JPS5818670B2 - 精算装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はたとえば自動化乗車券による旅客の料金精算
を自動的に行なう自動化乗車券の精算などに特に有用な
精算装置に関する。

従来、旅客が乗車区間を乗りこして降車駅にて料金精算
を行なうには、精算窓口で所定料金と乗車券とを提出し
出札ゲートにて駅員にその受領書を手渡すことにしてい
た。

近年、出改札ゲートにおける省力化をはかる目的で、自
動改札装置が多くの駅に設置されるようになってきて、
このため窓口における料金精算が不都合をきたすように
なった。

そこで自動化定期券や自動化普通券に関して、無人の自
動精算装置の開発が自動改札装置に対応してなされてき
ている。

ところが従来ある自動精算装置では精算旅客が乗車券を
投入しそこに表示された料金を支払った後に上記投入し
た乗車］券取外に自動化精算券が発行される仕組みにな
っていたため、精算装置内に上記精算券の発行機能を備
えていなくてはならず、したがって自動改札装置にあわ
せた精算券をストックしておくためにコストが高く、な
り、また精算券の場合には定期券・と精算券を精算旅客
に渡すので一回の降車時に倒産も精算でき不正乗車（キ
セルなど）を防止するうえで不都合が生じる。

この発明は上記事情に鑑みなされたもので、料金精算を
自動的に行う場合に精算券を新たに発行・せず精算すべ
き記録媒体のデータを書換えることによってコストの低
減をはかり、かつ精算時の客の手間を最少限にして効率
的に機能し、しかも構成の簡単な精算装置を提供しよう
とするものである。

： 以下、図面を参照してこの発明の一実施例を説明す
る。

第１図ａは自動精算装置の一例を示す正面図で、１は乗
車券投入口、２は精算料金支払い用の貨幣投入口、３□
’ ３２ ｔ ３３はそれぞれ精算金額表示窓、投入金
額表示窓および案内用表示窓である。

精算旅客は、自動出札装置から駅外に出る以前にこの自
動精算装置に乗車券を投入し、表示された精算金額だけ
投入口２から貨幣を投入すると表示窓３２にその金額が
表示されるとともに釣銭返却口４に表示窓３１に対する
３２の差額が返却され、またその後に乗車券投入口１に
は乗車区間データが書換えられて返却される。

第１図すは、こうした自動精算装置の内部構造を示す断
面図であり、上記投入口１と連続する乗車券搬送ベルト
５は乗車券をベルト５の左端に位置するストッパー６ま
で搬送したあと再び投入口１に戻して精算旅客に返却す
ることができるようにモーフ７によって１駆動される。

図中８，９は第１．第２の書込みヘッド、１０，１１は
第１．第２の読取シヘソドであシ、上記ストッパー６の
上部および下部に位置するスタンプ機構１２．１３は精
算済スタンプと精算１駅名スタンプである。

なお、上記搬送ベルト５は正逆反転ローラ１４と複数の
ベルト支持用ローラ群１５１，１５２・・・・・・によ
って支えられ駆動するものである。

第２図は上記精算装置の制御系統を示すブロック図であ
る。

投入券搬送制御部１６は正逆反転ローラ１４を制御して
ベルト５の１駆動を制御し１印章印刷コントロール部１
７にスタンプ機構の動作指令を送る。

乗車券の乗車区間データを読取りヘッド１０あるいは１
１のいずれかで読取り、この読取ヘッドによって読取っ
たデータを区間データ読取部１８から読出しおよび、演
算コントロール部１９にそのデータを供給する。

２０は貨幣投入口２に投入された投入金額を計数する投
入金額検出部であり、計数された金額を上記読出しおよ
び演算コントロール部１９にて精算料金に達したか否か
が判断され、書込みコントロール部２１にデータ書換指
令が供給される。

読出りおよび演算コントロール部１９で演算された精算
金額は、精算料金表示制御部２２にも伝達され、精算金
額表示２３が投入金額表示２４とともに表示窓３０，３
２にて行なわれる。

なお、上記書込みコントロール部２１は後述するように
乗車券の所定のデータ書込部に精算済データを書込む精
算済データ書込み部２５を制御している。

第３図は自動改札装置に用いられる普通乗車券のデータ
フォーマットを示す図で、たとえば乗車券用紙印刷面の
裏側に塗付形成された磁気被膜にクロックパルストラッ
クＣＰ、他社線データトラックＤ１、自社線データトラ
ックＤ２としてビット情報を書込むようにしたものであ
る。

トラックＤ２の前後端部には２ビツトずつの方向弁別デ
ータｄ。

があって、このデータｄ。、ｄｏ 間は４０ビツトのス
ペースを取っている。

ｄｌ、ｄ２．ｄ３の各ビットは発行日データ領域、ｄ４
．ｄ５の各８ビツトは線区および駅順デークを書き込む
発行駅データ領域、ｄ６ の８ビツトは乗車区間データ
を支払われた料金に応じて書込む運賃データ領域、ｄ７
の４ビツトはそれぞれ「連絡」、「券種」、「予備」、
「パリティ」として使用される領域である。

