JPS5818091B2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、集塵された塵埃を圧縮しうる圧縮板を備えた
電気掃除機に関するものである。

一般に、この種のものは圧縮板を備えることにより集塵
された塵埃を順次圧縮し吸込口とフィルタ装置との間を
連通させる空間を維持させて集塵能力を向上させている
ものである。

そして、吸込口の内方側に吸込管により開放される弁体
を設けているものが多い。

ところが、通常用いられている圧縮板の圧縮方向と逆方
向に開くようにした弁体を有するものにあっては、弁体
の開放により圧縮板の圧縮動作が邪魔され、弁体がゴム
などの軟質なもので形成したものであっても吸込管の端
部付近の塵埃は除かれることなく吸込管の中に押込まれ
てしまうものもある。

結局、圧縮板を操作するときには吸込管を必ず抜いてか
らしなければならないものである。

また、圧縮時に圧縮板で弁体を摩擦するものにあっては
、弁体の強度が問題視されたり軟質である為に圧縮板が
戻るときに集塵ケースとの間にくの字に折れ曲がって挾
まれるなどの問題がある。

何れの場合も、弁体を避けて圧縮すれば吸込管を差込ん
だ状態でも圧縮をスムーズに行なえるが、最も重要な吸
込管の端部付近に空間ができず圧縮による集塵効果が薄
れてしまうものである。

本発明は、このような点に鑑みなされたもので、弁体を
有するものにおいて吸込管が差込まれていても集塵され
た塵埃を有効に圧縮することができる電気掃除機を得る
ことを目的とするものである。

本発明は、吸込管が差込まれる吸込口を有する集塵ケー
スに前記吸込管の端部に近接して直交方向に往復摺動す
る圧縮板を設け、前記吸込口の内側に前記吸込管により
圧縮方向に直交して開放される弁体を逃げる逃げ部を形
成したことを特徴とするものである。

したがって、吸込管の端部に近接して直交方向に往復摺
動する圧縮板を設け、この圧縮板の圧縮方向に直交して
開放される弁体を設けてこの弁体の逃げ部を圧縮板に形
成するこきにより、吸込管が吸込口に差込まれていても
圧縮板を圧縮動作させることができ、このとき集塵能力
が損なわれることなく有効に圧縮でき、また弁体の近傍
に壁を形成することにより圧縮板を弁体から確実に分離
し確実な圧縮動作を行なうことができるよう構成したも
のである。

本発明の一実施例を図面に基いて説明する。

１は電動送風機２が内蔵された本体ケースで、この本体
ケース１の前端側にはクランプ３等により着脱自在の集
塵ケース４が連結されている。

この集塵ケース４の底部は塵捨用に開口されてこの開口
を開閉する蓋体５が回動自在に設けられ、内部後端側に
はフィルタ枠６、ネットフィルタ７、ウレタンフィルタ
８、ポリエステルフィルタ９からなるフィルタ装置１０
が配置され、前記ポリエステルフィルタ９の塵落しを行
なう除塵体１１が設けられている。

そして、前記集塵ケース４の前端側には吸込管１２が差
込まれる吸込口１３が形成されているとともにこの吸込
口１３と連通しうるカバー１４が取付けられている。

この吸込口１３の両側にはこの吸込口１３を常時閉塞し
前記吸込管１２が差込まれたとき左右に観音開きして開
放される軟質部材による弁体１５が取付けられている１
そして、この弁体１５の外側にはその一面にて前記弁体
１５の最大開放角度を略直角に規制する壁１６が突出形
成されている。

さらに、前記吸込口１３の後端側には前記弁体１５の開
閉方向と直交して、すなわち上下方向に往復摺動自在の
圧縮板１７が設けられ、この圧縮板１７には外方へ突出
するようばね１８により付勢された圧縮釦１９が連結さ
れている。

前記圧縮板１７はその両側が前記集塵ケース４の内面形
状に一致し後端側は前記ネットフィルタ１に当接しつつ
上下しうるようにされ、前端側は前記吸込管１２の端部
１２ａに近接して上下しつるようにされつつ前記壁１６
と前記弁体１５の開閉軌跡とを逃げる逃げ部２０が形成
されている。

