JPS5819591Y2 - ジドウリズムソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は１例えば電子楽器等の演奏操作に対応してリ
ズム演奏を同期スタート制御できるようにする自動リズ
ム装置に関する。

例えば、電子楽器に組み合わせて 電子的にリズム演奏
音を発生する自動リズム装置が多く使用されるようにな
ってきた。

この自動リズム装置は、発振器で発生されるテンポクロ
ック信号を適宜計数１分周して組み合せ、リズムパター
ン信号を形成すると共に、このリズムパターン信号に対
応してバスドラム、スネアドラム、シンバル等のリズム
音源を駆動してリズム演奏音を得るもので１通常第１図
に示すように構成される。

すなわち１発振器１１において基準となるテンポクロッ
ク信号を発生し、この発振器１１からのクロック信号を
カウンタ回路１２で計数し分周して順次パルス信号を作
る。

このカウンタ回路１２で得られた順次パルス信号は、マ
トリックスロジック回路等でなるリズムパターン形成回
路１３に供給し、リズムセレクトスイッチ１４で選択指
定したリズムの種類に応じたリズムパターン信号を発生
し、リズム音源回路１５を駆動するもので。

このリズム音源回路１５からは上記リズムパターン信号
に対応したリズム音源信号を取り出す。

そして、このリズム音源信号は増幅器１６で適宜増幅し
てスピーカ１７に導き、リズム演奏音として発音させろ
ものである。

この場合、リズム演奏のスタート、ストップ制御は、カ
ウンタ回路１２においてスイッチ回路１８からの操作指
令により行なわれ、リズム演奏をスタートさせたい時に
スイッチ回路１８の操作スイッチを投入するものである
。

しかし、このような自動リズム装置では、例えば電子楽
器の演奏に合わせてリズム演奏をスタートさせたい場合
には、電子楽器の鍵盤操作と共にスイッチ回路１８の操
作も同時に行なわれなげればならず、その操作性が非常
に悪いものである。

このため１例えばリズム演奏をスタートさせた後、その
リズムに合わせて楽器演奏を開始する等の音楽的に不自
然な演奏形態のとられることが多い。

このような欠点を改善する手段として、自動リズム装置
に対してシンクロスタート指令を与え。

例えばランプによって視覚的にリズムを表現するように
設定すると共に、電子楽器の下手鍵盤あるいはペダル鍵
盤等の特定される鍵盤部が操作された時にリズム音演奏
がスタートされるようにすることが考えられている。

すなわち、リズム演奏スタート指令を出す特定される鍵
盤部で１例えばイントロ部等を演奏し１例えばペダル鍵
盤でベース音演奏を開始する時に、これと同期して自動
リズム演奏音もスタートさせるようにするものである。

しかし、このようなシンクロスタート手段では。

例えばリズムスタートをペダル鍵盤の操作検知で行なわ
せるものと仮定した場合、自動リズム演奏を行なわない
例、えばイントロ部の演奏に際してはペダル鍵盤を使用
することができず、楽器演奏上に大きな制約を受け、充
分な演奏表現力を発揮することができなくなるものであ
る。

この考案は上記のような欠点に鑑みなされたもので、リ
ズム演奏スタートを指示する特定される鍵盤部も、自動
リズム演奏の必要のだい部分で使用し、その鍵盤部で必
要なリズムスタート制御をも行ない１例えばイントロ演
奏を効果的に実行し得るようにする自動リズム装置を提
供しようとするものである。

すなわち、この考案に係る自動リズム装置は、スタート
スイッチの操作された後、特定される第１の鍵盤部の鍵
操作数を特定される数まで計数し、この特定される数ま
で計数された後に、特定される第２の鍵盤部の操作を検
知してリズム演奏スタートさせるようにするものである
。

以下図面を参照してこの考案の一実施例を説明する。

第２図はその構成を示したもので１発振器１１からのテ
ンポクロック信号は、第１図で示したと同様にリズム音
源用カウンタ１２に加える。

このカウンタ１２に対しては図では省略したが第１図で
説明したと同様にリズムパターン形成回路。

リズム音源回路等が結合され、カウンタ１２の計数動作
に伴ない選択指定されたリズム演奏音が得られるように
する。

また１発振器１１からのテンポクロック信号は、ランプ
用カウンタ１９にも加えられ、このランプ用カウンタ１
９ではテンポクロック信号を計数して例えば４分音符に
対応する毎に出力信号を発生し１表示用ランプ２０を点
灯駆動する。

このランプ２０ｖｃ対してはさらにリズム音源用カウン
タ１２から、リズム小節の頭部に対応した小節パルスが
結合され、カウンタ１２が駆動されている時に、小節の
頭部を視覚的に表示させるようにする。

また、このリズム装置においてはスタート設定用のスイ
ッチ２１が設けられる。

このスイッチ２１は常時は開路状態に設定され、例えば
正電位で設定する論理「１」の出力信号を発生するよう
にされるもので、このスィッチ２１０投入時には上記正
電位を接地し、出力論理が「Ｏ」とされるものである。

そして、このスイッチ２１からの論理出力はインバータ
２２およびフリップフロップ回路２３のリセット端子に
結合されるもので、このフリップフロップ回路２３のリ
セット時出力信号およびインバータ２２の出力信号をア
ンド回路２４に結合する。

また、フリップフロップ回路２３０セツト時の出力信号
は、リズム音源用カウンタ１２に計数動作指令として供
給し、この指令の存在しない時はカウンタ１２をリセッ
ト状態に保持する。

