JPS58214534A - 高強伸度炭素繊維束およびその製法 - Google Patents

高強伸度炭素繊維束およびその製法

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JPS58214534A
JPS58214534A JP57097756A JP9775682A JPS58214534A JP S58214534 A JPS58214534 A JP S58214534A JP 57097756 A JP57097756 A JP 57097756A JP 9775682 A JP9775682 A JP 9775682A JP S58214534 A JPS58214534 A JP S58214534A
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    • D01F9/00Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments
    • D01F9/08Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments of inorganic material
    • D01F9/12Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof
    • D01F9/14Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof by decomposition of organic filaments
    • D01F9/20Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof by decomposition of organic filaments from polyaddition, polycondensation or polymerisation products
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高強度高伸度炭素繊維束およびその製造法に係
り、さらに詳しくは、炭素繊維の有する優れた力学的性
質を複合材料の力学的性質により有効に反映することが
できる炭素繊維束およびその製造法に関する。
従来、炭素繊維はその卓越した力学的、化学的、電気的
諸性質によシ航空・宇宙用構造材料、テニスラケット、
ゴルフシャフト、釣竿などのスポーツ用素材等各種の用
途に使用され、さらに自動車および航舶などの運輸関係
構造材料など広範囲の分野に亘って使用されようとして
いる。
これらの構造材料゛、特に複合材料の補強用繊維として
用いられる炭素繊維は複合材料の高性化 能代、特に軽量で強度的性質をより向上させるために、
その力学的性質の向上について多くの検討が為されてい
るが炭素繊維そのものの引張強伸度や弾性率を向上させ
ても、複合材料の力学的性質の向上に必ずしも反映され
ないと云う基本的問題がある。
すなわち、一般に高強度炭素繊維はアクリロニトリル系
繊維を出発原料として用い、少なくとも200℃の酸化
性雰囲気中で加熱して熱安定化(酸化)繊維に転換した
後、少なくとも800℃の不活性雰囲気中で加熱して炭
化せしめ、所望によりさらに高温に加熱して黒鉛化して
炭素繊維もしくは黒鉛繊維とする方法が採用され、焼成
設備に美大の費用を要し、しかも焼成に当って多大の電
気・熱エネルギーを必要とするから、製造コストの低減
のために前記アクリロニトリル系繊維に代表される出発
原料をトウ乃至帯状形状の繊維集合体として使用するの
が普通である。しかるに、このような繊維集合体は出発
原料としての繊維物性を均一化することを難しいだけで
なく、前記熱安定化(耐炎化又は酸化)および炭化工程
における繊維集合体構成単繊維間の相互融着、得られた
炭素繊維の後処理、たとえば表面電解処理などにおける
均一な処理が難しく、単繊維本数の増大につれて繊維集
合体構成単繊維間の物性の不均一化は急激に増大する。
したがって、繊維集合体である炭素繊維束としての平均
的力学的性質が向上しても、該炭素−ツ 繊維束構成単繊維間の物性が不均一で/くフシキが太き
ければ、該炭素繊維束を補強繊維とする複合拐料の力学
的性質の向上には前記炭素繊維束自体の力学的物性が反
映されないことが判明した。
