JPS5817916Y2

JPS5817916Y2 - ガラス入り格子体

Info

Publication number: JPS5817916Y2
Application number: JP1977012238U
Authority: JP
Inventors: 清志武部
Original assignee: 三協アルミニウム工業株式会社
Priority date: 1977-02-03
Filing date: 1977-02-03
Publication date: 1983-04-11
Also published as: JPS53107044U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、サツシ枠の嵌め殺し部に取付けられるガラス
入り格子体の構造に関するものである。

一般に、玄関などの建物開口部に取付けられるサツシ枠
に、欄間や袖と称される嵌め殺し部が設けられ、当該嵌
め殺し部にはガラスが取付けられるとともに、種々の意
匠を施した格子体が取付けられるものであるが、従来よ
りガラスと格子体を嵌め殺し部に取付けるにあたっては
、第１図に例示するように、別個に枠組み形成した格子
体Ａをサツシ枠Ｓの嵌め殺し部Ｈに取付は固定するとと
もに、サツシ枠Ｓに一体に形成されたガラス取付部Ｂに
ガラスＧを嵌め込み、押縁Ｃによって固定しているか、
あるいはサツシ枠Ｓの組立てと同時にガラスＧを取付は
固定して嵌め殺し部Ｈを形成した後、当該嵌め殺し部Ｈ
に格子体Ａを取付けているのが一般的であり、このよう
な格子体ＡとガラスＧを別々に取扱って嵌め殺し部Ｈに
取付は固定する従来のやり方は、作業者にとって極めて
煩雑であって作業効率の向上を期し得ない欠点を有して
いた。

又、格子桟とガラスを一緒に組み上げて格子体を形成す
ることがあるが、このような格子体ではガラスが破損し
た場合、ガラスの取り換えに際し、格子体を分解しなけ
ればならない煩雑さがあった。

加えて、このような格子体は端部を４５°に切断した枠
材を連結して形成される場合が多いが、一般にこのよう
な端部を美麗に接合するには困難を伴なうものである。

従って、ガラスの取り換えに際して格子体を分解しなけ
ればならない従来のものにあっては、分解後の枠組みに
当たり接合端部の目違いが生じ元通り美麗に連結するこ
とが難しく、作業者の負担が大きい欠点があった。

そこで、本考案は、サツシ枠の嵌め殺し部における格子
体とガラスの取付けを簡単容易且つ迅速になし得るよう
にし、作業者の負担を軽減して作業効率を向上させると
ともに、組込んだガラスを確実強固に支持固定すること
を目的とするものであって、格子体にガラス取付部を併
設し、格子体完成後に格子体の分解をすることなくガラ
スのみを別途取付は取外しできるようにしたガラス入り
格子体を提供するものである。

以上、本考案を図示した実施例について説明する。

第２図乃至第８図において格子体Ａは、上下枠１．２と
左右短枠３，４及び格子桟１３から戊るものであり、上
下左右枠１，２，３．４の端部は夫々４５°の角度で切
断されている。

一方の枠部材としての上枠１は溝状の格子取付部７を有
しており、この溝状格子取付部７は屈折突片１１を連設
した室外壁９とこれに相対向する室内側の隔壁２２とで
構成され、両者を連結する連結壁の外面にはネジ止め用
のタッピングホールを兼ねた溝状の補助枠ガイド部２４
が設けられ、これらは一体に押出成形されるが、この上
枠１にはガラス取付部は一体形成されない。

下枠２は、上枠１と同様に屈折片１２を備えた室外壁１
０と室内側の隔壁２２で構成された溝状の格子取付部８
を有し、当該格子取付部８の室内側に溝状のガラス取付
部１９を併設して戒るものであるが、ガラス取付部１９
は格子取付部８との境界を或す隔壁２２と当該隔壁２２
に一定間隔をおいて対向する室内側壁３３及び底壁３４
とで形成され、更に底壁３４には脚片２８が突設され、
当該脚片２８の基部には背面に開口する条溝３１が形成
される。

左右の短枠３，４については、この実施例の場合格子桟
を取付けることはないが、格子体Ａの仕上り外観の統一
性を考慮して、下枠２と略同−断面形状として成形され
る。

従って、下枠２の溝状格子取付部８．隔壁２２及び溝状
ガラス取付部１９に夫々連らなる格子取付部１５，１６
．隔壁２２ａ及び溝状ガラス取付部１９を有しており
、上記格子取付部１５．１６を形成する室外壁には上下
枠１，２と同様の屈折突片１７，１８が設けられる。

