JP2021518182A - 医療用コネクタのための消毒キャップ - Google Patents

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Abstract

本明細書には、医療用コネクタを消毒しかつ/または保護するために使用できる殺菌キャップが開示されている。いくつかの実施形態では、殺菌キャップは、医療用コネクタに取り外し可能に取り付けられるよう構成された第1のチャンバを含むことができる。

Description

参照による援用
この出願は、2018年3月16日に出願された米国仮特許出願第62/643,873号の優先権を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれ、本開示の一部を形成する。加えて、2017年10月12日に出願された国際出願PCT/US2017/056407号が参照によりその全体が本明細書に組み込まれ、本開示の一部を形成する。上記特許出願における実施形態で説明されかつ/または図示される任意の特徴、構造、材料、方法またはステップは、本明細書の以下の段落または添付の図面で説明されかつ/または例示される任意の特徴、構造、材料、方法またはステップとともにまたはその代わりに使用できる。
本発明は、概して、キャップ、より具体的には医療用コネクタとともに使用するための殺菌キャップに関する。
本明細書で開示される特定の実施形態は、医療用コネクタのためのキャップに関し、より具体的には、流体流動システムまたは流体送達システムに使用され得るコネクタなどの、接続されていない医療用コネクタの将来の汚染を消毒しかつ防止するために使用できるキャップに関する。
カテーテルは、さまざまな医療処置を必要とする患者を治療するために広く使用されている。カテーテルは、短期間の使用のための一時的なカテーテルとすることができ、または長期的な治療では常用のカテーテルとすることができる。カテーテルは、通常、患者の血管系へのアクセスを提供するために、末梢静脈部位から中心静脈(大静脈など)に挿入される。
カテーテルの接続は、例えば透析装置チューブ、IVラインチューブ、注入ポート、およびカテーテルキャップへのカテーテルの接続を含むことがあり、こうした接続は、カテーテルの滅菌状態を保護しかつ流体損失および/または粒子汚染を防止するためにカテーテルの端部をシールするために使用される。カテーテル接続は、ほとんどの場合、医療業界の標準化されたルアーテーパー継手を利用して行われる。これら継手は、オス型連結またはメス型連結のいずれかであってもよく、標準寸法のテーパー端部を備える。連結は、嵌合部分の圧入によって行われる。ルアー継手の圧入の完全な状態を保証するために、典型的にはねじ式ロック継手または他のタイプの固定機構が使用される。複数の医療流体を送達する構成要素を選択的にともに連結するために使用できる他の非標準的な継手もある。
血管内カテーテルを介して患者の体内に入る微生物によって引き起こされ得るカテーテル由来血流感染(CRBSI)は、不必要な病気、合併症、および過剰な医療費の重大な原因となる。相当な数のそうした感染症が米国の集中治療室で毎年発生している。
カテーテルに抗菌剤を提供することは、これらの感染を減らすための1つのアプローチである。しかしながら、そうしたカテーテルの多くでは満足のいく結果を得られない。加えて、一部の微生物には、カテーテルで使用されるさまざまな抗菌剤に対する耐性が生じている。
SWABCAP(登録商標)の商標の下で、Excelsior Medical and ICU Medical,Inc.によって製造されかつ販売されているキャップなどの殺菌キャップを使用することで、感染症の発生が大きく減り、とりわけ患者に大きな健康上の利益がもたらされかつ大幅なコスト削減がもたらされることが判明している。しかしながら、さまざまな医療用継手またはコネクタとともに使用するための代替的なキャップを設計する必要性が残っている。
本明細書には、例えば、医療用コネクタ、無針注射部位、および/または医療流体移送デバイスなどの流体流動または流体送達システムを介した患者の血流への微生物の進入を抑えることができる殺菌キャップが開示されている。いくつかの実施形態では、1つ以上のキャップは、ルアー継手を有するメス型またはオス型の医療用コネクタなどの1つ以上のルアーコネクタを用いる医療注入システムとともに使用するよう構成できる。いくつかの実施形態では、キャップは、ベースと、液体またはゲル状の殺菌剤または抗菌剤(例えばイソプロピルアルコール、またはグルコン酸クロルヘキシジン、または銀イオンまたは銅イオンなどの金属イオン、または消毒もしくは汚染物質の除去に適した1つ以上の他の薬剤)などの治療用の液体またはゲルを運ぶよう構成された殺菌材料などの分配材料と、を有している。
いくつかの実施形態では、消毒用オス型ルアーキャップは、側壁および遠位先端を有するオス型ルアーを備える医療用コネクタに取り付けるよう構成できる。消毒用ルアーキャップは、外壁と底壁とを備えるハウジングと、ハウジングの外壁と底壁とによって包囲される第1のチャンバと、を含むことができる。
消毒用オス型ルアーキャップは、ハウジングの底壁から上向きに延在する内側突出部を含むことができる。内側突出部は、内壁と外壁とを含むことができる。
消毒用オス型ルアーキャップは、内側突出部の内壁によって形成される第2のチャンバを含むことができる。第2のチャンバは、医療用コネクタのオス型ルアーを緊密に受け入れるよう構成できる。
消毒用オス型ルアーキャップは、内側突出部の上端部に取り付けられた殺菌液を含む殺菌材料を含むことができる。殺菌剤は、使用前に第2のチャンバの外側に配置できる。
消毒用オス型ルアーキャップは、第1のチャンバを包囲しかつ使用前に殺菌液の漏出を抑えるよう構成された蓋を含むことができる。
殺菌材料は、消毒用オス型ルアーキャップが医療用コネクタのオス型ルアー上に前進される際に、オス型ルアーの遠位先端と側壁とを拭き取るよう構成できる。
上の段落のいずれかの消毒用オス型ルアーキャップおよび/または後述の消毒用キャップのいずれかは、以下の特徴の1つ以上を含むことができる。消毒用オス型ルアーキャップは、医療用コネクタと組み合わせることができる。殺菌材料の一部は、消毒用オス型ルアーキャップが医療用コネクタのオス型ルアー上に前進される際に、第2のチャンバ内に移動するよう構成できる。内側突出部の上部の直径は、殺菌材料の幅よりも小さくすることができる。殺菌材料における穿孔の長さは、医療用コネクタのオス型ルアーのうち内側突出部内に挿入可能な部分の最大直径以下とすることができ、それによって、殺菌材料は、消毒用オス型ルアーキャップが医療用コネクタに取り付けられる場合に、オス型ルアーの周りに緊密な嵌合状態を形成するよう構成できる。
いくつかの実施形態では、消毒用ルアーキャップは、オス型ルアー端部がシュラウドによって包囲される状態で医療用コネクタに取り付けるよう構成できる。消毒用ルアーキャップは、突出部を有するハウジングを含むことができる。
突出部は、医療用コネクタのオス型ルアー端部を受け入れるよう構成された開口部と、第1の内側断面幅を備える遠位部分と、第2の内側断面幅を備える近位部分と、を含むことができる。
第1の内側断面幅は、第2の内側断面幅とは異なってもよい。
消毒用オス型ルアーキャップは、突出部の外面に連結された殺菌材料を含むことができ、当該殺菌材料は、消毒用ルアーキャップが医療用コネクタに取り付けられた場合にオス型ルアー端部を消毒するよう構成される。
上の段落のいずれかの消毒用オス型ルアーキャップおよび/または後述の殺菌キャップのいずれかは、以下の特徴の1つ以上を含むことができる。第1の内側断面幅は、第2の内側断面幅よりも大きくすることができる。第1の内側断面幅は、遠位部分が殺菌材料およびオス型ルアーの少なくとも一部を受け入れるよう構成されるように、寸法決めできる。第2の内側断面幅は、オス型ルアー端部への消毒用ルアーキャップの取り付けを容易にするよう寸法決めできる。殺菌材料は、第1の内側断面幅および第2の断面幅よりも大きい直径を含むことができる。殺菌材料は、オス型ルアー端部の少なくとも端面を消毒するよう構成できる。殺菌材料は、オス型ルアー端部の少なくとも一部が殺菌材料を通過することを容易にするよう構成された1つ以上の穿孔を含むことができる。1つ以上の穿孔は、少なくともオス型ルアー端部の上記部分の外側の幅よりも短い長さを含むことができる。1つ以上の穿孔の長さは、殺菌材料とオス型ルアー端部との間の流体の通過を阻止するよう構成できる。殺菌材料は、1つ以上のフラップ部分を含むことができる。1つ以上のフラップ部分は、消毒用ルアーキャップがオス型ルアー端部に取り付けられている場合、突出部の遠位部分内に少なくとも部分的に配置されるよう構成できる。1つ以上のフラップ部分は、突出部の遠位部分とオス型ルアー端部の少なくとも一部との間での圧縮のために圧縮可能な材料を含むことができる。1つ以上のフラップ部分は、オス型ルアー端部への消毒用ルアーキャップの取り付けを容易にするよう構成できる。消毒用ルアーキャップは医療用コネクタと組み合わせることができる。
いくつかの実施形態では、殺菌キャップアセンブリは、上の段落のいずれか1つ以上の消毒用オス型ルアーキャップおよび/または後述のいずれかの殺菌キャップ、および1つ以上の消毒用ルアーキャップを含むよう構成された細長い筒状の本体つまりスリーブを含むことができる。
いくつかの実施形態では、殺菌キャップアセンブリは、上の段落のいずれか1つ以上の消毒用オス型ルアーキャップおよび/または後述の殺菌キャップのいずれかと、消毒用ルアーキャップを受け入れるよう構成されたキャップホルダと、蓋と、を含むことができる。
ここで、限定ではなく例示として提供される以下の図面を参照して実施形態について説明する。同様の参照符号は、同一または機能的に類似の要素を示す。図面に示されているすべての構成要素および特徴のサイズおよび相対的な比率は、本開示の一部を形成するが、特に請求項に含まれない限り請求項の一部であると解釈されるべきではない。
殺菌キャップの前方斜視図である。 図1Aの殺菌キャップの後方斜視図である。 図1Aの殺菌キャップの後面図である。 図1Aの殺菌キャップの側面図である。 図1Aの殺菌キャップの側方断面図である。 医療流体コネクタのオス型ルアーに取り付けられた殺菌キャップの側方断面図である。 殺菌キャップの側方断面図である。 図3Aの殺菌キャップの実施形態の上面斜視図である。 図3Aの殺菌キャップの実施形態の上面斜視図である。 医療流体コネクタのオス型ルアーに取り付けられた殺菌キャップの側方断面図である。 殺菌キャップホルダアセンブリの実施形態の前方斜視図である。 図5Aの殺菌キャップホルダアセンブリの側方断面図である。 殺菌キャップホルダアセンブリのための分配バッグの実施形態の正面図である。 図6の複数の分配バッグの前方斜視図である。 図6の分配バッグの正面図である。 図6の分配バッグの後面図である。 殺菌キャップホルダアセンブリのための分配バッグの実施形態の部分正面図である。 殺菌キャップホルダアセンブリのための分配バッグの実施形態の部分正面図である。 殺菌キャップホルダアセンブリのための分配バッグの実施形態の部分正面図である。 殺菌キャップホルダアセンブリのための分配バッグの実施形態の正面図である。 殺菌キャップホルダアセンブリの分配デバイスの上面図である。 図11Aの分配デバイスの側面図である。 図11Aの分配デバイスの側方断面図である。 図11Aの分配デバイスの側方分解断面図である。 殺菌キャップホルダアセンブリを有するシリンジアセンブリの実施形態の前方斜視図である。 図12Aのシリンジアセンブリおよび殺菌キャップホルダアセンブリの断面図である。
医療用キャップのさまざまな実施形態では、さまざまなシステム、方法、および構成要素を使用できる。いくつかの実施形態が添付の図に例示されている:なお、図面は、便宜上、単なる例示として提供されており、本発明を図示されている特徴の特定の組み合わせに限定すると解釈されるべきではない。むしろ、本明細書に記載されかつ/または例示される任意の実施形態の任意の特徴、構造、材料、ステップ、または構成要素は、それ自体で、または本明細書に記載されかつ/または例示される実施形態の他の特徴、構造、材料、ステップ、または構成要素とともにまたはその代わりに使用できる。本明細書において必須のつまり不可欠なものはない。本明細書に記載されかつ/または例示されているデバイスまたは接続または特徴のいずれかは、ISO標準594またはISO80369または医療流体コネクタに適用可能な他の業界標準に従うルアーコネクタなどの医療流体接続ポイントまたはデバイスに取り付けられるかまたはそれらを保護するかまたは消毒するよう構成できる。
概要
本開示は、医療用コネクタを消毒しかつ/または保護するために使用できる消毒キャップの実施形態に関する。キャップは、IVラインなどの流体経路に関連する血管内コネクタとともに使用されてもよい。本出願における任意のタイプのコネクタ(例えばオス型ルアーコネクタ)についてのすべての言及は、医療流体の保管または移送あるいは医療流体ライン(例えば開放されるかまたは再密閉可能な流体ラインコネクタ、シリンジ、カテーテルコネクタ、バイアル、バイアルアダプタ、ポンプカートリッジ、または使い捨ての医療品調合構成要素、メス型コネクタ、血液ラインコネクタ、IVバッグ、カテーテル挿入器、ベントまたはプライミングキャップなど)の接続を完了するかまたは容易にする任意のタイプの医療用器具を含みかつ開示することを理解されたい。本明細書で開示される本発明のすべての特徴および原理は、ルアーコネクタおよび非ルアーコネクタの両方に適用されるかまたはこれらコネクタとの使用に適合できると考えられる。したがって、本明細書におけるオス型ルアーコネクタまたはメス型ルアーコネクタへのすべての言及は、ルアー型ではないオス型コネクタまたはメス型コネクタのそれぞれを指すことも理解されたい。
流体経路は、一度確立されると、患者の血流に直接アクセスできるようにし、患者に薬物を投与するために断続的に使用できる。これら流体経路は、他の医療用コネクタに接続できる1つ以上の関連する医療用コネクタを有することができる。いくつかの実施形態では、複数の対応するコネクタは、オス型またはメス型ルアー接続領域またはルアーロックなどの、オス型またはメス型接続領域を有することができる。接続領域は、何度も流体経路に接続しかつ接続を解除をするための便利な方法を提供できる。接続領域を備えるコネクタが接続解除される場合、1つ以上のキャップ(例えばルアーキャップ)が、接続されていないコネクタを汚染から、例えばそうした接続領域の接続側や領域または表面に微生物や破片または他の汚染物質が蓄積するなどの汚染から保護できる。将来起こり得る外部からの汚染がなくなるようにコネクタを密閉する前および/またはその間に、接続領域(例えばルアー接続領域)を消毒するための何らかの形の殺菌剤をキャップが運ぶかまたは含有することが有利となり得る。本明細書における任意の実施形態で例示されかつ/または説明される構造、ステップ、材料、または構成要素は、本明細書における他の任意の実施形態で例示されかつ/または説明される構造、ステップ、材料、または構成要素とともに、またはその代わりに使用できる。構造、ステップ、材料、または構成要素は必須のつまり不可欠なものではない。
外側シュラウドを備える殺菌キャップ
