JPS5817542Y2 - グリドル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はグリドルに関する。

グリドルは、各家庭で家族や親しい者同士が団雫のうち
に、菓子、お好み焼、肉などを調理する利用のしかたが
一般的であって、このような会食の醍醐昧は、被調理物
が焼き上げられるそばから、次々とこれを食するところ
にある。

ところが従来のグリドルでは、被調理物を載せるホット
プレートはヒーターによってその各面が均一に加熱され
るから、焼き上がった被調理物がその調理速度に応じて
処理しきれない場合にそのままホットプレート上に残し
ておくと、焼けこげて食味上好ましくない。

また上記の場合に、被調理物を別の皿などに受けるもの
とすれば、その操作が面倒であるばかりでなく、出来上
がった被調理物はたちまち冷めてしまい、やはりその味
を損なうことになる。

従来のグリドルにおいても、上述の如き不都合に鑑み、
加熱ヒーターの熱量が操作スイツチによって切り換えら
れるようにしたもの、或いはヒーターをその熱量分布が
ホットプレートの面に対し偏在するように構成したもの
などがあるが、前者の場合においては、例えば低加熱側
にスイツチを切り換えると出来上がった被調理物がホッ
トプレート上で焼けこげてしまうといった不都合は避け
られるが、この状態ではホットプレートが十分加熱され
ないため新たな調理にとりかかれず、また後者の場合に
おいては、ホットプレート上の低加熱される部分に調理
済みのものを移し換えなければならないから、例えばた
こやき器として供されるグリドルなどの場合には、その
移し換えの操作が面倒である。

この考案は、従米のグリドルにおける如上の欠点を解消
した、取り扱いが極めて簡単なグリドルを提供すること
を目的とするものである。

実施例について説明すれば、第１図において１はホット
プレート８を上面部に係着ないし嵌装させうるグリドル
本体で、発熱量の大きい高加熱用のヒーター２と発熱量
の小さい低加熱用のヒーター３をそれぞれ左右に分けて
設け、各ヒーター２，３が臨む上面をそれぞれ開口４，
４する。

上記グリドル本体１の上面中央部には、ホットプレート
８の裏面中央部に垂下した軸９を受ける軸穴５を設ける
。

ホットプレート８をグリドル本体１上面に安定的に載置
するためには、第１図に示すようにホットプレート８の
裏面周縁に浅い係合壁１０を形成するか、または図示し
ないが、グリドル本体１の上面の一部に該上面より少し
突出させた係合突部を形成するとともに、ホットプレー
ト８の裏面には該ホットプレート８が丁度グリドル本体
１に重なる状態で上記係合突部に対向する個所及び上記
重合姿勢からホットプレート８を丁度半回転させた状態
で上記係合突部に対向する個所に、それぞれ係合孔を形
成して、グリドル本体１からホットプレート８を少し浮
かせることによりホットプレート８のグリドル本体１へ
の係着ないし嵌装状態を解き、ホットプレート８の軸９
をグリドル本体１の軸穴５に嵌装したままホットプレー
ト８を回動操作させうるようにする。

もつとも、ホットプレート８をグリドル本体１に軸支さ
せる構成と、ホットプレート８をグリドル本体１上面に
位置ずれしないように係着ないし嵌装させる手段とは必
ずしも一緒に備えなければならないものではなく、例え
ば、ホットプレート８は単にグリドル本体１上面に軸支
されるだけでホットプレート８の位置ずれ防止はホット
プレート８の自重によって果たすようにしたものであっ
てもよく、またホットプレート８をグリドル本体１に軸
支させることなく単に係着ないし嵌装手段により着脱可
能にグリドル本体１上面に安定的に載置させるものであ
ってもよい。

また軸支の構成についても、第１図に示されるように完
全に着脱可能にするものに限らず、調理面を位置替えす
る際のホットプレート８の回動操作に不都合のないよう
に少しだけ上動しうるようにして、ホットプレート８は
グリドル本体１から離脱できないようにしてもよいこと
は勿論である。

ホットプレート８の両側部には上記回動操作などの場合
に操作者がつかむ把持部１１を設ける。

ホットプレート８の形状については、第１図に示すよう
にグリドル本体１の形状に合わせて方形に形成するもの
のほか、第２図に示すようにグリドル本体１表面の２つ
の開口４，４にそれぞれ対応する円形々状を与え、これ
を少し細い連結部１２で一体化し、その下面中央部に軸
９を垂下したもので゛あってもよい。

