JPS5820235Y2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents

ドラム式洗濯機

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JPS5820235Y2
JPS5820235Y2 JP15800478U JP15800478U JPS5820235Y2 JP S5820235 Y2 JPS5820235 Y2 JP S5820235Y2 JP 15800478 U JP15800478 U JP 15800478U JP 15800478 U JP15800478 U JP 15800478U JP S5820235 Y2 JPS5820235 Y2 JP S5820235Y2
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drum
relay
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drive motor
self
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JP15800478U
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政昭 中村
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株式会社東芝
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗濯物のアンバランス分布に起因した異常振動
状態での脱水運転の継続を防止するドラム式洗濯機に関
する。
周知のようにドラム式洗濯機は外箱内に弾性支持された
タブ内に、外周壁に多数の脱水孔及び内周面に洗濯物す
くい上げ用のバッフルを夫々形成した回転ドラムを横軸
形に配設して戒り、洗い時(洗剤洗いまたはすすぎ時)
に回転ドラムを低速回転せしめてその内部の洗濯物をバ
ッフルによりすくい上げ落下させることを繰返して洗浄
作用を生じさせ、脱水時には回転ドラムを高速回転させ
て遠心脱水させる構成のものである。
このドラム式洗濯機において、洗いから脱水行程に移行
する際に回転ドラム内の洗濯物がその内周面の二つのバ
ッフル間のみに大部分集中して存在していると、その洗
濯物のアンバランス分布に起因して脱水時にタブが異常
振動を起こし、回転ドラムが所望の回転速度まで上昇で
きず、脱水不足を生ずる。
従来これを防止すべく、脱水時に異常振動を生じたとき
にこれを検知して回転ドラムを脱水時の高速回転から洗
い用の低速回転に直ちに切換せて洗い時と同様の洗濯物
のすくい上げ落下作用を生ぜしめて洗濯物をほぐし、各
バッフル間に均一に分布する状態に自動修正しようとし
たものがある。
しかしながら単に高速から低速に切換えただけでは遠心
力の影響もあって洗濯物をほぐすのに必要な洗濯物落下
性能は得られず、アンバランス分布の自動修正に失敗す
ることが多々あった。
これを避けるには低速回転数を更に低い値に設定すれば
よいが、そうすると洗い時における回転ドラムの回転速
度が低くなりすぎて洗浄効率が低下してしまうと云う欠
点を誘発する。
本考案は上記の事情に鑑みなされたものであり、その目
的は脱水時に洗濯物のアンバランス分布に起因して異常
振動を生じたとき、定常回転方向の状態にある回転ドラ
ムを所定時間低速で逆回転させ、その後再び低速で定常
回転方向に回転させてから高速回転に移行させる構成と
することにより洗濯物のアンバランス分布の自動修正を
確実に達成できると共に、これを洗浄効率の低下をまね
くことなく実現できるドラム式洗濯機を提供するにある
以下本考案の内容を一実施例によって図面を参照しなが
ら説明する。
1は外底部の複数個所に脚2を設けた外箱、3は該外箱
1内に複数のコイルスプリング等弾性支持部材4により
揺動可能に弾性支持させたタブであり、このタブ3は両
端開放形の円筒壁5と、その後方開口端にこれを塞ぐよ
うに溶接により取着された後端板6及び前方開口端にこ