このような現状において、本発明者らは炭素繊維束の改
良された力学的性質、特に強伸度物性を複合材料の強伸
度物性により有効に反映させるためには、従来知られて
いる炭素繊維束構成単繊維の融着あるいは開繊性のみな
らず該繊維束構成単繊維に特定の低強度単繊維の含有量
が少なく、一定の平均単繊維強伸度を有する繊維束であ
り、しかも繊維束構成単繊維相互間の断面形状、表面平
滑性、表面官能基量、など多くの性質の均一性が密接に
関係していること、特に炭素繊維束の強伸度が一定水準
を越えるとき、複合材料におけるその強伸度利用率が低
下する傾向があることを見出し、本発明をなすに到った
のである。
すなわち、本発明の目的は炭素繊維束を補強繊維とする
複合材料に該炭素繊維が保有する当初の力学的性質、特
に強伸度物性を実質的にそのまま反映せしめ得る炭素繊
維束、特に特定の強伸度を有する炭素繊維束を提供する
にあシ、他の目的は炭素繊維束の強伸度物性のみならず
、複合材料の補強用繊維としての総合的性能を著しく向
上せしめた炭素繊維束を提供するにある。
さらに他の目的は、このような炭素繊維束の1具体的製
造法を提供するにある。
゛このような本発明の目的は前述した特許請求の範囲に
記載した発明によって達成することができる。
本発明において、炭素繊維束は複数本、特に単糸直径が
4〜9μの繊維本数が少なくとも1000本の連続単繊
維からなる繊維束であり、このような連続炭素繊維束と
しての強伸度が複合材料の強伸度に実質的にそのま一1
反映される点に特徴があり、繊度が相対的に大きく繊維
本数が1000本以下の繊維束はその製造工程における
繊維物性の不均一化を比較的容易に解消することができ
るので問題が小さいのである。又、該繊維束の平均単繊
維強伸度は、それぞれ少なくとも350にり/咽、およ
び1.4%以上であることに意義があり、該平均単繊維
強伸度がこれよりも低い炭素繊維束は複合材料の補強効
果に限界があり、実用上の問題が小さい。そして重要な
ことは、本発明の炭素繊維束はJIS R7601準じ
たストランド引張強度試験においてテストサンプルの破
断面に複数本の繊維末端が突出する必要がある。このJ
IS  R7601引張強度試験におけるテストピース
の破断面における繊維末端の突出の有無は、単に炭素繊
維束の強伸度に関係するのみならず、該繊維束を構成す
る単繊維の均一性を示す尺度であって、繊維束構成単繊
維間の強伸度、融着、断面形状、°官能基量もしくは表
面電解処理効果、など多くの要因の均一性に密接に関係
する特性であり、該テストピース破断面に突出しだ繊維
末端の平均長と平均炭素繊維単糸の直径の比が1.0よ
り犬であり、好ましくはテストピース中の炭素繊維本数
当り少なくとも10%の炭素繊維単糸直径の5倍以上の
長さの繊維末端が突出することによって、はじめて複合
材料の補強用繊維としての性能特に引張強度と伸度が著
しく向上するのである。
すなわち、前述した炭素繊維束、特に直径が4〜9μ好
ましくは5〜7μ、繊維本数が少なくとも1000本、
好ましくけろ、000〜20,000本の連続単繊維か
らなり、平均単繊維強度が少なくとも350 Kr/−
伸度が1.4%以上の炭素繊維束においては、構成単繊
維間の融着の有無、表面平滑性、表面官能基量、断面形
状、など個別に適正化乃至均1−化しても、複合材料の
強伸度物性の1尺度であるストランド強伸度の向上には
限界があシ、高々ストランド強度で380Kg/−の値
しかならず、しかもストランド伸度はむしろ低下し、1
.5%を越えないことが多くなシ、炭素繊維束自体の引
張強伸度物性を複合材料に反映させることができないの
である。
炭素繊維束の引張強伸度のような力学的性質は出発原料
であるアクリロニトリル系繊維の製造条件および熱安定
化乃至炭化の焼成条件を選択適正することによって向上
させることができ、従来から多くの提案が為されている
が、この炭素繊維束の強伸度の向上は炭素繊維束それ自
体の物性向上によるもの、あるいは複合材料のマトリッ
クスに対する炭素繊維の接着性向上によるものなど多く
は、個別的な炭素繊維の物性を理由として挙げており、
炭素繊維束構成単繊維相互間の物性不均一化に関連づけ
だものでない。
本発明に規定する上記ストランド引張強度試験における
テストピースの破断面における繊維末端の突出の平均長
が炭素繊維単糸直径よシ犬なることは平均単繊維引張強
伸度がそれぞれ少なくとも350 Kg/−および1.
