JPS58180556A - フルオラン誘導体、その製造方法およびその誘導体を用いた記録体 - Google Patents

フルオラン誘導体、その製造方法およびその誘導体を用いた記録体

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JPS58180556A
JPS58180556A JP6423182A JP6423182A JPS58180556A JP S58180556 A JPS58180556 A JP S58180556A JP 6423182 A JP6423182 A JP 6423182A JP 6423182 A JP6423182 A JP 6423182A JP S58180556 A JPS58180556 A JP S58180556A
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acid
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color
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Application number
JP6423182A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Iwasaki
浩 岩崎
Masamoto Omatsu
尾松 正元
Haruo Omura
春夫 尾村
Nobuo Kanda
伸夫 神田
Mitsuru Kondo
充 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は感圧記録シート、感熱記録シート、通電感熱記
録シート、感光性記録シートなどの記録体に用いられる
発色物質として有用なフルオラン誘導体およびその製造
方法、さらにその誘導体を用いた記録体に関するもので
ある。
従来、無色ないし淡色の塩基性染料と有機ないし無機の
電子受容性物質との呈色反応を利用し、圧力、熱、電気
、−光などのエネルギーの媒介によって伝達される情報
を記録する方式には各種の方式が提案されており、例え
ば近藤、岩崎、紙パ技協誌30巻411〜421頁、4
63〜470頁(1976年)に記載されているような
感圧複写シート、感熱記録シート、通電感熱記録シート
、超音波記録シート、電子線記録シート、静電記録シー
ト、感光性記録シート(4) さらには感光性印刷材、タイプリボン、ボールペンイン
キ、クレヨン、スタンプインキなどへの応用まで非常に
沢山の方式が提案されている。
電子供与性発色物質(以下単に発色剤という)と電子受
容性顕色物質(以下単に顕色剤という)との呈色反応を
利用したこれらの記録体においては、発色剤の種類を選
択することによって種々の色相を呈する発色像が形成さ
れるものであるが、近年、得られた発色像からさらに複
写を得たいといった目的のため黒色発色像の得られる記
録体の要望が強くなっている。この場合、原理的には赤
、青、黄、緑など異なった色相に発色する発色剤を混合
することによって黒色発色像を得ることができるが、発
色剤の種類により発色速度や光、温湿度に対する堅牢性
が異なるため最初発色した発色像がその色調を維持し得
ない欠点がある。従って、従来から単一の発色剤で黒色
発色像を得る研究が行なわれているが、発色前の発色剤
の安定性、発色速度、発色濃度、堅牢性、色相あるいは
コスト等の全てを満足し得る黒色発色剤は未だ見出され
(5) ておらず、結果として黒発色記録体も必ずしも満足でき
るものではなかった。
しかるに本発明の下記一般式〔■〕で表わされるフルオ
ラン誘導体 〔式中R/、R2はそれぞれ(:、f −CI2のアル
キル基又は07〜Cqのアラルキル基を示し、R3はハ
ロゲン原子、C1〜C4のアルキル基又はC1〜Czの
アルコキシル基を示し、mはO〜4の整数を示し、R(
はハロゲン原子又はC/〜C子のアルキル基を示し、n
はθ〜4の整数を示す。〕 は無色ないし淡色の安定な化合物で顕色剤と接触すると
赤黒色、緑黒色ないし黒色の高濃度な色相に発色し、ア
シル基に起因するためかこの物質を用いて得られた記録
像は日光に曝されても安定しく6) て初期の色調を維持する特性を有するものであり、かつ
例えば感圧記録紙へ適用した場合には特に初期発色性に
