JPS5819725Y2 - テ−プレコ−ダ−の操作回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテープレコーダーの操作回路に関し、特に論理
回路を使用した操作回路に係る。

一般にテープレコーダーは録音、再生、早送り、巻取し
及び停止動作の基本機能に加えて録音又は再生動作時テ
ープを一時的に停止せしめる一時停止機能を備えている
。

斯かる動作を行なう方法としては押釦の押圧力により駆
動機構を切換える機械式のものと、プランジャーの吸引
力により切換える電子式のものとがあるが、高級なテー
プレコーダーでは後者の方式が採用されている。

本考案は後者の方式即ち電子的に録音、再生、早送り及
び巻戻し動作を切換えるようにしたテープレコーダーに
関し、特に一時停止操作は録音又は再生動作状態におい
てのみ行なわれる点に鑑みて成されたものであり、以下
図面を参照して詳細に説明する。

図示した回路は本考案の一実施例であり、同図において
１．２，３，４．５及び６は録音、早送り、巻戻し、再
生、停止及び一時停止用の操作スイッチであり、押圧操
作時のみ閉成される自己復帰型のスイッチである。

該操作スイッチ１，２゜３．４，５．６の入力側は電源
に接続され、出力側は論理回路７を構成するＲＳフリッ
プフロップ８．９，１０．１１及びトグルフリップフロ
ップ１２に夫々図示した如く接続されている。

１３は前記フリップフロップ８．９，１０．１１．１２
からの出力信号が印加され、該信号に応じた出力を出力
端子１ｊＵ：発し各動作の切換を行なうプシンジャーま
た動作状態を表示するランプ等を駆動するデコーダーで
ある。

録音用操作スイッチ１の出力側にはゲート回路１５が接
続されており、再生用操作スイッチ４の閉成によりその
ゲー）Ｋ信号が印加されている状態においてのみ出力端
子に出力信号が発せられるようＶＣすれている。

斯かる回路において、一時停止用操作スイッチ６の閉成
毎に反転するトグルフリップフロップ１２の出力端子は
ダイオード１６を介して前記再生用操作スイッチ４の出
力側に接続されている。

以上の如く本考案の操作回路は構成されており、次に動
作について説明する。

早送り、巻戻し及び再生動作を行なうために早送り用操
作スイッチ２、巻戻し用操作スイッチ３及び再生用操作
スイッチ４を夫々押圧閉成せしめると信号が印加される
フリップフロップ９．１０．１１が反転してその出力端
子に信号が現われる。

その結果これらの出力信号の組合わせに応じてデコーダ
ー１３より各動作ニ必要な出力信号が発せられてプラン
ジャー等が駆動されテープレコーダーの早送り、巻戻し
及び再生動作が行なわれる。

テープレコーダーを録音状態にするには録音用操作スイ
ッチ１と再生用操作スイッチ４とを同時に押圧操作する
ことによって行なわれる。

即ち録音用操作スイッチ１の出力側にはゲート回路１５
が接続されているため再生用操作スイッチ４の閉成によ
り該ゲート回路１５のゲー）Ｋ信号が印加されている場
合にのみ該録音用操作スイッチ１からの信号がフリップ
フロップ８に導かれ録音操作が行なわれろ。

次に一時停止用操作スイッチ６の閉成動作について説明
する。

１ずテープレコーダーが録音又は再生状態にある時に一
時停止操作スイッチ６を閉成スルトドグルフリップフロ
ツブ１２が反転動作し、その出力信号によって一時停止
用の制御信号がデコーダー１３より出力されテープレコ
ーダーの一時停止動作が行なわれる。

該一時停止用操作スイッチ６を再度操作するとトグルフ
リップフロップ１２が反転復帰しその出力信号が無くな
るため一時停止動作が解除されテープレコーダーは録音
又は再生動作を開始する。

またテープレコーダーが停止状態にある時Ｋ 一時停止
操（％行なった場合について説明する。

一時停止用操作スイッチ６を押圧閉成せしめると前述し
た如くトグルフリップフロップ１２が反転しデコーダー
１３より一時停止用の制御信号が出力されて一時停止の
ための機構が作動すると共にフリップフロップ１２の出
力端子が再生用操作スイッチ４の出力側に接続されてい
るため、その出力信号がクリップフロップ９ｖｃ印加さ
れる。

その結果デコーダー１３より再生動作を行なうための制
御信号が出力されろことになり、テープレコーダーは再
生動作状態において一時停止操作を行なった場合と同一
の状態になる。

従って一時停止用操作スイッチ６を押圧操作して一時停
止動作を解除するとテープレコーダーはその１Ｓ再生動
作を開始する。

また停止用操作スイッチ５を閉成すると各フリップフロ
ップのリセット信号にリセット信号が印加されて各フリ
ップフロップは不動作状態に反転せしめられるのでテー
プレコーダーは停止状態に復帰する。

尚一時停止動作はテープレコーダーが早送り又は巻戻し
状態にある時には行なわれず、反対に一時停止動作が行
なわれている時には早送り又は巻戻し動作は行なわれな
いように論理回路は構成されている。

以上に説明したように本考案に依れば、停止状態［ｊ、
−いて一時停止操作を行なうと再生動作状態における一
時停止状態が構成されるため一時停止を解除すると直ち
に再生動作が行なわれる。

従って従来では一時停止動作状態よ’）−Ｒ＝停止を解
除した場合に再生が行なわれるのが停止状態になるのか
わからないので再生動作状態であることを表示する表示
手段を設けていたが、本考案は斯かる表示手段を設ける
必要がないのでその構成が簡潔となるという利点を有し
ている。

またテープレコーダーを再生動作状態にする場合に一時
停止動作を介して行なう間接動作と直接再生動作状態に
する直接動作とを選択的に行なうことが出来るので極め
て便利であるだけでなく、例えばテープをカセット内よ
り引出して再生動作を行なうようにしたテープレコーダ
ーでは間接動作を行なうことによって再生動作の開始を
安定に行なうことが出来るという効果を本考案は有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の操作回路の一実施例である。 主な図番の説明、１・・・録音用操作スイッチ、４・・
・再生用操作スイッチ、６・・・一時停止用操作スイッ
チ、７・・・論理回路、８，９，１０．１１・・・ＲＳ
フリップフロップ、１２・・・トルグツリップフロップ
、１３・・・デコーダー １５・・・ゲート回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも録音、再生及び一時停止操作スイッチを有す
   ると共に該スイッチの操作時各動作に必要な出力信号を
   発する論理回路を備えたテープレコーダーにおいて、一
   時停止用操作スイッチを操作したとき発せられる出力信
   号を再生用操作スイッチの出力側に印加せしめるように
   したことを特徴とするテープレコーダーの操作回路。