JP7360896B2 - 電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機 Download PDF

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Description

本発明は、電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機に関する。
従来の電気掃除機の吸込口体として、例えば特許文献1には、底部に吸込口およびローラを有する吸込口本体と、吸込口に回転可能に設けられた回転ブラシと、回転ブラシを回転させるよう吸込口本体内に設けられた回転ブラシ用モータと、底部のローラよりも前方に設けられた安全スイッチとを備えた吸込口体が提案されている。
このような従来の吸込口体の安全スイッチの多くのタイプは、次のように構成されている。すなわち、このタイプの安全スイッチは、吸込口本体内に収納されたレバーを有する機械式スイッチ本体(マイクロスイッチ)と、吸込口本体の底部に形成された開口部を挿通するアームと、アームの先端に回転可能に枢着された車輪とを備え、アームの基端部が筐体内の開口部付近に軸を介して揺動可能に枢着されている。また、アームの基端部にはスイッチ本体のレバーを押圧可能な押圧片が設けられている。
このような従来の吸込口体によれば、例えば、吸込口本体を床面上に載置することにより、安全スイッチのアームが底部と平行に近づく方向に揺動し、押圧片がスイッチ本体のレバーを押圧するかあるいは押圧片がレバーから離間し、それによって安全スイッチが回転ブラシ用モータを停止状態から駆動状態に切り替えて回転ブラシを回転させる。一方、回転ブラシの回転中に吸込口本体を床面から浮かせると安全スイッチのアームが底部側から床面側へ揺動し、押圧片がスイッチ本体のレバーから離間するかあるいは押圧片がレバーを押圧し、それによって安全スイッチが回転ブラシ用モータを駆動状態から停止状態に切り替えて回転ブラシの回転を停止させる。
特許第4088482号公報
前記従来の安全スイッチを備えた吸込口体にて床面上を清掃すると、床面上の塵埃や砂等のダストが底部の開口部から安全スイッチ側へ侵入し堆積する場合がある。例えば、アームの軸の周囲にダストが堆積するとアームの動作不良を招き、回転ブラシの回転時に吸込口体を床面から浮かしてもアームが下がらず、そのため回転ブラシ用モータが駆動状態から停止状態に切り替わらず回転ブラシが回転し続けるという不具合が生じる場合がある。また、このような状況になった場合、ダストを除去してアームを正常に動作させるためのメンテナンスを使用者が行うことは困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みなされた電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明によれば、床面と対向する底部の前端側に吸込口が設けられた筐体と、前記筐体内における前記吸込口付近に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動させるように前記筐体内に設けられた回転ブラシ用モータと、前記筐体の後端側に設けられた安全スイッチ部とを備え、
前記安全スイッチ部は、前記筐体内に設けられたスイッチ本体と、前記筐体の前記底部に対して離接する方向に移動可能として前記筐体に設けられた可動部材と、前記筐体の前記後端側を前記床面上で回転可能に支持する部品として最も後方に配置されるように前記可動部材に設けられた回転支持部材とを有し、
前記床面から離間する前記筐体に対して前記可動部材が前記床面側に突出し、それによって前記スイッチ本体が前記回転ブラシ用モータを駆動可能な状態から停止させる状態に切り替えるように構成された電気掃除機の吸込口体が提供される。
また、本発明によれば、送風部および集塵部を有する掃除機本体と、前記掃除機本体に直接または接続パイプを介して接続される前記吸込口体とを備えた電気掃除機が提供される。
本発明によれば、安全スイッチの可動部材がダストによって正常に動作しなくなることに起因するスイッチ本体の機能停止を抑制することができる。