図1Aから図1Eは、いくつかの実施形態に基づく殺菌キャップ900のさまざまな図である。とりわけ図1Aは殺菌キャップ900の前方斜視図であり、図1Bから図1Eは、それぞれ、図1Aの殺菌キャップ900の後方斜視図、後面図、側面図、および側方断面図であり、図2は、オス型ルアーコネクタ800に連結された殺菌キャップ900の側方断面図である。加えて図3Aから図3Cおよび図4は、殺菌材料940を含む殺菌キャップ900のさまざまな図である。特に注釈のない限り、図1Aから図4に示されるような殺菌キャップ900は、本明細書で例示されかつ説明される図面における構成要素と同じかまたはほぼ同様の構成要素を含んでもよい。図1Aから図4に示される殺菌キャップ900は、本明細書に記載されかつ/または検討される実施形態とともに使用できることを理解されたい。本明細書に記載されかつ/または検討される実施形態のいずれもが図1Aから図4に示される殺菌キャップ900とともに使用されるよう変更できることも理解されたい。本明細書におけるすべての実施形態と同様に、図1Aから図1Eの実施形態で説明されかつ/または例示される特徴、構造、材料、方法、またはステップは、本明細書における他の実施形態で説明されかつ/または例示される特徴、構造、ステップ、材料、または構成要素とともに、またはその代わりに使用できる。
これら図面に示されるように、キャップ900は、第1のチャンバ925を含むハウジング910を備える。第1のチャンバ925は、図2および図4に示されるように、医療用コネクタ800に取り外し可能に取り付けられるよう構成できる。例えばいくつかの実施形態では、第1のチャンバ925は、医療用コネクタ800の一部、例えば医療用コネクタの端部領域またはオス型端部、医療用コネクタの1つ以上のねじ山および/または医療用コネクタの1つ以上の他の特徴などと相互作用するよう構成された内面を備えることができる。本明細書に記載されかつ/または例示された実施形態の特徴、構造、材料、ステップ、または構成要素(国際出願PCT/US2017/056407号の図1Aから図1Hの殺菌キャップ82の第1のチャンバ84など)は、図1Aから図4の殺菌キャップ900の実施形態の他の特徴、構造、材料、ステップ、または構成要素とともに、またはその代わりに使用できることを理解されたい。
図示されるようにかついくつかの実施形態では、ハウジング910は、スカート920および突出部930を含む。例示されるように、いくつかの実施形態では、スカート920および突出部930は、例えば突出部930がスカート920内に配置された状態でスカート920および突出部930のそれぞれの中心長手方向軸線がほぼ同一直線上にあるように、配置されかつ/または配向できる。図示されるようにかついくつかの実施形態では、突出部930は、遠位リップつまりリム934を備える開口部または凹部932(図1Eを参照)を有しており、遠位リップつまりリム934は、キャップ900の外面が突出部930の最も遠位にある先端よりもさらに遠位方向に延在するように、スカート920内の奥まったところに近接して配置できる。いくつかの実施形態では、突出部930は、ハウジング910の底壁から上向きに延在でき、内壁と外壁とを含むことができる。
図1Aから図1Eに示されるように、第1のチャンバ925は、任意の適切な特徴を受け入れかつ/または収納できる。例えば、いくつかの実施形態では、キャップ900は、本明細書でさらに詳細に説明される図3Aから図3Cおよび図4に示される殺菌材料940などの流体送達材料を備える。図2は、医療用コネクタ800に連結された殺菌材料940を伴わないキャップ900の実施形態の断面図を示している。
図2は、オス型ルアーコネクタ800に連結されたキャップ900の実施形態を例示する。図示されるように、オス型ルアーコネクタ800は、コネクタハウジング810を備える。いくつかの実施形態では、コネクタハウジング810は、外面822と内面824とを有するシュラウドまたはカラー820を含む。内面824は、接続インターフェース826を備えることができる。接続インターフェース826は、いくつかの場合には、ねじ山828を含むことができる。コネクタハウジング810は、外面832を有するオス型ルアー830を含むことができる。図示されるようにかついくつかの実施形態では、オス型ルアー830は、流体通路840を含む。
図2および図4をさらに参照すると、キャップ900が図示されるようにオス型ルアーコネクタ800に連結される場合、オス型ルアー830は、突出部930の開口部または凹部932に受け入れられる。いくつかの実施形態では、連結中または連結後、突出部930の内面938は、オス型ルアー830の少なくとも一部が突出部930内に配置されかつ/または突出部930に固定されるように、オス型ルアー830の外面832の少なくとも一部に隣接するかまたは接触するよう移動される。いくつかの場合には、オス型ルアー830の少なくとも一部は、図2および図4に例示されるように突出部930のチャンバ内に配置される。例えば、突出部930のチャンバは、突出部930の内壁によって形成でき、かつオス型ルアーの少なくとも一部を緊密に受け入れるよう構成される。いくつかの実施形態では、例示されるように、キャップ900がオス型ルアー830に連結される場合、オス型ルアー830は、もはや周囲環境と連通していない状態で密封でき、これによって、オス型ルアー830内の液体内容物の周囲環境への気化および/またはオス型ルアー830内への周囲環境中の汚染物質の進入を抑えることができる。図2に例示されるように、いくつかの実施形態では、突出部930の内部は、空であるか、または流体送達材料または治療流体または殺菌剤がなく、かつ/または、キャップ900がオス型ルアーコネクタ800に取り付けられている場合、オス型ルアー830と突出部930の内部の近位端および/または遠位端との間には何の構造も材料も存在しない。例示されるようにいくつかの実施形態では、キャップ900がコネクタ800に接続されている場合、コネクタ800の流体通路840内に入るかまたは流体通路840に接触するよう構成されるキャップ900の構造はない。
いくつかの実施形態では、図2および図4に例示されるように、スカート920は、コネクタ800のカラー820の端部領域などの端部領域の外面822の少なくとも一部に接触するか、カバーするか、または重なるか、または横切って延在する。いくつかの実施形態では、スカート920は、キャップ900の遠位端の付近の先細領域922などの先細領域を含むことができる。いくつかの実施形態では、先細領域922の断面幅は、近位から遠位への方向において増大できる。例示される実施形態では、先細領域922は、キャップ900とオス型ルアーコネクタ800との間の連結を容易にする。先細領域922は、スカート920とカラー820との間の連結を容易にすることができる。例えば、スカート920の断面幅は、コネクタ800の端部が近位方向においてスカート920の近位端に挿入されるにつれて、スカート920の近位端へ向けて減少し、それによって、キャップ900とコネクタ800との間の接続部または把持部または取り付け部の気密性が高められる。
いくつかの実施形態では、スカート920は、先細領域822を含まなくてもよい。図2に例示されるように、いくつかの実施形態では、キャップ900の外壁の内面は、コネクタの外面でコネクタに摩擦接触するかまたは取り付けられ、かつ/または、キャップ900の外壁の内面および/または外面は、コネクタ800のカラーまたはシュラウドの内部の中のねじ領域または任意の領域内では接触せずまたは取り付けられない。図示されるように、キャップ900の遠位端の外側断面幅は、コネクタ800のうちキャップ900が取り付けられるよう構成された部分の外側断面幅よりも大きくすることができる。いくつかの実施形態では例示されるように、キャップ900のコネクタ800上で回転させるかまたはコネクタ800内にねじ込むことを必要とせずに、単一の遠位方向または近位方向において軸線方向または長手方向にキャップ900をコネクタ800に押し付けるかまたはコネクタ800から引き出すことによって、キャップ900をコネクタ800に取り付けかつ/またはコネクタ800から取り外すことができる。いくつかの実施形態では、図1Eおよび図3Aに示されるように、キャップ900の外面は、指が滑らない様式で指を用いてキャップ900を確実に把持することを容易にできる湾曲したつまり真っ直ぐでない側壁を有する。図1Aから図1Dに示されるように、いくつかの実施形態では、キャップ900の外側側面は、指でキャップ900を把持することを容易にするために1つ以上の略平坦領域を備えることができる。いくつかの実施形態では、例示されるように、キャップ900の近位ベースは、コネクタ800から離れるようにキャップ900を軸線方向つまり長手方向に引っ張ることによってキャップ900がコネクタ800から取り外される場合に、指が滑ることを抑える領域を提供するためにリップを形成する半径方向外向きに延在する表面を備えることができる。図1Eおよび図3Aに示されるように、キャップ900の外壁の内面は、実質的な突出部または凹部もしくはねじ山がなく、滑らかにすることができる。
殺菌材料を備える殺菌キャップ
図3Aから図3Cは、いくつかの実施形態に基づく殺菌材料940を含む殺菌キャップ900のさまざまな図である。とりわけ図3Aは、殺菌キャップ900の側方断面図であり、図3Bおよび図3Cは、図3Aの殺菌キャップ900のさまざまな実施形態の上面図であり、図4は、オス型ルアーコネクタ800に連結された殺菌キャップ900の側方断面図である。特に注釈のない限り、図3Aから図4に示される殺菌キャップ900は、本明細書で例示されかつ説明される図面における構成要素と同じかまたはほぼ同様の構成要素を含んでもよい。図3Aから図4に示される殺菌キャップ900は、本明細書全体を通して説明されかつ/または企図される実施形態のいずれかとともに使用できることを理解されたい。本明細書で説明されかつ/または企図される実施形態のいずれも、図3Aから図4に示される殺菌キャップ900とともに使用されるように変更可能であることも理解されたい。本明細書のすべての実施形態と同様に、図3Aから図4の実施形態において説明されかつ/または例示される特徴、構造、材料、方法またはステップは、本明細書の他の実施形態において説明されかつ/または例示される特徴、構造、材料、方法またはステップとともにまたはその代わりに使用できる。
殺菌材料の実施形態
図3Aから図4に示されるように、キャップ900は、殺菌材料940を備えることができる。殺菌材料940は、キャップ900の一部に取り付けられるよう構成できる。いくつかの実施形態では、殺菌材料940は、部分的または全体的に第1のチャンバ925の内部において突出部930の外面936などに取り付けられており、かつ/または突出部の内面938には取り付けられておらず、かつ/または殺菌材料940の少なくとも一部が突出部930のリップまたはリム934を越えて張り出すようにまたはリップまたはリム934を越えて遠位方向に延在するように、突出部930に接続されている。例えば図3Aおよび図4に示されるように、殺菌材料940の近位面は、キャップ900の突出部930の一部、例えば突出部930の遠位端面などと相互作用しかつ/または当該部分に取り付けられるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、殺菌材料940が突出部930上に配置される場合に、殺菌材料940および突出部930は、それらの中心長手方向軸線のそれぞれがほぼ同一直線上にあるように、配置されかつ/または配向することができる。殺菌材料940は、国際出願PCT/US2017/056407号で開示されかつ/または例示される液体分配材料、流体送達材料、吸収材料、および/または殺菌材料と同じかまたはほぼ同様のものであってもよい。
殺菌材料940の遠位端面は、図3Bおよび図3Cに示されるようにキャップ900が裏返しにされて水平面上に置かれる場合に、殺菌材料940がキャップ900内で奥まったところに近接して配置されるように、キャップ900の遠位端から近位方向に配置されてもよく、それによって、キャップ900が裏返しにされた場合に、使用前または使用間で、殺菌材料940と微生物または他の汚染物質とが接触することが抑えられる。いくつかの実施形態では、殺菌材料940は、発泡体、スポンジ、架橋マトリックス、ガーゼ、布、織布または不織布などの変形可能な材料から作ることができる。いくつかの実施形態では、殺菌材料940の少なくとも一部は、突出部930の外面936に沿って伸縮可能である。
殺菌材料940の近位端面は、殺菌材料940の近位端面とキャップ900のベースの内面との間に空隙を形成するためなど、キャップ900のベースの内面から遠位方向に離間させることができる。例示されるように、ひっくり返ったり転がったりすることなくキャップ900を水平面上に配置できるように、キャップ900のベースの外面は、平坦でありかつ/または平面であり、かつ/または略平坦でありかつ/または略平面とすることができる。
図3Bおよび図3Cに示されるように、およびいくつかの実施形態では、殺菌材料940は、オス型ルアーコネクタ800の1つ以上の部分(例えばオス型ルアー830)の消毒接触および洗浄を容易にするために、引き裂き点、分割線、分離点、または開口部942などのアクセス領域を含むことができる。殺菌材料940は、いくつかの実施形態では、ユーザが開口部942を作り出しかつ/または拡張して、コネクタ800のオス型ルアー830が突出部930の内部キャビティにアクセスできるよう構成された1つ以上の特徴を備えてもよい。殺菌材料940は、接続領域(例えばオス型ルアー830)との連結のために変形可能な材料から作ることができる。いくつかの実施形態では、殺菌材料940は、開口部942が存在しないかまたは開口部942が接続領域(例えばオス型ルアー830)の連結部分の外径よりも小さい直径を有することができる静止または初期構成を含んでもよい。例えば、開口部942は、殺菌材料940が静止または初期構成にある場合、(図3Bおよび図3Cに示されるように)実質的に閉じられているか、または存在しない;開口部942は、殺菌材料940が係合構成にあるかまたはその後の構成にある場合、(図4に例示されるように)オス型ルアーが殺菌材料940を通って延在できるように変化する。キャップ900が医療用コネクタ800に取り外し可能に取り付けられると、殺菌材料940は、静止構成から係合構成に移行することができる。例えば、医療用コネクタ800の少なくとも一部(例えばオス型ルアー830)は、静止構成から係合構成へ殺菌材料940の少なくとも一部を移動させてもよい。