格子体Ａの組立てについては、上記の上下左右枠１，２
，３．４を枠組み連結すると同時に格子桟１３を組み込
むものであるが、格子桟１３の組み込みにあたっては上
下枠１，２の屈折突片１１，１２に設けられた切欠１４
に嵌合するとともに、溝状格子取付部７．８内に嵌入し
、隔壁２２．２２と各格子桟１３との間に介在装着した
バッキングＰによって固定する。

このように格子桟１３を組み込にだ上下枠１，２と左右
短枠３，４の連結にあたってはＬ型のコーナー材５を用
い、上下左右枠１，２，３．４にはこのコーナー材５の
嵌入用中空部６が設けられており、当該コーナー材５を
中空部６内に嵌入することによって４５°に切断された
枠１，２，３．４の端部を接合するものであるが、コー
ナー材５にはネジ通入部が設けられており、このネジ通
入部に通人したネジ２３を上梓のタッピングホール兼用
補助枠ガイド部２４及び他の枠２，３．４の中空部６に
併設されたタッピングホール２４．２５に螺着すること
によって、基枠１，２，３．４は一体強固に連結固定さ
れる。

そして、連結された格子体Ａの左右枠３，４及び下枠２
に併設されている溝状ガラス取付部１９が略Ｕ字状を威
して相互に連通し、上枠１についてはその室内面にガラ
ス取付部を有していないので、Ｕ字状に連通しているガ
ラス取付部１９の上方は開放された状態となっており、
これがガラス出入り部イを成して上記ガラス取付部１９
へのガラスＧの出入りを可能にしている。

この上枠室内面に形成されたガラス出入り部イには別体
成形された補助枠２０がネジ止めされるのであるが、補
助枠２０は上枠１の隔壁２２と一定間隔をおいて対向す
る室内側壁３５と、当該側壁３５と隔壁２２との間に介
在する底壁３６と、当該底壁３６に連続して上枠１の溝
状補助枠ガイド部２４に係止する鉤状係止片２１とから
成り、この補助枠２０のネジ止めによって、この室内側
壁３５と他の三方の枠２，３．４の室内側壁３３，３３
．３３とが連続して連らなるとともに、上梓隔壁２２と
補助枠室内側壁３５との間に形成されたガラス取付溝１
９ａは、他の三方の室内側に形ｔｇれているＵ字状のガ
ラス取付溝１９に連通ずるのである。

而して、ガラスの取付けにあたっては、上記補助枠２０
を取外して開放状態としたガラス出入り部イから、ガラ
スＧを溝状のガラス取付部１９内に滑り込ませる。

そして、補助枠２０の鉤状係止片２１を上枠１の補助枠
ガイド部２４に嵌入係止して、補助枠２０を上枠１に螺
子止め固定した後、格子体Ａの室内側四周に連らなる側
壁３３、３５に係止したバッキングＰ１によりガラス
Ｇを上下左右枠１，２，３．４の隔壁２２．２２ａに
押圧固定するのであり、結局、ガラスＧは予め格子体Ａ
を枠組み連結した上下左右枠１，２，３．４の室内側に
後付は固定され、夫々連通状態の隔壁２２．２２ａと
側壁３３．３５によって挟着支持されるのである。

このように後から別途ガラスを組込んだ格子体Ａは、例
えば第２図に示されるように、サツシ枠Ｓの欄間嵌め殺
し部Ｈに取付けられるものであるが、取付けにあたって
は、サツシ上梓２６に設けられた凹溝２７内に呑み込ま
せるようにして、けんどん方式で欄間嵌め殺し部Ｈ内に
組み込んで、格子体Ａの下枠２においてガラス取付部１
９の下面に突設された脚片２８を、無目枠２９に突設さ
れた係合突片３０に係止させるとともに、脚片２８の基
部に形成された条溝３１に突入係合する固定片３２を無
目枠２９に止着するのである。

尚、格子体に組み込まれる格子は各実施例に示されるよ
うに、基枠と連結固定される形材製格子桟に限定される
ものではなく、縦横の格子桟を一体化した鋳物製格子を
別体に成形して、当該別体格子を組み込んで枠組み連結
することもできるのであり、格子自体に装飾性をもたせ
ることも自由である。

以上のように、本考案は予め枠組み連結した格子体に着
脱可能の補助枠を取付けているので、当該補助枠を外す
だけで格子体にガラス出入り部を形成し、ここからガラ
スの出し入れを行なうことができるようにしである。