本発明の吸込口体を備えた電気掃除機の第1実施形態を示す斜め下方から視た斜視図である。 第1実施形態の吸込口体の斜視図である。 第1実施形態の吸込口体の底面図である。 第1実施形態の吸込口体における安全スイッチを分解した状態の斜視図である。 第1実施形態の吸込口体の部分的な左側面図である。 図3のI-I線矢視断面図である。 図3のII-II線矢視断面図である。 吸込口体が床面から浮き上がったときの図5対応図である。 吸込口体が床面から浮き上がったときの図6対応図である。 吸込口体が床面から浮き上がったときの図7対応図である。
(第1実施形態)
<電気掃除機の全体構成>
図1は本発明の吸込口体を備えた電気掃除機の第1実施形態を示す斜め下方から視た斜視図である。
図1に示すように、この電気掃除機1は、掃除機本体10と、掃除機本体10に着脱可能に装着されるバッテリ40と、掃除機本体10に着脱可能に接続される延長管60と、延長管60に着脱可能に接続される吸込口体70とを備える。
なお、本実施形態では、スティック型コードレス電気掃除機の場合を例示するが、本発明の吸込口体はキャニスター型電気掃除機、アップライト型電気掃除機にも適用可能である。
掃除機本体10は、塵埃を吸引するための電動送風機(不図示)が設けられた駆動装置20と、駆動装置20に着脱可能に装着される集塵装置30とを備える。
駆動装置20は、ハンドル21と、ハンドル21に設けられた電源スイッチを含む操作部(不図示)と、バッテリ40を着脱可能に保持するバッテリ保持部22と、延長管60と着脱可能に接続する接続パイプ部23とを有する。
集塵装置30は、集塵容器31と、集塵容器31に着脱可能なフィルタ部32とを有するサイクロン方式の集塵装置である。
延長管60は、管本体61と、管本体61に沿って設けられた図示しない複数の導電ケーブルとを備える。なお、延長管60の複数の導電ケーブルは、駆動装置20と吸込口体70とを電気的に接続してバッテリ40からの電力を吸込口体70の後述する回転ブラシ用モータに供給する。なお、電気掃除機1においては、延長管60を介さずに、掃除機本体10に吸込口体70を直接接続して使用することもできる。この場合、駆動装置20と吸込口体70とが電気的に接続されるため、バッテリ40からの電力が吸込口体70の後述する回転ブラシ用モータに供給される。
<吸込口体の構成について>
図2は第1実施形態の吸込口体の斜視図であり、図3は第1実施形態の吸込口体の底面図であり、図4は第1実施形態の吸込口体における安全スイッチを分解した状態の斜視図である。また、図5は第1実施形態の吸込口体の部分的な左側面図であり、図6は図3のI-I線矢視断面図であり、図7は図3のII-II線矢視断面図である。なお、図2と図3中に、電気掃除機1の吸込口体70にて床面を清掃するときの使用者が視た前後左右上下方向を矢印にて示しており、吸込口体70の構造はこの前後左右上下方向に基づいて説明される。
図1~図7に示すように、吸込口体70は、吸込口本体71と、前後方向の第1軸心P1(図7参照)を中心として回動可能に吸込口本体71と結合した関節部78と、第1軸心P1と直交する第2軸心P2(図7参照)を中心として回動可能に関節部78と結合した接続管部79と、左右方向の第3軸心P3(図6参照)を中心として回動可能に吸込口本体71に結合した可動部材75bを有する安全スイッチ部75とを備える。なお、吸込口本体71と関節部78と接続管部79とは通風路にて連通している。なお、第3軸心P3上には可動部材75bの後述する左右一対の軸部75bbが設けられている。
吸込口本体71は底部72aに吸込口72bを有する筐体72を備える。筐体72内には、吸込口72b近傍に回転可能に設けられた回転ブラシ73(図7参照)と、回転ブラシ73を回転させる回転ブラシ用モータ74(図2参照)と、回転ブラシ用モータ74と図示しない導電ケーブルにて電気的に接続された安全スイッチ部75の後述するスイッチ本体75aと、回転ブラシ用モータ74の回転力を回転ブラシ73に伝達する図示しない回転力伝達機構(例えば、プーリ・ベルト機構)とが設けられている。
筐体72は、回転ブラシ73を収納する回転ブラシ収納部72xと、前記可動部材75bの上方に設けられるように回転ブラシ収納部72xの後端から後方へ突出するガード部72yと、回転ブラシ用モータ74を収納するように回転ブラシ収納部72xの後端部とガード部72yの左側面との間部分に設けられたモータ収納部72zとを有する。
回転ブラシ収納部72xは、左右方向に延びており、その底部72a側に吸込口72bが設けられている。
