JPS5818391B2 - ネツカソセイジユシソセイブツ - Google Patents

ネツカソセイジユシソセイブツ

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Publication number
JPS5818391B2
JPS5818391B2 JP2649675A JP2649675A JPS5818391B2 JP S5818391 B2 JPS5818391 B2 JP S5818391B2 JP 2649675 A JP2649675 A JP 2649675A JP 2649675 A JP2649675 A JP 2649675A JP S5818391 B2 JPS5818391 B2 JP S5818391B2
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JP
Japan
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polyester
polycarbonate
germanium
parts
acid
Prior art date
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Expired
Application number
JP2649675A
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English (en)
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JPS51102043A (ja
Inventor
稲田博夫
黒田浩次
川瀬昭治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Chemicals Ltd
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Chemicals Ltd, Teijin Ltd filed Critical Teijin Chemicals Ltd
Priority to JP2649675A priority Critical patent/JPS5818391B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、熱可塑性樹脂組成物に関する。
さらに詳しくは、優れた耐熱性、機械的特性、成形性溶
融安定性および外観を有する熱可塑性樹脂組成物に関す
る。
ポリカーボネートは、熱変形温度が高く、優れた耐熱性
を有し、さらに優れた機械的特性、特に高衝撃強度を有
しており、工業的にひろく用いられている。
しかし、ポリカーボネートは溶融状態における粘度が他
の熱可塑性樹脂に比べて著しく大きく、成形性に問題が
ある。
特に高重合度ポリカーボネ−4は、高粘度のために成形
加工に制限をうけるという欠点を有している。
従来、ポリカーボネートのかかる欠点を改良する目的で
、ポリカーボネートにポリエチレンテレフタレートを全
組成物の5〜95重量%溶融混合することが提案されて
いる(特公昭36−14035号公報参照)。
本発明者は、この提案について詳しく検討した結果、ポ
リエチレンテレフタレートの製造に用いられた重合触媒
が得られる樹脂組成物の溶融安定性(成形安定性)、外
観等を大きく左右すること、たとえば該公報の実施例中
に具体的に例示された酢酸亜鉛、あるいはポリエチレン
テレフタレートの重合触媒として最も広くかつ一般的に
用いられている三酸化アンチモンのごときアンチモン化
合物、またはスズ化合物、チタン化合物は得られる樹脂
組成物の色調、溶融安定性、外観等を低下させること、
特に該樹脂組成物の成形中に発泡が生じたりして成形性
を低下させたり、また成形品の外観をそこなうことがあ
ることを知見した。
本発明者は、さらにかかる問題点について鋭意研究した
結果、特定の重合触媒の存在下に製造されたポリエステ
ルをポリカーボネートに混合すると色調は勿論のこと、
極めて優れた成形安定性および外観を有する熱可塑性樹
脂組成物が得られることを知見し、本発明に到達した。
すなわち、本発明はゲルマニウム重合触媒の存在下に製
造されたポリエステル1〜15重量部とポリカーボネー
ト99〜85重量部よりなる熱可塑性樹脂組成物に関す
る。
一本発明でいうポリエステルとは、ポリエチレンテレフ
タレートを主たる対象とするが、テレフタル酸の一部を
他のカルボン酸、たとえばナフタレンジカルボン酸、イ
ソフタル酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエタ
ンジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジ
フェニルエーテルジカルボン酸、アジピン酸、コハク酸
、オキシ安息香酸等および/またはエチレングリコール
の一部を他のグリコール、たとえばプロピレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ネオペンチレンゲリコ
ール、ペンタメチレンクリコール、ヘキサメチレングリ
コール、ジエチレングリコール、デカメチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメチロール、2・2−ビス(β−