れを塞ぐように同じく溶接により設けられた前端板7と
により構成されている。
前記タブ3の円筒壁5にはその上部に位置され電磁給水
弁8を介して給水ホース9を連結する給水口10を形成
すると共に下部に位置され電磁排水弁11を介して排水
ホース12を連結する排水口13を形成している。
前記外箱1の前面板1aの略中夫には開口部14を有し
、これと対向する別の開口部15が前記前端板7に形成
され、これら開口部14及び15にわたって弾性材製の
蛇腹状ベローズ16が連結されている。
このベローズ16は洗濯物出入口17をなす。
18はヒンジ機構(図示せず)を介して前記前面板1a
に連結され前記ベローズ16により形成された洗濯物出
入口17を開閉する扉で、その内側面には閉鎖位置で洗
濯物出入口17内に挿入される截頭円錐状の布飛出防止
部材19を取着している。
20はタブ3内に横軸形に配設された回転ドラムで、こ
れは両端が前板21及び後板22により閉鎖され円筒部
材23から成り、この円筒部材23には一部のみしか図
示していないが多数の脱水口24を形成していると共に
、回転軸線方向に延びて内方に突出する複数個の洗濯物
すくい上げ用のバッフル25を形成している。
また前記前板21の前記開口部15と対向する部分には
前記ベローズ16の筒状延長部16 aが導入位置され
る洗濯物出し入れのための開口部26を形成している。
次に駆動装置27につき説明するに、28は軸受筒部2
9を形成したハウジングで、前記タブ3における後端板
6の中央部分に複数個のボルト30により取付けられ、
前記軸受筒部29の第2図中左方に突出した部分は後端
板6の中央に形成した開口31を介してタブ3内に導入
されている。
32は基端側を径大軸部32 aとしたドラム回転軸で
、その径大軸部32 aの端部が連結金具33を介して
回転ドラム20における後板22の中心部分に連結され
ている。
そしてこのドラム回転軸32は軸受筒部29にタブ3内
側からシール部材34及び軸受35.36を順に介して
貫通支持され、その軸受筒部29から突出した部分には
ブレーキドラム37の連結用端板部37 a及び従動プ
ーリ38の連結用ボス部38 aを第2図中右方から順
に挿入して夫々ボルト39及び40によりドラム回転軸
32に連結せしめ、該ボルト39及び40の回り止めを
ナラ)41.42により行なっている。
前記ブレーキドラム37はハウジング28の軸受筒部2
9の一部を包囲する円筒状をなし、その外周面には第3
図に示す如くブレーキシュ43を内面に接着したばね鋼
板製の有端リング状ブレーキバンド44を自身の弾性力
により嵌合圧接させている。
45は前記ブレーキバンド劇と共にブレーキ部材46を
構成するブレーキレバーで、その一端に近い部分を回動
支点47とするようにこの部分を段付ボルト48を介し
て前記ハウジング28に回動自在に連結している。
このようなブレーキレバー45の他端には前記ブレーキ
バンド44の一端に折曲により形成した係合突起49と
係脱可能に係止する係止片部50を形成している。
51はソレノイド52及びその通電により引込み吸引さ
れるプランジャ53より成る電磁石装置で、そのプラン
ジャ53の先端と前記ブレーキレバー45の一端との間
をワイヤ54により連結している。
55はブレーキレバー45を第3図中反時計方向に復帰
回動させるべくその一端とハウジング28の一部との間
に張設せしめた引張りコイルばねである。
56は洗い用モータ、57は脱水用モータであり、これ
らを夫々第2図に示す如くタブ3の左右側部の後方寄り
部分に適宜の手段によって取付けていると共に、夫々の
モータシャツl−56a及び57 aにはモータプーリ
58及び59を夫々ボルト60.60によって連結せし
めており、そして、一方のモータプーリ58と前記従動
プーリ38に形成した大プーリ部61との間に一方のベ
ルト62を掛渡し、また他方のモータプーリ59と従動
プーリ38に形成した小プーリ部63との間に他方のベ
ルト64を掛渡している。
従って回転力を大プーリ部61を介して回転ドラム20
に伝達する洗い用モータ56は低速駆動用量−タとして
