著しく減少した後、40℃に加熱し、引き続
き水素ガス0.2g(0.1モル)を2時間かけて供給
した。40℃で2時間熟成した後、冷却を行った。
【0119】常圧に戻した後、窒素ガスをゲージ圧2kg
/cm2 まで供給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素
昇圧と降圧を数回繰り返して、水素を除去した。
/cm2 まで供給し、その後、常圧に戻した。上記の窒素
昇圧と降圧を数回繰り返して、水素を除去した。
【0120】上記反応生成物を常温で吸引濾過して白金
触媒を分離し、濾液は受器に取り出した。イオン交換水
で洗浄した後、濾液に35%塩酸41.7g(0.4モ
ル)を仕込み、2−アミノ−4−クロロフェノールを結
晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イオン交換水
で洗浄した。
触媒を分離し、濾液は受器に取り出した。イオン交換水
で洗浄した後、濾液に35%塩酸41.7g(0.4モ
ル)を仕込み、2−アミノ−4−クロロフェノールを結
晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、イオン交換水
で洗浄した。
【0121】ウェットケーキの乾燥により、薄黄褐色針
状結晶の2−アミノ−4−クロロフェノール52.1g
を得た。収率は4−クロロ−2−ニトロフェノールを基
準にして91%であった。融点は131℃であり、赤外
線吸収スペクトル法によって2−アミノ−4−クロロフ
ェノールであることが確認された。
状結晶の2−アミノ−4−クロロフェノール52.1g
を得た。収率は4−クロロ−2−ニトロフェノールを基
準にして91%であった。融点は131℃であり、赤外
線吸収スペクトル法によって2−アミノ−4−クロロフ
ェノールであることが確認された。
【0122】高速液体クロマトグラフで分析した結果、
純度は93.8%であった。
純度は93.8%であった。
【0123】
【発明の効果】本発明のハロ置換アミノフェノールの製
造方法によれば、イミノ基、アミノ基を有する樹脂状物
質等の副生成物が従来技術の方法に比べて少なく、反応
後における再結晶による反応生成物の精製を必要とせ
ず、高純度のハロ置換アミノフェノールが高収率で得ら
れる。
造方法によれば、イミノ基、アミノ基を有する樹脂状物
質等の副生成物が従来技術の方法に比べて少なく、反応
後における再結晶による反応生成物の精製を必要とせ
ず、高純度のハロ置換アミノフェノールが高収率で得ら
れる。
【0124】本発明の製造方法によれば、特に、ハロ置
換アミノフェノールが4−アミノ−2,6−ジクロロフ
ェノールの場合、重要な医農薬中間体である4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールを再結晶操作を行うこと
なく、容易に製造でき、製造工程の短縮、製造コストの
低減が可能になることから、本発明の製造方法は、工業
的に極めて有効な方法である。
換アミノフェノールが4−アミノ−2,6−ジクロロフ
ェノールの場合、重要な医農薬中間体である4−アミノ
−2,6−ジクロロフェノールを再結晶操作を行うこと
なく、容易に製造でき、製造工程の短縮、製造コストの
低減が可能になることから、本発明の製造方法は、工業
的に極めて有効な方法である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ハロ置換ニトロフェノールの還元反応生
成物に硫黄酸化物及び/又はその塩を添加した後、ハロ
置換アミノフェノールを単離することを特徴とするハロ
置換アミノフェノールの製造方法。 - 【請求項2】 還元反応生成物のスラリーに硫黄酸化物
及び/又はその塩を添加することを特徴とする請求項1
記載のハロ置換アミノフェノールの製造方法。 - 【請求項3】 硫黄酸化物が亜硫酸ガスである請求項1
又は2記載のハロ置換アミノフェノールの製造方法。 - 【請求項4】 硫黄酸化物の塩が、亜硫酸のアルカリ金
属塩、亜硫酸水素のアルカリ金属塩、亜硫酸水素のアル
カリ土類金属塩、ヒドロ亜硫酸のアルカリ金属塩及びチ
オ硫酸のアルカリ金属塩からなる群から選ばれる1種以
上の化合物である請求項1、2又は3記載のハロ置換ア
ミノフェノールの製造方法。 - 【請求項5】 ハロ置換ニトロフェノールが、2,6−
ジクロロ−4−ニトロフェノール、2−クロロ−4−ニ
トロフェノール、2,4−ジクロロ−6−ニトロフェノ
ール、4−クロロ−2−ニトロフェノール及び6−クロ
ロ−2−ニトロフェノールから選ばれる請求項1、2、
3又は4記載のハロ置換アミノフェノールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5572095A JPH08245531A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | ハロ置換アミノフェノールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5572095A JPH08245531A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | ハロ置換アミノフェノールの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08245531A true JPH08245531A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=13006712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5572095A Pending JPH08245531A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | ハロ置換アミノフェノールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08245531A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102344382A (zh) * | 2011-07-29 | 2012-02-08 | 河北华戈染料化学股份有限公司 | 一种加氢还原制备2,5-二甲氧基-4-氯苯胺的方法 |
CN103130657A (zh) * | 2013-02-05 | 2013-06-05 | 江苏中旗作物保护股份有限公司 | 一种2-氯-4-氨基苯酚的合成方法 |
-
1995
- 1995-03-15 JP JP5572095A patent/JPH08245531A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102344382A (zh) * | 2011-07-29 | 2012-02-08 | 河北华戈染料化学股份有限公司 | 一种加氢还原制备2,5-二甲氧基-4-氯苯胺的方法 |
CN103130657A (zh) * | 2013-02-05 | 2013-06-05 | 江苏中旗作物保护股份有限公司 | 一种2-氯-4-氨基苯酚的合成方法 |
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