JPS5816394Y2 - 二モ−タ式洗濯機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は洗濯用モータと脱水用モータの二つのモータを使
用した洗濯機に於て、脱水用モータの回転力によって、
洗濯用モータが危険速度で空転されることのないように
したものである。

以下図に基いて説明すると、１は洗濯用モータ、２は脱
水用モータ、３は洗濯ドラム、４は電磁クラッチで、前
記洗濯用モータ１の回転軸端に装着したプーリー５を、
一方のクラッチ軸端に装着した大プーリ−６にベルトを
介して接続している。

また他方のクラッチ軸端に設けた小プーリ−７は、ベル
トを介して、前記脱水モータ２の回転軸に装着した大プ
ーリ−８に接続している。

脱水用モータ２の回転軸には、前記大プーリ−８の他に
小プーリ−９も取付けられており、該小プーリ−９はベ
ルトを介して前記洗濯ドラム３のプーリーに接続してい
る。

第２図は電気回路を示しており、１０はプログラムタイ
マで、該タイマの回転につれて第１、第２、第３のプロ
グラムスイッチ１１，１２．１３が接点を開閉したり切
換えたりするようにしている。

１４は液面スイッチで、洗濯ドラム３内の水位が所定値
まで達した時に接点が開くようになっている。

１５は洗剤供給用リレー、１６は給水用リレーで、前記
第２プログラムスイツチ１２が一方の接点Ｃに閉じてい
る間は洗剤供給用リレー１５に電流が流れ、洗剤収納室
側の給水弁を開いて洗剤を溶かしながら前記洗濯ドラム
３に水を供給する。

一定時間が経過すると前記第２プログラムスイツチ１２
が接点を切換えてｄ側に閉じるので、給水用リレー１６
に電流が流れ、前記洗剤収納室の給水弁とは別の給水弁
を開いて所定水位になるまで洗濯ドラム３に水を供給す
る。

１７は、給水時前記プログラムタイマ１０を停止するた
めのリレーで、該リレーに通電した時に、前記プログラ
ムタイマ１０と直列に接続した常閉接点１８が開くよう
になっている。

１９は前記洗濯ドラム３を右回転及び左回転に切換える
ための反転タイマで、一方の接点ｅには洗濯モータ右回
転用リレー２０を、他方の接点ｆには左回転用リレー２
１を夫々接続している。

右回転用リレー２０に電流が流れた時には、洗濯モータ
１の巻線接続を右回転用に切換えると同時にリレー接点
２２を閉じるようになっており、また左回転用リレー２
１に電流が流れた時には、洗濯モータ１の巻線を左回転
用に切換えると同時にリレー接点２３を閉じるようにな
っている。

二つのリレー接点２２．２３は並列に接続されており、
この並列回路はクラッチ閉鎖用操作部２４と直列に接続
している。

このクラッチ閉鎖用操作部はモータからなっており、通
電磁にモータが回転して前記クラッチ４を閉じ、回転力
を伝達させるようになっている。

２５は前記反転タイマ１９の接点を周期的に切換えるた
めのタイマモータである。

２６は脱水用リレーで、該リレーに通電した時に前記脱
水用モータ２が高速度で゛回転せしめられる。

以下その動作について説明する。

プログラムタイマ１０が回転すると、まず第１のプログ
ラムスイッチ１１が接点を閉じる。

これによってタイマモータ２５に電流が流れてこれが回
転し、反転タイマ１９の接点をｅ又はｆに閉じる。

従って洗濯モータ右回転用リレー２０又は左回転用リレ
ー２１に電流が流れて、洗濯用モータ１を回転する。

一方この状態では液面スイッチ１４が閉じており、且つ
第２プログラムスイツチ１２は一方の可動接点Ｃ側に閉
じているので、洗剤供給用リレー１５に電流が流れる。

該リレーに電流が流れると、洗剤供給室の給水弁が開い
てここに給水され、ここで洗剤を溶かした後に洗濯ドラ
ム３内に流れ込む。

この時は前述したように洗濯ドラム３が回転しているの
で、ドラム内に入れである一部の衣類に集中的に洗剤が
注がれることはなく、広く分散して注がれるので洗濯物
を変質させることはない。

洗剤の注入が１分間続くと、次に前記第２プログラムス
イツチ１２が他方の可動接点ｄ側に切換わるので、給水
用リレー１６に電流が流れ、洗濯ドラム側の給水弁が開
いてこの洗濯ドラム３へ直接給水する。

この給水中はプログラムタイマ停止用リレー１７に電流
が流れて接点１８を開いているので、プログラムタイマ
１０には電流が流れず停止している。

給水によって洗濯ドラム３内の水位が上がってくると、
液面スイッチ１４が開いて給水が止まる。

なお前記反転タイマ１９は、−分間一方の接点ｅに閉じ
た後５秒間中立の位置にあり、その後１分間他方の接点
ｆに閉じるもので、この反転タイマ１９が接点を閉じる
毎に右回転用リレー２０又は左回転用リレー２１に電流
が流れてその度に洗濯用モータ１の巻線接続を変えてこ
のモータを左右に反転せしめる。