作用し、回転力を小プーリ部63を介して回転ドラム2
0に伝達する脱水用モータ57は高速駆動用モータとし
て作用する。
そして上記において、ブレーキドラム37.ブレーキ部
材46及び電磁石装置51は制動装置65をなすもので
ある。
また、ハウジング28及び制動装置65は最終的にカバ
ー66により包囲される。
67は振動検知装置で、これは例えば第4図に示す如く
、水銀68を移動自在に封入した絶縁材製のケース69
を有し、これを前記タブ3に支持部材70を介して傾斜
状に支持せしめており、前記ケース69の傾斜支持によ
り上方位置をとる一端壁には一対の電極71.72を内
方へ貫通する如く支持せしめている。
この振動検知装置67はタブ3が異常振動すると、水銀
68がケース69内であらゆる方向に流動し、これが第
4図中二点鎖線で示すように両電極71.72間に接触
するとその間が導通するもので、これを等価的にスイッ
チング要素73として図示している。
次に第5図により制御回路につき説明する。
74は一端を一方の母線75に、他端を電源スィッチ7
6を介して他方の母線77に接続した交流電源であり、
その電源スィッチ76は第1図に示す如く操作子76
aによりオンオフ操作されるよう外箱1の前面板1aに
設けている。
78は主タイマーモータ79及びこれにより開閉制御さ
れるカムスイッチ80乃至84を備えた主タイマーで、
これは第1図に示す如く外箱1に配置され、操作摘み8
5により所望のタイミング動作開始位置に設定し得るよ
うになっている。
86は補助タイマーモータ87とこれにより開閉制御さ
れるカムスイッチ88乃至93を備えた補助タイマー、
94は常開形のリレー接点95を備えたリレーである。
前記主タイマーモータ79はカムスイッチ89を介して
母線75.77間に接続すると共に、接続端子96と一
方の母線77との間に補助タイマーモータ87とリレー
94との並列回路を接続する。
また、前記接続端子96と他方の母線75との間に前記
振動検知装置67の両電極71.72間、即ち前記スイ
ッチング素子73を接続すると共に、これと並列にカム
スイッチ88及びリレー接点95から成る直列回路を接
続する。
更に母線75及び77間にカムスイッチ93と前記電磁
石装置51のソレノイド52との直列回路を接続する。
前記カムスイッチ80において、可動接片Cを母線77
に接続し、一方の固定接片aを導線97に接続し、他方
の固定接片すをカムスイッチ90の可動接片Cに接続す
る。
このカムスイッチ90において、一方の固定接片aを前
記脱水用モータ57を介して母線75に接続すると共に
、他方の固定接片すを導線97に接続する。
98は脱水用モータ57をコンデンサ形モータとして駆
動するための運転用コンテ゛ンサである。
カムスイッチ81において、可動接片gOを洗い用モー
タ56の運転用コンデンサ99を介して導線97に接続
し、その各固定接片g1゜g2及びg3を夫々カムスイ
ッチ83.84及び91の各固定接片(d=e)間を各
別に介して洗い用モータ56の逆転端子100に接続す
る。
カムスイッチ82において、その可動接片hOを導線9
7に接続し、その各固定接片h 1.h 2及びh3を
夫々カムスイッチ83.84及び91の各固定接片(k
−l)間を各別に介して洗い用モータ56の正転端子1
01に接続し、そして洗い用モータ56の共通端子10
2をカムスイッチ92を介して母線75に接続する。
ここで前記カムスイッチ’ 83.84及び91は第6
図Aに示す如く各可動接片m及びnが固定接片(de)
間オン及び固定接片(k−l)間オンとするX状態と、
第6図Bに示す如く各可動接片(ek)間オン及び固定
接片(d−1)間オンとするY状態との間で切換えられ
るようになっている。
第7図に示した太線はこれに付した符号と同−符号で表
わした第5図中の電気要素がオン状態または通電状態に
なっていることを意味する。
また、第7図においては、Wは洗い行程、Dは排気行程
、Aは脱水前布はぐし行程、Slは低速逆回転行程、S
lは低速正回転行程、Sは脱水行程、S3は脱水開始欄
、S4は振動検知欄、S5はドラム停止行程、S6は低
速逆回転行程、S7は低速正回転行程、S8は自己保持