ヒドロキシエトキシフェニル)フロパン、4・4′−ビ
ス(β−ヒドロキシエトキシ)ジフェニルスルホン等で
置キ換えた共重合ポリエステルであってもよい。
共重合ポリエステル中には上記第3成分が50モル%以
下、好ましくは40モル%以下、さらに好ましくは30
モル%以下、特に好ましくは20モル%以下共重合され
る。
これらのうち特に好ましくはポリエチレンテレフタレー
トおよび第3成分が20モル%以下共重合された共重合
ポリエチレンテレフタレートである。
前記ポリエステルの製造には、通常のポリエステル製造
法が採用でき、たとえばポリエチレンテレフタレートは
通常テレフタル酸とエチレングリコールとをエステル化
反応せしめるかまたはジメチルテレフタレートのごとき
テレフタル酸の低級アルキルエステルとエチレングリコ
ールとをエステル交換反応せしめて、テレフタル酸のグ
リコールエステルおよび/またはその低重合体を製造す
る第]段階の反応と、該グリコールエステルおよび/ま
たはその低重合体をさらに重合せしめて重合度の高いポ
リマーとする第2段階の反応、いわゆる重合反応とによ
り製造される。
本発明においては該重合反応をゲルマニウム重合触媒、
すなわち実質的にゲルマニウム化合物よりなる触媒の存
在下に行なって得られたポリエステルを使用することが
必要である。
ゲルマニウム重合触媒以外の他の重合触媒、たとえば亜
鉛、アンチモン、チタン、錫および/またはこれらの化
合物を用いて製造されたポリエステルは、前述の通り、
得られる樹脂組成物の外観、成形安定性が悪くなる。
該他の重合触媒はポリエステルとポリカーボネートとの
共重合反応を促進する作用するため、成形中にポリエス
テルとポリカーボネートが反応し、上記のごとき欠陥を
有することになると思われる。
本発明でいうゲルマニウム重合触媒とは、ゲルマニウム
化合物を主たる対象とする。
該ゲルマニウム化合物としては、ゲルマニウムの酸化物
、水酸化物、水素化物、ハロゲン化物、アルコラード、
フェノラート等が例示できる。
さらに具体例としては酸化ゲルマニウム、水酸化ゲルマ
ニウム、4塩化ゲルマニウム、ゲルマニウムエトキシド
等が例示される。
この使用量は全酸成分に対しC)、005〜0.1モル
%程度である。
また、一般に前記エステル化反応、エステル交換反応等
の第1段階反応においてはゲルマニウム触媒以外の他の
触媒、たとえばナトリウム、カリ□ウム、リチウム、カ
ルシウム、マグネシウム、バリウム、亜鉛、コバルト、
マンガン等の金属およびこれらの酸化物、水酸化物、弱
酸塩、(たとえば酢酸塩、炭酸塩等)などの化合物が用
いられ、これが重合反応生成物中に含まれてくるが、本
発明においては、かかる他の触媒が実質的に重合触媒と
して存在すると好ましくないので該触媒の活性をなくし
ておく、たとえばリン化合物をエステル化またはエステ
ル交換反応終了後に添加し、触媒能力を失活させておく
必要がある。
さらにまた、リン化合物等で失活しない触媒は使用は避
けるべきであり、もし使用するとしても全酸成分に対し
0.01モル%以下とすべきである。
また、ゲルマニウム触媒以外の他の重合触媒たとえばア
ンチモン化合物の使用は避けるべきであり、もし使用す
るとしてもゲルマニウム触媒の50モル%以下、全酸成
分に対し、0.01モル%以下とすべきである。
本発明において用いられるポリエステルの極限粘度は0
.3以上、さらに好ましくは0.4以上であることが好
ましい。
本発明において用いられるポリカーボネートとは、芳香
族ジヒドロキシ化合物、たとえば、2・2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)フロパン〔ビスフェノールA〕、
■・1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン〔ビスフェノールZ〕、■・1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)エタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
メタン、1・2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシルメ
タン等をグリコール成分とするポリカーボネートである
かかるポリカーボネートは、たとえば芳香族ジヒドロキ
シ化合物とホスゲンまたは炭酸ジフェニルとを反応せし
めて製造される。
ポリカーボネートの極限粘度は0.4以上であることが
好ましい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物はポリエステルとポリカー
ボネートの和に対しポリエステルが1〜15重量%含有
される。
ポリエステルの割合が1重量%に満だない場合には本発
明の効果、すなわち成形性の向上が十分でなく、また1
5重量%をこえる場合には得られる組成物の透明性が低
下しまた高温で処理すると失透しやすくなり、好ましく
ない。
ポリカーボネートとポリエステルの混合は、通常溶融状
態で行なわれる。
以上のようにして得られた熱可塑性樹脂組成物には、従
来一般に用いられている各種添加剤、たとえば熱安定剤
、光安定剤、螢光増白剤、顔料、フィラー、難燃剤等を
必要に応じて添加することができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、ポリカーボネートの有
する優れた耐熱性、機械的特性を実質的にそのまま保有
