JP7360896B2 - 電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機 - Google Patents
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Description
前記安全スイッチ部は、前記筐体内に設けられたスイッチ本体と、前記筐体の前記底部に対して離接する方向に移動可能として前記筐体に設けられた可動部材と、前記筐体の前記後端側を前記床面上で回転可能に支持する部品として最も後方に配置されるように前記可動部材に設けられた回転支持部材とを有し、
前記床面から離間する前記筐体に対して前記可動部材が前記床面側に突出し、それによって前記スイッチ本体が前記回転ブラシ用モータを駆動可能な状態から停止させる状態に切り替えるように構成された電気掃除機の吸込口体が提供される。
<電気掃除機の全体構成>
図1は本発明の吸込口体を備えた電気掃除機の第1実施形態を示す斜め下方から視た斜視図である。
図1に示すように、この電気掃除機1は、掃除機本体10と、掃除機本体10に着脱可能に装着されるバッテリ40と、掃除機本体10に着脱可能に接続される延長管60と、延長管60に着脱可能に接続される吸込口体70とを備える。
なお、本実施形態では、スティック型コードレス電気掃除機の場合を例示するが、本発明の吸込口体はキャニスター型電気掃除機、アップライト型電気掃除機にも適用可能である。
駆動装置20は、ハンドル21と、ハンドル21に設けられた電源スイッチを含む操作部(不図示)と、バッテリ40を着脱可能に保持するバッテリ保持部22と、延長管60と着脱可能に接続する接続パイプ部23とを有する。
集塵装置30は、集塵容器31と、集塵容器31に着脱可能なフィルタ部32とを有するサイクロン方式の集塵装置である。
図2は第1実施形態の吸込口体の斜視図であり、図3は第1実施形態の吸込口体の底面図であり、図4は第1実施形態の吸込口体における安全スイッチを分解した状態の斜視図である。また、図5は第1実施形態の吸込口体の部分的な左側面図であり、図6は図3のI-I線矢視断面図であり、図7は図3のII-II線矢視断面図である。なお、図2と図3中に、電気掃除機1の吸込口体70にて床面を清掃するときの使用者が視た前後左右上下方向を矢印にて示しており、吸込口体70の構造はこの前後左右上下方向に基づいて説明される。
回転ブラシ収納部72xは、左右方向に延びており、その底部72a側に吸込口72bが設けられている。
また、ガード部72yは、吸込口体70を床面F上に載置したときに可動部材75bを収納できるよう下方に開口する凹部を有すると共に、その凹部内における少なくとも左右一方寄りの位置に下方開口状の筒部72yaを有している。なお、本実施形態では、左右両方寄りの位置に一対の筒部72yaが設けられた場合を例示している。
また、回転ブラシ収納部72xの底部72a側において、ガード部72yとの接続部近傍の左側には、安全スイッチ部75の後述するカバー部材75eのロック板75ebの爪部75ebbと係脱可能に係合する係合凹部72xb(図4参照)および安全スイッチ部75のスイッチ本体75aを収納する下方開口状のスイッチ収納凹部72xaが設けられている(図6参照)。
吸込口体70と延長管60とが接続された状態において、吸込口体70の複数のピン形端子79aは、延長管60の前記複数の導電ケーブルの一端に設けられたクリップ形端子(不図示)に差し込まれて電気的に接続されている(図2参照)。
この構成により、バッテリ40、掃除機本体10、延長管60および吸込口体70が電気配線系にて互いに電気的に接続され、バッテリ40の電力が吸込口体70の回転ブラシ用モータ74に供給される。
なお、延長管60を介さずに、掃除機本体10に吸込口体70を直接接続して使用する場合、掃除機本体10のクリップ形端子に吸込口体70のピン形端子79aが差し込まれて電気的に接続される。