そして、前記壁１６の他面はこの圧縮板１７の摺動を案
内する摺動案内面２１とされている。

このような構成において、ある期間掃除をすると集塵ケ
ース４内に塵埃が溜められる。

そこで、圧縮釦１９を押して圧縮板１７を下降させるこ
とにより塵埃を圧縮する。

この圧縮時に吸込管１２が差込まれていても弁体１５が
左右に開き圧縮板１７には逃げ部２０が形成されている
ので圧縮板１Ｔは第２図に示すように支障なく下降して
圧縮させることができる。

特に弁体１５はその長さが半分ずつにされ観音開きする
ようにされているのでこの弁体１５および吸込管１２の
端部１２ａ付近を逃げるために必要とする面積も少なく
て済み、よって端部１２ａ付近の塵埃も有効に下方へ押
して吸込口１３とネットフィルタ７の間に空間を形成す
ることができ、集塵能力を損うことがない。

同時に、壁１６がないとすると弁体１５が必要以上に開
いて摺動する圧縮板１７に当たる可能性が２あるが、こ
の壁１６により弁体１５の開放が規制され弁体１５と圧
縮板１７とを確実に分離することができ、さらに壁１６
の他面を摺動案内面２１としたので圧縮動作を確実に行
なうことができる。

また、圧縮中に吸込管１２を抜いてしまう場合１もあり
、このとき戻ろうとする弁体１５が圧縮板１７に当たる
可能性があるが、逃げ部２０が弁体１５の開閉軌跡分も
とられているので弁体１５が圧縮板１７に当たって支障
となることはない。

また、吸込管１２を抜いた状態で圧縮した場合にも；前
述したように逃げ部２０に要する面積が少ないので特に
支障なく有効な圧縮を行なうことができる。

このように、吸込管１２の挿脱に関係なく圧縮板１７の
操作を行なうことができ、掃除の途中でも掃除後でも任
意の時に吸込管１２を抜く必要なく操作でき能率的に掃
除を行なうことができる。

本発明は、上述したように吸込管の端部に近接して直交
方向に往復摺動する圧縮板を設け、この圧縮方向に直交
して開放される弁体を設けてこの弁体を逃げる逃げ部を
圧縮板に形成したので、吸込管の挿脱に関係なく圧縮板
により塵埃を有効に圧縮することができ、したがって必
ずしも吸込管を抜かなくてもよいので掃除を能率的に行
なうことができ、特に弁体を観音開きにしたので圧縮板
に形成する逃げ部を少なくして有効な圧縮を行ない集塵
能力を向上させることができ、また弁体の近傍に弁体を
規制するとともに圧縮板を案内する壁を設けたので、圧
縮板を弁体から確実に分離し確実な圧縮動作を行なわせ
ることができる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】 図面は、本発明の一実施例を示すもので、第１図は一部
を切欠いた側面図、第２図は要部の水平断面図である。 ４・・・・・・集塵ケース、１２・・・・・・吸込管、
１２ａ・・・・・・端部、１３・・・・・・吸込口、１
５・・・・・・弁体、１６・・・・・・壁、１７・・・
・・・圧縮板、２０・・・・・・逃げ部、２１・・・・
・・摺動案内面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 吸込管が差込まれる吸込口を有する集塵ケースに前
   記吸込管の端部に近接して直交方向に往復摺動する圧縮
   板を設け、前記吸込口の内側に前記吸込管により圧縮方
   向に直交して開放される弁体を開閉自在に設けるととも
   に前記圧縮板にこの弁体を逃げる逃げ部を形成したこと
   を特徴とする電気掃除機。 ２ 弁体を圧縮方向に直交させて観音−をとなるように
   したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の電気
   掃除機。 ３ 吸込管が差込まれる吸込口を有する集塵ケースに前
   記吸込管の端部に近接して直交方向に往復摺動する圧縮
   板を設け、前記吸込口の内側に前記吸込管により圧縮方
   向に直交して開放される弁体を開閉自在に設けるととも
   にこの弁体の開放をその一面で規制する壁を設け、前記
   圧縮板にこの壁および前記弁体を逃げる逃ｉ部を形成す
   るとともに前記壁の他面を摺動案内面としたことを特徴
   とする電気掃除機。