し、かつ優れた成形性、溶融安定性、外観等を有してお
り、各種成形素材として、極めて優れている。
さらに、成形条件を大巾に変更することができ、しかも
再現性よくかつ高能率で成形することができる利点を有
する。
以下実施例をあげて本発明を説明する。
なお、例中の部は重量部を意味し、また極限粘度(〔η
〕)はオルソクロロフェノール中1.29 / de
の濃度、35℃において測定した値より求めたもので
ある。
実施例1〜3および比較例1.2 〈ポリエステルの製造〉 ジメチルテレフタレート194部、エチレング。
リコール130.2部および酢酸マンガン0.1部を精
留塔付き反応器に仕込み、150〜230℃に吐ト加熱
し、生成するメタノールを系外に留去せしめた。
はぼ理論量のメタノールが留去してから反応生成物を攪
拌機付反応器に移し、トリメチルフォスフェート0.2
部と酸化ゲルマニウム0.042部の水溶液を添加し、
275℃で常圧下30分、次いで系内を徐々に減圧とし
30分後に0.5mrttHgの絶対圧とし、さらに3
時間反応によって生成するエチレングリコールを系外に
留去せしめながら反応せしめた。
) 得られたポリエステルの〔η〕は0.72であった
〈組成物の製造〉 上記により得られたポリエステルと2・2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)フロパンラフリコール成分とする
ポリカーボネート(帝人化成パンライトL−1250〔
η)=0.75)のチップとを第1表に示す割合でV型
プレンダーを用いて混合し、次いで35オンス射出成形
機を用い、シリンダ一温度280℃、金型温度80℃お
よびシリ・ンダー中での溶融組成物の滞留時間5分間で
成形した。
成形特性および成形品の物性を第1表に示す。
また、得られる組成物の280’C1260°Cにおけ
る溶融粘度をフローテスターで測定し、第1表に示す。
比較のため、上記ポリカーボネートのみで成形しく比較
例1)、また上記〈ポリエステルの製造〉において重合
触媒の酸化ゲルマニウム0.042部の代りに三酸化ア
ンチモン0.087部を用いる他は、上記製造法と同様
にして得られた〔η〕=o、74のポリエステルを用い
る以外は実施例1と同様に行なった(比較例2)。
その結果を第1表に示す。
上表より明らかな通り、本発明の組成物はポリカーボネ
ート単独(比較例1)に比べて溶融粘度が約5〜20%
も低く、優れた流れ特性を有すること、また比較例2に
比べて成形安定性が優れ、外観および諸物性の優れた成
形品を与えることがわかる。
比較例 3 実施例1の〈ポリエステルの製造〉において重合触媒の
酸化ゲルマニウム0.042部の代りに酢酸第1スズ0
.12部を用いる他は上記製造法と同様に行ない、かつ
得られたポリエステル(〔η〕−〇、69)を用いる以
外は実施例1と同様に行なった。
その結果、シリンタ沖5分滞留後の成形性は不良で、発
泡に起因する外観不良の成形品しか得られなかった。
比較例 4.51 ご ジメチルテレフタレー)174.6部、ジメチルイ
ソフタレー1−19.4 部、エチレンクリコール13
’0.2部および第2表に示す触媒(化合物)を精留塔
付反応器に仕込み、150〜230℃に加熱、生成する
メタノールを系外へ留去せしめた。
はぼ理論量のメタノールが留去してから反応生成物を攪
拌機付反応器に移し、275℃で常圧下30分、次いで
系内を徐々に減圧とし30分後に約0.’E*tmHg
の絶対圧とし、さらに1.5時間反応せしめた。
得られたポリエステルの〔η〕は第2表に示す。
また、上記で得られたポリエステルと実施例1で用いた
ポリカーボネートとを第2表に示す割合で用いる以外は
実施例1と同様に行なった。
得られた組成物の成形性を第2表に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ゲルマニウム重合触媒の存在下に製造されたポリエ
    ステル1〜15重量部とポリカーボネート99〜85重
    量部よりなる熱可塑性樹脂組成物。
JP2649675A 1975-03-06 1975-03-06 ネツカソセイジユシソセイブツ Expired JPS5818391B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP2649675A JPS5818391B2 (ja) 1975-03-06 1975-03-06 ネツカソセイジユシソセイブツ

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JPS51102043A JPS51102043A (ja) 1976-09-09
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US6048931A (en) * 1995-11-09 2000-04-11 Kaneka Corporation Polycarbonate resin composition
EP2524946B8 (en) 2010-01-15 2016-07-06 Teijin Limited Polycarbonate resin composition
CN111684013B (zh) 2018-02-05 2023-02-28 帝人株式会社 热塑性树脂组合物及其成型品

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