JPS5818092B2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、集塵ケース内の塵埃を圧縮する圧縮装置を備
えた電気掃除機に関するものである。

一般に、綿塵の多い我国の家庭において電気掃除機を使
用する場合、集塵ケースの内部が綿塵などで一杯になっ
てしまうと吸引力が大幅に低下し、塵捨てを行なわなけ
れば能率の高い掃除を行なうことができない。

このようなことから、集塵ケース内に圧縮装置を設け、
吸込口とフィルターとの間の塵埃を圧縮することにより
、数倍の量の塵埃を集塵することができるように配置さ
れている。

このような圧縮装置はその形状が異なっても機械的に塵
埃を圧縮する圧縮板が往復動自在に設けられており、掃
除中に圧縮装置を動作させると圧縮板の背面に塵埃がた
まって圧縮板が原位置に戻らなくなり、圧縮ストローク
が減少して充分な圧縮を行なうことができず、また、塵
捨て時にも圧縮板背面の清掃が大変である等の問題を有
するものである。

また、圧縮された塵埃はその内部応力のために体積を増
加させる方向にもどり易く、長時間使用しなかったとき
には吸込口から外部に出易くなるという問題をも有して
いる。

本発明は、このような点に鑑みなされたもので、圧縮板
の背面に塵埃がまわり込むことがなく、吸込口から外部
に出るようなこともないようにした電気掃除機を得るこ
とを目的とする。

本発明は、電動部が内蔵された本体ケースに集塵ケース
を着脱自在に取付け、この集塵ケースに吸込口を形成す
るとともに内部の塵埃を圧縮する圧縮装置の操作部を外
部に露出して設け、前記吸込口と前記操作部とを選択的
に覆う蓋体を可動的に設けたことを特徴とするものであ
る。

したがって、掃除中は吸込口が開放されているため、蓋
体によって操作部を覆いかくされており、これにより、
掃除中に塵埃の圧縮動作を行なうことができず、そのた
め、圧縮装置の動作が塵埃によって阻害されることがな
く、また、圧縮操作を行なうときには吸込口が覆われて
いるので、圧縮中に塵埃が外部に出ることがなく、シか
も、蓋体を吸込口の閉塞方向に付勢しておくことにより
、長期間使用しない状態にあっても吸込口からもれ落ち
るようなことがないように構成したものである。

本発明の一実施例を図面に基いて説明する。

まず、本体ケース１と集塵ケース２とが分離可能に設け
られ、前記本体ケース１内には電動送風機よりなる電動
部３が設けられているとともに尾部方向には図示しない
排気口が形成されている。

ついで、前記集塵ケース２の先端部分中央には吸込口体
（図示せず）に接続されたホース４が脱着自在に挿入さ
れる吸込口５が形成されている。

このような集塵ケース２の前記本体ケース１側の開口部
にはフィルター６がバッキング７で支持されつつ着脱自
在に設けられている。

このフィルター６は種々の機能を有する複数のフィルタ
ーが複合して組合わされているもので、フィルターケー
スにより一体化されている。

このようなフィルター６と前記吸込口５との間には集塵
空間８が形成されている。

この集塵空間８の上部には塵埃を圧縮する圧縮装置９が
設けられている。

すなわち、前記集塵ケース２の上部には凹部１０が形成
され、この凹部１０の中央には軸孔１１が形成されてい
るとともにこの軸孔１１には軸１２が挿通され、この軸
１２の下端には圧縮板１３が固着されているとともに、
上端には操作部となる圧縮釦１４が一体的に形成され、
かつ、ばね１５により常時上方へ付勢されている。

ついで、前記集塵ケース２の両側面には支持軸１６が突
出形成され、これらの支持軸１６には蓋体１７のアーム
部１８の基部が回動自在に取付けられている。

この蓋体１１は前記集塵ケース２の前面を覆うようにあ
る程度の面積を有するように形成され、前記吸込口５ま
たは前記圧縮釦１４のいずれか一方を選択的に覆うよう
に形成されている。

また、引張ばね１９により前記蓋体１７は前記吸込口５
を覆うように付勢されており、内面側に形成したストッ
パー２０により前記吸込口５を。

覆った静止状態が維持されるように定められている。

なお、２１はクランプ、２２は主輪、２３は前輪である
。

このような構成において、掃除を行なうには蓋。

体１７を上方へ回動させて吸込口５を開放し、この吸込
口５にホース４を挿入する。

そのため、蓋体１７はホース４により位置決めされると
ともに圧縮釦１４を覆ってその圧縮釦１４の操作を不能
にする。

したがって、通常の掃除中においては集塵空間８内の塵
埃が圧縮されることはない。

そのため、圧縮板１３の背面側に塵埃が回り込むことは
ない０ ついで、集塵空間８内の塵埃を圧縮して吸塵効率を向上
させる場合には、ホース４を吸込口５から引き抜く。

これにより、蓋体１７は吸込口５を覆い、かつ、圧縮釦
１４を開放した状態に移動すンる。

これにより圧縮釦１４を複数回押圧することにより圧縮
板１３は集塵空間８内の塵埃を圧縮し、この際に吸込口
５からの塵埃のもれ出しを防止する。

また、かなりの量の塵埃を圧縮して長時間放置１してお
くと、内部応力のために塵埃はもどって吸入口５よりも
れ出す状態になるが、この場合にも蓋体１７は吸込口５
を覆った状態になっているので、塵埃がもれ出すおそれ
はない。

本発明は、上述のように吸込口と圧縮装置とがν設けら
れた集塵ケースにその吸込口と圧縮装置の操作部とを選
択的に覆う蓋体を設けたので、通常の掃除中に圧縮装置
を操作することが不能になり、これにより、塵埃のため
に圧縮装置の動作が不円滑になったり、塵捨て時に塵捨
てか困難である状：態をなくすことができ、また、圧縮
装置を操作している状態にあっては吸込口は蓋体によっ
て閉塞されているので、塵埃が吸込口からもれるおそれ
はなく、シかも蓋体が吸込口を閉塞する方向に付勢され
ていることにより、長期間放置しても吸込）口から塵埃
がもれ落ちることはない等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図 ７は集
塵ケース側を断面にした側面図、第２図は塵埃圧縮時の
集塵ケースの縦断側面図、第３図は集塵ケースの斜視図
である。 １・・・・・・本体ケース、２・・・・・・集塵ケース
、３・・・・・・電動部、５・・・・・・吸込口、９・
・・・・−圧縮装置、１４・・・・・・圧縮釦（操作部
）、１７・・・・・・蓋体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電動部が内蔵された本体ケースに集塵ケースを着脱
   自在に取付け、この集塵ケースに吸込口を形成するとと
   もに内部の塵埃を圧縮する圧縮装置の操作部を外部に露
   出して設け、前記吸込口と前記操作部とを撰択的に覆う
   蓋体を可動的に設けたことを特徴とする電気掃除機。 ２ 吸込口と操作部とのうち吸込口を覆いかくず方向に
   蓋体を付勢したことを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の電気掃除機。