優れた記録像が得られ、又感熱記録紙に適用した場合に
は地肌カブリが少なくしかも発色性に優れた記録像が得
られるものである。
而して、上記の如く優れた特性を有する本発明の一般式
(I)で表わされるフルオラン誘導体は主に次のような
代表的な方法によって製造することができる。即ち、下
記に示すようにまずm−アミノフェノール銹導体〔■〕
と無水フタル酸〔■〕を反応させて2−(2−ヒドロキ
シ−4−アミノ)ベンゾイル安息香酸(II)を合成す
る。
R計画 \/ CRt 、R2は前述の意味を示す。〕得られた2−(
2−ヒドロキシ−4−ア、ミノ)ベンゾイル安息香酸(
I[)とジフェニルアミン誘導(7) 体([[[)を縮合させることによって一般式〔■〕で
表わされるフルオラン誘導体を製造することができる。
〔式中Rjは水素原子またはCt−Czのアルキル基を
示し、R1,Rz、RjsR4、m、nは前述の意味を
示す。〕 2−(2−ヒドロキシ−4−アミノ)ベンゾイル安息香
酸〔■〕とジフェニルアミン誘導体(I[)との縮合反
応における縮合剤として壜よ、硫酸;五(8) 酸化リン;リン酸;ポリリン酸;無水塩化スズ、無水塩
化亜鉛、無水塩化アルミニウム、1水臭化スズ、無水臭
化亜鉛、無水臭化アルミニウム、無水臭化鉄などの無水
金属ハロゲン化物;三塩化リン;三臭化リン;五塩化リ
ン;五臭化リン;無水三フッ化ホウ素;フッ化水素酸な
どのフリーデルクラフト触媒が単独あるいは混合して使
用される。
なかでも溶媒をかねた硫酸がより好ましく用いられる。
また溶媒としては二硫化炭素、七ノゝクロルベンゼン、
ジクロルベンゼン、トリクロルベンゼン、ニトロベンゼ
ン、ニトロメタン、ニトロエタンなどが有用である。な
お、上記の反応においてジフェニルアミン誘導体のR4
がC/〜C2のアルキル基の場合、目的とするフルオラ
ン誘導体の前駆体である下記一般式(Vl)で表わされ
るトリフェニルメタン誘導体が合成される場合がある。
(9) 〔式中R1,R2、Rt、R45R,7、mSnは前述
の意味を示す。〕 この場合は得られたトリフェニルメタン誘導体を必要に
応じて濾別し水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のア
ルカリ性物質によって系のPHを9゜5〜12にし、5
0〜100℃に加温することによって目的とするフルオ
ラン誘導体を得ることができる。なお、上記の水性媒体
中にアセトン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の有機
溶媒を併用すると収率が効果的に高められる。とりわけ
ベンゼン、トルエン、キシレン等の疎水性有機溶媒は副
反応の生成を防止し好ましい反応条件を与えるためより
好ましく用いられる。
かくして得られる本発明の一般式(1)で表わされるフ
ルオラン誘導体は前述の如く優れた特性を有する無色な
いし淡色の塩基性染料であり、特に顕色剤との呈色反応
を利用する各種の記録体に用いて極めて優れた効果を発
揮するものである。
ここで用いられる顕色剤は記録体の種類に応じて適宜選
択されるものであるが、圧力、熱、電気工(10) ネルギーの媒介によってフルオラン誘導体と顕色剤を接
触せしめる、例えば感圧記録体、感熱記録体、通電感熱
記録体、超音波記録体、静電記録体、タイプリボン、ボ
ールペンインキ、クレヨンなどの記録体においてはブレ
ンステッドまたはルイス酸として作用する物質が好まし
く用いられる。具体的には例えば酸性白土、活性白土、
アタパルガイド、ベントナイト、コロイダルシリカ、珪
酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸亜鉛、珪酸ス
ズ、焼成カオリン、タルクなどの無機顕色剤、シュウ酸
、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、ステアリ
ン酸などの脂肪族カルボン酸、安息香酸、パラターシャ
リブチル安息香酸、フタル酸、没食子酸、サリチル酸、
3−イソプロピルサリチル酸、3−フェニルサリチル酸
、3−シクロヘキシルサリチル酸、3.5−ジーターウ
ヤリブチルサリチル酸、3−メチル−5−ベンジルサリ
チル酸、3−フェニル−5−(α、α−ジメチルベンジ
ル)サリチル酸、3.5−ジー(α−メチルベンジル)
サリチル酸、2−ヒドロキシ−1−(11) ベンジル−3−ナフトエ酸などの芳香族カルボンi1.
