JPS5818309B2 - 油圧エレベ−タの空転防止装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は油圧エレベータの空転防止装置に関する。

従来、モーフ空転検出装置を備えた油圧エレベータにお
いては、該装置が動作したとき、モータ制御回路の電源
を遮断してモータを停止させることにより空転防止して
いたが、この方法では電気的に制御回路は遮断されても
、起動コンクフタのせり、溶着等；こよる機械的なロッ
クによる空転を防止することができない。

この欠点を解消するため、最近空転を検出して電源を遮
断することも考えられているが、例えドアゾーン内にエ
レベータがいるときであっても、電源が遮断されるため
ドアが閉じたままとなり、缶詰事故となってしまう。

本発明の目的とするところは、空転検出装置を備えた油
圧エレベータにおいて、缶詰事故を防止することができ
、かつ信頼性の高い空転防止装置を提供するにある。

上記目的を達成するための本発明の特徴は、モータ空転
検出時、エレベータがドアゾーン内にいるときは、制御
装置への給電は継続してモータへの給電をしゃ断すると
共に、ドア開指令を発生し、当該ドア間抜にエレベータ
電源をしゃ断する。

一方、ドアゾーン内にいないときは、上記エレベータ電
源をしゃ断するように構成したところにある。

これにより、空転検出時の安全を確保しつつ、特に起動
コンタクタのせり、溶着等に起因する空転保護をも配慮
しつつ、缶詰事故を最少限に止め、上記目的を達成した
ところにある。

以下、図示する一実施例により、本発明を具体的）こ説
明する。

図において、ＦＦＢはエレベータ電源開閉器、ＦＢはこ
の電源開閉器ＦＦＢを強制的に引外す外部列外しコイル
、ＧＭは制御回路遮断リレー、ＥＭはエレベータ電源遮
断リレー、Ｍはモータ制御回路（詳細は省略。

）、ＯＰは公知のドアマシンのドア開リレー、ＯＺはド
アが開いたことを検出するドア開検出リレー、４８１は
空転検出装置の接点、ＤＺはドアゾーン検出リレーの接
点、ＣＬは公知のドアマシンのドア閉リレーの接点で、
ＯＬＳは同じくドア開端検出用のドアオープンリミット
スイッチ、ＴＲはエレベータ制御回路の電源トランスで
、ＳＥは同整流器である。

また、ＳＴはモータ制御回路Ｍの中にある起動リレーの
接点で、ＩＭは誘導電動機である。

次に本実施例の動作について説明する。

今、空転検出装置４８（図示省略）が動作してその接点
４８１が閉路したものとすると、制御回路遮断リレーＧ
Ｍが附勢され、その接点ＧＭ１により自己保持回路を形
成する。

また接点ＧＭ２の開路によりモータ制御回路Ｍは遮断さ
れ、起動リレーＳＴは開路して電動機ＩＭは電気的には
完全に遮断される。

このときエレベータがドアゾーンにいて、かつドアを閉
じていたものとすると、モータ制御回路Ｍが遮断される
ことによりドア閉リレーＣＬ（図示省略）も同時に遮断
されるため、その接点ＣＬ１の閉路によりドア開リレー
ＯＰが附勢され、ドアは公知の方法により開き始める。

ドアが開ききってドアオープンリミットスイッチＯＬ
Ｓが開路するとドア開検出ＩＪＩ／＝ＯＺが消勢して、
その接点ＯＺ １が閉路することにより、回路■−ＧＭ
Ｉ ＤＺｔ ＯＺ＋ ＥＭ−ｅによりエレベータ電
源遮断リレーＥＭが附勢される。

したがってその接点ＥＭ１が閉路し、エレベータ電源開
閉器外部列外しコイルＦＢが附勢されてエレベータ電源
開閉器ＦＦＢは遮断される。

これによりエレベータ電源は完全に遮断されるので、例
え起動リレー等が機械的にロックした場合でもエレベー
タの安全ならびに機器の保護がおこなえる。

また、空転検出装置４８が動作したとき、エレベータが
ドアゾーンにいなければ、ドアゾーン検出リレーＤＺ（
図示省略）は附勢されていないので、回路■−４８１Ｄ
Ｚ＋（ブｚ’ り側）−ＥＭ −ｅによりエレベータ電
源遮断リレーＥＭがただちに附勢され電源を遮断する。

本実施例によれば空転検出装置が動作したらただちにモ
ータ制御回路を遮断すると共に、ドアゾーンに停止して
いれはドアを開いてから更にエレベータ電源を遮断する
ことができる。

したがって乗客の缶詰事故を防止することができ、万一
ドア開閉がなんらかの原因で動作しないときでもモータ
の保護は電気的に確実に保護することができる。

また、万一モータがなんらかの原因で機械的にロックし
た場合でも完全に保護でき、エレベータの安全と機器の
保護が２重に可能なりきわめて安全性の高いものとなる
。

以上述べたように、本発明によれば、缶詰事故を防止で
きると共に、確実に空転防止することができる信頼性の
高い空転防止装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明による空転防止装置の一実施例回路図である
。 ＦＦＢ・・・・・・エレベータ電源開閉器、ＦＢ・・・
・・・外部列外しコイル、ＧＭ・・・・・・制御回路遮
断リレー、ＥＭ・・・・・・エレベータ電源遮断リレー
、Ｍ・・・・・・モータ制御回路、ＯＰ・・・・・・ド
ア開リレー、ＯＺ・・・・・・ドア開検出リレー、４８
□・・・・・・空転検出装置の接点、ＤＺ・・・・・・
ドアゾーン検出リレーの接点、ＣＬ・・・・・・ドア閉
リレーの接点、ＯＬＳ・・・・・・ドアオープンリミッ
トスイッチ、ＴＲ・・・・・・電源トランス、ＳＥ・・
・・・・整流器、ＳＴ・・・・・・起動リレーの接点、
ＩＭ・・・・・・誘導電動機。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ エレベータ電源開閉器と、該開閉器を通して給電さ
   れる油圧エレベータ１駆動用モータおよび制御装置と、
   上記モータの空転検出手段とを備本た油圧エレベータに
   おいて、エレベータがドアゾーン内にいることを検出す
   る手段と、モータ空転検出時当該モータへの給電をしゃ
   断する手段と、上記モーフ空転検出時エレベータがドア
   ゾーン内にいることを検出してドア開指令を発生する手
   段と、当該指令によりドアを開いた後に上記電源開閉器
   を開路する手段と、モータ空転検出時エレベータがドア
   ゾーン内にいないことを検出して上記電源開閉器を開路
   する手段とを備えたことを特徴とする油圧エレベータの
   空転防止装置。