こうしたデータフォーマットはサイバネ協会規格にもと
ずくものであシ、領域ｄ４．ｄ５．ｄ６に線区、駅順お
よび区間（区数）データが書込まれて入札時に自動改札
装置にて読取られチェックされるとともにパンチ孔Ｐが
穿孔される。

第４図は上記自動化乗車券により乗降を制御するシステ
ム構成図である。

降車時に精算旅客が前記した自動精算装置２６によって
精算する場合、第３図の普通乗車券をここに投入し乗車
区間データを読取らせるとともに表示された精算料金を
支払う。

精算の必要のないものを除いて所定料金がこの精算装置
２６に投入される払乗車券の線区、駅順および区数デー
タを当該駅のデータと書換えてＮＲＺＩ方式で再エンコ
ードした後に戻される。

このとき同時に、乗車券印刷面には精算済マークと１駅
名を印刷（スタンプ）することにより駅員による出札チ
ェックをも可能にしている。

自動出札装置２７は改札装置２８とともに改札機制御装
置２９によって判定制御されるもので、精算駅データに
書き直された自動化乗車券の乗車区間データをｎ Ｏｔ
ｔとしておくことによって出札装置として従来の機能以
上に何ら新たな機能を付加する必要はなく、自動化乗車
券の判定を行なうことができる。

なお、上記実施例の説明において、自動化乗車券は第３
図に示されるもののみに限定されず、たとえば往復乗車
券、定期乗車券等にも容易に適用して実施することは可
能である。

このようにこの発明では精算装置内に特別な精算券の発
行機構を有する必要がないので、コストの低減化が計れ
るとともに精算前後に客が所持すべき券に変化がないの
で精算にともなう客への負担は軽減できる。

また精算券を発行すると客が複数枚の券を所持すること
にもなりキセル等の不正を誘発するおそれがあるが、本
発明ではこうした不都合を確実に防止することができる
。

精算旅客は、一旦精算装置によって精算料金を支払って
しまうとその駅または料金所を通過せざるを得ないから
である。

また自動改札システムに対しては従来の機能すなわち判
定制御機能を何等変更せずにすみ、容易にこうした精算
方式を導入できる。

尚本発明は単に駅務システムばかりではなく、金融機関
や商店の無人店舗、駐車場、有料道路、ホテルなどにも
適用可能である。

以上述べた様にこの発明によれば、精算時に新たに精算
券を発行せず記録媒体のデータの一部を書換えるだけで
よいので、コストの低減がはかれしかも精算にともなう
客の手間も最少限にして効率的に機能する精算装置を提
供できる。

しかもこの発明によれば、投入口から投入された記録媒
体は精算データが付された後、逆送されて再び投入口に
戻ってくるので、種々の取扱い口がある装置に較べて利
用者にとって扱い易い。

さらに、記録媒体の処理手段を読取り、書込み、印刷、
停止の順に搬送手段に沿って設けたので、停止した記録
媒体は直ちに印刷でき、逆送した記録媒体は途中の読取
手段によって書換え情報をチェックすることができるの
で、装置の各部の構成も簡素化される。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すもので、第１図ａは精
算装置の正面図、同図すはその内部構成を示す側面図、
第２図は精算装置の制御ブロック図、第３図は記録媒体
のデータフォーマットを示す図、第４図は自動改札シス
テムの構成図である。 １・・・・・・乗車券投入口、２・・・・・・貨幣投入
口、３゜。 ３□、３３・・・・・・表示窓、４・・・・・・釣銭返
却口、５・・・・・・搬送手段、６・・・・・・ストッ
パ、８，９・・・・・・書換え手段、１０，１１・・・
・・・読取手段、１２，１３・・・・・・印刷手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 書換え可能な機械読取情報を有する記録媒体を投入
   する投入口と、この投入口から投入された記録媒体を搬
   送する搬送手段払この搬送手段によって搬送される記録
   媒体の機械読取情報を読取る読取手段と、この読取手段
   によって情報を読取られた記録媒体の不足料金を表示す
   る表示手段と、この表示手段に表示された料金に対応す
   る貨幣が受入れられることによって上記記録媒体の機械
   読取情報を書換える書換え手段と、この書換え手段の後
   段に設けられ記録媒体の搬送を停止させるストッパと、
   このストッパの手前に設けられ搬送を停止した記録媒体
   に精算済み情報を目視可能に印刷する印刷手段とを有し
   、かつ上記投入口から奥へ搬送手段にそって、読取手段
   、書込手段、印刷手段、ストッパが順に配置されてなり
   投入口から投入された記録媒体はストッパで停止した後
   、搬送手段を逆送されて投入口に返却されることを特徴
   とする精算装置。