4.4’−イソプロピリデンジフェノール、4.4′−
イソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、4.
4’−イソプロピリデンビス(2,6−ジブロモフェノ
ール)、4.4’−イソプロピリデンビス(2,6−ジ
クロロフェノール)14・ 4′−イソプロピリデンビ
ス(2−メチルフェノール)、4.4’−イソプロピリ
デンビス(2,6−シメチルフエノール)、4.4’−
イソプロピリデンビス(2−ターシャリブチルフェノー
ル)、4.4’−セカンダリ−ブチリデンジフェノール
、4.4’−シクロヘキシリデンビスフェノール、4.
4’−−シクロヘキシリデンビス(2−メチルフェノー
ル)、4−ターシャリブチルフェノール、4−フェニル
フェノール、4−ヒドロキシジフェノキシド、α−ナフ
トール、β−ナフトール、メチル−4−ヒドロキシベン
ゾエート、ベンジル−4−ヒドロキシベンゾエート、2
.21−チオビス(4,6−ジクロロフェノール)、4
−ターシャリオクチルカテコール、2゜(12) 2′−メチレンビス(4−クロロフェノール)、2.2
′−メチレンビス(4−メチル−6−ターシャリブチル
フェノール)、2.2’−ジヒドロキシジフェニールな
どのフェノール性化合物、ハラ−フェニルフェノール−
ホルマリン樹脂、ハラ−ブチルフェノール−アセチレン
樹脂などのフェノール樹脂の如き有機顕色剤さらにはこ
れら有機顕色剤と例えば亜鉛、マグネシウム、アルミニ
ウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケル
など・の多価金属との塩、および塩化水嵩、臭化水素、
沃化水素、ホウ酸、ケイ酸、リン酸、硫酸、硝酸、過塩
素酸の如き無機酸、およびアルミニウム、亜鉛、ニッケ
ル、スズ、チタン、ホウ素などのハロゲン化物などが挙
げられる。
また、電子線記録体、感光性記録体の場合には電子線や
光によって塩化水素、臭化水素、沃化水素の如きハロゲ
ン化水素、カルボン酸、スルホン酸、フェノール類など
を生じる例えば、四臭化炭素、α、α、α−トリブロモ
アセトフェノン、ヘキサクロロエタン、ヨードホルム、
2−トリプロモメ(13) チルピリジン、トリクロロメチルスルホニルベンゼンの
如き有機ハロゲン化合物、0−キノンジアジド系化合物
、光Fr1es転移を起すようなカルボン酸又はスルホ
ン酸のフェノールエステル類などが好ましく用いられる
かかる顕色剤と本発明の一般式(1)で表わされるフル
オラン誘導体を用いた各種の代表的な記録体について、
以下にさらに具体的に説明する。
感圧記録体は例えば米国特許第2505470号、同2
505471号、同2505489号、同254836
6号、同2712507号、同2730456号、同2
730457号、同3418250号、同392 jo
 27号、同4010038号などに記載されているよ
うに種々の形態のものがあり、本発明のフルオラン誘導
体はこれら各種の形態の感圧記録体に適用出来るもので
ある。
一般的には本発明のフルオラン誘導体を単独又は混合し
、さらに必要に応じてトリフェニルメタンラクトン類、
スピロピラン類、フルオラン類、ジフェニルメタン類、
ロナコメチレンプルー類など(14) の塩基性染料とともにアルキル化ナフタレン、アルキル
化ジフェニル、アルキル化ジフェニルメタン、アルキル
化ターフェニルなどの合成油、木綿油、ヒマシ油などの
植物油、動物油、鉱物油或いはこれらの混合物などから
なる溶媒に溶解し、これをバインダー中に分散させた分
散液、又は上記溶液をコアセルベージ日ソ法、界面i1
6法、1n−situ法などの各種カプセル製造法によ
りマイクロカプセル中に含有させ、バインダー中に分散
させた分散液を紙、プラスチックシート、樹脂コーテツ