例えばいくつかの実施形態では、殺菌材料940は、開口部942を形成して作り出しかつ/または画定することを助けることができる1つ以上の分割線、ノッチ、穿孔、および/または切れ目942a、942bなどの1つ以上の分離促進特徴を備えてもよい。穿孔942a、942bなどの1つ以上の分離促進特徴は、キャップ900がコネクタ800に適用される際にオス型ルアー830が殺菌材料940を通過することを可能にしてもよい。穿孔942a、942bなどの1つ以上の分離促進特徴の長さは、特定の製品で望まれる特徴に応じて異なってもよい。例えば、1つ以上の穿孔942a、942bの長さは、連結するオス型ルアー830の直径または幅とほぼ等しいかそれより大きくてもよい。この様式では、1つ以上の穿孔942a、942bの長さは、キャップ900への連結時にオス型ルアー830が殺菌材料940に穴をあけるかまたは引き裂くことおよび/または1つ以上の穿孔942a、942bの長さを拡張するかまたは伸長させることを必要とせずに、オス型ルアー830がキャップ900と連結できるようにしてもよい。いくつかの場合には、1つ以上の穿孔942a、942bの長さは、オス型ルアー830の長さに沿う直径または幅とほぼ等しいか、またはより大きくてもよい。いくつかの場合には、1つ以上の穿孔942a、942bの長さは、オス型ルアー830の外側の直径または幅とほぼ等しいかまたはそれよりも小さくてもよく、当該オス型ルアー830は、オス型ルアー830が突出部930に挿入されると、殺菌材料940の半径方向または横方向の伸長または拡張を引き起こしてもよい。この様式では、殺菌材料940は、オス型ルアー830がキャップ900との連結のために1つ以上の穿孔942a、942bおよび開口部942を通過すると、オス型ルアー830に沿って軸線方向にかつ/またはオス型ルアー830周りで円周方向に実質的に連続的に接触して(例えばオス型ルアー830と緊密にかつ/または密接に締まり嵌めする状態で)、オス型ルアー830と密接に相互作用する。例えば、1つ以上の穿孔942a、942bの長さは、殺菌材料940を通って挿入されるよう構成されるオス型ルアー830の部分に沿う最大直径より小さいかまたはほぼ等しくてもよい。いくつかの実施形態では、そうしたより小さい長さを有する穿孔942a、942bを提供することは、オス型ルアー830がキャップ900と連結する際に殺菌材料940とオス型ルアー830との間にギャップが存在することを避けるのに役立つことができる。挿入されたオス型ルアー830と突出部930との間で円周方向において緊密に嵌合することつまりその間にギャップがないことによって、有利なことに、殺菌材料940を介して突出部930の内部キャビティ内にある消毒液および/またはガスが気化し、発散し、漏出することを阻止しかつ/または防止でき、かつ/または、細菌、ウイルスおよび/または他の微生物などの望ましくない物質または有害な物質がそうしたギャップを通って突出部930の内部ひいては医療流体へ侵入するのを防ぐことができる。
いくつかの実施形態では、1つ以上の穿孔942a、942bは、殺菌材料940を全面的に通って延在しており、それによって、連結するオス型ルアー830は、オス型ルアー830が殺菌材料940に穴を開けることを必要とせずに、キャップ900と連結し得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の分離促進特徴は、殺菌材料940を全面的に通って延在しなくてもよく、オス型ルアー830は、突出部の内部キャビティにアクセスするために、殺菌材料940の少なくとも一部に穴をあけ、殺菌材料940の少なくとも一部を引き裂きかつ/または殺菌材料940の別の部分から分離することを必要としてもよい。図3Bおよび図3Cは、殺菌材料940を2つの穿孔を備えるものとして例示しているが、殺菌材料940の開口部942を形成しかつ/または画定することができる任意の数の分離促進特徴が利用されてもよい。例えば、殺菌材料940は、1つの穿孔、3つの穿孔、4つの穿孔、または開口部942を形成しかつ/または画定するよう構成された任意の他の数の穿孔を備えてもよい。
図3Bおよび図3Cに例示されるように、いくつかの実施形態では、1つ以上の分離促進特徴は、殺菌材料940の1つ以上の葉形部分、花形部分またはフラップ部分940a、940bなどの1つ以上の可動部分を形成するのに役立ち得る。フラップ部分940a、940bは、キャップ900がコネクタ800に取り付けられると、略平面の向きから、略近位方向に延在する向きへ向けて移動するよう構成されてもよい。フラップ部分940a、940bは、殺菌材料940が初期または静止構成にある場合には開口部942を実質的に閉じてもよく、殺菌材料940が係合またはその後の構成にある場合には開口部942を実質的に広げてもよい。コネクタ800をキャップ900に取り付ける際に、1つ以上のフラップ部分940a、940bは、コネクタ800のオス型ルアー830と相互作用しかつオス型ルアー830の洗浄を容易にするよう構成されてもよい。図3Bおよび図3Cは殺菌材料940を6つのフラップ部分を備えるものとして例示しているが、任意の数のフラップ部分が利用されてもよい。
いくつかの実施形態では、殺菌材料940は、発泡体または織物または布またはガーゼなどの圧縮可能であり、変形可能であり、かつ/または弾性を有する材料から作ることができる。なお、任意の適切な材料を殺菌材料940として使用できる。いくつかの実施形態では、殺菌材料940(または国際出願PCT/US2017/056407号の明細書または図面に開示されるかまたは図示されるなどの任意の他の流体送達材料または液体分配材料)は、液体またはゲル状の殺菌剤または抗菌剤などの治療用液体またはゲルを運びかつ送達するよう構成されている。例えば、治療用液体またはゲルは、イソプロピルアルコール、またはグルコン酸クロルヘキシジン、および/または銀イオンまたは銅イオンなどの金属イオン、および/または汚染物質を消毒し、洗浄しかつ/または除去するための任意の他の適切な薬剤とすることができる。
殺菌材料の実施形態を取り付ける例示的な方法
殺菌材料940は、キャップ900の1つ以上の部分(例えば突出部930)に取り付けられてもよい。殺菌材料940は、本明細書に記載されるさまざまな方法のうちの1つ以上を利用するなど、任意の適切な方法で取り付けられてもよい。
いくつかの実施形態では、殺菌材料940は、突出部930の遠位面と略横方向に整列して配置されてもよい。例えば、殺菌材料940の近位面は、突出部930の上部に配置されかつ/または配向されてもよく、それによって、殺菌材料940および突出部930のそれぞれの中心長手方向軸線は、図3Aから図3Cおよび図4に示されるように、ほぼ同一直線上にある。いくつかの実施形態では、殺菌材料940および突出部930の外面936は(例示されるように)円形であってもよい;なお殺菌材料940および外面936は、適切な任意の形状を備えてもよい。図示されるように、いくつかの実施形態では、殺菌材料940は、突出部930の略円形の遠位先端とおおむね同じサイズまたはわずかに広い略円形状であってもよい。いくつかの実施形態では、殺菌材料940は、その長手方向の長さがその直径または幅よりも小さい形状とすることができる。例えば、例示されるように、殺菌材料940は、ディスク、薄手のシリンダ、またはシートの形態とすることができる。殺菌材料940の1つ以上の縁部または他の領域は、突出部930の開口部932をカバーするために、突出部930の遠位面に対して結合され、シールされ、かつ/または取り付けられてもよい。図3Bおよび図3Cの各々は、開口部942に近接して配置される1つ以上の取り付け部分946、946’を有する殺菌材料940のさまざまな実施形態を示す。1つ以上の取り付け部分946、946’は、突出部930への殺菌材料940の取り付けを容易にするよう構成されてもよい。図3Bおよび図3Cは殺菌材料940を4つの取り付け部分946、946’を備えるものとして例示しているが、突出部930への殺菌材料940の取り付けを容易にすることができる任意の数の取り付け部分946、946’が利用されてもよい。
任意の適切な方法が、1つ以上の取り付け部分946、946’を介して殺菌材料940を突出部930に対して結合し、密閉しかつ/または取り付けるために使用されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、少なくとも1つ以上の取り付け部分946、946’を突出部930の周縁の一部(例えば縁部)にかつ/またはその周囲に結合し、溶融しかつ/またはシーリングするために、ヒートステーキングおよび/または熱接合が使用されてもよい。熱接合は、インパルス、誘導、伝導、放射、または他の熱接合またはシーリング技術などの標準的な熱接合またはシーリング技術を使用して実行されてもよい。付加的にまたは代替的に、1つ以上の取り付け部分946、946’は、音波溶接、接着接合を利用することによって、またはスナップフィットなどの任意の適切な機械接続または摩擦接続によってシールされてもよい。いくつかの実施形態では、糊または溶剤または接着剤などの付着剤、または任意の他の適切な薬剤が使用されてもよい。
図3Bを参照すると、例えば1つ以上の取り付け部分946は、略円形および/またはドット形状を備えてもよい。殺菌材料940は、取り付けられる突出部930の遠位面の上部に配置されてもよい。ドット形状の取り付け部分946は、突出部930の外周に沿って作られるかまたは組み込まれてもよい。付加的にまたは代替的に、図3Cを参照して、1つ以上の取り付け部分946’は、殺菌材料940を突出部930に配置する際の精度を低くすることおよび/または殺菌材料940を突出部930に取り付ける取り付け部分946を形成する際の精度を低くすることを要求することによって、突出部930への殺菌材料940の取り付けを容易にするように略細長形状を備えてもよい。取り付け部分946’の略細長形状は、場合によっては、ドット形状の取り付け部分946と比較して、より大きな取り付け表面積を提供でき、1つ以上の取り付け部分946’が突出部930の遠位面と係合しかつ/または当該遠位面に取り付けられることを保証する機会を増やす。例えば、1つ以上の取り付け部分946’の略細長形状は、例えば殺菌材料940が突出部930からわずかに中心を外して配置される場合でさえ、殺菌材料940が突出部930に取り付ける効率を高めることができる。いくつかの実施形態では、殺菌材料940は、ドット形状の取り付け部分946と略細長形状の取り付け部分946’との組み合わせを包含してもよい。
突出部の内側断面幅が変化するキャップの実施形態
図3Aおよび図4に示されるように、突出部930は、コネクタ800のオス型ルアー830の少なくとも一部を受け入れかつ/または係合するよう構成できる。いくつかの実施形態では、突出部930の内面938は、先細領域を含むことができる。例えば、突出部930の内面938の断面幅は、遠位から近位への方向に変化(例えば増加または減少)できる。先細領域は、キャップ900とオス型ルアーコネクタ800のオス型ルアー830との間の連結を容易にし得る。先細領域は、場合によっては、内面938の断面幅の漸進的な変化を包含してもよい。
付加的にまたは代替的に、内面938は、図3Aおよび図4に示されるように、変化する内側断面幅を有する1つ以上の部分を備えてもよい。例えば、例示されるように、突出部930は、突出部930の遠位部分952よりも狭い内側断面幅を備える近位部分950を備えてもよい。遠位部分952は、近位部分950から遠位方向に間隔が空けられていてもよい。
いくつかの実施形態では、図4に例示されるように、より幅広の遠位部分952およびより幅狭の近位部分950の変化する直径は、キャップ900が医療用コネクタ800に取り付けられる場合に突出部930とオス型ルアー830との間の連結を容易にするように寸法決めされかつ構成されてもよい。突出部930の遠位部分952の内側断面幅は、キャップ900が取り付けられるよう構成されているオス型ルアー830の外面832の外側断面幅よりも大きくすることができる。例えば、内面938の断面幅は、オス型ルアー830の端部が遠位部分952から近位部分950へ向けて近位方向に挿入されるにつれて減少してもよく、それによって、突出部930とオス型ルアー830との間の接続、把持および/または取り付けの緊密さが増加する。場合によっては、遠位部分952は、キャップ900がコネクタ800に取り付けられた場合に(例えば図4に示される)略近位方向に延在する向きで、オス型ルアー830と、殺菌材料940の1つ以上のフラップ部分940a、940bなどの1つ以上の可動部分とを受け入れるように寸法決めされかつ構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、図3Aから図4に例示されるように、より幅広の遠位部分952とより幅狭の近位部分950との変化する直径は、突出部930と殺菌材料940との間の連結を容易にするように寸法決めされかつ構成されてもよい。突出部930の遠位部分952の内側断面幅は、突出部930が取り付けられるよう構成されている殺菌材料940の外側断面幅よりも小さくすることができ、それによって、本明細書に記載のように突出部930への殺菌材料940の取り付けが容易となる。
キャップの実施形態を適用する例示的な方法
キャップ900は、軸線方向または長手方向においてキャップ900をコネクタ800に押し付けるかまたはコネクタ800から引き離すことによって、コネクタ800に取り付けかつ/またはコネクタ800から取り外すことができる。図4を参照すると、キャップ900がオス型ルアーコネクタ800に連結される場合、オス型ルアー830は、図示されるように殺菌材料940の開口部942(例えばサイズが固定された開口部942、またはオス型ルアー830の挿入時にサイズが増大する開口部942、および/または開口部942を形成する殺菌材料940に対するオス型ルアー830の圧力によって作り出される開口部942)に受容される。オス型ルアーが開口部942に受容されると、殺菌材料940は、オス型ルアー830の外面に接触し、当該外面を洗浄し、拭き取りかつ/または消毒するよう構成できる。例えば、キャップ900がオス型ルアー830に連結される場合、オス型ルアー830の端面は、殺菌材料940に押し付けられて殺菌材料940と流体連通状態で配置でき、殺菌材料940によるオス型ルアー830の端面(例えば流体通路840)の洗浄および消毒が容易となる。殺菌材料940は、場合によっては、キャップ900がオス型ルアー830上に前進される場合、オス型ルアー830の遠位先端および/または側壁を拭き取るよう構成できる。図4に例示されるように、オス型ルアー830が突出部930に挿入されかつ1つ以上の可動部分(例えばフラップ部分940a、940b)が、略近位方向に延在する向きとなるよう移動する場合、殺菌材料940の1つ以上の可動部分は、オス型ルアー830の外面と突出部930の遠位部分952の内面938との間の隙間を、本質的に完全にまたはおおむね埋めるように十分な厚さを有することができる。いくつかの実施形態では、1つ以上のフラップ部分940a、940bは、オス型ルアー830の外面と突出部930の遠位部分952の内面938との間で圧縮するよう構成でき、突出部930に挿入されるオス型ルアー830の外壁に対してほぼ一定でありかつほぼ一貫性のある力を加える。
遠位部分952は、コネクタ800のオス型ルアー830がキャップ900に取り付けられる場合、殺菌材料940の1つ以上のフラップ部分940a、940bを受け入れるように寸法決めされかつ構成されてもよい。図4に示されるように、殺菌材料940の1つ以上のフラップ部分940a、940bは、オス型ルアーをより緊密に把持するために、オス型ルアー830の外面および/または突出部930の遠位部分952の内面938において、コネクタ800と摩擦状態で接触するかまたは係合できる。例えば、オス型ルアー830がキャップ900に挿入されると、殺菌材料940の1つ以上のフラップ部分940a、940bはオス型ルアー830に接触できる。連結中および/または連結後、オス型ルアー830を突出部930内へ前進させることによって、1つ以上のフラップ部分940a、940bは遠位部分952の内面938の少なくとも一部に隣接してまたは接触するように移動されてもよく、それによって、1つ以上のフラップ部分940a、940bの少なくとも一部は、遠位部分952の内面938とオス型ルアー830との間に配置されかつ/または固定される。いくつかの実施形態では、1つ以上の部分940a、940bは、突出部930の遠位部分952に折り込まれるよう構成されてもよい。遠位部分952は、コネクタ800が突出部930内に前進される場合に1つ以上の部分940a、940bを受け入れかつ取り付け時にコネクタ800のオス型ルアーをキャップ900がより緊密に把持するように、寸法決めされかつ構成できる。いくつかの実施形態では、殺菌材料940の少なくとも一部は、キャップ900がオス型ルアー830上に前進されると、突出部930のチャンバ内へ移動するよう構成される。
