JPS5817904Y2 - サツシ取付け装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建造物の窓等におけるサツシ取付は装置に関す
るものである。

従来建造物の窓のための開口にサツシを取付ける場合に
は、例えば当該開口部分が鉄筋コンクリートの壁に形成
されているときには、その鉄筋の端部に適当な構造の取
付は部材を溶接し、この取付は部材にサツシを係合及び
ビス等により固定せしめるようにしている。

或いは当該開口部分が木材より成る枠体により形成され
ているときには、サツシとして前記枠体の内周面に続く
内面上に位置される突縁部を有するものを用いてその突
縁部をビス等により固定せしめるようにしている。

然しなから以上の取付は手段の前者においては取付は部
材を鉄筋に溶接することが必要であって取付は作業に手
間がかかると共に取付は部材としてサツシの構造と適合
したものを用いる必要があり、又後者においては突縁部
を有するサツシでなければ取付けることができない等の
欠点がある。

本考案は以上の如き欠点を除き、極めて簡単な取付は部
材によりサツシを確実に取付けることができ、その取付
は作業が簡単で短時間のうちに取付けを達成することが
でき、しかもサツシの構造が何ら制約を受けることのな
いサツシ取付は装置を提供するものである。

以下図面によって本考案の一実施例を、仮設建造物にお
いて用いられる窓用パネルにサツシを取付ける場合につ
いて説明する。

第１図及び第２図は、窓用パネル１に本考案によりサツ
シ２を取付けた状態の横断面及び縦断面を夫々示す。

即ち、本考案においては、パネル１における窓のための
開口３の内周面に、当該パネル１の外面側に位置するよ
う突縁４を前記内周面の下辺を除く他の三辺に形成する
。

そして前記開口３の形状に適合するサツシ２を、その外
面が前記突縁４の内面に弾性体より成るバックアツプ材
５を介して対接するよう前記開口３の内周部に配設する
。

又前記開口３の内周面に続く前記パネル１の内面には外
面側に延びるよう埋込みナツト６を設け、これに螺合せ
しめたボルト７により、基部とこれより外面方向に屈曲
した先端とより成る固定片８の基部を固定することによ
り、当該固定片８の先端部を緩衝部材９及び後述する塞
ぎ板１０の一部を介して前記サツシ２の内面に対接せし
め、前記ボルト７を締付けて前記固定片８によりサツシ
２を外面側へ押圧せしめ、以って当該サツシ２を前記突
縁４の内面との間に挟圧保持して固定せしめる。

尚１１は前記パネル１と共に建造物の壁を構成する内壁
板、１２はこの内壁板１１における開口に沿って延びる
化粧枠であって前記塞ぎ板１０の他部はこの化粧枠１２
の内周面上にビスにより固定され、以ってサツシ２と化
粧枠１２との間に形成される間隙を塞ぎ、当該部分の美
観を保つものである。

又１３は前記突縁４とサツシ２の外面間の内隙内に充填
したコーキング材である。

又本考案においては、第２図に示したように、前記サツ
シ２の上辺部分に保合部材１４を係合せしめ、前記開口
３の上部内周面より突出するよう前記パネル１に基部を
埋設固定した係止具１５に前記係合部材１４を、前記サ
ツシ２が吊下されるような状態に係止せしめるのが好ま
しい。

本考案サツシ取付は装置は以上のような構成であるから
、サツシ２はその外面と内面においてパネル１の突縁４
と固定片８との間に挟圧保持された状態に取付けられ、
従ってこのサツシ２に例えば引違いガラス戸等を設ける
ことにより開閉自在な窓を構成することができる。

又図示の例においては、弾性体より戊るバックアツプ材
５がサツシ２と突縁４との間に挟圧されるため、コーキ
ング材１３と共にパネル１とサツシ２との間が水密にシ
ールされる。

尚突縁４及びバックアツプ材５の存しない下辺について
は、第２図に示したようにサツシ２等において外面方向
に向うに従って順次又は次第に低くなるよう段差構造又
は傾斜構造をとればよい。

而して本考案においては、サツシ取付部材として用いる
固定片８は屈曲する先端を有する単純な形状の小板片で
よいためそのコストが極めて低く、シかも必要な作業は
当該固定片８をボルト７によりパネル１に固定せしめる
のみであるから非常に簡単でその所要時間も極めて僅か
である。

又この固定片８は、サツシ２の各辺について通常数個の
ものを適当な間隔で設ければよく、そのサツシ２におけ
る対接位置は自由である。

勿論側々の固定片８の代りに長尺な固定片を複数のボル
トにより固定せしめるようにすることも可能である。

尚第２図に示した係合部材１４及び係止具１５を用いれ
ば、サツシ２の位置決め及び仮支持が果されるため、既
述の固定片８による固定作業をより容易に行なうことが
できると共に、パネル１との一体性がより緊密となって
取付は強度を一段と大きくすることができる。

又本考案においては、サツシ２がその外面と内面とを介
して挟圧保持されることにより固定されるため、当該サ
ツシ２の断面構造には全く無関係に取付けることができ
、又厚さの異なるサツシをもそのまま或いは固定片８等
に僅かな変更を加えるのみで取付けることができる。

従って殆んどすべてのサツシの取付けが可能である。

更に本考案においてはサツシ２それ自体に何ら変形加工
を伴わずに取付は可能であり、又ボルト７を緩めること
により取外し可能であり、一般に比較的短い期間の使用
の後には解体される仮設建造物におけるサツシ取付けに
好適であって取外したサツシ２及びその取付けのための
部材をそのまま他の建造物において再び使用することが
できる。

以上パネル１にサツシ２を取付ける場合について説明し
たが、本考案はパネル以外の壁材にサツシを取付ける場
合にも適用し得ることは勿論である。

以上のように本考案サツシ取付は装置によれば極めて簡
単な構成により、単なる固定片により十分確実にサツシ
を取付けることができてその作業も極めて簡単であり、
所要作業時間も短く、従ってコストを大幅に低減するこ
とができ、更に解体が容易で再使用することも可能であ
り、特に仮設建造物に好適である等大きな利益が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は夫々本考案サツシ取付は装置の一実
施例を示す説明用横断面図及び縦断面図である。 １・・・・・・パネル、２・・・・・・サツシ、３・・
・・・・開口、４・・・・・・突縁、５・・・・・・バ
ックアツプ材、６・・・・・・埋込みナツト、７・・・
・・・ボルト、８・・・・・・固定片、９・・・・・・
緩衝部材、１０・・・・・・塞ぎ板、１１・・・・・・
内壁板、１２・・・・・・化粧枠、１３・・・・・・コ
ーキング材、１４・・・・・・係合部材、１５・・・・
・・係止具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. サツシを取付けるべき開口を有する壁材における前記開
   口の内周面に設けた突縁と、この突縁の内面にその外面
   が対接するよう前記壁材の開口に配設したサツシと、屈
   曲した先端を有し、前記サツシの内面にその先端が対接
   して押圧するようその基部を前記壁材に固定して設けた
   、前記突縁との間に前記サツシを挟圧保持するサツシ固
   定片とより成ることを特徴とするサツシ取付は装置。