ガード部72yは、平面的に視てアーチ形に形成されており、回転ブラシ収納部72xの後端部における左右方向の中間位置に配置されるよう、アーチ形の両端部が回転ブラシ収納部72xの後端部に連設されている。なお、ここでいう「アーチ形」とは、C字形、U字形、C字形の湾曲部分に直線部分を有する形状、U字形の湾曲部分に直線部分を有する形状等が含まれる。
また、ガード部72yは、吸込口体70を床面F上に載置したときに可動部材75bを収納できるよう下方に開口する凹部を有すると共に、その凹部内における少なくとも左右一方寄りの位置に下方開口状の筒部72yaを有している。なお、本実施形態では、左右両方寄りの位置に一対の筒部72yaが設けられた場合を例示している。
ガード部72yの底部72a側において、回転ブラシ収納部72xとの接続部近傍には、安全スイッチ部75の可動部材75bの後述する一対の軸部を嵌め入れる一対の軸収納凹部72ybが設けられている(図4参照)。
また、回転ブラシ収納部72xの底部72a側において、ガード部72yとの接続部近傍の左側には、安全スイッチ部75の後述するカバー部材75eのロック板75ebの爪部75ebbと係脱可能に係合する係合凹部72xb(図4参照)および安全スイッチ部75のスイッチ本体75aを収納する下方開口状のスイッチ収納凹部72xaが設けられている(図6参照)。
吸込口体70において、接続管部79には複数のピン形端子79a(図2参照)が外部露出状に設けられており、この複数のピン形端子79aは図示しない別の導電ケーブルにてスイッチ本体75aと電気的に接続されている。
吸込口体70と延長管60とが接続された状態において、吸込口体70の複数のピン形端子79aは、延長管60の前記複数の導電ケーブルの一端に設けられたクリップ形端子(不図示)に差し込まれて電気的に接続されている(図2参照)。
また、延長管60と掃除機本体10とが接続された状態において、延長管60の前記複数の導電ケーブルの他端に設けられたピン形端子(不図示)が、掃除機本体10の接続パイプ部23の接続口23aに設けられた給電端子としての複数のクリップ形端子(不図示)に差し込まれて電気的に接続されている(図1参照)。
この構成により、バッテリ40、掃除機本体10、延長管60および吸込口体70が電気配線系にて互いに電気的に接続され、バッテリ40の電力が吸込口体70の回転ブラシ用モータ74に供給される。
なお、延長管60を介さずに、掃除機本体10に吸込口体70を直接接続して使用する場合、掃除機本体10のクリップ形端子に吸込口体70のピン形端子79aが差し込まれて電気的に接続される。
〔安全スイッチ部の構成について〕
図1~図7に示すように、安全スイッチ部75は、筐体72の前記スイッチ収納部72xa内に設けられたスイッチ本体75aと、筐体72の底部72aに対して離接する方向に移動可能として筐体72に設けられた可動部材75bと、床面Fに回転可能に接触する部品として最後端位置に配置されるように可動部材75bに設けられたローラ形の回転支持部材75cと、付勢部材75dと、カバー部材75eとを有する。
図6に示すように、本実施形態ではスイッチ本体75aは、ボタン75aaと、ボタン75aaを押圧可能なレバー75abとを有し、回転ブラシ用モータ74の駆動と停止を切り替える常閉形のヒンジレバー形スイッチである。すなわち、スイッチ本体75aは、レバー75abがボタン75aaを押圧していない状態では通電状態(ON状態)であり、レバー75abがボタン75aaを押圧している状態では非通電状態(OFF状態)となる構造である。スイッチ本体75aは、ボタン75aaおよびレバー75abが下向きになるように筐体72の前記スイッチ収納部72xa内に設けられている。なお、スイッチ本体75aとしては、市販のマイクロスイッチを用いることができる。
図3と図4に示すように、可動部材75bは、吸込口本体71のガード部72y内に収納可能な形状およびサイズに形成された板状本体部75baと、板状本体部75baの前端部の左右位置に設けられた左右方向に延びる一対の軸部75bbと、一対の軸部75bbのうちの左側の軸部75bbから前方へ(板状本体部75baと略平行方向に)突出する操作片75bcと、板状本体部75baの後端部に設けられて回転支持部材75cの軸の両端を回転可能に保持する左右一対の軸受け凹部75bdとを有する。
可動部材75bが筐体72に取り付けられた状態において、一対の軸部75bbは筐体72の一対の軸収納凹部72yb内に回動可能に収納されている。