連結中および/または連結後、突出部930の近位部分950の内面938は、オス型ルアー830の少なくとも一部が近位部分950内に配置されかつ/または近位部分950に固定されるように、オス型ルアー830の少なくとも一部に隣接して移動されるかまたは当該部分と接触できる。図4に例示されるように、いくつかの実施形態では、突出部930の近位部分950は、空である、つまり流体送達材料または治療用流体および/または殺菌剤が存在せず、かつ/または、キャップ900がオス型ルアーコネクタ800に取り付けられている場合、オス型ルアー830と突出部930の近位部分950との間には何の構造も材料もない。いくつかの実施形態では、突出部930を固定するかまたは殺菌材料940から離れるよう近位部分950内にオス型ルアー830を配置することによって、殺菌材料940によって運ばれるかさもなければキャップ900内に存在する治療流体またはゲルは、オス型ルアー830の流体通路840に進入することを強制されない。
いくつかの実施形態では、図4に示されるように、キャップ900がコネクタ800に連結される場合、キャップ900の殺菌材料940は、オス型ルアーコネクタ800のカラー820の少なくとも一部と直接接触して配置される。いくつかの実施形態では、殺菌材料940は、カラー820のねじ山828と直接接触する。いくつかの実施形態では、殺菌材料940は、オス型ルアー830の外面832と直接接触する。いくつかの実施形態では、殺菌材料940は、オス型ルアーコネクタ800および/または接続インターフェース826から間隔を空けられている。いくつかの実施形態では、殺菌材料940がオス型ルアーコネクタ800のカラー820と直接接触する場合、殺菌材料940は、カラー820に接触し、カラー820を洗浄し、拭き取りかつ/または消毒する。いくつかの実施形態では、殺菌材料940は、カラー820のねじ山828に接触し、ねじ山828を洗浄し、拭き取りかつ/または消毒する。いくつかの実施形態では、殺菌材料940がオス型ルアー830の外面832と直接接触する場合、殺菌材料940は、オス型ルアー830と接触し、洗浄し、拭き取りかつ/または消毒する。
本明細書で利用される洗浄または拭き取りは、臨床的に重要な治療効果を提供する量または程度で、医療用コネクタの表面から1つ以上の物質または生物を消しかつ/または除去すること、例えば病気または感染症またはいくつかの他の望ましくない医学的結果などの患者に有害な医学的結果を回避するかまたは抑えるよう設定された量で1つ以上の物質または生物を消しかつ/または除去することを含むことができる。
洗浄ステップおよび/または消毒ステップのいずれかまたはすべてが、接続中に洗浄されかつ/または消毒される表面に沿って拭き取るステップを含むことができる。いくつかの実施形態では、図4に示されるように、殺菌材料は、オス型ルアー830の外面とシュラウドまたはカラー820の内面と同時に接触しかつ/または拭き取ることなどによって、オス型ルアー830の外面とシュラウドまたはカラー820の内面とを同時に洗浄しかつ/または消毒することができる。図4に例示されるように、殺菌材料940は、オス型コネクタ800の遠位端においてオス型ルアー830の外面とシュラウドまたはカラー820の内面との間の隙間を埋めるのに十分な厚さを有することができる。流体送達または殺菌材料940は、オス型ルアー830の外面とシュラウドまたはカラー820の内面と間で圧縮できる。図3Aから図3Cおよび図4に示されるように、流体送達または殺菌材料940の外面がキャップ900の外壁またはスカート920の内面に接触しないように、流体送達または殺菌材料940の外面とキャップ900の外壁またはスカート920の内面との間にスペースを設けることができる。図4に示されるように、いくつかの実施形態では、スペースの少なくとも一部は、コネクタ800の遠位端におけるシュラウドまたはカラーの壁の厚さにほぼ等しくかつ/またはより小さくすることができ、かつスペースの少なくとも一部は、コネクタ800の遠位端におけるシュラウドまたはカラーの壁の厚さより小さくできる。
送達システム
本出願は、消毒キャップのための送達システムのいくつかの実施形態(例えばシリンジ、分配面、ホルダ、容器、スリーブなど)を含む。1つ以上の図面がキャップの特定の実施形態を含む送達システムを示し得るが、本明細書で開示される任意の他のキャップまたは他の医療デバイスを例示されたキャップに加えてまたはキャップに代えて送達システムでかつ/または送達システムとともに使用できることを理解されたい。例えば、本出願の図1Aから図4の1つ以上を参照して本明細書に記載されるキャップの実施形態のいずれか1つは、そうした送達システムで例示されているかどうかにかかわらず、任意の送達システムに関連して提供できまたは使用できる。本明細書に記載の送達システムのいずれかが、本出願の範囲内で説明されかつ/または企図されるキャップのさまざまな実施形態とともに使用するために使用できまたは変更できることを理解されたい。
殺菌キャップホルダアセンブリ
図5Aおよび図5Bは、いくつかの実施形態に基づく、殺菌キャップホルダアセンブリ404のさまざまな図である。とりわけ図5Aは、殺菌キャップホルダアセンブリ404の前方斜視図であり、図5Bは、図5Aの殺菌キャップホルダアセンブリ404の側方断面図である。特に注釈のない限り、図5Aおよび図5Bにおける参照符号は、本明細書に記載の残りの図面における構成要素と同じかまたはほぼ同様の構成要素を指す。図5Aおよび図5Bに示される殺菌キャップ900は、図3Aから図4に示される殺菌キャップ900と同様であるが、図5Aおよび図5Bに示される殺菌キャップホルダアセンブリ404に関連して説明される特徴は、本明細書に記載されかつ/または企図される任意の殺菌キャップおよび/またはキャップアセンブリの実施形態とともに使用できることを理解されたい。例えば、図1の殺菌キャップ900のいずれか1つおよび/または本明細書で開示される付加的なキャップは、図5Aおよび図5Bを参照して図示されかつ説明されるように、殺菌キャップホルダアセンブリ404とともに機能するように変更できる。
図5Aおよび図5Bは、殺菌キャップホルダ402を有する殺菌キャップホルダアセンブリ404と、キャップホルダ402内に配置される殺菌キャップ900とを示す。キャップホルダ402は、近位端408と、遠位端410と、内壁面412と、チャンバを画定する外壁面414とを含む。キャップホルダ402は、いくつかの実施形態では、チャンバ406への開口部416と、開口部416を取り囲む半径方向外向きに延在するフランジ418とを含むことができる。図5Aに示されるように、フランジ418は、キャップホルダ402の近位端408から延在してもよい。キャップホルダ402は、任意選択的な底壁419を含んでもよい。
キャップホルダ402は、いくつかの実施形態では、キャップホルダ402内での殺菌キャップ900の汚染を防止する。例えば、ユーザは、例えばキャップホルダ402から外側に延在するフランジ418などのキャップホルダ402の1つ以上の部分を介して殺菌キャップホルダアセンブリ404を取り扱うことができる。キャップホルダ402は、ユーザによる殺菌キャップ900の接触に対する保護具として機能してもよい。
キャップホルダ402は、任意の適切な材料(例えば剛性材料または半剛性材料)を備えることができる。いくつかの実施形態では、キャップホルダ402は、任意の適切なポリマーを備えることができる。いくつかの実施形態では、ポリマーは、脂肪族ポリマーまたは熱可塑性エラストマーなどの熱可塑性ポリマーを含んでもよい。例えば、キャップホルダ402は、ポリプロピレンおよびポリエチレン(低、中、または高密度のポリエチレンなど)のうちの少なくとも1つを備えてもよい。キャップホルダ402の半剛性材料は、任意の適切な硬さ(デュロメータ)を有することができる。例えばいくつかの実施形態では、キャップホルダ402は、約60から約1050の範囲のショアA硬さを有することができるが、例えば、約50、約55、約60、約65、約70、約75、約80、約85、約90、約95、約100、(特に例えば、約50から約100の任意の硬さ)などの任意の適切な硬さのものを使用できる。なおキャップホルダ402は、殺菌キャップ900を収納するのに十分な任意の硬さを有することができることを理解されたい。
図5Aおよび図5Bに示されるように、いくつかの実施形態では、殺菌キャップホルダアセンブリ404は、ホイル材料または蓋450でシールされてもよい。蓋450は、殺菌キャップホルダ402内の各殺菌キャップ900を無菌状態のままにし得る。蓋450は、殺菌キャップホルダ402の1つ以上の部分に取り付け、かつ/または殺菌キャップ900に直接取り付けるよう構成されてもよい。いくつかの実施形態では、蓋450は、殺菌キャップホルダ402にシールされてもよい。例えば蓋450は、1つ以上の接着剤、または1つ以上の導電または誘導ヒートシーリング技術などの適切な方法によってフランジ418に取り付けられてもよい。
付加的にまたは代替的に、蓋450は、殺菌キャップ900の少なくとも一部にシールされてもよい。殺菌キャップ900に直接取り付けることによって、蓋450は、第1のチャンバ925を密封し、殺菌材料940および/または殺菌キャップ900内の消毒液が取り出されることを防止できる。いくつかの実施形態では、蓋450が殺菌キャップホルダ402および殺菌キャップホルダ402内の殺菌キャップ900の両方に対してシールされる場合、蓋450は二重シールを形成してもよい。例えば、二重シールは、殺菌キャップ900の汚染を防止するため、かつ/または殺菌材料が殺菌キャップ900から漏出することを防止するための追加のバリアを提供してもよい。有利なことに二重シールを提供することによって保存可能期間が向上され得る。
場合によっては、蓋450は、殺菌キャップホルダ402を含むことなく、殺菌キャップ900にシールされてもよい。例えば、図6から図10に示されかつ本明細書でさらに詳細に説明されるように、殺菌キャップアセンブリ2004は、蓋450が殺菌キャップホルダ402を使用せずに殺菌キャップ900に直接取り付けられる場合に形成されてもよい。ホルダ402が存在しない状態で殺菌キャップ900に直接取り付けることによって、使用前の殺菌キャップ900の滅菌状態が維持できるようになり、同時に、殺菌キャップアセンブリの提供に関連する材料、サイズ、廃棄物、製造および出荷のコストが最小に抑えられる。本明細書に記載されるように、殺菌キャップ900への蓋450の取り付けは、第1のチャンバ925を密閉し、殺菌材料940および/または殺菌キャップ900内の殺菌流体の取り去りが防止されるかまたは抑えられる。
いくつかの実施形態では、蓋450は、殺菌キャップホルダ402および殺菌キャップ900のうちの1つ以上に熱接合されてもよい。熱接合は、インパルス、誘導、伝導、放射、または他のヒートシーリング技術などの標準的なヒートシーリング技術を使用して引き起こされてもよい。いくつかの実施形態では、蓋450は、接着接合を利用することによってまたはスナップフィットなどの適切な機械接続または摩擦接続によって、殺菌キャップホルダ402および/または殺菌キャップ900に取り付けることができる。
蓋450は、ホイル、プラスチック、ラミネートなど、任意の適切な材料から作ることができる。一態様では、蓋450は、約1から2ミルの厚さを有するホイル材料から作ることができる。
殺菌キャップホルダ402および/または殺菌キャップ900は、場合によっては、殺菌キャップホルダ402および殺菌キャップ900の相対的な回転を防止する構造、要素などを備えることができる。いくつかの実施形態では、構造または要素は、殺菌キャップホルダ402の内側に配置される場合に殺菌キャップ900の回転を防止するために、殺菌キャップ900と係合して殺菌キャップ900を所定の位置にロックすることによって、殺菌キャップを医療用コネクタに取り付けることを容易にし得る。例えばいくつかの実施形態では、殺菌キャップホルダ402の内壁面412は、内部リブおよび/または内部スロットを備えてもよい。内部リブおよび/または内部スロットは、殺菌キャップ900のスカート920の外面と相互作用するよう構成されてもよい。いくつかの実施形態では、殺菌キャップ900は、複数のリブおよび/または複数のスロットを備えてもよく、これらリブおよび/またはスロットは、殺菌キャップホルダ402の内部リブおよび/または内部スロットと相互作用するよう構成される。これら構造は、殺菌キャップ900に対する殺菌キャップホルダ402の相対的な回転を防止するかまたは抑えてもよい。本明細書で言及される「リブ」との用語は、表面から浮かび上がる構造または外側に延在する構造である。「スロット」との用語は、表面の下に延在する構造、または2つのリブの間に配置されかつ当該リブよりも低い高さにある構造を指す。
いくつかの実施形態では、殺菌キャップホルダ402は、殺菌キャップ900の外面との締まり嵌めを形成する特徴または構造を有してもよい。いくつかの実施形態では、殺菌キャップホルダ402の内面412は、殺菌キャップ900の一部との締まり嵌めを形成する特徴または構造を有してもよい。付加的にまたは代替的に、殺菌キャップ900は、殺菌キャップホルダ402との締まり嵌めを形成するための1つ以上の特徴を有してもよい。
図5Aおよび図5Bに示されるように、殺菌キャップホルダアセンブリ404は、殺菌キャップホルダアセンブリ404をユーザの手で把持するために円周方向に間隔を空けられたリブ420を包含してもよい。殺菌キャップホルダアセンブリ404は、本明細書に記載されるのと同じ目的のために使用でき、かつ手で使用されてもよい。
本明細書で開示される殺菌キャップおよび/または殺菌キャップホルダアセンブリは、さまざまな適切な方法で分配されかつ/または包装されてもよい。適切な方法は、個別のパッケージ、複数の殺菌キャップおよび/または殺菌キャップホルダアセンブリ(図6から図10を参照して本明細書に記載される分配バッグなど)を含むパウチパッケージ、(図11Aから図11Dを参照して本明細書に記載される)分配デバイス、または(図12Aおよび図12Bを参照して本明細書に記載される)殺菌キャップおよび/または殺菌キャップホルダアセンブリがシリンジに取り付けられ得るシリンジアセンブリを含むが、これに限定されない。本明細書で開示される殺菌キャップおよび/または殺菌キャップホルダアセンブリの分配および/またはパッケージング方法と同様にその相対的なサイズは、例示的でありかつ非限定的なものであることを理解されたい。実際に、パッケージングは任意の適切な実施形態のために変更することができ、関連する方法はさまざまな実施形態で異なり得ることを理解されたい。
分配バッグ