図1~図7に示すように、安全スイッチ部75は、筐体72の前記スイッチ収納部72xa内に設けられたスイッチ本体75aと、筐体72の底部72aに対して離接する方向に移動可能として筐体72に設けられた可動部材75bと、床面Fに回転可能に接触する部品として最後端位置に配置されるように可動部材75bに設けられたローラ形の回転支持部材75cと、付勢部材75dと、カバー部材75eとを有する。
可動部材75bが筐体72に取り付けられた状態において、一対の軸部75bbは筐体72の一対の軸収納凹部72yb内に回動可能に収納されている。
ロック板75ebは、カバー部材75eの外側(下面となる側)に露出する直線形の溝部75ebaと、カバー部材75eの内側(上面となる側)に配置される爪部75ebbとを有する。
また、可動部材75bに回転可能に設けられたローラ形の回転支持部材75cは、吸込口体70を床面F上に載置したときに、床面Fに回転可能に接触する部品として最後端位置に配置されており、吸込口体70の後部を回転支持部材75cのみで支持している(図3、図5参照)。なお、吸込口体70の前部は回転ブラシ73にて支持されており、さらに、回転ブラシ収納部72xの吸込口72b側の左右位置に起毛布(不図示)を設け、起毛布が床面F上を摺接するようにしてもよい。
図5~図7に示すように、吸込口体70を床面F上に載置するとき、吸込口本体71、関節部78および接続管部79等の荷重によって、安全スイッチ部75の可動部材75bは付勢部材75dの付勢力に抗して底部72a側に回動して筐体72のガード部72y内に収納される。このとき、筐体72のガード部72yの下面に設けられた筒部72yaを含むリブが可動部材75bの上面に当接することにより、可動部材75bのガード部72y側への移動を規制するストッパとして機能している。
図1および図8~図10に示すように、例えば、ユーザーが1つの部屋の清掃を終了して別の部屋へ移動する場合、電源をOFFしなくても吸込口体70を床面F上から浮かせることにより回転する回転ブラシ73が自動的に停止する。
また、例えば、筐体72とカバー部材75eとの僅かな隙間から軸収納凹部72ybに塵埃が侵入して軸部75bbの周囲に入り込んだとしても、図4に示すようにカバー部材75eを取り外して容易にメンテナンスを行う(清掃する)ことができる。また、可動部材75bとカバー部材75eは取り外せるため、可動部材75bとカバー部材75eは水洗いも可能である。可動部材75bおよびカバー部材75eを水洗いした場合、乾かしてから再度取り付ければよい。
第1実施形態の吸込口体70では、安全スイッチ部75の可動部材75bが左右方向の軸心P3を中心として回動するように構成された場合を例示したが、可動部材を筐体のガイド部に対して略平行状態を維持しながら往復移動するように構成してもよい。
この場合、スイッチ本体としては、例えば、常開形のヒンジレバー形スイッチを用いればよい。すなわち、スイッチ本体は、レバーがボタンを押圧している状態では通電状態(ON状態)であり、レバーがボタンを押圧していない状態では非通電状態(OFF状態)となる構造である。つまり、吸込口体を床面上に載置したときには可動部材の操作片がスイッチ本体のレバーを押圧してレバーがボタンを押圧し、それによってスイッチ本体がON状態となり回転ブラシ用モータが回転駆動する。また、吸込口体を床面から浮き上がらせたときには可動部材の操作片がスイッチ本体のレバーの押圧を緩めてレバーがボタンから離れて押圧しなくなるので、スイッチ本体がOFF状態となり回転ブラシ用モータが停止するように構成することができる。つまり、第1実施形態で用いたスイッチ本体とは逆に作動するスイッチ本体(常開形のヒンジレバー形スイッチ)を用いることができる。なお、第1実施形態の安全スイッチ部においても、このような逆に作動するスイッチ本体を用いる構造とすることは可能である。