さらに、アンド回路２４の出力信号は、前記ランプ用カ
ウンタ１９に上記同様の動作指令として供給し、さらに
リングカウンタ２５に計数駆動指令として供給する。

リングカウンタ２５には、例えば電子楽器の特定される
第１の鍵盤部、例えばペダル鍵盤２６の操作時に計数ク
ロック信号が結合され、ペダル鍵盤２６の操作数を計数
するようになる。

そして。このリングカウンタ２５の各計数値出力は、ロ
ータリー型の選択スイッチ２７の各固定端子に接続し、
このスイッチ２７の可動端子で取り出される信号はフリ
ップフロップ回路２８のセット端子に供給する。

このフリップフロップ回路２８は、前記アンド回路２４
の出力信号によりリセットされるもので、そのセット時
出力信号はアンド回路２９に対してゲート信号として与
える。

このアンド回路２９には、電子楽器で特定される第２の
鍵盤となる下手鍵盤３０からの操作時信号を整流回路３
１を介して結合してなり、アンド回路２９の出力信号は
フリップフロップ回路２３にセット指令として結合する
ようにしてなる。

すなわち、上記のように構成される自動リズム装置にお
いて、常時はスイッチ２１が開路され。

論理「１」の信号がインバータ２２およびフリップフロ
ップ回路２３のリセット端子に供給されている。

したがって、リズム音源用カウンタ１２およびランプ用
カウンタ１９はリセット状態にあり、リズム演奏がされ
ず、またランプ２０も点灯駆動されない。

次に、演奏開始する場合には選択スイッチ２７により、
自動リズムの演奏を必要としない例えばイントロ部にお
いて操作されるペダル鍵盤２６の操作数をリングカウン
タ２５の計数出力において設定する。

例えば、イントロ部においてペダル鍵盤２６によるベー
ス音演奏が４回されるものとすると、リングカウンタ２
５の１−４」の計数出力に対応するスイッチ２７の固定
端子を選択するようにスイッチ２７を設定し、この状態
でスタートスイッチ２１を投入する。

スイッチ２１が投入されろと、インバータ２２の出力信
号は論理「１」となり、この時のフリップフロップ回路
２３はリセット状態にあるため、アンド回路２４から出
力信号が発生し、ランプ用カウンタ１９およびリングカ
ウンタ２５を計数駆動状態に設定する。

したがって、ランプ用カウンタ１９では１発振器１１か
らのテンポクロック信号を計数し、ランプ２０を例えば
４分音符の状態で点滅表示するようになる。

そして、この状態でランプ２０によるテンポ表示を確認
しながら電子楽器の演奏を開始するもので、この楽器演
奏によるペダル鍵盤２６の操作毎にリングカウンタ２５
は計数歩進される。

このようにして例えばイントロ部が演奏され、リングカ
ウンタ２５の計数値が「４」になると、選択スイッチ２
７から出力信号が取り出され、フリップフロップ回路２
３０セツト端子に接続されるアンド回路２９にゲート信
号を与えるようになる。

したがって、この状態で楽器の下手鍵盤３０が操作され
ると、その操作検知信号が整流回路３１を介してアンド
回路２９に結合され、フリップフロップ回路２３をセッ
トし、リズム音源カウンタ１２を駆動状態に設定する。

すなわち、下手鍵盤３０の操作に同期して自動リズム演
奏がスタートされるものである。

すなわち、スタートスイッチ２１が投入された後でもペ
ダル鍵盤２６が選択スイッチ２７で設定される回数まで
操作される間は、ペダル鍵盤２６はもとより下手鍵盤３
０を操作してもリズム演奏はスタートされないものであ
り、スイッチ２７で設定された回数までペダル鍵盤２６
が操作された時にシンクロスタート設定されるものであ
る。

そして、このシンクロスタート設定された状態で下手鍵
盤３０を操作した時に、これと同期して自動リズム演奏
がスタートされる。

以上のようにこの考案によれば、自動リズム装置をスタ
ート設定した後も、例えば電子楽器の演奏が所定の所ま
で演奏進行してもリズム演奏が開始されず、この設定さ
れた所定の所まで演奏した時に自動的にシンクロスター
ト設定されるものであり、この自動リズム装置は特に電
子楽器等に組み合せ構成して、リズム演奏表現を演奏曲
に合わせて効果的に設定し得、その実用的効果は著るし
いものである。

尚、実施例では第１の鍵盤としてペダル鍵盤を。

第２の鍵盤として下手鍵盤を対応させたが、これはその
逆であってもよいことはもちろんであり、また鍵盤範囲
を区割して第１および第２の鍵盤としてもよい。

また、この自動リズム装置は電子楽器に限らず鍵盤式の
電気楽器にも組み合せ使用し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自動リズム装置を説明する構成図、第２
図はこの考案の一実施例に係る自動リズム装置を説明す
る構成図である。 １１・・・・・・発振器、１２・・・・・・リズム音源
用カウンタ、１９・・・・・・ランプ用カウンタ、２０
・・・・・・ランプ、２１・・・・・・スタートスイッ
チ、２３，２８・・・・・・フリップフロップ回路、２
５・・・・・・リングカウンタ。 ２６・・・・・・ペダル鍵盤、３０・・・・・・下手鍵
盤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スタートスイッチの操作により動作状態に設定される計
   数回路と、楽器上で特定される第１の鍵盤部の鍵操作毎
   に上記計数回路を計数歩進させる手段と、上記計数回路
   の設定される計数値に達した状態で楽器上で特定される
   第２の鍵盤部の操作を検知する手段と、この第２の鍵盤
   部操作検知に対応してリズム演奏を開始する手段とを具
   備してなる自動リズム装置。