図6から図10は、さまざまな実施形態に基づく、殺菌キャップアセンブリ2004および/または殺菌キャップホルダアセンブリのための分配バッグ2000の例示の形態の医療品のための送達システムのさまざまな図である。とりわけ図6は、1つ以上の殺菌キャップアセンブリ2004を含む分配バッグ2000の正面図であり、図7、図8Aおよび図8Bは、それぞれ、図6の複数の分配バッグ2000の前方斜視図、正面図および後面図である。図9Aから図9Cは、殺菌キャップおよび/または殺菌キャップアセンブリ2004のための分配バッグ2000aから2000cのさまざまな実施形態の正面図である。図10は、殺菌キャップおよび/または殺菌キャップアセンブリ2004のための分配バッグ2100の正面図である。特に注釈のない限り、図6から図10の参照符号は、本明細書に記載の残りの図面における構成要素と同じかまたはほぼ同様の構成要素を指す。図6から図10に示される殺菌キャップアセンブリ2004は、殺菌キャップホルダ450を加えることを除いて、図5Aおよび図5Bに示される殺菌キャップホルダアセンブリ404と同様であるが、図6から図10に示される分配バッグに関して説明される特徴は、本明細書に記載されかつ/または企図される任意の殺菌キャップおよび/またはキャップアセンブリの実施形態とともに使用できることを理解されたい。例えば、図1Aおよび図2の殺菌キャップ900、図3Aから図4の殺菌キャップ900、図5Aおよび図5Bの殺菌キャップホルダアセンブリ404、および/または本明細書で開示される任意の付加的なキャップのいずれか1つは、図6から図10を参照して示されかつ説明される分配バッグとともに機能するよう変更できる。
任意の実施形態では、図示されるように、送達システムは、送達システム内に収容されかつ送達システムから分配される複数の医療品の各々の外側の幅または直径に対応する内側の幅または直径を有する内部キャビティを伴うチューブまたはシース領域を備える略細長部分を備えることができる。例えば、送達システムの細長部分の内側の幅または直径は、細長部分内に複数の医療品を緩く収容できるようにするために、複数の医療品の各々の外側の幅または直径とほぼ同じかまたはわずかに大きくすることができ、それによって、複数の医療品を、互いにまたはチューブまたはシースに固定または係合することなく、チューブまたはシース内で推移させかつ/または移動させることができる。例えば、いくつかの実施形態では、細長部分の内部は、医療品の個々のユニットが送達システムの近位開口部に挿入されるかまたは装填されると、複数の医療品が細長部分内において単一の医療品の垂直縦列を自動的に形成できるように、形状付けられかつ構成される。緩く収容することにより、医療品が複数または単独で(一度に1つずつ)遠位分配領域を通って取り出されるように、チューブまたはシース内に配置された医療品の縦列を、送達システムの分配領域(例えば狭窄領域つまり幅が小さくなる領域)へ向けて移動可能にできる。
送達システムの細長部分の内側の幅または直径は、送達システムの細長部分内で複数の医療品すべてが同時に同じ高さ(例えば垂直方向高さ)を占めることができないように、十分に小さくすることができ、それによって収容されている医療品同士の干渉による細長部分の詰まりまたは他の閉塞が抑えられる。細長部分の1つ以上の内壁は、所定の摩擦係数を有することができ、当該摩擦係数は、使用中(例えばユーザによって送達システムを介して押し出されるか引っ張り出される場合)に送達システムを介するゆったりとした、信頼性がありかつ着実な医療品の移行が可能となるよう十分に低く(つまり滑りやすい)、かつ/または、送達システムに収容される医療品が自由に滑ることおよび1か所に集まることを抑えるために、細長部分内での封じ込め中に各医療品の慣性ポジションを作り出すのに十分に高い(つまり滑り抵抗性がある)。ユーザによって送達システムから押し出されずまたは引き出されない場合にチューブまたはシースを介して医療品が急速に摺動することに対して低レベルの抵抗力を生成するために、細長部分の1つ以上の壁は、細長部分が医療品を収容する際の通常使用時に1つ以上の内壁に沿って不規則で滑らかでない表面形態が生成される(例えばしわまたは折り目を備える)ように、フレキシブルでありかつ/または折りたたみ可能であってもよい。
図6から図8Bに示されるように、分配バッグ2000は、1つ以上の消毒デバイスまたは1つ以上の消毒デバイスの少なくとも一部、例えば殺菌キャップ900、殺菌キャップアセンブリ2004、または殺菌キャップホルダアセンブリ404を収納するために送達システムとして機能してもよい。任意のタイプの殺菌キャップ900および/または殺菌キャップアセンブリ2004の使用または封じ込めについての本明細書における言及はまた、付加的にまたは代替的に殺菌キャップおよび/または殺菌キャップホルダを使用することを含むと解釈されるべきである。いくつかの実施形態では、分配バッグ2000は、1つ以上の他の殺菌キャップアセンブリ2004を分配バッグ2000内に維持しながら、一度に単一の殺菌キャップアセンブリ2004を取り出すことを有利に可能にすることによって、殺菌キャップアセンブリ2004へのアクセスを容易にする。
キャップアセンブリ2004の各々は、本明細書に記載される任意の殺菌キャップを含んでもよい。図面には5つの殺菌キャップアセンブリ2004を収容する分配バッグ2000が示されているが、任意の数の消毒剤充填デバイスを分配バッグ2000内に封入できることを理解されたい。また、本明細書で説明されかつ/または企図される分配バッグ2000の実施形態が、本明細書で説明されかつ/または企図される殺菌キャップとともに使用されるように変更可能であることも理解されたい。
いくつかの実施形態では、図6から図8Bに示されるように、分配バッグ2000は、近位部分2008および遠位部分2012を有する。遠位部分2012は、1つ以上の殺菌キャップアセンブリ2004を収容するように寸法決めされかつ構成されたチャンバ2016を備えてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、遠位部分2012は、チャンバ2016の内面を形成するように遠位部分2012の周縁に沿って延在する1つ以上のシールされた縁部を備える。いくつかの実施形態では、内面は、例えば滑らかでありかつ/または粗い表面テクスチャなどの適切な表面テクスチャを有することができる。
チャンバ2016は、殺菌キャップアセンブリ2004の少なくとも一部を受け入れることができる任意の適切な形状および/または構成を備えることができる。例えば、図6から図8Bに示されるように、チャンバ2016は、略円筒形状を備えることができるが、チャンバ2016は、(例えば直線状のおよび/または湾曲した)任意の適切な壁構造を備え、かつ(例えば円筒形、先細形、円錐形の)任意の適切な形状を有することができることを理解されたい。
図6から図8Bに示されるように、チャンバ2016の幅は、殺菌キャップアセンブリ2004の収容を容易にするために、殺菌キャップアセンブリ2004の外面の幅よりも大きくてもよい。いくつかの実施形態では、チャンバ2016の幅は、チャンバ2016全体にわたって一定のままであってもよい。いくつかの実施形態では、チャンバ2016の幅は、チャンバの長さに沿って変化してもよい。例えば、チャンバ2016は、チャンバ2016としてより狭くなる幅を有する部分を備えることができる。いくつかの実施形態では、より狭くなる幅を有する部分は、一度に単一の殺菌キャップアセンブリ2004を取り出すことを容易にするために、分配バッグ2000の遠位端に隣接して配置されてもよい。
チャンバ2016の長さは、複数の殺菌キャップアセンブリ2004および/または殺菌キャップホルダアセンブリ404を収容しかつチャンバ2016からの殺菌キャップアセンブリ2004および/または殺菌キャップホルダアセンブリ404の偶発的または二次的な取り出しを防ぐために十分に長くてもよい。
いくつかの実施形態では、分配バッグ2000の内面は、チャンバ2016内に収容される殺菌キャップアセンブリ2004の1つ以上に取り付けられてもよい。取り付けは、接着接合を利用するか、またはスナップフィットなどの適切な機械接続または摩擦接続によってなされてもよい。
いくつかの実施形態では、図6から図8Bに例示されるように、分配バッグ2000は、1つ以上の開口部2020を備えてもよい。開口部2020は、ユーザが1つ以上の殺菌キャップアセンブリ2004をチャンバ2016から取り出すことを可能にしてもよい。例えば、開口部2020は、殺菌キャップアセンブリ2004へのアクセスを提供する一方で、分配バッグ2000が、チャンバ2016内に残っている殺菌キャップアセンブリ2004を保持することを可能にする。
いくつかの実施形態では、図8Aおよび図8Bに示されるように、開口部2020は分配バッグ2000の遠位端に配置されてもよい。開口部2020は、遠位端の一部のみを横切るよう延在することなどによって狭窄部を形成してもよい。例えば、図6から図8Bに示されるように、開口部2020は、(例えば本明細書で説明される図9Bに示されるように)分配バッグ2000の遠位端の長さ全体に沿って延在しなくてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザによって押し出されずまたは引き出されない場合に開口部2020を通って医療品が自由に落下することを抑えるために、開口部2020の幅は、送達システム内に収容される殺菌キャップアセンブリ2004またはキャップなどの医療品の外側の幅または直径よりも小さくすることができる。いくつかの実施形態では、開口部2020の幅は、医療品の外側の幅または直径よりも小さくすることができるが、開口部2020を作る材料が引き裂かれるかまたは不可逆的に伸長されるかさもなければ破損されることなく医療品が開口部2020を通過可能なサイズに開口部2020が一時的に弾性的または柔軟に拡張できるほど十分に大きくすることができる。遠位端に開口部2020を配置することによって、有利なことに、殺菌キャップアセンブリ2004を、分配バッグ2000が吊り下げられる場合(以下でさらに詳細に説明する)、開口部2020に隣接してまたは部分的に貫通して延在するよう自然に配置することができる。この様式では、開口部2020の位置は、殺菌キャップアセンブリ2004へのアクセスを容易にし得る。しかしながら、こうした位置は、任意の適切な実施形態のために変更できることを理解されたい。
開口部2020は、チャンバ2016内から殺菌キャップアセンブリ2004が偶発的に取り出されることを抑えつつ、殺菌キャップアセンブリ2004へのアクセスを可能にできる任意の適切な形状および/または構成を備えることができる。例えば、図9Aから図9Cは、殺菌キャップおよび/または殺菌キャップアセンブリ2004のための分配バッグ2000aから2000cのさまざまな実施形態の部分正面図を示す。
図9Aに示されるように、いくつかの実施形態では、開口部は、1つ以上のスリット2020aを備えることができる。分配バッグ2000cは、完全にシールされた遠位縁部2030aを備えてもよく、スリット2020aは、側壁に沿って形成されかつ分配バッグ2000aのチャンバ2016内へ延在してもよい。ユーザは、チャンバ2016内の1つ以上の殺菌キャップアセンブリ2004にアクセスするために、スリット2020aを利用してもよい。いくつかの実施形態では、スリット2020aは、分配バッグ2000aからの殺菌キャップアセンブリ2004の意図しない取り出しを防ぐために、閉ポジションに事前に配置されてもよい。
図9Bは、いくつかの実施形態では、送達システムからの殺菌キャップアセンブリ2004の意図しない取り出しを防止するために、または殺菌キャップアセンブリ2004の一部のみが、殺菌キャップアセンブリ2004の残りが意図的に取り出されるまで送達システムの内側に収容されたまま、チャンバ2016の外側に延在できるようにするために、開口部2020bは、殺菌キャップアセンブリ2004の外面の直径よりも小さい直径を備えることができることを示す。例えば、開口部2020bは、チャンバ2016内の1つ以上のシールされた縁部2040、および/または分配バッグ2000の遠位端における1つ以上のシールされた縁部2030bを含んでもよい。1つ以上のシールされた縁部2040、2030bは、開口部2020bへ向けて先細になされてもよい。1つ以上のシールされた縁部2040、2030bは、有利なことに、1つの殺菌キャップアセンブリ2004のみが開口部2020bを通って延在できるようにしてもよい。1つ以上のシールされた縁部2040、2030bは、殺菌キャップアセンブリ2004の少なくとも一部を受け入れることができる任意の適切な形状および/または構成を備えることができる。例えば、図9Bに示されるように、シールされた縁部2040は略円錐形を備えることができるが、シールされた縁部2040は、任意の適切な壁構造(例えば直線状のおよび/または湾曲した壁構造)を備えかつ任意の適切な形状(例えば円筒形、先細形)を有することができることを理解されたい。
図9Cに示されるように、いくつかの実施形態では、開口部2020cは、分配バッグ2000の側縁部に沿って配置されてもよい。例えば、分配バッグ2000cは、完全にシールされた遠位縁部2030cを備えてもよい。シールされた遠位端2030cは、有利なことに、(例えば分配バッグが垂直方向に吊り下げられる位置にある場合)下向きの重力のみによって引き起こされる送達システムからの殺菌キャップアセンブリ2004の意図しない取り出しを防止できる。
殺菌キャップアセンブリ2004の一部が開口部2020を越えて突出する実施形態では、ユーザは、殺菌キャップアセンブリ2004を分配バッグ2000から取り外してもよい。いくつかの実施形態では、開口部2020は、殺菌キャップアセンブリ2004と同じサイズのまたはより大きい直径を有してもよい。図6から図10に示される開口部2020の位置ならびに相対的なサイズは、例示的であり、これに限定されないことを理解されたい。実際に、相対的なサイズは任意の適切な実施形態のために変更でき、分配バッグ2000の残りの部分に対する開口部2020の相対的な比率は、さまざまな実施形態で異なり得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、分配バッグ2000は、1つ以上の開口部2020が組み込まれなくてもよい。
殺菌キャップアセンブリ2004を分配バッグ2000から取り出すために、ユーザは、殺菌キャップアセンブリ2004のうち、分配バッグ200内に配置されるかまたは開口部2020を越えて突出する部分を把持して、(分配バッグ2000が垂直方向に吊り下げられる向きで配置されている場合)下向きの力などの取り出し力を加えてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、開口部2020を通じて殺菌キャップアセンブリ2004を前進させるために、分配バッグ2000の少なくとも一部を把持して当該分配バッグ2000を介して殺菌キャップアセンブリ2004に挟む力または他の力を加えることによって、開口部2020を通して殺菌キャップアセンブリ2004を押し出してもよい。いくつかの実施形態では、分配バッグ2000は、有利なことに、分配バッグ2000からの取り出し中に殺菌キャップアセンブリ2004と直接接触する必要性を排除してもよい。いくつかの実施形態では、分配バッグ2000は、片手の使用のみを必要とする効率的なプロセスを通じて、殺菌キャップアセンブリ2004の取り外しを容易にする。
殺菌キャップアセンブリ2004は、殺菌キャップアセンブリ2004が単に重力下で穴2024を通って落下しないように、チャンバ2016から殺菌キャップアセンブリ2004を引き抜くのに必要な(例えば下向きの)取り出し力が、分配バッグ内に配置されるかまたは分配バッグ内に部分的に配置される先行する(最も遠位にある)殺菌キャップアセンブリ2004にかかる重力よりも大きくなるように、分配バッグ2000から引き出されてもよい。