付勢部材75dは、本実施形態では圧縮コイルバネであり、圧縮コイルバネの一端が吸込口本体71のガード部72yの左側の筒部72ya内に嵌め込まれて位置決めされる。なお、可動部材75bにも圧縮コイルバネの他端を嵌め入れて位置決めする筒部が設けられてもよい。また、圧縮コイルバネの代わりに板バネあるいは弾性発泡体を用いてもよい。また、左側の筒部72yaと右側の筒部72yaの両方に付勢部材75d(例えば、圧縮コイルバネ)を嵌め込んでもよい。
カバー部材75eは、カバー本体75eaと、カバー本体75eaに設けられた円板形のロック板75ebとを有する。
ロック板75ebは、カバー部材75eの外側(下面となる側)に露出する直線形の溝部75ebaと、カバー部材75eの内側(上面となる側)に配置される爪部75ebbとを有する。
この安全スイッチ部75において、カバー部材75eはスイッチ収納凹部72xaおよび一対の軸収納凹部72ybを覆うように筐体72に取り付けられている。より詳しく説明すれば、本実施形態の場合、カバー部材75eはスイッチ収納凹部72xa全体を覆っておらず、操作片75bcが入り込むスイッチ収納凹部72xaの孔部周辺を覆っており、これにより一対の軸収納凹部72ybも覆われている。カバー部材75eによってスイッチ収納凹部72xa内および各軸収納凹部72yb内への塵埃の侵入が抑制されている。また、カバー部材75eは、可動部材75bの一対の軸部75bbが一対の軸収納凹部72ybから離脱しないよう押さえる役割を兼ねている。このとき、カバー部材75eの爪部75ebbが筐体72の係合凹部72xbと係合しており、それによってカバー部材75eの筐体72への取付状態がロックされている(図3参照)。なお、カバー部材75eは筐体72から取り外すことができ、これについて詳しくは後述する。
このように構成された安全スイッチ部75において、可動部材75bは、筐体72の回転ブラシ収納部72xの後端部における左右方向の中間位置に配置され、かつ、回転ブラシ収納部72xの後端部から後方へ突出している。
また、可動部材75bに回転可能に設けられたローラ形の回転支持部材75cは、吸込口体70を床面F上に載置したときに、床面Fに回転可能に接触する部品として最後端位置に配置されており、吸込口体70の後部を回転支持部材75cのみで支持している(図3、図5参照)。なお、吸込口体70の前部は回転ブラシ73にて支持されており、さらに、回転ブラシ収納部72xの吸込口72b側の左右位置に起毛布(不図示)を設け、起毛布が床面F上を摺接するようにしてもよい。
<安全スイッチ部の動作について>
図5~図7に示すように、吸込口体70を床面F上に載置するとき、吸込口本体71、関節部78および接続管部79等の荷重によって、安全スイッチ部75の可動部材75bは付勢部材75dの付勢力に抗して底部72a側に回動して筐体72のガード部72y内に収納される。このとき、筐体72のガード部72yの下面に設けられた筒部72yaを含むリブが可動部材75bの上面に当接することにより、可動部材75bのガード部72y側への移動を規制するストッパとして機能している。
吸込口体70の床面載置状態において、安全スイッチ部75の可動部材75bは床面Fと概ね平行になっており、操作片75bcも概ね床面Fと平行になっている。このとき、操作片75bcの上方に突出した先端部は、スイッチ本体75aのレバー75abがボタン75aaを押圧しないようにレバー75abに下方から接触または近接している(図6参照)。
したがって、吸込口体70の床面載置状態においては、スイッチ本体75aはON状態にある。そのため、電源ONして掃除機本体10を駆動させることによりバッテリ40からの電力が回転ブラシ用モータ74に供給されて回転ブラシ73が回転する。これにより、床面F上の塵埃が吸引力および回転ブラシ73の回転によって吸込口72bから吸込口体70内に吸引されて除去される(図1参照)。このとき、スイッチ本体75aはバッテリ40と回転ブラシ用モータ74との間を通電状態にしている。
図8は吸込口体が床面から浮き上がったときの図5対応図であり、図9は吸込口体が床面から浮き上がったときの図6対応図であり、図10は吸込口体が床面から浮き上がったときの図7対応図である。
図1および図8~図10に示すように、例えば、ユーザーが1つの部屋の清掃を終了して別の部屋へ移動する場合、電源をOFFしなくても吸込口体70を床面F上から浮かせることにより回転する回転ブラシ73が自動的に停止する。
