JPS5819663B2 - デヒドロアビエチン酸13位置換体の製造法 - Google Patents

デヒドロアビエチン酸13位置換体の製造法

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JPS5819663B2
JPS5819663B2 JP15707377A JP15707377A JPS5819663B2 JP S5819663 B2 JPS5819663 B2 JP S5819663B2 JP 15707377 A JP15707377 A JP 15707377A JP 15707377 A JP15707377 A JP 15707377A JP S5819663 B2 JPS5819663 B2 JP S5819663B2
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JP
Japan
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formula
dehydroabietic acid
producing
substituted
compound represented
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JP15707377A
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JPS53119861A (en
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伊藤正善
恩田政行
針谷義弘
田原昭
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Description

【発明の詳細な説明】 で表わされるデヒドロアビエチン酸13位置換体を出発
物質となし、これをアルコールの存在下、エノール化剤
を加えて有機クリラム試薬と反応せしめて式: で表わされる化合物を得、これを接触還元して式:で表
わされる化合物を得、次いでこれを加水分解することを
特徴とする式: で表わされるデヒドロアビエチン酸13位置換体の新規
な製造法に係わるものである。
本発明の目的物は、後述の如く前記出発物質がいずれも
芳香族性C環を有するジテルペン系誘導体から誘導し得
、特にl−アビエチン酸より容易に導くことができ、次
のとおり有用性を具備するものである。
l−アビエチン酸(1)は、検相類樹脂の主成分として
容易かつ廉価に入手することができ、すでにその立体構
造を含めて構造式が確定されてその全合成も達成されて
いる。
(W、H,5chuller、R,V、 Lawren
ce: J、Am、Ch−em、Soc、、83.25
63 (1,961)、E、Wenke−rt et
al : J=Am、 Chem、 Soc、、 86
.2038(1964)また、l−アビエチン酸1)は
、他の生理活性を有する類縁化合物に化学変換すること
に興味がもタレ、すでに天然アルカロイド、植物成長ホ
ルモンのジベレリン群及びステロイド等への化学変換に
ついての研究が報告されている。
(A 、 Tahar−aet at : Tetra
hedron、21,2133(1965)。
Chem、Pharm、、Bull、、 15.193
4 (1967) 。
Chem、Pham、Bull、、9,252(196
1)、 日本薬学会第91年会講演会要旨集第674
頁(1971)参照〕 本発明方法によれば、目的物はそのまメステロイドA環
体(2) 、 (3)及びD環体(4)に誘導し得るの
で、ステロイドを合成する際の重要な中間体となり得る
ものである。
本発明の目的物からこれらA環体及びD環体骨格を合成
するには、たとえば次の工程によることができる。
以下に本発明方法を詳述する。
まず、本発明の出発物質のデヒドロアビエチン酸13位
置換体(7)は、公知の方法によってデヒドロアビエチ
ン酸メチルエステル(5)から誘導することができるが
〔米国特許第2,750,368号、Chem、Abs
tr、、 5 i 、 1278 f (1957)参
照〕次の方法によっても容易に合成し得る。
デヒドロアビエチン酸メチルエステル(5)の酢酸及び
無水酢酸混合溶液に無水三酸化クロムを攪拌下に加え、
室温で攪拌後、酢酸ナトリウム水溶液、メタノール及び
水を順次加えてベンゼン抽出、水、10%炭酸ナトリウ
ム水溶液及び飽和食塩水と順次洗滌した後、芒硝乾燥、
溶媒留去して樹脂状物を得る。
この樹脂状物をガラスの小片と共に減圧下で加熱して反
応させ熱分解した後、ベンゼンに溶解し、沢過してガラ
ス片を除いてベンゼン層を5%水酸化カリウム水溶液及
び飽和食塩水と順次に洗滌後、芒硝乾燥、溶媒留去して
樹脂状物を得、これを塩基性アルミナのカラムクロマト
グラフィーに付してベンゼン/n−ヘキサン(1:3)
分画にて13−イソプロペニル体(6)を得る。