殺菌キャップアセンブリ2004が分配バッグ2000から偶発的に取り出されるのを防ぐために、いくつかの実施形態では、分配バッグ2000は、力が加えられる場合に変形できる半剛性材料または弾性材料またはエラストマー材料を備えることができる。殺菌キャップアセンブリ2004がチャンバ2016から取り出される場合、開口部2020は、殺菌キャップアセンブリ2004が開口部2020と接触するかさもなければ開口部2020と相互作用する1つ以上の場所において、半径方向外向きにまたは開口方向に変形するよう構成でき、開口方向は、分配バッグ200の長手方向軸線に略垂直である。いくつかの実施形態では、開口部2020は、殺菌キャップアセンブリ2004が開口部2020を介して分配バッグ2000から取り出された後、開口方向とはほぼ反対の閉鎖方向において半径方向内側に跳ね返るよう構成できる。これは、有利なことに、開口部2020が殺菌キャップアセンブリ2004の1つ以上の特徴と相互作用する場合に、分配バッグ2000の開口部2020が一時的および/または恒久的に変形することを可能にし得る。いくつかの実施形態では、開口部2020を変形させる能力は、殺菌キャップアセンブリ2004をチャンバ2016内に取り出し可能に収容することを可能にできる。いくつかの実施形態では、遠位開口部2020は、分配バッグの近位開口部よりも小さく、これにより、製造中に近位開口部を介して複数の殺菌キャップアセンブリ2004を迅速に連続して素早く装填することを可能にでき、同時に、収容された殺菌キャップアセンブリ2004が遠位開口部2020から意図せずに抜け落ちることが抑えられる。
いくつかの実施形態では、分配バッグ2000は、ユーザが開口部2020を作り出してチャンバ2016内の1つ以上の殺菌キャップアセンブリ2004にアクセスできるよう構成された1つ以上の特徴を備えてもよい。図10は、開口部2020に対して遠位に配置されたシーリング部分2130を有する分配バッグ2000の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、シーリング部分2130は、シールされた遠位縁部2150と、シールされた側縁部2140の少なくとも一部とを含んでもよい。シールされた側端部2140は、チャンバ2016の少なくとも一部を含んでもよい。シーリング部分2130は、分配バッグ2000から取り外し可能に引き離されてもよい。いくつかの実施形態では、分配バッグ2000は、ユーザが分配バッグ2000のシーリング部分2130を引き裂くかまたは開放するかさもなければ取り外して開口部2020を形成するかまたは開口部2020にアクセスすることができるように、ノッチおよび/または穿孔および/または切れ目2135を備えてもよい。シーリング部分2130を取り外すと、分配バッグ2000は、開口部2020を画定する1つ以上のシールされた遠位縁部2148a、2148bを含むことができる。開口部2020は、本明細書に記載の任意の特徴を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、分配バッグ2000は、本明細書に記載の1つ以上のステップを利用して製造されてもよい。分配バッグ2000の面を提供するために、2枚のシートなどの複数の材料シートが整列状態で配置されてもよい。例えば、第1のシートは、第1のシートおよび第2のシートの両方がほぼ同じサイズおよび同じ形状を有する状態で、第2のシートの上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、これらシートは矩形であってもよい;なおこれらシートは、分配バッグ2000を形成するのに適した任意の形状を備えてもよい。これらシートの1つ以上の縁部または他の領域は、分配バッグ2000のチャンバ2016を提供するために接合されるかまたはシールされてもよい。1つ以上の縁部または他の領域を接合するかまたはシールするために任意の適切な方法が使用されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、シートの少なくとも一部を互いにかつ/またはチャンバ2016の周縁の部分(例えば縁部)の周りを溶融してシールするためにヒートステーキングおよび/または熱接合が使用されてもよい。熱接合は、インパルス、誘導、伝導、放射、または他のヒートシーリング技術などの標準的なヒートシーリング技術を使用して実行されてもよい。付加的にまたは代替的に、縁部は、音波溶接、接着接合、またはスナップフィットなどの適切な機械接続または摩擦接続を利用することによってシールされてもよい。いくつかの実施形態では、糊または溶剤または接着剤などの付着剤、または任意の他の適切な薬剤が使用されてもよい。図10を参照すると、例えば、側縁部2140、2142は、近位部分2008に配置される1つ以上の縁部2144、2146とともにシールされてもよい。いくつかの実施形態では、結果として生じるアセンブリは、殺菌キャップアセンブリ2004を保持するための中空チャンバ2016とともに、遠位部分2012における開口部2020を有する。1つ以上の殺菌キャップアセンブリ2004は、任意の適切な方法でチャンバ2016内に配置されてもよい。開口部2020は、本明細書に記載の任意のシーリング方法で縁部2148a、2148bを形成することによって形成されてもよい。分配バッグ2000がシーリング部分2130を備えるいくつかの実施形態では、分配バッグ2000の幅に沿って遠位端2150をシールできかつノッチ、穿孔および/または切れ目2135を形成できる。
いくつかの実施形態では、分配バッグ2000の近位部分2008は、1つ以上の吊り下げ穴2024を含むことができる。例えば、穴2024は、1つ以上のダイカット穴を含んでもよい。穴2024は、分配バッグ2000を便利なハンガーに吊り下げることができるように寸法決めされかつ構成できる。例えば、ユーザは、分配バッグ2000をIVポールに吊り下げるために、1つ以上の穴2024を利用してもよい。穴2024は、分配バッグ2000をハンガーに吊り下げることができるようにする任意の適切な形状および/または構成を備えることができる。図6から図8Bに示されている穴2024の位置、および相対的なサイズは例示的なものであり、これに限定されない。実際に、位置および相対的なサイズは、任意の適切な実施形態のために変更でき、分配バッグ2000の残りの部分に対する穴2024の相対的な比率は、さまざまな実施形態で異なってもよい。いくつかの実施形態では、分配バッグ2000は、1つ以上の穴2024が組み込まれなくてもよい。
分配バッグ2000は、非透過性の材料または非常に透過性の低い材料から作られてもよい。いくつかの実施形態では、材料は、おおむね化学的に不活性でありかつ/または非導電性であってもよい。分配バッグ2000は、キャップおよび殺菌キャップアセンブリ2004が汚染されることを避けるための追加のバリアを提供でき、これにより、保存可能期間が改善される。分配バッグ2000は、取り扱われる際の殺菌キャップアセンブリ2004の汚染に対する保護を提供してもよい。分配バッグ2000は、殺菌キャップアセンブリ2004の少なくとも一部を外部環境から隔離する物理的なバリアとして機能するよう構成できる。例えば、いくつかの実施形態では、分配バッグ2000は、汚染物質がチャンバ2016に進入するのを抑制するよう構成できる。
いくつかの実施形態では、分配バッグ2000のすべてまたは一部は、透明な材料から作られてもよく、それによって、ユーザは、分配バッグを特定のタイプの医療デバイス(殺菌キャップなど)のホルダとして容易に識別でき、かつ/またはバッグ内の1つ以上のタイプの医療デバイスのパッケージに印刷された情報を読み取ることができ、かつ/または、(例えばいつバッグを交換する必要があるかを決定するために)バッグの外側からおよび/または任意の視野角から分配バッグ2000内に残っている殺菌キャップアセンブリ2004の量を特定できる。いくつかの実施形態では、分配バッグ2000は、図38Aおよび図38Bに示されるように、分配バッグが前面および後面から見られかつ/またはアクセスされ得るように、分配バッグ2000を後方から吊り下げることに関連するいくつかの複雑さを回避する。
図10に示されるように、分配バッグ2000を製造するための方法の例では、以下のステップのうちの1つ以上(または任意の組み合わせ)が実行されてもよい。
(a)前方および後方の柔軟な透明シートを提供するステップ
(b)前方シートを後方シートの上におおまかに配置するステップ
(c)前方シートおよび後方シートの周縁をおおむね整列するステップ
(d)分配バッグ2000のための容器を形成するために、これらシートの複数の縁部、例えばこれらシートのそれぞれの側辺および上縁部の各々を互いにシーリングするかまたは結合するステップ
(e)容器に一時的な開口部を形成するために、シートのそれぞれの縁部(例えば下側縁部)またはそうした縁部の一部の少なくとも1つを互いに対してシールされない状態または結合されない状態で一時的に残すステップ
(f)一時的な開口部を介して、複数のキャップ(例えば個別のキャップまたはキャップホルダ410内にあるキャップ)を分配バッグ2000の容器に挿入するステップ
(g)キャップを容器に挿入した後、キャップが挿入される際に通る事前にシールされていないまたは結合されていない端部をシーリングするかまたは結合するステップ
(h)分配バッグ2000の端部または分配領域に狭窄部を形成するために、それぞれのシートの一部をシーリングするかまたは結合するステップ
(i)分配バッグ2000に事前に挿入されたキャップの取り出しを可能にするために分配バッグ2000の一部を取り外すことを容易にするための穿孔または他のマークまたは領域を作り出すステップ
これらのステップのいずれかを省略または変更することができ、これらのステップのいずれかの順番を変更することができる。分配バッグ2000のさまざまな特徴は、本開示の一部を形成するさまざまな例示された寸法および比率を含むことができる。これら寸法は例示であり、これに限定されないことを理解されたい。実際に、これら寸法は任意の適切な実施形態のために変更することができ、かつこれら寸法の相対的な比率はさまざまな実施形態で異なってもよいことを理解されたい。
分配デバイス
図11Aから図11Dは、いくつかの実施形態に基づいて、殺菌キャップ900および/または殺菌キャップホルダアセンブリ404のための分配デバイス600の例示の形態の医療品のための送達システムのさまざまな図である。とりわけ図11Aは、1つ以上の殺菌キャップ900を含む分配デバイス600の上面図であり、図11B、図11Cおよび図11Dは、それぞれ図11Aの分配デバイス600の側面図、側方断面図、および部分側方分解断面図である。特に注釈のない限り、図11Aから図11Dの参照符号は、本明細書で説明される残りの図面における構成要素と同じであるかまたはほぼ同様の構成要素を指す。図11Aから図11Dに示される殺菌キャップ900は、図3Aから図4に示される殺菌キャップ900と同様であるが、図11Aから図11Dに示される分配デバイスに関して説明される特徴は、本明細書で説明されかつ/または企図される実施形態における任意の殺菌キャップおよび/またはキャップホルダアセンブリとともに使用できる。例えば、図2の殺菌キャップ900のいずれか1つ、図5Aおよび図5Bの殺菌キャップホルダアセンブリ404、および/または本明細書で開示される任意の追加のキャップは、図11Aから図11Dを参照して示されかつ説明されるような分配デバイスとともに機能するように変更できる。
図11Aから図11Dは、分配デバイス600を示す。分配デバイス600は、1つ以上の消毒デバイス、または例えば図11Aから図11Dに示されるような1つ以上の消毒デバイスの少なくとも一部、殺菌キャップ900および/または殺菌キャップホルダアセンブリ404を収容する送達システムとして機能してもよい。任意のタイプの殺菌キャップ900の使用または封じ込めについての本明細書における言及はまた、付加的にまたは代替的に殺菌キャップホルダアセンブリ404の使用を含むと解釈されるべきである。いくつかの実施形態では、分配デバイス600は、分配デバイス600に取り付けられた1つ以上の他の殺菌キャップ900および/または殺菌キャップホルダアセンブリ404を維持しながら、有利なことに一度に単一の殺菌キャップ900および/または殺菌キャップホルダアセンブリ404を取り出すことを可能にすることによって、殺菌キャップ900および/または殺菌キャップホルダアセンブリ404へのアクセスを容易にする。
分配デバイス600に含まれる殺菌キャップ900の各々は、本明細書に記載の任意の殺菌キャップホルダおよび/または任意の殺菌キャップを含んでもよい。図11Aから図11Dは、5つの殺菌キャップ900を収納する分配デバイスを例示するが、任意の数の消毒剤充填デバイスを分配デバイス600に取り付けることができる。本明細書で説明されかつ/または企図される分配デバイス600の実施形態のいずれかは、本明細書で説明されかつ/または企図される任意の殺菌キャップとともに使用されるよう変更できる。
図面に示されるように、分配デバイス600は、カバーつまり分配面604に取り付けられる1つ以上の殺菌キャップ900を含んでもよい。例えば、図11Aから図11Dに示されるように、複数の殺菌キャップ900が、単一の分配面604に取り付けられている。殺菌キャップ900の各々は、本明細書に記載の任意のキャップとすることができる。
分配面604は、その長さよりも狭められた幅を有する。キャップ保管デバイスは、殺菌キャップ900および/または殺菌キャップホルダアセンブリ404の少なくとも一部を受け入れることができる任意の他の適切な形状および/または構成を備えることができる。キャップ保管デバイスは、任意の適切な構造(例えば直線構造および/または湾曲構造)を備えることができ、かつ任意の適切な形状(例えば円筒形、先細形)を有することができる。
図11Aから図11Dに示されるように、分配面604の幅は、殺菌キャップ900の取り付けを容易にするために、殺菌キャップ900の外面の幅よりも大きくてもよい。いくつかの実施形態では、分配面604の幅は、分配面604全体にわたって一定のままであってもよい。いくつかの実施形態では、分配面604の幅は、分配面604の長さに沿って変化してもよい。例えば、分配面604は、狭められた幅を有する部分を備えてもよい。いくつかの実施形態では、狭められた幅を有する部分は、分配デバイス600の遠位端に隣接して配置されてもよい。いくつかの実施形態では、分配面604の幅は、2列以上の殺菌キャップ900を包含するのに十分大きくてもよい。
図11Aから図11Dは、分配デバイス600を5つの殺菌キャップ900からなる1つの列を備えるものとして例示するが、分配デバイス600は、複数の殺菌キャップ900および/または殺菌キャップホルダアセンブリ400を収容するのに十分な長さまたは幅を含んでもよいとが考えられる。例えば、分配面604の幅および長さは、2列以上の殺菌キャップ900を包含するのに十分に大きくてもよく、各列は、2つ以上の殺菌キャップ900を備える。いくつかの実施形態では、分配面604は、複数の殺菌キャップ900および/または殺菌キャップホルダアセンブリ404間にノッチ、穿孔、および/または切れ目を含んでもよい。これらノッチは、ユーザが、将来の使用のためにかつユニットの個別の滅菌バリアを依然として保持するために、個々のユニットまたは任意の数の複数のユニットに引きちぎることができるようにする。
図11Aから図11Dに示されるように、複数の殺菌キャップアセンブリ404は、分配面604を用いてシールされてもよい。分配面604は、各殺菌キャップ900を無菌状態のままにすることを可能にし得る。分配面604は、殺菌キャップ900の1つ以上の部分に対してシールされるよう構成されてもよい。いくつかの実施形態では、分配面604は、図11Aから図11Dの参照符号608によって識別されるように、殺菌キャップ900に対してシール可能である。例えば、分配面604は、接着剤などの任意の適切な方法によって、または本明細書に記載の伝導または誘導ヒートシーリング技術によって、殺菌キャップ900に取り付けられてもよい。
