JPS5817582Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気掃除機に関するもので、その目的とすると
ころはフィルター又はフィルターに挿入した振動片を正
逆回転可能な打撃体により円軌道上で順次打撃する除塵
装置のゴミ洩れが少なく、除塵効果の優れた製品を得よ
うとするものである。

従来の掃除機においてフィルタに付着した塵埃を除去す
る装置としては掃除機のコード巻取り装置の回転を集塵
部に連動させ回転体に保持したバネ等によりフィルタ又
は振動片を打撃し振動させることにより除塵するものが
あり、掃除機使用毎に自然に除塵でき、かつ集塵箱にた
まった塵埃を捨てるときは回転体を手で回すものである
。

しがしこのような除塵装置は掃除機使用毎にフィルタを
振動させるため濾過面に付着した細塵が振動によって徐
々に濾過面を透過しやすくなり、排気と共に機体外へ放
出され易くなる難点があり、この外部への塵洩れ防止の
ためフィルタを打撃する力を弱めると除塵効果が悪化す
る等の欠点があった。

本考案は上記のような従来の欠点を解消し、除塵効果を
維持し且つ塵洩れの少ない製品を得たもので、以下一実
施例として示した図面に従ってその構成を説明する。

１は本体、２は前弾性体３及び後弾性体４を介して本体
１に内蔵保持した電動送風機、５は吸気口６を有する集
塵箱で、集塵装置７及び除塵装置８を内蔵し尾錠９によ
り本体１へ着脱自在に装着されている。

１０はコードリールで、軸受１１に固定した軸１２を中
心に回動する。

１３はコードリール１０外周縁に設けたギヤー、１４は
ギヤー１３と歯合した中間ギヤーで、クラッチギヤー１
５に回転を伝える。

１６はクラッチギヤー１５と共に回転する回転爪である
。

上記集塵装置７は濾材を波形に折り曲げたフィルタ１７
、該フィルタ１７を支持する枠１８及び枠１８に挿着し
た気密保持用パツキン１９とによって構成されている。

２０はフィルタ１７の各ヒダに挿入される複数の板状体
を有する振動片で、ピン状の被打撃部２１が後述の打撃
体２２の回動軌跡状に突出形成されている。

２３は枠１８に取り付けられた軸受体で、振動片２０に
対面して打撃体取付板２４、反対側に回転用ハンドル２
５を回動自在に保持している。

２６は打撃体取付板２４の回転中心ＯよりＲ８なる円周
上に設けた支持ピンで、この支持ピン２６にコイルバネ
から成る打撃体２２が揺動自在に挿着されている。

打撃体２２は被打撃部２１と当接する長さｌの打撃アー
ム２７と打撃体取付板２４上に設けたストッパーイ及び
口により回動範囲が規制される固定アーム２８とを有す
る。

２９は回転用ハンドル２５と歯合する連動ギヤーで、回
転爪１６と歯合するクラッチ３０及びクラッチ軸３１に
よりコードリールと連動している。

３２はコードリール１０に巻取り自在に設けた電源コー
ドである。

次に作用について説明する。

吸気口６より吸入した塵埃はフィルタ１７により濾過さ
れ清浄な空気が本体１に向って放出される。

電動送風機２を停止し、電源コード３２を引き出すとコ
ードリール１０が回転しその回転が中間ギヤー１４、ク
ラッチギヤー１５、回転爪１６、クラッチ３０、連動ギ
ヤー２９と伝達される。

連動ギヤー２９の回転により回転用ハンドル２５が回転
し打撃体取付板２４と共に打撃体２６が回転中心Ｏを中
心とする円軌跡上の被打撃部２１に順次衝突し振動片２
０を振動させフィルタ１０に付着した細塵を払い落すこ
とができる。

この場合の打撃体２２の動作は第４図に示すように反時
計方向に回転するため打撃アーム２７が被打撃部２１に
当接すると、その反力により打撃体２２は支持ピン２６
を中心として揺動し固定アーム２８がストッパーイと当
接する位置まで半径Ｒ２で回転する。

次に集塵箱５を分離し回転用ハンドル２５を手で時計方
向に回すと、打撃アーム２７は被打撃部２１に当接した
反力で゛固定アーム２８がストッパー口に当るまで揺動
し、該位置で半径Ｒ１で回転する。

打撃アーム２７が被打撃部２１と当接したときの支持ピ
ン位置をａｃとすると（但し、ａはコードを引き出した
場合、Ｃは回転用ハンドルを手回しした場合である。

）、打撃アーム２７と回転中心点Ｏとの威す８点又は０
点における角度即ち第５図θ１とθ２とがθ１〉θ２と
なる位置にストッパーがあらかじめ形成されている。

したがって半径Ｒ１と半径Ｒ２とはＲ１＞ Ｒ２となり
、反時計方向の回転すなわち、コードリールと連動する
回転では打撃アーム２７と被打撃部２１との当接化が少
なくなり弱い打撃が行なわれ、時計方向、すなわち集塵
箱５内にたまった塵埃排除のように手回しの場合は当接
化が多くなり強い打撃が行なわれる。

本考案は上記のような構成及び作用を有するので、電源
コードを引き出す毎に行なわれる除塵作用の場合、フィ
ルタは弱く打撃され、フィルタを通過する細塵の量を減
らすことができる。

一方、頻度の少ない集塵箱の掃除の場合はフィルタを強
く打撃するが、手回しによる除塵は集塵及び除塵装置を
集塵箱から取り外して行なわれるため、打撃落下する細
塵が拡散しても全く不都合はなく、むしろ強い打撃力に
より集塵又は除塵装置に塵埃が残留することが非常に少
なく、再使用時に細塵が本体側へ放出されることが少な
い。

このように本考案は打撃頻度及び必要に応じた打撃力を
得ることができ、かつ屑洩れが少ない等の効果を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による電気掃除機の断面図、第２図は集
塵及び除塵装置の分解斜視図、第３図Ａ。 Ｂは打撃体取付状態を示したもので、Ａは平面図、Ｂは
一部断面した側面図、第４図及び第５図は打撃体の動作
状態説明図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動送風機と電源コード巻取り装置とを内蔵した本体と
   、集塵装置及び除塵装置を内蔵した集塵箱とを着脱自在
   に結合するとともに、前記除塵装置には円軌跡を描いて
   回転する打撃体を、また集塵装置には前打撃体の回動軌
   跡状に配設した濾材振動用の被打撃部ならびにコード巻
   取り装置の回転を打撃体の回転に伝達する機構をそれぞ
   れ有する電気掃除機において、上記除塵装置の打撃体は
   打撃アームと、回動範囲をストッパーにより規制される
   固定アームとからなり、その略中央部を支持軸に揺動自
   在に支持するとともに、前記ストッパーの位置は打撃体
   と被打撃部との当接時に打撃アームの長手方向と打撃体
   の軌跡中心とを結ぶ支持軸部の角度が回転方向により異
   なるような位置に配設したことを特徴とする電気掃除機
   。