4%の炭素繊維束を補強繊維として用いた複合材料に再
現性よく反映させるための要件であり、このような要件
を満足しなければ炭素繊維束の強伸度が前記数値を満足
としても複合材料としての補強効果が十分に発揮されな
いのである。
しかしながら、該炭素繊維束の層間剪断強度(ILSS
)は少なくとも8.0にり/−1好ましくは8.5 K
f/−以上であることが必要であって、このILSSが
小さければマトリックスに対する接着性が不十分になり
、前記ストランド試験のテストピース破断面に繊維末端
が突出しても複合材料の強度物性は低下するのである。
さらに該炭素繊維束としては構成単繊維相互間に実質的
に融着かなく、小角X線回折によるミクロボイド量が1
°における回折強度として、1200力ウント/秒以下
、好ましくは1100力ウント/秒以下、さらに引張強
度が300に9/−以下である単繊維含有量が繊維束構
成単繊維本数当!720%以下であることが好ましい。
すなわち、このようなミクロボイド含有量や引張強度3
 [] OKg/−以下の単繊維含有量および融着の存
在はストランド引張強度試験におけるテストピース破断
面に繊維末端が突出するのを抑制することが多く、結果
として複合材料の補強繊維としての実用的性能を低下さ
せるので好ましくない。
このような炭素繊維束の製造法としては基本的には公知
の炭素繊維の製造法が適用されるけれども炭素繊維が繊
維束好ましくは直径が4〜9μ、繊維本数1000本以
上の連続単繊維から構成された繊維束であり、これら連
続単繊維相互間の物性の均一化を図かり、ストランド強
度試験におけるテストピース破断面に繊維末端を平均的
に炭素繊維平均直径以上の長さ突出させるためには、次
の諸要件を満足してはじめて再来 現性よく工学的に本発明の炭素繊維束を製造することが
可能になるのである。
先ず、第1に出発繊維原料として固有粘度〔η〕が1.
65〜2.1のアクリロニトリル系重合体から紡糸さ・
れた引張強伸度が大きく、好ましくは5〜97/dの強
度と8〜20%の伸度を有しくはシリコーン系油剤、あ
るいは3.酸化防止剤と組合せてなる高級脂肪酸系油剤
や高級アルコール系油剤等の耐熱性の高い油剤の付着量
が0.1〜2%である単糸繊度が0.4〜1.5デニー
ルのアクリロニトリル系繊維束を用いること、第2に前
記実質的に無撚のアクリル系繊維束を0.05〜0゜5
0 f/dの張力下に気流処理、好ましくは圧力が0,
2〜6Kf/crrtの気流を繊維束に対して直角に吹
きつけて繊維束を十分に開繊処理すること、第6に無撚
あるいは15タ一ン/m以下、好ましくは8タ一ン/m
以下の加熱状態で200〜400℃の酸化性雰囲気中で
緊張状態、好ましくは0.9571.4倍の伸張率で加
熱処理して、耐炎化度が水分率で3.5〜7%、好まし
くは4〜5%の酸化繊維束を少なくとも1200℃の不
活・性雰囲気中で、かつ300〜700℃の温度域にお
ける昇温速度が約100〜b おける昇温速度が約100〜1000 ℃/分、好まし
くは250〜b 炭化する方法を例示す′ることかできる。
本発明における各種測定方法は以下に記す通シである。
先ず、ストランド物性測定方法については、JiS R
7601の樹脂含浸ストランド試験方法に準じ、樹脂処
方としてはチッソノックス221/6ふつ化はう素モノ
エチルアミン/アセトン=100/3/4部をよく混合
して用いた。次に、ストランド破断面の観察方法は、上
記JIS R7601に準じて作製したストランド試験
片を破断時に破片が飛散することを防ぐため、あらかじ
めセロテープでカバーした後、東洋ボ〒ルドウイン製テ
ンシロンUTM−■LHを用いて、クロス・ヘッド速度
5cm1分にて引張シ破断じ、破断片を実体顕微鏡にて
検鏡して、−次の引張シ破断面を撰択し、金コーティン
グした後、日立製H8M−2B型走査電子顕微鏡にて観
察し、図1の如き拡大率i ooo倍の写真を得る。同
一水準につき、5箇所の写真を撮映して引き抜は長さの
測定を行なう。
炭素繊維補強複合材料試験片の作製ならびに層間剪断強
度および引張シ強度の測定は、下記の方法で行なった。
先ず、炭素繊維をエポキシ樹脂(シェル化学社製エピコ
ート828を100部とボロントリフルオライドのモノ
エチルアミン5部の混合物)に含浸し、金型内に積層し
、40℃で2時間真空乾燥処理後s3h/crAの圧力
でプレスした状態で170℃3時間加熱処理を行ない、
炭素繊維含有率が約70重量%、厚さ2.5間の炭素繊
維補強エポキシ樹脂平板を作製した。得られた複合材平
板から長さく繊維方向)18mm、巾12喘、厚さ2.
