JPS5818566Y2 - オ−ブント−スタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はパンや菓子等の焼き物、蒸し物或は煮物等の
調理に利用するオーブントースタ−に関し、その目的と
するところは熱効率の向上を図り、かつ被調理物の調理
具合が外部から一見しただけで確認でき、しかも被調理
物の出し入れの容易化が図れるものを提供するにある。

従来、この種オーブントースタ−の外筐は縦断面が四角
形の直方体形状に形成して、その前面に開閉扉が設けら
れている。

しかして、このものでは外筐が直方体形であることがら
、加熱室も必然的に直方体とならざるを得ない。

その結果、仮にその加熱室に反射板を内装したとしても
、加熱室の隅部や背面部はヒーターよりの熱を受けて受
棚に充分に反射しえないし、熱の対流も最良のものでは
なかった。

そのため、加熱室内の熱を効率よく保持して被調理物に
照射し得ない不都合があった。

また、このものでは開閉扉を取付けた加熱室の開口部は
、外筐の垂直辺をなす前面に設けであるがら、被調理物
の調理具合を上方から覗き見ることができず、開閉扉を
開けて被調理物を前方に出してがら調理具合を見らねば
ならない不都合があった。

この考案はこれらの不都合を解消するものを提供するも
のである。

この考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、１は
オーブントースタ−の外筐であって、該外筐１は第２図
示の如く側板２，２と、前面部３ａも兼ねた底板３と、
上面部４ａも兼ねた背板４との組立てからなり、かつこ
の外筐１は縦断面が略三角形状としてあり、この略三角
形状の傾斜面の一辺に加熱室５の開口部６を形成して前
面７とすると共に、前記開口部６には耐熱ガラス製窓を
有する扉８を開閉自在に取付け、外筐１内には少なくと
も底面９と背面１０と上面１１とにわたって、路外筐１
の形状に沿う如き反射板１２を装着し、さらに同反射板
１２内のヒーター１３．１４を夫々設けてなるものであ
る。

更に詳しく説明すれば、実施例では前記扉８の下端部は
、底板３の前面部３ａに形成した段部３ｂに載置して、
反射板の側板１５，１５に弧回動自在に枢着してあり、
かつ、扉８の両端下部に取着したアーム１６．１６の先
端を加熱室５に装架されている受棚１７と連結すると共
に、同アーム１６．１６には反射板の側板１５，１５下
部に形成した摺動溝１８，１８を摺動自在とした摺動棒
１９，１９・・・・・・が連結してあり、そして扉８の
ロックを外して開放すると受棚１７が開口部６前方に飛
び出すようにしである。

また、略三角形状をなす反射板１２の各内角部は、ヒー
ター１３．１４からの放射熱を有効に反射できるように
丸味２０ 、２０ 、２０をつけるとよく、それに対応
して外筐１の各内角部にも丸味２１．２１．２１をつけ
るとよい。

さらに、反射板の側板１５も熱の反射性に富む材質で形
成するとか、反射板１２自体として一体的に形成しても
よい。

なお、反射板１２の上端縁１２ ａを、上ヒーター１３
−の前面部に延伸すると共に上ヒータ−１３の位置より
下方になる如く延設する方が望ましく、また前記反射板
１２の下端縁１２ｂを、下ヒータ−１４の前面部に延伸
すると共に下ヒータ−１４の位置より上方になる如き立
上り部１２ Ｃを設ける方が好ましい。

かかる構成によれば、ヒーター１３．１４からの放射熱
の反射を受棚１７に最もよく照射することができる。

前記外筐１の縦断面が略三角形状とは、頂点と底辺の点
とを結ぶ傾斜面が、第１図及び第２図に示す如く直線状
の平面からなるものに限らず、円弧状のいわば山形の面
からなるものも含む。

すなわち、２つの傾斜面を何れも円弧状として全体をカ
マボッ形に形成したものや、或は傾斜面の１つが円弧状
の山形の面からなり、他の傾斜面は直線状の平面からな
るものでよく、その他任意の変形例を含む。

２２は外筐１底面に垂設した脚、２３は扉８の把手、２
４は扉８のガラス部である。

以上の如き構成からなるこの考案によれば、外筐１が断
面略三角形状に設けであることから、従来の断面四角形
状に形成したものに比べて、上ヒータ−１３は三角形の
傾斜面たる背板４と扉８とで形成する末広り状の上部に
配置されることになるから、上ヒータ−１３よりの反射
熱は受棚１７方向を自ずと照射するし、また下ヒータ−
１４は背板４と底板３及び扉８とに囲まれて、上方に行
くにつれて幅狭になっているから、下ヒータ１４よりの
熱は前記背板４及び扉８等の下部で受棚１７へ充分に反
射される。

のみならず、外筐１の底面９と背面１０と上面１１とに
わたって、外筐１の前記略三角形状に沿う如き反射板１
２を内装しているから、両ヒーター１３．１４からの熱
の反射が前記効果と相俟って、最も良く受棚１７の方へ
集中し照射する。

その上、従来品のものはその形状からして、扉の方へも
ヒーターからの熱が強く放射されていたので、扉が異常
なほど熱くなり人間の手などを火傷させる危険があった
が、本案品によれば、前述の如く、外筐１及び反射板１
２を略三角形状に構成しているので、ヒーター１３．１
４からの熱は受棚１７の方へ集中して照射し、扉８側へ
の熱反射は少なくなる。

その結果、扉８が異常に熱くなることがなく使用者が火
傷を負うようなことはなく安全に使用し得る。

かかるゆえに、熱効率がよく燃費の節減と調理の迅速化
を達成し、受棚の全域にわたって均一加熱ができるため
均一に焙焼し得る。

さらに、外筐１を略三角形状にして、この三角形状の傾
斜辺の一辺に加熱室５の開口部６を形成して扉８を設け
るようにしたから、従来品に比して開口部６が上向きに
なると共に広く形成される。

その結果、被調理物の調理具合が扉８を閉止したままで
も上方から覗き見られる利便がある上に、被調理物の出
し入れが極めて容易になる等の多大の実用的効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

図面は何れもこの考案の実施例を示すものであって、第
１図は縦断面図、第２図は分解斜視図である。 １・・・・・・外筐、５・・・・・・加熱室、６・・・
・・・開口部、７・・・・・・前面、８・・・・・・扉
、９・・・・・・底面、１０・・・・・・背面、１１・
・・・・・上面、１２・・・・・・反射板、１２ ａ・
・・・・・上端縁、１２ ｂ・・・・・・下端縁、１２
Ｃ・・・・・・立上り部、１３・・・・・・上ヒータ
−，１４・・・・・・下ヒーター

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）オーブントースタ−の外筐を縦断面が略三角形状
   とし、この略三角形状の傾斜面の一辺に加熱室の開口部
   を形成して前面とすると共に、前記開口部には扉を開閉
   自在に取付け、外筐内には少なくとも底面と背面と上面
   とにわたって、路外筐の形状に沿う如き反射板を装着し
   、さらに同反射板内の上下にヒーターを夫々設けたこと
   を特徴とするオーブントースタ−
2. （２）反射板の上端縁を、上ヒーターの前面部に延伸す
   ると共に上ヒーターの位置より下方になる如く延設して
   なる実用新案登録請求の範囲第１項記載のオーブントー
   スタ−０
3. （３）反射板の下端縁を、下ヒーターの前面部に延伸す
   ると共に下ヒーターの位置より上方になる如き立上り部
   を設けてなる実用新案登録請求の範囲第１項または第２
   項記載のオーブントースタ−