ド紙などの支持体上に塗布することによって本発明の感
圧記録体は製造される。勿論、支持体の片面に上記分散
液を塗布した所η上用シート、支持体の片面に顕色剤を
主体とする顕色剤塗液を塗布し、反対面に上記分散液を
塗布した所謂中周シート、さらには支持体の同一面に上
記カプセルと顕色剤が混在する塗液を塗布するか、カフ
0セル分散液を塗布した上に顕色剤塗液を塗布するなど
して、同一面に上記カプセルと顕色剤を共存させた所謂
単体複写シートなど各種の形態が含まれるこ(15) とは前述のとおりである。なお、フルオラン總導体の使
用量は所望の塗布量、感圧記録体の形態、カプセルの製
法、その他各@助剤を含めた塗布液の組成、塗布方法等
各種の条件により異なるのでその条件に応じて適宜選択
すればよい。いずれにしろ本発明の一般式(1)で表わ
されるフルオラン誘導体を従来の各種感圧記録体の塩基
性染料として使用することにより、耐光性に優れた記録
像を形成することができる感圧記録体が得られるもので
ある。
感熱記録体は例えば特公昭44−3680号、同44−
27880号、同45−14039号、同4B−438
30号、−同49−69号、同49−70号、同52−
20142号などに記載されているように種々の形態の
ものがあり、本発明のフルオラン誘導体はこれら各種の
形態の感熱記録体に適用でき、しかも単に本発明のフル
オラン誘導体を染料として用いるのみで前述の如く優れ
た性質を有する記録像を呈する感熱記録体が得られるも
のである。一般的にはバインダーを溶解また(16) は分散した媒体中に本発明のフルオラン誘導体と顕色剤
の微粒子を分散させて得られる塗液を紙、プラスチック
フィルム、合成紙さらには織布シート、成形物などの適
当な支持体上に塗布することによって本発明の感熱記録
体は製造される。記録層中のフルオラン誘導体を主体と
する塩基性染料と顕色剤の使用比率は特に限定するもの
ではないが、一般に染料1重量部に対し1〜50重量部
、好ましくは2〜10重量部の顕色剤が用いられる。
また、発色能の改良、記録層表面の艶消し、筆記性の改
良などを目的として、多価金属の酸化物、水酸化物、炭
酸化物等の無機金属化合物や無機顔料を一般に顕色剤1
重量部に対し0.1〜5重量部、好ましくは0.2〜2
重量部併用することができ、さらに例えば分散剤、紫外
線吸収剤、熱可融性物質、消泡剤、螢光染料、着色染料
などの各種助剤を必要に応じて適宜併用できる。
本発明の感熱記録体は上述の如く、一般にフルオラン誘
導体と顕色剤の微粒子を分散させた塗液を支持体に塗布
することによって製造されるがフル(17) オラン誘導体と顕色剤のそれぞれを別個に分散せしめて
いる2種の塗液を支持体に重ね塗りしてもよく、含浸、
抄き込みによって製造することも勿論可能である。その
他塗液の調製方法、塗布方法などについても特に限定さ
れるものではなく、塗布量も一般に乾燥重量で2〜12
g/ld程度塗布される。なお、バインダーとしては例
えばデンプン類、セルロース類、蛋白質類、アラビアゴ
ム、ポリビニルアルコール、スチレン−無水マレイン酸
共重合体塩、スチレンーブタジエ。ン共重合体エマルジ
ーン、酢ビー無水マレイン酸共重合体塩、ポリアクリル
酸塩などが適宜選択して用いられる。
通電感熱記録体は例えば特開昭49−11344号、同
50−48930号などに記載の方法によって製造され
る。一般に、導電物質、本発明のフルオラン誘導体を主
体とする塩基性染料および顕色剤をバインダーと共に分
散した塗液を紙などの支持体に塗布するか、支持体に導
電物質を塗布して導電層を形成し、その上に染料、顕色
剤およびバインダーを分散した塗液を塗布することによ
(18) って本発明の通電感熱記録体は製造される。なお、染料