5胴の試験片を切り出し、高滓製作所製オートグラフl
5−2000を用いて、スパン間隔8 mm sクロス
・ヘラ)” 速度2.5 mm /分の条件で6点曲げ
試験を行なって、破断強度より層間セン断強度を求めた
次に、前記と同様にして厚さ1.6咽の炭素繊維補強エ
ポキシ樹脂平板を作製し、長さく繊維方向) 1’ 5
0 rrrms巾6 rta 、厚さ1.6mmの試験
板を切り出す。
グリップすべりを防止するため、試験片の両端を表裏両
面に長さ45mm、中6rran、厚さ1mmのアルミ
板を接着剤(東亜合成化学社製アロンアルファ)で接着
する。
上記試験片をIn5tron引張シ試験機を用いて、引
張シ速度5叫/分で引張って破断強力を求め、これを試
験片の断面積で除して引張り破断強度を算出した。
耐炎糸の水分率は下記の方法で測定した。即ち、約22
の耐炎糸を採取して秤量ビンに入れ、該秤量ビンを開栓
状態で固相共存硫酸アンモニウム水溶液を下部に入れた
デシケータ中に室温で約16時間放置して耐炎糸に吸湿
させる。
デシケータから取り出した耐炎糸の重量を素早く糖量し
、その時の重量をWlとする。
上記耐炎糸を秤量ビンに入れ、開栓した゛状態で乾燥量
中で120℃2時間乾燥し、素早く秤量ビンに栓をして
五酸化リンを下部に入れたデシケータ中に素早く移して
、デシケータ内で約5分間放冷する。放冷後秤量ビンか
ら取り出し素早く乾燥耐炎糸の重量を糖量し、その時の
重により算出される。
アクリロニトリル系重合体繊維の油剤付着量の測定は、
下記の方法で行なった。即ち、約62の繊維を採取して
糖量し重量をWl とする。
該繊維をソックスレー抽出器に入れて、メダノール/ク
ロロホルム= 1 /2の混合液ヲ用いて約70℃にて
約2時間かけて油剤を抽出する。
抽出した油剤溶液を白金血に移して蒸発乾固して、油剤
重量W2を糖量する。
される。
アクリロニトリル系重合体繊維の固有粘度〔η〕は、下
記の方法で行なった。
前述の油剤付着量測定方法上同様の方法で、脱油剤/乾
燥処理を行なった繊維を75mg採取し、25WLeメ
スフラスコに入れ0.1Nチオシアン酸ソーダを含むジ
メチルホルムアミド25rrtlを加えて、完全溶解す
る。次に、オストワルド粘度計を用いて、25℃で比粘
度(ηsp)を測定し、次式により〔η〕を算出した。
X線小角散乱の測定は、下記の方法で行なった。先ず、
炭素繊維束を40mm長に切断し、40m9を精秤採取
する。試料繊維軸が正確に平行になるように、そろえた
後試料調整用治具を用いいて巾2rrvnの厚さが均一
な試料繊維束に整える。
薄いコロジオンを含浸させて形態がくずれないように固
定した後、該試料繊維束をX線小角散乱強度測定試料台
にセットする。
スリット・コリメータを装着した小角X線散乱装置を装
着した理学電気社製D−8CX線発生装置を用いて、出
力40KV、20mAで赤道方向に1°の位置における
散乱強度をシンチレーション・カウンターで測定する。
同様にして空気散乱を測定して、試料の散乱強度から差
引いて、試料の小角X線散乱強度とする。
実施例1 アクリロニトリル(AN)99.5モル%とイタコン酸
0.5モル%からなる、固有粘度〔η〕が1.80の共
重合体にアンモニアを吹き込み、共重合体のカルボキシ
ル基末端水素をアンモニウム基で置換して変性ポリマを
作成し、この変性ポリマの濃度が20重量%のジメチル
スルホキシド(DMSO)溶液を作成した。この溶液を
炉材として、目びらきが5μの焼結金属フィルターを用
いて濾過しだ後、温度60℃に調整し、温度60℃、濃
度50%のDM80水溶液中に吐出した。口金としては
