JPS58200753A - 医療用液体連通装置及び医療用液体容器 - Google Patents

医療用液体連通装置及び医療用液体容器

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JPS58200753A
JPS58200753A JP57084597A JP8459782A JPS58200753A JP S58200753 A JPS58200753 A JP S58200753A JP 57084597 A JP57084597 A JP 57084597A JP 8459782 A JP8459782 A JP 8459782A JP S58200753 A JPS58200753 A JP S58200753A
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tube
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liquid container
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (I)発明の背景 技術分野 本発明は容器を患者の注入部位よりも所要上方に設置し
て容器内の薬液を重力作用により体内に注入し一定時間
経過後同容器を注入部位よりも下方に設置して同薬液を
重力作用によシ容器内に回収する腹膜透析などの治療に
好適使用され、その他輸液や輸血などの治療にも使用さ
れる医療用液体容器に係り、特に破断される前は容器内
液体の流動を阻止し、破断後は液体の往復流に支障をき
たさない破断部材を備えている医療用液体容器に関する
従来技術及びその問題点 腹膜透析治療に使用されている医療用液体容器°を第1
図に示す。該液体容器1は内部に透析液が収容され液出
口1aが突き破り可能な薄膜で閉じられている。しかし
て、該液体容器1内の透析液は輸送チューブ2の一端に
設けられた突き刺し針3を液出口1aK突き刺すことに
より輸送チューブ2を通りさらに輸送チューブ2と接続
された図示しない留置タイプカテーテルを通って患者の
腹腔内に注入される。しかるに、液体容器1、輸送チュ
ーブ2及び突き刺し針3は包゛装袋に収容され滅菌処理
され提供されるが使用に際してはそれぞれの包装袋を破
り上述の如く接続するものであるので、手速く突き刺し
ても空気中に浮遊する微生物が液出口1a  と輸送チ
ューブ2の接続箇所より進入することが皆無とは言えず
、事実該接続箇所より微生物が進入し輸送チューブ2及
び留置タイプカテーテルを通って微生物に対する抵抗力
が全くない腹腔に入シ繁殖して腹膜炎を併発していると
報告されている。そこで、従来において既に液体容器1
と輸送チューブ2の接続箇所からの微生物の侵入を防止
する改善が種々なされている。かかる改善は液体容器の
液出口に輸送チューブを一体に接続して従来のように使
用に際して接続していた箇所をなくしたものであり、そ
して液体容器内に収容する透析液が流れ出ないようにす
るための密栓を設けたものである。該密栓については種
々の手段がある。例えば液体容器の液出口ないし輸送チ
ューブ内に通路を閉塞する突き破り可能な膜を設け、使
用時には該層を輸送チューブ内に装着した突き刺し針を
外部から突き刺し操作して突き破る構造があり、また液
体容器の液出口ないし輸送チューブ内に通路を閉塞する
ように球体を強制的に嵌め入れておき使用時に該球体を
チューブをしごくようにして容器本体内に落し込んだり
、輸送チューブ内の拡径通路部分に移動する構造がある
ー。
次に密栓の役目を果すものとして破断部材を備えている
医療用液体容器を第2図に示す。該液体容器は内部に液
体が収容された容器本体4と、該容器本体4と接続され
た輸送チューブ5と、該輸送チューブ5内に設けられ密
栓の役目を果してお夛破断された後はチューブ内通路6
を開通する破断部材7とを備えてなる。輸送チューブ5
は径の異なる2本のチューブを継ぎ足してなる。すなわ
ち、容器本体4に接続され破断部材7を収容している大
径チューブ5aと、該大径チューブ5aに一端を接続さ
れ他端を留置タイプカテーテルもしくは留置タイプカテ