殺菌キャップ900に直接取り付けることにより、分配面604は、第1のチャンバ925をシールし、かつ殺菌キャップ900内の殺菌材料940および/または殺菌流体の取り出しを防ぐことができる。分配面604が図5Aおよび図5Bの1つ以上の殺菌キャップホルダアセンブリ404に取り付けられるいくつかの実施形態では、分配面604がキャップホルダ402と当該キャップホルダ402内にある殺菌キャップ900との両方に対してシールされる場合に、分配面604は二重シールを形成してもよい。例えば二重シールは、殺菌キャップ900の汚染を防止するためかつ/または殺菌材料が殺菌キャップ900から漏出するのを防止するために追加のバリアを提供してもよい。有利なことに二重シールを提供することによって保存可能期間が改善され得る。
図11Aから図11Dに示されるように、分配デバイス600は、1つ以上の吊り下げ穴610を含むことができる。例えば、穴610は、1つ以上のダイカット穴を含んでもよい。穴610は、分配デバイス610を便利なハンガーに吊り下げることができるように寸法決めされかつ構成されることができる。例えば、ユーザは、分配デバイス600をIVポールに吊り下げるために1つ以上の穴610を利用してもよい。穴610は、分配デバイス600をハンガーに吊り下げることができる任意の適切な形状および/または構成を備えることができる。図11Aから図11Dに示される穴610の位置ならびに相対的なサイズは、例示であり、これに限定されないことを理解されたい。実際に、位置および相対的なサイズは、任意の適切な実施形態のために変更することができること、および分配デバイス600の残りの部分に対する穴610の相対的な比率はさまざまな実施形態で異なり得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、分配デバイス600は、1つ以上の穴610が組み込まれなくてもよい。
いくつかの実施形態では、分配面604は、1つ以上の殺菌キャップ900に熱接合されてもよい。熱接合は、インパルス、誘導、伝導、放射、または他のヒートシーリング技術などの標準的なヒートシーリング技術を使用して引き起こされてもよい。いくつかの実施形態では、分配面604は、接着接合を利用することによってまたはスナップフィットなどの適切な機械接続または摩擦接続によって、殺菌キャップ900に取り付けることができる。
分配デバイス600から殺菌キャップ900を取り出すために、ユーザは、殺菌キャップホルダアセンブリ404のうち分配面604から延在する部分を把持し、かつ(分配デバイス600が垂直方向に吊り下げられる向きで配置される場合は)下向きの力などの取り出し力を加えてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書で説明されるように、ユーザは、殺菌キャップ900を取り出す場合に、ノッチおよび/または穿孔を利用して分配面604の少なくとも一部を取り外してもよい。有利なことに、これによって、分配デバイス600から取り外す際に、少なくとも1つのシールが殺菌キャップ900上に保持される。いくつかの実施形態では、分配デバイス600は、片手を使用することだけを必要とする効率的なプロセスを通じて、殺菌キャップ900の取り外しを容易にする。
いくつかの実施形態では有利なことに、分配デバイス600上に殺菌キャップホルダ402を包含させることによって、分配デバイス600からの取り外し中に殺菌キャップ900と直接接触する必要性が排除されてもよい。殺菌キャップホルダ402は、殺菌キャップホルダ402内の殺菌キャップ900の汚染を防止してもよい。例えば、ユーザは、殺菌キャップホルダ402から延在するフランジ418などの殺菌キャップホルダ402の1つ以上の部分を介して殺菌キャップホルダアセンブリ404を取り扱ってもよい。殺菌キャップホルダ402は、ユーザによる殺菌キャップ900の接触に対する保護具として機能してもよい。
殺菌キャップ900は、殺菌キャップ900を分配面604から取り外すのに必要な(例えば下向きの)取り外し力が穴610の強度よりも小さくなるように、そのため分配デバイス600が垂直方向吊り下げポジションにある場合に穴610が引き裂かれないように、分配デバイス600から引き出されてもよい。例えば、剥離力は、剥離を開始するためにほぼ2ポンド未満の力とすることができ、かつ剥離を継続するために1ポンド未満の力とすることができる。
いくつかの実施形態では、分配面604は、任意の適切な材料から作ることができる。例えば、分配面604は、ホイル、プラスチック、ラミネートなどを備えてもよい。場合によっては、分配面604は、約1から2ミルの厚さを有するホイル材料から作ることができる。分配面604は、48ゲージのPET(ポリエチレンテレフタレート)などのPETからなるトップコートと、続いて白色とすることができるPDXなどのポリマーコートと、Rollprint Packaging Products,Inc.によって製造されるAllegro Bなどの剥離可能なシーリング層からなるボトムコートと、を備える厚手のホイルを有することができる。シーリング層は、剥離可能な接着剤を形成できる。殺菌キャップ900および/または殺菌キャップホルダアセンブリ404は、ホイルの誘導加熱によって分配面604に取り付けられてもよく、当該誘導加熱は、剥離可能なシーリング層を溶融して、当該シーリング層を殺菌キャップ900および/または殺菌キャップホルダアセンブリ404に接着する。
いくつかの実施形態では、分配デバイス600のすべてまたはその一部は、透明材料から作られてもよく、それによって、ユーザは、分配バッグ600を特定のタイプの医療デバイス(殺菌キャップおよび/または殺菌キャップホルダアセンブリなど)のホルダとして容易に識別でき、かつ/またはバッグ内の1つ以上のタイプの医療デバイスのパッケージに印刷された情報を読み取ることができ、かつ/または(例えばいつ分配バッグ600を交換する必要があるかを決定するために)任意の視野角から分配バッグ600内に残っている殺菌キャップアセンブリ404の量を特定できる。いくつかの実施形態では、分配バッグ600は、分配バッグ600が前面および後面から見られかつ/またはアクセスされ得るように、分配バッグ600を後方から吊り下げることに関連するいくつかの複雑さを回避する。
分配デバイス600のさまざまな特徴は、本開示の一部を形成するさまざまな例示された寸法および比率を備えることができる。これらの寸法は例示であり、これに限定されないことを理解されたい。実際に、寸法は任意の適切な実施形態のために変更することができること、およびそれらの相対的な比率はさまざまな実施形態で異なり得ることを理解されたい。
シリンジアセンブリ
図12Aおよび図12Bは、いくつかの実施形態に基づく、殺菌キャップアセンブリ1220を含むシリンジアセンブリ1210のさまざまな図である。とりわけ図12Aは、殺菌キャップアセンブリ1220を含むシリンジアセンブリ1210の前方斜視図であり、図12Bは、図12Aのシリンジアセンブリ1210の側方断面図である。特に注釈のない限り、図12Aおよび図12Bにおける参照符号は、本明細書で説明される残りの図面における構成要素と同じであるかまたはほぼ同様の構成要素を指す。図12Aおよび図12Bに示される殺菌キャップアセンブリ1220は、図6から図10に示される殺菌キャップアセンブリ2004と同様であるが、図12Aおよび図12Bに示されるシリンジアセンブリ1210を参照して説明される特徴は、本明細書で説明されかつ/または企図される任意の殺菌キャップおよび/またはキャップホルダアセンブリの実施形態とともに使用できることを理解されたい。例えば、図1Aから図2の殺菌キャップ900、図3Aから図4の殺菌キャップ900、図5Aおよび図5Bの殺菌キャップホルダアセンブリ404、および/または本明細書に記載の付加的なキャップのいずれか1つは、図12Aおよび図12Bを参照して示されかつ説明されるようにシリンジアセンブリ1210とともに機能するように変更できる。
図12Aおよび図12Bは、殺菌キャップホルダアセンブリ1220を取り外し可能に受け入れるよう構成された殺菌キャップを備えるシリンジアセンブリ1240を有するシリンジバレルアセンブリ1210を示す。シリンジアセンブリ1210は、シリンジバレル1214およびプランジャ1240を含んでもよい。シリンジバレル1214は、チャンバを画定する側壁と、チャンバと流体連通状態にある近位開口部と、を含むことができる。いくつかの実施形態では、シリンジアセンブリ1210のチャンバは、内在する中心静脈カテーテルとともに使用するためのロック溶液またはフラッシュ溶液で充填されてもよい。適切なロック溶液またはフラッシュ溶液のいくつかの例を以下で説明する。フラッシュ溶液またはロック溶液は、カテーテルを洗浄しかつ消毒するためにカテーテルの液体アクセス部位に注入され、かつカテーテルから引き抜くことができ、または病原体および汚染物質の侵入に対するバリアとして機能するようにカテーテルの端部部分に残すことができる。
プランジャ1240は、細長シャフト、近位端1242、および遠位端(図12Aおよび図12Bには図示せず)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、細長シャフトは、断面形状がほぼ十字形である。ストッパーまたはピストンは、プランジャ1240の遠位端に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、ピストンは、シリンジバレルチャンバに挿入される場合、ピストンの外周面がシリンジバレル1214の内側と液密係合するような寸法になされる。ピストンアセンブリは、近位方向に移動される(または引き抜かれる)場合にチャンバ内に流体を引き込むことができ、かつ遠位方向に移動される(またはシリンジチャンバ内に挿入される)場合にチャンバから流体を追い出すことができる。図12Aおよび図12Bは、シリンジバレル1214に部分的に挿入されたピストンアセンブリ1240を示す。
図12Aおよび図12Bに示されるように、いくつかの実施形態では、プランジャの近位端1242は、殺菌キャップアセンブリ1220を受け入れかつ取り外し可能に保持するようなサイズのチャンバ1260を備えてもよい。図12Bを参照すると、チャンバ1260は、底壁1261と、開口部1268を含む周縁近位端1266を有する環状側壁1262と、を備えることができ、開口部1268を介して殺菌キャップアセンブリ1220をチャンバ1260に挿入することができる。本明細書で説明されかつ/または企図される殺菌キャップおよび/または殺菌キャップホルダアセンブリの実施形態のいずれかを、図12Aおよび図12Bに示されるシリンジアセンブリとともに使用されるように変更できることを理解されたい。
図12Aおよび図12Bは、プランジャアセンブリ1240のチャンバ1260内の殺菌キャップアセンブリ1220を例示する。殺菌キャップアセンブリ1220は、本明細書で開示される任意の殺菌キャップホルダアセンブリを含むことができる。例えば、殺菌キャップアセンブリは、図5Aおよび図5Bを参照して開示される殺菌キャップホルダアセンブリ404を備えてもよい。例えば、本明細書に記載のように、キャップアセンブリ1220は、以下の特徴のうちの1つ以上を備えてもよい:殺菌キャップホルダ、殺菌キャップ900、殺菌材料940、およびカバー1250。いくつかの実施形態では、殺菌キャップ900へのアクセスを提供するようフィルム1250を取り外すことを容易にするためにプルタブ1252を設けることができる。いくつかの実施形態では、別個のプランジャアセンブリ1240および殺菌キャップアセンブリ1220を組み込むことによって、プランジャアセンブリ1240およびシリンジバレル1214とは別に殺菌キャップアセンブリ1220を製造し、組み立て、かつ滅菌することができる。
いくつかの実施形態では、図12Aに例示されるように、プランジャ1240の側壁1262は、縁部1272を備える1つ以上の開口部1270を含む。1つ以上の開口部1270は、チャンバ1260へのアクセスを提供し、かつ以下で説明されるようにプランジャ1240からのキャップアセンブリ1220の取り外しを容易にする。
キャップアセンブリ1220は、プランジャ1240から取り外すことができる。いくつかの実施形態では、プランジャ1240からのキャップアセンブリ1220の取り外しは、キャップアセンブリ1220の下面に対して1つ以上の開口部1270を介してユーザの親指または人差し指を置くことを伴う。ユーザは、キャップアセンブリ1220をチャンバ1260から押し出すために、人差し指または親指でキャップアセンブリ1220を押してもよい。最終的に、キャップアセンブリ1220は、チャンバ1260から排出される。このようにして、シリンジ1210とは異なる時点で殺菌キャップ900を便利に使用することができる。
いくつかの実施形態では、プランジャ1240のチャンバ1260は、複数の周方向に間隔があけられたリブを備える内面を含んでもよい。複数のリブは、殺菌キャップアセンブリ1220に接触しかつ殺菌キャップアセンブリ1220をチャンバ1260内に固定するよう構成されてもよい。場合によっては、これらリブの各々は、チャンバ1260内にキャップホルダアセンブリ1220を固定するために殺菌キャップアセンブリ1220の外面に配置された対応するリブを受け入れるように形状付けられたスロットを含んでもよい。また、チャンバ1260のリブは、殺菌キャップアセンブリ1220の制御された取り外しを容易にするためにかつ殺菌キャップアセンブリ1220が過度に急速に排出されることを防ぐために先細形状にすることができる。これらリブは、殺菌キャップアセンブリ1220がチャンバ1260から押し出される際のキャップ1222に対する抵抗力の大きさを減らすことができる。本明細書で説明されかつ/または企図される実施形態のいずれかを図12Aおよび図12Bに示されるチャンバ1260とともに使用されるように変更できることも理解されたい。
図12Aに部分的に示されるように、プランジャ1240は、共通のポイントから互いに対して90度の角度で延在する4つの支持壁を含んでもよい。1つ以上の支持壁は、プランジャ1240の近位端1242へ向けて、ユーザが親指をキャップアセンブリの下に置くためのより多くのクリアランスを提供することによってキャップアセンブリの取り外しを容易にするために、1つ以上の開口部1270に近接した1つ以上の凹部領域を有してもよい。いくつかの実施形態では、凹部領域の最も外側にある縁部は、側壁の残りの部分のうち最も外側にある縁部よりも上記共通のポイントに近接する。凹部領域は、平らな縁部、傾斜した縁部、またはその両方を備えることができる。
いくつかの実施形態では、プランジャ1240は、チャンバを含まなくてもよく、殺菌キャップホルダおよび/または殺菌キャップアセンブリは、プランジャ1240の遠位端に取り付けられるように据え付けられてもよい。プランジャ1204は、場合によっては遠位端においてボタンを備えてもよく、かつキャップおよび/または殺菌キャップアセンブリは、当該ボタンと係合するよう構成されてもよい。例えば、キャップおよび/または殺菌キャップアセンブリは、プランジャのボタンに取り外し可能にまたは固定状態で取り付けられる近位端を含んでもよい。近位端は、当該ボタンの周りにフィットするように寸法決めされた開口部を含んでもよく、かつボタンへの取り付けのための部材を備えることができる。いくつかの実施形態では、取り付け部材は、周方向に間隔を置いてかつ軸線方向内向きに方向付けられた複数のタブを含み、これらタブは内壁面から延在する。いくつかの実施形態では、タブは、キャップホルダおよび/または殺菌キャップアセンブリをプランジャに取り付けるために、ボタンの下面に係合する。