このとき、可動部材75bは付勢部材75dの付勢力や自重によって筐体72に対して床面F側(底部72a側)へ軸部75bbを中心として回動する。それによって、可動部材75bの操作片75bcも軸部75bbを中心として上方へ回動してスイッチ本体75aのレバー75abを下方から押圧する。これにより、レバー75abがボタン75aaを押圧してスイッチ本体75aがOFF状態となり(図9参照)、バッテリ40からの回転ブラシ用モータ74への電力供給が停止し、回転ブラシ73の回転が停止する。このとき、スイッチ本体75aはバッテリ40と回転ブラシ用モータ74との間を非通電状態にしている。
また、床面Fから浮かせた吸込口体70を裏返して吸込口72bを上に向けても、付勢部材75dの付勢力によって可動部材75bは底部72aから離間する方向(このときは上方)に付勢されるようになっている。このため、可動部材75bがガード部72yの方へ下降することがない。そのため、吸込口体70を裏返してもスイッチ本体75aはOFF状態を維持し、回転ブラシ73の停止状態が維持される。
吸込口体70は、スイッチ本体75aおよび可動部材75bの一対の軸部75bbがカバー部材75eによって外部に露出しないよう覆われているため、スイッチ本体75aおよび一対の軸部75bbの周辺に塵埃が堆積しにくく、塵埃による安全スイッチ75の正常作動の妨げを抑制する構造となっている。
また、例えば、筐体72とカバー部材75eとの僅かな隙間から軸収納凹部72ybに塵埃が侵入して軸部75bbの周囲に入り込んだとしても、図4に示すようにカバー部材75eを取り外して容易にメンテナンスを行う(清掃する)ことができる。また、可動部材75bとカバー部材75eは取り外せるため、可動部材75bとカバー部材75eは水洗いも可能である。可動部材75bおよびカバー部材75eを水洗いした場合、乾かしてから再度取り付ければよい。
このとき、例えば、コインをカバー部材75eのロック板75ebの溝部75ebaに嵌め込んでロック板75ebを回すことにより、ロック板75ebの爪部75ebbを筐体72の係合凹部72xbから離脱させることができるため、ユーザーでも簡単にカバー部材75eを取り外してメンテナンスを行う(清掃する)ことができる。
また、メンテナンス後の可動部材75bの筐体72への組み付けもユーザーにて簡単に行うことができる。このとき、付勢部材75dを紛失したり、付勢部材75dの組み付けに手間取らないよう、付勢部材75dの一端を筐体72の筒部72yaに固定しておいてもよい。また、可動部材75bの一対の軸部75bbを筐体72の一対の軸収納凹部72ybに嵌め込んだ後、カバー部材75eを筐体72に取り付け、コインを用いてロック板75ebを回転させて爪部75ebbを係合凹部72xbに係止させるとき、係合したこと(ロックしたこと)が「カチッ」といった音によってユーザーが認識できるようにしてもよい。
(第2実施形態)
第1実施形態の吸込口体70では、安全スイッチ部75の可動部材75bが左右方向の軸心P3を中心として回動するように構成された場合を例示したが、可動部材を筐体のガイド部に対して略平行状態を維持しながら往復移動するように構成してもよい。
この場合、スイッチ本体としては、例えば、常開形のヒンジレバー形スイッチを用いればよい。すなわち、スイッチ本体は、レバーがボタンを押圧している状態では通電状態(ON状態)であり、レバーがボタンを押圧していない状態では非通電状態(OFF状態)となる構造である。つまり、吸込口体を床面上に載置したときには可動部材の操作片がスイッチ本体のレバーを押圧してレバーがボタンを押圧し、それによってスイッチ本体がON状態となり回転ブラシ用モータが回転駆動する。また、吸込口体を床面から浮き上がらせたときには可動部材の操作片がスイッチ本体のレバーの押圧を緩めてレバーがボタンから離れて押圧しなくなるので、スイッチ本体がOFF状態となり回転ブラシ用モータが停止するように構成することができる。つまり、第1実施形態で用いたスイッチ本体とは逆に作動するスイッチ本体(常開形のヒンジレバー形スイッチ)を用いることができる。なお、第1実施形態の安全スイッチ部においても、このような逆に作動するスイッチ本体を用いる構造とすることは可能である。
またこの場合、例えば、ガイド部に可動部材側へ突出する複数の大径筒部を設けると共に、可動部材にガイド部側へ突出する複数の小径筒部を設ける。また、各小径筒部を各大径筒部内に挿入し、各小径筒部と各大径筒部との間のそれぞれに圧縮コイルバネを設け、各圧縮バネによって各小径筒部と各大径筒部とを連結する。
(第3実施形態)
