JP2537528B2 - 2−(0−アミノフェニル)エタノ―ルの製造法 - Google Patents

2−(0−アミノフェニル)エタノ―ルの製造法

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JP2537528B2
JP2537528B2 JP62327872A JP32787287A JP2537528B2 JP 2537528 B2 JP2537528 B2 JP 2537528B2 JP 62327872 A JP62327872 A JP 62327872A JP 32787287 A JP32787287 A JP 32787287A JP 2537528 B2 JP2537528 B2 JP 2537528B2
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寛 岩根
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C213/00Preparation of compounds containing amino and hydroxy, amino and etherified hydroxy or amino and esterified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C213/02Preparation of compounds containing amino and hydroxy, amino and etherified hydroxy or amino and esterified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton by reactions involving the formation of amino groups from compounds containing hydroxy groups or etherified or esterified hydroxy groups

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、2−(o−ニトロフェニル)エタノールを
還元し2−(o−アミノフェニル)エタノールを製造す
る方法に関する。
2−(o−アミノフェニル)エタノールはインドー
ル、インドリン等の原料として有用な物質である。
〔従来の技術〕 通常芳香族ニトロ基の還元はラネ−ニッケル等のラネ
−触媒が高活性であり又安価である為多用され、発明者
らもラネ−ニッケル触媒を用い2−(o−ニトロフェニ
ル)エタノールの還元反応により2−(o−アミノフェ
ニル)エタノールを製造しようと試みた。その結果蒸留
精製した2−(o−ニトロフェニル)エタノールを原料
としたのにもかかわらず、反応速度が小さい。つまり触
媒活性が他の芳香族ニトロ化合物、例えばニトロベンゼ
ン,ニトロトルエン等と比較して、低い事が分った。
〔発明が解決しようとする問題点〕
工業的に安価に2−(o−アミノフェニル)エタノー
ルを製造する為にはどうしても触媒活性の向上が必要と
なる。
本発明は、2−(o−ニトロフェニル)エタノールを
原料とする工業的有利な2−(o−アミノフェニル)エ
タノールの製造法を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、2−(o−ニトロフェニル)エタノールを
ラネ−ニッケル触媒を用い水素の存在下還元し2−(o
−アミノフェニル)エタノールを製造する方法に於て、
水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物を原料1モ
ルに対して0.001モルから0.1モル添加し反応する事を特
徴とする2−(o−アミノフェニル)エタノールの製造
法を提供するものである。
本発明に於て対象とされる2−(o−ニトロフェニ
ル)エタノールは、英国特許1201209号明細書に記載が
あるが、o−ニトロトルエンとホルムアルデヒドを原料
として塩基性触媒存在下ジメチルスルホキシド又はジメ
チルホルムアミドを溶媒として反応させることにより製
造される。
本発明に於て用いられるアルカリ化合物は水酸化リチ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ
金属水酸化物であり、還元時、原料である2−(o−ニ
トロフェニル)エタノール1モルに対し、0.001モルか
ら0.1モル、好ましくは0.002モルから0.05モルでありこ
れより少ないとほとんど添加効果は現われず、また多す
ぎても反応選択性が著しく低下し好ましくない。
触媒としては市販の展開ラネ−ニッケル又は、通常の
方法により展開したラネ−ニッケルいずれでもよく、還
元反応に用いられる触媒量としては通常原料の2−(o
−ニトロフェニル)エタノールに対し0.1wt%から10wt
%程度で使用するが、もちろん本特許は触媒量で制約を
受けるものではない。
溶媒としてはメタノール,エタノール等の低級アルコ
ールを用いるか、または無溶媒でも可能であるが、発熱
量が大きく安全の為にもメタノール等の溶媒を用いる方
が好ましい。溶媒量も任意の量でかまわないが通常は原
料である2−(o−ニトロフェニル)エタノール1g当り
0.5g〜10g程度用いるのが好ましい。
その他反応条件は、これまた限定されるものではない
が、通常水素圧力は0kg/cm2Gから100kg/cm2G程度、反
応温度は常温より200℃程度が用いられる。
〔実施例〕
実施例 以下に本発明の方法を実施例、比較例、参考例を挙げ
て更に具体的に説明する。
実施例1 原料である2−(o−ニトロフェニル)エタノールを
英国特許1201209号明細書記載の方法に準じて合成し蒸