これは、ガラスの取付けを、予め格子を組み込んだ格子
体を完成してから行なうことができることを意味し、格
子体の枠組み作業と破損し易いガラスの取付は作業を別
個に行なうことができるので、従来のように枠組みとガ
ラス取付けを同時に行なう必要はなく、夫々の作業を円
滑に且つ安全に行なうことか゛できる利点を有している
。

これに関連して、ガラスを入れない格子体のみを工場で
枠組み完成させて出荷できるので、建築現場では格子体
を分解することなくガラスの取付のみを行なえばよく、
建築現場での格子体取付は作業を迅速になしうる効果を
有している。

又、万一ガラスが破損しても格子体の枠組みを分解する
ことなく、単に補助枠を外すのみでガラスの交換ができ
るので、この交換作業を迅速且つ簡単に行なうことがで
きる格別の効果を有しているばかりでなく、接合された
４５°の角度の枠部材端部に目違いが生ずることはなく
、特に室外側において格子体の外観を良好に保持できる
。

更に、補助枠を一方の枠部材に取付けるにあたっては、
この枠部材に設けられた補助枠ガイド部に係止片を係止
させるものであるから、補助枠の係止片が補助枠ガイド
部に規制され、補助枠を正確に取付けることができるこ
とになる。

従って、補助枠の室内側壁と他の三方の枠部材の室内側
壁との端部同士の接合が正確に行なわれ、目違いが生じ
ないので、室内側においても格子体の体裁を良好に保持
できる効果を有している。

しかも、補助枠ガイド部は一方の枠部材の外面に設けら
れているので、補助枠係止片との係止部分が室内側から
も室外側からも見えず、格子体の室内面及び室外面の外
観意匠を損ねることはなく、美麗な格子体を提供できる
効果を有している。

更に、一方のガラス出入り部から三方のガラス取付部内
へガラスを出入りさせるものであるから、ガラス取付部
がガラス組入れ時のガイドの作用をし、ガラスの組入れ
作業を容易になし得る利点を有しているとともに、ガラ
スはその四周を相対向している隔壁と側壁によって保持
されているので、単にガラスバッキングだけで押圧する
場合と異なり、ガラスバッキングの劣化や万一の脱落に
よってガラス保持力か゛弱くなったとしても、ガラスが
格子体から脱落することはなく、安全に保持することの
できる効果をも有しているのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の嵌め殺し部の構造を示す要部断面図、
第２図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第３図は本
考案の一実施例に係るガラス入り格子体の正面図、第４
図は本考案の一実施例を示す横断面図、第５図は格子体
の連結手段を示す部分斜視図、第６図は格子体に用いら
れる下枠の部分斜視図、第７図は格子桟の取付は状態を
示す部分斜視図、第８図はガラスの取付は状態を示す断
面図で゛ある。符号Ａ・・・・・・格子体、Ｇ・・・・・・ガラス、
Ｐｌ・・・・・・バッキング、１・・・・・・一方の枠
部材としての上枠、２・・・・・・枠部材（下枠）、３
・・・・・・枠部材（左短枠）、４・・・・・・枠部材
（右短枠）、７，８，１５．１６・・・・・・格子取付
部、１３・・・・・・格子桟、１９，１９ａ・・・・
・・溝状ガラス取付部、２０・・・・・・補助枠、２１
・・・・・・係止片、２２，２２ａ・・・・・・隔壁
、２４・・・・・・補助枠ガイド部、３３．３５・・・
・・・室内側壁、イ・・曲ガラス出入り部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

両端を４５°の角度で切断し、室外側内面に格子取付部
を、室内側内面に溝状のガラス取付部を備えた三方の枠
部材と、両端を４５°の角度で切断し、内面に上記枠部
材の格子取付部に対応する格子取付部を備え、且つ外面
に補助枠ガイド部を備えた一方の枠部材と、両端を４５
°の角度で切断し、上記一方の枠部材の補助枠ガイド部
に係止する係止片及び上記三方の枠部材の溝状ガラス取
付部を構成する室内側壁に連続する室内側壁を備えた補
助枠とから成り、三方の枠部材と一方の枠部材は夫々の
格子取付部に格子を組み込んで枠組み連結されて、一方
の枠部材の室内側にＵ字状に連通したガラス取付部への
ガラスの出入り部を形成し、この一方の枠部材の補助枠
ガイド部に係止片を係止して補助枠を一方の枠部材に着
脱自在に取付け、当該補助枠で上記ガラス出入り部を閉
塞するとともに、当該補助枠の室内側壁とこれに連続す
るガラス取付部の室内側壁とに係止したバッキングで、
上記ガラス出入り部からガラス取付部に嵌入されたガラ
スを支持固定して成ることを特徴とするガラス入り格子
体。