解除欄、S9は定常脱水行程である。
また、前記主タイマー78は洗いから最終脱水までの各
行程を電磁給水弁8及び電磁排水弁11をも制御しなが
ら自動的に移行させるものであるが、本考案の要点が異
常振動防止にあるので、第5図にはその説明の理解に必
要な最小限の構成のみを示している。
次に上記構成の作用につき説明すると、特に本考案に直
接関連する洗いから次の脱水までの間の作用について説
明する。
先ず、主タイマー78を操作摘み85により洗い行程W
の開始位置に設定するとそのカムスイッチ80乃至84
は第7図中W欄に示す開閉状態を呈し、特にカムスイッ
チ84はY状態になる。
また、補助タイマー86は初期状態にあってそのカムス
イッチ88乃至93は第7図中W欄に示す開閉状態を呈
しており、特にカムスイッチ91はY状態になっている
この状態で電源スィッチ76を閉成させると、交流電源
74によって両母線75.77間に電源電圧が印加され
る。
すると主タイマーモータ79がカムスイッチ89を介し
て通電されてタイミング動作を開始すると共に、洗い用
モータ56は母線77からカムスイッチ80の接片(c
−a)間、導線97、カムスイッチ82の接片(hO−
hl)間、カムスイッチ83を介して通電されると同時
に、導線97から運転用コンテ゛ンサ99に流入した電
流はカムスイッチ81の接片(gOgl)間及びカムス
イッチ83を介して洗い用モータ56に供給される。
この場合において、カムスイッチ83は自動反転用スイ
ッチとして作用すべく主タイマーモータ79の駆動に伴
ってX状態とY状態とを交互に形成する切換え動作を繰
返している。
従って、カムスイッチ82の接片(hO−hl)間を通
る電流が正転端子101と逆転端子100とに交互に通
電され、これと同時に運転用コンデンサ99を通過した
電流は上記とは反対に逆転端子100と正転端子101
とに交互に供給される。
このため、洗い用モータ56はコンテ゛ンサ形モータと
して作用しながら交互に正逆回転するように駆動される
すると、その洗い用モータ56の回転力はモータシャツ
) 56 a 、モータプーリ58.ベルト62.従動
プーリ38の大プーリ部61及びドラム回転軸32を介
して回転ドラム30に伝達され、この回転ドラム20が
低速で正逆回転されるので、その内部の洗濯物はタブ3
内に貯留され且つ回転トラフ20内の下方部分を満たし
ている洗浄水中からバッフル25によりすくい上げられ
て上方から再び洗浄水中に落下されると云う攪拌が繰返
えされて洗いが行なわれる。
この洗いが一定時間行なわれると、行程は排水行程りに
移行され、制御回路の図示は省略しているが電磁排水弁
11が自動的に開かれて排水が行なわれる。
その後、行程は脱水前布はぐし行程Aに移行され、カム
スイッチ81が接片(g。
−g2)間オンに、またカムスイッチ82が接片(hO
−hl)間オンに切換えられる。
この結果、洗い用モータ56は、低速逆回転行程S1で
はY状態にあるカムスイッチ84を介して通電されるの
で脱水時の定常回転方向とは反対方向に所定時間駆動さ
れ、その後の低速正回転行程S2ではカムスイッチ84
がX状態に切換わるので逆転方向に駆動される。
従って回転ドラム20が最初に脱水時の定常回転方向と
は反対方向に低速回転され、次に定常回転方向に低速回
転されることとなり、このような作用によって脱水行程
S前に補助的な布はぐし作用が実行される。
この後に行程は脱水行程Sに移行され、脱水開始欄S3
に示す如く、主タイマーモータ79によりカムスイッチ
80が接片(C−b)間オンに切換えられ、また、カム
スイッチ81が接片(gO−g3)間オンに、カムスイ
ッチ82が接片(ho−h3)間オンに夫々切換えられ
、そしてカムスイッチ91はY状態に維持される。
従って洗い用モータ56は定常回転方向へ回転可能状態
に設定された停止状態となる。
一方、脱水用モータ57は母線77からカムスイッチ8
0の接片(C−b)間及びカムスイッチ90の接片(C
−a)間を介して通電されて駆動される。
すると、脱水用モータ57の回転力はモータシャツ)
57 a 、モータプーリ59、ベルト64.従動プー
