JPS5818093B2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、塵埃を圧縮する圧縮装置を備えた電気掃除機
に関するものである。

一般に、綿塵の多い我国の家庭において電気掃除機を使
用する場合、集塵ケースの内部が綿塵などで一杯になっ
てしまうと吸引力が大幅に低下し、塵捨てを行なわなけ
れば能率の高い掃除を行なうことができない。

このようなことから、集塵ケース内に圧縮装置を設け、
吸込口とフィルターとの間の塵埃を圧縮することにより
、数倍の量の塵埃を集塵子ることができるように配慮さ
れている。

このような圧縮装置はその形状が異なっても機械的に塵
埃を圧縮する圧縮板が往復動自在に設けられており、掃
除中に圧縮装置を動作させると圧縮板の背面に塵埃がた
まって圧縮板が原位置に戻らなくなり、圧縮ストローク
が減少して充分な圧縮を行なうことができず、また、塵
捨て時にも圧縮板背面の清掃が大変である等の問題を有
しているものである。

また、圧縮された塵埃はその内部応力のために体積を増
加させる方向にもどり易く、長時間使用しなかったとき
には吸込口から外部に出易くなるという問題をも有して
いる。

本発明は、このような点に鑑みなされたもので、圧縮板
の背面に塵埃がまわり込むことがなく、吸込口から塵埃
が外部に出るようなこともなく、かつ、電動部の焼損も
確実に防止することができるようにした電気掃除機を得
ることを目的とする。

本発明は、電動部が内蔵された本体ケースに吸込口が形
成された集塵ケースを着脱自在に取付け、この集塵ケー
スに内部の塵埃を圧縮する圧縮装置を設けてこの圧縮装
置の操作部を外部に露出させて設け、前記吸込口と前記
操作部とを選択的に覆う蓋体を可動的に設け、この蓋体
の動作範囲内に前記電動部の電源スィッチを設け、前記
蓋体が前記吸込口を覆っている状態では前記電源スィッ
チをＯＦＦの状態に維持する係合部を形成したことを特
徴とするものである。

したがって、掃除中は吸込口か開放されているため、蓋
体によって操作部は覆いかくされており、これにより、
掃除中に塵埃の圧縮動作を行なうことができず、そのた
め、圧縮装置の動作が塵埃によって阻害されることがな
く、また、圧縮操作を行なうときには吸込口が覆われて
いるので、圧縮中に塵埃が外部にもれ落ちることがなく
、シかも、電動部の電源スィッチは、蓋体で吸込口を覆
っている状態では必ずＯＦＦであるため、吸込口が閉塞
された過負荷の状態でかつ、冷却気流が不充分な状態で
電動部が駆動状態になることはなく、これにより電動部
の焼損を確実に防止することができるように構成したも
のである。

本発明の一実施例を図面に基いて説明する。

まず、本体ケース１と集塵ケース２とが分離可能に設け
られ、前記本体ケース１内には電動送風機よりなる電動
部３が設けられているとともに尾部方向には図示しない
排気口が形成されている。

ついで、前記集塵ケース２の先端部分中央には吸込口体
（図示せず）に接続されたホース４が着脱自在に挿入さ
れる吸込口５が形成されている。

このような集塵ケース２の前記本体ケース１側の開口部
にはフィルター６がバッキング７で支持されつつ着脱自
在に設けられている。

このフィルター６は種々の機能を有する複数のフィルタ
ーが複合して組合わされているもので、フィルターケー
スにより一体化されている。

このようなフィルター６と前記吸込口５との間には集塵
空間８が形成されている。

この集塵空間８の上部には塵埃を圧縮する圧縮装置９が
設けられている。

すなわち、前記集塵ケース２の上部には凹部１０が形成
され、この凹部１０の中央には軸孔１１が形成されて−
いるとともにこの軸孔１１には軸１２′が挿通され、こ
の軸１２の下端には圧縮板１３が固着されているととも
に、上端には操作部となる圧縮釦１４が一体的に形成さ
れ、かつ、ばね１５により常時上方へ付勢されている。

ついで、前記集塵ケース２の両側面には支点軸１６が突
出形成され、これらの支点軸１６には蓋体１７のアーム
部１８の基部が回動自在に取付けられている。

この蓋体１７は前記集塵ケース２の前面を覆うようにあ
る程度の面積を有するように形成され、前記吸込口５ま
たは前記圧縮釦１４のいずれか一方を選択的に覆うよう
に形成されている。