と顕色剤が共に70〜120℃といった好ましい温度領
域で溶融しない場合には適当な熱可融性物質を併用する
ことにより、ジュール熱に対する感度を調整することが
できる。
感光性記録体は本発明のフルオラン誘導体を用い例えば
特公昭38−24188号、同45−10550号、同
45−13258号、同49−204号、同49−62
12号、同49−28449号、特開昭47−3161
5号、同48−32532号、同49−9227号、同
49−135617号、同50−80120号、同50
−87317号、同50−126228号などに記載の
方法によって製造される。
その油照音波記録体(仏間特許!2,120.922号
)、電子線記録体(ベルギー特許第7.959゜986
号)、静電記録体(特公昭49−3932号)、感光性
印刷材(特開昭4El−12104号)、捺印用材(特
公昭47−10766号)、タイプリボン(特開昭49
−3713号)、ボール(19) ベンインキ(特開昭48−83924号)、クレヨン(
米国特許第3,769,045号)など各種の記録体に
ついては、従来の塩基性染料に替えて本発明のフルオラ
ン誘導体を使用し、それぞれの特許に記載された方法に
よって製造することができる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明の要旨をこえない限り、これらに限定される
ものではない。また、実施例中の部および%は特に断ら
ない限り、それぞれ重量部重量%を表わす。
〔実施例1〕 2−(2−ヒドロキシ一−4−ジエチルアミノ)ベンゾ
イル安息香酸0.011モルと4−メトキシ−4′−ベ
ンゾイルジフェニルアミン0.010モルとを15mj
の濃硫酸中で室温下24時間反応させた。得られた反応
物を100mJ!の氷水中に注加し室温下20%の水酸
化ナトリウム水溶液を加えてPHIIとした後、トルエ
ン50〜Nを加え85℃で3時間加温した。次いでトル
エン層を(20) 分取し、トルエンを減圧留去した後でメチルアルコール
によって再結晶し、3−ジエチルアミノ−7−(p−ベ
ンゾイルアニリノ)フルオランを得た。なお、収率87
%、m、p、:216〜218℃、シリカゲル上で黒色
に呈色した。
〔実施例2〕 2−(2−ヒドロキシ−4−ジエチルアミノ)ベンゾイ
ル安息香酸0.01モルと4−エトキシ−37−ペンゾ
イルジフエニルアミン0.01モルとを10m1の濃硫
酸中で室温下24時間反応させた。得られた反応物を1
00mβの氷水中に注加し室温下20%の水酸化ナトリ
ウム水溶液を加えてPHIIとし、アセトン39〜Nを
加えた後3時間還流した。次いでアセトンを除去し、得
られた結晶状の沈殿を濾別後水洗し、さらにイソプロピ
ルアルコールで再結晶して3−ジエチルアミノ−7−(
m−ベンゾイルアニリノ)フルオランを得た。収率85
9I6、m、I)、:222〜226℃、シリカゲル上
で緑黒色に呈色した。
〔実施例3〕 (21) 2−(2−ヒドロキシ−4−N−エチル−N−ベンジル
アミノ)ベンゾイル安息香酸0.02モルと4−ヒドロ
キシ−2′−ベンゾイル−ジフェニルアミン0.01モ
ルとを30〜Nの濃硫酸中で室温下7時間反応させた。
得られた反応物を100m1の氷水中に注加し室温下2
0%の水酸化ナトリウム水溶液を加えてPH9とした後
、生成した沈殿を濾過、水洗、乾燥した。次いでベンゼ
ンにより再結晶をし3〜N−エチル−N−ベンジルアミ
ノ−7−(0−ベンゾイルアニリノ)フルオランを得た
。収率63%、m、p、:183〜189℃、シリカゲ
ル上で黒色に呈色した。
〔実施例4〜12) 2−(2−−ヒドロキシ−4−ジエチルアミノ)ベンゾ
イル安息香酸の替りに第1表に示されるベンゾフェノン
誘導体を用い、又4−メトキシ−4′−ベンゾイルジフ
