JPS5818508Y2

JPS5818508Y2 - 支柱のキヤツプ取付構造

Info

Publication number: JPS5818508Y2
Application number: JP1978097866U
Authority: JP
Inventors: 重治河野
Original assignee: 株式会社淀川製鋼所
Priority date: 1978-07-14
Filing date: 1978-07-14
Publication date: 1983-04-15
Also published as: JPS5513794U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、例えば組立式のバルコニー、ベランダ等にお
ける支柱のキャップ取付構造に関するものである。

組立式のバルコニー、ベランダ等における支柱はパイプ
状のものが一般であり、該支柱の上端部は手摺の一部を
構成するものとして床板より所要長さ上方へ突出させで
ある。

しかして、この支柱の上端開口部には合成樹脂等のキャ
ップを被着して意匠的価値の向上、雨水の侵入防止ある
いは鋭利な切離し端を放置することによる危険の防止等
を図っている。

従来、支柱に対するキャップの取付構造は、キャップの
被着面に支柱の開口端部の内周面又は外周面に密着する
係止脚を突設し、この係止脚の一側の中腹部に突設した
係止爪を前記支柱の開口端部に形成した保合孔に係合し
て取付けることによって該キャップを前記支柱に取付け
るようにしている。

このため従来のものでは、キャップが片側から持上って
外れ易く、またキャップの係合操作が困難であり、かつ
横方向にずれ易いという欠点があった。

本考案はこのような欠点を解消するためになされたもの
で、係止脚の係止爪により確実かつ容易な保合状態を維
持せしめうるとともに、キャップの横方向へのずれを規
制して一旦取付けられたキャップが支柱から外れるのを
阻止しうるとともに係止部材の十分な強度を有する支柱
のキャップ取付構造を提供するものである。

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

なお、この実施例は本考案を組立式バルコニーに適用し
たものである。

まず、第１図によって全体の構成を施工順序に従って概
略的に説明する。

（１）家屋の開口部、例えば窓の下側の壁面に後梁１を
釘２によって水平に取付けている。

（２）家屋の前方の地面に掘った穴の中に左、右の支柱
３，４を高さおよび巾を後梁１に合せて立設する。

なお、支柱３，４の根元部はコンクリートで固める。

（３）各支柱３，４と後梁１の両端部間に左、右の横梁
５，６を取付けている。

（４）左、右の支柱３，４間に前梁７を取付けている。

（５）前梁７と後梁１との間に複数本の根太８・・・・
・・を所定の間隔をあけて取付けている。

（６）根太８・・・・・・上に床材９・・・・・・を横
梁５．６に直角な方向に敷設している。

（７）左、右の支柱３，４の上端部と家屋の壁面との間
にそれぞれ横笠木１０．１１を取付けている。

（８）左、右の支柱３，４の上端部間に前笠木１２を取
付けている。

（９）左、右の横笠木１０．１１と横梁５，６との間お
よび前笠木１２と前梁７との間に手摺１３を取付けてい
る。

（１０）左、右の支柱３，４の上端開口部にキャップ１
４を被着している。

支柱３，４は薄鋼板を断面口字形に折曲してなるパイプ
状のもので、笠木取付部内面にコ字形の補強板１６をビ
ス止めし、その笠木取付部に対をなすボルト挿通孔１７
，１７，１８．１８を設けている。

そして、支柱３，４内から取付ポル）１９．１９をボ
ルト挿通孔１７，１７を通して横笠木１０．１１のねし
孔２０．２０に螺着するとともに取付ポル）２１．２１
をボルト挿通孔１８，１８を通して前笠木１２のねし孔
２２．２２に螺着することによって横笠木１０．１１の
前端部および前笠木１２の両端部を支柱３，４に取付け
ている。

キャップ１４は、前記支柱３，４の開口端面形状に対応
しかつ該開口端面よりも若干大形の偏平板状のキャップ
本体１４ａを有し、このキャップ本体１４ａの下面
、つまり被着面１４ｂから一対の係止脚１４Ｃ，１４
Ｃを下方へ略水平に突設している。

係止脚１４Ｃ，１４Ｃはキャップ本体１４ａと同一の
材料、例えば合成樹脂等により該キャップ本体１４ａ
と一体に成形された細長角柱状のもので、この係止脚１
４Ｃ，１４Ｃの先端部外側には鉤形の係止爪１４ｄ、１
４ｄを形成している。