第1実施形態の安全スイッチ部では、ローラ形の回転支持部材を用いた場合を例示したが、これに限定されず、回転支持部材は車輪形、ボール形、キャスター形等であってもよい。
(まとめ)
本発明の電気掃除機の吸込口体は、床面と対向する底部の前端側に吸込口が設けられた筐体と、前記筐体内における前記吸込口付近に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動させるように前記筐体内に設けられた回転ブラシ用モータと、前記筐体の後端側に設けられた安全スイッチ部とを備え、
前記安全スイッチ部は、前記筐体内に設けられたスイッチ本体と、前記筐体の前記底部に対して離接する方向に移動可能として前記筐体に設けられた可動部材と、前記筐体の前記後端側を前記床面上で回転可能に支持する部品として最も後方に配置されるように前記可動部材に設けられた回転支持部材とを有し、
前記床面から離間する前記筐体に対して前記可動部材が前記床面側に突出し、それによって前記スイッチ本体が前記回転ブラシ用モータを駆動可能な状態から停止させる状態に切り替えるように構成されたものである。
本発明において、安全スイッチは、吸込口体を床面から浮かせたときに回転ブラシ用モータを停止させる安全スイッチ機能を有すると共に、回転支持部材のみによって吸込口体の後部を支持する支持機能を有するものとして構成されることができる。
この構成によれば、可動部材を筐体の底部に対して離接する方向に移動可能として筐体に連結する構造としては、従来の安全スイッチのように筐体の底部の開口部にアームを挿通させてアームの基端部を筐体内の開口部近傍に枢着するといった従来構造以外の構造を採用することができる。
例えば、筐体の底部の外面(下面)に枢着部を設け、この枢着部に可動部材に設けた軸部を枢着させる構造とすることにより、ダストが枢着部に堆積したときには使用者がダストを除去することができる。あるいは、可動部材全体が筐体の底部に対して垂直方向に移動可能な取付け構造を採用する(軸を中心として回動する枢着構造を採用しない)こともできる。
本発明の電気掃除機の吸込口体は、次のように構成されてもよく、それらが適宜組み合わされてもよい。
・前記筐体は、前記回転ブラシを収納する左右方向に延びる回転ブラシ収納部を有し、
前記可動部材は、前記回転ブラシ収納部の後端部から後方へ突出してもよい。
この構成によれば、前後方向にコンパクト化した吸込口体を得ることができる。またこの場合、筐体内を省スペース化するために、回転ブラシ用モータの駆動回路基板を省略し、回転ブラシ用モータと安全スイッチとをリード線にて電気的かつ直接的に接続してもよい。
・前記可動部材は、前記回転ブラシ収納部の前記後端部における左右方向の中間位置に配置されてもよい。
この構成によれば、回転支持部材のみによって吸込口体の後部をバランスよく支持することができる。
・前記可動部材は、左右方向に延びる軸部およびこの軸部を中心として揺動可能に前記筐体に枢着された前端部を有し、
前記筐体は、前記可動部材の前記軸部を収納するよう前記底部に設けられた下方開口状の軸収納凹部を有し、
前記安全スイッチ部は、前記軸収納凹部内に収納された前記可動部材の前記軸部を前記筐体側へ押さえるカバー部材をさらに有し、
前記カバー部材は、前記筐体の前記底部に着脱可能に設けられてもよい。
この構成によれば、可動部材を筐体に回動(揺動)可能に取り付ける簡素な枢着構造を採用することができる。また、可動部材の軸部の周囲にダストが堆積した場合は、ユーザーがカバー部材を筐体から取り外し、軸部周囲のダストを除去するといったメンテナンスを行うことができる。
・前記筐体は、前記可動部材の上方に設けられたガード部を有し、
前記安全スイッチ部は、前記筐体の前記底部から離間する方向に前記可動部材を付勢するよう前記可動部材と前記ガード部との間に設けられた付勢部材を有するものであってもよい。
この構成によれば、床面から浮かした吸込口体の底部を上方へ向けた状態(吸込口体を裏返した状態)にしても、付勢部材によって可動部材が強制的に底部から離間する方向に移動する。そのため、この状態のときでもスイッチ本体が作動して回転する回転ブラシを停止させることができる。
・前記スイッチ本体は、前記筐体における左右方向の一方寄りに配置されており、
前記付勢部材は、前記可動部材と前記ガード部との間における左右方向の前記一方寄りに配置されてもよい。