またこの場合、例えば、ガイド部に可動部材側へ突出する複数の大径筒部を設けると共に、可動部材にガイド部側へ突出する複数の小径筒部を設ける。また、各小径筒部を各大径筒部内に挿入し、各小径筒部と各大径筒部との間のそれぞれに圧縮コイルバネを設け、各圧縮バネによって各小径筒部と各大径筒部とを連結する。
第1実施形態の安全スイッチ部では、ローラ形の回転支持部材を用いた場合を例示したが、これに限定されず、回転支持部材は車輪形、ボール形、キャスター形等であってもよい。
本発明の電気掃除機の吸込口体は、床面と対向する底部の前端側に吸込口が設けられた筐体と、前記筐体内における前記吸込口付近に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動させるように前記筐体内に設けられた回転ブラシ用モータと、前記筐体の後端側に設けられた安全スイッチ部とを備え、
前記安全スイッチ部は、前記筐体内に設けられたスイッチ本体と、前記筐体の前記底部に対して離接する方向に移動可能として前記筐体に設けられた可動部材と、前記筐体の前記後端側を前記床面上で回転可能に支持する部品として最も後方に配置されるように前記可動部材に設けられた回転支持部材とを有し、
前記床面から離間する前記筐体に対して前記可動部材が前記床面側に突出し、それによって前記スイッチ本体が前記回転ブラシ用モータを駆動可能な状態から停止させる状態に切り替えるように構成されたものである。
この構成によれば、可動部材を筐体の底部に対して離接する方向に移動可能として筐体に連結する構造としては、従来の安全スイッチのように筐体の底部の開口部にアームを挿通させてアームの基端部を筐体内の開口部近傍に枢着するといった従来構造以外の構造を採用することができる。
例えば、筐体の底部の外面(下面)に枢着部を設け、この枢着部に可動部材に設けた軸部を枢着させる構造とすることにより、ダストが枢着部に堆積したときには使用者がダストを除去することができる。あるいは、可動部材全体が筐体の底部に対して垂直方向に移動可能な取付け構造を採用する(軸を中心として回動する枢着構造を採用しない)こともできる。
前記可動部材は、前記回転ブラシ収納部の後端部から後方へ突出してもよい。
この構成によれば、前後方向にコンパクト化した吸込口体を得ることができる。またこの場合、筐体内を省スペース化するために、回転ブラシ用モータの駆動回路基板を省略し、回転ブラシ用モータと安全スイッチとをリード線にて電気的かつ直接的に接続してもよい。
この構成によれば、回転支持部材のみによって吸込口体の後部をバランスよく支持することができる。
前記筐体は、前記可動部材の前記軸部を収納するよう前記底部に設けられた下方開口状の軸収納凹部を有し、
前記安全スイッチ部は、前記軸収納凹部内に収納された前記可動部材の前記軸部を前記筐体側へ押さえるカバー部材をさらに有し、
前記カバー部材は、前記筐体の前記底部に着脱可能に設けられてもよい。
この構成によれば、可動部材を筐体に回動(揺動)可能に取り付ける簡素な枢着構造を採用することができる。また、可動部材の軸部の周囲にダストが堆積した場合は、ユーザーがカバー部材を筐体から取り外し、軸部周囲のダストを除去するといったメンテナンスを行うことができる。
前記安全スイッチ部は、前記筐体の前記底部から離間する方向に前記可動部材を付勢するよう前記可動部材と前記ガード部との間に設けられた付勢部材を有するものであってもよい。
この構成によれば、床面から浮かした吸込口体の底部を上方へ向けた状態(吸込口体を裏返した状態)にしても、付勢部材によって可動部材が強制的に底部から離間する方向に移動する。そのため、この状態のときでもスイッチ本体が作動して回転する回転ブラシを停止させることができる。
前記付勢部材は、前記可動部材と前記ガード部との間における左右方向の前記一方寄りに配置されてもよい。
この構成によれば、スイッチ本体を回転ブラシ用モータの近傍に配置することができて好都合となると共に、スイッチ本体側の軸部の近傍に付勢部材を配置することにより可動部材をスムーズに回動させることができる。