リ38の小プーリ部63及びドラム回転軸32を介して
回転ドラム20に伝達され、これを定常回転方向に高速
回転させて脱水を開始させる。
この脱水開始後、タブ3が異常振動を生ぜず従って振動
検知装置67のスイッチング要素73がオフのままであ
れば、回転ドラム20はそのまま加速されて通常の脱水
を行なう。
このことを第7図中、矢印103によって示したが、タ
イムヤヤートとしては脱水開始欄S3と定常脱水行程S
9とが連続した状態になる。
これに対して、第7図中脱水開始欄S3で示す脱水初期
に、回転ドラム20内の洗濯物のアンバランス分布に起
因してタブ3が異常振動すると、第7図中振動検知欄S
4に示す如く、振動検知装置67における水銀68が両
電極71.72間に接触、即ち第5図に示したスイッチ
ング要素73が閉成する。
このため、補助タイマー86の補助タイマーモータ87
とリレー94とが同時に通電され、その補助タイマー8
6は直ちにタイミング動作を開始して該補助タイマー8
6のカムスイッチ88乃至93を第7図中ドラム停止行
程S5欄に示す開閉状態を呈し、一方、リレー94の通
電によりリレー接点95が閉成されるので、リレー94
はリレー接点95及びカムスイッチ88を通る電流によ
り自己保持状態に移行される。
従って補助タイマーモータ87は自己保持状態にあるリ
レー接点95及びカムスイッチ88を介して以後継続的
に通電されタイミング動作をスイッチング要素73によ
る通電時から継続する。
このように振動検知装置67のスイッチング要素73が
閉成すると上記の如く、回路状態は第7図ドラム停止行
程S5に示すように変化するもので、この行程を詳述す
るに、先ず、カムスイッチ89が開放することにより主
タイマーモータ79が断電されて主タイマー78のタイ
ミング動作を中断させ、これと同時にカムスイッチ80
が接片(c−b)間オンになっているカムスイッチ90
か′接片(C−b)間オンとなることにより脱水用モー
タ57が断電されると共に導線97に電源電圧が印加さ
れる。
しがし、カムスイッチ92が開放されるので洗い用モー
タ56は通電されない。
そして脱水用モータ57の上記のような断電と略同時に
カムスイッチ93が閉成することにより電磁石装置51
のソレノイド52を通電させる。
すると、プランジャ53が矢印104方向に吸引移動さ
れ、従ってブレーキレバー45が段付ボルト48を中心
に矢印105方向に回動されるのでその係止片部50が
ブレーキドラム37と一体にドラム回転軸32と共に回
転しているブレーキバンド44の係合突起49に係合さ
れ、ブレーキドラム37と一体連結のドラム回転軸32
.従って回転ドラム20に制動力が加わりこれを急速停
止させる。
このようにして回転ドラム20が停止された後、補助タ
イマー86のタイミング動作により第7図中低速進回転
行程S6に示す如く、そのカムスイッチ93が開放され
てソレノイド52を断電させ、フ゛レーキレバー45を
引張りコイルは゛ね55により反矢印105方向に復帰
回動させてブレーキドラム37に対する制動力を解除す
ると同時に、カムスイッチ92が閉成されるので、洗い
用モータ56はY状態にあるカムスイッチ91を介して
通電され、これにより回転ドラム20は第7図中、低速
逆回転行程S6に示す所定時間、洗い時と同一の反速で
逆回転方向に回転され、内部の洗濯物をバッフル25の
作用によりすくい上げ落下動作を繰返す。
この後、低速正回転行程S7に移行されると、これまで
Y状態にあったカムスイッチ91はX状態に切換えられ
る。
すると、洗い用モータ56は正転方向に駆動され、回転
ドラム20は所望の脱水方向である定常回転方向に所定
時間低速駆動され、このときにもバッフル25による洗
濯物のすくい上げ落下動作が繰返される。
このように、脱水行程Sにおいてタブ3が洗濯物のアン
バランス分布に起因して異常振動を生じ、これを振動検
知装置67が検知したときは、回転ドラム20を一旦略
停止状態にさせてからその回転ドラム20を所望の脱水
方向である定常回転方向とは反対方向に所定時間低速で
逆回転させ、その後に該回転時間と略同等の所定時間低