孔径0.05r+++n、ホール薮6000のものを用
い、凝固引取り速度を12m/分として、凝固張力19
0 mg)/ filamentとした。凝固糸条を水
洗後、熱水中で4倍に延伸した後、シリコーン系油剤処
理を行々つた後、160〜160℃に加熱されだローラ
表面に接触させて乾燥緻密化後、4.0 Kq/cat
の加圧スチーム中で6倍に延伸して単糸繊度t Od 
)−タル・デニール6000Dの繊維束を得た。なお、
該繊維の/リコーン油剤付着量1.2%であった。
該繊維束にリング状ノズルを用いて、圧力0.7Kg 
/ ctlのエア開繊処理を施した後、5タ一ン/mの
加熱を施し240〜260℃の空気中で、延伸率1.0
0で加熱して耐炎化度が水分率で4.2%の酸化繊維に
転換した。次いで、最高温度が1300℃の窒素雰囲気
中で、600〜700℃の温度域における昇温速度を約
400℃、1000〜1200℃の温度域における昇温
速度を約400℃の条件下で炭化して、炭素繊維を得た
。得られた炭素繊維の平均単繊維引張シ強度は680K
g/rhrR、平均単繊維引張り伸度は1.5%であり
ストランド引張り強度が45.5 K9/ +nJ s
ヤング率24.9 ton /−1伸度が1.86%で
あった。
なお、単糸強度300 Kr/−以下の単糸の割合は1
5%であった。次に、ストランド破断面図1の写真から
炭素繊維末端の突出部の平均長さを測定した結果Z8μ
であシ、平均炭素繊維直径6μで割った比が1.3であ
った。
なお、炭素繊維直径の5倍以上の長さに突出しだ繊維末
端の数が全体の約15%であった。
さらに、上記炭素繊維につき1°における小角X線回折
強度を測定した所1090カウント/秒であった。
上記炭素繊維とエポキシ樹脂(エピコート828を10
0部とボロントリフルオライド書モノエチルアミン5部
の混合物)とから、複合材試験片を作製し、層間セン断
強度ならびに引張り強度を測定した結果、各々8.9 
Kg/−と240にり/−であった。
実施例2 実施例1・において、アクリル系連続糸条の撚数、酸化
性雰囲気中での糸条の伸長率および耐炎化度をそれぞれ
第1表に示す通シ変更し、他は同様にして酸化ならびに
炭化することにょって作成した各炭素繊維束のストラン
ド物性を第1表に示す。
以下余白 実施例6 実施例1においてシリコーン系油剤の付着量を変更し、
他は同様にして作成した炭素繊維束のストランド物性等
を第2表に示す。
第2春 実施例4 実施例1において、窒素雰囲気中における炭化条中を第
6表に示す通りゾれぞれ変更して炭化し、得られた炭素
繊維束のストランド物性をしらべだ結果を同じく第6表
に示す。
第6表 実施例5 アクリロニトリル(AN)97モル%とメタアクリル酸
6.0モル%からなる固有粘度が1.75の共重合体に
アンモニアを吹き込み、共重合体のカルボキシル基末端
水素をアンモニウム基で置換して、変性ポリマを作成し
、この変性ポリマの濃度が20重量%のジメチルスルホ
キシド(DMSO)溶液を作製した。この溶液を用いて
実施例1とほぼ同様の条件下で紡糸を行ない単繊維1.
2dトータル・デニール7200Dの繊維束を得た。該
繊維束に実施例1と同様にして、エア開繊処理と加熱処
理を施しだ後、220〜240℃の空気中で延伸率を0
.90.105.1゜135.145と変更して、加熱
処理を行ない耐炎化度が水分率で4.3〜4,9%の範
囲の酸化繊維に転換した。次いで、各酸化繊維を実施例
1と同様の条件で炭化処理を行なった。得られた炭素繊
維のストランド物性を、表4に示した。
第4表 比較実施例 実施例乙において得られたシリコーン油剤付着量が0.