また、引張ばね１９により前記蓋体１７は前記吸込口５
を覆うように付勢されている。

しかして、前記集塵ケース２には前記電動部３の電源を
制御する電源スィッチ２０が設けられている。

この電源スィッチ２０のノブ２１は外部に露出しており
、そのノブ２１が上位置ではＯＮ。

下位置ではＯＦＦとなるように設定されている。

そして、前記蓋体１７には角孔状の窓孔２２が形成され
ている。

この窓孔２２の一側縁は係止部２３とされており、前記
蓋体１７が前記吸込口５を覆うように回動したときその
係止部２３が前記ノブ２１に当接して前記電源スィッチ
２０をＯＦＦの状態にしているとともに蓋体１７自体の
位置決めを行なっている。

なお、２４はクランプ、２５は主輪である。

このような構成において、掃除を行なうには蓋体１７を
上方へ回動させて吸込口５を開放し、こ；の吸込口５に
ホース４を挿入する。

そのため、蓋体１７はホース４により位置決めされると
ともに圧縮釦１４を覆ってその圧縮釦１４の操作を不能
にする。

したがって、通常の掃除中においては集塵空間８内の塵
埃が圧縮されることはない。

その；ため、圧縮板１３の背面側に塵埃が回り込むこと
はない。

ついで、集塵空間８内の塵埃を圧縮して吸塵効率を向上
させる場合には、ホース４を吸込口５から引き抜く。

これにより蓋体１７は吸込口５を覆りい、かつ、圧縮釦
１４を開放した状態に移動する。

同時に窓孔２２の係止部２３が電源スィッチ２０のノブ
２１に当接し、そのノブ２１をＯＦＦ方向に移動させて
いる。

そのため、電動部３は停止状態になり、電動部３が焼損
状態になることはないとともに圧縮釦１４を押すことに
より圧縮板１３は集塵空間８内の塵埃を圧縮し、この際
に吸込口５からの塵埃のもれ出しをも防止する。

また、かなりの量の塵埃を圧縮して長期間放置しておく
と、内部応力のために塵埃はもどって吸込口５よりもれ
出す装態にふくれるが、実際にはその吸込口５は蓋体１
７で覆われた状態になっているので、塵埃がもれ出すお
それはない。

とくに、電動部３を駆動するためには吸込口５が開くよ
うに蓋体１７を回さなければならないものであるため、
電動部３が動作中には必す吸込気流が存し、これにより
、過負荷状態での運転、および冷却気流の少ない状態で
の運転が行なわれることがなく、電動部３の焼損事故は
確実に防止される。

本発明は、上述のように吸込口と圧縮装置とが設けられ
た集塵ケースにその吸込口と圧縮装置の操作部とを選択
的に覆う蓋体を設けたので、通常の掃除中に圧縮装置を
操作することが不能になり、これにより、塵埃のために
圧縮装置の動作が不円滑になったり、塵捨て時に塵捨て
か困難である状態をなくすことができ、また、圧縮装置
を操作している状態にあっては吸込口は蓋体によって閉
塞されているので、塵埃が吸込口からもれるおそれがな
く、シかも蓋体により吸込口を覆った状態では係止部の
ために電源スィッチがＯＦＦ状態になっているので電動
部が駆動状態になることはなく、これにより吸込口が閉
塞されて電動部が焼損することがなく、安全な使用をす
ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は集塵ケ
ース側を断面にした側面図、第２図は塵埃圧縮時の集塵
ケースの縦断側面図、第３図は集塵ケースの斜視図、第
４図は自由状態における集塵ケースの斜視図である。 １・・・・・・本体ケース、２・・・・・・集塵ケース
、３・・・・・・電動部、５・・・・・・吸込口、９・
・・・・・圧縮装置、１４・−・・・・圧縮釦（操作部
）、１１・−・・・・蓋体、２０電源スイツチ、２３・
・・・・・係止部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電動部が内蔵された本体ケースに吸込口が形成され
   た集塵ケースを着脱自在に取付け、この集塵ケースに内
   部の塵埃を圧縮する圧縮装置を設けてこの圧縮装置の操
   作部を外部に露出させて設け、前記吸込口と前記操作部
   とを選択的に覆う蓋体を可動的に設け、この蓋体の動作
   範囲内に前記電動部の電源スィッチを設け、前記蓋体が
   前記吸込口を覆っている状態では前記電源スィッチをＯ
   ＦＦの状態に維持する保合部を形成したことを特徴とす
   る電気掃除機っ