シリンジアセンブリ1210は、ガラスおよびポリマー材料を含むその目的に適した任意の材料から製造することができる。適切なポリマー材料は、オレフィン、環状オレフィン、アミド、エステル、およびエーテルなどのモノマーから形成されるホモポリマー、コポリマー、およびターポリマーを含むが、これに限定されない。ポリマー材料は、複数のポリマー材料の混合体であってもよくかつ単層構造または多層構造とすることができる。いくつかの実施形態では、シリンジバレルおよびプランジャは、ポリプロピレン材料から射出成形される。
殺菌材料
特に注釈のない限り、以下に記載される殺菌材料は、本出願において本明細書で説明される成分と同じであるかまたはほぼ同様の成分を指す。以下に記載される特徴は、本明細書で説明されかつ/または企図される実施形態のいずれかとともに使用できることを理解されたい。例えば、本明細書で開示される殺菌キャップのいずれか1つは、以下にあるいは本明細書の他の箇所にまたはその他に記載されるように任意の殺菌材料を含むように変更できる。
殺菌材料は、消毒液または他の医療目的を有する液体を保管および放出することができる医療グレードの材料を含んでもよく、かつスポンジなどの材料、破裂性カプセルおよびこの目的に役立つことができる他の材料またはデバイスを含む。適切なスポンジは、医療目的での使用に適した任意のスポンジを含むことができ、かつ天然のまたは合成のものとすることができる。殺菌材料は、適切な形状にカットすることができかつ所望の形状に成形することができる。殺菌材料が不注意にも殺菌キャップから脱落しかつ/または落下することを防ぐために、殺菌材料を殺菌キャップに取り付けることが望まれてもよい。例えば、殺菌材料は、超音波または振動溶接または他の適切な技術などの任意の適切な方法によって殺菌キャップに取り付けられてもよい。
殺菌材料は、消毒液を保管しかつ/または放出するのに適した任意の材料を備えることができる。いくつかの実施形態では、殺菌材料は、任意の適切なポリマーを備えることができる。いくつかの実施形態では、ポリマーは、ポリマー発泡体を含んでもよい。例えば、殺菌材料は、ポリウレタン、ポリエステル、ポリカーボネート、および/またはポリアミドを含んでもよい。殺菌材料は、連続気泡発泡体を備えてもよい。いくつかの実施形態では、発泡体は、少なくとも約0.8から約2.8ポンド/立方フィート以下の密度を備えてもよい。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の殺菌キャップのいずれかの1つ以上の部分は、消毒流体、抗凝固流体、抗菌流体、および/または他の適切な治療流体でコーティングされかつ/または含浸されてもよい。殺菌キャップのうちコーティングおよび/または含浸され得る1つ以上の部分は、キャップ壁の内面、ねじ山、キャップ壁の外面、キャップ壁の内面、および/または本明細書に記載のキャップの追加の特徴を含む。
殺菌剤は、その目的に適した任意の物質を備えることができる。適切な物質には、イソプロピルアルコール(IPA)、クロルヘキシジン、1つ以上の金属イオン(例えば銀)、クエン酸塩溶液などを含むが、これに限定されない。いくつかの実施形態では、殺菌剤は、アミノグリコシド、ベータラクタム、キノロンまたはフルオロキノロン、マクロライド、スルホンアミド、スルファメタキソゾール、テトラサイクリン、トレプトグラミン、オキサゾリジノン(リネゾリドなど)、クリンダマイシン、リンコマイシン、リファマイシン、グリコペプチド、ポリミキシン、リポペプチド抗生物質、ならびに、薬理学的に容認されるナトリウム塩、薬理学的に容認されるカルシウム塩、薬理学的に容認されるカリウム塩、脂質製剤、誘導体および/または上記の類似体などとして分類される抗菌剤を含むことができる。いくつかの実施形態では、殺菌剤は、抗真菌剤を含むことができる。いくつかの実施形態では、殺菌剤は抗ウイルス剤を含むことができる。殺菌剤は、複数の殺菌材料の混合物であってもよい。
いくつかの実施形態では、所定量の生理学的抗菌金属化合物が、物品の直接成形のための樹脂に添加される。生理学的抗菌金属は、銀、金および白銀、ならびに銅および亜鉛などの貴金属が含むことを意味する。本明細書で使用される生理学的抗菌金属化合物は、銀ならびに金の酸化物および塩を含んでもよく、例えば:酢酸銀、安息香酸銀、炭酸銀、クエン酸銀、塩化銀、ヨウ化銀、硝酸銀、酸化銀、スルファジアジン銀、銀硫酸塩、塩化金、および酸化金である。塩化白金酸またはその塩(例えば塩化白金酸ナトリウムおよびカルシウム)などの白金化合物が使用されてもよい。また、銅と亜鉛の化合物が使用されてもよく、例えば:銀に関連して上述されたような銅および亜鉛の酸化物および塩である。単一の生理学的抗菌性金属化合物、または複数の生理学的抗菌性金属化合物の組み合わせが使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、使用される生理学的抗菌性金属化合物は、酢酸銀、酸化銀、硫酸銀、塩化金、および酸化銀および塩化金の組み合わせを含んでもよい。細菌の成長を妨げかつ細菌を殺すための抑制ゾーンを形成するために銀化合物の粒子を十分に抽出することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書におけるデバイスは、トリクロサンおよび銀化合物またはトリクロサンおよびクロルヘキシジンで含浸される。
殺菌キャップを含む本明細書で開示される実施形態に関するさらなる詳細は、国際出願PCT/US2017/056407号に見出すことができる。国際出願PCT/US2017/056407号に記載されかつ/または企図されている機能、材料、方法、システム、およびデバイスのいずれもが、本明細書に記載されるさまざまな機能、材料、方法、システムおよびデバイスとともに使用されるよう変更できることを理解されたい。例えば、殺菌キャップは、国際出願PCT/US2017/056407号に記載されかつ/または企図される任意の実施形態をさらに備えてもよい。加えて、本明細書で説明されかつ/または企図される機能、材料、方法、システム、およびデバイスのいずれかは、国際出願PCT/US2017/056407号で説明されかつ/または企図されるさまざまな機能、材料、方法、システム、およびデバイスとともに使用されるよう変更することができる。
他の変形例
本発明について特定の実施形態および例示の文脈で説明したが、本発明は、具体的に開示される実施形態を超えて他の代替実施形態および/または本発明およびその同等物の使用にまで及ぶ。加えて、本発明のいくつかの変形例が示されかつ詳細に説明されているが、他の変更例も本発明の範囲内にある。実施形態の特定の特徴および態様のさまざまな組み合わせまたは副次的な組み合わせが本発明の範囲内でなされてもよくかつ当該範囲内に収まってもよいと考えられる。開示される実施形態のさまざまな特徴および態様が、開示される発明のさまざまなモードを形成するために互いに組み合わせることまたは置き換えることができることを理解されたい。したがって、本明細書で開示される本発明の範囲は、上記の特定の開示された実施形態によって限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲を公正に読むことによってのみ決定されるべきであることが意図されている。さらに、「まで」、「少なくとも」、「より大きい」、「より小さい」、「間」などの用語は列挙される数を含む。本明細書で使用される「約」、「ほぼ」、および「実質的に」などの用語が先行する数は、列挙される数を含み(例えば約10%=10%)、また、所望の機能を果たすかまたは所望の結果を得る規定の量に近い量を表す。
200 分配バッグ
400 殺菌キャップホルダアセンブリ
402 殺菌キャップホルダ
404 殺菌キャップホルダアセンブリ
406 チャンバ
408 近位端
410 遠位端
412 内壁面
414 外壁面
416 開口部
418 フランジ
419 底壁
420 リブ
450 蓋
600 分配デバイス
604 分配面
610 穴
800 医療用コネクタ
810 コネクタハウジング
820 カラー
822 外面
824 内面
826 接続インターフェース
828 ねじ山
830 オス型ルアー
832 外面
840 流体通路
900 殺菌キャップ
910 ハウジング
920 スカート
922 先細領域
925 第1のチャンバ
930 突出部
932 開口部
934 リム
936 外面
938 内面
940 殺菌材料
940a、940b フラップ部分
942 開口部
942a、942b ノッチ、穿孔、切れ目
946、946’ 取り付け部分
950 近位部分
952 遠位部分
1204 プランジャ
1210 シリンジアセンブリ
1214 シリンジバレル
1220 殺菌キャップアセンブリ
1222 キャップ
1240 プランジャアセンブリ
1242 近位端
1250 カバー
1252 プルタブ
1260 チャンバ
1261 底壁
1262 側壁
1266 周縁近位端
1268、1270 開口部
1272 縁部

Claims (21)

  1. 側壁と遠位先端とを有するオス型ルアーを備える医療用コネクタに取り付けるよう構成された消毒用オス型ルアーキャップであって、
    外壁と底壁とを備えるハウジングと、
    前記ハウジングの前記外壁および前記底壁によって包囲される第1のチャンバと、
    前記ハウジングの前記底壁から上向きに延在する内側突出部であって、内壁と外壁とを備える内側突出部と、
    前記内側突出部の前記内壁によって形成される第2のチャンバであって、前記医療用コネクタの前記オス型ルアーを緊密に受け入れるよう構成された第2のチャンバと、
    前記内側突出部の上端部に取り付けられる殺菌液を含む殺菌材料であって、使用前に前記第2のチャンバの外側に配置される殺菌材料と、
    前記第1のチャンバを包囲し、かつ使用前に前記殺菌液の漏出を抑えるよう構成された蓋と、
    を備えており、
    前記殺菌材料は、前記消毒用オス型ルアーキャップが前記医療用コネクタの前記オス型ルアー上に前進されると、前記オス型ルアーの前記遠位先端および前記側壁を拭き取るよう構成されていることを特徴とする消毒用オス型ルアーキャップ。
  2. 請求項1に記載の消毒用オス型ルアーキャップと前記医療用コネクタとの組み合わせ。
  3. 前記殺菌材料の一部が、前記消毒用オス型ルアーキャップが前記医療用コネクタの前記オス型ルアー上に前進されると、前記第2のチャンバ内へ移動するよう構成されることを特徴とする請求項1に記載の消毒用オス型ルアーキャップ。
  4. 前記内側突出部の上部の直径は、前記殺菌材料の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の消毒用オス型ルアーキャップ。
  5. 前記消毒用オス型ルアーキャップが前記医療用コネクタに取り付けられる場合に前記殺菌材料が前記オス型ルアーの周りに緊密な嵌合状態を形成するよう構成されるように、前記殺菌材料の穿孔の長さは、前記医療用コネクタの前記オス型ルアーのうち前記内側突出部に挿入可能な部分の最大径以下であることを特徴とする請求項1に記載の消毒用オス型ルアーキャップ。
  6. シュラウドによって包囲されるオス型ルアー端部を備える医療用コネクタに取り付けるよう構成された消毒用ルアーキャップであって、
    突出部を有するハウジングであって、前記突出部は、
    前記医療用コネクタの前記オス型ルアー端部を受け入れるよう構成された開口部と、
    第1の内側断面幅を備える遠位部分と、
    第2の内側断面幅を備える近位部分と、を備えており、
    前記第1の内側断面幅は、前記第2の内側断面幅とは異なる、ハウジングと、
    前記突出部の外面に連結される殺菌材料であって、前記消毒用ルアーキャップが前記医療用コネクタに取り付けられる場合に、前記オス型ルアー端部を消毒するよう構成されている殺菌材料と、
    を備えることを特徴とする消毒用ルアーキャップ。
  7. 前記第1の内側断面幅は、前記第2の内側断面幅よりも大きいことを特徴とする請求項6に記載の消毒用ルアーキャップ。
  8. 前記第1の内側断面幅は、前記遠位部分が前記殺菌材料およびオス型ルアーの少なくとも一部を受け入れるよう構成されるように、寸法決めされていることを特徴とする請求項6に記載の消毒用ルアーキャップ。
  9. 前記第2の内側断面幅は、前記オス型ルアー端部への前記消毒用ルアーキャップの取り付けを容易にするように寸法決めされていることを特徴とする請求項6に記載の消毒用ルアーキャップ。
  10. 前記殺菌材料は所定の直径を備えており、前記直径は、前記第1の内側断面幅および前記第2の内側断面幅よりも大きいことを特徴とする請求項6に記載の消毒用ルアーキャップ。
  11. 前記殺菌材料は、前記オス型ルアー端部の少なくとも端面を消毒するよう構成されていることを特徴とする請求項6に記載の消毒用ルアーキャップ。
  12. 前記殺菌材料は、前記オス型ルアー端部の少なくとも一部が前記殺菌材料を通過することを容易にするよう構成された1つ以上の穿孔を備えることを特徴とする請求項6に記載の消毒用ルアーキャップ。
  13. 1つ以上の前記穿孔は所定の長さを備えており、前記長さは、前記オス型ルアー端部の前記少なくとも一部の外側の幅よりも小さいことを特徴とする請求項12に記載の消毒用ルアーキャップ。
  14. 1つ以上の前記穿孔の長さは、前記殺菌材料と前記オス型ルアー端部との間の流体の通過を阻害するよう構成されることを特徴とする請求項13に記載の消毒用ルアーキャップ。
  15. 前記殺菌材料は、1つ以上のフラップ部分を備えることを特徴とする請求項6に記載の消毒用ルアーキャップ。
  16. 1つ以上の前記フラップ部分は、前記消毒用ルアーキャップが前記オス型ルアー端部に取り付けられる場合に、前記突出部の前記遠位部分内に少なくとも部分的に配置されるよう構成されることを特徴とする請求項15に記載の消毒用ルアーキャップ。
  17. 1つ以上の前記フラップ部分は、前記突出部の前記遠位部分と前記オス型ルアー端部の少なくとも一部との間での圧縮のために圧縮性材料を備えることを特徴とする請求項16に記載の消毒用ルアーキャップ。
  18. 1つ以上の前記フラップ部分は、前記オス型ルアー端部への前記消毒用ルアーキャップの取り付けを容易にするよう構成されていることを特徴とする請求項16に記載の消毒用ルアーキャップ。
  19. 請求項6に記載の消毒用ルアーキャップと前記医療用コネクタとの組み合わせ。
  20. 殺菌キャップアセンブリであって、
    請求項6に記載の1つ以上の消毒用ルアーキャップと、
    1つ以上の前記消毒用ルアーキャップを収容するよう構成された細長い管状の本体またはスリーブと、
    を備えることを特徴とする殺菌キャップアセンブリ。
  21. 殺菌キャップアセンブリであって、
    請求項6に記載の消毒用ルアーキャップと、
    前記消毒用ルアーキャップを受け入れるよう構成されたキャップホルダと、
    蓋と、
    を備えることを特徴とする殺菌キャップアセンブリ。
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