また、キャップ本体１４ａの被着面１４ｂの各コーナ部
近傍に前記支柱３．４の開口端部の内面コーナ部に添接
する突条１４ｅ・・・・・・を突設し、この突条１４
ｅの外面に前記支柱３．４の内面に圧着する複数本のリ
ブ１４ｆ・・・・・・を上、下方向に形成している。

また、キャップ本体１４ａの被着面１４ｂの周縁部近
傍には前記支柱３，４の開口端が嵌入する溝１４ｇを
環状に設けている。

キャップ１４の支柱３，４に対する取付けはキャップ１
４の両係止脚１４Ｃ，１４Ｃを支柱３，４の開口端部に
挿入し、キャップ本体１４ａを支柱３，４の開口端面
に押し付ければ、前記係止脚１４Ｃ，１４Ｃが一時的
に内側へ弾性変形して、該係止脚１４Ｃ，１４Ｃの係止
爪１４ｄ、１４ｄが支柱３，４の内面に形成した
係止段部２３、つまり前記補強板１６の下辺に係合し、
それと同時に前記支柱３，４の開口端がキャップ本体１
４ａの環状溝１４ｇに嵌入して、該キャップ１４が支柱
３，４に固定されるようになっている。

なお、キャップ取付状態においては一方の係止脚１４Ｃ
は横笠木取付用の一対の取付ボルト１９．１９間に位置
し、これら取付ポル）１９．１９とは干渉しないよう
になっている。

このような構成のキャップ取付構造であればキャップ本
体１４ａを支柱３，４の開口端面に押し付けるだけでキ
ャップ１４を支柱３，４に固定することができるので、
柱状の係止脚の弾性変形が大きく寄与し、係止脚に設け
た係止爪と支柱の内面に形成した係止段部との保合状態
を容易に保つことが出来、上下方向への抜は止めが阻止
されるとともに、突条と前記構成の係止脚とを有してい
るのでキャップと支柱内面との接合の強度を十分なもの
に保つことができるほか支柱開口端に添接する突条によ
ってキャップの横方向へのずれが規制され、したがって
、係止脚の先端部に設けられている係止爪の横方向への
ずれもなくなるので、上記係止爪と保合段部とが位置ず
れによって保合が外れ上方へ抜けてしまうという事態を
未然にかつ有効に防止することができるものである。

なお、支柱の内面に形成する係止段部は前記構成に限ら
ず、例えば第７図〜第９図に示すようなものでもよい。

すなわち、第７図に示すものは、支柱３，４の周壁の内
面側へ断面コ字形に締り込み、その締り込み部２４の下
辺部を係止段部２３としている。

第８図に示すものは、支柱３，４の周壁を外面側へ断面
コ字形に膨出させその膨出部２５の上辺部を係止段部２
３としている。

また、第９図に示すものは支柱３，４の周壁に矩形な透
孔２６を穿設し、この透孔２６の上縁を係止段部２３と
している。

また、キャップの材質は合成樹脂に限らず他の弾性材を
用いてもよいのは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図は本考案の一実施例を示し、第１図は全
体を示す斜視図、第２図はキャップ取付部を示す分解し
た斜視図、第３図は同部分を示す平断面図、第４図はキ
ャップを示す側面図、第５図は同底面図、第６図は第３
図における■Ｉ−ＶＩ線断面図であり、第７図、第８図
、第９図は他の実施例を示す第６図に対応する断面図で
ある。３．４・・・・・・支柱、１４・・・・・・キャップ、
１４Ｃ・・・・・・係止脚、１４ｄ・・・・・・係止
爪、２３・・・・・・係止段部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

キャップをパイプ状の支柱開口端に弾性係合させて被着
するキャップ取付構造において、キャップ被着面に突設
されるとともに支柱開口端に添接する突条と、前記キャ
ップ被着面から前記突条より下方に延出するごとく突設
されかつ先端部に係止爪を有する柱状の一対の弾性材製
の係止脚と、前記支柱開口端近傍部内面に設けられ前記
係止爪を保合可能ならしめる保合段部とからなる支柱の
キャップ取付構造。