ーテルと接続された延長チューブに接続される小径チュ
ーブ5bとからなる。破断部材7は硬質または半硬質プ
ラスチックスよりなり液流路7aを有する大径な筒状部
7bと、切離部7Cを有する小径な凸状体7dとからな
る一体形状である。しかして透析治療に際しては、大径
チューブ5aを介して破断部材7の筒状部7bと凸状体
7dを両手で掴んで折り曲げれば破断部材7は切離部7
Cより切離され液流路7aが開通される。すると、切離
された凸状体7dは透析液とともに軸方向に流れようと
す、るが該凸状体7dの先端が小径チューブ5bの内径
より大きいので第3図のように小径チューブ5bの端面
で軸方向の移動を阻止される。そして該凸状体7dは大
径チューブ5aの内径がさほど大きくないのでチューブ
内で逆転することがなく小径チューブ5bの端部開口を
合致して立ってしまい、該端部開口が閉塞され流量が低
下し、透析時間が多くがかる不具合がある。この不具合
を解消するには凸状体7dの先端は第4図に示すように
厚さtが小径チューブ5bの内径の1/2より小さくか
つ、幅Wが小径チューブ5bの内径よシ大きい平板状に
形成されている。すなわち、切離された凸状体7dの平
板状先端が小径チューブ5bの端部開口に合致しても端
部開口に隙間が残され該隙間より液体の十分な流量の通
過が確保され透析時間が無駄に多く要することがないよ
うに工夫が施こされている。しかしながら、このような
工夫は透析液を腹腔から排出して液体容器4内に回収す
る場合すなわち前記の液体の流れとは逆)向きに流れる
場合については考慮されていない。すなわち透析液回収
のため該液体容器4は床などの下位置に設置されしかも
透析液の流れが逆になり凸状体7d の外径が大径チュ
ーブ5aの内径に対し1/2前後であるので第5図に示
すように切離された凸状体7dが切離部7Cにぴったり
乗ってしまうか筒状部7bの切離開口の半分以上を塞ぐ
ように乗ってしまうことが大径チューブ5aの凸状体7
dK対応する箇所を指で叩いても周囲空間が狭いので凸
状体7dが中央位置からチューブ内面に接触する位置に
容易には移動しないことが多々あり透析液の回収時間が
注入時間よりはるかに多くかかるという不具合を生じて
いる。
(n)発明の目的 本発明は上述した点に鑑み案出したもので、容器本体と
輸送チューブを予め一体に接続して微生物の侵入する恐
れのある接続箇所を々くし輸送チューブ内に破断部材を
密栓として設けてなる医療用液体容器において、液体の
回収時に切離された凸状体が切離部を閉塞する確率がき
わめて低く、仮に閉塞しても外部から指先などで輸送チ
ューブを軽く叩けば凸状体を容易に移動できて上記閉塞
を解くことができるようにして液体の往復流を可能とし
た改良された破断部材を備えた医療用液体容器を提供す
ることにある。
この目的は本発明によれば、内部に液体が収容された容
器本体と、形容器本体に接続され該容器本体内の液体収
容部と連通ずる通路を有する可撓性のある輸送チューブ
と、硬質プラスチックスよりなり外周が該輸送チューブ
内面に液密固定され内部にチューブ軸方向に液流路があ
る筒状部を有し該筒状部の一端に該液流路の一端を閉塞
して該筒状部外方に延伸する前記チューブ内径よりも小
径な凸状体を有し該凸状体の適宜位置に該筒状部と該凸
状体を切離して前記液流路の閉塞端を開放しうる切離部
を有する破断部材と、前記輸送チューブ内の該凸状体外
方に設けられ切離後の該凸状体のチューブ軸方向への自
由な移動を前記筒状部から所要長さの範囲内に阻止しう
る阻止部とを備えた医療用液体容器において、前記切離
部は切離後の切断面が前記凸状体の軸に垂直な平面とな
らないように形成されていることを特徴とする医療用液
体容器によって達成される。
また本発明は通常の折曲げ力で凸状体を切離部から切離
可能な最小限の長さにするために、凸状体の切離部は該
凸状体と筒状部との段部近傍にある実施態様とするのが
良く、また凸状体を切離しやすくするために該凸状体の
切離部は薄肉状に形成されてなる実施態様とするのが良
い。
また本発明は凸状体の側方に#凸状体と輸送チューブで
形成される間隙に切離された凸状体が収容され筒状部の
切離開口を閉塞しないようにするために、凸状体は該間
