JPS5817087Y2 - キ−レバ−に盗難防止装置を設けた自動車用ドアロック装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車のドアミック装置の施錠時に、先端が
折曲した針金等を、車外より窓ガラスと窓枠との間の間
隙から、ドア内に侵入させて、ドアロック装置のキーレ
バーの先端に針金等の先端を引掛け、その解錠を試みよ
うとしても、解錠ができないようにした、キーレバーに
盗難防止装置を設けた自動車用ドアロック装置に関する
ものである。

一般に使用されている自動車用ドアロック装置には、例
えば、車外より窓ガラスと窓枠との間の間隙を利用して
、先端がＬ字形成いはＵ字形に折曲した薄板、もしくは
針金等をドア内に侵入させて、ドアロック装置のキーレ
バーの先端を引上げ、その施解錠機構を操作することが
できるものがあり、これを悪用して、車が盗まれること
がある。

本考案は、叙上の欠点を除去するためなされたもので、
車外からの侵入物に対して、効果的に作用する防盗レバ
ーと係止ピンを備えることにより、キーレバーが施錠位
置から解錠位置へ操作されるのを妨げ、もってその盗難
を防止しうるようにした自動車用ドアロック装置を提供
することにあり、以下、実施例図に基いて説明する。

キーレバーを有する自動車用ドアロック装置において、
ドアロック装置１の基板２に、正面〈字形の案内孔２ａ
を設ける。

中間部を枢軸３ｃをもって基板２に枢着したキーレバー
３の先端部寄りの部分に、横長孔３ａを、基板２の案内
孔２ａと一部が重合するように設ける。

基端を前記枢軸３ｃに枢着した防盗レバー４に、先端下
部に係止部４ｂを有する下向り字形の横係止孔４ａを、
キーレバー３の横長孔３ａと重合するように設け、基板
２の案内孔２ａと、キーレバー３の横長孔３ａと、防盗
レバー４の横係止孔４ａとの間に、係止ピン５を、該係
止ピン５が横係子孔４ａの先端上部に位置しているとき
、防盗レバー４の下縁４ ｃが、キーレバー３先端の下
縁３ｂよりも下位となるように遊嵌しである。

６は回動阻止部材、７は解放操作部材、８は連結部材で
ある。

上述した構成よりなる本考案において、そのキー Ｌ／
／＜ −３の一端は、操作杆９を介して、キーシリン
ダー側の施解錠部材と連係され、また、同じく他端は、
適宜のレバーを介して施解錠操作用のノブに連係されて
いることは、従来通りである。

係止ピン５は、第１図に示すように、キーレバー３が解
錠状態となっているときには、基板２のく字形をなす案
内孔２ａの上端と、重合状態としたキーレバー３の横長
孔３ａ先端と、防盗レバー４の横係止孔４ａ先端上部と
に、貫通状態で位置している。

捷た、第２図に示すように、キーレバー３が施錠状態に
あるときには、係止ピン５は、案内孔２ａの下端と、横
長孔３ａと横係止孔４ａの同位置に貫通した状態となっ
ており、キーレバー３を枢軸３ｃｔわりに解錠位置から
施錠位置へ、また施錠位置から解錠位置へ作動させたと
き、係止ピン５は、案内孔２ａによって案内されつつ、
横長孔３ａと横係止孔４ａを枢軸３ｃの方向へ往復摺動
する。

しかして、キーレバー３が施錠状態にあり、ドアの窓ガ
ラスが閉止されているとき、車外から窓ガラスと窓枠と
の間の間隙を利用して、下端をＬ字形、或いはＵ字形に
折曲した針金１０等をドア内に侵入させ、ドアロック装
置１におけるキーレバー３先端の下縁３ｂに、この針金
１０等の下端を引掛けて、該キーレバー３を枢軸３ｃま
わりに回動しようとしても、基端をキーレバー３の枢軸
３ｃに枢着した防盗レバー４の下縁４ｃば、キーレバー
３の先端下縁３ｂよりも下位にあるから、第４図に示す
ように、針金１０等の下端は、防盗レバー４の下縁４ｃ
に引掛かる竺 この状態で針金１０等を引上げると、防盗レバー４は枢
軸３ｃｌわりに回動し、第５図に示すように、キーレバ
ー３の先端下縁３ｂと、防盗レバー４の下縁４ｃとがほ
ぼ重合状態となったとき、防盗レバー４における横係止
孔４ａの先端下部の係止部４ｂに係止ピン５が係止する
。

従って、そのま１針金１０等を引上げて、防盗レバー４
とキーレバー３とを、枢軸３ｃｔわりに回動して解錠し
ようと試みても、係止ピン５は枢軸３ｃの方向へは移動
することができないから、この解錠はできない。

このように本考案によれば、従来のドアロック装置にお
けるキーレバーの枢軸に防盗レバーを設け、この防盗レ
バーとキーレバー、並びに基板とに設けた孔に、係止ピ
ンを貫通させるという簡単な構成で、自動車の防盗を計
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る自動車用ドアロック装置の実施例を
示すもので、第１図は、解錠時の正面図、第２図は、施
錠時の正面図、第３図は、第２図■−ｍ線断面図、第４
図は、針金を防盗レバーの下縁に引掛けた状態を示す要
部の拡大正面図、第５図は、第４図の状態から防盗レバ
ーが作動した状態を示す要部の拡大正面図、第６図は、
要部の分解斜視図である。 １・・・・・・ドアロック装置、２・・・・・・基板、
２ａ・・・・・・案内孔、３・・・・・・キーレバー、
３ａ・・・・・・横長孔、３ｂ・・・・・・下縁、３ｃ
・・・・・・枢軸、４・・・・・・防盗レバー、４ａ・
・・・・・横係止孔、４ｂ・・・・・・係止部、４ｃ・
・・・・・下縁、５・・・・・・係止ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キーレバーを有する自動車用ドアロック装置において、
   その基板に正面く字形の案内孔を設け、かつ中間部を枢
   軸をもって基板に枢着したキーレバーの先端部寄りの部
   分に、横長孔を、基板の案内孔と重合するように設ける
   とともに、基端を、前記キーレバーの枢軸に枢着した防
   盗レバーに、先端下部に係止部を有する下向り字形の横
   係止孔を、キーレバーの長孔と重合するように設け、前
   記基板の案内孔と、キーレバーの横長孔と、防盗レバー
   の横係止孔との間に、係止ピンを、該係止ピンが防盗レ
   バーの係止孔先端上部に位置しているとき、防盗レバー
   の下縁が、キーレバー先端の下縁よりも下位となるよう
   に遊貫してなるキーレバーに盗難防止装置を設けた自動
   車用ドアロック装置。