また第２図のホットプレート８はグリドル本体１の開口
４，４に嵌装させるものや、前記実施例のごとくホット
プレート８裏面の１部とグリドル本体１上面の一部に１
つの重合姿勢並びにそれより半回転させた重合姿勢で係
合し合う係合孔及び係合突部をそれぞれ形成したもので
もよく、また第３図に示すように軸穴５が形成されるグ
リドル本体１の上面の中央部に上記連結部１２の底部を
係合させうる係合溝６を形成して、ホットプレート８の
載置状態を安定させるようにしてもよい。

またホットプレート８の調理面は平面形状のものに限ら
ず、第２図に示すように左右のそれぞれにワツフル用の
凹部１３或いはたこやき用の凹部１４を形成し、若しく
は一方をワツフル用に他方をたこやき用にするなど種々
の組合せのものとしてもよい。

７は各ヒーター２，３に接続される電源コードである。

また低加熱用として設けられる前記ヒーター３について
は、図示しないスイツチ装置などによって、高加熱用の
発熱量に切り換えうるようにして、通常のグリドルとし
て使用しうるようにしてもよく、そのほかスイツチ装置
の切り換え操作により一方のヒーターだけを発熱させう
るようにしてもよいことは勿論である。

この考案は上記の構成を有し、グリドル本体１の周縁に
ホットプレート８の裏面周縁の係合壁１０が係合する第
１図の実施例の場合でも、ホットプレート８裏面とグリ
ドル本体１の上面との間に係合突部及び係合孔を形成し
た場合でも、またグリドル本体１上面の開口４，４にホ
ットプレート８が嵌装される場合でも、第２図ないし第
３図に示すようにグリドル本体１の軸穴５形成部に有す
る係合溝６にホットプレート８の連結部１２が係合され
て重ね合わさる場合でも、その重ね合わせの状態を半回
転させホットプレート８の調理面を左右に位置替えする
際には、ホットプレート８をグリドル本体１から少し浮
き上がらせた状態で、軸９を中心としてホットプレート
８を１８０゜回動操作すれば、簡単にその向きをかえる
ことができる。

この操作により高加熱用のヒーター２に対応していた調
理面で焼き上げられた被調理物は、低加熱用のヒーター
３側に位置替えされ、その出米上がった被調理物は調理
面上に残しておいても、焼けこげを生じることなく保温
され、そのあいだ他方の調理面で新たに調理を行なうこ
とができる。

この考案によれば、ホットプレート８の一方の調理面で
調理をしている間、低加熱される他方の調理面では、出
来上がった被調理物が焼けこげを生ずることなく適温に
保温され、またホットプレート８を少し浮き上がらせて
回動操作するだけで簡単に２つの調理面を位置替えでき
るから、いちいち被調理物を保温側の面へ移し替える必
要がなく、調理手順を順調に行ないうる。

またスイツチ装置によって低加熱側のヒーター３の発熱
量を高加熱の発熱量に切り換えるようにした場合には、
通常のグリドルとしても使用でき、さらにこの考案はグ
リドル本体１に対しホットプレート８を簡単に着脱しう
る構成であるから、種々の用途に応じた調理面を形成し
た複数のホットプレートを用意することによって、用途
範囲を大巾に広げることもできるなど多くの効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部を破断面で示す実施例の斜面図、第２図は
ホットプレートの別の実施例を示す要部斜面図、第３図
はグリドル本体の別の実施例を示す要部斜面図である。 １・・・・・・グリドル本体、２，３・・・・・・ヒー
ター、４・・・・・・開口、５・・・・・・軸穴、６・
・・・・・係合溝、７・・・・・・電源コード、８・・
・・・・ホットプレート、９・・・・・・軸、１０・・
・・・・係合壁、１１・・・把持部、１２・・・・・・
連結部、１３，１４・・・・・・凹部。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）発熱容量を異にする２つのヒーターを分離して設
   けたグリドル本体に対し、前記各ヒーターに対向する調
   理面を位置替えできるようにホットプレートを設けたこ
   とを特徴とするグリドル。
2. （２）ホットプレートをグリドル本体の上面に回動可能
   に軸支したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項記載のグリドル。
3. （３）ホットプレートをグリドル本体に対し着脱可能に
   したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第２項記
   載のグリドル。
4. （４）ホットプレートをグリドル本体に対し少しだけ上
   動させうるようにグリドル本体に係着させたことを特徴
   とする実用新案登録請求の範囲第２項記載のグリドル。