エニルアミンの替りに第1表に示される4−メトキシ−
4′−ベンゾイルジフェニルアミン誘導体を用いた以外
は実施例Iと同様にして各種のフルオラン誘導体を得た
。得られた(22) 誘導体の収率及びシリカゲル上での色調を第1表に併記
した。
(23) 〔実施例13〜16〕 2−(2−ヒドロキシ−4−N−エチル−N−ベンジル
アミノ)ベンゾイル安息香酸の替りに第2表に示さるベ
ンゾフェノン誘導体を用い、又4−ヒドロキシ−2′−
ベンゾイルジフエニルアミンの替りに第2表に示される
4−ヒドロキシ−2′−ベンゾイルジフェニルアミン誘
導体を用いた以外は実施例3と同様にして各種のフルオ
ラン誘導体を得た。得られた誘導体の収率及びシリカゲ
ル上での色調を第2表に併記した。
(24) (2ジ) 〔実施例17〕 実施例1で得られた3−ジエチルアミノ−7−(p−ベ
ンゾイルアニリノ)フルオランを用いて下記の方法で感
熱記録紙を製造した。
A液間製 実施例1のフルオラン誘導体      5部ステアリ
ン酸アミド           1部ヒドロキシエチ
ルセルロースの2%水溶液25部 この組成物をサンドグラインダーで平均粒径2ミクロン
まで粉砕した。
B液調製 4.4′−イソプロピリデンジフェノール50部 ステアリン酸アミド          10部ヒドロ
キシエチルセルロースの2%水溶液250部 この組成物をサンドグラインダーで平均粒径2ミクロン
まで粉砕した。
C液間製 (26) A液               62部B液   
           31部超微粒子状無水シリカ(
商品名サイロイド244、富士デヴインン化学社11)
   25部スチレン−無水マレインン酸共重合体塩の
20%水溶液           175部ステアリ
ン酸亜鉛           5部水       
                 100部上記の割
合で混合して塗液とした。
得られた塗液を59g/rrlの原紙上に乾燥塗布量が
6g/rrlとなるように塗工して感熱記録紙を得た。
得られた記録紙は地肌カブリがなく良好な白紙外観を有
し、これを4kg/−の圧力で125℃の熱板に5秒間
押圧したところ濃い黒色に発色した。この発色像は耐光
性に優れており日光に曝しても変色したり消失すること
は無かった。
なお、本実施例の感熱記録紙を炭酸ガスレーザー(出力
IW、  ビーム径150μ)により、走査速度0.7
 m / secの円筒走査型記録試験機で記録したと
ころ、高濃度の黒色を呈する記録像が得ら(27) れた。
(実施例1B) 実施例1で得られたフルオラン誘導体5部をイソプロピ
ル化ナフタレン100部に溶解し、等電点8のピグスキ
ンゼラチン25部とアラビアゴム25゛部を溶解した3
50部の温水(50℃)中に添加し乳化分散した。この
乳化液に1000部の温水を加え酢酸でPHを4に調節
してから10℃まで冷却し、ゲルタールアルデヒドの2
5%水溶液10部を加えカブ、セルを硬化した。このカ
プセル含有塗液を45g/rAの原紙の片面に乾燥重量
が5g/rdとなるよう塗工し、裏面には水200部に
3.5−ビス(α−!チルベンジル)サリチル酸の亜鉛
塩20部、カオリン80部、スチレン−ブタジェン共重
合体エマルジ1ン(50%固形分)30部を分散した顕
色剤塗液を乾燥重量が5g/rrfとなるよう塗工して
感圧記録紙(中用紙)を得た。
カプセル塗布面と顕色剤塗布面が相対向するように数枚
重ね筆記、加圧したところ顕色剤塗布面(28) に黒色の発色像が得られた。この発色像は発色初期より
発色速度が早く、印字初期より高濃度であり、かつ日光
に曝しても変色あるいは褪色は罎められなかった。
〔実施例19〕 1%のポリビニルアルコール水iS液200111にヨ
ウ化第−銅200部、10%の亜硫酸ナトリウム水溶液