前記ガード部は、前記圧縮コイルバネの一端を保持する筒部を有し、
前記筒部は、前記可動部材の前記ガード部側への移動を規制するストッパを兼ねてもよい。
この構成によれば、付勢部材の構成および付勢部材の保持構造を簡素化することができると共に、筒部を可動部材のガード部側への移動を規制するストッパとすることができて好都合となる。
10 掃除機本体
20 駆動装置(送風部)
30 集塵装置(集塵部)
60 延長管(接続パイプ)
70 吸込口体
72 筐体
72a 底部
72b 吸込口
72x 回転ブラシ収納部
73 回転ブラシ
74 回転ブラシ用モータ
75 安全スイッチ部
75a スイッチ本体
75b 可動部材
75bb 軸部
75c 回転支持部材
75d 付勢部材
75e カバー部材
72y ガード部
72ya 筒部
72yb 軸収納凹部
F 床面
Claims (7)
- 床面と対向する底部の前端側に吸込口が設けられた筐体と、前記筐体内における前記吸込口付近に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動させるように前記筐体内に設けられた回転ブラシ用モータと、前記筐体の後端側に設けられた安全スイッチ部とを備え、
前記安全スイッチ部は、前記筐体内に設けられたスイッチ本体と、前記筐体の前記底部に対して離接する方向に移動可能として前記筐体に設けられた可動部材と、前記筐体の前記後端側を前記床面上で回転可能に支持する部品として最も後方に配置されるように前記可動部材に設けられた回転支持部材とを有し、
前記筐体は、前記可動部材の上方に設けられるように前記筐体の後端から後方へ突出するガード部を有し、
前記ガード部は、前記床面上に前記筐体を載置したときに前記可動部材を収納できるよう下方に開口する凹部を有し、
前記可動部材は、左右方向に延びる軸部およびこの軸部を中心として揺動可能に前記筐体に枢着された前端部を有し、
前記ガード部は、前記可動部材の前記軸部を収納するように設けられ下方に開口する軸収納凹部を前記凹部内に有し、
前記安全スイッチ部は、前記軸収納凹部内に収納された前記可動部材の前記軸部を前記凹部内側へ押さえるカバー部材をさらに有し、
前記カバー部材は、前記筐体の前記底部に着脱可能に設けられており、
前記床面から離間する前記筐体に対して前記可動部材が前記ガード部から前記床面側に突出し、それによって前記スイッチ本体が前記回転ブラシ用モータを駆動可能な状態から停止させる状態に切り替えるように構成されたことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。 - 前記筐体は、前記回転ブラシを収納する左右方向に延びる回転ブラシ収納部を有し、
前記可動部材は、前記回転ブラシ収納部の後端部から後方へ突出している請求項1に記載の吸込口体。 - 前記可動部材は、前記回転ブラシ収納部の前記後端部における左右方向の中間位置に配置されている請求項2に記載の吸込口体。
- 前記安全スイッチ部は、前記筐体の前記底部から離間する方向に前記可動部材を付勢するよう前記可動部材と前記ガード部との間に設けられた付勢部材を有する請求項1~3のいずれか1つに記載の吸込口体。
- 前記スイッチ本体は、前記筐体における左右方向の一方寄りに配置されており、
前記付勢部材は、前記可動部材と前記ガード部との間における左右方向の前記一方寄りに配置されている請求項4に記載の吸込口体。 - 前記付勢部材は、圧縮コイルバネであり、
前記ガード部は、前記圧縮コイルバネの一端を保持する筒部を有し、
前記筒部は、前記可動部材の前記ガード部側への移動を規制するストッパを兼ねている請求項4または5に記載の吸込口体。 - 送風部および集塵部を有する掃除機本体と、前記掃除機本体に直接または接続パイプを介して接続される請求項1~6のいずれか1つに記載の吸込口体とを備えた電気掃除機。
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