速で定常回転方向に回転させると云うアンバランス自動
修正サイクルが実行されるもので、このようなアンバラ
ンス自動修正サイクルによって洗濯物は徐々にほぐされ
て各バッフル25間に略均−に分布されるようにアンバ
ランス分布の自動修正がなされる。
そして前述した低速正回転行程S7が終了されると、第
7図中、自己保持状態欄S8に示す如く、補助タイマー
86のタイミング動作によりそのカムスイッチ88が一
時的に開放され、これによりリレー94の自己保持が解
除されてリレー接点95が開放されるので、この時点で
補助タイマー86はその補助タイマーモータ87が断電
されてタイミング動作を停止し、回路状態は脱水開始欄
S3に示す脱水開始時の状態に戻される。
従って補助タイマー86のカムスイッチ90が接片(C
−a)間オンに切換えられ・、且つ主タイマー78のカ
ムスイッチ80が接片(C−b)間オンのままになって
いるので、脱水用モータ57が再び通電されて回転ドラ
ム20を高速で定常回転方向に回転させ、脱水運転を再
び開始させる。
この脱水開始時に洗濯物のアンバランス分布が修正され
切ってない場合はタブ3が再び異常振動し、この場合も
前記同様に、振動検知装置67による振動検知動作、回
転ドラム20の停止、回転ドラム20の低速逆回転及び
低速定常方向回転と云うように洗濯物アンバランス分布
の自動修正サイクルが実行され、これが複数回行なわれ
る間に洗濯物のアンバランス分布は徐々に修正されてい
くもので、その修正が完成されたサイクルの次から、第
7図中脱水開始欄S3から定常脱水行程S9へ自動的に
飛ばされて通常の高速脱水が行なわれるものである。
このようにこのドラム式洗濯機によれば、洗濯物のアン
バランス分布に起因して脱水初期に異常振動を生じ、こ
れを振動検知装置67が検知した場合、その回転ドラム
20を単に低速回転に切換えるのではなく、脱水開始時
の回転方向(定常回転方向)とは反対方向に所定時間低
速回転せしめ、その後に所定時間低速で定常回転方向に
回転させると云うように、回転ドラム20を一旦低速逆
回転をせしめるので、この逆回転によって布のねじれが
ほぐされ、次の低速定常方向への回転によって洗濯物の
分散が行なわれ、従って回転ドラムを同一方向に単に低
速回転せしめる従来方式に比してはるかに高い洗濯物の
アンバランス自動修正性能が得られる。
また、アンバランス分布自動修正のための回転ドラム2
0の低速回転は洗い時におけるそれより低くする必要は
なく同一であっても差支えないので、その低速回転数を
洗い性能に最適な値に定め得、洗浄効率の低下をまねく
ことなくアンバランス分布自動修正が可能になると云う
効果も得られる。
特に実施態様によれば、異常振動を検知して回転ドラム
20を定常回転方向とは反対方向に低速逆回転させる前
に回転ドラム20を一旦略停止状態にさせているので、
バッフル25によりすくい上げられている洗濯物の落下
作用が確実に行なわれ、従って一層効果的なアンバラン
ス分布自動修正作用が得られる。
また、アンバランス分布の自動修正サイクルの動作は行
程移行のための主タイマー78とは別に設けた補助タイ
マー86及びリレー94との組合せにより主タイマー7
8のタイミング動作を中断させて行なっているので、そ
のサイクルの動作が複数回実行されても、次の脱水運転
時間が短かくなってしまう等の不都合も防止できる。
本考案は以上述べたように、タブに内設された回転ドラ
ムを定常回転方向に高速で回転させている脱水時に洗濯
物のアンバランス分布に起因してタブが異常振動したと
き、回転ドラムを所定時間低速で逆回転させその後に所
定時間低速で定常回転方向に回転せしめてから高速回転
に移行させることにより洗濯物のアンバランス分布を自
動修正させる構成とした点に特徴を有し、この結果、回
転ドラムの定常回転方向への脱水開始時の洗濯物のねじ
れをほぐす方向に回転ドラムが低速逆回転され、ここで
ねじれがほぐされ、その後の定常回転方向の低速回転に
よる洗濯物のすくい上げ落下作用で洗濯物が分散されて
そのアンバランス分布が修正され、従って洗濯物のアン
バランス分布の自動修正を確実に遠戚できると共に、こ