また前記右回転用リレー２０又は左回転用リレー２１に
電流が流れた時はリレー接点２２又は２３が閉じ、クラ
ッチ閉鎖用操作部２４に電流が流れて前記クラッチ４を
閉じる。

これによって洗濯用モータ１の回転力は、このクラッチ
４を介して一旦脱水用モータ２の回転軸に伝わり、更に
洗濯ドラム３に伝わってこの洗濯ドラムを周期的に右回
転及び左回転して洗濯を行う。

洗濯行程が終了すると前記第１プログラムスイツチ１１
が開いて洗濯用モータ１が停止し、且つクラッチ４が開
く。

これと同時に第３プログラムスイツチ１３が閉じて脱水
用リレー２６に電流が流れ、脱水モータ２が高速度で回
転して泡とり脱水を行う。

泡とり脱水終了後、前記第３プログラムスイツチ１３が
開くと共に、前記第１プログラムスイツチ１１が再び閉
じてすすぎ運転を開始するのであるが、従来は前記接点
２２．２３がなく、第１プログラムスイツチ１１が閉じ
ると同時にクラッチ閉鎖用操作部２４に電流が流れてク
ラッチ４が閉じるようになっていたので、慣性でまわっ
ている脱水用モータ２の回転力が洗濯用モータ１に伝わ
ってしまう。

しかるに前記脱水用モータ２の回転数は大きく、シかも
それがプーリー７．６を介して増速して洗濯用モータ１
に伝わるので、洗濯モータが危険速度で空転して回転子
や軸受装置が破壊するおそれがある。

もつとも脱水モータ２が慣性によって回転している間に
クラッチ４が閉じても、洗濯用モータ１にも通電してお
ればこの洗濯用モータは高速度で空転することはなく、
両モータの回転速度差は前記クラッチ４で吸収されてし
まう。

従って前述のような破壊をまぬがれるためには、電磁ク
ラッチ４が閉じる時、即きクラッチ閉鎖用操作部２４に
電流が流れる時には、洗濯用モータ１にも通電していな
ければならない。

そこで本案では洗濯モータ右回転用リレー２０又は左回
転用リレー２１に通電した時のみに閉じる接点２２．２
３を、前記クラッチ閉鎖用操作部２４と直列に接続して
いるので、前記洗濯モータ右回転用リレー２０又は左回
転用リレー２１に通電しない限り、即ち洗濯用モータ１
に電流が流れない限り、前記クラッチ閉鎖用操作部２４
に電流が流れず、従ってクラッチ４は閉じない。

これによって、脱水用モータ２の回転数が増速して洗濯
用モータ１に伝わることはなく、軸受は破壊等の事故を
防止することができる。

以上の如く本案は、洗濯用モータ１に通電していない限
りクラッチ４が閉じないようにしているので、脱水用モ
ータ２の回転数が増大して洗濯用モータ１に伝わり、該
洗濯用モータが危険速度で回転して破壊に至るようなこ
とはなく、安全性を増すことが゛できる。

更に第１プログラムスイッチ１１と液面スイッチ１４と
の間から引出したリード線に反転タイマ１９を接続すれ
ば、洗剤供給中は洗濯ドラム３が回転するので、洗剤を
広く分散して供給することができる等の効果を生ずる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案洗濯機の動力伝達関係を示す図、第２図は
電気回路図である。 １・・・・・・洗濯用モータ、４・・・・・・クラッチ
、２・・・・・・脱水用モータ、３・・・・・・洗濯ド
ラム、１９・・・・・・反転タイマ、２０・・・・・・
洗濯モータ右回転用リレー、２１・・・・・・洗濯モー
タ左回転用リレー、２２．２３・・・・・・リレー接点
、２４・・・・・・クラッチ閉鎖用操作部、１１・・・
・・・第１プログラムスイツチ、１４・・・・・・液面
スイッチ。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）洗濯用モータの回転力をクラッチを介して一旦脱
   水用モータの回転軸に伝え、更にこれを洗濯ドラムに伝
   えるものに於て、反転タイマの一方の接点に洗濯モータ
   右回転用リレーを、他方の接点に左回転用リレーを夫々
   接続し、各リレーの通電時に閉じる夫々のリレー接点を
   互に並列に接続して、この並列回路をクラッチ閉鎖用操
   作部に直列に接続してなるニモータ式洗濯機。
2. （２）実用新案登録請求の範囲第１項に於て、プログラ
   ムスイッチと液面スイッチとの間から引出したリード線
   に反転タイマを接続してなるニモータ式洗濯機。