隙より小さい外径を有する実施態様とするのが良い。
また本発明はもつとも簡素に切離部を形成できしかもい
ったん切離された凸状体が筒状体の切離開口に乗るのを
不可能とするために、切離部は切離後の切断面が凸状体
の軸方向に対して傾斜面となるように形成されてなる実
施態様とするのが良い。
また本発明はいったん切離された凸状体がチューブ内を
軸方向に自由に移動するのを阻止するとともに該凸状体
がチューブ内通路を閉塞し、 ないようにする簡素に実
現できる手段として、チューブは破断部材を収容する部
分が他のチューブ部分より内径を所要大きく形成され、
凸状体は他のチューブ部分の内径より大きい外径である
実施態様として該他のチューブ部分の端面を凸状体阻止
部とするのが良い。
(III)発明の詳細な説明 先ず、本発明の好ましい実施例に係る医療用液体容器の
具体的構成を第6図に示す。該液体容器は内部に液体が
収容された容器本体4と、該容器本体4に接続され該容
器本体4内の液体収容部4aと連通する通路6があり可
撓性のある輸送チューブ5と、硬質プラスチックスより
なり外周が該輸送チューブ内、面に全周密着して接着剤
もしくは高周波融着によυ液密固定され内部にチューブ
軸方向に液流路7aがある筒状部7bを有し該筒状部7
bの一端に該液流路7a前記チユーブ内径よりも小径な
凸状体7dを有し該凸状体7dの筒状部寄り近傍Km筒
状部7bと該凸状体7dを切離して前記液流路の閉塞端
を開放しつる薄肉状に形成してなる破断部材7′を備え
てなる。前記容器本体4はプラスチックスからなり好ま
しくは携帯性を持たせるとともに容器内薬液量を観察で
きるようにするために薬液と化学反応を起し難い生物学
的安全性の高い可撓性のある透明もしくは半透明プラス
チックスからなり丸めて畳みうる平面的袋状とするのが
良い。前記輸送チューブ5は/リコーンゴム又は塩化ビ
ニル、ポリエチレン、エチレンビニルアセテート等の可
撓性のある透明もしくは半透明プラスチックスからなる
。そして、前記輸送チューブ5は容器本体4に小径チュ
ーブ5cを介して接続され破断部材7を収容する大径チ
ューブ5aと、該大径チューブ5aの他端に嵌入するよ
うに液密接続され液流路6を画成している内径が前記破
断部材7の凸状体7dの外径よりも小さくその端面を切
離後の凸状体7dがチューブ軸方向に移動するのを阻止
する阻止部としている小径チューブ5bとからなる継足
し構造である。そして、破断部材7の凸状部7dの先端
は第7図(a)(ト))に示すようにマイナスドライバ
ーの先端形状またはプラスドライバの先端形状に似た形
状、あるいは第7図(c)に示すように先端から側面に
至り小孔が開いた形状に形成されている。
本発明はここ1での構成については第2図に示す従来品
と特に変るものではない。以下に本発明が従来品と異な
っている点について言及する。切離部7cは第4図で示
す従来例のように切離後の切離面が凸状体7dの軸に垂
直な平面となるように形成するものでなく、第7図(a
)。
Φ) 、 (C)のそれぞれに示すように凸状体の軸に
傾斜した平面、山形な平面、波状な凹凸面、その他第8
図(a)、■) 、 (c)のそれぞれに示すように滑
らかな凹凸面、方形状凹凸面など、総じて該凸状体7d
の軸に垂直な平面とならないような平面もしくは凹凸面
に形成されているものである。
そして、該切離部7Cは凸状体7dと筒状部7bとの段
部近傍に設けられており、これにより凸状体7dは通常
の折曲げ力で切離可能な最小長さとされている。上記種
々に形成しうる切離部の中で特に好ましいのはいったん
切離された凸状体7dが切離間口に完全に閉塞するよう
に乗ることが不可能であるような切離面、例えは第7図
(a)に示す傾斜平面あるいは第8図(b)に示す凹凸
面などに形成するのが好ましい。そして、さら匠、凸状
体7dの外径は大径チューブ5aの内径の1/3よりも
小さく該凸状体7dの側方に切離後の該凸状体7dを切
離後も筒状部7b側IC残る凸状体付根部分の側方に収
容しうる大きさの間隙を有している。
次に上述した構成の医療用液0体容器の作用を説明する
容器本体4内に収容された液体を腹膜などに注入するに
は輸送チューブを腹腔に埋込まれたカテーテルまたは該