19%の原糸に15T/mの加熱を施し、240〜26
0℃の空気中で延伸率1.00で加熱し、水分率が25
%の酸化繊維に転換した。
次いで、最高温度が1600℃の窒素雰囲気中で300
〜700℃および1000〜1200℃の温度域におけ
る昇温速度を、ともに1000℃/分の条件下で炭化し
て、炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の平均単繊維引
張り強度は330Kg/mJ 、平均単繊維引張シ伸度
は1.64%であり1ストランド引張り強度が390K
f/ma、ヤング率2ろ3ton/mas伸度が1.6
3%であった。なお、単糸強度30 o Kr/−以下
の単糸の割合は66%であった。
次に、ストランド破断面の観察を行ない、得られた写真
を図2に示した。
図2の写真から、炭素繊維末端の突出部の平均長さを測
定した結果5.7μであシ、平均炭素繊維直径6.5μ
で割った比が0.88であった。さらに、上記炭素繊維
につき1°における小角X線回折強度を測定しだ所12
70カウント/秒であった。
上記炭素繊維とエポキシ樹脂とから、実施例1と同様に
して複合材試験片を作製し、層間七ン断強度ならびに引
張シ強度を測定した結果、各々8.8 Kr/−と15
0にり/−であった。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明に係るストランドの破断面の写真であシ、
図2は比較例である。 特許出願人  東 し 株 式 会 社手   続  
 補   正   書(方式)%式% 1事件の表示 昭和57年特許願第 97756   号2、発明の名
称 高強伸度炭素繊維束およびその製法 &補正をする者 昭和57年9月28日(発送日) 5 補正により増加する発明の数 ナシ6補正の対象 (1)明細書の第13頁第19行目 「図1の如き」を「第1図の如き」と補正する。 (2)  同第16頁第4行目 正する。 (3)同第16頁下から5行目 W、     J   w IJ (リ 同第17頁第7行目 0.198     J O,198J (5)同第20頁第1行目および第2行目の「図11を
「第1図」と補正する。 (6)  同第22頁の「第1表」を次表の通り補正す
る。 (7)同第23頁の「第2表」を次表の通り補正1−る
。 「        第  2  表 」 (8)  同第24頁の「第3表」を次表の通り補正す
る・〕 以下余白 [第  3  表 (9)  同第26頁の「第4表」を次表の通り補正す
る0 [ ■ 同第27頁第6行目および第7行目の「図2」を「
第2図」と補正する。 1)同第27頁第17行目〜第18行目[図1は・・・
比較例である。」を削除し次の記載を挿入する。 [第1図、第2図はそれぞれ破断面における複数本の炭
素繊維の形状を示す電子顕微鏡写真である。」

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)少なくとも350 Ky/−の平均単繊維引張強
    度、1.4%以上の平均単繊維引張伸度および8.0 
    K9/−以上の層間剪断強度を有し、かつストランド引
    張試験(JIS  R7601/樹脂CX−221)に
    おいて強度420にダン−以上、伸度1,7%以上を示
    すと同時にストランドの破断面に検出される炭素繊維末
    端の突1.0より犬なる特徴とする高強伸度炭素繊維△ 束。 (2、特許請求の範囲第1項において、炭素繊維束が4
    〜9μの直径を有する単繊維1000本以上からなり、
    かつストランド引張強度試験におけるサンプルの破断面
    に単繊維本数当り少なくとも10%の炭素繊維単糸直径
    の5倍以上の長さの繊維末端が突出してなる高強伸度炭
    素繊維束。 (3)特許請求の範囲第1〜2項において、炭素繊維束
    の小角X線回折による1°における回折強度が1200
    力ウント/秒以下、かつ、引(4)単糸繊度が0.4〜
    1.5デニール、固有粘度〔η〕が1.65〜2.1の
    アクリロニトリル系重合体繊維からなる実質的に無撚の
    連続糸条に気流処理を施した後、無撚あるいは15タ一
    ン/m以下の加熱を施した状態で約200〜650℃の
    酸化性雰囲気中で該糸条を0.95〜1.4倍の伸張率
    で引張りながら、加熱して耐炎化度が水分率で6.5〜
    7%の酸化繊維に転換せしめ、次いで、少なくとも12
    00℃不活性雰囲気中で、300〜700℃の温度域に
    おける昇温速度を約100〜1ooo℃/分の範囲内に
    1000〜1200℃の温度域における昇温速度を約1
    00〜1000℃の範囲にはいるように、炭化すること
    を特徴とする高強伸度炭素繊維束の製造方法。
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