れを洗浄効率の低下をまねくことなく実現できるドラム
式洗濯機を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は本考案の一実施例を説明するための
もので、第1図は縦断側面図、第2図は駆動装置部分の
拡大横断平面図、第3図は第2図中III−III線に
沿う断面をブレーキレバー等と共に更に拡大して示す部
分的縦断背面図、第4図は振動検知装置の拡大縦断側面
図、第5図は制御回路の結線図、第6図はカムスイッチ
の状態説明図、第7図はタイムチャートである。 図中、1は外箱、3はタブ、4は弾性支持部材、8は電
磁給水弁、11は電磁排水弁、20は回転ドラム、24
は脱水孔、25はバッフル、27は駆動装置、32はド
ラム回転軸、37はブレーキドラム、43はブレーキシ
ュ、44はブレーキバンド、45はブレーキレバー、5
1は電磁石装置、56は洗い用モータ(低速駆動用モー
タ)、57は脱水用モータ(高速駆動用モータ)、65
は制動装置、67は振動検知装置、78は主タイマー、
79は主タイマーモータ、80乃至84はカムスイッチ
、86は補助タイマー、87は補助タイマーモータ、8
8乃至93はカムスイッチ、94はリレー、95はリレ
ー接点である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 1.外箱内に弾性支持されたタブと、このタブ内に横軸
    形に設けられた回転ドラムとに、この回転ドラムを洗い
    時に低速で回転させ脱水時に高速で定常回転方向に回転
    させる駆動装置と、脱水時における前記タブの異常振動
    を検知する振動検知装置と、脱水時に前記振動検知装置
    が作動したことに基いて前記駆動装置を制御して前記回
    転ドラムを所定時間低速で逆回転させその後定常回転方
    向に所定時間低速で回転させてから高速回転に移行せし
    める制御回路とを具備して成るドラム式洗濯機。 2、逆回転が回転ドラムを略停止状態にさせてから開始
    されるようになっていることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項に記載のドラム式洗濯機。 3、駆動装置は低速用駆動モータと高速用駆動モータと
    により構成され、制御回路は行程を移行させる主タイマ
    ーと振動検知装置の動作により通電されて自己保持する
    リレーとこのリレーの自己保持により通電状態に維持さ
    れる補助タイマーとこの補助タイマーに設けられこれの
    通電後前記高速駆動用モータ及び主タイマーを断電して
    低速用駆動モータを所定時間逆回転させる行程、所定時
    間定常回転方向に回転させる行程及び前記リレーの自己
    保持を解除させる行程を順次行なわせるためのカムスイ
    ッチ群とにより構成されていることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項に記載のドラム式洗濯機。 4、駆動装置は低速用駆動モータと高速用駆動モータと
    により構成され、制御回路は行程を移行させる主タイマ
    ーと振動検知装置の動作により通電されて自己保持する
    リレーとこのリレーの自己保持により通電状態に維持さ
    れる補助タイマーとこの補助タイマーに設けられこれの
    通電後前記高速駆動用モータ及び主タイマーを断電して
    回転ドラムが略停止状態になってから低速用駆動モータ
    を所定時間逆回転させる行程、所定時間定常回転方向に
    回転させる行程及び前記リレーの自己保持を解除させる
    行程を順次行なわせるためのカムスイッチ群とにより構
    成されていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第2項に記載のドラム式
JP15800478U 1978-11-15 1978-11-15 ドラム式洗濯機 Expired JPS5820235Y2 (ja)

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