カテーテルと接続した延長チューブと接続し容器本体4
を上方に設置してから破断部材7を切離部7Cから凸状
体7d を切離すれば良い。この場合、切離部7cが凸
状体7dの筒状部7b近傍にあると小さい力を大径チュ
ーブ5aの外側から凸状体7d先端に加えるだけで大き
な曲げモーメントが作用して容易に切離できる。凸状体
7dが切離されると液通路7aの閉側端が開口され、容
器本体4内に収容された液体が輸送チューブ5を通り図
示しない留置タイプカテーテルを通って腹腔内に注入さ
れる。この液体の注入に際しては上述のように容器本体
4を患者の腹腔よりも上方に設置するものであるから、
切離された凸状部7dは小径チューブ5bの端部に当接
し第9図のように多々として端部開口に位置することが
あるが、凸状部7dの先端は第7図(a)Φ)(C)の
ような先端形状となっているので小径チューブ5bの端
部開口が閉塞されず予定された流量の液体が小径チュー
ブ5bを通り腹腔内に流入することになり注入時間が所
定時間より余分に長くかかることはない。また腹腔内に
注入された液体を回収する場合には容器本体4を床など
の下方位置に設置し留置タイプカテーテルもしくはチュ
ーブを閉塞しているクランプを弛めれば良い。この場合
は、第10図に示すように筒状部7bが切離された凸状
体7d K対して下方にくることになるので、切離され
た凸状体7dは小径チューブ5bの端部開口より離れ筒
状部7b方向へ落下するが、切離面が凸状体7dの軸に
垂直な平面とはならないように形成したので、筒状部7
bの切離開口には乗りにくく殆んどの場合切離開口の側
方の間隙に来て筒状部7bの端面に当接する箇所に収容
される。そして、上述のように凸状体7dの外径が大径
チューブ5aの内径の1/3よりも小さく構成されてい
ることは切離された凸状体7dが筒状部7bの切離開口
に一層乗りにくい相乗効果を生じている。もしも、切離
された凸状体7dが筒状部7bの切離開口に乗ることが
あってもぴったり一致して乗る確率はきわめて低く、万
−乗っても大径チューブ5aの凸状体7d K対応する
位置を指などで軽く叩いて大径チューブ5a K振動を
与えれば、切離された凸状体7dは慣性力により切離開
口より容易にずれ落ちる。したがって、腹腔より留置タ
イプカテーテルを通して排出される液体は輸送チューブ
5及び筒状部7bの液流路7a  を通り容器本体4内
に回収される。しかして、液体回収時の流量は液体注入
時の流量と変ることがない。
(IV)本発明の変形例 第11図に示すように凸状体7dの外径が大径チューブ
5a の内径の1/3を越えないし約V3の大きさであ
り切離部7Cが凸状体7dの軸に垂直な平面以外の傾斜
した平面または複雑な凹凸面である切離面となって切離
されるように形成された破断部材7を備えたものでも良
い。この例は該凸状体7dの側方に切離後の該凸状体7
dが収容される大きさの間隙がないけれども、切離面が
傾斜した平面または複雑な凹凸面となっているのでいっ
たん切離された凸状体7dは筒状部7bの切離開口に乗
りにくり、もしも乗ったとしても大径チューブの切離さ
れた凸状体7dに対する箇所を指などで軽く叩いて振動
を与えれば該切離された凸状体7dを筒状体7bの切離
開口から容易にずらすことができる。
第12図に示すように輸送チューブ5が大径チューブと
小径チューブとで接続してなるものでなく一本の同径チ
ューブよりなるもので、多孔状のピース状阻止部8を破
断部材7の凸状体7dに対向して備え、さらに凸状体7
dの先端を特に平たくしたすせず丸棒状としても良い。
この例で分かるように本発明の医療用液体容器は容器本
体と輸送チューブと破断部材を備えてなるが、輸送チュ
ーブは大径チューブと小径チューブを継ぎ足してなるも
のに限定されるものでなく、捷た破断部材は凸状体の先
端を扁平にしたものに限定されるものでなく、また切離
された凸状体を阻止する阻止部をチューブ内に固定する
ピース状部材としても良い。
また第13図に示すように容器本体4に接続した小径チ
ューブ5bに凸状体7dが偏心している破断部材7を収
容した大径チューブ5aが接続され、凸状体7dが小径
チューブ5bに対向している構成としても良い。この例
によれば、破断部材7を切離部から切離すると、切離さ