留(bp165-167℃/6mmHg)により単離・精製した。得ら
れた2−(o−ニトロフェニル)エタノール30g(0.18
モル)、メタノール90gラネ−ニッケル(川研ファイン
ケミカル社製NDT-90)0.3g、水酸化ナトリウム0.03g
(0.00075モル)を300ccオートクレーブに仕込み水素で
数回置換した後、5kg/cm2Gまで加圧した。その後1000r
pmで攪拌しながら昇温し、80℃に達した時点で反応開始
とし、水素圧を8.5kg/cm2Gに調圧し連続的に供給し
た。84分間で水素の吸収が無くなった為反応を終了し反
応液をガスクロマトグラフィーで分析した。その結果2
−(o−ニトロフェニル)エタノール転化率100%、2
−(o−アミノフェニル)エタノール収率99.1%であっ
た。
実施例2 水酸化ナトリウムの添加量を0.09g(0.0023モル)に
変更した以外は実施例1と全く同様に反応を行ったとこ
ろ、20分間で水素の吸収が無くなった為、反応を終了
し、反応液をガスクロマトグラフィーで分析した。その
結果2−(o−ニトロフェニル)エタノール転化率100
%2−(o−アミノフェニル)エタノール収率98.9%で
あった。
実施例3 水酸化ナトリウムの添加量を0.12g(0.003モル)に変
更した以外は実施例1と全く同様に反応を行ったとこ
ろ、25分間で水素の吸収が無くなった為、反応を終了
し、反応液をガスクロマトグラフィーで分析した。その
結果2−(o−ニトロフェニル)エタノール転化率100
%2−(o−アミノフェニル)エタノール収率93.5%で
あった。
実施例4 水酸化ナトリウムの代りに、水酸化カリウム0.09g
(0.0016モル)を添加した以外は実施例1と全く同様に
反応を行ったところ、33分間で水素の吸収が無くなった
為、反応を終了し反応液をガスクロマトグラフィーで分
析した。その結果2−(o−ニトロフェニル)エタノー
ル転化率100%、2−(o−アミノフェニル)エタノー
ル収率98.5%であった。
実施例5 水酸化ナトリウムの添加量を0.06g(0.0015モル)に
変更した以外は実施例1と全く同様に反応を行ったとこ
ろ、43分間で水素の吸収が無くなった為、反応を終了
し、冷却後静置した。上澄み液をデカンテーションで取
り、この反応液をガスクロマトグラフィーで分析した。
その結果2−(o−ニトロフェニル)エタノール転化率
100%、2−(o−アミノフェニル)エタノール収率99.
5%であった。
実施例6 実施例5の触媒を再使用して、実施例5と全く同様に
反応を行ったところ、74分間で水素の吸収が無くなった
為、反応を終了し、反応液をガスクロマトグラフィーで
分析した。その結果2−(o−ニトロフェニル)エタノ
ール転化率100%、2−(o−アミノフェニル)エタノ
ール収率99.2%であった。
比較例1 蒸留により単離、精製し得られた2−(o−ニトロフ
ェニル)エタノール30g(0.18モル)メタノール90g、ラ
ネ−ニッケル(川研ファインケミカル社製NDT-90)0.3g
を300ccオートクレーブに仕込み、水素で数回置換した
後、5kg/cm2Gまで加圧した。その後1000rpmで攪拌しな
がら昇温し、80℃に達した時点で反応開始とし、水素圧
を8.5kg/cm2Gに調圧し連続的に供給した。水素の吸収
が無くなる迄に184分間を要した。反応を終了し、冷却
後静置した後、上澄み液をデカンテーションで取り、こ
の反応液をガスクロマトグラフィーで分析した。その結
果2−(o−ニトロフェニル)エタノール転化率100
%、2−(o−アミノフェニル)エタノール収率98.7%
であった。
比較例2 比較例1の触媒を再使用して、比較例1と全く同様に
反応を行ったところ、300分間反応し、反応液をガスク
ロマトグラフィーで分析した。その結果2−(o−ニト
ロフェニル)エタノール転化率47.0%、2−(o−アミ
ノフェニル)エタノール収率42.6%であった。
参考例1 ニトロベンゼン(和光試薬特級)30g(0.244モル)メ
タノール90g、ラネ−ニッケル(川研ファインケミカル
社製NDT-90)0.3gを用い、実施例1と同様に反応を行っ
たところ、36分間で水素の吸収が無くなった為、反応を
終了し、反応液をガスクロマトグラフィーで分析した。
その結果ニトロベンゼンの転化率は100%であった。
参考例2 水酸化ナトリウム0.03g(0.00075モル)を添加した他
は参考例1と同様に反応を行ったところ36分間で水素の
吸収が無くなった為、反応を終了し、反応液をガスクロ
マトグラフィーで分析した。その結果ニトロベンゼンの
転化率は100%であった。反応速度に対する水酸化ナト
リウムの添加効果は見られなかった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2−(O−ニトロフェニル)エタノールを
    ラネー触媒の存在下、水素により還元して2−(O−ア
    ミノフェニル)エタノールを製造する方法に於いて、原
    料1モルに対して0.001モルから0.1モルのアルカリ金属
    水酸化物を添加して行うことを特徴とする2−(O−ア
    ミノフェニル)エタノールの製造法。
JP62327872A 1987-12-24 1987-12-24 2−(0−アミノフェニル)エタノ―ルの製造法 Expired - Lifetime JP2537528B2 (ja)

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US07/288,961 US4937382A (en) 1987-12-24 1988-12-23 Process for preparing 2-(o-aminophenyl)ethanol

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