5部を加えサンドグラインダーで平均粒径が2ミクロン
になるまで粉砕した。これにポリアクリル酸エステルエ
マルジ碧ン8部、酸化チタン20部を加え充分に分散し
た後、50 gZrdの原紙に乾燥塗布量が7g10f
となるよう塗工した。
この塗布層の上に3−ジエチルアミノ−7−(p−ベン
ゾイルアニリノ)フルオランの替りに実施例2で得られ
た3−ジエチルアミノ−7−(m−ベンゾイルアニリノ
)フルオランを用いた以外は実施例17と同様にして調
製した感熱塗液を乾燥塗布量が5 g/n(となるよう
塗工し、通電感熱記録紙を得た。
この記録紙を針圧10g、走査速度630■/(29) seeの円筒走査型記録試験機で記録したところ、濃厚
な暗線黒色の記録像が得られた。この記録像は耐光性に
優れており、日光に曝しても変色したり、消色すること
はなかった。
[実施例20〕 実施例3で得られた3−N−エチル−N−ベンジルアミ
ノ−7−(o−ベンゾイルアニリノ)フルオラン6gを
クロロホルム40m1に溶解し、これにポリスチレンの
10%ベンゼン溶液40m11四巣化炭素5gを加えよ
く攪拌して調製した塗液を両面ポリエチレンラミネート
紙に乾燥塗布量が5g/rdとなるように暗所で塗工し
感光性記録シートを得た。これに20Wの紫外燈8本で
51の距離から10分間照射発色させたところ黒色の発
色像が得られた。この後アセトン/n−ヘキサン:11
5で洗条して定着した0発色像は日光に曝しても安定で
あった。
特許出願人   神崎製紙株式会社 (30)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (11下記一般式(1)で表わされるフルオラン〔式中
    R/ % RzはそれぞれCI −C/2のアルキル基
    又は07〜C9(Dアラルキル基を示し、R9はハロゲ
    ン原子、C/へC4のアルキル基又はC7〜C2のアル
    コキシル基を示し、mはO〜4の整数を示し、R4はハ
    ロゲン原子又はC7〜C4のアルキル基を示し、nはθ
    〜4の整数を示す、〕(2)下記一般式(I[)で表わ
    される2−(2−ヒ(1) ドロキシ−4−アミノ)ベンゾイル安息香酸、と〔式中
    R/、 RtはそれぞれCI−C+zのアルキル基又は
    C7〜Cデのアラルキル基を示す。〕下記一般式(II
    I)で表わされるジフェニルアミ〔式中Rりは水素原子
    又はCI−CZのアルキル基を示し、R3はハロゲン原
    子、C/へC4のアルキル基又はC7〜C2のアルコキ
    シル基を示し、mはO〜4の整数を示し、R+はハロゲ
    ン原子又はC,t−C≠のアルキル基を示し、nはθ〜
    4の整数を示す。〕 とを反応させることよりなる下記一般式(1)(2) で表わされるフルオラン誘導体の製造法。 〔式中R/ 、R−2、Ri、R4、m、、nは前述の
    意味を示す。〕 (3)下記一般式(1)で表わされるフルオラン誘導体 〔式中R/ 、RzはそれぞれC1〜Cuのアルキル基
    又は07〜Cデのアラルキル基を示し、Rsはハロゲン
    原子、C1〜C+のアルキル基又ハCI〜CLのアルコ
    キシル基を示し、mはO〜4の整数を示し、8手はハロ
    ゲン原(3) 子又はCl−04のアルキル基を示し、n、は0〜4の
    整数を示す。〕 の少な(とも一種を電子供与性発色物質として含有せし
    めた記録体。
JP6423182A 1982-02-24 1982-04-16 フルオラン誘導体、その製造方法およびその誘導体を用いた記録体 Pending JPS58180556A (ja)

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