この構成によれば、スイッチ本体を回転ブラシ用モータの近傍に配置することができて好都合となると共に、スイッチ本体側の軸部の近傍に付勢部材を配置することにより可動部材をスムーズに回動させることができる。
・前記付勢部材は、圧縮コイルバネであり、
前記ガード部は、前記圧縮コイルバネの一端を保持する筒部を有し、
前記筒部は、前記可動部材の前記ガード部側への移動を規制するストッパを兼ねてもよい。
この構成によれば、付勢部材の構成および付勢部材の保持構造を簡素化することができると共に、筒部を可動部材のガード部側への移動を規制するストッパとすることができて好都合となる。
なお、開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 電気掃除機
10 掃除機本体
20 駆動装置(送風部)
30 集塵装置(集塵部)
60 延長管(接続パイプ)
70 吸込口体
72 筐体
72a 底部
72b 吸込口
72x 回転ブラシ収納部
73 回転ブラシ
74 回転ブラシ用モータ
75 安全スイッチ部
75a スイッチ本体
75b 可動部材
75bb 軸部
75c 回転支持部材
75d 付勢部材
75e カバー部材
72y ガード部
72ya 筒部
72yb 軸収納凹部
F 床面

Claims (7)

  1. 床面と対向する底部の前端側に吸込口が設けられた筐体と、前記筐体内における前記吸込口付近に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動させるように前記筐体内に設けられた回転ブラシ用モータと、前記筐体の後端側に設けられた安全スイッチ部とを備え、
    前記安全スイッチ部は、前記筐体内に設けられたスイッチ本体と、前記筐体の前記底部に対して離接する方向に移動可能として前記筐体に設けられた可動部材と、前記筐体の前記後端側を前記床面上で回転可能に支持する部品として最も後方に配置されるように前記可動部材に設けられた回転支持部材とを有し、
    前記筐体は、前記可動部材の上方に設けられるように前記筐体の後端から後方へ突出するガード部を有し、
    前記ガード部は、前記床面上に前記筐体を載置したときに前記可動部材を収納できるよう下方に開口する凹部を有し、
    前記可動部材は、左右方向に延びる軸部およびこの軸部を中心として揺動可能に前記筐体に枢着された前端部を有し、
    前記ガード部は、前記可動部材の前記軸部を収納するように設けられ下方に開口する軸収納凹部を前記凹部内に有し、
    前記安全スイッチ部は、前記軸収納凹部内に収納された前記可動部材の前記軸部を前記凹部内側へ押さえるカバー部材をさらに有し、
    前記カバー部材は、前記筐体の前記底部に着脱可能に設けられており、
    前記床面から離間する前記筐体に対して前記可動部材が前記ガード部から前記床面側に突出し、それによって前記スイッチ本体が前記回転ブラシ用モータを駆動可能な状態から停止させる状態に切り替えるように構成されたことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  2. 前記筐体は、前記回転ブラシを収納する左右方向に延びる回転ブラシ収納部を有し、
    前記可動部材は、前記回転ブラシ収納部の後端部から後方へ突出している請求項1に記載の吸込口体。
  3. 前記可動部材は、前記回転ブラシ収納部の前記後端部における左右方向の中間位置に配置されている請求項2に記載の吸込口体。
  4. 記安全スイッチ部は、前記筐体の前記底部から離間する方向に前記可動部材を付勢するよう前記可動部材と前記ガード部との間に設けられた付勢部材を有する請求項1~のいずれか1つに記載の吸込口体。
  5. 前記スイッチ本体は、前記筐体における左右方向の一方寄りに配置されており、
    前記付勢部材は、前記可動部材と前記ガード部との間における左右方向の前記一方寄りに配置されている請求項に記載の吸込口体。
  6. 前記付勢部材は、圧縮コイルバネであり、
    前記ガード部は、前記圧縮コイルバネの一端を保持する筒部を有し、
    前記筒部は、前記可動部材の前記ガード部側への移動を規制するストッパを兼ねている請求項またはに記載の吸込口体。
  7. 送風部および集塵部を有する掃除機本体と、前記掃除機本体に直接または接続パイプを介して接続される請求項1~のいずれか1つに記載の吸込口体とを備えた電気掃除機。
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