れた凸状体7dが筒状部7bの切離開口の側方にきて該
切離開口が閉塞される恐れがなく液体注入が無駄に時間
を要さずに行なわれ、また液体回収時には凸状体7dが
小径チューブ5bの端面に当接し端部開口を閉塞する恐
れがない。
(■)効果 以上説明してきたように本発明の医療用液体容器は、液
体を収容した容器本体に輸送チューブを一体に連通接続
するとともに輸送チューブ内に、使用前は密栓の役目を
果しかつ使用に際して切離することによシ密栓状態を解
く役目を果すものであシ液流路を有す、る筒状部と液流
路の一端を閉塞し切離部を有する凸状体との一体形状で
ある破断部材を備え、さらに切離後の凸状体の自由な軸
方向の移動を阻止する阻止部を備えてなる構成のものに
おいて、切離部の切離後の切断面が凸状体の軸方向に対
して垂直な平面とならないように形成した構成である。
したがって、本発明の医療用液体容器によれば、切離さ
れた凸状体が液体回収時または破断部材の取付方向が逆
の場合は液体注入時に筒状部の切離開口に乗りに<<、
該切離開口を完全に閉じてしまう確率がきわめて低く、
取扱い者が凸状体を外部よりずらす操作の必要がまれと
なり、また完全に閉じてしまっても輸送チューブの切離
された凸状体に対応する箇所を指などで軽く叩いて輸送
チューブに振動を与えるだけで、たとえ筒状部の切離開
口の周囲に従来と同等の間隙し7かなくても切離された
該凸状体を慣性力を利用して筒状部の切離開口からずら
して閉塞を解くことが確実容易にでき、もって液体注入
と液体回収すなわち液体の往復流が可能となりそれぞれ
要する時間をほぼ同じとすることができる。
これに対し、第2図に示す従来品によれば液体回収時に
切離された凸状体が筒状部の切離開口を閉塞してしまう
確率が高く、指などで輸送チューブの凸状体に対応する
箇所を叩いても閉塞を解くことが容易にできるものでな
く、閉塞を解けないままでいると液体回収に無駄な多く
の時間を要することとなっている。
したがって、本発明の医療用液体容器は液体を体内に注
入するだけで回収する必要のない輸液や輸血などの治療
にも使用できるが、特に液体を体内に注入し、一定時間
後回液体を回収する腹膜透析、中でも持続的可動性腹膜
透析に好適に使用できる。
またこの種の破断部材を備える医療用液体容器では、破
断部材の切離部は小さな力を凸状体の先端に加えるだけ
で凸状体を切離できるように形成されるので破断部材を
輸送チューブに強制挿入する製造時や使用時以外でうつ
かり輸送チューブを小さすぎるように丸めて束ねる取扱
いをした際に凸状体が切離される恐れがあるが、本発明
の実施態様として、切離部を凸状体と筒状部との段部近
傍に設けた場合には上記のような恐れがなくなる。
また本発明の実施態様として凸状体の切離部を薄肉状に
した場合は、該切離部を破断部材の成形時に同時形成で
きる。
また本発明の実施態様として、凸状体の側方に該凸状体
外径より大きい間隙が確保されるように該凸状部の外径
を決定した場合には液体回収時または破断部材の取付方
向によっては液体注入時に切離された凸状体が上記間隙
に収容されうるので筒状体の切離開口を閉塞する確率が
  一層低くなり、仮に閉塞した場合にも凸状体を切離
開口からずらすことが一層容易となる。
また本発明の実施態様として、切離後の切離部の切断面
が凸状体の軸方向に対して傾斜面となるよって形成され
てなる場合には、該切離部を簡単に設けることができい
ったん切離された凸状体が筒状体の切離開口に乗ること
が不可能°となり、該凸状体の外径を大径チューブの内
径の1/3より小さくすると筒状体の切離開口の側方の
間隙に確実に収容され、筒状体の切離開口を閉塞する凸
状体を輸送チューブに振動を与えて慣性力によりずらす
という取扱い操作も必要とはならない。
また本発明の実施態様として、チューブは1本ものでな
く径の異なる2本を継ぎ足すものとし、破断部材を収容
する部分が他のチューブ部分より内径を所要大きく形成
され、凸状体は該他のチューブ部分の内径より大きい外
径である場合には、切離された凸状体が軸方向に自由し
て動くのを阻止するためのピースを輸送チューブ内の切
離前の凸状体に対向する位置に設ける必要がなく製造コ
ストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は輸送チューブとは一体に接続されておらず輸送
チューブに備えた突き刺し針を液出口に突き刺して液体
を供給できる従来の医療用容器の正面図、第2図は内部
に密栓の役目を果す破断部材を収容した輸送チューブが
一体に接続された従来の医療用液体容器の一部縦断面し
た正面図、第3図は第2図の医療用液体容器が液体注入
状態であるときの要部縦断面図、第4図は第2図の医療
用液体容器に使用されている破断部材の斜視図、第5図
は第2図の医療用液体容器が液体回収状態にあるときの
要部縦断面図、第6図は本発明の実施例にかかる医療用
液体容器の一部縦断面した正面図、第7図(a) (b
) (c)はそれぞれ本発明にがかる破断部材の斜視図
、第8図(a) (b) (c)はそれぞれ本発明にか
かる破断部材に設けた切離部の拡大正面図、第9図は第
6図の医療用液体容器が液体注入状態であるときの要部
縦断正面図、第10体は第6図の医療用液体容器が液体
回収状態にあるときの要部縦断正面図、第11図ないし
第13図は本発明の医療用液体容器の変形例にかかるも
のであって、第11図は凸状体の外径が大径チューブの
内径の1/3よりも大きく傾斜面の切離部を有する破断
部材を備えた要部縦断正面図、第12図は凸状体の先端
を特殊形状にする必要がない変形例を示す要部縦断正面
図、第13図は凸状体が容器本体に対向するように破断
部材を取付けた変形例の一部断面した正面図である。 4・・・容器本体、   4a・・・液体収容部、5・
・・輸送チューブ(5a・・・大径チューブ、5b・・
・小径チューブ) 6・・・通路、     7・・・破断部材、7a・・
・液流路、   7b・・・筒状部、7C・・・切離部
、   7d・・・突状体、5C・・・阻止部(小径チ
ューブ端面)、8・・・ピース状阻止部。 特許出願人 テルモ株式会社 第1図      第2図 第6図     第7図  第8図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 内部に液体が収容された容器本体と、該容器本体
    に接続され該容器本体内の液体収容部と連通ずる通路を
    有する可撓性のある輸送チューブと、硬質プラスチック
    スよりなり外周が該輸送チューブ内面に液密固定され内
    部にチューブ軸方向に液流路がある筒状部を有し該筒状
    部の一端に該液流路の一端を閉塞して該筒状部外方に延
    伸する前記チューブ内径よりも小径な凸状体を有し該凸
    状体の適宜位置に該筒状部と該凸状体を切離して前記液
    流路の閉塞端を開放しうる切離部を有する破断部材と、
    前記輸送チューブ内の該凸状体外方に設けられ切離後の
    該凸状体のチューブ軸方向への自由な移動を前記筒状部
    から所要長さの範囲内に阻止しうる阻止部とを備えた医
    療用液体容器において、前記切離部は切離後の切断面が
    前記凸状体の軸に垂直な平面とならないように形成され
    ていることを特徴とする医療用液体容器。 2 凸状体の切離部は該凸状体と筒状部との段部近傍に
    設けられてなる特許請求の範囲第1項記載の医療用液体
    容器。 6 凸状体の切離部は薄肉状に形成されてなる特許請求
    の範囲第1項又は第2項記載の医療用液体容器。 4 凸状体は該凸状体の側方に該凸状体と輸送チューブ
    とで形成される間隙よりも小さい外径を有する特許請求
    の範囲第1項、第2項または第3項記載の医療用液体容
    器。 5 切離部は切離後の切断面が凸状体の軸方向に対して
    傾斜面となるように形成されてなる特許請求の範囲第1
    項、第2項、第3項まだは第4項記載の医療用液体容器
    。 6 チューブは破断部材を収容する部分が他のチューブ
    部分より内径を所要大きく形成され、凸状体は該他のチ
    ューブ部分の内径よシ大きい外径である特許請求の範囲
    第1項、第2項、第3項、第4項または第5項記載の医
    療用液体容器。
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