更に、エタノール/水で再結晶し、無色プリズム晶を得
る(融点ニア9〜83℃)。
また、ベンゼン/n−ヘキサン(4:1)分画にて本願
出発物質の13−アセチル体(7)を得、更に、エタノ
ールで再結晶して無色プリズム晶を得る(融点=140
〜144℃)。
かくして得られたデヒドロアビエチン酸13位置換体(
7)をエノール化剤/アルコールの存在下で有機タリウ
ム試薬と反応せしめれば、7−オキソ−15−メチルエ
ステル体(8)が得られる。
これを接触還元すれば15−メチルエステル体(9)が
得られ、更にこれを加水分解すれば、15−力ルボキシ
体(10)が容易に得ることができる。
上記の反応に於いて用いるエノール化剤/アルコールと
しては、例えば過塩素酸のメタノール溶液が好適である
有機タリウム試薬としては、硝酸第二タリウム、酢酸第
二タリウム、トリフロロ酢酸第二タリウム、酸化第二タ
リウム等々を用い得るが、硝酸第二タリウムが特によい
結果を与える。
上記の反応における反応温度及び反応時間は特に限定さ
れないが、通常室温で十分であり、反応時間は数分から
12時間前後と適宜定めることができる。
又接触還元としては、Pd−Cを用いるのが最適である
以下に本発明を実施例によって詳述する。
実施例 1 前記置換体、13−アセチル体(7)1.00gの70
%過塩素酸10TLlとメタノール507711の混合
溶液に室温で攪拌下、硝酸第二タリウムi、soyを加
えて12時間後、結晶を炉去し、水を加え、エーテル抽
出する。
飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗滌後、芒硝乾燥して溶
媒を留去すれば、樹脂状物の7−オキソ−15−メチル
エステル体(8)t−1,11(収率:100%)得る
7−オキソ−15−メチルエステル体(8)の物理的実
施例 2 実施例1で得られた7−オキソ−15−メチルエステル
体(8) 880ηの酢酸50TLl溶液に10%パラ
ジウム−炭400m9を加え、水素ガス気流中で一夜、
室温下にて攪拌した後、パラジウム−炭を沖去し、溶媒
を留去すれば、樹脂状物の粗15−メチルエステル体(
9)を7491n9(収率:90%)得る。
更に、シリカゲル、クロロホルムを用いたカラムクロマ
トグラフィーに付して2回メタノールで再結晶すれば、
無色プリズム晶として15−メチルエステル体(9)を
得る(融点:57〜58℃)。
15−メチルエステル体(9)の物理的性質C1 IRニジmax’ cm−11740(C0OCH3)
1730 (COC00CH 3)N : 100MHzδ1.18,1.22(S、
3HX2、C4・C1o−C旦s ) s 3.39
(W% 。
J=2Hz 、 2H、C15−■)、3.61(S。
3HX2 、C4,C15−CO0C旦、)。
6.84−7.123H,C11・CI2.C14一旦
) 元素分析値:(C2□H2804として)計算値; C
: 73.22 H: 8.19実測値; C: 73
.43 H: 7.93実施例 3 実施例2で得られた15−メチルエステル体(9) 2
.0gに85%水酸化カリウム2.0gのメタノール1
0 ml溶液を加えて室温にて1時間放置した後、更に
水100m1を加え、30分後に更に水を加えてエーテ
ル洗滌し、濃塩酸酸性とする。
エーテル抽出し、飽和食塩水で洗滌後、芒硝乾燥して溶
媒を留去すれば、1.7gの粗結晶(融点:14()−
146°C)の15−カルボン酸(10)を得る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式: で表わされる化合物を加水分解することを特徴とで表わ
    されるデヒドロアビエチン酸13位置換体の製造法。 で表わされる化合物を接触還元して式: で表わされる化合物を得、次いでこれを加水分解するこ
    とを特徴とする、式: で表わされるデヒドロアビエチン酸13位置換体の製造
    法。 で表わされるデヒドロアビエチン酸13位置換体を出発
    物質となし、これをアルコールの存在下、エノール化剤
    を加えて有機タリウム試薬と反応せしめて式: で表わされる化合物を得、これを接触還元して式:で表
    わされる化合物を得、次いでこれを加水分解することを
    特徴とする、式: で表わされるデヒドロアビエチン酸13位置換体の製造
    法。
JP15707377A 1977-12-26 1977-12-26 デヒドロアビエチン酸13位置換体の製造法 Expired JPS5819663B2 (ja)

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JPS53119861A JPS53119861A (en) 1978-10-19
JPS5819663B2 true JPS5819663B2 (ja) 1983-04-19

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